JP5644920B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
(1)空気調和装置の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置である空気調和装置10の冷媒配管系統を示す図である。空気調和装置10は、冷媒配管方式の分散型の空気調和装置であって、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって建物内の各室を冷暖房する。空気調和装置10は、熱源ユニットとしての室外ユニット11と、多数の利用ユニットとしての室内ユニット12と、室外ユニット11と室内ユニット12とを接続する冷媒連絡管としての液冷媒連絡管13およびガス冷媒連絡管14とを備えている。すなわち、図1に示す空気調和装置10の冷媒回路は、室外ユニット11と、室内ユニット12と、冷媒連絡管13,14とが接続されることによって構成されている。
(2−1)室内ユニット
室内ユニット12は、各室の天井あるいは側壁に設置されており、冷媒連絡管13,14を介して室外ユニット11に接続されている。室内ユニット12は、主として、減圧器である室内膨張弁42と、利用側熱交換器としての室内熱交換器50とを有している。
室外ユニット11は、室内ユニット12が配備される各室が存在する建物の外あるいは建物の地下室などに設置され、冷媒連絡管13,14を介して室内ユニット12に接続されている。室外ユニット11は、主として、圧縮機20と、四路切換弁15と、室外熱交換器30と、室外膨張弁41と、ブリッジ回路70と、高圧レシーバ80と、インジェクション用電動弁63と、インジェクション用熱交換器64と、中間インジェクション開閉弁66と、吸入インジェクション開閉弁68と、液側閉鎖弁17と、ガス側閉鎖弁18とを有している。
冷媒連絡管13,14は、室外ユニット11および室内ユニット12を設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒配管である。
空気調和装置10の各種運転制御を行う制御手段としての制御部90は、図1に示すように伝送線93を介して結ばれる室外制御部91および室内制御部92によって構成されている。制御部90は、図2に示すように、上述の各種センサ95,96,・・・の検出信号を受け、これらの検出信号等に基づいて各種機器20,35,41,55,63,66,68,・・・を制御する。
次に、本実施形態に係る空気調和装置10の動作について説明する。なお、以下に説明する各種運転における制御は、運転制御手段として機能する制御部90によって行われる。
冷房運転時は、四路切換弁15が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機20からの吐出ガス冷媒が室外熱交換器30に流れ、かつ、吸入流路27がガス側閉鎖弁18に接続された状態となる。室外膨張弁41は全開状態に、室内膨張弁42は、開度調節されるようになる。なお、閉鎖弁17,18は開状態である。
暖房運転時は、四路切換弁15が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機20の吐出側の冷媒配管29がガス側閉鎖弁18に接続され、かつ、吸入流路27が室外熱交換器30に接続された状態となる。室外膨張弁41および室内膨張弁42は、開度調節されるようになっている。なお、閉鎖弁17,18は開状態である。
制御部90の機能部の1つであるインジェクション制御部90cは、冷房運転や暖房運転のときに、運転能力の向上や圧縮機20の吐出温度の低下を目的として、原則として中間インジェクションあるいは吸入インジェクションを行う。中間インジェクションとは、凝縮器から蒸発器に向かってメイン冷媒流路11aを流れる冷媒の一部を分岐させ、冷媒ガスを中間インジェクション流路65によって圧縮機20の中間インジェクションポート23に注入することである。吸入インジェクションとは、凝縮器から蒸発器に向かってメイン冷媒流路11aを流れる冷媒の一部を分岐させ、冷媒ガスを吸入インジェクション流路67によって吸入流路27に注入して圧縮機20に吸入させることである。中間インジェクションも、吸入インジェクションも、圧縮機20の吐出温度を下げる効果を有する。また、中間インジェクションは、運転能力を上げる効果を更に有する。インジェクション制御部90cは、インバータ制御される圧縮機20の回転数(あるいは周波数)と、圧縮機20から吐出されて吐出温度センサ95により検出される冷媒の吐出温度Tdiとに応じて、中間インジェクションを行わせる中間インジェクション制御、または、吸入インジェクションを行わせる吸入インジェクション制御を実行する。但し、いずれのインジェクション制御も必要でないときには、これらのインジェクション制御を止める。すなわち、インジェクション制御部90cは、中間インジェクション制御、吸入インジェクション制御、およびインジェクションを全く実施しない非インジェクション制御を、選択的に行う。
(4−1)
本実施形態に係る空気調和装置10では、中間インジェクション流路65と、吸入インジェクション流路67とを設けるとともに、いずれによってインジェクションを行うのかを切り替える切替機構として、中間インジェクション開閉弁66および吸入インジェクション開閉弁68を備えている。そして、中間インジェクション状態(中間インジェクション開閉弁66が開状態で、吸入インジェクション開閉弁68が閉状態)のときに中間インジェクションが為され、吸入インジェクション状態(中間インジェクション開閉弁66が閉状態で、吸入インジェクション開閉弁68が開状態)のときに吸入インジェクションが為される。そして、制御部90のインジェクション制御部90cが、外気温が高いときの暖房運転など、低負荷で圧縮機の回転数を抑制しているときであって、中間インジェクション制御を行ったのでは運転効率が悪化してしまうような場合に、図3に示すステップS6のような吸入インジェクション制御を行わせ、圧縮機20の吐出温度を低下させている。
本実施形態に係る空気調和装置10では、中間インジェクション流路65あるいは吸入インジェクション流路67を介して圧縮機20へと流れることになるインジェクション用の冷媒が、分岐管62に設けられたインジェクション用電動弁63で減圧されインジェクション用熱交換器64で熱交換した冷媒となる。このため、インジェクション用電動弁63の開度を調整制御することで、圧縮機20の中間圧の冷媒あるいは圧縮機20に吸入される低圧の冷媒に合流させるインジェクション用の冷媒を、ステップS3のように過熱ガスにしたり、ステップS4やステップS6のようにフラッシュガスにしたりすることが可能になっている。
本実施形態に係る空気調和装置10では、吐出温度センサ95が検知した吐出温度Tdiが閾値である第1上限値よりも高くなると、吐出温度Tdiが第1上限値を下回るように、分岐管62を流れるインジェクション用の冷媒で圧縮機20の温度を下げることが好ましい。
本実施形態に係る空気調和装置10では、中間インジェクション制御をすることで、能力アップや効率アップを図っているが、運転継続が困難になるレベルまで圧縮機20の吐出温度Tdiが上がってしまうと、圧縮機20の回転数を強制的に下げる垂下制御や圧縮機20の停止を実施する必要が出てくる。
(5−1)変形例A
上記実施形態の空気調和装置10では、中間インジェクションと吸入インジェクションとを切り替える切替機構として、中間インジェクション開閉弁66および吸入インジェクション開閉弁68の2つの電磁弁を採用しているが、これらに代えて、分岐管62、中間インジェクション流路65および吸入インジェクション流路67の3つの配管が交わる場所に、三方弁を配置してもよい。
上記実施形態の空気調和装置10では、中間インジェクション流路65や吸入インジェクション流路67に、メイン冷媒流路11aから分岐させた分岐管62からインジェクション用の冷媒を供給する構成を採っている。これに代えて、図4に示すように、メイン冷媒流路111aに設けられた高圧レシーバ180に溜まる冷媒のガス成分をバイパス流路182で取り出し、そのバイパス流路182から中間インジェクション流路65や吸入インジェクション流路67にインジェクション用の冷媒を供給する構成を採ることもできる。
上記の第1実施形態の空気調和装置10では、中間インジェクション流路65や吸入インジェクション流路67に、メイン冷媒流路11aから分岐させた分岐管62からインジェクション用の冷媒を供給する構成を採っている。また、第1実施形態の変形例Bの空気調和装置110では、メイン冷媒流路111aに設けられた高圧レシーバ180に溜まる冷媒のガス成分をバイパス流路182で取り出し、そのバイパス流路182から中間インジェクション流路65や吸入インジェクション流路67にインジェクション用の冷媒を供給する構成を採っている。これらの構成に代え、分岐管262によるインジェクションも、レシーバ280から延びるバイパス流路282によるインジェクションも選べるように、空気調和装置を構成することも可能である。
第2実施形態に係る空気調和装置は、冷媒としてR32を用いる上記第1実施形態の空気調和装置10の室外ユニット11を、図5に示す室外ユニット211に置き換えたものである。以下、第1実施形態の室外ユニット11と重複する一部の部品については同じ符号を付して説明を省略する形で、室外ユニット211の説明を行う。
次に、第2実施形態に係る空気調和装置の動作について説明する。なお、以下に説明する各種運転における制御は、運転制御手段として機能する室外ユニット211の制御部によって行われる。
冷房運転時は、四路切換弁15が図5の実線で示される状態、すなわち、圧縮機20からの吐出ガス冷媒が室外熱交換器30に流れ、かつ、吸入流路27がガス側閉鎖弁18に接続された状態となる。室外膨張弁41は全開状態に、室内膨張弁42は、開度調節されるようになる。なお、閉鎖弁17,18は開状態である。
暖房運転時は、四路切換弁15が図5の破線で示される状態、すなわち、圧縮機20の吐出側の冷媒配管29がガス側閉鎖弁18に接続され、かつ、吸入流路27が室外熱交換器30に接続された状態となる。室外膨張弁41および室内膨張弁42は、開度調節されるようになっている。なお、閉鎖弁17,18は開状態である。
制御部は、冷房運転や暖房運転のときに、運転能力の向上や圧縮機20の吐出温度の低下を目的として、原則として中間インジェクションあるいは吸入インジェクションを行う。中間インジェクションとは、インジェクション用熱交換器264および/又は高圧レシーバ280からインジェクション共通管202へ流れてきた冷媒を、中間インジェクション流路265によって圧縮機20の中間インジェクションポート23に注入することである。吸入インジェクションとは、インジェクション用熱交換器264および/又は高圧レシーバ280からインジェクション共通管202へ流れてきた冷媒を、吸入インジェクション流路267によって吸入流路27に注入して圧縮機20に吸入させることである。中間インジェクションも、吸入インジェクションも、圧縮機20の吐出温度を下げる効果を有する。また、中間インジェクションは、運転能力を上げる効果を更に有する。
ステップS21において圧縮機20の回転数が閾値以上であると判断されると、ステップS22に移行し、冷房運転中か暖房運転中かが判断される。ここで暖房運転中であれば、主として高圧レシーバ280から取り出したガス冷媒を中間インジェクション流路265に流す中間インジェクションが実施される。
ステップS22で暖房運転中と判断されると、ステップS23に移行し、吐出温度センサ95が検出している圧縮機20の吐出冷媒の吐出温度Tdiが、第1上限値よりも高いか否かが判断される。例えば、第1上限値は、95℃に設定される。ここで否であれば、ステップS24に移行し、中間インジェクション開閉弁266が開状態とされ、吸入インジェクション開閉弁268が閉状態とされる。それらの状態に既になっているときは、それらの状態が維持される。また、ステップS24では、第1インジェクション用電動弁263および第2インジェクション用バイパス電動弁284それぞれの開度が調整される。吐出温度Tdiが平常範囲にあるため、第1インジェクション用電動弁263は、基本的な暖房運転の制御に従って、高圧レシーバ280を出てメイン冷媒流路211aを流れる液冷媒に所定の過冷却度がつくように、開度調整される。また、第2インジェクション用バイパス電動弁284は、高圧レシーバ280のガス冷媒が中間インジェクション流路265に流れるように、開度調整される。一方、ステップS23において、吐出温度Tdiが第1上限値よりも高いと判断されると、ステップS25に移行する。ここでは、吐出温度Tdiを下げる必要があるため、その吐出温度Tdiに基づいて、第1インジェクション用電動弁263および第2インジェクション用バイパス電動弁284それぞれの開度が調整される。具体的には、ステップS25では、早く吐出温度Tdiが第1上限値を下回るように、中間インジェクションさせるガス冷媒を湿らせる湿り制御が行われる。すなわち、中間インジェクションの冷却効果を高めるため、中間インジェクションされるガス冷媒が気液二相のフラッシュガスになるように、第1インジェクション用電動弁263などの開度が調整される。
ステップS22で冷房運転中と判断されると、ステップS26に移行し、吐出温度Tdiが第1上限値よりも高いか否かが判断される。ここで吐出温度Tdiが第1上限値よりも高ければ、ステップS27に移行し、中間インジェクションさせるガス冷媒を湿らせる湿り制御を行うために、主としてインジェクション用熱交換器264から中間インジェクション流路265へと冷媒を流す。具体的には、ステップS27において、中間インジェクション開閉弁266が開状態とされ、吸入インジェクション開閉弁268が閉状態とされ、さらに、第1インジェクション用電動弁263の開度が吐出温度Tdiに基づいて制御される。また、ステップS27において、第2インジェクション用バイパス電動弁284は、必要に応じて開けられる。このステップS27では、インジェクション用熱交換器264から気液二相の湿りガス冷媒が圧縮機20に中間インジェクションされるため、高くなっている吐出温度Tdiが急激に低下することが期待できる。
上述のステップS22〜ステップS30までは、ステップS21において圧縮機20の回転数が閾値以上であると判断されたときの制御であるが、まだ圧縮機20の回転数を落として更に低能力にする余地があるため、基本的にはインジェクションによる運転能力の向上を図る。したがって、吸入インジェクションではなく中間インジェクションが選択されている。
ステップS21で圧縮機20の回転数が閾値よりも小さいと判断されると、ステップS31に移行し、吐出温度Tdiが第1上限値よりも高いか否かが判断される。ここで吐出温度Tdiが第1上限値よりも高ければ、吐出温度Tdiを下げる必要があるため、ステップS33或いはステップS34に移行し、吸入インジェクションが行われる。
ステップS31で吐出温度Tdiが第1上限値よりも高いと判断され、さらにステップS32で暖房運転中であると判断されると、主として高圧レシーバ280からの冷媒を吸入インジェクション流路267から吸入流路27に流す吸入インジェクションが実施される。具体的には、ステップS33において、中間インジェクション開閉弁266が閉状態とされ、吸入インジェクション開閉弁268が開状態とされる。そして、吐出温度Tdiに基づいて、暖房運転で高圧レシーバ280に溜まるガス冷媒が多く吸入インジェクション流路267に流れるように第2インジェクション用バイパス電動弁284の開度が調整され、また、インジェクション用熱交換器264から吸入インジェクション流路267に流れる冷媒がフラッシュガスになるように、第1インジェクション用電動弁263の開度が調整される。
ステップS31で吐出温度Tdiが第1上限値よりも高いと判断され、さらにステップS32で冷房運転中であると判断されると、主としてインジェクション用熱交換器264からの冷媒を吸入インジェクション流路267に流す吸入インジェクションが実施される。具体的には、ステップS34において、中間インジェクション開閉弁266が閉状態とされ、吸入インジェクション開閉弁268が開状態とされる。そして、吐出温度Tdiに基づいて、インジェクション用熱交換器264から吸入インジェクション流路267に流れる冷媒がフラッシュガスになるように、第1インジェクション用電動弁263の開度が調整される。また、ステップS34において、第2インジェクション用バイパス電動弁284は、必要に応じて開けられる。
ステップS31で、吐出温度Tdiが第1上限値よりも低く、吐出温度Tdiを下げる必要がないと判断されると、非インジェクション状態を採る選択が為される。すなわち、吐出温度Tdiを低下させるための吸入インジェクションおよび中間インジェクションも、運転能力の向上のための中間インジェクションも不要であって、それらのインジェクションを止めることが望ましいため、非インジェクション状態が採られる。制御部は、ステップS35において、中間インジェクション開閉弁266および吸入インジェクション開閉弁268を閉状態にして、第1インジェクション用電動弁263の開度および第2インジェクション用バイパス電動弁284の開度を最小開度にする。最小開度がゼロであるときには、第1インジェクション用電動弁263の開度および第2インジェクション用バイパス電動弁284は全閉状態となる。
11a,111a メイン冷媒流路
20 圧縮機
27 吸入流路
30 室外熱交換器(凝縮器,蒸発器)
41 室外膨張弁(膨張機構)
42 室内膨張弁(膨張機構)
50 室内熱交換器(蒸発器,凝縮器)
62,262 分岐管(分岐流路)
63,263 インジェクション用電動弁(開度調整弁)
64,264 インジェクション用熱交換器
65,265 中間インジェクション流路
66,266 中間インジェクション開閉弁(切替機構)
67,267 吸入インジェクション流路
68,268 吸入インジェクション開閉弁(切替機構)
90 制御部
95 吐出温度センサ(第1温度センサ)
96 インジェクション用温度センサ(第2温度センサ)
180,280 高圧レシーバ(冷媒貯留タンク)
182,282 バイパス流路
Claims (6)
- 冷媒としてR32を使う空気調和装置において、
吸入流路(27)から低圧の冷媒を吸入し、冷媒の圧縮を行って高圧の冷媒を吐出する、圧縮機(20)と、
前記圧縮機から吐出された高圧の冷媒を凝縮させる、凝縮器(30,50)と、
前記凝縮器を出た高圧冷媒を膨張させる、膨張機構(42,41)と、
前記膨張機構で膨張した冷媒を蒸発させる、蒸発器(50,30)と、
前記凝縮器から前記蒸発器に向かって流れる冷媒の一部を、前記圧縮機へと導き、前記圧縮機の中間圧の冷媒に合流させる、中間インジェクション流路(265)と、
前記凝縮器から前記蒸発器に向かって流れる冷媒の一部を、前記吸入流路へと導き、前記圧縮機に吸入される低圧の冷媒に合流させる、吸入インジェクション流路(267)と、
前記中間インジェクション流路に冷媒が流れる中間インジェクション状態と、前記吸入インジェクション流路に冷媒が流れる吸入インジェクション状態と、を切り替える切替機構(266,268)と、
前記凝縮器と前記蒸発器とを結ぶメイン冷媒流路(211a)から分岐し、前記中間インジェクション流路(265)および前記吸入インジェクション流路に導く、分岐流路(262)と、
前記分岐流路に設けられ、開度調整が可能な、第1インジェクション用開度調整弁(263)と、
前記メイン冷媒流路を流れる冷媒と、前記第1インジェクション用開度調整弁の下流を流れる冷媒とを熱交換させる、インジェクション用熱交換器(264)と、
前記メイン冷媒流路(211a)に設けられた冷媒貯留タンク(280)と、
前記冷媒貯留タンクの内部に溜まる冷媒のガス成分を、前記中間インジェクション流路(265)および前記吸入インジェクション流路(267)に導く、バイパス流路(282)と、
前記バイパス流路に設けられ、開度調整が可能な、第2インジェクション用開度調整弁(284)と、
前記切替機構(266,268)、前記第1インジェクション用開度調整弁(263)および前記第2インジェクション用開度調整弁(284)を制御する、制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記圧縮機の回転数が閾値以上であるか否かを判定し(S21)、前記圧縮機の回転数が前記閾値以上である場合と、前記圧縮機の回転数が前記閾値よりも小さくなっている場合とで、前記第1インジェクション用開度調整弁(263)および前記第2インジェクション用開度調整弁(284)の制御を変える、
空気調和装置。 - 前記制御部は、前記圧縮機の回転数が前記閾値(S21)以上であり且つ暖房運転(S22)を行っている場合に、主として前記冷媒貯留タンク(280)からの冷媒が中間インジェクション流路(265)に流れて前記中間インジェクション状態になるように制御を行う、
請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記圧縮機から吐出された冷媒の温度である吐出温度を検知する吐出温度センサ(95)をさらに備え、
前記制御部は、前記圧縮機の回転数が前記閾値(S21)以上であり且つ冷房運転(S22)を行っている場合に、前記吐出温度が所定の上限値よりも高いか否か(S26)によって、主として前記インジェクション用熱交換器(264)からの冷媒が前記中間インジェクション流路(265)に流れて前記中間インジェクション状態になるように制御を行うか、前記インジェクション用熱交換器(264)および前記冷媒貯留タンク(280)の両方からの冷媒が前記中間インジェクション流路(265)に流れて前記中間インジェクション状態になるように制御を行うかを決める、
請求項1又は2に記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、前記圧縮機の回転数が前記閾値(S21)よりも小さく且つ暖房運転(S32)を行っている場合に、主として前記冷媒貯留タンク(280)からの冷媒が前記吸入インジェクション流路(267)に流れて前記吸入インジェクション状態になるように制御する、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、前記圧縮機の回転数が前記閾値(S21)よりも小さく且つ冷房運転(S32)を行っている場合に、主として前記インジェクション用熱交換器(264)からの冷媒が前記吸入インジェクション流路(267)に流れて前記吸入インジェクション状態になるように制御する、
請求項1から4のいずれかに記載の空気調和装置。 - 前記メイン冷媒流路(211a)において前記冷媒貯留タンク(280)の出口に設けられ、冷媒の高圧値を検出する、圧力センサ(292)をさらに有し、
前記制御部は、前記圧縮機の回転数が前記閾値(S21)以上であり且つ冷房運転(S22)を行っている場合に、前記吐出温度が前記上限値以下であれば、前記インジェクション用熱交換器(264)および前記冷媒貯留タンク(280)の両方からの冷媒が前記中間インジェクション流路(265)に流れて前記中間インジェクション状態になるように制御を行い、前記高圧値が所定の圧力閾値(S28)よりも低いときには前記膨張機構の減圧度合いを緩めて前記中間インジェクション流路(265)に流れる冷媒に占める前記冷媒貯留タンク(280)からの冷媒の比率を下げる(S29)、
請求項3に記載の空気調和装置。
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