JP5648400B2 - コンデンサ切替回路及び発光回路、プロジェクタ並びにコンデンサ切替方法 - Google Patents

コンデンサ切替回路及び発光回路、プロジェクタ並びにコンデンサ切替方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンデンサ切替回路及び発光回路、プロジェクタ並びにコンデンサ切替方法に関し、特に、電位を維持したままコンデンサの切り替えが可能になる技術に関する。
近年、スクリーン等に画像を投影するプロジェクタとして、パワーLED(Light Emitting Diode)を光源として採用したものが登場してきている(例えば、特許文献1参照)。
このようなプロジェクトでは、パワーLEDの明るさを、投影される画像の状態に応じて高速に変化させる必要が生じる場合がある。以下、この場合のプロジェクタの動作の概略について、図5を参照して説明する。
図5は、このようなパワーLEDを光源として採用した従来のプロジェクタのうち、パワーLEDに駆動信号を供給するパワーライン周辺の回路(以下、「パワーラインの回路」と呼ぶ)の一例を説明する図である。
図5(A)は、従来のパワーラインの回路の構成例を示している。
図5(A)に示す従来のパワーラインの回路は、駆動回路151と、パワーライン152と、大容量コンデンサ153と、光源としてのパワーLED154と、を備えている。
図5(B)は、従来のパワーラインの回路の動作として、パワーLED154の明るさを変化させるための動作の一例を示すタイミングチャートである。図5(B)において、上から順に、駆動回路151に入力される切替信号SCのタイミングチャート、パワーライン152の電位Vinのタイミングチャート、及び、パワーLED154の電流Ioutのタイミングチャートが示されている。
駆動回路151には、切替信号SCとして、パワーLED154を明るくする指示をする信号SA、又は、パワーLED154を暗くする指示をする信号SBが入力される。
駆動回路151は、切替信号SCとして信号SAが入力された場合、パワーライン152の電位Vinが高電位VAとなるように、パワーライン152を介してパワーLED154に対して駆動信号を供給する。すると、パワーLED154の電流Ioutは大きくなるため、パワーLED154は明るく点灯する。
その後、パワーLEDの明るさを、投影される画像の状態に応じて高速に暗くさせる必要が生じた場合、切替信号SCが、信号SAから信号SBに高速に切り替わる。すると、駆動回路151は、パワーライン152の電位Vinが低電位VBとなるように、パワーライン152を介してパワーLED154に対して駆動信号を供給する。すると、パワーLED154の電流Ioutは小さくなるため、パワーLED154は暗く点灯する。
しかしながら、図5(B)の丸枠に示されるように、パワーライン152の電位Vinの高電位VAから低電位VBへの変化は、切替信号SCの信号SAから信号SBへの高速な変化に追従できておらず、低速になってしまっている。
このため、パワーLEDの電流Ioutの変化、即ち、パワーLEDの明るさの変化も低速になってしまい、パワーLEDの明るさを、投影される画像の状態に応じて高速に変化させるという目的を達成できていない。
このように、パワーラインの電位Vinの高電位VAから低電位VBへの変化が低速になっている原因は、パワーライン152に対して並列に大容量コンデンサ153が挿入されているからである。
大容量コンデンサ153は、電位の安定化や、リップルやノイズの抑制等を目的として設けられており、省略することはできない。
このため、図5(A)の従来のパワーラインの回路において、パワーライン152の電位Vinを意図的に高速に変化させるためは、この大容量コンデンサ153を高速に充放電させなければならないが、これは実現が非常に困難である。
そこで、パワーライン152の電位Vinを意図的に高速に変化させることを目的として、図6に示すようなパワーラインの回路も従来知られている。
図6は、従来のパワーラインの回路の一例であって、図5の例とは別の例を説明する図である。
図6(A)は、従来のパワーラインの回路の構成例であって、図5(A)とは異なる例を示している。
図6(A)に示す従来のパワーラインの回路は、駆動回路151A,151Bと、パワーライン152と、大容量コンデンサ153A,153Bと、光源としてのパワーLED154と、切替スイッチ161と、を備えている。
図6(B)は、図6(A)に示す従来のパワーラインの回路の動作として、パワーLED154の明るさを変化させるための動作の一例を示すタイミングチャートである。
駆動回路151Aは、高電位VAの駆動信号を出力する。一方、駆動回路151Bは、低電位VBの駆動信号を出力する。
ここで、切替信号SCとして、パワーLED154を明るくする指示をする信号SA、又は、パワーLED154を暗くする指示をする信号SBは、切替スイッチ161に入力される。
切替スイッチ161は、切替信号SCとして信号SAが入力されている場合、その出力を駆動回路151A側に切り替える。すると、駆動回路151Aからの高電位VAの駆動信号は、切替スイッチ161及びパワーライン152を介してパワーLED154に対して供給される。この場合、パワーライン152の電位Vinは高電位VAとなり、パワーLED154の電流Ioutは大きくなるため、パワーLED154は明るく点灯する。
その後、パワーLEDの明るさを、投影される画像の状態に応じて高速に暗くさせる必要が生じた場合、切替信号SCが、信号SAから信号SBに高速に切り替わる。すると、切替スイッチ161は、その出力を駆動回路151B側に高速に切り替える。これにより、駆動回路151Bからの低電位VBの駆動信号は、切替スイッチ161及びパワーライン152を介してパワーLED154に対して供給される。
この場合、大容量コンデンサ153A,153Bは切替スイッチ161の入力側に接続されているので、これらの大容量コンデンサ153A,153Bの影響を受けずに、パワーライン152の電位Vinの高電位VAから低電位VBへの変化は、切替信号SCの信号SAから信号SBへの高速な変化に追従して、高速になる。従って、図6(B)の丸枠に示されるように、パワーLED154の電流Ioutの変化も高速になるため、パワーLED154の明るさも高速に変化して、即座に暗くなる。
以上、プロジェクタの光源は1つのパワーLED154のみであるように説明してきたが、カラー画像を投影する場合には、R(赤)、G(緑)、B(青)といった多原色の各パワーLEDが光源として採用されている。
このようなプロジェクタは、意図した色調を得るために、多原色の各パワーLEDの各々を時分割に高速に点滅させる場合がある。以下、この場合のプロジェクタの動作の概略について、図7を参照して説明する。
図7は、このような多原色の各パワーLEDを光源として採用した従来のプロジェクタのうち、パワーラインの回路の一例を説明する図である。
ただし、図7の例では、説明の簡略上、赤と緑のパワーLEDとが時分割で点滅する場合に必要な回路のみが図示されており、青のパワーLEDについての回路の図示は省略されている。
図7(A)は、従来のパワーラインの回路の構成例であって、図5(A)や図6(A)とは異なる例を示している。
図7(A)に示す従来のパワーラインの回路は、駆動回路171と、パワーライン172と、大容量コンデンサ173と、赤の光源としてのパワーLED174Rと、緑の光源としてのパワーLED174Gと、赤の光源用のスイッチング素子175Rと、緑の光源用のスイッチング素子175Rと、を備えている。
図7(B)は、図7(A)に示す従来のパワーラインの回路の動作として、緑→赤→緑の順で光源を時分割に点滅させるための動作の一例を示すタイミングチャートである。図7(B)において、上から順に、駆動回路171に入力される切替信号SCのタイミングチャート、パワーライン172の電位Vinのタイミングチャート、緑のパワーLED174Gの電流IoutGのタイミングチャート、及び、赤のパワーLED174Rの電流IoutRのタイミングチャートが示されている。
駆動回路171には、切替信号SCとして、緑のパワーLED174Gを点灯する指示をする信号SA、又は、赤のパワーLED174Gを点灯する指示をする信号SBが入力される。
ここで、緑の光源としてのパワーLED174Gを点灯させる場合には、パワーライン172の電位Vinは、当該パワーLED174Gの定格電圧に対応する高電位Vaになるものとする。一方、赤の光源としてのパワーLED174Rを点灯させる場合には、パワーライン172の電位Vinは、当該パワーLED174Rの定格電圧に対応する低電位Vbになるものとする。
この場合、切替信号SCとして信号SAが駆動回路171に入力されている状態では、赤の光源用のスイッチング素子175Rがオフ状態となっており、緑の光源用のスイッチング素子176Rがオン状態となっている。そこで、駆動回路171は、パワーライン172の電位Vinが高電位VAとなるように、パワーライン172を介して、緑の光源としてのパワーLED174Gに対して駆動信号を供給する。これにより、緑の光源としてのパワーLED174Gの電流IoutGが流れて、当該パワーLED174Gは点灯する。
その後、点灯の状態を緑から赤に高速に切り換える必要が生じた場合、切替信号SCが、信号SAから信号SBに高速に切り替わる。その際、赤の光源用のスイッチング素子175Rがオフ状態からオン状態に高速に切り替わるとともに、緑の光源用のスイッチング素子176Rがオン状態からオフ状態に高速に切り替わる。すると、駆動回路171は、パワーライン172の電位Vinが低電位VBとなるように、パワーライン172を介して、赤の光源としてのパワーLED174Rに対して駆動信号を供給する。これにより、赤の光源としてのパワーLED174Rの電流IoutRが流れて、当該パワーLED174Rは点灯する。
しかしながら、図5を用いて説明した理由、即ち、大容量コンデンサ173の影響を受けて、パワーライン172の電位Vinの高電位VAから低電位VBへの変化は、切替信号SCの信号SAから信号SBへの高速な変化に追従できておらず、低速になってしまっている。
このため、図7(B)の丸枠に示されるように、赤色の光源としてパワーLED174Rの電流IoutRは、オーバーシュートートを起こしてしまっている。
その後、点灯の状態を赤から緑に高速に切り換える必要が生じた場合、切替信号SCが、信号SBから信号SAに高速に切り替わる。
詳細な説明は省略するが、この場合にも、大容量コンデンサ173の影響を受けて、パワーライン172の電位Vinの低電位VBから高電位VAへの変化は、切替信号SCの信号SBから信号SAへの高速な変化に追従できておらず、低速になってしまっている。
このため、図7(B)の丸枠に示されるように、緑色の光源としてパワーLED174Gの電流IoutGは、高速で立ち上がらず、徐々に立ち上がるようになってしまっている。
従って、図7(A)の従来のパワーラインの回路において、パワーライン172の電位Vinを意図的に高速に変化させるためは、この大容量コンデンサ173を高速に充放電させなければならないが、これは実現が非常に困難である。
そこで、パワーライン172の電位Vinを意図的に高速に変化させることを目的として、図8に示すようなパワーラインの回路も従来知られている。
図8は、従来のパワーラインの回路の一例であって、図5乃至図7とは別の例を説明する図である。
なお、図8の例も、図7の例と対応させて、説明の簡略上、赤と緑のパワーLEDとが時分割で点滅する場合に必要な回路のみが図示されており、青のパワーLEDについての回路の図示は省略されている。
図8(A)は、従来のパワーラインの回路の構成例であって、図5(A)乃至図7(A)とは異なる例を示している。
図8(A)に示す従来のパワーラインの回路は、緑の光源用のパワーラインの回路と、赤の光源用のパワーラインの回路とに区分されている。緑の光源用のパワーラインの回路は、駆動回路171Gと、パワーライン172Gと、大容量コンデンサ173Gと、緑の光源としてのパワーLED174Gと、緑の光源用のスイッチング素子175Gと、を備えている。赤の光源用のパワーラインの回路は、駆動回路171Rと、パワーライン172Rと、大容量コンデンサ173Rと、赤の光源としてのパワーLED174Rと、赤の光源用のスイッチング素子175Rと、を備えている。
図8(B)は、図8(A)に示す従来のパワーラインの回路の動作として、緑→赤→緑の順で光源を時分割に点滅させるための動作の一例を示すタイミングチャートである。上述の図7(B)では、上から順に、駆動回路171に入力される切替信号SCのタイミングチャート、パワーライン172の電位Vinのタイミングチャート、緑のパワーLED174Gの電流IoutGのタイミングチャート、及び、赤のパワーLED174Rの電流IoutRのタイミングチャートが示されている。
一方、図8(B)では、駆動回路171Gには、切替信号SCとして、緑のパワーLED174Gを点灯する指示をする信号SAが入力される。そこで、駆動回路171Gは、切替信号SCとして信号SAが入力されている場合には、高電位VAの駆動信号を出力し、それ以外の場合には、高電位VAの駆動信号の出力を停止する。
これに対して、駆動回路171Rには、切替信号SCとして、赤のパワーLED174Rを点灯する指示をする信号SBが入力される。そこで、駆動回路171Rは、切替信号SCとして信号SBが入力されている場合には、低電位VBの駆動信号を出力し、それ以外の場合には、低電位VBの駆動信号の出力を停止する。
この場合、切替信号SCとして信号SAが駆動回路171Gに入力されている状態では、駆動回路171Gは、パワーライン172Gの電位VinGが高電位VAとなるように、パワーライン172Gを介して、緑の光源としてのパワーLED174Gに対して駆動信号を供給する。これにより、緑の光源としてのパワーLED174Gの電流IoutGが流れて、当該パワーLED174Gは点灯する。
その後、点灯の状態を緑から赤に高速に切り換える必要が生じた場合、切替信号SCが、信号SAから信号SBに高速に切り替わる。即ち、切替信号SCとしての信号SAの駆動回路171Gへの入力が停止すると共に、切替信号SCとしての信号SBの駆動回路171Rへの入力が開始する。すると、駆動回路171Rは、パワーライン172Rの電位VinRが低電位VBとなるように、パワーライン172Rを介して、赤の光源としてのパワーLED174Rに対して駆動信号を供給する。これにより、赤の光源としてのパワーLED174Rの電流IoutRが流れて、当該パワーLED174Rは点灯する。
この場合、パワーライン172G,172Rは個別に設けられているので、大容量コンデンサ173G,173Rの影響を受けずに、見かけ上のパワーラインの電位の高電位VAから低電位VBへの変化は、切替信号SCの信号SAから信号SBへの高速な変化に追従して、高速になる。従って、図7(B)の丸枠に示されるように、赤の光源としてのパワーLED174Rの電流IoutRは、オーバーシュートすることなしに即座に立ち上がる。
その後、点灯の状態を赤から緑に高速に切り換える必要が生じた場合、切替信号SCが、信号SBから信号SAに高速に切り替わる。
詳細な説明は省略するが、この場合にも、大容量コンデンサ173G,173Rの影響を受けずに、見かけ上のパワーラインの電位の低電位VBから高電位VAへの変化は、切替信号SCの信号SBから信号SAへの高速な変化に追従して、高速になる。従って、図7(B)の丸枠に示されるように、緑の光源としてのパワーLED174Gの電流IoutGは、応答遅れを起こすことなく即座に立ち上がる。
以上まとめると、パワーLEDを光源として採用したプロジェクタでは、パワーラインの電位の高速な切り替えが要求される。
一方で、電位の安定化や、リップルやノイズの抑制等を目的として大容量コンデンサが必要になるため、図5や図7に示すような従来のパワーラインの回路では、このような要求に応えることができない。
そこで、図6に示すように、出力電圧が相異なる複数の駆動回路を用意して、これらの複数の駆動回路の出力を、スイッチング素子等により選択的に接続又は切断することで、パワーラインの電位の高速な切り替えを実現させる手法(以下、「図6に示す手法」と呼ぶ)が従来存在する。
また、図8に示すように、駆動するパワーLEDの個数分だけ駆動回路を用意して、駆動回路毎に個別にパワーラインを設けることで、見かけ上のパワーラインの電位の高速な切り替えを実現させる手法(以下、「図8に示す手法」と呼ぶ)が従来存在する。
しかしながら、図6に示す手法や図8に示す手法では、パワーラインの電位の変化が必要な数だけ駆動回路が必要となる。従って、部品点数が非常に多くなるため、プロジェクタに対する実装面積を増大させてプロジェクタを大型化させたり、コストを大幅に増大させてしまう課題が生ずる。
このような課題を解決する手法として、パワーラインの電位がN段階(Nは2以上の整数値)に切り替えられる場合、切替遷移後の各段階の電位状態を保持可能なコンデンサをN個用意して、それらのN個のコンデンサのパワーラインの回路への接続をスイッチで切り替える、という手法が特許文献1に開示されている。
以下、このような手法を、「コンデンサ切替手法」と呼ぶ。また、コンデンサ切替手法が適用された回路を、以下、「コンデンサ切替回路」と呼ぶ。
コンデンサ切替回路を、パワーラインの回路に設けることによって、電位の切り替え毎にコンデンサを充放電する必要が無くなるので、図6に示す手法や図8に示す手法を適用せずとも、パワーラインの電位の高速な切り替えの実現性がでてくる。
図9は、従来のコンデンサ切替回路の構成例を示す図である。
図9に示すように、コンデンサ切替回路211と駆動信号発生源212とは、パワーライン213により接続されている。
駆動信号発生源212は、図示せぬパワーLEDに対して駆動信号をパワーライン213を介して供給する。
ここでは、前提として、図5乃至図8の例にあわせて、赤と緑の各光源としてのパワーLED(図示せず)が時分割で点滅する場合に必要な回路のみが図示されており、青のパワーLEDについての回路の図示は省略されている。即ち、コンデンサ切替回路211は、緑→赤→緑の順で光源を時分割に点滅させるための動作を行うパワーラインの回路に搭載されることを前提とする。
このため、駆動信号発生源212は、緑のパワーLEDを点灯させる場合には、パワーライン213の電位Vinを、当該緑のパワーLEDの定格電圧に対応する高電位VAに切り替える。一方、駆動信号発生源212は、赤のパワーLEDを点灯させる場合には、パワーライン213の電位Vinを、当該赤のパワーLEDの定格電圧に対応する低電位VBに切り替える。
コンデンサ切替回路211は、赤用の低電位VBの状態を保持する回路として、コンデンサ221Rと、FET(Field effect transistor)222R,223Rと、出力容量選択信号発生源224Rと、を備えている。
コンデンサ221Rのうち、一端はパワーライン213に接続され、他端は、FET222Rのソースに接続されている。FET222Rのドレインは、FET223Rのドレインに接続されており、FET222Rのソースは、基準電位(GND)ラインに接続されている。即ち、コンデンサ221R及びFET222R,223Rの直列接続が、パワーライン213と基準電位(GND)ラインとの間に接続されている。
FET222R,223Rのゲートには、出力容量選択信号発生源224Rの出力が接続されている。即ち、FET222R,223Rは、スイッチング素子として機能し、出力容量選択信号発生源224Rの出力信号SR(以下、「出力容量選択信号SR」と呼ぶ)が高電位のとき、オン状態(導通状態)となり、出力容量選択信号SRが低電位のとき、オフ状態(遮断状態)となる。
FET222R,223Rがオン状態になると、コンデンサ221Rが接続され、FET222R,223Rがオフ状態になると、コンデンサ221Rが切り離される。
コンデンサ切替回路211はまた、緑用の高電位VAの状態を保持する回路として、コンデンサ221Gと、FET222G,223Gと、出力容量選択信号発生源224Gと、を備えている。
コンデンサ221Gのうち、一端はパワーライン213に接続され、他端は、FET222Gのソースに接続されている。FET222Gのドレインは、FET223Gのドレインに接続されており、FET222Gのソースは、基準電位(GND)ラインに接続されている。即ち、コンデンサ221G及びFET222G,223Gの直列接続が、パワーライン213と基準電位(GND)ラインとの間に接続されている。
FET222G,223Gのゲートには、出力容量選択信号発生源224Gの出力が接続されている。即ち、FET222G,223Gは、スイッチング素子として機能し、出力容量選択信号発生源224Gの出力信号SG(以下、「出力容量選択信号SG」と呼ぶ)が高電位のとき、オン状態(導通状態)となり、出力容量選択信号SGが低電位のとき、オフ状態(遮断状態)となる。
FET222G,223Gがオン状態になると、コンデンサ221Gが接続され、FET222G,223Gがオフ状態になると、コンデンサ221Gが切り離される。
次に、図10を参照して、このような図9の構成を有する従来のコンデンサ切替回路211の動作について説明する。
図10は、図9に示す従来のコンデンサ切替回路211の動作として、当該従来のコンデンサ切替回路211が搭載されているパワーラインの回路において、緑と赤の光源が時分割で繰り返し遷移して点滅する際の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図10において、上から順に、パワーライン213の電位Vinのタイミングチャート、赤用の出力容量選択信号SRのタイミングチャート、緑用の出力容量選択信号SGのタイミングチャート、緑用のFET222G,223Gのゲート駆動信号Gのタイミングチャート、及び、緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmのタイミングチャートが示されている。
駆動信号発生源212は、パワーライン213の電位Vinを、一定の周期で、パワーライン213の電位Vinを高電位VAと低電位VBとに交互に切り替えるように、駆動信号を出力する。
赤用の出力容量選択信号発生源224Rは、駆動信号発生源212によるパワーライン213の電位Vinの切り替えタイミングに同期して、赤用の出力容量選択信号SRの電位を切り替える。
同様に、緑用の出力容量選択信号発生源224Gは、駆動信号発生源212によるパワーライン213の電位Vinの切り替えタイミングに同期して、緑用の出力容量選択信号SGの電位を切り替える。
ただし、緑用の出力容量選択信号SGの電位の高低と、赤用の出力容量選択信号SRの電位の高低とは、相互に逆になるようにそれぞれ切り換えられる。
具体的には、パワーライン213の電位Vinが低電位VBのタイミングでは、即ち、赤の光源の点灯のタイミングでは、赤用の出力容量選択信号SRが高電位となり、その結果、赤用のFET222R,223Rがオン状態となり、赤用のコンデンサ221Rが接続される。一方、緑用の出力容量選択信号SGは低電位となり、その結果、緑用のFET222G,223Gがオフ状態となり、緑用のコンデンサ221Gが切り離される。
これに対して、パワーライン213の電位Vinが高電位VAのタイミングでは、即ち、緑の光源の点灯のタイミングでは、緑用の出力容量選択信号SGが高電位となり、その結果、緑用のFET222G,223Gがオン状態となり、緑用のコンデンサ221Gが接続される。一方、赤用の出力容量選択信号SRは低電位となり、その結果、赤用のFET222R,223Rがオフ状態となり、赤用のコンデンサ221Rが切り離される。
このように、図9に示す従来のコンデンサ切替回路211では、緑と赤の光源が時分割で繰り返し遷移して点滅する際には、赤用のコンデンサ221Rと緑用のコンデンサ221Gとのうち、パワーライン213の遷移後の電位Vinに略等しいコンデンサが適宜接続される。
これにより、パワーライン213の電位Vinが切り替わる度にコンデンサを充放電する必要が無くなるため、パワーライン213の電位Vinの高速の切り替えが可能になる。
特開2007−273666号公報
しかしながら、図9に示す従来のコンデンサ切替回路211でも、パワーライン213の電位Vinの高電位VAと低電位VBとの差(以下、「パワーライン電位高低差」と呼ぶ)が、スイッチとして機能するFET222R,223R,222G,223Gのゲートの閾値電圧を超える場合には、次のような課題が生じる。
即ち、負極端に対して正極端が高電位VAに充電されている緑用のコンデンサ221Gに着目すると、その負極端の電位Cgmは、図10に示すように、パワーライン213の電位Vinが低電位VBになっている期間では、基準電位(GNDであり、ここでは0V)に対して負の電位になっている。
緑用のコンデンサ221Gの正極端は、赤用のコンデンサ221Rの正極端と共通になっており、その結果、パワーライン電位高低差の分だけ、緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmが低くなるからである。
このようなパワーライン213の電位Vinが低電位VBになっている期間では、緑用のFET222G,223Gのゲート駆動信号Gは、当該緑用のFET222G,223Gをオフ状態にする信号、即ち、低電位の信号となっている。
しかしながら、緑用のFET222G,223Gのゲート駆動信号Gは、図10に示すように、基準電位(GNDであり、ここでは0V)よりも低い電位になれない。このため、緑用のFET222G,223Gのゲート電位においては、上述のパワーライン電位高低差のため、緑用のFET222G,223Gのドレインとの電位差がゲートの閾値電圧よりも大きくなるため、当該緑用のFET222G,223Gがオン状態になってしまう。
その結果、高電位VAに充電されている緑用のコンデンサ221Gが放電することになり、緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmが上昇していく。このような放電は、緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmの上昇に連動して緑用のFET222G,223Gのドレインの電位が上昇して、緑用のFET222G,223Gのゲートとドレインとの電位差が、ゲートの閾値より小さくなるまで継続する。
このようにして、緑用のコンデンサ221Gは、放電してしまうので、その電位が高電位VAよりも低下してしまう、という課題が生ずることになる。
このような課題が生ずることは、図10の例でも、枠251内の電位Cgmの波形として顕著に示されている。
なお、図10の例では、パワーライン213の電位Vinのうち、高電位VAは6Vであり、低電位VBは3Vであるため、パワーライン電位高低差は3V(=6V−3V)になる。また、緑用のFET222G,223Gの閾値電圧は1Vとされている。また、基準電位(GND)は0Vとされている。
枠251内の波形として示すように、緑用のFET222G,223Gのゲート駆動信号Gが高電位から低電位である基準電位(GND)に切り替わった時点では、緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmは、−3V程度となっている。即ち、緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmは、基準電位(GND)である0Vよりも、パワーライン電位高低差(3V)の分だけ降下している。
詳細には、緑用のFET222G,223Gのゲートの電位は、ゲート信号Gの基準電位(GND)である0Vなのに対して、緑用のFET222Gのソースの電位は、緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmである−3Vにほぼ等しくなる。その結果、FET222Gがオン状態になり、FET222G、223Gのドレインの電位も、緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmである−3Vにほぼ等しくなる。さらに、FET223Gの基盤(P型)とドレイン(N型)との間に順方向の電流が流れ、見かけ上、緑用のFET2223Gがオン状態になってしまう。
その結果、高電位VAに充電されている緑用のコンデンサ221Gが放電するため、切換直後に−3V程度を示している負極端の電位Cgmが、次第に上昇し、最終的に−1V程度まで推移する。緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmが−1Vになったということは、緑用のFET222Gのソースとゲートとの電位差が1Vになったことを意味する。この場合、緑用のFET222Gのソースとゲートとの電位差が、FET222Gのゲートの閾値電圧である1Vとほぼ一致する(閾値電圧よりも若干小さくなる)ため、当該緑用のFET222Gがオフ状態になり、さらに、FET223Gの基盤(P型)とドレイン(N型)との間の電流が止まり、緑用のFET2223Gもオフ状態になる。
しかしながら、緑用のコンデンサ221Gの負極端の電位Cgmが−1Vということは、正極端の電位に換算すると4Vになり、高電位VA(=6V)よりも低下してしまっていることになる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、電位を維持したままのコンデンサの切り替えを可能にすることを目的とする。
本発明の一態様にかかるコンデンサ切替回路は、
第1の電圧と第2の電圧とが交互に供給される電力供給のラインに接続されるコンデンサ切替回路であって、
前記電力供給のラインに正極端が接続される第1コンデンサと、
前記電力供給のラインに正極端が接続される第2コンデンサと、
前記第1コンデンサの負極端と基準電位のラインとの間に接続される第1スイッチング素子と、
前記第2コンデンサの負極端と前記基準電位のラインとの間に接続される第2スイッチング素子と、
前記電力供給のラインに前記第1の電圧が供給される期間に、前記第1スイッチング素子を導通させ、且つ、前記電力供給のラインに前記第2の電圧が供給される期間に、前記第1スイッチング素子を遮断させる第1コンデンサ接続制御回路と、
前記電力供給のラインに前記第2の電圧が供給される期間に、前記第2スイッチング素子を導通させ、且つ、前記電力供給のラインに前記第1の電圧が供給される期間に、前記第2スイッチング素子を遮断させる第2コンデンサ接続制御回路と、
前記第1の電圧が前記第2の電圧よりも高い場合、前記電力供給のラインに供給される電圧が前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替えられるタイミングで、前記第1スイッチング素子の遮断状態を維持する遮断状態維持回路と、
を備えることを特徴とする。
上記コンデンサ切替回路において、
前記遮断状態維持回路は、
前記第1スイッチング素子の制御端子を駆動する制御信号を前記基準電位に対するダイオードシンクとハイインピーダンスが組み合わされた出力に変換する変換回路と、
前記第1スイッチング素子の前記制御端子と前記第1コンデンサの負極端とを接続する抵抗と、
を備えていることが望ましい。
上記コンデンサ切替回路において
前記遮断状態維持回路は、
前記第1コンデンサの負極端と、前記第1スイッチング素子前記制御端子と、の間を所定期間短絡する短絡回路、
をさらに備えていることが望ましい。
上記コンデンサ切替回路において、
前記第1スイッチング素子は、2個のFETが直列に接続されたものであることが望ましい。
また、本発明の他の態様にかかる発光装置は、
前記コンデンサ切替回路と、
前記電力供給のラインの電圧により駆動される発光素子と、
を備えることを特徴とする。
さらに、本発明の他の態様にかかるプロジェクタは、
前記発光装置と、
前記発光装置より発光される光により画像を投影させる投影手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様にかかるコンデンサ切替方法は、
第1の電圧と第2の電圧とが交互に供給される電力供給のラインに接続されるコンデンサ切替回路のコンデンサ切替方法であって、
前記コンデンサ切替回路は、
前記電力供給のラインに正極端が接続される第1コンデンサと、
前記電力供給のラインに正極端が接続される第2コンデンサと、
前記第1コンデンサの負極端と基準電位のラインとの間に接続される第1スイッチング素子と、
前記第2コンデンサの負極端と前記基準電位のラインとの間に接続される第2スイッチング素子と、
を含み、
前記電力供給のラインに前記第1の電圧が供給される期間に、前記第1スイッチング素子を導通させ、且つ、前記電力供給のラインに前記第2の電圧が供給される期間に、前記第1スイッチング素子を遮断させる第1コンデンサ接続制御ステップと、
前記電力供給のラインに前記第2の電圧が供給される期間に、前記第2スイッチング素子を導通させ、且つ、前記電力供給のラインに前記第1の電圧が供給される期間に、前記第2スイッチング素子を遮断させる第2コンデンサ接続制御ステップと、
前記第1の電圧が前記第2の電圧よりも高い場合、前記電力供給のラインに供給される電圧が前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替えられるタイミングで、前記第1スイッチング素子の遮断状態を維持する遮断状態維持ステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、電位を維持したままのコンデンサの切り替えができる。
本発明の第1実施形態に係るコンデンサ切替回路の構成例を示す図である。 図1のコンデンサ切替回路の動作の一例を説明するタイミングチャートである。 図1のコンデンサ切替回路が実装されたパワーラインの回路の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るコンデンサ切替回路の構成例を示す図である。 従来のパワーラインの回路の一例を説明する図である。 従来のパワーラインの回路の一例であって、図5の例とは別の例を説明する図である。 従来のパワーラインの回路の一例であって、図5及び図6の例とは別の例を説明する図である。 従来のパワーラインの回路の一例であって、図5乃至図7の例とは別の例を説明する図である。 従来のコンデンサ切替回路の構成例を示す図である。 図10のコンデンサ切替回路の動作の一例を説明するタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るコンデンサ切替回路の構成例を示す図である。
図1に示すように、第1実施形態のコンデンサ切替回路11と、駆動信号発生源12とは、パワーライン13により接続されている。
駆動信号発生源12は、図1には図示せぬパワーLED(後述する図3の例では、パワーLED51R,51G,51B)に対して駆動信号をパワーライン13を介して供給する。
ここでは、前提として、図5乃至図10の例にあわせて、図1には図示せぬ赤と緑の各光源としてのパワーLED(後述する図3の例では、パワーLED51R,51G)が時分割で点滅する場合に必要な回路のみが図示されており、青の光源としてのパワーLED(後述する図3の例では、パワーLED51B)についての回路の図示は省略されている。即ち、コンデンサ切替回路11は、緑と赤の光源を時分割に順次切り替えて点滅させるための動作を行うパワーラインの回路に搭載されることを前提とする。
このため、駆動信号発生源12は、緑のパワーLEDを点灯させる場合には、パワーライン13の電位Vinを、当該緑のパワーLEDの定格電圧に対応する高電位VAに切り替える。一方、駆動信号発生源12は、赤のパワーLEDを点灯させる場合には、パワーライン13の電位Vinを、当該赤のパワーLEDの定格電圧に対応する低電位VBに切り替える。
コンデンサ切替回路11は、赤用の低電位VBの状態を保持する回路として、コンデンサ21Rと、FET22R,23Rと、出力容量選択信号発生源24Rと、を備えている。
この赤用の低電位VBの状態を保持する回路については、図9のコンデンサ切替回路211の赤用の低電位VBの状態を保持する回路と基本的に同様の構成及び機能を有しているので、ここでは、それらの説明は省略する。
コンデンサ切替回路11はまた、緑用の高電位VAの状態を保持する回路として、コンデンサ21Gと、FET22G,23Gと、出力容量選択信号発生源24Gと、を備えている。
緑用の高電位VAの状態を保持する回路のうち、ここまでの構成及び機能は、図9のコンデンサ切替回路211の緑用の高電位VAの状態を保持する回路と基本的に同様の構成及び機能を有しているので、ここでは、それらの説明は省略する。
コンデンサ切替回路11は、緑用の高電位VAの状態を保持する回路としてさらに、出力容量選択信号切替回路25と、抵抗26と、を備えている。
出力容量選択信号切替回路25は、PNPトランジスタ31と、抵抗R1,R2の直列接続からなるデバイダ回路32と、ダイオード33と、を備えている。
PNPトランジスタ31のうち、ベースは、デバイダ回路32の分割出力が接続され、エミッタは、出力容量選択信号発生源24Gの出力が接続され、コレクタは、緑用のFET22G,23Gのゲートに接続されている。
ダイオード33のうち、アノードは、PNPトランジスタ31のコレクタに接続され、カソードは、PNPトランジスタ31のエミッタに接続されている。即ち、ダイオード33は、PNPトランジスタ31のコレクタとエミッタとの間に並列接続されている。
抵抗26は、緑用のFET22G,23Gのゲート電位の浮きを防止するために、当該ゲートと、FET22Gのソースとの間に並列に接続されている。
図1に示すように、出力容量選択信号切替回路25の入力信号は、緑用の出力容量選択信号発生源24Gから発生された出力容量選択信号SGであり、出力容量選択信号切替回路25の出力信号は、緑用のFET22G,23Gのゲート駆動信号Gである。
ここで、PNPトランジスタ31のベースに印加される電位、即ち、デバイダ回路32の分割出力の電位{Vcc×R2/(R1+R2)}を、「規定電位」と呼ぶ。なお、電位Vccは、制御回路用の電源(図示せず)の電位であり、本実施形態では5Vとされている。出力容量選択信号発生源24Gも、この制御回路用の電源により駆動され、高電位として電位Vcc(5V)の出力容量選択信号SGを入力する。即ち、規定電位は、図1に示すように基準電位(GNDであり、本実施形態では0V)よりも高電位であって、出力容量選択信号SGの高電位としての電位Vcc(5V)よりも低電位である。
この場合、出力容量選択信号切替回路25は、入力信号の電位が規定電位以上のときには、その出力形態を、ソースとなる出力に変換し、入力信号の電位が規定電位未満のときには、その出力形態を、基準電位(GND)に対するダイオードシンクとハイインピーダンスが組み合わさった出力に変換する。ここで、ダイオードシンクとは、ダイオード33によりシンク電流を引き込むという意味である。
これにより、入力信号の電位が規定電位未満の場合、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmが基準電位(GND)未満となっても、抵抗26が作用して緑用のFET22G,23Gのゲートの電位が下がる。その結果、緑用のFET22G,23Gがオフ状態となって、緑用のコンデンサ221Gの不慮の放電を防止することができ、その電位を高電位VAのまま維持することが可能になる。
次に、図2を参照して、このような図1の構成を有する第1実施形態のコンデンサ切替回路11の動作について説明する。
図2は、図1に示す第1実施形態のコンデンサ切替回路11の動作として、当該コンデンサ切替回路11が搭載されているパワーラインの回路において、緑と赤の光源が時分割で繰り返し遷移して点滅する際の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図2において、上から順に、パワーライン13の電位Vinのタイミングチャート、赤用の出力容量選択信号SRのタイミングチャート、緑用の出力容量選択信号SGのタイミングチャート、緑用のFET22G,23Gのゲート駆動信号Gのタイミングチャート、及び、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmのタイミングチャートが示されている。
駆動信号発生源12は、一定の周期で、パワーライン13の電位Vinを高電位VAと低電位VBとに交互に切り替えるように、駆動信号を出力する。ここで、図2の例では、高電位VAは6Vとされ、低電位VBは3Vとされている。
赤用の出力容量選択信号発生源24Rは、駆動信号発生源12によるパワーライン13の電位Vinの切り替えタイミングに同期して、赤用の出力容量選択信号SRの電位を切り替える。
同様に、緑用の出力容量選択信号発生源24Gは、駆動信号発生源12によるパワーライン13の電位Vinの切り替えタイミングに同期して、緑用の出力容量選択信号SGの電位を切り替える。
ただし、緑用の出力容量選択信号SGの電位の高低と、赤用の出力容量選択信号SRの電位の高低とは、相互に逆になるようにそれぞれ切り換えられる。
また、緑用の出力容量選択信号SG及び赤用の出力容量選択信号SRの高電位は、制御回路用の電源(図示せず)の電位Vccであり、図2の例では5Vとされている。一方、緑用の出力容量選択信号SG及び赤用の出力容量選択信号SRの低電位は、基準電位(GND)であり、図2の例では0Vとされている。
この場合、パワーライン13の電位Vinが低電位VBのタイミングでは、即ち、赤の光源の点灯のタイミングでは、赤用の出力容量選択信号SRが高電位となり、その結果、赤用のFET22R,23Rがオン状態となり、赤用のコンデンサ21Rが接続される。一方、緑用の出力容量選択信号SGは低電位となり、その結果、緑用のFET22G,23Gがオフ状態となり、緑用のコンデンサ21Gが切り離される。
これに対して、パワーライン13の電位Vinが高電位VAのタイミングでは、即ち、緑の光源の点灯のタイミングでは、緑用の出力容量選択信号SGが高電位となり、その結果、緑用のFET22G,23Gがオン状態となり、緑用のコンデンサ21Gが接続される。一方、赤用の出力容量選択信号SRは低電位となり、その結果、赤用のFET22R,23Rがオフ状態となり、赤用のコンデンサ21Rが切り離される。
このように、図1に示す第1実施形態のコンデンサ切替回路11では、緑と赤の光源が時分割で繰り返し遷移して点滅する際には、赤用のコンデンサ21Rと緑用のコンデンサ21Gとのうち、パワーライン13の遷移後の電位Vinに略等しいコンデンサが適宜接続される。
これにより、パワーライン13の電位Vinが切り替わる度にコンデンサを充放電する必要が無くなるため、パワーライン13の電位Vinの高速の切り替えが可能になる。
ここで、図2と図10とを比較すると容易にわかることであるが、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmのタイミングチャートにおいて、同一時間帯の図2の枠41内の波形と図10の枠251の波形とに差異が認められる。そこで、以下、図2の枠41で囲まれる時間帯内のコンデンサ切替回路11の動作についてさらに詳細に説明する。
なお、図2の例でも、図10の例と同様に、パワーライン13の電位Vinのうち、高電位VAは6Vであり、低電位VBは3Vであるため、パワーライン電位高低差は3V(=6V−3V)になる。また、緑用のFET22G,23Gの閾値電圧は1Vとされている。また、基準電位(GND)は0Vとされている。
この場合、パワーライン13の電位Vinが高電位VA(=6V)から低電位VB(=3V)に切り替わるとき、即ち、点灯対象の光源が緑から赤の光源に切り変わると、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmは、−3V程度まで降下する。即ち、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmは、基準電位(GND)である0Vよりも、パワーライン電位高低差(3V)の分だけ降下する。
この切り替えのタイミングで、緑用の出力容量選択信号SGも、高電位(VCC=5V)から低電位(基準電位(GND)=0)となる。
上述したように、この出力容量選択信号SGが、出力容量選択信号切替回路25の入力信号となるため、当該入力信号の電位が、PNPトランジスタ31のベースに印加される規定電位未満となる。その結果、出力容量選択信号切替回路25は、その出力形態を、基準電位(GND)に対するダイオードシンクとハイインピーダンスが組み合わさった出力に変換する。これにより、抵抗26が作用して緑用のFET22G,23Gのゲートの電位、即ち、緑用のFET22G,23Gのゲート駆動信号Gの電位が、−3Vまで低下する。
その結果、緑用のFET22Gのソースとゲートとの電位差は非常に小さなものになり、即ち、ゲートの閾値電圧である1Vよりも小さくなり、また、FET23Gのソースの電位に対してゲートの電位が低くなるため、当該緑用のFET22G,23Gがオフ状態になる。
よって、緑用のコンデンサ21Gの不慮の放電は行われず、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmが−3Vを維持することができる。即ち、正極端と負極端との電位差に換算すると6Vになり、高電位VA(=6V)を低下させずに維持することができる。
次に、図3を参照して、このような図1の構成を有する第1実施形態のコンデンサ切替回路11の実装例について説明する。
図3は、図1の構成を有する第1実施形態のコンデンサ切替回路11が実装されたパワーラインの回路の構成例を示している。
ただし、図3のパワーラインの回路では、赤と緑の光源のみならず、青の光源も搭載されている。このため、パワーライン13の電位の変化は3段階となるため、図示はしないが、コンデンサ切替回路11に搭載されるコンデンサも3つになる。即ち、コンデンサ切替回路11には、さらに、青用の低電位VBの状態を保持する回路として、上述した緑用の低電位VBの状態を保持する回路と基本的に同様の構成と機能を有する回路が搭載されることになる。
図3のパワーラインの回路は、例えばパーソナルコンピュータにより作成された画像等をスクリーンに拡大して投影するためプロジェクタに搭載される。
このため、図3のパワーラインの回路のパワーライン13には、上述したコンデンサ切替回路11及び駆動信号発生源12の他、パワーLED51R,51G,51Bが接続されている。パワーLED51R,51G,51Bは、赤、緑、青の各々の光源として機能する、定格電流値の異なる発光素子である。
なお、図3は例示であって、光源の発光色は赤、緑、青に特に限定されず、また、発光素子の数も特に3個に限定されない。
パワーLED51R,51G,51Bの各々には、スイッチング素子52R,52G,52Bの各々が接続されている。
発光素子選択制御部53は、スイッチング素子52R,52G,52Bの各々に対してオン/オフの制御を順次施すことにより、パワーLED51R,51G,51Bの各光源のうち、駆動信号発生源12から発生される駆動信号の供給先となる光源を選択する制御を実行する。
駆動信号発生源12は、直流電源54と、電源供給部55と、を備えている。
直流電源54は、電流値Iinの信号を電源供給部55に供給する。
電源供給部55は、直流電源54から入力された信号の電流値Iinを、所定の電流値Ioutに変換する。そして、電源供給部55は、電流値Ioutの信号を出力信号として、パワーLED51R,51G,51Bの各光源のうち発光素子選択制御部53により選択された光源に対して供給する。
電源供給部55は、入力平滑コンデンサ61と、昇圧コイル62と、スイッチング素子63と、昇圧制御部64と、逆流防止ダイオード65と、出力平滑コンデンサ66と、検出用抵抗67と、可変設定部68と、を備えている。
入力平滑コンデンサ61は、直流電源54からの電圧を平滑化する。
昇圧コイル62は、入力平滑コンデンサ61により平滑化された電圧を昇圧する。
昇圧制御部64は、スイッチング素子63に対してオン/オフの制御を実行することで、パワーライン13の電位Vinを可変させる。
逆流防止ダイオード65は、パワーライン13に流れ込む電流の逆流を防止する。
検出用抵抗67は、電流値Ioutの出力電流を検出し、その検出結果を昇圧制御部64に供給する。
可変設定部68は、出力電流の電流値Ioutを可変設定する。
電源供給部55では、昇圧制御部64の制御により、スイッチング素子63がオン状態になると、直流電源54からの電流が昇圧コイル62に供給される。そして、時間の経過とともに、昇圧コイル62には、当該昇圧コイル62に流れる電流値の2乗に比例するエネルギーが蓄積される。
この状態で、昇圧制御部64に制御により、スイッチング素子63がオフ状態になると、昇圧コイル62に蓄積されたエネルギーは、逆流防止ダイオード65を介して出力平滑コンデンサ66に電荷として蓄積される。
ここで、逆流防止ダイオード65は、スイッチング素子63がオン状態になったときに、出力平滑コンデンサ66に蓄積された電荷がスイッチング素子63を介して流出することを防止している。
昇圧制御部64はまた、電源供給部55の出力電流の電流値Ioutを、検出用抵抗67の電圧値に基づいて検出し、その検出値に基づいて、出力電流の電流値Ioutが所定の設定電流値で一定となるように、スイッチング素子63に対してオン/オフの制御を施す。
昇圧制御部64はまた、パワーLED51R,51G,51Bの各光源の定格電流値に対応するように、可変設定部68により設定電流値を可変設定する。
具体的には、可変設定部68は、抵抗71R,71G,71Bと、スイッチング素子72R,72G,72Bと、を備えている。
ここで、符号R,G,Bの何れかを符号Kと記述すると、抵抗71Kは、パワーLED51Kと対応しており、スイッチング素子72Kに接続されている。
即ち、スイッチング素子72Kは、対応するパワーLED51Kの切り換えタイミングにあわせてオン状態となり、その結果、抵抗71Kの一端の電位が基準電位(図1や図2の例に対応させると、GND=0Vである)となる。
昇圧制御部64は、このようにして一端が基準電位となった抵抗71Kに流れる電流Irに比例した値の電流が、対応するパワーLED51Kに流れるように、設定電流値を可変設定する。
換言すると、抵抗71Kは、対応するパワーLED51Kに供給される出力電流の電流値Ioutが、パワーLED51Kの定格電流値となるように、その抵抗値が設定されている。
コンデンサ切替回路11は、発光素子選択制御部53によるパワーLED51R,51G,51Bの各光源の選択制御に同期して、パワーLED51R,51G,51Bの各々に対応するコンデンサ(補助容量)の接続及び切り離しを制御する。
例えば、パワーLED51Rに対応するコンデンサが、図1の赤用のコンデンサ21Rであり、パワーLED51Rが点灯対象として発光素子選択制御部53により選択された場合、上述したように、パワーLED51Rに対して並列接続される。
即ち、赤用のコンデンサ21Rには、電源供給部55から供給される電荷、即ち、対応するパワーLED51Rの定格電圧値(図1や図2の例では低電位VB)に対応した電荷が充電されている。このため、パワーLED51Rには、赤用のコンデンサ21Rからも、パワーLED51Rに対応した定格電流が供給される。
ここで、電源供給部55からも、上述したように、パワーLED51Rに対応した定格電流が供給される。
しかしながら、点灯対象が赤の光源に切り替わった直後の過渡期における、電源供給部55の電流値の変化の応答が遅い場合がある。例えば、直前の点灯対象が青の光源、即ちパワーLED51Bであるならば、パワーLED51Bに対応した定格電流から、切り替え後の赤の光源としてのパワーLED51Rに対応した定格電流に可変させる応答時間が遅い場合がある。
このような場合であっても、赤用のコンデンサ21RからパワーLED51Rに流れる電流は速やかに、パワーLED51Rに対応した定格電流に到達するので、当該パワーLED51Rは、その発光タイミング時に安定した発光状態を得ることができる。
次に、パワーLED51Gが点灯対象として発光素子選択制御部53により選択されるものとする。
この場合、パワーLED51Gに対応するコンデンサが、図1の緑用のコンデンサ21Gであり、上述したように、パワーLED51Gに対して並列接続される。なお、この時点で、赤用のコンデンサ21Rは、パワーLED51Rから切り離される。
この場合、仮に、図1に示す第1実施形態のコンデンサ切替回路11ではなく、図9に示す従来のコンデンサ切替回路211が搭載されていたならば、図10を用いて説明したように、緑用のコンデンサ21Gには、パワーLED51Gの定格電圧値(図1や図2の例では高電位VA)に対応した電荷が充電されていない、という課題が生じてしまう。
この課題が生じると、緑用のコンデンサ21Gは接続時に充電する必要がでてくるため、パワーライン13の電位Vinの切り替え、ここでは、パワーLED51Rの定格電圧値(図1や図2の例では低電位VB)から、パワーLED51Gの定格電圧値(図1や図2の例では高電位VA)の切り替えが低速になってしまうおそれがある。
その結果、緑用のコンデンサ21GからパワーLED51Gに流れる電流が、パワーLED51Gに対応した定格電流に到達するまでの時間が遅れる場合がある。このような場合には、当該パワーLED51Gが、その発光タイミング時に安定した発光状態を充分に得られなくなるおそれもある。
これに対して、図1に示す第1実施形態のコンデンサ切替回路11は、出力容量選択信号切替回路25と、抵抗26と、を備えている。
出力容量選択信号切替回路25の入力信号は、緑用の出力容量選択信号発生源24Gから発生された出力容量選択信号SGであり、出力容量選択信号切替回路25の出力信号は、緑用のFET22G,23Gのゲート駆動信号Gである。
出力容量選択信号切替回路25は、入力信号の電位が規定電位以上のときには、その出力形態を、ソースとなる出力に変換し、入力信号の電位が規定電位未満のときには、その出力形態を、基準電位(GND)に対するダイオードシンクとハイインピーダンスが組み合わさった出力に変換する。
これにより、上述した内容の繰り返しになるが、入力信号の電位が規定電位未満の場合、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmが基準電位(GND)未満となっても、抵抗26が作用して緑用のFET22G,23Gのゲートの電位が下がる。その結果、緑用のFET22G,23Gがオフ状態となって、緑用のコンデンサ221Gの不慮の放電を防止することができ、その電位を、パワーLED51Gの定格電圧値(図1や図2の例では高電位VA)に維持することができる。
その結果、緑用のコンデンサ21Gは接続時に充電する必要は無くなるため、パワーライン13の電位Vinの切り替え、ここでは、パワーLED51Rの定格電圧値(図1や図2の例では低電位VB)から、パワーLED51Gの定格電圧値(図1や図2の例では高電位VA)の切り替えが高速に行われる。
その結果、緑用のコンデンサ21GからパワーLED51Gに流れる電流は速やかに、パワーLED51Gに対応した定格電流に到達するので、当該パワーLED51Gは、その発光タイミング時に安定した発光状態を得ることができる。
なお、図1や図2には図示しないが、パワーLED51Bに対応する青用のコンデンサも、コンデンサ切替回路11に設けられており、パワーLED51Bが点灯対象として発光素子選択制御部53により選択された場合、パワーLED51Bに対して並列接続され、それ以外の場合切り離される。
そして、青用のパワーLED51Bの定格電圧値が、例えば、緑用のパワーLED51Gの定格電圧値(図1や図2の例では高電位VA)よりも高いならば、緑用としても、出力容量選択信号切替回路25と、抵抗26と、図1には図示はしないが、第1実施形態のコンデンサ切替回路11に設けられている。
その結果、緑用として説明した前段落の理由と同様の理由により、青用のコンデンサからパワーLED51Bに流れる電流は速やかに、パワーLED51Bに対応した定格電流に到達するので、当該パワーLED51Bは、その発光タイミング時に安定した発光状態を得ることができる。
以上、本発明の第1実施形態に係るコンデンサ切替回路11について説明した。
次に、本発明の第2実施形態に係るコンデンサ切替回路について説明する。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係るコンデンサ切替回路の構成例を示す図である。
なお、図4において、図1に示す第1実施形態の構成と同様の箇所には、同一の符号が付されている。
図4に示す第2実施形態のコンデンサ切替回路111と、図1に示す第1実施形態のコンデンサ切替回路11とを比較するに、短絡回路130がさらに設けられている点が差異点であり、それ以外の構成や機能は基本的に一致する。
なお、短絡回路130以外にも、基準電位(GND)をつくるための信号発生源131が設けられている点や、出力容量選択信号切替回路25内の構成要素が若干異なる等、差異点が存在する。出力容量選択信号切替回路25内の構成要素が若干異なる点とは、第1実施形態ではPNPトランジスタ31が設けられていたのに対して、第2実施形態ではFET145が設けられている点と、第2実施形態ではコンデンサ146が設けられている点とである。これらの差異点は、第1実施形態で説明した機能や目的を何ら変化させない程度のものである。
一方で、短絡回路130が設けられているという差異点は、後述するように第1実施形態よりも有利な効果をもたらす重要な差異点である。そこで、以下、短絡回路130について詳細に説明する。
短絡回路130は、コンデンサ141と、抵抗142と、抵抗143と、トランジスタ144と、を備えている。
コンデンサ141のうち、一端は、基準電位(GND)ラインに接続されており、他端は、抵抗142を介して、トランジスタ144のベースに接続されている。トランジスタ144のコレクタは、出力容量選択信号切替回路25の出力ライン、即ち、緑用のFET22G,23Gのゲートに接続されている。一方、トランジスタ144のエミッタは、緑用のFET22Gのソースに接続されている。トランジスタ144のエミッタとベースとの間にはまた、抵抗143が接続されている。
以下、このような構成を有する短絡回路130の動作について、説明する。
緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmが基準電位(GND)に対して負の電位(以下、単に「マイナス」と呼ぶ)になると、短絡回路130に内蔵されているトランジスタ144のエミッタの電位もマイナスになる。
すると、基準電位(GND)ライン−コンデンサ141−抵抗142−抵抗143の回路パスに電流が流れ始め、コンデンサ141に充電電流が流れ始める。
その後、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmが低下していき、基準電位(GND)に対してトランジスタ144のVbeオン電圧幅以上に低下する。すると、上述した回路パスにおける電流経路は、抵抗143の電流よりもトランジスタ144のベース電流の方が支配的になり、このベース電流によりトランジスタ144はオン状態となる。
ここで、トランジスタ144のコレクタは、緑用のFET22G,23Gのゲートに接続されている。緑用のFET22G,23Gは、上述したように、緑用のコンデンサ21Gの負極端と、基準電位(GND)ラインの接続と非接続とを切換えるスイッチとして機能する。
従って、トランジスタ144がオン状態になることによって、緑用のFET22Gのソースとゲートが短絡され、その結果、緑用のFET22G,23Gが、速やかにかつ確実にオフ状態に移行する。
その後、コンデンサ141の充電が進み、その両端の電位差が、上述の回路パス全体にかかる電圧から、トランジスタ144のオン状態を保てなくなるベース電圧Vbe(off)を差し引いた電圧に等しくなる。すると、トランジスタ144は、そのベース電流が低下するため、オフ状態に移行する。
ただし、この状態において、緑用のFET22G,23Gのゲートの電位は、当該FET22Gのソースとの間に接続されている抵抗26により短絡されていることに起因して、オフ電位に保持される。よって、緑用のFET22G,23Gのオフ状態は継続する。
次に、出力容量選択信号発生源24Gからの出力容量選択信号SGが高電位の信号(オン信号)に切り替わると、緑用のFET22G,23Gは再度オン状態となり、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmの電位が、基準電位(GND)に等しくなる。
このとき、短絡回路130内のトランジスタ144のエミッタの電位も、基準電位(GND)に等しくなる。従って、抵抗143及び抵抗142を介した、コンデンサ141に充電されている電荷の放電パスが生じ、コンデンサ141に充電されていた電荷が放電される。
ここで、このような短絡回路130の動作(機能)の繰り返し利用をするためには、コンデンサ141の充放電サイクル時定数を、出力容量選択信号発生源24Gからの出力容量選択信号SGの高電位と低電位の繰り返し周期より充分小さく設定しておけばよい。
以上、第2実施形態のコンデンサ切替回路111の動作のうち、短絡回路130の動作について説明した。
なお、第2実施形態のコンデンサ切替回路111のそれ以外の動作は、第1実施形態のコンデンサ切替回路11の上述した動作と基本的に同様であるため、ここではその説明は省略する。
このように、第2実施形態のコンデンサ切替回路111は、第1実施形態のコンデンサ切替回路11と基本的に同様の構成と機能を有している。従って、第2実施形態のコンデンサ切替回路111は、図3のパワーラインの回路に実装することもできるし、第1実施形態のコンデンサ切替回路11と全く同様の効果を奏することが可能である。
さらに、第2実施形態のコンデンサ切替回路111は、第1実施形態のコンデンサ切替回路11が有していない短絡回路130を設けているので、次のような効果も奏することが可能である。
即ち、第1実施形態のコンデンサ回路11は、理論的には、上述したように、高電位VAの緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmが基準電位(GND)に対して負の電位になった場合でも、緑用のFET22G,23Gが誤ってオン状態になることはない。
しかしながら、緑用のFET22G,23Gとして、ゲート容量等が大きいFETを採用する場合がある。このような場合、緑用のFET22G,23Gは、切換を行なう過渡期に、これらのゲートの電位がオフ電圧まで降下する時間の遅れ(以下、「ゲート電位の遷移遅れ」と呼ぶ)が発生し、一時的にオン状態を継続するおそれがある。このようなおそれが生じてしまうと、結果として、緑用のコンデンサ21Gの電荷の一部が放電してしまい、緑用のコンデンサ21Gの正極端の電位を高電位VAに維持できなくなる。
そこで、第2実施形態では、短絡回路130を設けることにより、このようなおそれを生じさせないようにしている。
即ち、短絡回路130は、緑用のFET22G,23Gのゲートと、当該FET22Gのソースとに接続されている。このため、短絡回路130は、内蔵するトランジスタ144によって、緑用のコンデンサ21Gの負極端の電位Cgmが基準電位(GND)に対して負の電位になったとき、一時的に、緑用のFET22G,23Gのゲートと、当該FET22Gのソースとを短絡する。
これにより、上述したゲート電位の遷移遅れを解消することができるため、緑用のFET22G,23Gの一時的なオン状態の継続が防止され、その結果、緑用のコンデンサ21Gの電荷の放電が防止される。よって、緑用のコンデンサ21Gの正極端の電位の高電位VAの維持が可能になる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、出力容量選択信号切替回路25は、図1や図4の構成を取っているが、この構成に特に限定されず、次のような機能等を有していれば任意の構成を取ることができる。
即ち、高電位側のコンデンサ(上述の実施形態では緑用のコンデンサ21G)と、当該コンデンサの負極端についての基準電位(GND)のラインに対する接続又は非接続を切り替えるFET(上述の実施形態ではFET22G,23G)と、が設けられていることを前提とする。
この場合、出力容量選択信号切替回路25の入力側には、上述の高電位側のコンデンサに対応するFETの駆動信号の発生源(上述の実施形態では、出力容量選択信号SGを発生する緑用の出力容量選択信号発生源24G)が接続されていればよい。また、出力容量選択信号切替回路25の出力側には、当該FETのゲートが接続されていればよい。
このように接続された出力容量選択信号切替回路25は、入力の電位が予め規定された規定電位以上の場合、その出力形態を、ソースとなる出力に変換し、入力の電位が規定電位未満の場合、その出力形態を、基準電位(GND)に対するダイオードシンクとハイインピーダンスが組み合わされた出力に変換する機能を有していればよい。
このような機能を有することにより、当該FETのソース又はドレインの電位が基準電位(GND)以下に低下したとしても、当該FETのOFF状態を維持することができ、上述した図1に示す第1実施形態のコンデンサ切替回路11と同様の効果を奏することが可能になるからである。
このように、以上の接続形態及び機能を有する出力容量選択信号切替回路25であれば、その構成は任意でよい。
また例えば、上述の第2実施形態では、短絡回路130は、図4の構成を取っているが、この構成に特に限定されず、次のような機能等を有していれば任意の構成を取ることができる。
即ち、短絡回路130は、出力容量選択信号切替回路25と同様の前提の下、上述の高電位側のコンデンサに対応するFETのソース又はドレインの電位が基準電位以下に低下した場合に動作し、当該FETのゲートとソースとの間、又は、当該FETのゲートとドレインとの間を所定期間短絡する機能を有してれば、任意の構成を取ることができる。
このような機能を有することにより、上述した図4に示す第2実施形態のコンデンサ切替回路111と同様の効果を奏することが可能になるからである。
また例えば、上述の実施形態では、コンデンサの負極端についての基準電位(GND)のラインに対する接続又は非接続を切り替えるスイッチング素子は、直列に接続された2個のFETとされたが、FETの個数は特にこれに限定されず、1個以上の任意の個数でよい。
また例えば、上述の実施形態では、コンデンサ切替回路は、図3に示すようなプロジェクタ用のパワーラインの回路に搭載される構成を取っているが、この構成に特に限定されない。即ち、本発明が適用されるコンデンサ切替回路は、各種各様のパワーデバイスにパワーを供給するパワーラインの回路や、各種各様の電源供給ラインに搭載させることができる。
11・・・コンデンサ切替回路、12・・・駆動信号発生源、13・・・パワーライン、21R,21G・・・コンデンサ、22R,22G,23R,23G・・・FET,24R,24G・・・出力容量選択信号発生源、25・・・出力容量選択信号切替回路、26・・・抵抗、31・・・PNPトランジスタ、32・・・デバイダ回路、33・・・ダイオード、130・・・短絡回路、141・・・コンデンサ、142・・・抵抗、143・・・抵抗、144・・・トランジスタ

Claims (7)

  1. 第1の電圧と第2の電圧とが交互に供給される電力供給のラインに接続されるコンデンサ切替回路であって、
    前記電力供給のラインに正極端が接続される第1コンデンサと、
    前記電力供給のラインに正極端が接続される第2コンデンサと、
    前記第1コンデンサの負極端と基準電位のラインとの間に接続される第1スイッチング素子と、
    前記第2コンデンサの負極端と前記基準電位のラインとの間に接続される第2スイッチング素子と、
    前記電力供給のラインに前記第1の電圧が供給される期間に、前記第1スイッチング素子を導通させ、且つ、前記電力供給のラインに前記第2の電圧が供給される期間に、前記第1スイッチング素子を遮断させる第1コンデンサ接続制御回路と、
    前記電力供給のラインに前記第2の電圧が供給される期間に、前記第2スイッチング素子を導通させ、且つ、前記電力供給のラインに前記第1の電圧が供給される期間に、前記第2スイッチング素子を遮断させる第2コンデンサ接続制御回路と、
    前記第1の電圧が前記第2の電圧よりも高い場合、前記電力供給のラインに供給される電圧が前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替えられるタイミングで、前記第1スイッチング素子の遮断状態を維持する遮断状態維持回路と、
    を備えるコンデンサ切替回路。
  2. 前記遮断状態維持回路は、
    前記第1スイッチング素子の制御端子を駆動する制御信号を前記基準電位に対するダイオードシンクとハイインピーダンスが組み合わされた出力に変換する変換回路と、
    前記第1スイッチング素子の前記制御端子と前記第1コンデンサの負極端とを接続する抵抗と、
    を備える請求項1に記載のコンデンサ切替回路。
  3. 前記遮断状態維持回路は、
    前記第1コンデンサの負極端と、前記第1スイッチング素子前記制御端子と、の間を所定期間短絡する短絡回路、
    をさらに備える請求項に記載のコンデンサ切替回路。
  4. 前記第1スイッチング素子は、2個のFETが直列に接続されたものである請求項1乃至3の何れかに記載のコンデンサ切替回路。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のコンデンサ切替回路と、
    前記電力供給のラインの電圧により駆動される発光素子と、
    備える発光装置。
  6. 請求項5に記載の発光装置と、
    前記発光装置より発光される光により画像を投影させる投影手段と、
    備えるプロジェクタ。
  7. 第1の電圧と第2の電圧とが交互に供給される電力供給のラインに接続されるコンデンサ切替回路のコンデンサ切替方法であって、
    前記コンデンサ切替回路は、
    前記電力供給のラインに正極端が接続される第1コンデンサと、
    前記電力供給のラインに正極端が接続される第2コンデンサと、
    前記第1コンデンサの負極端と基準電位のラインとの間に接続される第1スイッチング素子と、
    前記第2コンデンサの負極端と前記基準電位のラインとの間に接続される第2スイッチング素子と、
    を含み、
    前記電力供給のラインに前記第1の電圧が供給される期間に、前記第1スイッチング素子を導通させ、且つ、前記電力供給のラインに前記第2の電圧が供給される期間に、前記第1スイッチング素子を遮断させる第1コンデンサ接続制御ステップと、
    前記電力供給のラインに前記第2の電圧が供給される期間に、前記第2スイッチング素子を導通させ、且つ、前記電力供給のラインに前記第1の電圧が供給される期間に、前記第2スイッチング素子を遮断させる第2コンデンサ接続制御ステップと、
    前記第1の電圧が前記第2の電圧よりも高い場合、前記電力供給のラインに供給される電圧が前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替えられるタイミングで、前記第1スイッチング素子の遮断状態を維持する遮断状態維持ステップと、
    を含むコンデンサ切替方法。
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