JP4292941B2 - 放射線治療装置 - Google Patents

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Description

この発明は、被検体における周期的体動を伴う治療部位の動きをX線透視撮影で追跡しながら周期的体動による治療部位の位置変化範囲の中で予め放射線照射位置として決定した位置に治療部位が来たことが検知された時に放射線を照射するいわゆる動体追跡照射法による治療に用いられる放射線治療装置に係り、放射線照射対象の治療部位の周期的体動による動きを追跡する為のX線透視撮影で火被検体が浴びるX線の量を減らすための技術に関する。
動体追跡照射法により放射線治療を行う従来の放射線治療装置は、被検体における周期的体動を伴う治療部位(例えば肺における癌発生部位)へ放射線を照射する放射線照射機構と、被検体における放射線照射対象の治療部位をX線透視撮影するX線透視撮影機構を備え、X線透視撮影機構により撮影された治療部位のX線透視画像に基づいて周期的体動による治療部位の位置変化範囲の中で予め放射線照射位置として画定した位置に治療部位が来たことが検知されるのに伴って放射線照射機構により放射線が治療部位へ照射される放射線照射サイクルが繰り返されるように構成されている。
つまり、動体追跡照射法による放射線治療の場合、放射線照射対象の治療部位の位置が体動に連れて変化するので、放射線を照射する時の治療部位の位置によっては、放射線の広さと治療部位の広さが一致しない事態が起こる。放射線が治療部位より狭いと治療部位全体に放射線を照射することができない。逆に、放射線が治療部位より広いと放射線照射の必要のない治療部位の外側まで放射線が照射されてしまう。
そこで、動体追跡照射法の場合、放射線照射計画(治療プラン)を立てる際に周期的体動による治療部位の位置変化範囲の中の特定の位置を予め放射線照射位置として画定しておくと共に、放射線の広さが放射線照射位置で治療部位の広さとなるように調整しておき、周期的体動を伴う治療部位の動きをX線透視撮影で追跡して予め放射線照射位置として決定した位置に治療部位が来たことが検知された時に放射線を照射することで、治療部位だけに治療用放射線が照射されるようにしている(例えば、非特許文献1参照)。
「新医療」1999年12月号 第61〜63頁「動体追跡照射法と定位放射線照射」 白土博樹 他
しかしながら、上記従来の放射線治療装置は、治療部位の動きを追跡する為のX線透視撮影によって被検体がX線を浴びるという問題がある。X線透視撮影で浴びるX線は治療に効果がなく、X線透視撮影は放射線治療の間中ずっと連続で行われるので、X線透視撮影によって被検体が浴びるX線の量は、無視してよい量とは言えない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、放射線照射対象の治療部位の周期的体動による動きを追跡する為のX線透視撮影により被検体が浴びるX線の量を減らすことができる放射線治療装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明の放射線治療装置は、被検体における周期的体動を伴う治療部位へ放射線を照射する放射線照射機構と、被検体における放射線照射対象の治療部位をX線透視撮影するX線透視撮影機構を備え、X線透視撮影機構により撮影された治療部位のX線透視画像に基づいて周期的体動による治療部位の位置変化範囲の中で予め放射線照射位置として画定した位置に治療部位が来たことが検知されるのに伴って放射線照射機構により放射線が治療部位へ照射される放射線照射サイクルが繰り返されるように構成された放射線治療装置において、放射線照射対象の治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化を伴う被検体の周期的生体信号を検出する生体信号検出手段と、放射線照射サイクルが繰り返されるのに連れて治療部位の放射線照射位置への到来検知用のX線透視撮影が間歇的に行われるように治療部位の体動周期に同期する周期的生体信号の信号強度の変化に基づいてX線透視撮影機構を制御する透視撮影制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
(作用・効果)請求項1の発明の装置により動体追跡照射法による放射線治療が施される場合、生体信号検出手段が放射線照射対象の治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化を伴う被検体の周期的生体信号を検出すると共に、検出された周期的生体信号における治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化に基づき透視撮影制御手段が実行する制御に従ってX線透視撮影機構が、放射線照射サイクルが繰り返されるのに連れて治療部位の放射線照射位置への到来検知用のX線透視撮影を間歇的に行うのと平行して、間歇的に行われる各X線透視撮影により撮影された治療部位のX線透視画像に基づいて治療部位が予め画定した放射線照射位置に来たことが検知されるのに伴って放射線照射機構により治療用放射線を治療部位に照射される。換言すれば、治療部位の放射線照射位置への到来検知用のX線透視撮影が周期的生体信号における治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化に基づき行われる場合、治療部位が放射線照射位置へ到来するタイミングに合わせてX線透視撮影を一定期間おこなうだけで、治療部位が放射線照射位置に到来したことが検知できるのである。
即ち、請求項1の発明の装置によれば、放射線照射サイクルが繰り返される治療期間中、治療部位の放射線照射位置への到来検知用のX線透視撮影が、従来のようにずっと連続で行われるのではなく、生体信号検出手段で検出する周期的生体信号における治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化に基づく透視撮影制御手段による制御に従って間歇的に行われる構成を備えていて、間歇的に行われる各X線透視撮影期間の間に挟まれる休止期間はX線が照射されないので、従来の場合と比べ、X線透視撮影の休止期間に見合う分だけX線透視撮影による被検体が浴びるX線の量を減らすことができる。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の放射線治療装置において、生体信号検出手段が、治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化を伴う被検体の周期的生体信号として呼吸信号を検出するように構成されているものである。
(作用・効果)請求項2の発明の装置の場合、被検体の周期的生体信号としての呼吸信号は呼吸周期に同期する信号強度の変化を伴うと共に、治療部位の放射線照射位置への到来検知用のX線透視撮影が呼吸周期に同期する信号強度の変化に基づいて間歇的に行われるので、呼吸周期に同期する周期的体動を伴う治療部位に動体追跡照射法による放射線照射を施すことができる。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の放射線治療装置において、透視撮影制御手段が、放射線照射サイクル毎に治療部位が放射線照射位置に到来したことが検知された時点で直ちにX線透視撮影を停止させるようにX線透視撮影機構を制御する構成とされているものである。
(作用・効果)請求項3の発明の装置の場合、放射線照射サイクル毎に治療部位が放射線照射位置に到来したことが検知された時点で透視撮影制御手段による制御に従ってX線透視撮影機構が直ちにX線透視撮影を停止させるので、治療部位が放射線照射位置に到来したことが検知されることで不要となったX線透視撮影が不要となった時点で直ちに打ち切られる結果、X線透視撮影により被検体が浴びるX線の量をさらに減らすことができる。
また、請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の放射線治療装置において、透視撮影制御手段が、放射線照射サイクル毎に治療部位が放射線照射位置へ到来しなければならない最終期限として予め設定された到来検知期限迄に治療部位の到来が検知されない時はX線透視撮影を直ちに停止するようにX線透視撮影機構を制御する構成とされているものである。
(作用・効果)請求項4の発明の装置の場合、放射線照射サイクル毎に治療部位が放射線照射位置へ到来しなければならない最終期限として予め設定された到来検知期限迄に治療部位の到来が検知されない時は透視撮影制御手段による制御に従ってX線透視撮影機構が直ちにX線透視撮影を停止させるので、何らかの事情で放射線照射位置に到来しなければならない到来検知期限になっても治療部位が到来せず、X線透視撮影を続けることが無意味となった時点でX線透視撮影が直ちに打ち切られる結果、無意味なX線透視撮影により被検体がX線を浴びることを回避することができる。
また、請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の放射線治療装置において、放射線照射対象の治療部位が放射線照射位置に到来したことを、治療部位を撮影したX線透視画像の中に出現する照射位置到来検知用マーカの映像に基づいて検知するように構成されているものである。
(作用・効果)請求項5の発明の装置の場合、予め治療部位にセットされてX線透視画像の中に明確に出現する照射位置到来検知用マーカの映像を利用して、放射線照射対象の治療部位が放射線照射位置に到来したことを検知するので、治療部位の放射線照射位置への到来を確実かつ容易に検知することができる。
この発明の放射線治療装置によれば、放射線照射サイクルが繰り返される治療期間中、治療部位の放射線照射位置への到来検知用のX線透視撮影が、従来のようにずっと連続で行われるのではなく、生体信号検出手段で検出する周期的生体信号における治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化に基づく透視撮影制御手段による制御に従って間歇的に行われる構成を備えていて、間歇的に行われる各X線透視撮影期間の間に挟まれる休止期間はX線が照射されないので、従来の場合と比べ、X線透視撮影の休止期間に見合う分だけX線透視撮影による被検体が浴びるX線の量を減らすことができる。
以下、この発明の放射線治療装置の一実施例を説明する。図1は実施例に係る放射線治療装置の全体構成を示すブロック図である。
実施例の放射線治療装置は、図1に示すように、天板Bに載置された被検体(患者)Mにおける周期的体動を伴う治療部位Maへ放射線を照射する放射線照射機構1と、被検体Mにおける放射線照射対象の治療部位Maを斜め方向からX線透視撮影するX線透視撮影機構2と、X線透視撮影機構2により撮影された治療部位MaのX線透視画像に基づいて周期的体動による治療部位Maの位置変化範囲の中で予め放射線照射位置として画定した位置に治療部位Maが来たことを検知する照射位置到来検知部3とを備え、動体追跡照射法による放射線治療を被検体Mに施す場合、照射位置到来検知部3により治療部位Maが放射線照射位置に到来したことが検知されるのに伴って放射線照射機構1により放射線が治療部位へ照射される放射線照射サイクルが繰り返されるように構成されている。
実施例の装置の場合、典型的な放射線照射対象の治療部位Maとして、被検体Mにおける呼吸周期と完全に1対1で同調して同期する(完全同期する)周期的体動を伴う臓器(例えば肺)の癌(腫瘍)生成部位が挙げられる。以下、実施例では、説明の便宜上、治療部位Maが呼吸周期と完全同期する周期的体動を伴うものとして説明する。したがって、被検体Mの体動周期は呼吸周期に等しいことになる。
放射線照射機構1は、ライナックあるいはリニアックと呼称される直線加速器タイプの強力X線を治療用放射線として照射する放射線源1Aと、放射線源1Aによる放射線照射動作を制御する放射線照射制御部1Bとからなる。
X線透視撮影機構2は、被検体MにX線を照射するX線管2Aと、X線管2AによるX線照射動作を制御するX線照射制御部2Bと、被検体Mの治療部位Maの透過X線像を検出するX線検出器としてのイメージインテンシファイア(以下、「I・I管」と略記)2Cと、I・I管2Cから出力されるX線検出信号に基づいて被検体Mの治療部位MaのX線透視画像を作成する透視画像作成部2Dと、X線透視画像を映し出す画像表示モニタ2Eとからなる。
また、実施例装置の場合、図1に示すように、被検体Mの治療部位Maに照射位置到来検知用マーカ(以下、適宜「マーカ」と略記)MRが予めセットされ、照射位置到来検知部3は、放射線照射対象の治療部位Maが放射線照射位置に到来したことを、図2に示すように、治療部位MaのX線透視画像PAの中に出現するマーカMRの映像mrに基づいて検知するように構成されている。マーカMRは例えば金製のチップ状小片あるいは粒状小片が用いられる。続いて、照射位置到来検知部3による検知動作を具体的に説明する。
図3に示すように、マーカMRがセットされた治療部位MaはマーカMRと一緒に、被検体Mが呼吸するのに連れて上昇位置Quと下降位置Qdの間を呼吸周期で往復移動して位置変化を繰り返す。そして、上昇位置Qu〜下降位置Qdの位置変化範囲の中の適当な位置、例えば中央やや上寄りの位置を放射線照射位置Qとして画定し、さらに治療準備段階で、放射線照射機構1により照射する治療用放射線の広さが予め画定した放射線照射位置Qで治療部位Maの広さに一致するように調整しておいてから、治療用放射線の広さと治療部位Maの広さが一致する放射線照射位置Qに治療部位Maが到来したことが検知された時に治療用放射線を照射するようにする。この場合、治療部位MaにセットされたマーカMRは治療部位Maと一緒に動くので、照射位置到来検知部3は、マーカMRが放射線照射位置Qに到来したことを検知することによって、治療部位Maが放射線照射位置Qに到来したことを検知することができる。
一方、X線透視撮影機構2は治療部位Maを斜め方向から撮影するので、図4に示すように、マーカMRの移動に連れてX線透視画像PB上では画像の上下方向にマーカMRの映像mrが上昇位置qu〜下降位置qdの間を呼吸周期で往復移動して位置変化を繰り返す。他方、治療部位MaにセットされたマーカMRの現在位置と、X線透視画像PB上のマーカMRの映像mrの出現位置とは当然、明確な対応関係がある。
したがって、実施例装置の場合、治療部位Maが放射線照射位置Qに到来した時のX線透視画像PB上でのマーカMRの映像mrの出現位置qを予めチェックして操作部6により指定登録しておき、照射位置到来検知部3が画像処理でマーカMRの映像mrの出現位置を逐次検出すると共に検出した出現位置が予め指定登録した出現位置qと一致するか否かを逐次判定し、出現位置の一致が確認された時に治療部位Maが放射線照射位置Qに到来したとして、照射位置到来検知部3から直ちに到来検知信号が出力される構成とされている。
そして、さらに実施例の放射線治療装置は、治療部位Maの放射線照射位置Qへの到来検知用のX線透視撮影によるX線被曝線量を減らす為に、放射線照射対象の治療部位Maの体動周期に等しい呼吸周期に同期する信号強度の変化を伴う被検体Mの呼吸信号(周期的生体信号)を検出する呼吸信号検出部(生体信号検出手段)4と、放射線照射サイクルが繰り返されるのに連れて治療部位Maの放射線照射位置Qへの到来検知用のX線透視撮影が間歇的に行われるように治療部位Maの体動周期である呼吸周期に同期する呼吸信号の信号強度の変化に基づいてX線透視撮影機構2を制御する透視撮影制御部(透視撮影制御手段)5とを備えていることを特徴としている。以下、この特徴点について具体的に説明する。
図5(a)に示す呼吸信号SAの信号強度の変化も、マーカMRの映像mrの位置変化も、共に治療部位Maの体動周期である呼吸周期に同期する変化である。したがって、図5(b)に示すように、別段異常のない平常の状態の場合、呼吸信号SAの呼吸周期サイクル毎に略同一位相タイミングで映像mrの出現位置が指定登録した出現位置qに一致するのに伴って、照射位置到来検知部3から放射線照射制御部1Bへ到来検知信号SBが出力されると、図5(c)に示すように、放射線照射制御部1Bから照射指令信号SCが放射線源1Aへ出力される。照射指令信号SCを受信した放射線源1Aは、直ちに治療用放射線を治療部位Maへ照射する。よって、実施例の場合、放射線照射サイクルは呼吸サイクルと1対1で対応しており、平常状態であれば、1回の呼吸サイクルの間にX線透視撮影と放射線照射の両方が行われることになる。
一方、放射線照射対象の治療部位Maが放射線照射位置Qに到来したことを検知する為にX線透視撮影機構2により実行するX線透視撮影は、到来検知信号SBの出力が予想されるタイミングよりも前に開始する必要がある。そのため、図5(d)に示すように、透視撮影制御部5は、呼吸信号SAの各呼吸周期サイクルの比較的初期段階における略同一位相タイミングで撮影実行信号SDの出力を開始するように構成されている。即ち、透視撮影制御部5は、呼吸信号SAが新たなサイクルに入って呼吸信号SAの信号強度が予め設定した所定のレベルに到達した時点から次のサイクルに入る迄の或る期間だけ撮影実行信号SDをX線照射制御部2Bへ出力するように構成されている。X線照射制御部2Bは撮影実行信号SDが出力されている間、X線管2AにX線を照射させてX線透視撮影を実行するように構成されている。
このように、透視撮影制御部5は、図5(d)に示すように、呼吸信号SAが新たなサイクルに入って呼吸信号SAの信号強度が予め設定した所定のレベルに到達した時点から次のサイクルに入る迄の或る期間だけ撮影実行信号SDを出力するので、実施例装置の場合、X線透視撮影は間歇的に行われることになる。したがって、被検体MがX線透視撮影によるX線を浴びる時間は、各X線透視撮影の合計撮影時間、すなわち全撮影実行信号SDの出力時間T1〜Tnの合計時間となり、全治療時間に比べて遥かに少い。
加えて、透視撮影制御部5は、放射線照射サイクル毎に治療部位Maが放射線照射位置Qに到来したことが検知された時点で直ちに停止させるようにX線透視撮影機構2を制御する構成とされている。即ち、治療部位Maが放射線照射位置Qに到来したことが検知された以降はもうX線透視は不要になるので、実施例装置の場合、透視撮影制御部5へも照射位置到来検知部3から到来検知信号SBが出力されると共に、透視撮影制御部5は到来検知信号SBを受信すると、図5(d)に示すように、撮影実行信号SDの出力を直ちに中止し、到来検知信号SBが出た時点でX線透視撮影を停止するように構成されている。
また、さらに透視撮影制御部5は、放射線照射サイクル毎に治療部位Maが放射線照射位置Qへ到来しなければならない最終期限として予め設定された到来検知期限迄に治療部位Maの到来が検知されない時はX線透視撮影を直ちに停止するようにX線透視撮影機構2を制御する構成とされている。即ち、別段異常のない平常の状態なら、各X線透視撮影が開始した後、略一定の期間内に治療部位Maが放射線照射位置Qに到来するはずであるので、図6(a)に示すように、治療部位Maの呼吸サイクル毎に治療部位Maが放射線照射位置Qへ到来しなければならない到来検知期限TAを予め設定し、もし到来検知期限TA迄に治療部位Maの到来が検知されず、到来検知信号SBが出力されないままの場合、透視撮影制御部5は、到来検知期限TAに達した時点で直ちに撮影実行信号SDの出力を中止して、X線透視撮影を停止するように構成されている。
つまり、治療部位Maの体動周期の最初のサイクルでは到来検知期限TA迄に治療部位Maが放射線照射位置Qに到来すれば、図6(b)に示すように到来検知信号SBが出力されると共に、図6(c)に示すように放射線照射制御部1Bから照射指令信号SCが出力されると同時に、図6(d)に示すように、到来検知信号SBが出力された時点で透視撮影制御部5が撮影実行信号SDの出力を中止する。
しかし、次のサイクルでは、マーカMRが治療部位Maから離脱する等の事情で、到来検知期限TA迄に治療部位Maが放射線照射位置Qに到来せず、図6(b)および図6(c)に示すように、到来検知信号SBや照射指令信号SCが出力されないまま到来検知期限TAに達すると、到来検知期限TAに達した時点で、図6(d)に示すように、透視撮影制御部5が撮影実行信号SDの出力を中止する。
したがって、普通なら到来するはずの治療部位Maが到来検知期限TAになっても到来せず、もはやX線透視撮影を続けることが無意味となった時点で、透視撮影制御部5の制御によってX線透視撮影が直ちに打ち切られるので、実施例装置の場合、無意味なX線透視撮影により被検体MがX線を浴びることを回避することができる。
なお、到来検知期限TAの具体的な設定の仕方としては、呼吸信号SAのサイクル開始点から適当な期間経過後の時点を到来検知期限TAと定める設定の仕方がある。この場合、透視撮影制御部5は、例えば呼吸信号SAのサイクル開始点を検出すると共にサイクル開始点から計時を始めて到来検知期限TAが計時された時点で強制的に撮影実行信号SDの出力を中止するように構成される。
また、X線透視撮影の開始から適当な期間経過後の時点を到来検知期限TAと定める設定の仕方もある。この場合、透視撮影制御部5は、到来検知信号SCによる撮影実行信号SDの出力停止がない限り、例えば撮影実行信号SDを到来検知期限TAに達するまで出力し続け、到来検知期限TAに達した時点で撮影実行信号SDの出力を終了するように構成される。
普通、1回の動体追跡照射法による放射線治療では放射線照射を何回か繰り返すので、操作部6で放射線の照射回数を入力して予め設定してから治療を開始する。
なお、ホスト制御部7は、操作部6で入力される放射線の照射回数や治療の進行状況に応じて必要な命令信号や制御信号を各部へ出力して装置全体の動きを司るものである。
続いて、以上に説明した構成の実施例装置により動体追跡照射法による放射線治療プロセスを説明する。図7は実施例の放射線治療装置による放射線照射治療プロセスの進行状況を示すフローチャートである。
以下、被検体Mは天板Bの上に載せられて治療位置に移動させられていると共に、放射線の照射回数の設定が済み、呼吸信号の検出実施も始まっている段階から説明する。
〔ステップS1〕オペレータが操作部6を操作して放射線照射治療の開始を指令する。
〔ステップS2〕呼吸信号SAの信号強度が新たなサイクルに入って所定のレベルに達すると、透視撮影制御部5からX線照射制御部2Bへ撮影実行信号SDが出力され、X線透視撮影が実行される。
〔ステップS3〕照射位置到来検知部3により治療部位Maが放射線照射位置に到来したことが検知されなければ、次のステップS4に進み、治療部位Maが放射線照射位置に到来したことが検知されれば、ステップS5にジャンプする。
〔ステップS4〕治療部位Maが放射線照射位置に到来しなければならない到来検知期限TAに達していなければ、ステップS2に戻る。到来検知期限TAに達していれば、X線透視撮影機構2によるX線透視撮影を停止してから、ステップS6へジャンプする。
〔ステップS5〕X線透視撮影機構2によるX線透視撮影が停止されると共に、放射線照射機構1により放射線が治療部位Maに照射される。
〔ステップS6〕放射線照射機構1による放射線照射回数をチェックし放射線照射回数が設定回数に達していなければ、ステップS2へ戻る。放射線照射回数が設定回数に達していれば、放射線照射治療は完了となる。
以上のように、実施例の放射線治療装置の場合、治療部位Maの放射線照射位置への到来検知用のX線透視撮影が、従来のように治療中ずっと連続で行われるのではなく、呼吸信号検出部4で検出する呼吸信号SAにおける治療部位Maの体動周期である呼吸周期に同期する信号強度の変化に基づき間歇的に行われるので、間歇的に行われる各X線透視撮影期間の間に挟まれる休止期間はX線が照射されなくなり、従来の場合と比べ、X線透視撮影の休止期間に見合う分だけX線透視撮影による被検体MのX線被曝線量を減らすことができる。
加えて、実施例装置は、治療部位Maが放射線照射位置Qに到来したことが検知されてX線透視が不要になった時点でX線透視撮影が直ちに打ち切られるので、X線透視撮影による被検体MのX線被曝線量をさらに減らすことができる。
この発明は、上記の実施例に限られるものではなく、以下のように変形実施することも可能である。
(1)実施例装置では、放射線照射対象の治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化が現れる被検体の周期的生体信号が、呼吸信号であったが、周期的生体信号は呼吸信号に限られるものではなく、心臓動悸信号や脈拍信号が周期的生体信号として検出される構成の装置を、変形例として挙げることができる。
(2)実施例装置では、放射線照射機構1が照射する治療用放射線が強力X線であったが、治療用放射線はX線に限られるものではなく、治療効果を奏する放射線であればよい。
(3)実施例装置の場合、治療部位Maが放射線照射位置に到来したことを予め治療部位MaにセットされたマーカMRを利用して検知する構成であったが、マーカMRを利用せず治療部位Maの中の特定部分の映像を利用して治療部位Maが放射線照射位置に到来したことを検知するように構成されていてもよい。
(4)実施例装置の場合、X線透視撮影機構2を1台装備するだけであったが、例えばX線透視撮影機構2を2台装備して、両X線透視撮影機構2の各X線透視画像に出現するマーカMRの映像mrの比較に基づいて治療部位Maが放射線照射位置に到来したことを検知する構成の装置を、変形例として挙げることができる。
(5)実施例装置の場合、放射線照射サイクルと呼吸サイクルが完全に同じであったが、放射線照射サイクルは呼吸サイクルが完全に同じである必要はなく、例えば呼吸サイクル2回で放射線照射サイクル1回であってもよい。
(6)実施例装置では、被検体Mの透過X線像を検出するX線検出器がI・I管であったが、X線検出器としてフラットパネル型X線検出器(FPD)を用いるようにしてもよい。
実施例の放射線治療装置の全体構成を示すブロック図である。 実施例装置のX線透視撮影機構により撮影したX線透視画像の一例を示す模式図である。 被検体の呼吸に伴う放射線照射対象の治療部位の位置変化を示す模式図である。 実施例装置のX線透視撮影機構により撮影されるX線透視画像上での照射位置到来検知用マーカの映像の位置変化を示す模式図である。 放射線治療実施中の実施例装置における各種電気信号の発生状況を示すグラフである。 治療部位が期限迄に放射線照射位置に到来しない状況下での実施例装置における各種電気信号の発生状況を示すグラフである。 実施例の放射線治療装置による放射線照射治療プロセスの進行状況を示すフローチャートである。
符号の説明
1 … 放射線照射機構
2 … X線透視撮影機構
3 … 照射位置到来検知部
4 … 呼吸信号検出部(生体信号検出手段)
5 … 透視撮影制御部(透視撮影制御手段)
M … 被検体
Ma … 治療部位
MR … 照射位置到来検知用マーカ
mr … マーカの映像
Q … 放射線照射位置
TA … 到来検知期限

Claims (5)

  1. 被検体における周期的体動を伴う治療部位へ放射線を照射する放射線照射機構と、被検体における放射線照射対象の治療部位をX線透視撮影するX線透視撮影機構を備え、X線透視撮影機構により撮影された治療部位のX線透視画像に基づいて周期的体動による治療部位の位置変化範囲の中で予め放射線照射位置として画定した位置に治療部位が来たことが検知されるのに伴って放射線照射機構により放射線が治療部位へ照射される放射線照射サイクルが繰り返されるように構成された放射線治療装置において、放射線照射対象の治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化を伴う被検体の周期的生体信号を検出する生体信号検出手段と、放射線照射サイクルが繰り返されるのに連れて治療部位の放射線照射位置への到来検知用のX線透視撮影が間歇的に行われるように治療部位の体動周期に同期する周期的生体信号の信号強度の変化に基づいてX線透視撮影機構を制御する透視撮影制御手段とを備えていることを特徴とする放射線治療装置。
  2. 請求項1に記載の放射線治療装置において、生体信号検出手段が、治療部位の体動周期に同期する信号強度の変化を伴う被検体の周期的生体信号として呼吸信号を検出するように構成されている放射線治療装置。
  3. 請求項1または2に記載の放射線治療装置において、透視撮影制御手段が、放射線照射サイクル毎に治療部位が放射線照射位置に到来したことが検知された時点で直ちにX線透視撮影を停止させるようにX線透視撮影機構を制御する構成とされている放射線治療装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の放射線治療装置において、透視撮影制御手段が、放射線照射サイクル毎に治療部位が放射線照射位置へ到来しなければならない最終期限として予め設定された到来検知期限迄に治療部位の到来が検知されない時はX線透視撮影を直ちに停止するようにX線透視撮影機構を制御する構成とされている放射線治療装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の放射線治療装置において、放射線照射対象の治療部位が放射線照射位置に到来したことを、治療部位を撮影したX線透視画像の中に出現する照射位置到来検知用マーカの映像に基づいて検知するように構成されている放射線治療装置。
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