JP5645566B2 - 撮像装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム Download PDF

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本発明は、ネットワークカメラに関し、特に、パン、チルト、ローテーションの機構を有し、撮影方向を移動させることが可能なネットワークカメラ等の撮像装置に関するものである。
近年、ネットワークや専用線を介して、遠隔操作によりカメラを制御し、映像を監視するネットワークカメラが知られている。ネットワークカメラも多機能になり、AF(Auto Focus:自動合焦)や電動ズーム可能なレンズを搭載したものや、パン(水平方向回転)、チルト(垂直方向回転)機構を有し、撮影方向を移動できるものもある。更に、天井や壁面等に設置する際に、被写体の天地方向の調整を行うためローテーション(光軸方向回転)機構を有するものもある。
ネットワークカメラを設置する際に、パン、チルト、ローテーション(以下、PTRという)の三軸の回転機構を、手動により操作し撮影方向を設定するのが一般的である。しかし、手動によるPTR操作では設置業者による設置作業がわずらわしいため、簡易的な電動駆動部を取り付けることで、設置時のみPTR操作の遠隔制御を可能として、設置作業を簡易化することが望まれている。
また、イーサネット(登録商標)ケーブルに重畳して給電を行うPoE(Power Over Ethernet(登録商標))によって動作し、外部電源なしに駆動できるものが知られている。特に、監視用途として使用される場合においては、外部電源が設置されていない屋外にも設置することもあり、電源の重畳は単に配線等の煩わしさを解消するだけでなく、外部電源の設置費用を不要とし市場での要望が高い。
AF、ズーム、PTRの機能を有するネットワークカメラの消費電力は、機能の仕様によっても異なる。一例では、撮像・画像処理に2〜2.5W、ネットワーク信号処理・映像配信に2〜2.5W、IRIS(絞り)の開口調節に0.5W、フォーカス制御に0.7W、ズーム動作に0.8W、パン動作に2W、チルト動作に2W、ローテーション動作に3Wである。全て同時に動作した場合には、合計13〜14W程度が必要となる。これに対して、PoEにおける外部機器の規格上の上限は48Vにおいて12.95Wである。そのため、ネットワークカメラがPoE電源からの電力供給のみで動作を行っている時に、AF、ズーム、PTRの機能の複数動作が同時に行われると、PoE電源の電力許容量を超えてしまう。これによって、PoE電源の給電側より電力供給が遮断されネットワークカメラの電源が切断されてしまうという問題が生じる。
PTR機構をもつカメラとして、特許文献1では、パン動作及びチルト動作の操作モードと、ローテーション動作の操作モードとの、どちらか一方を選択して、一つの操作部で操作することでPTR動作の操作性を向上させる技術が開示されている。
また、特許文献2では、電力を消費するユニットを、複数のグループに分け、第1のグループに属するユニットは、他のグループに属するユニットに対して優先的に動作させる技術が開示されている。
特開2007−114503号公報 特開2006−140665号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、駆動系の消費電力と供給側の許容量の課題に関しては開示されていない。また、複数の駆動系を同時に動作させる指示を与えることができないため、ユーザに操作制限を与えてしまう。
また、上述の特許文献特2に開示された従来技術では、複数の機能に対して、ある機能を優先するものであり、優先される駆動系の動作中には他の駆動系の操作を制限するものである。
そこで、本発明の目的は、複数の機能を動作する際に、過負荷により供給側が電力供給を遮断することのない安定した動作を可能とし、また、ユーザ操作の制限を低減した撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明による撮像装置は以下の構成を備える。即ち、
撮像部に対して、前記撮像部をパン方向に回転するパン機構と、前記撮像部をチルト方向に回転するチルト機構と、前記撮像部の光軸方向を回転するローテーション機構と、を有する駆動系を備える撮像装置であって、
前記パン機構、前記チルト機構、および前記ローテーション機構のそれぞれを動作させるための動作駆動手段と、
記動作駆動手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、パン、チルト、およびローテーションの制御命令を受信した場合、前記動作駆動手段に対して前記パン機構およびチルト機構を動作させるように制御し、
前記制御手段は、前記パン機構および前記チルト機構の動作終了後に、前記動作駆動手段に対して前記ローテーション機構を動作させるように制御する
本発明によれば、複数の機能を動作する際に、過負荷により供給側が電力供給を遮断することのない安定した動作を可能とし、またユーザ操作の制限を低減した撮像装置を提供することができる。
実施形態1のネットワークカメラの機構図である。 実施形態1のネットワークカメラの構成図である。 実施形態1の制御フロー(PTR操作指令を受信した場合)である。 実施形態1の制御フロー(ズームIRCF操作指令を受信した場合) 実施形態2の制御フローである。 実施形態3の制御フローである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
<実施形態1>
以下、図1、図2、図3、図4を参照して、本発明の実施形態1について説明する。
図1は実施形態1のパン機構、チルト機構、ローテーション(光軸方向回転)機構を有するネットワークカメラの機構図である。図1(A)は上面から見た図、図1(B)は正面から見た図、図1(C)は側面から見た図を示している。
図1において、101はボトムケース、102はターンテーブル、103はカメラヘッド支柱、105は撮像部であるカメラヘッドである。105aはカメラヘッド105が左斜め後方向を向いた場合、105bはカメラヘッド105が右斜め後方向を向いた場合、105cはカメラヘッド105が上方向を向いた場合、105dはカメラヘッド105が斜め下方向を向いた場合である。106はレンズユニット、107はパン回転軸、108はチルト回転軸、109はローテーション回転軸である。
図1を用いて、ネットワークカメラのパン機構、チルト機構、ローテーション機構について説明する。図1において、パン機構の回転部は、ボトムケース101とターンテーブル102で構成され、パン回転軸107を中心にターンテーブル102が水平方向に回転する。カメラヘッド105a、カメラヘッド105bはパン方向に回転した際のカメラヘッド105の動きを示している。チルト機構の回転部は、カメラヘッド支柱103とカメラヘッド105で構成され、チルト軸108を中心にカメラヘッド105が垂直方向(チルト方向)に回転する。カメラヘッド105c、カメラヘッド105dは、チルト回転した際のカメラヘッド105の動きを示している。さらに、ローテーション機構の回転部は、カメラヘッド105とレンズユニット106で構成され、ローテーション軸109を中心にレンズユニット106が回転する。
図2は実施形態1のネットワークカメラの機能ブロック構成図である。
図2において、201は撮像レンズを備える撮像部、202は画像処理部、203はシステム制御部、204はパン動作制御部、205はパン動作駆動部、206はチルト動作制御部、207はチルト動作駆動部である。208はローテーション動作制御部、209はローテーション動作駆動部、210はフォーカス制御部、211はフォーカスレンズ駆動部、212はズーム制御部、213は撮像部201の撮像レンズのズーム動作を行うズームレンズ駆動部である。214はIRIS制御部、215はIRIS駆動部、216はIRCF(赤外線光カットフィルタ)挿抜制御部、217はIRCF挿抜駆動部、218はネットワークコネクタ、219は外部電源コネクタである。
尚、各動作駆動部となる駆動系は、図2に示される構成やその数が限定されるものではなく、少なくとも2つ以上の駆動系が備わっていれば構わない。
図2を用いて、ネットワークカメラの各部構成と機能について説明する。図2におけるネットワークカメラは、ネットワークコネクタ218によりLAN等のネットワークに接続され、ネットワークを介して複数のクライアント装置(情報処理装置)と通信可能に構成されている。クライアント装置はネットワークを介して、カメラの撮影映像の表示、録画を行うことができる。また、クライアント装置はカメラ制御指令を送信することにより、カメラの設定、フォーカス動作、ズーム動作、パン動作、チルト動作、IRCF挿抜動作等の各種動作を行うことができる。
カメラは、ネットワークコネクタ218に接続されたLANケーブルを介してPoE電源により電力供給を受ける。また、外部電源コネクタ219を通じて、ACアダプタ、汎用電源等の外部電源からも電力供給を受けることができる。PoE電源または外部電源により供給された電力は、電源制御部220において各種電圧に制御され、カメラの各部へ電力を供給する。
撮像部201は、レンズ及び撮像素子から構成され、被写体の撮像、電気信号への変換を行う。撮像部201において撮像・光電変換された映像信号は、画像処理部202において所定の画像処理が行われ、システム制御部203に伝達される。システム制御部203は画像処理部202から伝達された映像信号をネットワーク信号に変換し、ネットワークコネクタ218を介してネットワークへ配信する。
また、システム制御部203は、ネットワークを介してクライアント装置より送信されたカメラ制御指令を受信する。そして、受信したカメラ制御指令に応じてフォーカス動作、ズーム動作、IRIS制御、IRCF挿抜動作、パン動作、チルト動作、ローテーション動作の各動作を制御し、対応する各動作制御部に制御指令を伝達する。各動作制御部は、伝達された制御指令に基づいてそれぞれ駆動部の制御を行う。
パン動作駆動部205は、パン動作を行うメカ駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はパン動作制御部204により制御される。チルト動作駆動部207は、チルト動作を行うメカ駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はチルト動作制御部206により制御される。ローテーション動作駆動部209は、ローテーション動作を行うメカ駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はローテーション動作制御部208により制御される。
フォーカスレンズ駆動部211は、レンズのフォーカス制御を行う駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はフォーカス制御部210により制御される。ズームレンズ駆動部(ズーム機構)213は、レンズのズーム制御を行う駆動系及びその駆動源のモータにより構成され、その動作はズーム制御部212により制御される。IRIS駆動部215は、IRIS(絞り)の開口調節を行う駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はIRIS制御部214により制御される。IRCF駆動部(赤外線光カットフィルタ挿抜機構)217は、IRCFの挿抜制御を行う駆動系及び駆動源のモータにより構成され、その動作はIRCF挿抜制御部216により制御される。
尚、各動作制御部の制御は、システム制御部203によって統括的に制御される。
このようなネットワークカメラの各動作により消費する電力がそれぞれ、例えば、以下のようであったとする。撮像・画像処理に2.5W、ネットワーク信号処理・映像配信に2.5W、IRISの開口調節に0.5W、フォーカス制御に0.5W、ズーム動作に1W、IRCF挿抜動作に2W、パン動作に2W、チルト動作に2W、ローテーション動作に3Wである。これら機能をすべて同時に動作させた場合は、16WとなりPoEの規格12.95Wを上回る。また、実用上使用可能な電力はPoE規格の上限12.95Wに対して、機器内の電源生成のための電気的損失や種々の環境変動等の余裕を考慮し、10W程度に抑える必要がある。
各機能の中で監視用途としても使用されるネットワークカメラの場合、撮像・画像処理、ネットワーク信号処理・映像配信の機能については必須機能である。また、フォーカス制御及びIRISの開口調節が動作しないと、焦点及び露出が適切に制御された映像が撮影できないため、常時動作が必要である。常時動作が必要な機能が動作している際の消費電力は、先の消費電力の内訳から、撮像・画像処理、ネットワーク信号処理・映像出力、フォーカス制御、及びIRIS挿抜動作を足し合わせ6W程度となる。常時動作に必要な電力6Wに、パン動作とチルト動作のみを加えると10W程度となる。また、同様に常時動作にローテーション動作のみ加えると9W程度になる。さらに、同様に常時動作にズーム動作とIRCF挿抜動作を加えると10W程度となる。
これらのことから、常時動作が必要な動作以外の動作について、ズーム動作及びIRCF挿抜動作を一つの組、また、パン動作とチルト動作を一つの組、ローテーション動作を一つの組とする。そして、これら三組のうち二組以上を同時に動作させないよう排他的に制御すれば、消費電力を10W程度に抑えることが可能となる。
以下、制御フローについて説明する。
図3はクライアント装置からPTR制御指令を受信した際のシステム制御部203の動作処理を示すフローチャートである。
図3において、システム制御部203は、PTR制御指令を受信したと判定すると、ステップS101に進む。
ステップS101で、システム制御部203は、PTR以外の駆動系、つまり、ズーム動作、IRCF挿抜動作の動作状態を確認し、動作状態か停止状態かを判定する。動作状態である場合(ステップS101でYES)、停止状態となるまで待機する。一方、停止状態である場合(ステップS101でNO)、ステップS102に進む。
ステップS102で、システム制御部203は、パン動作制御部204及びパン動作駆動部205と、チルト動作制御部206及びチルト動作駆動部207とを介して、パン動作及びチルト動作を行う。
ステップS103で、システム制御部203は、パン及びチルト動作の動作状態を確認し、動作状態か停止状態かを判定する。動作状態である場合(ステップS103でNO)、停止状態となるまで待機する。一方、停止状態である場合(ステップS103でYES)、ステップS104に進む。
ステップS104で、システム制御部203は、ローテーション動作制御部208及びローテーション動作駆動部209を介して、ローテーション動作を行う。
ステップS105で、システム制御部203は、ローテーション動作の動作状態を確認し、動作状態か停止状態かを判定する。動作状態である場合(ステップS105でNO)、停止状態となるまで待機する。一方、停止状態である場合(ステップS105でYES)、処理を終了する。
このように、PTR操作指令を受信した際に、ズーム及びIRCF動作が停止した状態で、パン・チルト動作とローテーション動作を別々に動作させる。
次に、ズーム及びIRCF制御指令を受信した際のシステム制御部203の動作処理について説明する。
図4はクライアント装置からズーム及びIRCF制御コマンドを受信した際のシステム制御部203の動作処理を示すフローチャートである。
図4において、システム制御部203は、ズーム及びIRCF制御指令を受信したと判定すると、ステップS201の処理に進む。
ステップS201で、システム制御部203は、ズーム、IRCF以外の駆動系つまりパン、チルト、ローテーションの動作状態を確認し、動作状態か停止状態かを判定する。動作状態である場合(ステップS201でYES)、停止状態となるまで待機する。一方、停止状態である場合(ステップS201でNO)、ステップS202に進む。
ステップS202で、システム制御部203は、ズーム制御部212及びズームレンズ駆動部213と、IRCF挿抜制御部216及びIRCF駆動部217とを介して、ズーム動作及びIRCF動作を行う。
ステップS203で、システム制御部203は、ズーム動作及びIRCF動の動作状態を確認し、動作状態か停止状態かを判定する。動作状態である場合(ステップS203でNO)、停止状態となるまで待機する。一方、停止状態である場合(ステップS203でYES)、処理を終了する。
このように、ズーム及びIRCF制御指令を受信した際に、パン・チルト・ローテーション動作が停止した状態で、ズーム及びIRCF挿抜動作を動作させる。
以上説明したように、実施形態1では、パン、チルト、ローテーション、ズーム、IRCF挿抜の各制御指令を複数受信した場合にも、各動作を排他的に制御することで、一度に消費する電力を制限できる。これにより、過負荷による供給側の電力供給の遮断をなくし安定した動作を行うことができ、また、ユーザの複数の操作指令を実現することができる。
尚、上記の説明では、電力を消費する動作のうち、パン・チルト動作、ローテーション動作、ズーム・IRCF挿抜動作の三組の組み合わせに分けて、それらの各組を排他的に制御する構成にて説明しているが、これに限定されない。つまり、これ以外の他の組み合わせにて供給側の電力の許容量を超えないよう排他的に制御する構成でも同様の効果が得られる。換言すれば、電力を消費する駆動系の動作群を、複数の組に分けた内の二組以上の駆動系の動作を行う場合に、それの二組以上の駆動系の動作を排他的に制御する。
また、上記の説明では、パン・チルト・ローテーション機能とズーム機能とIRCF挿抜機能を有するネットワークカメラの例を用いて説明しているが、これに限定されない。例えば、これら以外の機能を有する装置においても、上記の方法と同様に供給電力の許容量を満足させる組み合わせにて消費電力を制限し排他的に制御する構成でも同様の効果が得られる。
<実施形態2>
以下、図1、図2、図5を参照して、本発明の実施形態2について説明する。
実施形態2では、実施形態1の図1及び図2のネットワークカメラと同様の構成にて説明を行う。実施形態2の説明では、実施形態1との差異部分を中心に説明を行う。
実施形態2におけるネットワークカメラは、実施形態1で説明したとおり、パン動作、チルト動作、ローテーション動作が可能である。また、ネットワークカメラは、LAN等のネットワークに接続されたクライアント装置から送信されたカメラ制御指令に応じて所定のカメラ制御を行う。また、実施形態2におけるネットワークカメラは、カメラ制御指令により、パン動作、チルト動作、ローテーション動作の各駆動速度を個別に設定することができる。
駆動系の消費電力は駆動速度によって異なる(駆動速度が速ければ消費電力は大きい)。例えば、パン及びチルト動作の駆動速度が0〜1000ppsまで設定可能であるとして、駆動時電力が0ppsの時0W、500ppsの時1W、1000ppsの時2Wであるとする。また。その間の駆動速度の消費電力が0〜2Wまでリニアに変化し、500pps以下の時の消費電力が1W以下とする。同様に、ローテーション動作の駆動速度も0〜1000ppsまで設定可能であり、500pps以下の時の消費電力が1.5W以下であるとする。このようなカメラにおいて、PTR駆動速度が500pps以下に設定されているとき、PTR同時駆動の場合もその消費電力は(1)式より9.5W程度に収まる。
(必須動作)+(パン)+(チルト)+(ローテーション)=6+1+1+1.5=9.5W (1)
このように駆動速度が遅い場合、駆動系にて消費する電力が少なく、駆動速度が速い場合に比べて電力的に余裕ができる。このとき、複数の駆動系の駆動速度それぞれが一定速度以上の場合においてのみ各駆動系の排他制御を行い、一定速度未満の場合は、複数の駆動系の同時駆動を可能とすることができる。
以下、制御フローについて説明する。
図5はクライアント装置からPTR制御指令を受信した際のシステム制御部203の動作処理を示すフローチャートである。
図5において、システム制御部203は、PTR制御指令を受信したと判定すると、ステップS301に進む。
ステップS301で、システム制御部203は、パン・チルト・ローテーション駆動速度が500pps未満であるかどうかを判定する。500pps未満である場合(ステップS301でYES)、ステップS307に進む。一方、500pps以上である場合(ステップS301でNO)、ステップS302に進む。
尚、ステップS302〜ステップS306はそれぞれ、実施形態1の図3のステップS101〜ステップS105に対応するので、その詳細説明は省略する。
ステップS307で、システム制御部203は、パン動作制御部204及びパン動作駆動部205、チルト動作制御部206及びチルト動作駆動部207、ローテーション動作制御部208、ローテーション動作駆動部209とを介して、パン、チルト、ローテーション動作を行う。
ステップS308で、システム制御部203は、パン、チルト、ローテーション動作の動作状態を確認し、動作状態か停止状態かを判定する。動作状態である場合(ステップS308でNO)、停止状態となるまで待機する。一方、停止状態である場合(ステップS308でYES)、処理を終了する。
以上説明したように、実施形態2では、複数の駆動系のそれぞれの駆動速度がある速度(一定速度)以上の場合にのみ各駆動系の排他制御を行い、ある速度未満の場合には各駆動系の同時駆動を可能とすることにより、ユーザ操作の制限をより低減することができる。
尚、上記の説明では、複数の駆動系の全てについて駆動速度がある速度以上になる場合に排他制御を行う構成について説明したが、これに限定されない。例えば、複数の駆動系のうち、いずれかあるいは少なくとも1つの駆動速度がある速度以上になる場合に供給側の電力の許容量を超えないよう組み合わせにて排他的に制御する方法でも同様の効果が得られる。
また、上記の説明では、ある一つの駆動速度に対して速いか遅いかの二段階の速度領域に分けて、排他動作と同時動作との制御を切り分ける構成を示しているが、三段階以上の速度領域に分けて、制御を切り分ける構成を用いてもかまわない。
<実施形態3>
以下、図1、図2、図6を参照して、実施形態3について説明する。
実施形態3では、実施形態1の図1及び図2のネットワークカメラと同様の構成にて説明を行う。実施形態3の説明では、実施形態1との差異部分を中心に説明を行う。
実施形態3におけるネットワークカメラは、実施形態1で説明したとおり、パン動作、チルト動作、ローテーション動作が可能である。また、ネットワークカメラは、LAN等のネットワークに接続されたクライアント装置から送信されたカメラ制御コマンドに応じて所定のカメラ制御を行う。
ここで、パン・チルト・ズーム動作をメカ機構によってではなく、その動作に相当する動作を画像処理部202による画像処理を用いて行う、デジタルPTZという技術が知られている。デジタルPTZでは、撮影された広角画像から部分画像の切り出し、さらに部分画像を画像処理することで所望のパン、チルト、ズームされた画像を得る。また、ローテーション動作についても、同様に画像処理(画像回転)を用いて行う方法をデジタルR(ローテーション)と呼ぶとする。PTR及びズーム動作時に、このデジタルPTZ及びデジタルRを組み合わせることで、実際には動作していない状態にも動作している場合と同様の映像を見せることができるため、一度に消費する電力を制限することできる。
以下、制御フローについて説明する。
図6はクライアント装置からPTR制御指令を受信した際のシステム制御部203の動作処理を示すフローチャートである。
図6において、システム制御部203は、PTR制御指令を受信したと判定すると、ステップS401に進む。
尚、ステップS401及びステップS402はそれぞれ、実施形態1の図3のステップS101及びステップS102に対応するので、その詳細説明は省略する。
ステップS403で、システム制御部203は、画像処理部202を介して、デジタルローテーション動作を行う。
尚、ステップS404〜ステップS406はそれぞれ、実施形態1の図3のステップS103〜ステップS105に対応するので、その詳細説明は省略する。
このように、システム制御部203は、二組以上の駆動系の動作を排他的に動作させるよう制御するとともに、駆動対象の組の駆動系の動作中に、該駆動対象の組以外の組の動作に相当する動作を画像処理部202によって行う。
以上説明したように、実施形態3では、PTR制御指令を同時に受信した場合も、ローテーション動作は、まず、画像処理にて行い、パン・チルト動作終了後、ローテーション動作を実際に行う。これにより、一度に消費する電力を制限することでき、また、ユーザに対しては同時動作した場合と同等の映像を見せることができるため、ユーザの操作制限をより低減することができる。
尚、上記の説明では、パン、チルト、ローテーション、ズームの機能のうち、ローテーション動作を画像処理にて行うデジタルローテーション動作を利用した例を示したが、これに限定されない。例えば、パン・チルト動作を画像処理にて行うデジタルパン・チルト動作や、ズーム動作を画像処理にて行うデジタルズームを利用した場合でも、上記と同様の構成により、同様の効果が得られる。
また、上記の説明では、パン、チルト、ローテーション、ズームの機能と、これらの機能を画像処理を用いて行う機能を有する装置の例を示したが、これに限定されない。例えば、これら以外の機能とその機能を画像処理によって行う機能を有する装置においても、上記と同様の構成により、同様の効果が得られる。
また、実施形態2の駆動速度に応じて排他制御と同時制御を切り分ける方法を組み合わせることにより、ユーザの制限をより低減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
尚、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (8)

  1. 撮像部に対して、前記撮像部をパン方向に回転するパン機構と、前記撮像部をチルト方向に回転するチルト機構と、前記撮像部の光軸方向を回転するローテーション機構と、を有する駆動系を備える撮像装置であって、
    前記パン機構、前記チルト機構、および前記ローテーション機構のそれぞれを動作させるための動作駆動手段と、
    前記動作駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、パン、チルト、およびローテーションの制御命令を受信した場合、前記動作駆動手段に対して前記パン機構およびチルト機構を動作させるように制御し、
    前記制御手段は、前記パン機構および前記チルト機構の動作終了後に、前記動作駆動手段に対して前記ローテーション機構を動作させるように制御する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記パン機構、前記チルト機構、および前記ローテーション機構の内、少なくとも1つの機構の駆動速度が一定速度以上の場合において、前記制御手段は、前記動作駆動手段に対して二組以上の機構を動作させる場合、前記二組以上の機構を排他的に動作させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記駆動系は、更に、
    前記撮像部の撮像レンズのズームを行うズーム機構と、
    赤外線光カットフィルタ挿抜機構と
    のうち、少なくとも1つ以上を含む
    ことを特徴とする請求項1また2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記動作駆動手段に対して前記パン機構および前記チルト機構を動作させるように制御するとともに、前記ローテーション機構の動作に相当するデジタルローテーションを画像処理手段によって行う
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 撮像部に対して、前記撮像部をパン方向に回転するパン機構と、前記撮像部をチルト方向に回転するチルト機構と、前記撮像部の光軸方向を回転するローテーション機構と、を有する駆動系を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記駆動系に対する制御指令を受信する受信工程と、
    前記パン機構、前記チルト機構、および前記ローテーション機構の動作を制御する制御工程とを備え、
    前記制御工程は、前記受信工程によって、パン、チルト、およびローテーションの制御命令を受信した場合、前記パン機構およびチルト機構を動作させるように制御し、前記パン機構および前記チルト機構の動作終了後に、前記ローテーション機構を動作させるように制御する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  6. 前記パン機構、前記チルト機構、および前記ローテーション機構の内、少なくとも1つの機構の駆動速度が一定速度以上の場合において、前記制御工程は、前記二組以上の機構を動作させる場合、前記二組以上の機構を排他的に動作させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置の制御方法。
  7. 撮像部に対して、前記撮像部をパン方向に回転するパン機構と、前記撮像部をチルト方向に回転するチルト機構と、前記撮像部の光軸方向を回転するローテーション機構と、を有する駆動系を備える撮像装置の制御をコンピュータに機能させるためのプログラムであって、
    前記駆動系に対する制御指令を受信する受信手順と、
    前記パン機構、前記チルト機構、および前記ローテーション機構の動作制御手順とを前記コンピュータに実行させ、
    前記制御手順は、前記受信手順によって、パン、チルト、およびローテーションの制御命令を受信した場合、前記パン機構およびチルト機構を動作させるように制御し、前記パン機構および前記チルト機構の動作終了後に、前記ローテーション機構を動作させるように制御する
    ことを特徴とするプログラム。
  8. 前記パン機構、前記チルト機構、および前記ローテーション機構の内、少なくとも1つの機構の駆動速度が一定速度以上の場合において、前記制御手順は、前記二組以上の機構を動作させる場合、前記二組以上の機構を排他的に動作させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
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