JP5642727B2 - 内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体、Nb3Sn超電導線材、及びそれらの製造方法 - Google Patents

内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体、Nb3Sn超電導線材、及びそれらの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5642727B2
JP5642727B2 JP2012070601A JP2012070601A JP5642727B2 JP 5642727 B2 JP5642727 B2 JP 5642727B2 JP 2012070601 A JP2012070601 A JP 2012070601A JP 2012070601 A JP2012070601 A JP 2012070601A JP 5642727 B2 JP5642727 B2 JP 5642727B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
superconducting
matrix
precursor
peripheral side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012070601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013206532A (ja
Inventor
加藤 弘之
弘之 加藤
秀文 倉橋
秀文 倉橋
村上 幸伸
幸伸 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Superconductor Technology Inc
Original Assignee
Japan Superconductor Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Superconductor Technology Inc filed Critical Japan Superconductor Technology Inc
Priority to JP2012070601A priority Critical patent/JP5642727B2/ja
Publication of JP2013206532A publication Critical patent/JP2013206532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5642727B2 publication Critical patent/JP5642727B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

本発明は、内部Sn法により製造されるNbSn超電導線材を製造するための前駆体、NbSn超電導線材、及びそれらの製造方法に関する。
特許文献1に従来のNbSn超電導線材が記載されている。この超電導線材は、超電導マグネットのコイルの巻線などとして用いられる。この超電導マグネットは、核磁気共鳴(NMR)分析装置、物性評価装置、電力貯蔵や核融合炉等に用いられる。
従来より、NbSn超電導線材のNbSn超電導相内にTiを含ませることで、高磁場での臨界電流密度を高くできることが知られている。特許文献1に記載の技術では、Tiの供給源としてSnTi合金が用いられている(特許文献1の[0052])。
特開2006−4684号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術には次の問題がある。上記SnTi合金は、Sn中にSnTi粒子(化合物)が含まれるものである。このSnTi粒子は、SnTi合金で形成された線材の加工性を下げる。よって、NbSn超電導線材製造用前駆体を製造するための縮径加工の際に、線材が断線しやすい。
また、この断線を抑制するため、SnTi粒子を微細化し、SnTi粒子をSn中に分散させる技術がある。しかし、SnTi粒子を微細化及び分散させたSnTi合金は、製造が困難であり高価である。
そこで本発明は、縮径加工時の断線を抑制できるとともに、安価な内部Sn法NbSn超電導線材製造用前駆体、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の内部Sn法NbSn超電導線材製造用前駆体は、安定化銅層と、前記安定化銅層の内周側に配置された拡散バリア層と、前記拡散バリア層の内周側に配置された超電導マトリクスと、を備える。前記超電導マトリクスは、Snセグメント線材と、前記Snセグメント線材の周囲を取り囲むように配置されたNbセグメント線材と、を備える。前記Snセグメント線材は、Cuマトリクスの内周側に配置されたSn芯材を備える。前記Sn芯材は、Ti以外の金属とSnとからなるSn合金、または純Snで形成される。前記Nbセグメント線材は、Nb単芯線材と、Ti単芯線材と、を備える。前記Nb単芯線材は、Cuマトリクスの内周側に配置されたNb芯材を備える。前記Ti単芯線材は、Cuマトリクスの内周側に配置されたNb層と、前記Nb層の内周側に配置されたTi芯材と、を備える。前記Ti芯材は、純TiまたはNbTi合金で形成される。
また、本発明の内部Sn法NbSn超電導線材製造用前駆体の製造方法は、純TiまたはNbTi合金で形成されたTi芯材を準備する工程と、Cuマトリクスの内周側にNb層を配置するとともに前記Nb層の内周側に前記Ti芯材を配置してTi単芯線材を作製する工程と、Cuマトリクスの内周側にNb芯材を配置してNb単芯線材を作製する工程と、前記Ti単芯線材と前記Nb単芯線材とを組み合わせてNbセグメント線材を作製する工程と、Sn合金(Ti以外の金属とSnとからなる合金)または純Snで形成されたSn芯材を準備する工程と、Cuマトリクスの内周側に前記Sn芯材を配置してSnセグメント線材を作製する工程と、前記Snセグメント線材の周囲を取り囲むように前記Nbセグメント線材を配置して超電導マトリクスを作製する工程と、安定化銅層の内周側に拡散バリア層を配置するとともに前記拡散バリア層の内周側に前記超電導マトリクスを配置して複合体を作製する工程と、前記複合体を縮径加工する工程と、を備える。
縮径加工時の断線を抑制できるとともに、前駆体を安価にできる。
前駆体の断面図である。
図1を参照して本発明の実施形態の前駆体1(内部Sn法NbSn超電導線材製造用前駆体)、及びその製造方法等について説明する。まず、前駆体1を用いて製造される超電導線材(NbSn超電導線材)について説明する。
超電導線材(NbSn超電導線材)は、前駆体1に対して拡散熱処理を施してNbSn系超電導相(以下、単に「超電導相」とも言う)を形成させることで製造される。この超電導線材は、分散Sn内部Sn法(後述)により製造される。この超電導線材の軸直角断面(軸方向に直交する断面、軸方向から見た断面)の構造は、後述する前駆体1の軸直角断面の構造とほぼ同様である(以下、軸直角断面を単に「断面」とも言う)。
前駆体1(内部Sn法NbSn超電導線材製造用前駆体)は、拡散熱処理(NbSn生成熱処理)を施す前の段階の前駆体である。前駆体1は、後述する「複合体」を縮径加工した後の段階の前駆体である。前駆体1の断面は、例えば円形状である(矩形状でも良い)。前駆体1は、外周側(径方向外側)から順に、安定化銅層2と、拡散バリア層3と、超電導マトリクス5とを備える。
安定化銅層2は、超電導線材が超電導状態から常電導状態になったときに、超電導相に過電流が流れて超電導相が焼損すること防ぐための層である。安定化銅層2は、前駆体1の最も外周側に配置される。
拡散バリア層3は、拡散熱処理の際に超電導マトリクス5内のSnが外周側(安定化銅層2側)に拡散することを抑制する層である。拡散バリア層3は、安定化銅層2の内周側(径方向内側)に配置され、超電導マトリクス5の外周側に配置される。拡散バリア層3は、Nb層およびTa層の少なくともいずれかの層を備える。拡散バリア層3の最内周側の層(超電導マトリクス5と接する部分)は、Ta層であることが好ましい。その理由は、拡散バリア層3の最内周側の層がTa層でなくNb層の場合、拡散バリア層3のNb層と超電導マトリクス5内のSnとが拡散熱処理の際に反応し、拡散バリア層3の近傍に超電導相が形成され、超電導線材の有効フィラメント径が増大して交流損失が大きくなるおそれがあるからである。
超電導マトリクス5は、拡散熱処理後(NbSn生成熱処理後)に超電導相を形成する部分である。超電導マトリクス5は、前駆体1の断面の中央に配置される。超電導マトリクス5は、複数のSnセグメント線材10と、複数のNbセグメント線材20とを備える。超電導マトリクス5は、Snセグメント線材10及びNbセグメント線材20以外の線材、例えば補強用の線材(図示なし)などを備えても良い。超電導マトリクス5では、Snセグメント線材10の周囲を取り囲むようにNbセグメント線材20が配置される(超電導マトリクス5の外周側端部を除く)。好ましくは、Snセグメント線材10の周囲全体を取り囲むように、Nbセグメント線材20が配置される。具体的には例えば、六角形断面の1本のSnセグメント線材10の周囲全体を取り囲むように、六角形断面の6本のNbセグメント線材20が配置される。
Snセグメント線材10は、NbSn超電導線材のSn成分の供給源である。Snセグメント線材10は、断面が例えば六角形(正六角形)である(Nbセグメント線材20、Nb単芯線材30、及びTi単芯線材40も同様)。
また、Snセグメント線材10は、Cuマトリクス11と、Cuマトリクス11の内周側に配置されたSn芯材とを備える。そして、超電導マトリクス5中のSn成分とCu成分とは、ブロンズ化熱処理(後述)を行うまで分離して配置される。すなわち、超電導線材は内部Sn法により製造される。よって、前駆体1により製造された超電導線材の臨界電流密度(Jc)を、ブロンズ法により製造された超電導線材よりも大きくできる。
なお、ブロンズ法は、ブロンズ(Cu−Sn合金)を備える前駆体を用いた超電導線材の製法である。このブロンズ中のSn濃度には限界(質量百分率で約16%)がある。以下では、質量百分率で表した濃度を「質量%」とする。Snの濃度が不十分であることによりNbとSnとの反応が不十分となり、超電導相の形成が不十分となり、臨界電流密度を十分高くできない場合がある。一方、内部Sn法では、Sn濃度に上記のような限界がない。よって、超電導相を十分に形成させることができ、その結果、超電導線材の臨界電流密度を高くできる。
また、複数のSnセグメント線材10は、超電導マトリクス5中に分散して(Snセグメント線材10どうしが隣り合うことなく)配置される。すなわち、超電導線材は分散Sn法(DT法、Distributed Tin 法)により製造される。Snセグメント線材10が分散して配置されるので、超電導マトリクス5中のSn成分が分散され、SnとNbとの反応が均一に生じ、超電導相が均一に形成される。
Cuマトリクス11は、内周側にSn芯材12が配置される部材である。Cuマトリクス11の断面は、例えば、外周が六角形(正六角形)、内周が円形に形成される。Cuマトリクス11は、Snセグメント線材10の縮径加工を容易にする。この理由は、Cuマトリクス11を形成するCuは、縮径加工工具(例えば伸線用ダイスなど)との潤滑性に優れ、焼付き等が生じるのを防止できるからである(この効果および上記断面形状についてはCuマトリクス31及び41も同様)。
Sn芯材12は、Sn合金または純Snで形成される。この「純Sn」には、0.5質量%未満の不純物(Ti以外)が含まれても良い。この「Sn合金」は、Ti以外の金属(添加元素)とSnとからなる合金である。このSn合金は、例えばTa、Zr、Hf等の添加元素を、例えば0.5質量%〜10質量%程度含むものである。Sn合金中の添加元素の割合の上限は、Snセグメント線材10(前駆体1)の加工性を阻害しないような値に設定する。また、Sn芯材12は、Snセグメント線材10の断面の中央に配置される。Sn芯材12は断面が例えば円形である(Nb芯材32およびTi芯材43の断面形状も同様)。
Nbセグメント線材20は、Nb単芯線材30とTi単芯線材40とを組み合わせたものである。Nbセグメント線材20は、例えば36本配置されたNb単芯線材30と、例えば中央に1本配置されたTi単芯線材40とを備える。なお、図1に示すNbセグメント線材20は、縮径加工によりCuマトリクス31及び41が一体化された状態のものである。
Nb単芯線材30は、NbSn超電導線材のNbの供給源である。複数のNb単芯線材30は、Nbセグメント線材20中に分散して配置される。Nb単芯線材30は、Cuマトリクス31と、Cuマトリクス31の内周側に配置されたNb芯材32とを備える。
Nb芯材32は、純NbまたはNb合金により形成される。この「純Nb」は、微量(例えば0.5質量%未満)の不純物を含んだものでも良い。この「Nb合金」は、添加元素(例えばTa、Hf、Zr、Ti等)を0.5質量%〜10質量%程度含有する合金である。Nb芯材32は、Nb単芯線材30の断面の中央に配置される。
Ti単芯線材40は、NbSn超電導相へのTi成分の供給源である。Ti単芯線材40は、外周側から順に、Cuマトリクス41と、Nb層42と、Ti芯材43とを備える。
Nb層42は、Tiを含まないNb合金または純Nbにより形成される。Nb層42は、Cuマトリクス41の内周側に配置される層である。Nb層42はTi芯材43の外周側に配置される層である。Nb層42は、縮径加工中(特に縮径加工中に行われる焼鈍し中)に、Ti芯材43から外周側へTi成分が拡散するのを防止する、いわばTiの拡散バリア層である。Nb層42が加工により十分薄くなると、長時間の熱処理によりTi芯材43から外周側へTi成分が拡散可能となる(詳細は後述)。Nb層42の厚さは、上記の機能を実現できるように、熱処理の温度や時間に応じて適宜設定する。具体的には、Nb層42の厚さは、Ti芯材43の径の0.1〜2.0%に設定するのが望ましい。
Ti芯材43は、純TiまたはNbTi合金で形成される。この純Tiには、不純物が0.5質量%未満含まれていても良い。このNbTi合金中のNb成分は、例えば0.5〜60質量%程度等である。このNbTi合金にはNb及びTi以外の添加元素等が含まれていても良い。Ti芯材43は、Ti単芯線材40の断面の中央に配置される。
次にTi単芯線材40の量および配置を説明する。Ti単芯線材40の量は、超電導マトリクス5内のNb成分に対するTi成分の割合が0.1〜5.0質量%になるように調整される。Ti単芯線材40は、Nbセグメント線材20内で均等に配置される。例えば上述したように、Ti単芯線材40は、Nbセグメント線材20の断面中央に1本配置される。また例えば、複数のTi単芯線材40がNbセグメント線材20内で分散して(少なくとも隣り合わないように)配置されても良い。また例えば、Ti芯材43が細いほどTi単芯線材40の数を増やしても良い。また例えば、NbTi合金で形成されたTi芯材43中のTi成分が少ないほどTi単芯線材40を増やしても良い。
(製法)
次に、前駆体1および超電導線材の製造方法を説明する。この製造方法は、Nbセグメント線材20を作製する工程と、Snセグメント線材10を作製する工程と、複合体(縮径加工前の前駆体1)を作製して縮径する工程と、前駆体1に熱処理を施して超電導線材を作製する工程とを備える。なお、以下では前駆体1の段階での部材名を括弧を付して記載する場合がある。
(Nbセグメント線材20の作製) Nbセグメント線材20の製造方法は、Ti単芯線材40を作製する工程と、Nb単芯線材30を作製する工程と、Ti単芯線材40とNb単芯線材30とを組み合わせる工程とを備える。
Ti単芯線材40は、次の(a)〜(g)のように作製される。(a)純TiまたはNbTi合金で形成されたTiビレット(Ti芯材43)を準備する。(b)Cu管(Cuビレット)(Cuマトリクス41)の内周側にNbシート(Nb層42)を配置する。(c)Nbシート(Nb層42)の内周側にTiビレット(Ti芯材43)を配置する。なお、各工程の順序は様々に変更できる。例えば、Tiビレット(Ti芯材43)の周囲にNbシート(Nb層42)を巻きつけたものを、Cu管(Cuマトリクス41)の内周側に挿入しても良い。各工程の順序を様々に変更できる点については、以降の工程についても同様である。(d)上記(a)〜(c)で作製されたビレット(Ti単芯線材40)の軸方向両端部を真空状態で溶接する。(e)上記(d)で溶接されたビレットを熱間押出しする。(f)上記(e)で押出しされた押出材を縮径加工して六角断面形状とする。なお、複数回の縮径加工の途中に、焼鈍をしても良い。(g)寸法や形状等の矯正後に所定長さ(定尺)に裁断する。これによりTi単芯線材40が作製される。
Nb単芯線材30は、次の(h)および(i)のように作製される。(h)Cu管(Cuマトリクス31)の内周側にNbビレット(Nb芯材32)を配置(挿入)する。(i)上記(d)〜(g)と同様に縮径加工等をする。これによりNb単芯線材30が作製される。
Nbセグメント線材20は、次の(j)〜(l)のように作製される。(j)Ti単芯線材40とNb単芯線材30とを組み合わせたものを、Cu管に挿入する。(k)上記(j)におけるTi単芯線材40の量は、超電導マトリクス5内のNb成分に対するTi成分の割合が0.1〜5.0質量%になるように調整される。(l)上記(d)〜(g)と同様に縮径加工等をする。これによりNbセグメント線材20が作製される。
(Snセグメント線材10の作製) Snセグメント線材10は、次の(m)〜(o)のように作製される。(m)Sn合金または純Snで形成されたSn棒(Sn芯材12)を準備する。(n)Cu管(Cuマトリクス11)の内周側にSn棒(Sn芯材12)を配置する。(o)上記(n)で作製された棒に対し、冷間引抜きによる縮径加工等を施す。これによりSnセグメント線材10が製作される。
(複合体の作製および縮径) 複合体(縮径加工前の前駆体1)の製造方法は、超電導マトリクス5を作製する工程と、超電導マトリクス5と他の部材とを組み合わせる工程とを備える。
超電導マトリクス5は、次の(p)及び(q)のように作製される。(p)Snセグメント線材10とNbセグメント線材20とを組み合わせて超電導マトリクス5を作製する。(q)上記(p)の際、Snセグメント線材10の周囲を取り囲むようにNbセグメント線材20を配置する。
複合体(縮径加工前の前駆体1)は、次の(r)〜(t)のように作製される。(r)Cu管(安定化銅層2)の内周側に、例えばNbシートを重ね巻きしたもの(拡散バリア層3)を配置する(張り付かせる)。(s)Nbシート(拡散バリア層3)の内周側に超電導マトリクス5を配置する。これにより複合体が作製される。(t)この複合体に対し、冷間引抜きによる縮径加工等を施す。これにより、前駆体1が製造される。
(熱処理) 前駆体1に対して拡散熱処理を施すことで超電導線材を製造する。拡散熱処理には、(u)ブロンズ化熱処理と、(v)NbSn生成熱処理とがある。
ブロンズ化熱処理(u)は次のように行われる。前駆体1を例えば200℃〜600℃の温度で、数十時間や数百時間、加熱する。これにより、Nbセグメント線材20のCuマトリクス31・41中に、Sn芯材12のSn成分が拡散され、ブロンズ(Cu−Sn合金)が生成される。
NbSn生成熱処理(v)は次のように行われる。ブロンズ化熱処理(u)を経た前駆体1を、例えば600℃〜800℃の温度で、数十時間や数百時間、加熱する。これにより、上記(u)で生成されたブロンズとNb単芯線材30との境界にNbSn系超電導相が形成される。
これらの熱処理(u)及び(v)の際に、Ti芯材43のTi成分は、周囲のNbSn系超電導相内に均一に拡散される。これにより、本発明のNbSn超電導線材が製造される。上記のようにTi成分が拡散できる理由は、縮径加工(上記(e)(f)(l)及び(t))によりNb層42が十分薄くなっているとともに、熱処理(上記(u)及び(v))が長時間だからである。一方、前駆体1の加工段階では、焼鈍時間は短く(なお上記(f)及び(l)の際に焼鈍が行われ得る)、Nb層42が十分薄くなっていないので、Tiは上記のような拡散ができない。
(実験)
本発明の実施例、比較例1、及び比較例2の超電導線材を作製した。そして、各超電導線材について、臨界電流密度、及び、断線回数を測定した。
実施例の超電導線材は、上記(a)〜(v)の工程を備える製造方法で作製した。
(Ti単芯線材40)上記(b)の工程で用いたCu管(Cuマトリクス41)は、外径:140mmφ、内径:110mmφである。同工程で用いたNbシート(Nb層42)は、厚さ:0.2mmである。上記(c)の工程で用いたTiビレット(Ti芯材43)は、Nb−47wt%Ti合金(Tiが47質量%)で形成され、外径:109mmφである。上記(a)〜(g)の工程で作製したTi単芯線材40の対辺長さ(正六角形断面の平行な2辺間の最短距離)は4.3mmである。
(Nb単芯線材30)上記(h)の工程で用いたCu管(Cuマトリクス31)は、外径:68mmφ、内径:61mmφである。同工程で用いたNbビレット(Nb芯材32)は、外径:60.8mmφである。上記(h)及び(i)の工程で作製したNb単芯線材30の対辺長さは4.3mmである。
(Nbセグメント線材20)上記(j)の工程で用いたCu管は、外径:34mmφ、内径:30mmφである。上記(j)〜(l)の工程で作製した1本のNbセグメント線材20は、図1に示すように、1本のTi単芯線材40と36本のNb単芯線材30とを備えるものである。このNbセグメント線材20の対辺長さは1.7mmである。
(Snセグメント線材10)上記(n)の工程で用いたCu管(Cuマトリクス11)は、外径:24mmφ、内径:21mmφである。上記(m)の工程で用いたSn棒(Sn芯材12)は、純Snで形成されたものであり、外径:20.6mmφである。上記(m)〜(o)の工程で作製したSnセグメント線材10の対辺長さは1.7mmである。
(複合体)上記(p)及び(q)の工程では、1本のSnセグメント線材10の周囲全体を6本のNbセグメント線材20が取り囲むような配置とした。また、138本のNbセグメント線材20と73本のSnセグメント線材10とを組み合わせて超電導マトリクス5を作製した。上記(r)の工程で用いたCu管(安定化銅層2)は、外径34mmφ、内径:30mmφである。同工程で用いたNbシート(拡散バリア層3)は、厚さ:0.2mmを重ね巻きしたものである。上記(a)〜(s)の工程で作製した前駆体1は、直径:1.0mmφである。
(熱処理)ブロンズ化熱処理(u)は、210℃で50時間、及び、350℃で100時間行った。Nb3Sn生成熱処理(v)は、670℃で100時間行った。
また、実施例の超電導線材では、超電導マトリクス5内のNb成分に対するTi成分の割合は1.1質量%とした。この割合は、実施例と比較例1とで統一した。
比較例1の超電導線材は、実施例の超電導線材と次の点で相違し、他の点で一致する。
比較例1の超電導線材の前駆体(1)は、Ti単芯線材40を備えない。すなわち、比較例1の超電導線材の前駆体(1)は、実施例のTi単芯線材40を、Nb単芯線材30に置き換えたものである。
また、実施例のSn芯材12は純Snで形成したが、比較例1のSn芯材(12)はSn−2wt%Ti合金で形成したものである。
比較例2の超電導線材は、ブロンズ法で作製したものである。
臨界電流密度は次のように求めた。各超電導線材の臨界電流を、液体ヘリウム中(温度4.2K)で、16T(テスラ)の外部磁場の下で四端子法にて測定した。測定した臨界電流を非Cu部の面積で割って、臨界電流密度を算出した。
断線回数は次のように測定した。長さ5000mの前駆体1を製造する際の縮径加工時の断線回数を測定した。また、Snセグメント線材10やNbセグメント線材20など前駆体1を構成する各線材の縮径加工時の断線回数と、複合体(熱処理前の前駆体1)の縮径加工時の断線回数と、の合計回数を測定した。なお、内部Sn法で作製した実施例(及び比較例1)と、ブロンズ法で作製した比較例2とでは前駆体1の構造が大きく異なるので、実施例と比較例2との断線回数の比較は省略する。
(結果)
実験結果を表1に示す。なお、表中の「Jc特性」は臨界電流密度である。
臨界電流密度は、実施例と比較例1とでほぼ等しくなった。この理由は、超電導マトリクス5内のNb成分に対するTi成分の割合を、実施例と比較例1とで統一したからである。
また、臨界電流密度は、実施例のほうが比較例2よりも大きくなった。この理由は、比較例2(ブロンズ法)よりも実施例(内部Sn法)の方が、超電導マトリクス5中のSn濃度が高く、その結果、超電導相を十分に形成できたからである。
断線回数は、実施例の方が比較例1よりも少なくなった。この理由は次の通りである。比較例1の前駆体(1)では、Sn芯材(12)がSnTi合金で形成され、このSnTi合金が縮径加工の加工性を悪化させた。一方、実施例の前駆体1では、Sn芯材12にSnTi合金が含まれない。また、実施例の前駆体1では(熱処理前の段階では)、Ti単芯線材40からのTiの拡散がNb層42により妨げられるので、SnTi合金が生成されない。よって、実施例では比較例1よりも断線を抑制できた。
(効果1)
次に、本発明の前駆体1等の効果を説明する。前駆体1(内部Sn法NbSn超電導線材製造用前駆体)は、安定化銅層2と、安定化銅層2の内周側に配置された拡散バリア層3と、拡散バリア層3の内周側に配置された超電導マトリクス5と、を備える。超電導マトリクス5は、Snセグメント線材10と、Snセグメント線材10の周囲を取り囲むように配置されたNbセグメント線材20と、を備える。Snセグメント線材10は、Cuマトリクス11の内周側に配置されたSn芯材12を備える。Sn芯材12は、Ti以外の金属とSnとからなるSn合金、または純Snで形成される。Nbセグメント線材20は、Nb単芯線材30と、Ti単芯線材40と、を備える。Nb単芯線材30は、Cuマトリクス31の内周側に配置されたNb芯材32を備える。Ti単芯線材40は、Cuマトリクス41の内周側に配置されたNb層42と、Nb層42の内周側に配置されたTi芯材43と、を備える。Ti芯材43は、純TiまたはNbTi合金で形成される。
(効果1−1)
Nbセグメント線材20は、Nb層42と、Nb層42の内周側に配置されたTi芯材43とを備える。よって、前駆体1を製造するための縮径加工の際(特に縮径加工中の焼鈍しの際)、Ti芯材43のTi成分がNb層42の外周側に拡散することが抑制される。よって、このTi成分と超電導マトリクス5中のSn成分とが、断線の原因となるSnTi合金を形成することを抑制できる。したがって、前駆体1を製造するための縮径加工時に線材(縮径加工前の前駆体1、及び、Snセグメント線材10)が断線することを抑制できる。
また、縮径加工によりNb層42が十分薄くなった状態で、前駆体1に対して熱処理を長時間施せば、Ti芯材43のTi成分は周囲に拡散される。その結果、このTi成分は、Nb3sn系超電導相内に拡散される。よって、超電導特性(高磁場での臨界電流密度)を向上できる。
(効果1−2)
Ti芯材43は、純TiまたはNbTi合金で形成される。純Ti及びNbTi合金は、SnTi合金よりも加工性が良いので、前駆体1を製造するための縮径加工時の線材の断線を抑制できる。また、純Ti及びNbTi合金は、SnTi粒子を微細化したSnTi合金(上述したように加工性の向上を図った合金)よりも入手が容易で安価なので、前駆体1を安価に製造できる。
(効果2、5)
Ti単芯線材40の量は、超電導マトリクス5内のNb成分に対するTi成分の割合が0.1〜5.0質量%になるように調整される。前記割合が0.1質量%以上なので、臨界電流密度を十分高くできる。前記割合が5.0質量%以下なので、Ti成分が多すぎることによる加工性(縮径加工の加工性)の悪化を抑制できる。
(効果3、6)
本発明のNbSn超電導線材は、前駆体1に対して、拡散熱処理を施してNbSn系超電導相を形成したものである(本発明のNbSn超電導線材の製造方法は、前駆体1に対して拡散熱処理を施してNbSn系超電導相を形成する工程を備える)。この超電導線材は、上記の効果を奏するものである。
(効果4)
前駆体1(内部Sn法NbSn超電導線材製造用前駆体)の製造方法は、純TiまたはNbTi合金で形成されたTi芯材43を準備する工程と、Cuマトリクス41の内周側にNb層42を配置するとともにNb層42の内周側にTi芯材43を配置してTi単芯線材40を作製する工程とを備える。さらに、この製造方法は、Cuマトリクス31の内周側にNb芯材32を配置してNb単芯線材30を作製する工程と、Ti単芯線材40とNb単芯線材30とを組み合わせてNbセグメント線材20を作製する工程とを備える。さらに、この製造方法は、Sn合金(Ti以外の金属とSnとからなる合金)または純Snで形成されたSn芯材12を準備する工程と、Cuマトリクス11の内周側にSn芯材12を配置してSnセグメント線材10を作製する工程とを備える。さらに、この製造方法は、Snセグメント線材10の周囲を取り囲むようにNbセグメント線材20を配置して超電導マトリクス5を作製する工程と、安定化銅層2の内周側に拡散バリア層3を配置するとともに拡散バリア層3の内周側に超電導マトリクス5を配置して複合体(縮径加工前の前駆体1)を作製する工程と、複合体を縮径加工する工程と、を備える。
この構成により、上記(効果1)と同様の効果が得られる。
(変形例)
前駆体1等は次のように変形しても良い。例えば、上記実施形態では前駆体1の断面を円形とした。しかし、前駆体1の断面は、例えば楕円形や矩形状(矩形の4つの角が丸いものを含む)等でも良い。前駆体1の断面を矩形状とした場合は、前駆体1を用いて製造した超電導線材を巻線としてコイルを形成したときに、超電導線材間のデッドスペースを減らせる。
1 前駆体(内部Sn法NbSn超電導線材製造用前駆体)
2 安定化銅層
3 拡散バリア層
5 超電導マトリクス
10 Snセグメント線材
11 Cuマトリクス
12 Sn芯材
20 Nbセグメント線材
30 Nb単芯線材
31 Cuマトリクス
32 Nb芯材
40 Ti単芯線材
41 Cuマトリクス
42 Nb層
43 Ti芯材

Claims (6)

  1. 安定化銅層と、
    前記安定化銅層の内周側に配置された拡散バリア層と、
    前記拡散バリア層の内周側に配置された超電導マトリクスと、を備え、
    前記超電導マトリクスは、
    Snセグメント線材と、
    前記Snセグメント線材の周囲を取り囲むように配置されたNbセグメント線材と、を備え、
    前記Snセグメント線材は、Cuマトリクスの内周側に配置されたSn芯材を備え、
    前記Sn芯材は、Ti以外の金属とSnとからなるSn合金、または純Snで形成され、
    前記Nbセグメント線材は、Nb単芯線材と、Ti単芯線材と、を備え、
    前記Nb単芯線材は、Cuマトリクスの内周側に配置されたNb芯材を備え、
    前記Ti単芯線材は、
    Cuマトリクスの内周側に配置されたNb層と、
    前記Nb層の内周側に配置されたTi芯材と、を備え、
    前記Ti芯材は、純TiまたはNbTi合金で形成される、
    内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  2. 前記Ti単芯線材の量は、前記超電導マトリクス内のNb成分に対するTi成分の割合が質量百分率で0.1〜5.0%になるように調整される、請求項1に記載の内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  3. 請求項1または2に記載の前駆体に対して、拡散熱処理を施してNb3Sn系超電導相を形成した、Nb3Sn超電導線材。
  4. 純TiまたはNbTi合金で形成されたTi芯材を準備する工程と、
    Cuマトリクスの内周側にNb層を配置するとともに前記Nb層の内周側に前記Ti芯材を配置してTi単芯線材を作製する工程と、
    Cuマトリクスの内周側にNb芯材を配置してNb単芯線材を作製する工程と、
    前記Ti単芯線材と前記Nb単芯線材とを組み合わせてNbセグメント線材を作製する工程と、
    Ti以外の金属とSnとからなるSn合金、または純Snで形成されたSn芯材を準備する工程と、
    Cuマトリクスの内周側に前記Sn芯材を配置してSnセグメント線材を作製する工程と、
    前記Snセグメント線材の周囲を取り囲むように前記Nbセグメント線材を配置して超電導マトリクスを作製する工程と、
    安定化銅層の内周側に拡散バリア層を配置するとともに前記拡散バリア層の内周側に前記超電導マトリクスを配置して複合体を作製する工程と、
    前記複合体を縮径加工する工程と、
    を備える内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体の製造方法。
  5. 前記Ti単芯線材の量は、前記超電導マトリクス内のNb成分に対するTi成分の割合が質量百分率で0.1〜5.0%になるように調整される、請求項4に記載の内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体の製造方法。
  6. 請求項4または5に記載の製造方法により製造された前駆体に対して、拡散熱処理を施してNb3Sn系超電導相を形成する工程を備える、Nb3Sn超電導線材の製造方法。
JP2012070601A 2012-03-27 2012-03-27 内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体、Nb3Sn超電導線材、及びそれらの製造方法 Expired - Fee Related JP5642727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012070601A JP5642727B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体、Nb3Sn超電導線材、及びそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012070601A JP5642727B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体、Nb3Sn超電導線材、及びそれらの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013206532A JP2013206532A (ja) 2013-10-07
JP5642727B2 true JP5642727B2 (ja) 2014-12-17

Family

ID=49525446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012070601A Expired - Fee Related JP5642727B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体、Nb3Sn超電導線材、及びそれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5642727B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101847880B1 (ko) * 2016-12-09 2018-05-24 한국생산기술연구원 초전도 선재 제조용 압출 빌렛 및 이를 이용한 초전도 선재의 제조방법

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6585519B2 (ja) * 2016-02-08 2019-10-02 株式会社神戸製鋼所 Nb3Sn超電導線材製造用前駆体、およびNb3Sn超電導線材の製造方法
WO2018198515A1 (ja) 2017-04-27 2018-11-01 国立研究開発法人物質・材料研究機構 Nb3Sn超伝導線材の製造方法、Nb3Sn超伝導線材用の前駆体、及びこれを用いたNb3Sn超伝導線材
JP2019053985A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 株式会社神戸製鋼所 超電導線材の製造に用いられる前駆体、前駆体の製造方法及び超電導線材
CH714698B1 (de) * 2017-12-28 2022-02-15 Joint Stock Company Tvel Russian Federation Rohling für die Herstellung von supraleitendem Verbunddraht auf der Basis von Nb3Sn.
KR101981664B1 (ko) * 2018-05-16 2019-05-24 케이. 에이. 티. (주) 초전도 선재용 전구체 및 이를 이용한 초전도 선재
JP6928595B2 (ja) * 2018-11-09 2021-09-01 株式会社神戸製鋼所 超電導線材の製造に用いられる前駆体、前駆体の製造方法及び超電導線材
CN115295243B (zh) * 2022-09-30 2022-12-30 西部超导材料科技股份有限公司 元素掺杂型高临界电流密度的铌三锡超导股线的制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02213008A (ja) * 1989-02-13 1990-08-24 Sumitomo Electric Ind Ltd Nb↓3Sn超電導線材
JP3602151B2 (ja) * 1993-01-28 2004-12-15 三菱電機株式会社 Nb▲3▼Sn化合物超電導線の製造方法
JP2006004684A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Mitsubishi Electric Corp 超電導線材の製造方法
JP2007149494A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Kobe Steel Ltd Nb3Sn超電導線材の製造方法およびそのための前駆体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101847880B1 (ko) * 2016-12-09 2018-05-24 한국생산기술연구원 초전도 선재 제조용 압출 빌렛 및 이를 이용한 초전도 선재의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013206532A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5642727B2 (ja) 内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体、Nb3Sn超電導線材、及びそれらの製造方法
US10679775B2 (en) Fabrication of reinforced superconducting wires
JP2012094436A (ja) Nb3Sn超電導線材の前駆体及びそれを用いたNb3Sn超電導線材並びにNb3Sn超電導線材の製造方法
JP5779504B2 (ja) 超伝導体の前駆体を構成する金属組立体、および超伝導体の製造に適した方法
JP6270209B2 (ja) Nb3Sn超伝導線材の製造方法
US7718898B2 (en) Precursor for manufacturing Nb3Sn superconducting wire and Nb3Sn superconducting wire
EP2696381B1 (en) Niobium-titanium based superconducting wire
JP6585519B2 (ja) Nb3Sn超電導線材製造用前駆体、およびNb3Sn超電導線材の製造方法
JP5258424B2 (ja) Nb3Sn超電導線材製造用前駆体およびその製造方法並びにNb3Sn超電導線材
JP2019186167A (ja) Nb3Sn超電導線材の前駆体及びNb3Sn超電導線材
EP2713413A2 (en) Nb3Sn superconducting wire and precursor of same
US9037203B2 (en) Composite barrier-type Nb3AI superconducting multifilament wire material
JP5661582B2 (ja) Nb3Sn超電導線材製造用前駆体およびNb3Sn超電導線材
JP5805469B2 (ja) Nb3Sn超電導線材製造用前駆体およびNb3Sn超電導線材
JP2010097902A (ja) Nb3Sn超電導線材製造用前駆体およびNb3Sn超電導線材
KR102396965B1 (ko) 초전도체의 제조방법
JP5164815B2 (ja) Nb3Sn超電導線材製造用前駆体およびNb3Sn超電導線材
JPWO2021024529A1 (ja) Nb3Sn超伝導線材用前駆体、その製造方法、および、それを用いたNb3Sn超伝導線材の製造方法
JP2019179674A (ja) Nb3Sn超電導線材用前駆体、Nb3Sn超電導線材及びモジュール
JP2020077591A (ja) 超電導線材の製造に用いられる前駆体、前駆体の製造方法及び超電導線材
EP2975661B1 (en) Precursor for producing nb3sn superconducting wires
JP2010182470A (ja) Nb3Al超電導多芯線材
JP2007149494A (ja) Nb3Sn超電導線材の製造方法およびそのための前駆体
JP2014032930A (ja) 超電導線材の前駆体、超電導線材、および超電導線材の製造方法
JP2009224054A (ja) NbTi系超電導線材及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141007

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20141007

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20141007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5642727

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees