JP6439581B2 - 放射線透視装置 - Google Patents

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この発明は、被検者の体内に留置されたマーカを含む画像または被検者の特定部位を含む画像を、互いに異なる二方向から取得することにより、被検者の体動に伴って移動するマーカまたは特定部位の位置を検出するX線透視装置等の放射線透視装置に関する。
治療ビームを照射するヘッドと、このヘッドを被検者を中心として回動させるガントリーとを備え、腫瘍などの患部に対してX線や電子線等の治療ビームを照射することにより放射線治療を行う放射線治療装置においては、放射線を患部に正確に照射する必要がある。しかしながら、被検者が体を動かしてしまう場合があるばかりではなく、患部自体に動きが生ずる場合がある。例えば、肺の近くの腫瘍は呼吸に基づき大きく移動する。このため、特許文献1においては、腫瘍のそばに金製のマーカを配置し、このマーカの位置をX線透視装置により検出して、治療放射線の照射を制御する構成を有する放射線治療装置が提案されている。
このような放射線治療装置として、特許文献2には、被検者の体内に留置されたマーカを含む画像を透視することにより、マーカの位置を特定するためのX線透視装置が開示されている。この特許文献2に記載のX線透視装置においては、床面側からX線を照射する第1X線管と天井側から被検者を通過したX線を検出する第1X線検出器からなる第1撮影系と、床面側からX線を照射する第2X線管と天井側から被検者と通過したX線を検出する第2X線検出器からなる第2撮影系とを使用して、テンプレートマッチング等により体内に埋め込まれたマーカを検出する。そして、第1撮影系により撮影した二次元の透視画像と第2撮影系により撮影した二次元の透視画像を利用して三次元の位置情報を得る。このような動作を連続して実行して、リアルタイムでマーカの三次元の位置情報を演算することにより、移動を伴う部位のマーカを高精度で検出する。そして、このマーカの位置情報に基づいて治療放射線の照射を制御することで、腫瘍の動きに応じた高精度の放射線照射を実行することが可能となる。
このとき、被検者の患部の位置等に応じて、治療ビームを様々な方向から患部に向けて照射する必要があることから、上述したように、治療ビームを照射するヘッドは、被検者を中心として回動可能となっている。このため、特許文献2に記載のX線透視装置においては、第1撮影系および第2撮影系は、ヘッドによりX線が遮られない位置から透視を実行する必要がある。これを可能とするため、特許文献2に記載のX線透視装置においては、第1X線管および第1X線検出器と、第2X線管および第2X線検出器とをレールに沿って移動可能に構成することで、予め設定された3箇所の位置からX線透視を実行することを可能としている。
特開2000−167072号公報 特開2014−128412号公報
上述した特許文献2に記載のX線透視装置は、X線管とX線検出器とから構成される第1撮影系および第2撮影系を使用することにより、被検者を複数の位置からX線透視することが可能となる優れたものではあるが、X線管とX線検出器とを移動させる移動機構が必要となる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、放射線照射部および放射線検出器を移動させることなく、3箇所以上の位置から放射線透視を実行することが可能な放射線透視装置を提供することを第1の目的とする。
また、このような場合に、被検者の患部の位置や方向、あるいは、患部の移動状況によっては、被検者の体動に伴って移動するマーカまたは特定部位の検出精度が低下する場合がある。このため、この発明は、マーカまたは特定部位の検出精度を向上させることが可能な放射線透視装置を提供することを第2の目的とする。
さらに、放射線透視を実行するために放射線照射部から連続して放射線を照射して放射線照射部に設定値以上の熱が蓄積した場合には、放射線の照射を一時的に停止して放射線照射部を冷却する必要がある。このため、この発明は、放射線照射部を効率的に使用することが可能な放射線透視装置を提供することを第3の目的とする。
第1の発明は、被検者の体内に留置されたマーカを含む画像または前記被検者の特定部位を含む画像を互いに異なる二方向から取得することにより、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置を検出する放射線透視装置であって、放射線照射部と、前記放射線照射部から照射され前記被検者を透過した放射線を検出する放射線検出器とを有する撮影系を3個以上備えるとともに、前記3個以上の撮影系のうち、放射線透視に使用する2個の撮影系を選択する撮影系選択部と、前記3個以上の撮影系における前記放射線照射部の蓄熱量を、各々、算出する蓄熱量算出部とを備え、前記撮影系選択部は、前記蓄熱量算出部により算出された前記放射線照射部の蓄熱量に基づいて放射線透視に使用する2個の撮影系を選択するを備えることを特徴とする。
の発明は、被検者の体内に留置されたマーカを含む画像または前記被検者の特定部位を含む画像を互いに異なる二方向から取得することにより、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置を検出する放射線透視装置であって、放射線照射部と、前記放射線照射部から照射され前記被検者を透過した放射線を検出する放射線検出器とを有する第1、第2、第3、第4撮影系と、前記第1撮影系および前記第2撮影系における前記放射線照射部に電力を供給するための第1電力供給部と、前記第3撮影系および前記第4撮影系における前記放射線照射部に電力を供給するための第2電力供給部と、放射線透視に使用する撮影系として、前記第1撮影系または前記第2撮影系のうちのいずれか一方と、前記第3撮影系または前記第4撮影系のうちのいずれか一方と、を選択する撮影系選択部と、を備えることを特徴とする。
の発明は、前記第1、第2、第3、第4撮影系による前記マーカまたは前記特定部位の位置の検出率を、各々、算出する検出率算出部を備え、前記撮影系選択部は、前記第1撮影系または前記第2撮影系のうち前記検出率算出部により算出された前記マーカまたは前記特定部位の位置の検出率が高い撮影系を選択するとともに、前記第3撮影系または前記第4撮影系のうち前記検出率算出部により算出された前記マーカまたは前記特定部位の位置の検出率が高い撮影系を選択する。
の発明は、前記第1、第2、第3、第4撮影系における前記放射線照射部の蓄熱量を、各々、算出する蓄熱量算出部を備え、前記撮影系選択部は、前記第1撮影系または前記第2撮影系のうち前記蓄熱量算出部により算出された前記放射線照射部の蓄熱量が小さい撮影系を選択するとともに、前記第3撮影系または前記第4撮影系のうち前記蓄熱量算出部により算出された前記放射線照射部の蓄熱量が小さい撮影系を選択する。
第1の発明によれば、3個以上の撮影系のうち放射線透視に使用する2個の撮影系を選択する撮影系選択部の作用により、放射線照射部および放射線検出器を移動させることなく、3箇所以上の位置から放射線透視を実行することが可能となる。
また、蓄熱量算出部により算出された放射線照射部の蓄熱量に基づいて放射線透視に使用する2個の撮影系を選択することから、蓄熱量の少ない放射線照射部を選択して放射線照射部を効率的に使用することが可能となる。
の発明によれば、放射線透視に使用する撮影系として第1撮影系または前記第2撮影系のうちのいずれか一方と第3撮影系または第4撮影系のうちのいずれか一方とを選択する撮影系選択部の作用により、放射線照射部および放射線検出器を移動させることなく、4箇所の位置から放射線透視を実行することが可能となる。また、第1撮影系および第2撮影系における放射線照射部に電力を供給するための第1電力供給部と、第3撮影系および第4撮影系における放射線照射部に電力を供給するための第2電力供給部との一対の電力供給部により第1、第2、第3、第4撮影系における放射線照射部に電力を供給することができることから、電力供給部の数を半減させることにより、装置の製造コストを低減させることが可能となる。
の発明によれば、第1撮影系または第2撮影系のうち検出率算出部により算出されたマーカまたは特定部位の位置の検出率が高い撮影系を選択するとともに、第3撮影系または第4撮影系のうち検出率算出部により算出されたマーカまたは特定部位の位置の検出率が高い撮影系を選択することから、マーカまたは特定部位の検出精度を向上させることが可能となる。
の発明によれば、第1撮影系または第2撮影系のうち蓄熱量算出部により算出された放射線照射部の蓄熱量が小さい撮影系を選択するとともに、第3撮影系または第4撮影系のうち蓄熱量算出部により算出された放射線照射部の蓄熱量が小さい撮影系を選択することから、蓄熱量の少ない放射線照射部を選択して放射線照射部を効率的に使用することが可能となる。
この発明に係る放射線透視装置としてのX線透視装置の概要図である。 この発明の第1実施形態に係るX線透視装置の制御系を示すブロック図である。 この発明の第1実施形態に係るX線透視装置おいて、X線透視に使用する2個の撮影系を選択してX線透視を開始するまでの動作を示すフローチャートである。 この発明の第2実施形態に係るX線透視装置の制御系を示すブロック図である。 この発明の第2実施形態に係るX線透視装置おいて、X線透視に使用する2個の撮影系を選択してX線透視を開始するまでの動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る放射線透視装置としてのX線透視装置の概要図である。また、図2は、この発明の第1実施形態に係るX線透視装置の制御系を示すブロック図である。
このX線透視装置は、テーブル19上の被検者10の患部に対してX線や電子線等の放射線を照射して放射線治療を行うための放射線治療装置とともに使用されるものである。このような放射線治療時においては、放射線を被検者10の体動に伴って移動する患部に正確に照射する必要がある。このため、被検者10の患部付近には、マーカが設置される。そして、X線透視により被検者10の体内に埋め込まれたマーカを連続的に透視して、マーカの三次元の位置情報を演算することで、マーカを高精度で検出する、所謂、動体追跡を行う構成となっている。なお、被検者10における患部付近にマーカを設置する代わりに、被検者10における腫瘍等の特定部位の画像をマーカの代わりに使用するマーカレストラッキングが採用される場合もある。
このX線透視装置は、この発明に係る放射線照射部として機能する第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14と、この発明に係る放射線検出器として機能する第1フラットパネルディテクタ21、第2フラットパネルディテクタ22、第3フラットパネルディテクタ23、第4フラットパネルディテクタ24とを備える。第1X線管11から照射された放射線としてのX線は、テーブル19上の被検者10を透過した後、第1フラットパネルディテクタ21により検出される。第1X線管11と第1フラットパネルディテクタ21とは、この発明に係る第1撮影系を構成する。第2X線管12から照射されたX線は、テーブル19上の被検者10を透過した後、第2フラットパネルディテクタ22により検出される。第2X線管12と第2フラットパネルディテクタ22とは、この発明に係る第2撮影系を構成する。第3X線管13から照射されたX線は、テーブル19上の被検者10を透過した後、第3フラットパネルディテクタ23により検出される。第3X線管13と第3フラットパネルディテクタ23とは、この発明に係る第3撮影系を構成する。第4X線管14から照射されたX線は、テーブル19上の被検者10を透過した後、第4フラットパネルディテクタ24により検出される。第4X線管14と第4フラットパネルディテクタ24とは、この発明に係る第4撮影系を構成する。
また、このX線透視装置は、第1電力供給部28および第2電力供給部29を備える。これらの第1電力供給部28および第2電力供給部29は、高電圧装置とも呼称されるものである。第1電力供給部28は、X線を照射するために必要な管電圧及び管電流を、第1X線管11または第2X線管12に対して選択的に供給する。また、第2電力供給部29は、X線を照射するために必要な管電圧及び管電流を、第3X線管13または第4X線管14に対して選択的に供給する。
このため、第1X線管11と第2X線管12とは、同時にはX線を照射することができず、第3X線管13と第4X線管14とは、同時にはX線を照射することはできない。従って、上述した第1撮影系と第2撮影系とを同時に使用することはできず、第3撮影系と第4撮影系とを同時に使用することはできない。一方、上述した動体追跡時において、マーカまたは特定部位(以下、これらを総称して「マーカ」という)の三次元の位置情報を演算するためには、マーカを二方向から透視する必要がある。このため、このX線透視装置においては、第1撮影系と第3撮影系とを使用した第1ポジションでのX線透視と、第1撮影系と第4撮影系とを使用した第2ポジションでのX線透視と、第2撮影系と第3撮影系とを使用した第3ポジョンでのX線透視と、第2撮影系と第4撮影系とを使用した第4ポジションでのX線透視との、4つのパターンでのX線透視を実行することが可能となる。
さらに、このX線透視装置は、論理演算を実行するCPU、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM等を備え、装置全体を制御する制御部30を備える。この制御部30は、上述した第1フラットパネルディテクタ21、第2フラットパネルディテクタ22、第3フラットパネルディテクタ23および第4フラットパネルディテクタ24と接続されている。また、この制御部30は、上述した第1電力供給部28および第2電力供給部29と接続されている。
この制御部30は、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうちの2個の撮影系を使用してマーカを検出するためのマーカ検出部31を備える。このマーカ検出部31は、例えば、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系により撮影した被検者10の体内に留置されたマーカを含む画像と、予め設定されたテンプレート画像とを比較するテンプレートマッチングにより、マーカの三次元の位置情報を演算する。また、この制御部30は、後述するように、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系によるマーカの位置の検出率を、各々、算出する検出率算出部32と、この検出率算出部32により算出されたマーカの位置の検出率に基づいて、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうち、X線透視に使用する2個の撮影系を選択する撮影系選択部33とを備える。
次に、上述したX線透視装置によりX線透視に使用する2個の撮影系を選択してX線透視を開始するまでの動作について説明する。図3は、この発明の第1実施形態に係るX線透視装置おいて、X線透視に使用する2個の撮影系を選択してX線透視を開始するまでの動作を示すフローチャートである。
X線透視を実行するときには、最初に、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうちの一つの撮影系を指定する(ステップS11)。このときには、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうちのいずれかを選択して指定してもよく、また、直前のX線透視に使用されていた撮影系のうちの一つを選択してもよい。この撮影系の選択は、制御部30により自動的に実行される。但し、オペレータがこの選択をマニュアルにより実行してもよい。
次に、選択された撮影系を使用して、被検者10の体内に留置されたマーカを含む画像を、20〜30fps程度のフレームレートにより取得する(ステップS12)。そして、図2に示すマーカ検出部31により、取得された複数の画像を利用して、被検者10の体内に留置されたマーカを検出する(ステップS13)。このマーカの検出には、例えば、テンプレートマッチングが利用される。
次に、図2に示す検出率算出部32により、選択された撮影系を使用してマーカを検出したときのマーカの位置の検出率を算出する(ステップS14)。
すなわち、X線透視時の被検者10の位置や方向、被検者10の呼吸に伴うマーカの移動等の条件により、マーカをX線透視する方向によってマーカの検出率が大きく異なる。例えば、線形状を有するマーカを使用した場合には、その軸心方向からマーカをX線透視してもマーカの認識が困難となる。また、X線透視方向に対してマーカが骨部と重複した場合には高線量のX線を使用しないとマーカの認識が困難となる。このため、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のマーカの位置の検出率は,各々、異なるものとなる。このため、この第1実施形態に係るX線透視装置においては、マーカの位置の検出率を予め算出する構成を採用している。そして、検出率の算出値に基づいて、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうちから、X線透視に使用する2個の撮影系を選択するようにしている。
この検出率算出工程においては、マーカ画像取得工程(ステップS12)において取得された複数の画像のうち、マーカ検出工程(ステップS13)においてマーカを検出することができた画像の占める割合をマーカの位置の検出率とすることができる。但し、パターンマッチングによりマーカを検出する場合等においては、パターンのマッチング率に基づいてマーカの位置の検出率を算出してもよい。また、マーカを検出することができた画像の割合と、パターンのマッチング率との両方を利用してマーカの位置の検出率を算出してもよい。
以上の動作を第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系に対して実行する(ステップS15)。第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系の全てについてマーカの位置の検出率が算出されれば(ステップS15)、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうちから、X線透視に使用する2個の撮影系を選択する(ステップS16)。
この撮影系の選択時には、上述したように、第1撮影系と第2撮影系とを同時に使用することはできず、また、第3撮影系と第4撮影系とを同時に使用することはできないことから、第1撮影系と第2撮影系のうちマーカの位置の検出率がより高い撮影系を選択するとともに、第3撮影系と第4撮影系のうちマーカの位置の検出率がより高い撮影系を選択する。これにより、第1撮影系と第3撮影系とを使用した第1ポジションでのX線透視と、第1撮影系と第4撮影系とを使用した第2ポジションでのX線透視と、第2撮影系と第3撮影系とを使用した第3ポジョンでのX線透視と、第2撮影系と第4撮影系とを使用した第4ポジションでのX線透視との、4つのパターンのうちのいずれかのパターンが選択される。
X線透視に使用する2個の撮影系を選択されれば、それらの撮影系を使用してX線透視を開始する(ステップS17)。このときには、マーカの位置の検出率が高い2個の撮影系が選択されていることから、X線透視を高精度で実行することが可能となる。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。図4は、この発明の第2実施形態に係るX線透視装置の制御系を示すブロック図である。なお、上述した実施形態と同様の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
上述した第1実施形態に係るX線透視装置においては、検出率算出部32により算出されたマーカの位置の検出率に基づいて、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうち、X線透視に使用する2個の撮影系を選択しているのに対し、この第2実施形態に係るX線透視装置においては、蓄熱量算出部34により算出された第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14の蓄熱量に基づいて、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうち、X線透視に使用する2個の撮影系を選択している。
すなわち、X線透視を連続して実行した場合には、第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14に熱が蓄積される。この蓄積された熱量が一定以上となった場合には、安全性の観点からX線の照射が停止され、第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14が冷却されるまでX線の照射が制限される。特に、高い線量率でX線を照射した場合には、第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14に単位時間に蓄積される熱量は第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14が冷却されることによる熱量よりも多いことから、熱の蓄積量が多くなり、X線透視が制限されることになる。このため、この第2実施形態に係るX線透視装置においては、第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14についての各々の蓄熱量を考慮して、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうちの2個を選択するようにしている。
図4に示すように、この第2実施形態に係るX線透視装置は、第1実施形態に係るX線透視装置の検出率算出部32に替えて、蓄熱量算出部34を備えている。この蓄熱量算出部34は、第1電力供給部28より第1X線管11および第2X線管12に付与された管電圧および管電流と、第1X線管11および第2X線管12からのX線の照射時間とに基づいて第1X線管11および第2X線管12の蓄熱量を算出するとともに、第2電力供給部29より第3X線管13および第4X線管14に付与された管電圧および管電流と、第3X線管13および第4X線管14からのX線の照射時間とに基づいて第3X線管13および第4X線管14の蓄熱量を算出する構成を有する。
なお、管電流、管電圧およびX線の照射時間から蓄熱量を算出する代わりに、第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14の各々に温度センサを付設し、この温度センサからの信号を元に第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14の蓄熱量を算出してもよい。
次に、この第2実施形態に係るX線透視装置によりX線透視に使用する2個の撮影系を選択してX線透視を開始するまでの動作について説明する。図5は、この発明の第2実施形態に係るX線透視装置おいて、X線透視に使用する2個の撮影系を選択してX線透視を開始するまでの動作を示すフローチャートである。
上述した第1実施形態の場合と同様、X線透視を実行するときには、最初に、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうちの一つの撮影系を指定する(ステップS21)。
次に、第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14の蓄熱量を算出する(ステップS22)。以上の動作を第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系に対して実行する(ステップS23)。第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系の全てについて第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13または第4X線管14の蓄熱量が算出されれば(ステップS23)、X線透視を開始するための図示しないスイッチが押されるのを待つ(ステップS24)。
そして、X線透視を開始するスイッチが押されれば(ステップS24)、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうちから、X線透視に使用する2個の撮影系を選択する(ステップS25)。
この撮影系の選択時には、上述したように、第1撮影系と第2撮影系とを同時に使用することはできず、第3撮影系と第4撮影系とを同時に使用することはできないことから、第1撮影系と第2撮影系のうちX線管の蓄熱量がより小さい撮影系を選択するとともに、第3撮影系と第4撮影系のうちX線管の蓄熱量がより小さい撮影系を選択する。すなわち、第1X線管11と第2X線管12との蓄熱量を比較し、第1X線管11の蓄熱量がより小さいときには第1撮影系を、また、第2X線管12の蓄熱量がより小さいときには第2撮影系を選択する。同様に、第3X線管13と第4X線管14との蓄熱量を比較し、第3X線管13の蓄熱量がより小さいときには第3撮影系を、また、第4X線管14の蓄熱量がより小さいときには第4撮影系を選択する。これにより、第1撮影系と第3撮影系とを使用した第1ポジションでのX線透視と、第1撮影系と第4撮影系とを使用した第2ポジションでのX線透視と、第2撮影系と第3撮影系とを使用した第3ポジョンでのX線透視と、第2撮影系と第4撮影系とを使用した第4ポジションでのX線透視との、4つのパターンのうちのいずれかのパターンが選択される。
X線透視に使用する2個の撮影系を選択する選択工程を経た後、それらの撮影系を使用してX線透視を開始する(ステップS26)。このときには、X線管に対する蓄熱量のより小さい2個の撮影系が選択されていることから、X線管の冷却させるための時間が必要となることはなく、X線管をより効率的に使用することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、第1X線管11と第1フラットパネルディテクタ21からなる第1撮影系、第2X線管12と第2フラットパネルディテクタ22からなる第2撮影系、第3X線管13と第3フラットパネルディテクタ23からなる第3撮影系および第4X線管14と第4フラットパネルディテクタ24とからなる第4撮影系という4個の撮影系を備えているが、これらの撮影系は少なくとも3個あればよい。すなわち、X線管とフラットパネルディテクタとを有する撮影系を3個以上備えるとともに、これらの3個以上の撮影系のうち、X線透視に使用する2個の撮影系を選択することができる構成であればよい。
また、上述した実施形態においては、第1電力供給部28によりX線を照射するために必要な管電圧及び管電流を第1X線管11または第2X線管12に対して選択的に供給するとともに、第2電力供給部29によりX線を照射するために必要な管電圧及び管電流を第3X線管13または第4X線管14に対して選択的に供給する構成を採用している。このような構成を採用することにより、電力供給部の数を半減させることができ、装置の製造コストを低減させることが可能となる。但し、第1X線管11、第2X線管12、第3X線管13、第4X線管14の各々に対して電力供給部を配設してもよい。このような構成を採用した場合には、第1撮影系、第2撮影系、第3撮影系、第4撮影系のうちから任意の2個の撮影系を選択してX線透視を実行することが可能となる。
また、上述した実施形態においては、マーカの位置の検出率または蓄熱量に基づいて撮影系を選択しているが、これらの両方に基づいて撮影系を選択してもよい。また、故障等により使用し得ない撮影系がある場合には、その撮影系を除外してX線透視に使用する撮影系を選択するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態としては、この発明に係る放射線検出器として機能するX線検出器として、フラットパネルディテクタを使用しているが、イメージインテンシファイア(I.I.)等のX線検出器や、その他の放射線検出器を使用してもよい。
10 被検者
11 第1X線管
12 第2X線管
13 第3X線管
14 第4X線管
19 テーブル
21 第1フラットパネルディテクタ
22 第2フラットパネルディテクタ
23 第3フラットパネルディテクタ
24 第4フラットパネルディテクタ
28 第1電力供給部
29 第2電力供給部
30 制御部
31 マーカ検出部
32 検出率算出部
33 撮影系選択部
34 蓄熱量算出部

Claims (4)

  1. 被検者の体内に留置されたマーカを含む画像または前記被検者の特定部位を含む画像を互いに異なる二方向から取得することにより、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置を検出する放射線透視装置であって、
    放射線照射部と、前記放射線照射部から照射され前記被検者を透過した放射線を検出する放射線検出器とを有する撮影系を3個以上備えるとともに、
    前記3個以上の撮影系のうち、放射線透視に使用する2個の撮影系を選択する撮影系選択部と、
    前記3個以上の撮影系における前記放射線照射部の蓄熱量を、各々、算出する蓄熱量算出部とを備え、
    前記撮影系選択部は、前記蓄熱量算出部により算出された前記放射線照射部の蓄熱量に基づいて放射線透視に使用する2個の撮影系を選択することを特徴とする放射線透視装置。
  2. 被検者の体内に留置されたマーカを含む画像または前記被検者の特定部位を含む画像を互いに異なる二方向から取得することにより、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置を検出する放射線透視装置であって、
    放射線照射部と、前記放射線照射部から照射され前記被検者を透過した放射線を検出する放射線検出器とを有する第1、第2、第3、第4撮影系と、
    前記第1撮影系および前記第2撮影系における前記放射線照射部に電力を供給するための第1電力供給部と、
    前記第3撮影系および前記第4撮影系における前記放射線照射部に電力を供給するための第2電力供給部と、
    放射線透視に使用する撮影系として、前記第1撮影系または前記第2撮影系のうちのいずれか一方と、前記第3撮影系または前記第4撮影系のうちのいずれか一方と、を選択する撮影系選択部と、
    を備えることを特徴とする放射線透視装置。
  3. 請求項に記載の放射線透視装置において、
    前記第1、第2、第3、第4撮影系による前記マーカまたは前記特定部位の位置の検出率を、各々、算出する検出率算出部を備え、
    前記撮影系選択部は、前記第1撮影系または前記第2撮影系のうち前記検出率算出部により算出された前記マーカまたは前記特定部位の位置の検出率が高い撮影系を選択するとともに、前記第3撮影系または前記第4撮影系のうち前記検出率算出部により算出された前記マーカまたは前記特定部位の位置の検出率が高い撮影系を選択する放射線透視装置。
  4. 請求項に記載の放射線透視装置において、
    前記第1、第2、第3、第4撮影系における前記放射線照射部の蓄熱量を、各々、算出する蓄熱量算出部を備え、
    前記撮影系選択部は、前記第1撮影系または前記第2撮影系のうち前記蓄熱量算出部により算出された前記放射線照射部の蓄熱量が小さい撮影系を選択するとともに、前記第3撮影系または前記第4撮影系のうち前記蓄熱量算出部により算出された前記放射線照射部の蓄熱量が小さい撮影系を選択する放射線透視装置。
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