JP5643909B1 - 断熱カバー及びインフレーション成形機。 - Google Patents

断熱カバー及びインフレーション成形機。 Download PDF

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Abstract

【課題】インフレーション成形機に簡単に着脱することができる断熱カバーの提供。【解決手段】複数の断熱シート2,21,22と、複数の断熱シート2,21,22を固定するバンド部材3とを備えている。複数の断熱シート2,21,22は、シート状に形成されており、インフレーション成形機100における成形ダイ101に取り付けられた複数のヒータの周面を覆う。そして、複数の断熱シート2,21,22における隣り合う端面は、ヒータの端子を露出させる開口部31,32,33を形成する断熱カバー。【選択図】図2

Description

本発明は、断熱カバー及び断熱カバーを取り付けたインフレーション成形機に関するものである。
熱可塑性樹脂原料を加熱筒内で溶融し、この溶融樹脂をダイス(成形ダイ)から押し出して成形する押出成形機は、インフレーション成形、インジェクション成形、ブロー成形等の各種成形に用いられている。ところで、このような押出成形機は、加熱筒や成形ダイを設定温度(例えば、樹脂溶融は、約200〜300℃)にするために、加熱筒や成形ダイの外面に複数のヒータ(バンドヒータ)を取り付けている。
加熱筒や成形ダイの外面に取り付けられた複数のヒータは、加熱筒や成形ダイを温めると同時に、外部へ熱を放散してしまうため、エネルギー効率が悪い。そこで、複数のヒータから外部へ放出される熱量を抑えるために、複数のヒータの周囲を覆う断熱カバーが用いられている。この断熱カバーは、ヒータ(加熱筒や成形ダイ)の形状に合わせて変形可能な柔軟性のある断熱繊維を用いて帯状に形成されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2004−314549号公報 特開2010−247458号公報
各ヒータには、電線が接続される端子が設けられており、この端子を介して各ヒータに電力が供給される。ヒータにおける端子を設けた部分は、その他の部分よりも温度が低くなる。
例えば、インフレーション成形機では、端子の位置が成形ダイの軸方向に並んでいると、成形ダイにおける端子に対向する部分の温度が低くなり、成形するフィルムに不具合が発生することがある。そのため、インフレーション成形機の成形ダイに複数のヒータを取り付ける場合は、端子を周方向にずらしている。そして、このように配置された複数のヒータに断熱カバーを取り付ける場合は、複数のヒータの端子を露出させるための複数の開口部を設ける必要がある。
しかし、複数の開口部を設けた断熱カバーを複数のヒータ(成形ダイ)に取り付けるには、複数のヒータの端子から電線を取り外す必要があり、断熱カバーの取り付け作業が煩雑になってしまう。また、断熱カバーは、インフレーション成形機の保守や点検を行う際に取り外す必要があり、その場合も、複数のヒータの端子から電線を取り外す必要がある。このように、インフレーション成形機に取り付ける断熱カバーは、着脱作業が煩雑になってしまう。
なお、端子を加熱筒の軸方向に並べる押出成形機では、複数のヒータの端子を露出させる開口部を1つにすることも可能になる。この場合は、端子間を接続する電線を外さずに断熱カバーを着脱することができるため、インフレーション成形機よりも断熱カバーの着脱を簡単に行うことができる。
本発明は、このような従来技術に鑑みてなされたものであり、インフレーション成形機に対して簡単に着脱することができる断熱カバーを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の断熱カバーは、複数の断熱シートと、複数の断熱シートを固定するバンド部材とを備えている。複数の断熱シートは、シート状に形成されており、インフレーション成形機における成形ダイに取り付けられた複数のヒータの周面を覆う。そして、複数の断熱シートにおける隣り合う端面は、ヒータの端子を露出させる開口部を形成する。また、複数の断熱シートは、成形ダイを覆う環状体を形成し、複数の開口部は、互いに環状体の周方向及び軸方向にずれた位置に形成されている。
上記構成の断熱カバーは、複数の断熱シートにおける隣り合う端面で複数のヒータの端子を露出させる複数の開口部を形成する。これにより、複数のヒータの端子に電線を接続した状態で、複数の断熱シートを複数のヒータの周囲に配置することができる。また、複数のヒータの端子に電線を接続した状態で、断熱シートを取り外すことができる。したがって、上記構成の断熱カバーは、インフレーション成形機に対して簡単に着脱することができる。
また、上述した本発明の断熱カバーでは、複数の断熱シートが、断熱材と、その断熱材を収納するケースとを有し、ケースが、ヒータに対面する裏面と、裏面と反対側の表面と、端面を有するようにしてもよい。そして、ケースの外装面を形成する表面と端面は、可撓性及び耐熱性を有する同一部材から形成されており、ケースの外装面を形成する表面と端面のうちの表面のみにコーティング材が施されているようにしてもよい。
上記構成の断熱カバーは、ケースの表面にコーティング材が施されているため、耐久性及び耐候性を向上させることができる。また、断熱材の細かな破片がケースの表面を通り抜けることを抑制することができ、断熱材の細かな破片がケースの外側に漏れ難くすることができる。
一方、ケースにおける端面の一部は、端子を露出させる開口部を形成して、その端子に対向するため、ケースの表面よりも高温になり易い。したがって、ケースの端面にコーティング材を施すと、そのコーティング材が融解してしまう虞がある。そこで、上記構成の断熱カバーでは、ケースの端面にコーティング材を施さずに、耐熱性を確保している。
すなわち、上記構成の断熱カバーは、ケースの表面の耐久性を向上させることができると共に、ケースの端面の耐熱性を確保することができる。
また、上述した本発明の断熱カバーでは、開口部が四角形に形成されており、複数の断熱シートにおける隣り合う端面のうちの一方は、開口部の1辺又は2辺を形成するようにしてもよい。
上記構成の断熱カバーは、複数の断熱シートにおける隣り合う端面のうちの一方が、四角形の開口部の1辺又は2辺を形成する。これにより、複数の断熱シートにおける隣り合う端面の総面積を小さくすることができる。その結果、ケース端面からの放熱を抑制することができ、断熱効率を向上させることができる。また、複数の断熱シートにおける隣り合う端面の形状が複雑にならないようにすることができ、歩留まりを高くして生産効率を向上させることができる。
本発明の断熱カバーによれば、インフレーション成形機に簡単に着脱することができる。
本発明の第1の実施形態の断熱カバーを取り付けるインフレーション成形機の例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の断熱カバーを図1に示すインフレーション成形機に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の断熱カバーにおける複数の断熱シートの展開図である。 図3に示すA−A線に沿う断面図である。 本発明の第1の実施形態の断熱カバーにおける複数の断熱シートによって形成された開口部の断面図である。 本発明の第2の実施形態の断熱カバーにおける複数の断熱シートの端面を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態の断熱カバーにおける複数の断熱シートの端面を示す説明図である。
以下、本発明の断熱カバーを実施するための形態について、図1〜図7を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.インフレーション成形機の説明
まず、本発明の第1の実施形態の断熱カバーを取り付けるインフレーション成形機について、図1を参照して説明する。
図1は、インフレーション成形機の例を示す斜視図である。
図1に示すように、インフレーション成形機100は、略円柱状の成形ダイ101と、成形ダイ101の周面に取り付けられた複数のヒータ102とを有している。成形ダイ101には、押出機(不図示)が連結されており、押出機は、熱可塑性樹脂を加熱して溶融すると共に、スクリューにより溶融樹脂を成形ダイ101へ押し出す。
成形ダイ101の上面には、リップ101aが設けられている。成形ダイ101は、押出機(不図示)から供給された溶融樹脂をリップ101aから上方に向けて押し出して膨張させることにより、円筒状のフィルムを成形する。また、成形ダイ101の上方には、膨張したフィルムを冷却するための冷却装置(不図示)が配置されている。
複数のヒータ102は、いわゆるバンドヒータであり、それぞれ一対の端子103を有している。複数のヒータ102の一対の端子103は、成形ダイ101の周方向にずれており、成形ダイ101の温度にムラが発生しないようになっている。複数のヒータ102のうちの1つのヒータ102Aにおける一対の端子103は、電線105によって電力供給源(不図示)と接続されている。また、複数のヒータの一対の端子103は、それぞれ電線106によって接続されている。
2.第1の実施形態の断熱カバーの構成
次に、本発明の第1の実施形態の断熱カバーの構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、断熱カバーを図1に示すインフレーション成形機100に取り付けた状態を示す斜視図である。図3は、断熱カバーにおける複数の断熱シートの展開図である。
図2に示すように、断熱カバー1は、複数のヒータ102の周面を覆う複数の断熱シート2と、複数の断熱シート2を固定する複数のバンド部材3とを備えている。複数の断熱シート2は、可撓性を有するシート状に形成されており、成形ダイ101の周方向に並べて配置されている。
複数のバンド部材3は、耐熱性を有する帯状のベルト部材と、このベルト部材を留める留め金(バックル)から構成されている。この複数のバンド部材3は、複数のヒータ102の周面を覆った複数の断熱シート2に巻回されて締め付けることにより、複数の断熱シート2を固定している。本実施形態では、3つのバンド部材3を使用する構成としたが、バンド部材3の本数(個数)は任意の数に設定することができ、1本であってもよい。
図3に示すように、本実施形態では、3つの断熱シート21,22,23を設けている。断熱シート21は、外側を向く表面21aと、表面21aと反対側の面である裏面21b(図4参照)と、成形ダイ101の周方向で対抗する2つの側端面21c,21dと、上端面21e及び下端面21fとを有している。断熱シート21の裏面21bは、ヒータ102に対面する。
また、断熱シート22は、断熱シート21と同様に、表面22a、2つの側端面22c,22d、上端面22e、下端面22f及び裏面(不図示)とを有している。そして、断熱シート23は、断熱シート21と同様に、表面23a、2つの側端面23c,23d、上端面23e、下端面23f及び裏面(不図示)とを有している。
断熱シート21、断熱シート22及び断熱シート23は、成形ダイ101の周方向において互いに隣り合っている。具体的には、断熱シート21の側端面21cが、断熱シート23の側端面23dと隣り合っており、断熱シート21の側端面21dが、断熱シート22の側端面22cと隣り合っている。また、断熱シート22の側端面22dは、断熱シート23の側端面23cと隣り合っている。
隣り合う2つの側端面は、複数のヒータ102に設けられた一対の端子103を露出させる複数の開口部を形成している。具体的には、断熱シート21の側端面21dと断熱シート22の側端面22cが、開口部31,32,33を形成し、断熱シート22の側端面22dと断熱シート23の側端面23cが、開口部34,35,36を形成している。また、断熱シート23の側端面23dと断熱シート21の側端面21cは、開口部37,38,39を形成している。
側端面21c,22c,23cは、表面21a,22a,23aを正面から見た場合に左側方を向く平面と、下方を向く平面とが交互に形成された段状に形成されている。また、側端面21d,22d,23dは、表面21a,22a,23aを正面から見た場合に右側方を向く平面と、上方を向く平面とが交互に形成された段状に形成されている。そして、隣り合う側端面の下方を向く面と上方を向く面が、適当な距離を空けて対向する。
これにより、四角形の開口部31〜39が形成されている。断熱シート21の側端面21dは、開口部32,33の2辺を形成しており、断熱シート22の側端面22cは、開口部32,33の残りの2辺を形成している。これと同様に、側端面21c,22d,23c,23dは、それぞれ対応する開口部35,36,38,39の2辺を形成している。
本実施形態では、開口部31〜39のうちの最上部に位置する開口部31,34,37は、断熱シート21〜23の上端面21e,22e,23eに連続している。つまり、開口部31,34,37は、上辺が無い。しかし、本発明の断熱カバーに係る最上部に位置する開口部としては、開口部32,33等と同様に、4つの辺を有するものであってもよい。
また、開口部31〜39の大きさは、露出させる端子の大きさや位置に応じて適宜決定することができる。そして、本発明の断熱カバーに係る開口部の形状は、四角形に限定されるものではなく、任意の形状にすることができる。ただし、多角形などの複雑な形状や曲線を有する形状にするよりも、四角形にした方が断熱シートの加工が簡単になり、生産性を高めることができる。
次に、断熱シート21,22,23の構成について、図4を参照して説明する。
図4は、図3に示すA−A線に沿う断面図である。
断熱シート21,22,23は、同一の構成であるため、ここでは、断熱シート21を例に挙げて、断熱シートの構成を説明する。図4に示すように、断熱シート21は、断熱材41と、断熱材41を収納するケース42とを備えている。断熱材としては、例えば、グラスウール、ロックウール、シリカウールなどを挙げることができる。
ケース42は、断熱シート21の表面21a、側端面21c,21d、上端面21e及び下端面21fを形成する第1ケース部材45と、断熱シート21の裏面21bを形成する第2ケース部材46から構成されている。すなわち、断熱シート21の表面21aと側端面21c,21dは同一部材によって形成されている。
第1ケース部材45と第2ケース部材46は、例えば、グラスファイバーやシリカファイバーなどを用いて縫合されることにより一体に形成されている。第1ケース部材45は、ヒータ102に直接接触しない。そのため、第1ケース部材45は、第2ケース部材46よりも耐熱性が低い材料を使用することができる。
すなわち、第2ケース部材46は、ヒータ102に接触しても溶融或いは変形しない材料を使用し、第1ケース部材45は、第2ケース部材46よりも耐熱温度が低い材料を使用する。本実施形態では、第1ケース部材45の材料として、ガラスクロス(耐熱温度が約500℃)を適用し、第2ケース部材46の材料として、シリカクロス(耐熱温度が約900℃)を適用している。
なお、第1ケース部材45及び第2ケース部材46の材料としては、アルミナクロスを用いてもよい。また、第1ケース部材45の材料は、第2ケース部材46と同じ材料であってもよい。
第1ケース部材45によって形成された断熱シート21の表面21aには、コーティング材48が施されている。このコーティング材48としては、例えば、シリコーン、フッ素樹脂等を挙げることができる。
このように断熱シート21の表面21aにコーティング材48を施すことにより、表面21aに付着した塵埃などの異物を簡単に拭き取ることができる。また、断熱シート21の表面21aの耐久性及び耐候性を向上させることができる。また、断熱材41の細かな破片が表面21aを通り抜けることを抑制することができ、断熱材41の細かな破片がケース42の外側に漏れ難くすることができる。
図5は、断熱シート21,22によって形成された開口部31の断面図である。
図5に示すように、断熱シート21の側端面21d及び断熱シート22の側端面22cにおける開口部31を形成する部分は、一対の端子103に対向する。そのため、側端面21d,22cにおける開口部31を形成する部分は、表面21a,22aよりも高温になり易い。
例えば、シリコーンのコーティング材の耐熱温度は、低いもので約200℃であり、第1ケース部材45の耐熱温度(約500℃)よりも低い。したがって、側端面21d,22cにコーティング材48を施すと、そのコーティング材48が融解して、ヒータ102や断熱シート21,22に不具合が生じる虞がある。
そこで、本実施形態では、側端面21d,22cにコーティング材48を施さずに、所定の耐熱温度(本例では約500℃)を確保している。これにより、断熱シート21,22の表面21a,22aの耐久性及び耐候性を向上させることができると共に、側端面21d,22cの耐熱性を確保することができる。
また、本実施形態では、断熱シート21,22,23における隣り合う側端面21c,21d,22c,22d,23c,23dによって開口部31〜39を形成した。これにより、複数のヒータ102の一対の端子103に電線105,106を接続した状態で、断熱シート21〜23を複数のヒータ102の周囲に配置することができる。そして、複数のヒータ102の一対の端子103に電線105,106を接続した状態で、断熱シート21〜23を取り外すことができる。したがって、断熱カバー1をインフレーション成形機100に簡単に着脱することができる。
また、断熱カバー1の着脱作業において、断熱シート21,22と電線105,106との干渉を防止或いは抑制することができるため、断熱カバー1の着脱作業中に電線105,106が一対の端子103から外れないようにすることができる。
3.第2の実施形態の断熱カバーの説明
次に、本発明の第2の実施形態の断熱カバーの構成について、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態の断熱カバーにおける複数の断熱シートの端面を示す説明図である。
図6に示す第2の実施形態の断熱カバー51は、上述した第1の実施形態の断熱カバー1(図2及び図3参照)と同様の構成を有している。この断熱カバー51が断熱カバー1と異なる点は、断熱シートにおける側端面の形状(輪郭)である。そのため、ここでは、断熱シートの側端面について説明し、その他の構成及び構造については、説明を省略する。
図6に示すように、断熱カバー51は、断熱シート61,62を有している。断熱シート61は、表面61a、一方の側端面61d、上端面61e、下端面61f、他方の側端面(不図示)及び裏面(不図示)を有している。そして、断熱シート62は、表面62a、一方の側端面62c、上端面62e、下端面62f、他方の側端面(不図示)及び裏面(不図示)を有している。
断熱シート61の側端面61dと、断熱シート62の側端面62cは、成形ダイ101の周方向で隣り合っている。そして、側端面61dと側端面62cとは、四角形の開口部31,32,33を形成する。これら開口部31,32,33は、複数のヒータ102の一対の端子103を露出させる。
断熱シート61の側端面61dは、開口部31,32,33の一辺を形成しており、断熱シート62の側端面62cは、開口部31,32,33の3辺(開口部31については2辺)を形成している。このような側端面61d,62cを設けることにより、第1の実施形態の断熱カバー1と同じ開口部31,32,33を形成することができる。
4.第3の実施形態の断熱カバーの説明
次に、本発明の第3の実施形態の断熱カバーの構成について、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の第3の実施形態の断熱カバーにおける複数の断熱シートの端面を示す説明図である。
図7に示す第3の実施形態の断熱カバー71は、上述した第1の実施形態の断熱カバー1(図2及び図3参照)と同様の構成を有している。この断熱カバー71が断熱カバー1と異なる点は、断熱シートにおける側端面の形状(輪郭)である。そのため、ここでは、断熱シートの側端面について説明し、その他の構成及び構造については、説明を省略する。
図7に示すように、断熱カバー71は、断熱シート81,82を有している。断熱シート81は、表面81a、一方の側端面81d、上端面81e、下端面81f、他方の側端面(不図示)及び裏面(不図示)を有している。そして、断熱シート82は、表面82a、一方の側端面82c、上端面82e、下端面82f、他方の側端面(不図示)及び裏面(不図示)を有している。
断熱シート81の側端面81dと、断熱シート82の側端面82cは、成形ダイ101の周方向で隣り合っている。そして、側端面81dと側端面82cとは、四角形の開口部31,32,33を形成する。これら開口部31,32,33は、複数のヒータ102の一対の端子103を露出させる。
断熱シート81の側端面81dは、開口部31,32,33の一辺と、2辺の一部(開口部31については1辺)を形成している。また、断熱シート82の側端面82cは、開口部31,32,33の1辺と、2辺の一部(開口部31については1辺)を形成している。このような側端面81d,82cを設けることにより、第1の実施形態の断熱カバー1と同じ開口部31,32,33を形成することができる。
5.断熱シートにおける側端面の形状の説明
次に、第1〜3の実施形態の断熱シートにおける側端面の形状の違いについて説明する。
第1〜3の実施形態で説明したように、本発明の断熱カバーに係る側端面の形状(表面を正面から見た場合の側端面の輪郭)は、開口部を形成できる形状であれば、種々の形状を採用することができる。なお、本発明の断熱カバーに係る側端面としては、四角形の開口部の2辺を形成するものが好ましい。
図3に示すように、四角形の開口部の2辺を形成する側端面は、上方を向く複数の平面又は下方を向く複数の平面のいずれかを有する形状にすることができるため、側端面の総面積の小型化を図ることができる。その結果、側端面からの放熱を抑制することができ、断熱効率を向上させることができる。
前述したように、第2の実施形態における断熱シート62の側端面62cは、開口部32,33の3辺を形成する(図6参照)。そのため、側端面62cは、上方を向く平面と下方を向く平面を有することになる。また、第3の実施形態における断熱シート82の側端面82c(断熱シート81の側端面81dも同様)は、開口部32,33の1辺と2辺の一部を形成する(図7参照)。そのため、側端面62cは、上方を向く平面と下方を向く平面を有することになる。
したがって、側端面62cの総面積や側端面82cの総面積は、第1の実施形態における断熱シート22の側端面22c(図3参照)の総面積よりも大きくなる。その結果、断熱シート62,82は、断熱シート22(図3参照)よりも熱が逃げ易くなり、断熱効率が低くなる。
また、断熱シートの側端面が開口部の1辺又は2辺を形成する場合は、側端面の形状(表面を正面から見た場合の側端面の輪郭)が複雑にならないようにすることができる。これにより、ケースの加工作業が煩雑にならないようにすることができ、歩留まりを高くして生産効率を向上させることができる。
6.変形例
以上、本発明の断熱カバーの実施形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の断熱カバーは、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述の第1〜第3の実施形態では、断熱カバーが3つの断熱シートを備える構成とした。しかし、本発明に係る断熱カバーとしては、2つの断熱シートを備えるものであってもよく、また、4つ以上の断熱シートを備えるものであってもよい。
また、上述の第1〜第3の実施形態では、複数の断熱シートをバンド部材によって固定する構成とした。本発明の断熱カバーとしては、バンド部材の他に、複数の断熱シートを仮固定する仮固定部を備える構成にしてもよい。仮固定部としては、例えば、面ファスナーを適用することができる。この場合は、面ファスナーを断熱シートの表面に取り付けるとよい。また、仮固定部としては、隣り合う断熱シートの両方に係合するフック部材を適用することもできる。
また、上述の第1〜第3の実施形態では、溶融樹脂をリップ101aから上方に向けて押し出して膨張させることにより、円筒状のフィルムを成形するインフレーション成形機100に取り付ける断熱カバーについて説明した。しかし、本発明の断熱カバーとしては、溶融樹脂をリップから下方に向けて押し出して膨張させることで円筒状のフィルムを成形するインフレーション成形機に取り付けることもできる。
また、上述の第1〜第3の実施形態では、複数の断熱シートを成形ダイ101の周方向に並べて配置して、複数の断熱シートの隣り合う側端面が開口部を形成する構成とした。しかしながら、本発明の断熱カバーは、複数の断熱シートを成形ダイ101の軸方向(上下方向)に並べて配して、複数の断熱シートの隣り合う上端面及び下端面が開口部を形成する構成としてもよい。すなわち、本発明の断熱カバーは、複数の断熱シートの隣り合う端面が開口部を形成する構成であれば、端面が対向する方向を任意に設定することができる。
1,51,71…断熱カバー、 2…複数の断熱シート、 3…複数のバンド部材
21,22,23,61,62,81,82…断熱シート、 21a,22a,23a,61a,62a,81a,82a…表面、 21c,21d,22c,22d,23c,23d,61d,62c,81d,82c…側端面、 31,32,33,34,35,36,37,38,39…開口部、 41…断熱材、 42…ケース、 45…第1ケース部材、 46…第2ケース部材、 48…コーティング材、 100…インフレーション成形機、 101…成形ダイ、 101a 、リップ、 102(102A)…ヒータ、 103…端子、 105,106…電線

Claims (4)

  1. シート状に形成されており、インフレーション成形機の成形ダイに取り付けられた複数のヒータの周面を覆う複数の断熱シートと、
    前記複数の断熱シートを固定するバンド部材と、を備え、
    前記複数の断熱シートにおける隣り合う端面は、前記複数のヒータの端子を露出させる複数の開口部を形成し、
    前記複数の断熱シートは、前記成形ダイを覆う環状体を形成し、
    前記複数の開口部は、互いに前記環状体の周方向及び軸方向にずれた位置に形成されている
    ことを特徴とする断熱カバー。
  2. 前記複数の断熱シートは、断熱材と、前記断熱材を収納するケースとを有し、
    前記ケースは、前記ヒータに対面する裏面と、前記裏面と反対側の表面と、前記端面を有し、
    前記ケースの外装面を形成する前記表面と前記端面は、可撓性及び耐熱性を有する同一部材から形成されており、前記ケースの外装面を形成する前記表面と前記端面のうちの前記表面のみにコーティング材が施されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の断熱カバー。
  3. 前記開口部は、四角形に形成されており、
    前記複数の断熱シートにおける隣り合う端面のうちの一方は、前記開口部の1辺又は2辺を形成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の断熱カバー。
  4. 成形ダイと、
    前記成形ダイに取り付けられた複数のヒータと、
    前記複数のヒータの周面を覆う複数の断熱シートと、
    前記複数の断熱シートを固定するバンド部材と、を備えるインフレーション成形機であって、
    前記複数の断熱シートにおける隣り合う端面は、前記複数のヒータの端子を露出させる複数の開口部を形成し、
    前記複数の断熱シートは、前記成形ダイを覆う環状体を形成し、
    前記複数の開口部は、互いに前記環状体の周方向及び軸方向にずれた位置に形成されている
    ことを特徴とするインフレーション成形機。
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