JP5650615B2 - 放映計画生成方法、放映計画生成装置及び放映計画生成プログラム - Google Patents

放映計画生成方法、放映計画生成装置及び放映計画生成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンテンツの放映スケジュールを決定する技術に関する。
映像、画像等のコンテンツを予め作成したスケジュールに基づいて放映する仕組みとして、デジタルサイネージ向けのコンテンツ配信システム(非特許文献1)が市販されている。デジタルサイネージとは、「屋外・店頭・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ネットワークに接続したディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステム」と定義される。
非特許文献1では、コンテンツの表示順序を示すプレイリストやプレイリストの表示時刻を示すスケジュールを人手で編集するためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を提供している。このGUIは、自社のみ、または、限られた数の広告主のコンテンツを専用オペレータがスケジューリングして流す場合には効率的な仕組みとなっている。
しかしながら、複数の人(例えば、企業内の複数部署、あるいは、地方自治体の住人や小規模の広告主)からコンテンツの投稿を受け付け、コンテンツを共同のディスプレイに提示するコミュニティ掲示板のような用途で利用する場合に、コンテンツ毎に時間帯、場所、放映回数等の放映申し込み条件を細かく指定した上でスケジュールを作成しようとすると、コンテンツの数が増加するに伴い、スケジュール作成作業が複雑になり膨大な時間と手間がかかるという問題があった。また、スケジュール作成作業に時間がかかるために、リアルタイムに近いスケジュール変更が困難であった。
非特許文献2では、テレビコマーシャルを適切な広告枠に割り付けるCM割り付け作業を自動化する技術が述べられている。CM割付問題は、広告主企業が購入した複数のCMチャンスに対して、視聴者に対する広告の到達指標であるターゲットGRP(TRP)やリーチが最大となるように自社CMを割り付ける問題である。テレビCMの場合は多くの想定顧客(ターゲット)にCMの視聴機会を与えることが重要であるため、ターゲットGRPやリーチが指標として選択される。非特許文献2は、CM割付問題を0−1混合整数計画問題として定式化し、近似解法を与えている。
しかしながら、非特許文献2は、CMに特化した指標を最大化するものであり、特性が異なる複数種類の情報(コンテンツ)が混在する場合には適用できないという問題があった。例えば、時間限定(緊急時の避難経路情報、タイムセール情報など)、場所限定(社内限定の情報など)、定常的な情報提供を優先(自治体からのお知らせ、ブランド認知を高める情報)、イベント依存(気温により頻度を変える)、その他(リマインダ、平日・休日の時刻表の切り替え)などように、スケジュールの最適化の指標は情報によって様々であり、非特許文献2の技術では対応できない。
非特許文献3は、オンライン広告の予約販売契約モデルを提案している。オンライン広告には、大別してブランディング(ブランド認知を高めること)と販売促進という2つの目的がある。ブランディングを目的とする広告主の場合、1日でまとめて1万回広告が露出されるより、契約期間内に均等に、例えば10日間であれば1日1000回ずつ、広告が露出されることを要求する。一方、販売促進を目的とする場合は、自社サイトへの誘導ができて売り上げが向上すれば均等に露出がなくてもかまわない。非特許文献3は、広告主A,k=1,2,・・・,Kにとっての効用U(S;A)を以下の数式でモデル化し、効用U(S;A)が最小になる、すなわち、最も不利な広告主にとっての効用を最大化する割り当てを求める方法を提案している。
U(S;A)=b+V(|S|−δτ
ただし、Sは広告主Aに割り当てるインプレッションの数、tは広告主Aが広告を打ちたい期間の開始日、τは広告を表示したい期間、δは広告主Aに割り当てが必要なインプレッションの最小値、bは最低限のインプレッションδを広告主Aに割り当てたときの効用、V(q)は広告主Aに対して追加でqインプレッションを割り当てたときの効用の加算値を表す関数である。広告の予約販売契約をΓ(t,τ,δ,p)とすると、販売促進が主目的の広告主の場合t=τ=1かつδ=0、ブランディングが主目的の広告主の場合t=1,τ=Tかつδ≧0のように表される。
しかしながら、非特許文献3では、ブランディングと販売促進という2つの基準を加味した効用関数を定義することで最適なスケジュールを求めるが、広告以外に分野を拡大するために、広告以外の特性が異なる情報(コンテンツ)に対して適用できる効用関数を定義することは困難であるという問題があった。
非特許文献3によれば、上記の最適化問題は線形計画問題に帰着することができ、効率的に解を求めることができる。ただし、効率的に解を求められるのは、「すべての広告主Aに対して、ブランディングの条件が満たされる(すなわち、最小限のインプレッションδを割り当てることが可能という条件が成り立つ)」場合のみであり、1つでも割り当てが不可能な広告主が存在する場合に、どの広告主のコンテンツを断り、どのコンテンツに対して割り付けるのが最適かを決定する問題は資源割り当て問題と呼ばれる難しい(NP困難な問題)に帰着される。つまり、コンテンツ数が増えて放映申し込み条件をフルに満たすことができない場合に実行可能な準最適解(ベストエフォートな解)を求めるための計算コストが高いという問題があった。
特許文献1では、表示装置を保有するロケーションオーナ(あるいは、広告媒体として運用を行っている媒体社)が多彩な広告メニューを提供できるよう、表示装置に設定される媒体枠を入力して適宜分割して広告の出稿を受け付ける販売枠を生成するが、広告出稿条件とは関係なくロケーションオーナ(媒体社)が広告メニューを決定する時点で販売枠を手動設定するものであり、広告主の臨時の要望に応えるのは困難であった。例えば、8:00〜11:00、11:00〜14:00、14:00〜18:00、18:00〜24:00という4つの販売枠を設定していた場合に、広告主から12:00〜13:00で広告を放映したいという臨時の要望が寄せられても、その要望には対応できないという問題があった。このような臨時の要望に対応する場合には、販売枠に割り当てられた広告を全てキャンセルし、販売枠の設定を1からやり直す必要があり手間がかかる。
特開2011−109564号公報
"デジタルサイネージ標準システムガイドライン"、2008年、デジタルサイネージコンソーシアム 大西、外4名、「テレビ番組CMの割付に対する数理的アプローチ」、オペレーションズ・リサーチ、2005、Vol. 50、No. 3、p. 151-158 S. Alaei, E. Arcaute, S. Khuller, W. Ma, A. Malekian, J. Tomlin, "Online Allocation of Display Advertisements Subject to Advanced Sales Contracts", ACM ADKDD'09, 2009, p. 69-77 田辺 隆人、"数理計画の理論と実装「非線形計画法アルゴリズムの実装と応用」"、オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 48(11), 2003, p. 833-839
上記で述べたように、従来技術には以下のような問題がある。
非特許文献1の技術は、コンテンツ毎に時間帯、場所、放映回数等の放映申し込み条件を細かく指定した上でスケジュールを作成しようとすると、コンテンツの数が増加するに伴い、スケジュール作成作業が複雑になり膨大な時間と手間がかかるという問題があった。
非特許文献2,3の技術は、いずれもテレビCM、オンライン広告に特化した指標を最大化するものであり、特性が異なる情報(コンテンツ)が混在する場合に適用できないという問題があった。
非特許文献3の技術は、コンテンツ数が増えて放映申し込み条件をフルに満たすことができない場合に、実行可能な準最適解を求めるための計算コストが高いという問題があった。
特許文献1の技術は、予め販売枠を手動で設定するため、広告主(情報提供者)の要望する時間帯に放映できない場合があるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、特性が異なるコンテンツが混在する多数のコンテンツについて、各コンテンツの放映条件を考慮したうえで最適なスケジュールを生成することを目的とする。
第1の本発明に係る放映計画生成方法は、表示端末において放映するコンテンツの放映計画を生成する放映計画生成方法であって、受付手段による、前記コンテンツの放映可能な時間帯を含む放映申し込み条件を記載したコンテンツ投稿情報を受け付けるステップと、枠生成手段による、蓄積手段に格納された前記表示端末の運用時間帯を含む属性を記載した表示端末情報と前記コンテンツ投稿情報を参照し、前記表示端末の運用時間帯を前記コンテンツの放映可能な時間帯に基づいて分割してコンテンツを放映可能な時間区間である枠を生成するステップと、割付手段による、前記表示端末情報と前記コンテンツ投稿情報を参照し、前記放映申し込み条件に従って前記枠それぞれにコンテンツを割り付けて、前記枠それぞれにおける各コンテンツの放映回数を記載した初期コンテンツ割り付け表を生成するステップと、前記割付手段による、前記初期コンテンツ割り付け表において枠に割り付けられたコンテンツの放映時間の合計が当該枠の時間幅を超えた場合、当該枠に割り付けられたコンテンツの放映回数を調整しながら前記初期コンテンツ割り付け表からの乖離を最小化するコンテンツ割り付け表を生成するステップと、放映計画生成手段による、前記コンテンツ割り付け表に基づき、前記枠毎に、コンテンツを放映する時刻を指定する放映計画を生成するステップと、を有することを特徴とする。
上記放映計画生成方法において、前記コンテンツ割り付け表を生成するステップは、前記放映申し込み条件が満たされないことをペナルティ項として導入した緩和問題を解くことにより、前記初期コンテンツ割り付け表からの乖離を最小化する前記コンテンツ割り付け表を生成することを特徴とする。
第2の本発明に係る放映計画生成装置は、表示端末において放映するコンテンツの放映計画を生成する放映計画生成装置であって、前記表示端末の運用時間帯を含む属性を記載した表示端末情報を格納する蓄積手段と、前記コンテンツの放映可能な時間帯を含む放映申し込み条件を記載したコンテンツ投稿情報を受け付ける受付手段と、前記表示端末情報と前記コンテンツ投稿情報を参照し、前記表示端末の運用時間帯を前記コンテンツの放映可能な時間帯に基づいて分割してコンテンツを放映可能な時間区間である枠を生成する枠生成手段と、前記表示端末情報と前記コンテンツ投稿情報を参照し、前記放映申し込み条件に従って前記枠それぞれにコンテンツを割り付けて前記枠それぞれにおける各コンテンツの放映回数を記載した初期コンテンツ割り付け表を生成し、当該初期コンテンツ割り付け表において枠に割り付けられたコンテンツの放映時間の合計が当該枠の時間幅を超えた場合、当該枠に割り付けられたコンテンツの放映回数を調整しながら前記初期コンテンツ割り付け表からの乖離を最小化するコンテンツ割り付け表を生成する割付手段と、前記コンテンツ割り付け表に基づき、前記枠毎に、コンテンツを放映する時刻を指定する放映計画を生成する放映計画生成手段と、を有することを特徴とする。
上記放映計画生成装置において、前記割付手段は、前記放映申し込み条件が満たされないことをペナルティ項として導入した緩和問題を解くことにより、前記初期コンテンツ割り付け表からの乖離を最小化する前記コンテンツ割り付け表を生成することを特徴とする。
第3の本発明に係る放映計画生成プログラムは、上記放映計画生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、特性が異なるコンテンツが混在する多数のコンテンツについて、各コンテンツの放映条件を考慮したうえで最適なスケジュールを生成することができる。
本実施の形態における放映計画サーバを含むコンテンツ配信システムの全体構成図である。 コンテンツを割り付ける枠の概念を示す図である。 コンテンツを枠に割り付けた様子を示す図である。 コンテンツ投稿情報の項目の例を示す図である。 コンテンツ投稿情報の例を示す図である。 表示端末情報の項目の例を示す図である。 表示端末情報の例を示す図である。 枠情報の項目の例を示す図である。 放映計画情報の項目の例を示す図である。 コンテンツ配信システムの全体的な処理の流れを示すフローチャートである。 枠生成処理の流れを示すフローチャートである。 コンテンツ割り付け処理の流れを示すフローチャートである。 3月1日(火)を対象日として計算した初期割り付け表の結果を示す図である。 3月2日(水)を対象日として計算した初期割り付け表の結果を示す図である。 3月5日(土)を対象日として計算した初期割り付け表の結果を示す図である。 3月11日(金)を対象日として計算した初期割り付け表の結果を示す図である。 3月15日(火)を対象日として計算した初期割り付け表の結果を示す図である。 放映計画生成処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態における放映計画サーバを含むコンテンツ配信システムの全体構成図である。同図に示すコンテンツ配信システムは、放映計画サーバ1、データベース(DB)サーバ2、およびコンテンツ配信サーバ3を備え、放映計画サーバ1はネットワークを介して操作端末5に接続され、コンテンツ配信サーバ3はネットワークを介して表示端末7に接続される。放映計画サーバ1は操作端末5からコンテンツとコンテンツの放映申し込み条件を受け付け、コンテンツをDBサーバ2に格納するとともに、放映申し込み条件に基づいてコンテンツの放映スケジュールを生成する。コンテンツ配信サーバ3は放映計画サーバ1が生成した放映スケジュールに基づき、DBサーバ2からコンテンツを読み出して各表示端末7に配信する。
放映計画サーバ1は、投稿受付部11、枠生成部12、コンテンツ割り付け部13、および放映計画生成部14を備える。放映計画サーバ1が備える各部は、演算処理装置、記憶装置等を備えたコンピュータにより構成して、各部の処理がプログラムによって実行されるものとしてもよい。このプログラムは放映計画サーバ1が備える記憶装置に記憶されており、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。以下、放映計画サーバ1の各部について説明する。
投稿受付部11は、操作端末5から情報提供者のコンテンツとコンテンツの放映申し込み条件を記載したコンテンツ投稿情報を受け付けてDBサーバ2に格納する。受け付けるコンテンツは、映像、静止画像、HTML等のフォーマットであり形式は問わない。コンテンツ投稿情報は、コンテンツの時間長、コンテンツを放映可能な時間帯などの情報を含む。
枠生成部12は、コンテンツ投稿情報と表示端末7の属性を記載した表示端末情報を参照し、コンテンツを割り付ける枠を生成する。枠とは、表示端末7毎の運用時間帯を分割して生成したコンテンツを放映可能な時間区間である。枠の例を図2に示す。
コンテンツ割り付け部13は、投稿されたコンテンツを放映申し込み条件に合致する枠に割り付けて、枠においてコンテンツを放映する回数を示すコンテンツ割り付け表を生成する。例えば、コンテンツ割り付け表x(i,j)の値が10の場合、枠Slot(j)でコンテンツC(i)が10回放映されることを示す。図3に、コンテンツC(i),i=1,2,・・・,nを枠Slot(j),j=1,2,・・・,mに割り付けた様子を示す。
放映計画生成部14は、コンテンツ割り付け表に基づき、枠毎にコンテンツの放映時間を決定し、放映計画情報としてDBサーバ2に格納する。
DBサーバ2は、放映計画サーバ1が操作端末5から受信したコンテンツとコンテンツ投稿情報、表示端末7に関する表示端末情報、放映計画サーバ1が生成する枠情報、放映計画情報等を格納する。
コンテンツ配信サーバ3は、各表示端末7にコンテンツと放映計画サーバ1が生成した放映計画を配信する。コンテンツ配信サーバ3は、既存のデジタルサイネージのコンテンツ配信システムと同様の仕組みで実現できる。
ここで、DBサーバ2に格納されるコンテンツ投稿情報、表示端末情報、枠情報、および放映計画情報について説明する。
図4にコンテンツ投稿情報の項目の例を示す。
投稿IDは投稿されたコンテンツの識別子、名前はコンテンツ名である。コンテンツ長は、コンテンツが映像ファイルのように再生時間が決まっているものであればその時間長、静止画像やHTMLファイルのように再生時間が決まっていないものはその表示時間を指定する。
放映期間は、コンテンツを放映可能な期間であり、放映開始日時と放映終了日時を指定する。
時間帯は、コンテンツを放映可能な時間帯であり、開始時刻と終了時刻の組みで指定する。例えば、昼休みの時間帯に流したいコンテンツであれば、時間帯を12:00−13:00と指定する。時間帯は複数の時間帯の集合として指定することも可能である。例えば、昼休みを除く時間帯を8:00−12:00,13:00−17:00と指定することもできる。
場所属性は、コンテンツを放映可能な場所を指定する属性である。医薬品や健康増進に関する情報は病院内のディスプレイだけで放映したい、社内限定の情報であればオフィス内で部外者が出入りできない場所にあるディスプレイだけで放映したい、といった多種多様な要望がある。このようなコンテンツの放映場所の制御を可能とするために、(1)場所の種類(例えば、駅、商店街、病院、店舗内、店舗外、学校、オフィスなど)、(2)エリア(例えば、○○町、繁華街、住宅街など)、(3)表示端末の種類(例えば、大型ディスプレイ、フォトフレーム、携帯端末など)といった場所属性のうち1つまたは複数を指定する。
割り付け方法は、コンテンツを枠に割り付ける方法を指定する。後述する例では、「均等配分」「傾斜配分」「ターゲット配分」のいずれかを指定する。
要求占有率は、枠に対してコンテンツに割り当てを希望する時間の割合(占有率)を指定する。例えば、占有率10%を指定すると、60分の枠に対して6分が割り当てられる。コンテンツ長が30秒であれば12回放映されることになる。占有率100%であれば、枠の独占を希望することを示す。また、割り付け方法に「傾斜配分」が指定されているときは、放映開始日における要求占有率0と放映終了日における要求占有率1の2つを指定する。
要求放映回数は、放映期間内に希望する総放映回数を指定する。割り付け方法として「均等配分」「傾斜配分」を指定する場合は省略可能である。
優先度は、コンテンツ割り付け処理で用いる優先度を設定する。例えば、優先度の高い順に5〜1の整数を指定する。(優先度が高いほど大きな値をとるように設定すれば整数でなくてもよい。)コンテンツ割り付け処理で、希望する放映回数が満足できない場合の調整に用いられる。
種別は、告知、情報、広告などのコンテンツの種別を指定する。
商品ジャンルは、コンテンツが扱う商品ジャンルを指定する。例えば、食品、飲料、衣類などの商品ジャンルを指定する。この属性は、同じ商品ジャンルの広告が連続して放映されることを避けるために用いる。
ターゲット層は、コンテンツのターゲット層を指定する。例えば、“男性・10代、女性・20代”などとターゲットの性別・年齢層の組みを指定する。
図5にコンテンツ投稿情報の例を示す。同図に示す例では、12個のコンテンツのコンテンツ投稿情報が記載されている。時間帯で“any”は終日放映可能であることを表し、0:00〜24:00と読み替えて良い。また、商品ジャンル、ターゲット層の“N.A.”は指定がないことを表す。
図6に表示端末情報の項目の例を示す。表示端末情報は、コンテンツを表示させる表示端末7に関する情報であり、事前にDBサーバ2に登録しておく。
端末IDは表示端末の識別子、名前は表示端末の名称である。
運用時間帯は、表示端末の運用時間帯で、例えば表示端末が店舗内サイネージで、店舗の営業時間8:00〜20:00の間で運用されるのであれば8:00〜20:00を指定する。
場所属性は、表示端末が設置されている場所に関する属性であり、コンテンツ投稿情報における場所属性に対応する。複数の属性を指定することもできる。
忌避情報種別は、放映を拒否するコンテンツの種別を指定する。例えば、広告を表示したくなければ「広告」を指定する。複数の種別を指定することもできる。
ターゲット層は、表示端末の視聴者属性(性別、年齢層)毎の分布を指定する。例えば、男性・10代=20%、男性・20代=20%、女性・10代=10%と指定する。
図7に表示端末情報の例を示す。図7に示す例では3つの表示端末についての表示端末情報が登録されている。
図8に枠情報の項目の例を示す。枠情報は、枠生成部12により生成され、枠ID、端末ID、日付、開始時刻、終了時刻、コンテンツ割り付け情報を有する。
枠IDは、枠情報の識別子である。
端末IDは、表示端末の識別子であり、枠がどの表示端末に設定されたものであるのかを示す。
日付、開始時刻、終了時刻は、枠が設定された時間を示す。
コンテンツ割り付け情報は、枠に割り付けられたコンテンツとその放映回数を示し、コンテンツ割り付け処理により設定される。
図9に放映計画情報の項目の例を示す。放映計画情報は、放映計画生成部14により生成され、枠ID、投稿ID、放映時刻を有する。枠IDは枠情報の識別子、投稿IDはコンテンツの識別子、放映時刻は放映開始時刻を示す。
次に、本実施の形態におけるコンテンツ配信システムの処理の流れについて説明する。
図10は、本実施の形態におけるコンテンツ配信システムの全体的な処理の流れを示すフローチャートである。
投稿受付部11はコンテンツとコンテンツ投稿情報を受け付けると、コンテンツとコンテンツ投稿情報をDBサーバ2に格納する(ステップS101)。コンテンツが追加されると、ステップS102〜S104のスケジュール生成処理が開始される。スケジュール生成処理は、新たなコンテンツが追加されたり、DBサーバ2に格納した表示端末情報が追加・更新されるタイミングで起動される。
ステップS101の後に、投稿されたコンテンツに問題がないか審査してもよい。この場合、審査が完了したタイミングで以下のスケジュール生成処理が開始される。
スケジュール生成処理では、まず、スケジュールを生成する期間を示す割り付け対象期間を入力し、枠生成部12がDBサーバ2に格納されたコンテンツ投稿情報と表示端末情報を参照しながら枠情報を生成してDBサーバ2に格納する(ステップS102)。
続いて、コンテンツ割り付け部13が、投稿されたコンテンツC(i),i=1,2,・・・,nと生成された枠Slot(j),j=1,2,・・・,mのすべての組み合わせについて、コンテンツ割り付け表x(i,j)を生成してDBサーバ2に格納する(ステップS103)。
そして、放映計画生成部14が、コンテンツ割り付け表x(i,j)に基づき、コンテンツ毎の放映計画を決定する(ステップS104)。
その後、コンテンツ配信サーバ3がコンテンツを表示端末に対して配信し、ステップS104で生成した放映計画に従ってコンテンツを表示させる(ステップS105)。
以下、枠生成処理、コンテンツ割り付け処理、放映計画処理の詳細について説明する。
まず、枠生成処理の詳細について説明する。図11は、枠生成処理の流れを示すフローチャートである。
枠生成部12は、表示端末情報を参照し、運用中の表示端末P(k),k=1,2,・・・,Kを列挙する(ステップS201)。図7に示す表示端末情報の例では3つの表示端末が存在するのでK=3である。
続いて、コンテンツ投稿情報を参照し、割り付け対象期間がコンテンツの放映期間と重なりを持つコンテンツC(i),i=1,2,・・・,nを求める(ステップS202)。図5に示すコンテンツ投稿情報の例では、例えば割り付け対象期間を3月1日(火)とすると、投稿IDが1,2,4,7,10,11の6個のコンテンツが列挙される。
そして、列挙された全ての表示端末P(k),k=1,2,・・・,KについてステップS214までの処理を繰り返す(ステップS203)。
表示端末P(k)の運用時間帯t0,t1を表示端末情報から取得し(ステップS204)、割り付け対象期間のそれぞれの対象日dayについてステップS213までの処理を繰り返す(ステップS205)。
枠の時間を決めるための境界時間リストboundaryをステップS204で取得した{t0,t1}で初期化し(ステップS206)、列挙された全てのコンテンツC(i),i=1,2,・・・,nについてステップS210までの処理を繰り返す(ステップS207)。
コンテンツC(i)の種別が表示端末P(k)の忌避情報種別に含まれるか、コンテンツC(i)の放映期間に対象日dayが含まれない場合はステップS210へ進む(ステップS208)。図5,7に示すコンテンツ投稿情報、表示端末情報の例を参照して具体的に説明すると、投稿IDが10のコンテンツ「モーニングコーヒー」の種別は「広告」であり、端末IDが1の表示端末「オフィス受付前」は忌避情報種別に「広告」を含むため、次のステップS209の処理がスキップされる。端末IDが2,3の表示端末については、忌避情報種別に「広告」が含まれていないので次のステップS209の処理を行う。
コンテンツC(i)に時間帯from,toが指定されている場合、表示端末P(k)の運用時間帯内に時間帯from,toが含まれていれば、つまり、t0≦from,to≦t1であれば、from,toを境界時間リストboundaryに追加する(ステップS209)。このとき、重複する値が境界時間リストboundary中に存在する場合は一方を削除する。
すべてのコンテンツC(i)について処理が終わっていない場合は、ステップS207に戻り次のコンテンツC(i)を選択する(ステップS210)。
表示端末P(k)の対象日dayにおける境界時間リストboundaryが生成されると、境界時間リストboundaryを昇順にソートし、枠を生成する(ステップS211,S212)。具体的には、境界時間リストboundary={b,b,・・・,b}とすると、リストの先頭から2つずつの要素(b,b),(b,b),・・・,(bB−1,b)を生成し、それぞれを枠の開始時刻、終了時刻とする枠情報を生成し、表示端末P(k)の対象日dayにおける枠情報としてDBサーバ2に格納する。
図5,7に示すコンテンツ投稿情報、表示端末情報の例を用いて説明する。対象日dayが3月1日(火)の場合に、端末IDが2の表示端末「オフィス居室内」については、投稿IDが1,2,4,7,10のコンテンツがステップS209の処理対象となる。各コンテンツの時間帯from,toを境界時間リストboundaryに追加すると、ステップS211の処理が終わった時点で境界時間リストboundary={8:00,11:00,12:00,22:00}となる。したがって、ステップS212の処理により、表示端末「オフィス居室内」の3月1日(火)の枠としては、(8:00,11:00),(11:00,12:00),(12:00,22:00)が生成される。
以上の処理を割り付け対象期間の全ての日、全ての表示端末P(k)について行う(ステップS213,S214)。
以上の処理により、枠情報が生成され、DBサーバ2に格納される。
次に、コンテンツ割り付け処理の詳細について説明する。図12は、コンテンツ割り付け処理の流れを示すフローチャートである。コンテンツ割り付け処理は、ステップS301〜S309の前処理とステップS310の最適化処理に分けられる。
コンテンツ割り付け処理の前処理では、すべてのコンテンツC(i),i=1,2,・・・,n、すべての枠Slot(j),j=1,2,・・・,mについて、以下のステップS303〜S307の処理を行う(ステップS301,S302)。
枠Slot(j)に対応する表示端末をPとし(ステップS303)、コンテンツC(i)が枠Slot(j)に割り付け可能であるか否か判定する(ステップS304)。具体的には、(a)コンテンツC(i)の種別が表示端末Pの忌避情報種別に含まれず、(b)コンテンツC(i)の放映期間が枠Slot(j)の日付を含み、(c)コンテンツC(i)の時間帯が枠Slot(j)の開始時刻、終了時刻と重なりを持ち、(d)コンテンツC(i)の場所属性が表示端末Pの場所属性と一致する、4つの条件が全て成立する場合に割り付け可能であると判定する。例えば、条件(c)について、コンテンツC(i)の時間帯が12:00〜20:00と指定されており、枠Slot(j)の開始時刻、終了時刻が10:00〜12:00であれば割り付け不可と判定し、12:00〜13:00であれば割り付け可能と判定する。
割り付け不可と判定された場合は、接続行列e(i,j)=0とする(ステップS305)。
割り付け可能と判定された場合は、接続行列e(i,j)=1とし(ステップS306)、コンテンツC(i)のコンテンツ割り付け方法に従って初期割り付け表x0(i,j)を算出し設定する(ステップS307)。
ここで、コンテンツの割り付け方法である「均等配分」「傾斜配分」「ターゲット配分」について説明する。
割り付け方法が「均等配分」である場合、次式により初期割り付け表x0(i,j)を計算する。
(初期割り付け表x0(i,j))=(枠の時間長s(j))×(要求占有率)/(コンテンツ長d(i))
割り付け方法が「傾斜配分」である場合、割り付け対象日に対する要求占有率を次式で計算し、初期割り付け表x0を上記の式で計算する。
(要求占有率)=[(要求占有率0)*(t1−t)+(要求占有率1)*(t−t0)]/(t1−t0)
ここで、t0,t1,tはそれぞれ放映開始日、放映終了日、割り付け対象日を表す。
割り付け方法が「ターゲット配分」である場合は、以下の手順に従ってターゲット比率が高い枠から順にコンテンツを割り付けていく。
まず、コンテンツの割り付け対象期間における希望放映回数Nを次式により計算する。
(放映回数N)=[(要求放映回数)−(放映済み回数)]×(割り付け対象日の日数)÷(コンテンツの残りの放映期間の日数)
ただし、放映済み回数はコンテンツが過去放映された回数であり、例えば、表示端末が保持している放映ログから計算することができる。
続いて、すべての割り付け対象枠に対して、ターゲット比率をコンテンツ投稿情報のターゲット層と表示端末情報のターゲット層の内積として計算する。例えば、コンテンツ投稿情報のターゲット層として“男性・10代、男性・20代”が指定されており、表示端末情報のターゲット層が“男性・10代=20%、男性・20代=20%、女性・10代=10%、女性・20代=10%、その他=40%”である場合は、(ターゲット比率)=20%+20%=40%と計算される。
そして、ターゲット比率を降順にソートし、ターゲット比率の高い枠から順に放映回数Nが0になるまでコンテンツの割り付けを行う。
1.(初期割り付け表x0)=(枠の時間長s(j))×(要求占有率)/(コンテンツ長d(i))
2.N ← N − x0
なお、すべての枠に対してコンテンツを割り付けても放映回数Nが0にならない場合は、再度、ターゲット比率が高い順にコンテンツを割り付ける。
以上の処理をすべての枠Slot(j)、すべてのコンテンツC(i)について繰り返す(ステップS308,S309)。
ここまでの処理により初期割り付け表x0(i,j)が算出される。
続いて、コンテンツ割り付けの最適化処理を行い(ステップS310)、算出したコンテンツ割り付け表x(i,j)をDBサーバ2に格納する(ステップS311)。
コンテンツ割り付けの最適化処理は、具体的には、コンテンツ長d(i)、優先度w(i)、枠の時間長s(j)、接続行列e(i,j)、初期割り付け表x0(i,j)を入力とし、次式(2)〜(4)の制約条件の下で次式(1)を最小化する解x(i,j)を求める処理である。
Figure 0005650615
式(2)は、コンテンツC(i)の放映回数を合計するとコンテンツ投稿情報で指定されたn(i)に一致するという制約条件を表す。ただし、n(i)は割り付け対象期間におけるコンテンツn(i)の総放映回数であり、n(i)=Σjx0(i,j)が成り立つ。式(3)は、枠Slot(j)に対して割り付けられたコンテンツ長の合計が枠の時間長s(j)より小さいという制約条件を表す。式(4)は、割り付け回数は正であることを示している。式(1)は、初期割り付けからの誤差を最小化することを表している。初期割り付け表x0(i,j)が式(2)〜(4)の制約条件をすべて満たしていれば、x(i,j)=x0(i,j)を出力する。初期割り付け表x0(i,j)に対して式(3)の制約条件を満たさない枠Slot(j)が存在した場合は、枠Slot(j)に割り付けられたコンテンツの放映回数x(i,j)を調整しながら、式(1)で表される誤差を最小化することで解x(i,j)を求める。
ただし、上記の最適化問題(二次計画問題)には実行可能解(全ての制約条件を満たす解)が存在しない場合があるので、実際には次式(5)〜(8)で示す緩和問題の解を求めることもできる。
Figure 0005650615
上記の緩和問題の式(5)で示す目的関数の第二項は、式(2)の制約条件に対応するペナルティ項である。上記の緩和問題には必ず実行可能解が存在する(x(i,j)=0は自明な解)。定数CをC>max(n(i))を満たすように設定することで、上記の最適化問題に実行可能解が存在する場合、すなわち、放映申し込み条件を満たす解が存在する場合は、緩和問題の解が元の最適化問題の解に一致するので、緩和問題を解くことで実行可能解を得ることができる。
このように、ペナルティ項を導入した緩和問題を導入することで、コンテンツ数が増えて放映申し込み条件をフルに満たすことができない場合に、実行可能な準最適解(ベストエフォートな解)を求めることができる。
なお、二次計画問題の解として、例えば、非特許文献4に解説されている各種手法を用いることで効率的に解を求めることができる。また、式(1)では誤差を評価するためにx(i,j)−x0(i,j)の二乗和を用いたが、絶対値やmaxノルムなどを用いて線形計画法の手法により解を求めることもできる。ただし、二乗和(あるいは凸関数)を用いることで、優先度が等しいにもかかわらず、特定のコンテンツC(i)の誤差x(i,j)−x0(i,j)が他のコンテンツよりも大きくなるといった偏り(不公平)がなくなるので望ましい。
ここで、初期割り付け表の具体例を示す。
図13は、図5,7に示すコンテンツ投稿情報、表示端末情報を与え、3月1日(火)を対象日として計算した初期割り付け表x0(i,j)の例である。縦に枠、横にコンテンツをとり、各枠において割り付けられた各コンテンツの占有率を示した。例えば、図13において、投稿IDが1のコンテンツは、オフィス受付前とオフィス居室内それぞれの表示端末7に全日、20%の占有率で放映されるように割り付けられている。また、表の右端の合計の欄は、各枠について各コンテンツの占有率を合計した値である。占有率の合計が100%を超えると上記式(3)の制約条件が成立してないことを表す。図13に示す例では、全ての枠について占有率の合計が100%以下であるので、初期割り付け表x0(i,j)が最適解x(i,j)として出力される。
図14〜17は、それぞれ、3月2日(水)、3月5日(土)、3月11日(金)、3月15日(火)の初期割り付け表x0(i,j)を表している。図14に示す例では、全ての枠について占有率の合計が100%以下であるが、図15〜17に示す例では、占有率の合計が100%を超える枠が存在するので、上記のステップS310の最適化処理で調整が行われて最終的なコンテンツ割り付け表x(i,j)が出力される。
次に、放映計画生成処理の詳細について説明する。図18は、放映計画生成処理の流れを示すフローチャートである。
すべての枠Slot(j),j=1,2,・・・,mについて、以下のステップS402〜S412の処理を行う(ステップS401)。
まず、枠Slot(j)に割り付けられたコンテンツの総時間長lengthを計算する(ステップS402)。総時間長lengthは、枠Slot(j)に対するコンテンツC(i)の割り付け回数x(i,j)、コンテンツC(i)の時間長d(i)を用いて次式(9)により計算できる。
Figure 0005650615
総時間長lengthが0であればステップS412に進む(ステップS403)。
枠の時間長s(j)と総時間長lengthとを比較し(ステップS404)、枠の時間長s(j)よりも総時間長lengthが小さい場合、つまり、枠に空き時間がある場合は、放映回数n(i)をそれぞれs(j)/length倍することで空き時間を埋める(ステップS405)。
続いて、コンテンツの未割り付け回数r(i)にコンテンツの放映回数n(i)を代入し、放映計画を保持するリスト変数Tを空集合に、放映時刻を保持する変数tを枠の開始時刻に初期化する(ステップS406)。
そして、未割り付け回数r(i)>0となるiがなくなるまで以下のステップS408〜S411の処理を繰り返す(ステップS407)。
未割り付け回数の割合r(i)/n(i)が最大となるiを求めてi_maxとする(ステップS408)。
放映計画情報Tに{i_max,t}を追加する(ステップS409)。これは、コンテンツC(i_max)を時刻tに放映することを表す。
そして、コンテンツC(i_max)の未割り付け放映回数r(i_max)を1つ減らすとともに、時刻tにコンテンツC(i_max)の時間長d(i)を加算する(ステップS410)。
以上の処理を全ての未割り付け回数r(i)が0となるまで繰り返し(ステップS411)、すべての枠Slot(j)について放映計画情報Tを生成する(ステップS412)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、枠生成部12がコンテンツ投稿情報と表示端末7の属性を記載した表示端末情報を参照してコンテンツを割り付ける枠を生成し、コンテンツ割り付け部13が投稿されたコンテンツを条件に合致する枠に割り付けて、コンテンツ割り付け表x(i,j)を生成し、放映計画生成部14がコンテンツ割り付け表x(i,j)に基づいて放映計画情報を生成することにより、枠がコンテンツの放映申し込み条件に応じて生成されるので、予め枠を手動で設定する必要がなくなり、情報提供者の要望に柔軟かつ迅速に対応することができる。
本実施の形態によれば、コンテンツ割り付け部13が、まず、コンテンツを条件に合致する枠に割り付けて初期コンテンツ割り付け表x0(i,j)を生成し、初期コンテンツ割り付け表x0(i,j)において、枠Slot(j)に対して割り付けられたコンテンツ長の合計が枠の時間長s(j)を超えた場合、枠Slot(j)に割り付けられたコンテンツの放映回数を調整しながら、初期コンテンツ割り付け表x0(i,j)からの乖離を最小化するコンテンツ割り付け表x(i,j)を生成することにより、放映申し込み条件を考慮した上で最適なスケジュールを生成することができる。
本実施の形態によれば、コンテンツ割り付け部13が、放映申し込み条件が満たされないことをペナルティ項として導入した緩和問題を解くことにより、実行可能な準最適解を効率的に求めることができる。
1…放映計画サーバ
11…投稿受付部
12…枠生成部
13…コンテンツ割り付け部
14…放映計画生成部
2…DBサーバ
3…コンテンツ配信サーバ
5…操作端末
7…表示端末

Claims (5)

  1. 表示端末において放映するコンテンツの放映計画を生成する放映計画生成方法であって、
    受付手段による、前記コンテンツの放映可能な時間帯を含む放映申し込み条件を記載したコンテンツ投稿情報を受け付けるステップと、
    枠生成手段による、蓄積手段に格納された前記表示端末の運用時間帯を含む属性を記載した表示端末情報と前記コンテンツ投稿情報を参照し、前記表示端末の運用時間帯を前記コンテンツの放映可能な時間帯に基づいて分割してコンテンツを放映可能な時間区間である枠を生成するステップと、
    割付手段による、前記表示端末情報と前記コンテンツ投稿情報を参照し、前記放映申し込み条件に従って前記枠それぞれにコンテンツを割り付けて、前記枠それぞれにおける各コンテンツの放映回数を記載した初期コンテンツ割り付け表を生成するステップと、
    前記割付手段による、前記初期コンテンツ割り付け表において枠に割り付けられたコンテンツの放映時間の合計が当該枠の時間幅を超えた場合、当該枠に割り付けられたコンテンツの放映回数を調整しながら前記初期コンテンツ割り付け表からの乖離を最小化するコンテンツ割り付け表を生成するステップと、
    放映計画生成手段による、前記コンテンツ割り付け表に基づき、前記枠毎に、コンテンツを放映する時刻を指定する放映計画を生成するステップと、
    を有することを特徴とする放映計画生成方法。
  2. 前記コンテンツ割り付け表を生成するステップは、前記放映申し込み条件が満たされないことをペナルティ項として導入した緩和問題を解くことにより、前記初期コンテンツ割り付け表からの乖離を最小化する前記コンテンツ割り付け表を生成することを特徴とする請求項記載の放映計画生成方法。
  3. 表示端末において放映するコンテンツの放映計画を生成する放映計画生成装置であって、
    前記表示端末の運用時間帯を含む属性を記載した表示端末情報を格納する蓄積手段と、
    前記コンテンツの放映可能な時間帯を含む放映申し込み条件を記載したコンテンツ投稿情報を受け付ける受付手段と、
    前記表示端末情報と前記コンテンツ投稿情報を参照し、前記表示端末の運用時間帯を前記コンテンツの放映可能な時間帯に基づいて分割してコンテンツを放映可能な時間区間である枠を生成する枠生成手段と、
    前記表示端末情報と前記コンテンツ投稿情報を参照し、前記放映申し込み条件に従って前記枠それぞれにコンテンツを割り付けて前記枠それぞれにおける各コンテンツの放映回数を記載した初期コンテンツ割り付け表を生成し、当該初期コンテンツ割り付け表において枠に割り付けられたコンテンツの放映時間の合計が当該枠の時間幅を超えた場合、当該枠に割り付けられたコンテンツの放映回数を調整しながら前記初期コンテンツ割り付け表からの乖離を最小化するコンテンツ割り付け表を生成する割付手段と、
    前記コンテンツ割り付け表に基づき、前記枠毎に、コンテンツを放映する時刻を指定する放映計画を生成する放映計画生成手段と、
    を有することを特徴とする放映計画生成装置。
  4. 前記割付手段は、前記放映申し込み条件が満たされないことをペナルティ項として導入した緩和問題を解くことにより、前記初期コンテンツ割り付け表からの乖離を最小化する前記コンテンツ割り付け表を生成することを特徴とする請求項記載の放映計画生成装置。
  5. 請求項1又は2に記載の放映計画生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする放映計画生成プログラム。
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