JP5644658B2 - 情報処理装置、入力制御方法および入力制御プログラム - Google Patents

情報処理装置、入力制御方法および入力制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、入力制御方法および入力制御プログラムに関する。
従来、手書き入力とソフトウェアキーボード入力とを選択できる装置では、利用者が適宜、入力方法を切り替えて利用していた。これに対して、ソフトウェアキーボード上に筆跡を重ねて表示し、筆跡入力かキーボード入力かを判定して、入力方法を自動的に切り替える入力装置が知られている。
例えば、入力された筆跡の始点および終点がソフトウェアキーボード上の同一キー内で閉じているか否かによって、筆跡入力かキーボード入力かを判定する入力装置がある。また、タッチからリリースまでの移動軌跡のサイズによって、筆跡入力かキーボード入力かを判定する入力装置がある。また、一定時間のタッチ位置の停留によって、筆跡入力かキーボード入力かを判定する入力装置がある。
特開平09−319502号公報 特開2005−092538号公報 特開2005−085242号公報
しかしながら、従来の技術では、誤判定によってユーザの意図に反する入力が実行されるという問題がある。
例えば、従来の技術は、タッチからリリースまでの移動距離や時間を閾値と照合して、筆跡入力かキーボード入力かを判定している。したがって、ユーザが非意図的に操作を停留させた場合や素早いタッチ操作を実行した場合、小さい点で始まる文字を手書き入力しようとした場合には、ユーザの意図とは異なる入力方法が決定される場合がある。この場合、ユーザの意図する入力方法とは異なる入力方法で入力処理が実行されてしまい、ユーザの意図に反する文字入力が実行され続ける。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、意図に反する入力を防止することができる情報処理装置、入力制御方法および入力制御プログラムを提供することを目的とする。
本願の開示する情報処理装置、入力制御方法および入力制御プログラムは、一つの態様において、表示装置に表示される表示画面上で入力を受け付ける入力受付部を有する。前記入力受付部によって受け付けられた第一の入力の始点から終点までの時間および/または軌跡情報を用いて、前記第一の入力の入力手法を判定する判定部を有する。入力手法が判定された入力の軌跡情報を記憶する軌跡情報記憶部に、前記判定部によって入力手法が判定された前記第一の入力の軌跡情報を格納する格納制御部を有する。前記第一の入力が入力されてから所定時間内に受け付けられた第二の入力に対する前記判定部の判定結果が前記第一の入力の入力手法と異なる場合に、以下の処理を実行する復元部を有する。復元部は、前記軌跡情報記憶部に記憶される軌跡情報および前記第二の入力の軌跡情報を用いて、前記入力受付部が受け付けた軌跡情報を復元する。
本願の開示する情報処理装置、入力制御方法および入力制御プログラムの一つの態様によれば、意図に反する入力を防止することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 図2は、ディスプレイに表示される画面例を示す図である。 図3は、ソフトウェアキーボードで受け付けた未確定文字列が入力されている例を示す図である。 図4は、図3の状態で入力された1画目が誤判定された例を示す図である。 図5は、誤判定後に軌跡情報を復元した例を示す図である。 図6は、情報処理装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、入力制御プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する情報処理装置、入力制御方法および入力制御プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
実施例1では、開示する情報処理装置の機能ブロック図、処理の具体的例、処理の流れを示すフローチャート等について説明する。開示する情報処理装置は、手書き入力とソフトウェアキーボード入力とを自動的に切り替えてユーザの入力を受け付けることができる装置であり、例えば携帯電話、スマートフォンなどのポインティングデバイスを有する様々な装置に適用することができる。
[情報処理装置の構成]
図1は、実施例1に係る情報処理装置の機能ブロック図である。図1に示すように、情報処理装置10は、ディスプレイ11、時間計測部12、復元情報リセット部13、入力判定部14、復元情報記憶部15を有する。また、情報処理装置10は、筆跡入力部16、キー入力部17、未確定文字列記憶部18、復元部19、未確定文字列復元部20、表示制御部21を有する。
図1に示した各処理部は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの電子回路等で実行され、各記憶部は、半導体メモリ素子やハードウェアなどである。なお、ここでは、開示する情報処理装置に関する機能について説明し、情報処理装置が適用される各種装置の機能については省略する。例えば、図1の情報処理装置をスマートフォン等に適用した場合には、スマートフォンの機能である通話処理機能部、Web接続機能部、メール処理機能部等を有していることとなるが、これらの機能部については説明を省略する。
ディスプレイ11は、入力表示部11aとポインティング入力部11bとキー表示部11cとを有し、ユーザから入力操作を受け付けるタッチパネルなどのポインティングデバイスである。例えば、ディスプレイ11としては、アナログ抵抗膜方式や静電容量方式など各種のタッチパネルを採用することができ、ユーザがタッチパネルに触れることにより所望の情報や指示が入力される。また、ディスプレイ11は、タッチパネル以外にも、例えばマウスやトラックボール、カメラ映像のリアルタイム解析による物体トラッキングなど、任意のポインティングデバイスを採用することができる。
また、ディスプレイ11は、ポインティング入力部11bとキー表示部11cとを重ねて表示する。つまり、ディスプレイ11は、手書き入力を受け付ける画面とソフトウェアキーボードとを重ねて表示する。
入力表示部11aは、ディスプレイ11を介して入力された文字や数字(以下、文字や数字などを含めて「文字列」と記載する場合がある)などを表示させる。例えば、入力表示部11aは、一般的なスマートフォンなどの装置と同様、ユーザによる入力が未確定の場合には「アンダーバー」が付加された未確定な文字列を表示する。また、入力表示部11aは、エンターキーの押下など入力された情報の確定が実行された場合には、「アンダーバー」を付加しない確定した文字列を表示する。なお、文字の変更等については、一般的な処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
ポインティング入力部11bは、ディスプレイ11からのポインティング座標の入力を受け付ける。例えば、ポインティング入力部11bは、ユーザがディスプレイを操作する操作位置の座標(X軸、Y軸)を取得し、入力判定部14等に出力する。また、ポインティング入力部11bは、ユーザが操作を開始した座標として、ディスプレイ11上でのタッチからリリースまでの座標を連続して取得する。このポインティング入力部11bは、入力が開始されたこと、または、入力が終了したことを時間計測部12に出力する。
ポインティング入力部11bが取得する座標は、マウスやトラックボールの場合にはボタン押下中の座標入力に該当する。また、ポインティング入力部11bは、物体トラッキングにおいては、ボタン押下に類似するアクション、例えばトラッキング物体にボタンがあればその押下、あるいは物体を手前に突き出すなどを契機に、座標の受け付けを行う。
キー表示部11cは、複数種類のアルファベット、数字、記号等に対応する複数のキーを含むソフトウェアキーボードをディスプレイ11上に表示する。なお、表示されるソフトウェアキーボードの形状や大きさは、任意に設定できる。したがって、キーは、正方形だけでなく、細長形状や、細長形状を湾曲させた形状にするなど特殊な形であってもよい。ここで、キーは正方形であって、複数のキーが一般的なQWERTY配列をしている場合を例示する。
時間計測部12は、先のポインティング入力が終了してから次のポインティング入力が開始されるまでの時間を計測する処理部である。そして、時間計測部12は、計測した時間が一定時間を経過したか否かを判定し、経過した場合には一定時間経過通知を復元情報リセット部13などに出力する。
この一定時間は、文字を書くときの筆画間の時間間隔の標準的な値を十分包含するものであることが好ましい。標準的な値は単純には平均値が挙げられる。また、その値を十分に包括するには、例えば正規分布を仮定して標準偏差の範囲内にするといった方法がある。しかし一方で、ここでの一定時間の設定はキー入力操作から手書き入力操作に移行する標準的な時間間隔よりも十分短くすることが好ましい。一定時間の値が大きすぎると本来キー入力であるものが手書き入力にされてしまう可能性が増加する。実際には、文字を書くときの筆画間の標準的な時間間隔はキー入力から手書き入力へと意識を切り替える時間よりも十分に短い場合がほとんどであり、筆画間の標準的な時間間隔に基づいて設定することが好ましい。
復元情報リセット部13は、所定の契機で復元情報記憶部15に記憶される情報を削除して、復元情報のリセットを実行する処理部である。例えば、復元情報リセット部13がリセットを実行するタイミングとしては、時間計測部12から一定時間経過通知を受信した場合や入力表示部11aで表示される未確定の文字列が確定された場合などが挙げられる。なお、他の契機については、後述するのでここでは省略する。
入力判定部14は、ポインティング入力部11bによって受け付けられた入力座標の始点から終点までの時間や軌跡情報を用いて、入力の入力手法を判定する処理部である。例えば、入力判定部14は、ポインティング入力の始点から終点までの軌跡のサイズまたは入力時間の一方または両方を閾値と照合することにより、キー入力か手書き入力であるかの判定を行う。一例を挙げると、入力判定部14は、入力軌跡の長さが閾値よりも大きければ手書き入力、小さければキー押下と判定する。
なお、ここで説明した判定方法はあくまで一例であり、既知の様々な判定手法を用いることができる。例えば、入力判定部14は、入力軌跡のサイズと入力時間と入力方法とを対応付けた表を保持し、この表を用いてキー入力か手書き入力であるかの判定を行うこともできる。入力時間は、例えばディスプレイ11のタッチの始点から終点までに経過した時間であり、入力判定部14が測定してもよく、時間計測部12が測定することもできる。
また、この入力判定部14は、入力手法をキー入力と判定した入力Aから一定時間経過前に入力Bが受け付けられた場合、入力Bについて入力方法を判定する。そして、入力判定部14は、入力Bの入力方法もキー入力と判定したとする、つまり入力Aの入力方法と入力Aから一定時間経過前に入力された入力Bの入力方法とが一致したとする。
この場合、入力判定部14は、入力Aの軌跡情報等を記憶する復元情報記憶部15に、入力Bの入力方法がキー入力であることに対応付けて、入力Bの軌跡情報として入力Bの開始から終了までの座標を格納する。さらに、入力判定部14は、入力Bの入力方法に対応する入力部に対して、入力Bの軌跡情報を出力する。上記例の場合、入力判定部14は、キー入力部17に入力Bの軌跡情報を出力する。つまり、入力判定部14は、既に入力Aの軌跡情報を送信しているキー入力部17に対して、入力Bの軌跡情報を送信する。
別例として、入力判定部14は、手書き入力と判定した入力Aから一定時間経過前に入力された入力Bの入力方法も手書き入力であると判定したとする。この場合、入力Aの軌跡情報等を記憶する復元情報記憶部15に、入力Bの入力方法に対応付けて入力Bの軌跡情報を格納する。さらに、入力判定部14は、筆跡入力部16に入力Bの軌跡情報を出力する。つまり、入力判定部14は、既に入力Aの軌跡情報を送信している筆跡入力部16に対して入力Bの軌跡情報を送信する。すなわち、入力判定部14は、連続して入力された軌跡情報を筆跡入力部16に送信する。
また、入力判定部14は、手書き入力と判定した入力Aから一定時間経過後に入力された入力Bの入力方法も手書き入力であると判定したとする。この場合、入力判定部14は、復元情報記憶部15に記憶される入力Aの軌跡情報等の削除を復元情報リセット部13に依頼し、入力Bの入力方法に対応付けて入力Bの軌跡情報を復元情報記憶部15に格納する。さらに、入力判定部14は、入力Aとは異なる入力操作であることを示す情報とともに、筆跡入力部16に入力Bの軌跡情報を出力する。つまり、入力判定部14は、入力Aまでに送信した軌跡情報は入力Aで一区切りし、入力Bの軌跡情報から新たな手書き入力が実行されたことを筆跡入力部16に通知する。なお、入力判定部14は、キー入力と判定した入力Aから一定時間経過後に入力された入力Bの入力方法もキー入力であると判定した場合についても、上記した処理と同様の処理を実行することもできる。
一方、入力判定部14は、入力Aの入力方法がキー入力と判定された状態で、入力Bの入力方法を手書き入力と判定したとする、つまり入力Aの入力方法と入力Bの入力方法とが異なる場合を想定する。この場合、入力判定部14は、入力Bの軌跡情報と入力手法とを対応付けて復元情報記憶部15に格納する。そして、入力判定部14は、復元部19や未確定文字列復元部20等に対して軌跡情報の復元を指示する。
また、入力判定部14は、入力手法をキー入力と判定した入力Aから一定時間経過後に入力Bが受け付けられた場合も、入力Bについて入力方法を判定する。この場合、入力判定部14は、復元情報リセット部13に対して復元情報記憶部15のリセット指示を出力する。そして、入力判定部14は、リセットが終了すると、入力Bの入力方法が手書き入力であることに対応付けて、入力Bの軌跡情報を復元情報記憶部15に格納する。さらに、入力判定部14は、入力Bの入力方法に対応する筆跡入力部16に対して、入力Bの軌跡情報を出力する。
上述したように、入力判定部14は、入力Aが入力されてから所定時間内に入力Aと同じ入力手法の入力Bが入力された場合には、入力Aに対する入力判定が正しいと判定して、入力Aの情報に続けて入力Bの情報を復元情報記憶部15に格納する。同様に、入力判定部14は、入力Aが入力されてから所定時間経過後に入力Bが入力された場合には、入力Bの入力方法に関係なく、入力Aに対する入力判定が正しいと判定して、入力Bの情報を格納する。また、入力判定部14は、入力Aが入力されてから所定時間内に入力Aと異なる入力手法の入力Bが入力された場合には、入力Aに対する入力判定が誤りであると判定して、入力の復元を実行させる。
図1に戻り、復元情報記憶部15は、入力判定部14によって入力手法が判定された入力の軌跡情報を記憶する。例えば、復元情報記憶部15は、入力判定部14によってキー入力と判定された入力Aについて、入力Aの軌跡情報である座標と入力判定結果であるキー入力とを対応付けて記憶する。なお、ここに記憶される情報は、入力判定部14等によって格納され、復元情報リセット部13等によってリセットされる。また、復元情報記憶部15は、現在受け付けられた入力の1つ前の入力についてのみ、入力判定結果を記憶してもよい。
ここで記憶される軌跡情報とは、例えばポインティング入力部11bが受け付けたタッチ開始からタッチ終了までの軌跡、つまり、入力開始点の座標から入力終了点の座標までの各座標や座標遷移等である。また、復元情報記憶部15は、入力判定部14によって生成された軌跡サイズ等をさらに対応付けて記憶してもよい。また、復元情報記憶部15は、筆跡入力部16やキー入力部17によって文字列が生成されたが未確定の軌跡情報(以下、未確定文字列と表記する場合がある)を格納する領域と、文字列が決定していない軌跡情報を格納する領域とを分けて記憶することもできる。つまり、復元情報記憶部15は、フラグ等の管理情報を設けて各情報の処理状況を区別することで、復元部19が使用する復元対象の情報と、未確定文字列復元部20が使用する復元対象の情報とを分けて記憶することができる。
また、復元情報記憶部15では、手書き入力の軌跡は以降の入力によっては複数蓄積する必要があるのに対して、未確定文字列の復元情報は復元情報が空の段階から蓄積が開始された時点の一つだけがあれば良く、必ずしも毎回記憶を蓄積する必要はない。したがって、「復元情報が空であれば未確定文字列の復元情報を記憶する」という条件を付しても良い。
筆跡入力部16は、手書き入力によって入力された軌跡情報を用いて文字認識を実行し、認識した文字列を未確定文字列記憶部18に格納する処理部である。例えば、筆跡入力部16は、入力判定部14または筆跡復元部19aから少なくとも1つの軌跡情報を受信し、受信した軌跡情報に基づいて文字認識を実行する。一例を挙げると、筆跡入力部16は、連続して複数の軌跡情報を受信した場合には、各軌跡情報を座標軸上に再現し、各軌跡情報の位置関係を特定する。そして、筆跡入力部16は、各軌跡情報を組み合わせた1つの軌跡情報と、内部メモリ等に予め格納する文字列辞書等とを比較して、該当する文字を特定する。そして、筆跡入力部16は、特定した文字を未確定文字列記憶部18に格納する。
なお、筆跡入力部16は、特定した文字を格納する場合に、未確定文字列記憶部18に既に格納されている未確定文字列を削除した上で格納してもよい。また、筆跡入力部16が実行する文字認識は、様々な分野で広く利用されている文字認識技術を採用することができる。
キー入力部17は、キー入力によって入力された軌跡情報を用いてユーザが押下した文字列を特定して未確定文字列記憶部18に格納する処理部である。例えば、キー入力部17は、入力判定部14または筆跡復元部19aから受信した座標と、キー表示部11cに表示されるソフトウェアキーボードの座標とを比較して、受信した座標に対応するキーボード上の文字列を特定する。そして、キー入力部17は、特定した文字列を未確定文字列記憶部18に格納する。なお、キー入力部17は、特定した文字列を格納する場合に、未確定文字列記憶部18に既に格納されている未確定文字列を削除した上で格納してもよい。
未確定文字列記憶部18は、筆跡入力部16が生成した文字列やキー入力部17が特定した文字列であって、ユーザによる確定がなされていない未確定な文字列を記憶する。例えば、未確定文字列記憶部18は、筆跡入力部16が生成した「う」、「漢字」、「ABC」などを記憶する。また、未確定文字列記憶部18は、キー入力部17が特定した「あ」や「1」などを記憶する。
また、未確定文字列記憶部18は、筆跡入力部16やキー入力部17が文字列を格納するのに際して削除した文字列であって、未確定文字列復元部20によって復元された文字列を記憶する。未確定文字列記憶部18に記憶される情報は、筆跡入力部16、キー入力部17、未確定文字列復元部20等によって格納され、表示制御部21等によって削除される。
復元部19は、筆跡復元部19aとキー復元部19bとを有し、これらによって復元情報記憶部15に記憶される誤判定された軌跡情報等を用いて、ポインティング入力部11bが受け付けた軌跡情報をユーザの意図に合うように復元する処理部である。
筆跡復元部19aは、入力判定部14から復元指示を受信した場合に、手書き入力による復元を実行する処理部である。例えば、筆跡復元部19aは、入力時間が新しい順に「軌跡情報B」、「軌跡情報C」、「軌跡情報D」が復元情報記憶部15に格納されている状態で、入力判定部14から「軌跡情報A」とともに復元指示を受信したとする。つまり、「軌跡情報B」、「軌跡情報C」、「軌跡情報D」各々がキー入力と判定された状態で、続けて入力された「軌跡情報A」が手書き入力と判定されたことを想定する。
この場合、筆跡復元部19aは、「軌跡情報A」、「軌跡情報B」、「軌跡情報C」、「軌跡情報D」各々の座標を座標軸上に再現し、各軌跡情報の位置関係を特定する。そして、筆跡復元部19aは、「軌跡情報Dから軌跡情報A」までの軌跡情報、言い換えるとユーザが意図した入力を復元して、筆跡入力部16に出力する。また、筆跡復元部19aは、復元に使用した軌跡情報を復元情報記憶部15から削除し、復元が完了したことを未確定文字列復元部20に通知する。なお、筆跡復元部19aは、復元情報のリセットを復元情報リセット部13に指示してもよい。
別の例としては、筆跡復元部19aは、最も新しい「軌跡情報B」と「軌跡情報A」との座標を座標軸上に再現し、各軌跡情報の位置関係を特定する。ここで、筆跡復元部19aは、文字認識用の辞書と再現結果とを比較して文字列と認識できる場合には、「軌跡情報Bから軌跡情報A」までの軌跡情報を復元して筆跡入力部16に出力する。また、筆跡復元部19aは、復元に使用した「軌跡情報B」を復元情報記憶部15から削除する。
一方、筆跡復元部19aは、「軌跡情報B」と「軌跡情報A」との軌跡情報では文字列を認識できない場合には、次に新しい「軌跡情報C」を用いて同様の処理を実行する。このように、筆跡復元部19aは、新しい軌跡情報を復元情報記憶部15から順次読み出して、文字列を認識できるか否かを判定することもできる。
図1に戻り、キー復元部19bは、入力判定部14から復元指示を受信した場合に、キー入力による復元を実行する処理部である。例えば、キー復元部19bは、入力時間が新しい順に「軌跡情報X」、「軌跡情報Y」、「軌跡情報Z」が復元情報記憶部15に格納されている状態で、入力判定部14から「軌跡情報W」とともに復元指示を受信したとする。つまり、「軌跡情報X」、「軌跡情報Y」、「軌跡情報Z」各々が手書き入力と判定された状態で、続けて入力された「軌跡情報W」がキー入力と判定されたことを想定する。
この場合、キー復元部19bは、「軌跡情報X」、「軌跡情報Y」、「軌跡情報Z」、「軌跡情報W」各々の座標をキー入力部17に出力する。また、キー復元部19bは、復元に使用した軌跡情報を復元情報記憶部15から削除し、復元が完了したことを未確定文字列復元部20に通知する。なお、キー復元部19bは、復元情報のリセットを復元情報リセット部13に指示してもよい。
未確定文字列復元部20は、復元部19による文字列などの入力情報の生成に際して未確定文字列記憶部18から削除された入力情報について、復元部19が復元するのに使用した軌跡情報以外の軌跡情報を用いて入力情報を復元する処理部である。
例えば、未確定文字列復元部20は、筆跡復元部19aから復元が終了したことの通知を受信し、その際に、復元情報記憶部15に「軌跡情報B」が記憶されていたとする。この場合、未確定文字列復元部20は、筆跡復元部19aによって手書き入力の軌跡情報が復元されたために、残っている「軌跡情報B」はキー入力であると判定する。
その後、未確定文字列復元部20は、「軌跡情報B」の座標と、キー表示部11cが表示するソフトウェアキーボードの座標とを比較する。そして、未確定文字列復元部20は、「軌跡情報B」によって特定されるソフトウェアキーボード上の「文字列」を未確定文字列記憶部18に復元する。その後、未確定文字列復元部20は、「軌跡情報B」を復元情報記憶部15から削除する。
別の例としては、未確定文字列復元部20は、キー復元部19bから復元が終了したことの通知を受信し、その際に、復元情報記憶部15に「軌跡情報Z」と「軌跡情報Y」とが記憶されていたとする。この場合、未確定文字列復元部20は、キー復元部19bによってキー入力の軌跡情報が復元されたために、残っている「軌跡情報Z」と「軌跡情報Y」とは手書き入力であると判定する。
その後、未確定文字列復元部20は、「軌跡情報Z」と「軌跡情報Y」各々の座標を座標軸上に再現し、各軌跡情報の位置関係を特定する。そして、未確定文字列復元部20は、各軌跡情報を組み合わせた1つの軌跡情報と、文字列辞書等とを比較して、該当する文字を特定する。そして、未確定文字列復元部20は、特定した文字を未確定文字列記憶部18に復元する。その後、未確定文字列復元部20は、「軌跡情報Z」および「軌跡情報Y」を復元情報記憶部15から削除する。
表示制御部21は、未確定文字列記憶部18に記憶される文字列を入力表示部11aに表示する。例えば、表示制御部21は、未確定文字列記憶部18に記憶される文字例「あ」、「た」、「ま」、「+」、「痛」、「い」などの未確定な各文字列を読み出し、それぞれにアンダーバーなどの未確定を示す情報を付加して、入力表示部11aに表示する。そして、表示制御部21は、エンターキーの押下などの確定操作が実行された場合には、
入力表示部11aに表示する各文字列のアンダーバーを削除して文字列を確定する。その後、表示制御部21は、確定させた文字列を未確定文字列記憶部18から削除する。なお、表示制御部21は、文字変換なども実行するが一般的な技術なので説明は省略する。
[処理の具体例]
次に、図2から図5を用いて、誤判定を検出した後に軌跡情報を復元する処理の具体例を説明する。ここでは、キー入力と判定された軌跡情報が次の入力によって手書き入力の一部だと判定された例について説明する。
図2は、ディスプレイに表示される画面例を示す図である。図3は、ソフトウェアキーボードで受け付けた未確定文字列が入力されている例を示す図である。図4は、図3の状態で入力された1画目が誤判定された例を示す図である。図5は、誤判定後に軌跡情報を復元した例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置10のディスプレイ11は、ユーザの入力結果を表示する入力表示部11aと、手書き入力を受け付けるポインティング入力部11bと、キー表示部11cによるソフトウェアキーボードとを表示する。なお、各表示領域の配置は一例であり、任意に変更できる。なお、この状態では、入力処理が開始されたタイミングであることより、復元情報記憶部15や未確定文字列記憶部18にはデータが格納されていない。
図2の状態で、ポインティング入力部11bがユーザから操作Aを受け付けると、入力判定部14が当該操作Aの入力方法をキー入力と判定する。そして、入力判定部14は、当該操作Aの座標情報とキー入力であることを復元情報記憶部15に格納する。さらに、入力判定部14は、操作Aの座標情報をキー入力部17に出力する。キー入力部17は、操作Aの座標情報から入力が「あ」であることを特定して、未確定文字列記憶部18に格納する。その後、表示制御部21は、図3に示すように、未確定文字列記憶部18から「あ」を読み出して、「アンダーバー」を付加した状態で、入力表示部11aに表示させる。
続けて、入力Aから所定時間経過前に、ポインティング入力部11bがユーザから操作Bを受け付けると、入力判定部14が当該操作Bの入力方法をキー入力と判定する。すると、入力判定部14は、先の入力Aと後の入力Bとが同じキー入力であることから、復元を依頼することなく、当該操作Bの座標情報とキー入力であることを復元情報記憶部15に格納する。このとき、入力判定部14は、復元情報記憶部15に格納される先の入力Aの情報については、仮確定を示すフラグを付加してもよい。さらに、入力判定部14は、操作Bの座標情報をキー入力部17に出力する。キー入力部17は、操作Bの座標情報から入力が「い」であることを特定して、未確定文字列記憶部18に格納する。その後、表示制御部21は、図3に示すように、未確定文字列記憶部18から「い」を読み出して、「アンダーバー」を付加した状態で、入力表示部11aに表示させる。
続けて、入力Bから所定時間経過前に、ポインティング入力部11bがユーザから操作Cを受け付けると、入力判定部14が当該操作Cの入力方法をキー入力と判定する。すると、入力判定部14は、先の入力Bと後の入力Cとが同じキー入力であることから、復元を依頼することなく、当該操作Cの座標情報とキー入力であることを復元情報記憶部15に格納する。このとき、入力判定部14は、復元情報記憶部15に格納される先の入力Bの情報については、仮確定を示すフラグを付加してもよい。さらに、入力判定部14は、操作Cの座標情報をキー入力部17に出力する。キー入力部17は、操作Bの座標情報から入力が「か」であることを特定して、未確定文字列記憶部18に格納する。その後、表示制御部21は、図4に示すように、未確定文字列記憶部18から「か」を読み出して、「アンダーバー」を付加した状態で、入力表示部11aに表示させる。
続けて、入力Cから所定時間経過前に、ポインティング入力部11bがユーザから操作Dを受け付けると、入力判定部14が当該操作Dの入力方法を手書き入力と判定する。この場合、入力判定部14は、先の入力Cと後の入力Dとが異なる入力手法であることから、入力Dの座標情報とともに筆跡復元部19aに復元依頼を出力する。
筆跡復元部19aは、仮確定を示すフラグが付加されていない入力Cの軌跡情報を復元情報記憶部15から読み出し、読み出した入力Cの座標情報と入力判定部14から受信した入力Dの座標情報との位置関係を特定することで軌跡情報を復元する。そして、筆跡復元部19aは、復元した軌跡情報を筆跡入力部16に出力する。筆跡入力部16は、復元された軌跡情報から文字列「う」を特定する。そして、筆跡入力部16は、未確定文字列記憶部18に格納される「あ」、「い」、「か」を削除する。このとき、未確定文字列復元部20は、復元情報記憶部15に記憶される仮確定を示すフラグが付加されている入力Aと入力B各々の座標を読み出して、ユーザが押下したキー入力を未確定文字列記憶部18に復元する。その後、筆跡入力部16は新たに特定した「う」を未確定文字列記憶部18に格納する。この結果、表示制御部21は、図5に示すように、「あ」、「い」、「か」と表示されていた文字列のうち「か」が削除されて、新たに「う」が入力された情報を表示させることができる。
また、筆跡復元部19aは、入力Cの誤判定を検出して手書き入力で軌跡情報を復元したことより、復元情報記憶部15に記憶される情報を削除する。このとき、完全に削除することなく、文字列確定時に削除できるように削除対象フラグを付加してもよい。また、筆跡復元部19aは、復元情報記憶部15に記憶されている全情報を用いて復元してもよく、新しい情報から順に使用して復元してもよく、復元手法は任意に設定できる。
[処理の流れ]
次に、情報処理装置が実行する処理の流れを説明する。図6は、情報処理装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、情報処理装置10のポインティング入力部11bが入力を受け付けると(S101肯定)、入力判定部14は、時間計測部12が計測した時間に基づいて、前回の入力から所定時間経過しているか否かを判定する(S102)。
そして、入力判定部14は、今回受け付けた入力が前回の入力から所定時間経過前の場合には(S102肯定)、今回受け付けた入力の入力手法を判定する(S103)。入力手法を判定した入力判定部14は、前回の入力の入力手法と今回の入力の入力手法とが異なるか否かを判定する(S104)。
そして、入力手法が異なる場合(S104肯定)、新たに入力された方の入力方法に対応する復元部19の処理部は、復元情報記憶部15に記憶される軌跡情報を読み出す(S105)。続いて、復元部19の処理部は、読み出した軌跡情報と、新たに入力された入力の軌跡情報とを用いて、誤判定された軌跡情報を復元する(S106)。
その後、新たに入力された方の入力方法に対応する筆跡入力部16またはキー入力部17は、未確定文字列記憶部18に格納されている文字列を削除する(S107)。また、未確定文字列復元部20は、削除された文字列のうち、復元に使用されていない軌跡情報を用いて、未確定文字列を未確定文字列記憶部18に復元する(S108)。
そして、復元部19の処理部が復元情報記憶部15をリセットし(S109)、筆跡入力部16またはキー入力部17は、復元部19によって復元された軌跡情報から文字列を特定して未確定文字列記憶部18に格納する(S110)。続いて、表示制御部21は、未確定文字列記憶部18から文字列を読み出して、未確定の状態で入力表示部11aに表示させる(S111)。
一方、S102において、入力判定部14は、今回受け付けた入力が前回の入力から所定時間経過している場合には(S102否定)、復元情報リセット部13に復元情報記憶部15をリセットさせる(S112)。そして、入力判定部14は、今回受け付けた入力の入力手法を判定する(S113)。続いて、入力判定部14は、今回受け付けた入力の入力手法と軌跡情報とを復元情報記憶部15に格納する(S114)。
その後、筆跡入力部16またはキー入力部17は、入力判定部14から軌跡情報を取得し、文字列を特定して未確定文字列記憶部18に格納する(S110)。続いて、表示制御部21は、未確定文字列記憶部18から文字列を読み出して、未確定の状態で入力表示部11aに表示させる(S111)。また、S104において、前回の入力の入力手法と今回の入力の入力手法とが同じと判定された場合(S104否定)、S114以降の処理が実行される。
そして、S111実行後、ユーザによる入力確定が実行されるまで(S115否定)、S101以降の処理が繰り返される。一方、ユーザによる入力確定が実行された場合(S115肯定)、復元情報リセット部13が復元情報記憶部15をリセットし(S116)、表示制御部21は、入力表示部11aに表示される文字列を確定した状態で入力表示部11aに表示させる(S117)。その後、ユーザによる入力制御処理の終了が指示されるまで(S118)、情報処理装置10は、S101以降の処理を繰り返す。
[実施例1による効果]
実施例1によれば、手書き入力の途中で一旦間違ったキー入力が入ってしまったとしても、取り戻されて最終的には正しい手書き入力結果が得られることになる。同様に、キー入力の途中で一旦間違った手書き入力が入ってしまったとしても、取り戻されて最終的には正しいキー入力結果が得られることになる。このように、情報処理装置は、ユーザの操作を間違えた場合でも、入力が確定されるまでに、正しい入力に戻して入力された文字列を復元することができるので、ユーザの意図に反する入力を防止することができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
(判定手法の切替)
実施例1の具体例では、キー入力と誤判定された軌跡情報を正しい手書き入力に復元する例について説明したが、機能ブロック図でも説明したように、手書き入力と誤判定された軌跡情報を正しいキー入力に復元することもできる。また、情報処理装置10の設定によっては、いずれか一方の誤判定を検出するように設定することもできる。つまり、キー入力から手書き入力のみの復元を実行し、手書き入力からキー入力への復元を実行しないようにすることもできる。
(未確定文字列)
未確定文字列とは例えば、かな漢字変換や予測入力の確定前の段階の文字列であり、計算機での文字入力においてはごく一般的なものである。この未確定状態の文字列は一般的にIME(Input Method Editor)と呼ばれるソフトウェアが保持しており、表示はアプリ上に行われていたとしても内部的にはアプリに文字列が送出される前の段階である。情報処理装置への適用としては、IME内部に組み込むか、IMEの状態を適宜監視および制御するプログラムとして実装することなどが考えられる。
(復元情報のリセット)
復元情報リセット部13が復元情報記憶部15をリセットするタイミングは、実施例1で説明した以外にも様々なタイミングで実行できる。例えば、復元情報リセット部13、入力判定部14で手書き入力と判定された場合に、復元情報記憶部15に記憶されている手書き入力の軌跡情報が一定数以上であるなら復元情報記憶部15の記憶を消去することも有効である。この条件判定および消去は、未確定文字列復元部20と筆跡復元部19aの処理に先駆けて行う。ここでの一定数は、点の筆記で始まるすべての入力対象文字において、最高いくつの点の筆記で始まるのかを示す。蓄積された筆画がこの開始筆記点数の上限+1以上であれば、それは文字の一部ではなくキー入力である可能性が高いということになる。
また、復元情報リセット部13は、復元情報記憶部15に蓄積された各入力軌跡間の位置関係が所定の条件を満たすかどうかを調べ、条件を満たすとき復元情報記憶部15の記憶を消去することも有効である。ここでの条件は、蓄積された入力軌跡が文字の書き始めとして相応しいかどうかを判定するものである。例えば、日本語の文字であれば通常、上から下、左から右に向かって文字を書くので、順序的に隣接する筆画間において下から上かつ右から左方向に大きく位置が遷移するようなケースは稀である。「道」など「しんにょう」を持つ文字はこのケースに当てはまる部分を持つが、文字の書き始め付近においては該当せず、間に比較的サイズの大きい筆画を含む。したがって、順序的に隣接した蓄積軌跡間の位置遷移において下から上かつ右から左に大きく移るようなところがあれば、それは文字の書き出しでない可能性が高く、復元情報をクリアした方が良い。
この判定に用いる位置遷移の大きさのしきい値は、例えば文字枠のサイズの1/2といったように文字枠を基準とする方法がある。開示する処理はソフトウェアキーボードに上書きすることを基本としているが、ソフトウェアキーボードに半透明で重畳して文字枠を表示するなどしてユーザにわかりやすく提示することもできる。また、復元情報リセット部13は、復元情報記憶部15に蓄積された入力軌跡を字形辞書の各字形データと部分照合し、すべての文字に対して類似度が所定値以下であるとき復元情報記憶部15の記憶を消去する構成とすることできる。入力軌跡と字形データの一部とを照合する技術は公知の技術を利用できる。
上述した復元情報リセット部13の処理条件は、いずれも蓄積された入力軌跡が文字の一部として可能性が低いとみなせる場合に復元情報を消去するというものであり、これら手法を任意に組合せこともできる。このように、復元情報記憶部15のリセットの契機を任意に決定することができるので、情報処理装置に実装されるメモリ容量等に応じて適切な手法を選択することができる。例えば、メモリ容量が大きい場合には、頻繁にリセットする必要がないので、文字列確定時や復元時にリセットするようにし、メモリ容量が少ない場合には、記憶される情報の数等を用いた手法でリセットすることで、メモリ容量の圧迫を防止できる。
(システム)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(プログラム)
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。
図7は、入力制御プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図7に示すように、コンピュータ100は、CPU102、入力装置103、出力装置104、通信インタフェース105、媒体読取装置106、HDD(Hard Disk Drive)107、RAM(Random Access Memory)108を有する。また、図7に示した各部は、バス101で相互に接続される。
入力装置103は、マウスやキーボードであり、出力装置104は、ディスプレイなどであり、通信インタフェース105は、NIC(Network Interface Card)などのインタフェースである。HDD107は、入力制御プログラム107aととともに、図2に示した各記憶部の情報を記憶する。記録媒体の例としてHDD107を例に挙げたが、ROM(Read Only Memory)、RAM、CD−ROM等の他のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に各種プログラムを格納しておき、コンピュータに読み取らせることとしてもよい。なお、記憶媒体を遠隔地に配置し、コンピュータが、その記憶媒体にアクセスすることでプログラムを取得して利用してもよい。また、その際、取得したプログラムをそのコンピュータ自身の記録媒体に格納して用いてもよい。
CPU102は、入力制御プログラム107aを読み出してRAM108に展開することで、図1等で説明した各機能を実行する入力制御プロセス108aを動作させる。すなわち、入力制御プロセス108aは、図1に記載した時間計測部12、復元情報リセット部13、入力判定部14と同様の機能を実行する。また、入力制御プロセス108aは、図1に示した復元部19、未確定文字列復元部20、表示制御部21と同様の処理を実行させることもできる。このようにコンピュータ100は、プログラムを読み出して実行することで入力制御方法を実行する情報処理装置として動作する。
例えば、コンピュータ100は、媒体読取装置106によって記録媒体から入力制御プログラム107aを読み出し、読み出された入力制御プログラム107aを実行することで上記した実施例と同様の機能を実現することもできる。なお、この他の実施例でいうプログラムは、コンピュータ100によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
10 情報処理装置
11 ディスプレイ
11a 入力表示部
11b ポインティング入力部
11c キー表示部
12 時間計測部
13 復元情報リセット部
14 入力判定部
15 復元情報記憶部
16 筆跡入力部
17 キー入力部
18 未確定文字列記憶部
19 復元部
19a 筆跡復元部
19b キー復元部
20 未確定文字列復元部
21 表示制御部

Claims (8)

  1. 表示装置に表示される表示画面上で入力を受け付ける入力受付部と、
    前記入力受付部によって受け付けられた第一の入力の始点から終点までの時間および/または軌跡情報を用いて、前記第一の入力の入力手法を判定する判定部と、
    入力手法が判定された入力の軌跡情報を記憶する軌跡情報記憶部に、前記判定部によって入力手法が判定された前記第一の入力の軌跡情報を格納する格納制御部と、
    前記第一の入力が入力されてから所定時間内に受け付けられた第二の入力に対する前記判定部の判定結果が前記第一の入力の入力手法と異なる場合に、前記軌跡情報記憶部に記憶される軌跡情報および前記第二の入力の軌跡情報を用いて、前記入力受付部が受け付けた軌跡情報を復元する復元部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記表示装置への表示対象となる入力情報を記憶する未確定情報記憶部と、
    前記復元部によって復元された軌跡情報を用いて前記入力情報を生成し、生成した入力情報を前記未確定情報記憶部に格納する入力情報生成部と、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記入力情報生成部による入力情報の生成に際して前記未確定情報記憶部から削除された入力情報について、前記復元部が復元するのに使用した軌跡情報以外の軌跡情報を用いて前記入力情報を生成して前記未確定情報記憶部に復元する未確定情報復元部を、さらに有することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記復元部によって前記入力受付部が受け付けた軌跡情報が復元された場合、または、前回の入力から所定時間経過した場合に、前記軌跡情報記憶部に記憶される軌跡情報を削除することを特徴とする情報削除部をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  5. 前記軌跡情報記憶部に記憶される複数の軌跡情報間の位置関係を特定し、特定した位置関係が、文字の書き出しとして相応しくないと予め定めた所定の条件を満たす場合に、前記軌跡情報記憶部に記憶される軌跡情報を削除することを特徴とする情報削除部をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  6. 前記判定部が前記入力受付部によって受け付けられた入力の入力手法を手書き入力であると判定し、かつ、前記軌跡情報記憶部に記憶される手書き入力と判定された軌跡情報の数が一定以上である場合に、前記軌跡情報記憶部に記憶される軌跡情報を削除することを特徴とする情報削除部をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  7. コンピュータが、
    表示装置に表示される表示画面上で入力を受け付け、
    受け付けた第一の入力の始点から終点までの時間および/または軌跡情報を用いて、前記第一の入力の入力手法を判定し、
    入力手法を判定した入力の軌跡情報を記憶する軌跡情報記憶部に、前記入力手法を判定された前記第一の入力の軌跡情報を格納し、
    前記第一の入力が入力されてから所定時間内に受け付けられた第二の入力に対する判定結果が前記第一の入力の入力手法と異なる場合に、前記軌跡情報記憶部に記憶される軌跡情報および前記第二の入力の軌跡情報を用いて、受け付けた軌跡情報を復元する、
    ことを特徴とする入力制御方法。
  8. コンピュータに、
    表示装置に表示される表示画面上で入力を受け付け、
    受け付けた第一の入力の始点から終点までの時間および/または軌跡情報を用いて、前記第一の入力の入力手法を判定し、
    入力手法を判定した入力の軌跡情報を記憶する軌跡情報記憶部に、前記入力手法を判定された前記第一の入力の軌跡情報を格納し、
    前記第一の入力が入力されてから所定時間内に受け付けられた第二の入力に対する判定結果が前記第一の入力の入力手法と異なる場合に、前記軌跡情報記憶部に記憶される軌跡情報および前記第二の入力の軌跡情報を用いて、受け付けた軌跡情報を復元する、
    処理を実行させることを特徴とする入力制御プログラム。
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