JP5648808B2 - 焼結機 - Google Patents
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Description
図3は、本発明の焼結機の全体構成を示す斜視図である。図4は、本発明の焼結機の、パレット台車の進行方向に垂直な面での断面図である。図5は、本発明の焼結機の、パレット台車およびウインドボックス周辺における、パレット台車の進行方向に垂直な面での断面図である。以下、焼結機の構成を、これらの図を参照して説明する。
この焼結機を用いた焼結鉱の製造方法について説明する。焼結原料が原料供給装置4からパレット台車2に投下され、点火炉5によって原料の表面に点火される。点火炉5で原料の表面が点火された後、負圧を有するウインドボックス7で原料の表面から酸素含有ガス(空気等)を吸引することによって、燃焼が原料表面から原料の下方の火格子の方向に向かって進行し、最終的には火格子の表面まで燃焼が進行して焼結反応が完了する。
以下、本発明者らが、本発明を完成させるために行った数値計算およびその条件について説明する。
本発明者らは、ウインドボックスを片引き形状とした場合に、焼結ベッドの幅方向に吸引量のむら(下降管に近い側と遠い側とで吸引量に差が生じること)ができるかどうか、また、焼結ベッドの下降管から遠い側の方が近い側よりも燃焼速度が下がるのではないかということを確認するため、数値計算を行った。この数値計算では、焼結機の長手方向(焼結パレットの進行方向)のある断面を想定して、表1に示す焼結ベッドの条件で、パレットの幅方向における吸引量の差について検討した。ここで、吸引量とは、空筒速度すなわち原料中に流れるガスの流速をいう。
また、本発明者らが以下の通り検討した結果、パレット台車群の進行方向の全長がパレットの幅の10倍以上20倍以下の幅広の焼結機において、ウインドボックスを片引き形状とする効果が大きいことも明らかとなった。
ウインドボックスを片引き形状とした焼結機であっても、両引き形状の焼結機と同等の焼結鉱を製造できることが明らかとなった。そのため、それに付随する下降管、主排ダクトおよび循環主ダクトの配置を改善できるようになった。
本発明の焼結機における下降管の断面積は、焼結機の標準操業状態において、下降管内部における焼結燃焼排ガスの温度、圧力および流速を予測し、ガス流速が所定値以下であり、かつ各下降管内で互いに略同じとなるように決定する。ガス流速の上限は20m/s以下、好ましくは16m/s以下とする。このガス流速の上限は、焼結ダストが焼結鉱という非常に硬い粒子からなることに留意して決定したものであり、ガス流速がこの範囲であれば下降管の摩耗を抑制することができる。ガス流速は、ウインドボックスの面積または長さを調整することによっても調整することができる。
主排ダクトの腐食抑制について検討する。焼結機において焼結ベッドの表面に着火した後、焼結ベッド内の燃焼帯(反応層)が下層付近に到達するまでの間、すなわち焼結機の給鉱側端部から、パレット台車群の進行方向の全長の約50%の位置まで(以下「焼結機の前半部分」ともいう。)は、焼結燃焼排ガスの温度は80℃から110℃程度までの範囲である。このとき、ウインドボックス、下降管および主排ダクト(ダクト類)を構成する鉄皮(表皮)の温度は、外面の保温を施していない場合には50〜60℃であり、これらのダクトの内面は酸露点以下であるため、硫酸等が結露して鉄皮を腐食させるという問題がある。そのため、鉄皮の温度を約80℃以上に維持することが必要である。
この試験では、各パレットの幅(パレット台車底面の火格子の内幅)を3.7m、各パレット台車の進行方向の長さを1.5m、焼結機の有効面積(焼成面積)を185m2(パレットの幅W=3.7m、パレット台車群の進行方向の全長L=50.0m)、ウインドボックスの総数を17個とした。パレット台車群の進行方向の全長とパレットの幅の比の値Cは、C=L/W=13.5であった。ウインドボックスは、最も給鉱側をNo.1、最も排鉱側をNo.17とした。
No.1〜No.11:外面保温および蒸気トレース
No.12〜No.13:外面保温のみ
No.14〜No.17:保温なし
図8は、ウインドボックスの位置と下降管内部におけるガス流速との関係を示す図である。前記表2に下降管の内径と併せて焼結ベッドから排出された焼結燃焼排ガスの温度および流速を示す。同図は、同表から作成した。
4:原料供給装置、 5:点火炉、 6:一次破砕機、 7:ウインドボックス、
8:主排ダクト、 9:下降管、 9a:屈曲部位、 9b:下降管、
10:ダストホッパー、 11:ダスト回収ベルトコンベヤー、
12:ダスト排出二重弁、 13:循環主ダクト、 14:接続ダクト、
15:排熱回収ボイラー、 16:循環フード、 17:上昇管、
18:スピレッジシュート、 20:焼結ベッド、 21:焼結ケーキ(上層部)、
22:溶融層、 23:反応層、 24:乾燥層、 25:湿潤層(原料層)
Claims (8)
- 焼結原料を焼結させて焼結鉱を製造する焼結機であって、
複数のパレット台車が無端ベルト状に連結されてなり、前記焼結原料を積載して一方向に進行するパレット台車群と、
前記パレット台車群の進行方向の上流端に配置され、前記パレット台車上に前記焼結原料を投下する原料供給装置と、
前記パレット台車上の前記焼結原料に点火を行う点火炉と、
前記点火炉が配置された位置から前記パレット台車群の進行方向の下流側の全域にわたり、前記パレット台車群の下方で前記パレット台車群の進行方向に互いに隣接して配置され、個々に焼結燃焼排ガスを吸引する複数のウインドボックスと、
前記各ウインドボックスから下方に突出する下降管と、
前記ウインドボックスの下方で前記パレット台車群の進行方向に沿って延在し、前記各ウインドボックスから前記各下降管を通じて焼結燃焼排ガスを収集する主排ダクトと、
前記パレット台車群の下方軌道の下方に、前記主排ダクトと平行に延在し、前記焼結機で焼結完了した前記焼結鉱を冷却する際に発生する焼結鉱冷却排ガスの一部が導入される循環主ダクトと、
前記循環主ダクトから分岐し、前記循環主ダクトに導入されたガスを前記パレット台車上の前記焼結原料の上面に導く複数の上昇管と、を備え、
前記主排ダクトと前記循環主ダクトとが前記パレット台車群の幅方向に互いに隣接して配置され、
前記各下降管が前記ウインドボックスの幅方向の一方の端のみから突出して前記主排ダクトに接続されていることを特徴とする焼結機。 - 前記各下降管が屈曲することなく、または1箇所で屈曲して前記主排ダクトに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の焼結機。
- 前記下降管の断面積がパレット台車群の進行方向の下流側ほど大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の焼結機。
- 操業時における前記各下降管内での焼結燃焼排ガスの流速が互いに略同じで20m/s以下であることを特徴とする請求項3に記載の焼結機。
- 前記パレット台車群の進行方向の上流側の前記ウインドボックス、前記下降管および前記主排ダクトに、それらの表皮を保温する断熱材、またはそれらの表皮を加熱するヒータを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の焼結機。
- 前記パレット台車群は進行方向の全長がその幅の10倍以上、20倍以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の焼結機。
- 前記ウインドボックスのうちで前記点火炉が配置された位置のウインドボックスは幅方向の両端それぞれから下降管が突出し、各下降管が前記主排ダクトに接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の焼結機。
- 前記パレット台車の焼結原料積載部の幅が3.5m以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の焼結機。
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