JP5644267B2 - 金属溶湯用容器、及び金属溶湯用容器の内張方法 - Google Patents
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Description
この内張構造は、鉄製の側壁である鉄皮内面に沿って耐火煉瓦が積み上げ、その最上段の耐火煉瓦を上側から押さえるために押さえ金物が設けられている。また、最上段の耐火煉瓦と押さえ金物下面との隙間からなる目地に対して、不定形耐火物を充填している。
この構造によって、取鍋に溶湯を収容するときの熱によって耐火煉瓦が熱膨張する際に、耐火煉瓦の上端部を押さえ金物で上側から押さえることで、耐火煉瓦の脱落を防止している。
本発明は、上記のような点に着目したもので、より耐火煉瓦の脱落を防止することができる金属溶湯用容器及び金属溶湯用容器の内張方法を提供することを目的とする。
1又は2以上の耐火煉瓦間に対し、上記側壁内面から容器の内側に向けて突設する板状の煉瓦受け金物を設けて、当該煉瓦受け金物で耐火煉瓦を受けると共に、
上記煉瓦受け金物と耐火煉瓦との目地には、不定形耐火物が介在しないこととし、さらに、上記煉瓦受け金物の前方における耐火煉瓦間の隙間に対して不定形耐火物を充填することを特徴とするものである。
次に、請求項2に記載した発明は、金属溶湯を収容するための容器であって、鉄製の側壁内面に沿って耐火煉瓦を積み上げると共に1又は2以上の耐火煉瓦間の目地に対し不定形耐火物を施すことで上記鉄製の側壁に耐火煉瓦を内張した金属溶湯用容器において、
1又は2以上の耐火煉瓦間に対し、上記側壁内面から容器の内側に向けて突設する板状の煉瓦受け金物を設けて、当該煉瓦受け金物で耐火煉瓦を受けると共に、
上記煉瓦受け金物と耐火煉瓦との目地には、不定形耐火物が介在しないこととし、
上記煉瓦受け金物の上側に配置される耐火煉瓦の下部を当該煉瓦受け金物の形状に沿ってはつることで、上記煉瓦受け金物と上下で対向しない耐火煉瓦を、直下の耐火煉瓦の上面と接触するようにしたことを特徴とするものである。
次に、請求項4に記載した発明は、 上記煉瓦受け物は、更に、互いに横方向に間隔を開けた2カ所以上の位置において、それぞれ上下方向に延在するように、別途設けられていることを特徴とする。
次に、請求項5に記載した発明は、鉄製の側壁内面に沿って耐火煉瓦を積み上げると共に、1又は2以上の耐火煉瓦間の目地に対し不定形耐火物を施すことで、上記鉄製の側壁に内張を施す金属溶湯用容器の内張方法において、
1又は2以上の耐火煉瓦間に対し、上記側壁内面から容器の内側に向けて突設する板状の煉瓦受け金物を設けて、当該煉瓦受け金物で耐火煉瓦を受けると共に、
上記煉瓦受け金物と耐火煉瓦との目地に対し、不定形耐火物を施さないこととし、さらに、上記煉瓦受け金物の前方における耐火煉瓦間の隙間に対して不定形耐火物を充填することを特徴とする。
次に、請求項6に記載した発明は、鉄製の側壁内面に沿って耐火煉瓦を積み上げると共に、1又は2以上の耐火煉瓦間の目地に対し不定形耐火物を施すことで、上記鉄製の側壁に内張を施す金属溶湯用容器の内張方法において、
1又は2以上の耐火煉瓦間に対し、上記側壁内面から容器の内側に向けて突設する板状の煉瓦受け金物を設けて、当該煉瓦受け金物で耐火煉瓦を受けると共に、
上記煉瓦受け金物と耐火煉瓦との目地に対し、不定形耐火物を施さないこととし、
上記煉瓦受け金物の上側に配置される耐火煉瓦の下部を当該煉瓦受け金物の形状に沿ってはつることで、上記煉瓦受け金物と上下で対向しない耐火煉瓦を、直下の耐火煉瓦の上面と接触するようにしたことを特徴とする。
本実施形態では、金属溶湯を収容するための金属溶湯用容器として転炉を例示する。金属溶湯用容器は、取鍋などであっても適用可能である。
転炉1は、鉄皮の内側に耐火煉瓦3が内張されて構成されている。すなわち、上記鉄皮からなる鉄製の側壁2の内面に沿って耐火煉瓦3を積み上げると共に、1又は2以上の耐火煉瓦3間の目地に対し不定形耐火物5が施されることで耐火煉瓦3が内張されている。上記不定形耐火物5としては目地モルタルが例示出来る。
また、鉄皮に沿って耐火煉瓦3が積み上げられることで、図3及び図4のように、煉瓦受け金物4の下面が耐火煉瓦3aの上面に直接接触した状態としてある。
また、煉瓦受け金物4の上面も、図3に示すように、耐火煉瓦3bの下面に直接接触した状態となっている。
煉瓦受け金物4と耐火煉瓦3との目地以外の目地に対し不定形耐火物5を施すことで、煉瓦受け金物4の下面は、下側の耐火煉瓦3aに対して直接接触した状態となる。
このため、転炉1に溶鋼などの金属溶湯を収容した際に、耐火煉瓦3が熱膨張することによる当該耐火煉瓦3から煉瓦受け金物4の下面に作用する突き上げ力は、当該煉瓦受け金物4に対して均等に力を分散して伝達されるようになる。この結果、煉瓦受け金物4の変形や脱落が抑えられることで、耐火煉瓦3がより脱落し難くなる。
ここで、上記説明では、煉瓦受け金物4をプレート材で構成する場合を例示したが、これに限定されず、アングル材など耐火煉瓦を上方から押さえることが可能な形状な金物であれば適用可能である。
2 鉄製の側壁
3 耐火煉瓦
4 煉瓦受け金物
5 不定形耐火物
6 不定形耐火物
Claims (6)
- 金属溶湯を収容するための容器であって、鉄製の側壁内面に沿って耐火煉瓦を積み上げると共に1又は2以上の耐火煉瓦間の目地に対し不定形耐火物を施すことで上記鉄製の側壁に耐火煉瓦を内張した金属溶湯用容器において、
1又は2以上の耐火煉瓦間に対し、上記側壁内面から容器の内側に向けて突設する板状の煉瓦受け金物を設けて、当該煉瓦受け金物で耐火煉瓦を受けると共に、
上記煉瓦受け金物と耐火煉瓦との目地には、不定形耐火物が介在しないこととし、さらに、上記煉瓦受け金物の前方における耐火煉瓦間の隙間に対して不定形耐火物を充填することを特徴とする金属溶湯用容器。 - 金属溶湯を収容するための容器であって、鉄製の側壁内面に沿って耐火煉瓦を積み上げると共に1又は2以上の耐火煉瓦間の目地に対し不定形耐火物を施すことで上記鉄製の側壁に耐火煉瓦を内張した金属溶湯用容器において、
1又は2以上の耐火煉瓦間に対し、上記側壁内面から容器の内側に向けて突設する板状の煉瓦受け金物を設けて、当該煉瓦受け金物で耐火煉瓦を受けると共に、
上記煉瓦受け金物と耐火煉瓦との目地には、不定形耐火物が介在しないこととし、
上記煉瓦受け金物の上側に配置される耐火煉瓦の下部を当該煉瓦受け金物の形状に沿ってはつることで、上記煉瓦受け金物と上下で対向しない耐火煉瓦を、直下の耐火煉瓦の上面と接触するようにしたことを特徴とする金属溶湯用容器。 - 上記煉瓦受け金物は、互いに上下方向に間隔を開けた2カ所以上の位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した金属溶湯用容器。
- 上記煉瓦受け物は、更に、互いに横方向に間隔を開けた2カ所以上の位置において、それぞれ上下方向に延在するように、別途設けられていることを特徴とする請求項3に記載した金属溶湯用容器。
- 鉄製の側壁内面に沿って耐火煉瓦を積み上げると共に、1又は2以上の耐火煉瓦間の目地に対し不定形耐火物を施すことで、上記鉄製の側壁に内張を施す金属溶湯用容器の内張方法において、
1又は2以上の耐火煉瓦間に対し、上記側壁内面から容器の内側に向けて突設する板状の煉瓦受け金物を設けて、当該煉瓦受け金物で耐火煉瓦を受けると共に、
上記煉瓦受け金物と耐火煉瓦との目地に対し、不定形耐火物を施さないこととし、さらに、上記煉瓦受け金物の前方における耐火煉瓦間の隙間に対して不定形耐火物を充填することを特徴とする金属溶湯用容器の内張方法。 - 鉄製の側壁内面に沿って耐火煉瓦を積み上げると共に、1又は2以上の耐火煉瓦間の目地に対し不定形耐火物を施すことで、上記鉄製の側壁に内張を施す金属溶湯用容器の内張方法において、
1又は2以上の耐火煉瓦間に対し、上記側壁内面から容器の内側に向けて突設する板状の煉瓦受け金物を設けて、当該煉瓦受け金物で耐火煉瓦を受けると共に、
上記煉瓦受け金物と耐火煉瓦との目地に対し、不定形耐火物を施さないこととし、
上記煉瓦受け金物の上側に配置される耐火煉瓦の下部を当該煉瓦受け金物の形状に沿ってはつることで、上記煉瓦受け金物と上下で対向しない耐火煉瓦を、直下の耐火煉瓦の上面と接触するようにしたことを特徴とする金属溶湯用容器の内張方法。
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