JP5641240B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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本発明は、自動車等に搭載される電気接続箱に係り、特に、ブラケットを介して車体等の支持部材に固定される電気接続箱に関するものである。
従来から、自動車等に搭載されるリレーボックス、ジャンクションボックス等の電気接続箱は、金属等からなるブラケットを介して車体等に固定的に支持されている。例えば、特開2005−65383号公報(特許文献1)に記載されているように、電気接続箱の箱本体の周壁には、車体等の支持部材に一体又は別体に設けられたブラケットの端部が挿し入れられて支持されるブラケット装着部が設けられている。ブラケット装着部には、周壁に対して基端部が一体的に固定され先端部が前記周壁に向かって弾性変形可能となるよう周壁から外方に離隔して配設されたロック片が設けられている。そして、このロック片の先端部に突設されたロック爪が、ブラケットの端部に貫設されたロック穴に嵌合されることによって、電気接続箱がブラケットに固定されて車体に対して支持されるようになっている。
ところで、このような従来構造の電気接続箱では、特許文献1の図7に示されるように、ロック片やその先端に設けられたロック爪が、周壁の外方側に突出して設けられていることから、他部材との干渉が発生し易く、ロック片の破損や他部材の損傷を招くおそれがある。そこで、特許文献1に記載されているように、ブラケット装着部を外方から覆うカバー壁部を設けて、ロック片やロック爪と他部材との干渉を阻止することが行われている。
ところが、このようなカバー壁部を設けることは、電気接続箱を製造する際の樹脂量の増大によるコストアップを招くばかりでなく、電気接続箱の大型化も招き、近年の電気接続箱に対する小型化・省スペース化の要求に十分に対応できるものではなかった。
なお、小型化・省スペース化の要求に対応すべく、カバー壁部を設けないことも提案されている。しかしながら、電気接続箱は、自動車への搭載前の搬送時には、電線を含む他部材が電気接続箱に結合された状態で箱等に収められて輸送されることから、ロック片が外部に露呈された状態では、他部材との干渉によりロック片が周壁側に押圧された状態が続き、ロック片が周壁側に傾斜するように変形する場合があった。その場合には、車載時に、ロック片とブラケットの所望の嵌合力が得られず、電気接続箱がブラケットに対して半勘合の如き状態となったり、ガタツキや電気接続箱の落下等を招くおそれもあった。
特開2005−65383号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、材料の増加や大型化を招くことなく、ブラケット装着部のロック片と他部材との干渉を確実に防止しつつ、輸送時の電線等との干渉を回避することができる新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、ブラケットの端部が挿し入れられるブラケット装着部を箱本体の周壁に備えると共に、前記ブラケット装着部には、前記周壁に対して基端部が一体的に固定され先端部が前記周壁に向かって弾性変形可能となるよう前記周壁から外方に離隔して配設されたロック片が設けられており、該ロック片の先端部に突設されたロック爪が前記ブラケットの端部に貫設されたロック穴に嵌合されることにより前記ブラケットに固定されるようになっている電気接続箱において、前記ブラケット装着部には、前記ロック片を間に挟んだ両側に配設される一対のブラケット支持部が設けられており、該一対のブラケット支持部により前記ブラケットの端部の両側縁部が支持されるようになっている一方、前記一対のブラケット支持部には、前記ブラケット装着部の側面視において前記ロック片の前記ロック爪に対して重なる位置に変形防止リブがそれぞれ突設されており、該変形防止リブの前記周壁から外方への突出高さが前記ロック爪の前記周壁からの突出高さ以上とされていると共に、前記変形防止リブが前記側面視において台形状とされており、且つ、前記箱本体に組み付けられるカバー部材と前記箱本体とのロック部が、前記ロック爪の下方に位置して設けられている一方、前記一対のブラケット支持部から下方に延出する一対の補強壁部が前記ロック部を挟んだ両側に位置して設けられており、前記ブラケット装着部の側面視において前記一対の補強壁部が前記ロック部に重なる位置まで延出していると共に、前記補強壁部の前記周壁から外方への突出高さが前記ロック部の前記周壁からの突出高さ以上とされていることを、特徴とする。
本発明に従う構造とされた電気接続箱によれば、ロック片の両側に設けられたブラケット支持部から変形防止リブが突出されていると共に、変形防止リブの周壁からの突出高さが、ロック片におけるロック爪の周壁からの突出高さ以上とされている。これにより、ブラケット装着部の側面視において、ロック片の略全体が、変形防止リブよりも内側(周壁側)に位置されている。従って、ブラケット装着部を覆うカバー壁部を設けずとも、輸送時などにおけるロック片への他部材の干渉を有効に防止することが出来る。即ち、電気接続箱の輸送中等に周壁に他部材が接触した場合でも、かかる他部材が変形防止リブに接触することにより、ロック片への外力の伝達を回避したり、或いは、ロック片に他部材が接触する場合でも、他部材をロック片と共に変形防止リブに接触させることによって、ロック片への外力の伝達を変形防止リブやブラケット支持部に分散させることが出来る。その結果、電気接続箱の大型化や全体の樹脂量の増大を回避しつつ、ブラケット支持部から変形防止リブを突出させることのみにより、輸送時等におけるロック片の変形を防止して、車両への搭載時にブラケットとロック片との所望の嵌合力を得ることが出来る。
しかも、変形防止リブは、側面視で台形状とされている。これにより、他部材から伝達される外力に対して受圧面積の大きな基端部側で強固に抗しつつ、先端側では角部が傾斜面とされていることから、輸送時や車載時に周辺に配設された電線に変形防止リブの突出先端部の角部が引っ掛かって電線を損傷するおそれも軽減されている。特に、台形状の変形防止リブにおける上底と下底を繋ぐ両側の斜辺(傾斜面)によって、周壁に接触した電線等を速やかに周壁の外側に導くことが可能であり、輸送時や車両への組み付け時において電線がロック片に噛み込まれるおそれを有利に回避することが出来る。
要するに、本発明によれば、側面視において台形状の変形防止リブを突設するという非常に簡易な構造で、電気接続箱の大型化とロック片の保護という相反する要求を高度に両立することが可能となるのであり、更に、材料の増加を招くこともなく、電線等の損傷や噛み込みを防止することも出来るのである。
また、本態様によれば、一対のブラケット支持部と、そこから下方に延び出す補強壁部によって、箱本体とカバー部材とのロック部を囲んで、輸送時等におけるロック部への他部材の衝突や電線の噛み込みおよび引っ掛かり等を確実に防止することが出来る。しかも、補強壁部をロック部よりも外方に突出させたことにより、ブラケットへの装着時にブラケットとロック部との干渉を回避することが出来、ロック部の損傷を防止することが出来る。このように、本態様によれば、補強壁部を設けたことにより、箱本体とカバー部材とのロック部の保護、ロック部への電線の噛み込みの防止、およびブラケット支持部や箱本体の周壁の補強という3つの効果を同時に且つ効率的に達成することが出来る。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記ロック片の前記基端部から前記先端部に向かって前記周壁からの離隔距離が大きくなるように前記ロック片が前記周壁に対して傾斜しているものである。
本態様によれば、ロック片が周壁の外側に傾斜されている。これにより、ブラケットとの嵌合時には、ロック片がブラケット側に押し付けられることによって、ロック爪がブラケットのロック穴に嵌合する際の嵌合力を向上することが出来る。そして、本発明によれば、変形防止リブがロック爪以上に周壁の外方に突出されていることから、ロック爪と他部材との干渉を有利に回避することが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記一対のブラケット支持部が、前記ロック片の延出方向と反対方向に向かって開口する扁平な一対の有底筒部を含んで構成されており、該有底筒部の外壁には、開口部から底部に向かって延び出すスリットが開口形成されている一方、該スリットを挟んで前記ロック片側に位置する内側外壁によって前記ブラケットの端部の中間部分が支持されていると共に、前記スリットを挟んで前記ロック片と反対側に位置する外側外壁と前記周壁の間に前記ブラケットの前記両側縁部がそれぞれ挿し入れられて支持されるようになっており、前記外側外壁から前記変形防止リブが外方に突出しているものである。
本態様においては、一対のブラケット支持部が、一対の有底筒部を含んで構成されている。これにより、車載後に大きな外力が加わるブラケット支持部の全体の剛性を確保することが出来る。そして、有底筒部の外側外壁に変形防止リブを突設させたことから、車載後にブラケットから周壁の外方に向かう力が加えられて、外側外壁が周壁の外方に膨らまされた場合でも、変形防止リブが外側外壁の変形に追随して動くことにより、変形防止リブがロック爪以上に周壁の外方に突出した状態を維持することができ、ロック爪への他部材の干渉防止効果を安定して確保することが出来る。
本発明においては、ブラケットと嵌合するロック片の両側に、ブラケットの端部を支持する一対のブラケット支持部を設け、それら一対のブラケット支持部に変形防止リブを突設すると共に、該変形防止リブの箱本体の周壁からの突出高さを、ロック片におけるロック爪の周壁からの突出高さ以上に設定した。これにより、少ない材料で、大型化を招くことなく、ロック片と他部材との干渉を阻止して、ロック片とブラケットとの嵌合力を安定的に確保することが出来る。また、輸送時の電線等との干渉を回避して、ロック片による電線の噛み込みを防止することも出来る。更に、変形防止リブが台形状とされて、周壁からの突出面が傾斜面とされていることから、電線が変形防止リブに引っ掛かって損傷するおそれも軽減することが出来る。
本発明の一実施形態としての電気接続箱の、ブラケットへの取付前の斜視図。 図1に示した電気接続箱の、ブラケットへの取付状態の斜視図。 図1に示した電気接続箱の要部の正面図。 図3に示した要部の側面図。 図3に示した要部の下面図。 図3におけるVI−VI断面図。 ブラケットへの取付状態における図6に対応する断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1および図2に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。図1は、後述するブラケット60への組み付け前の状態を示し、図2は、ブラケット60への組み付け状態を示す。電気接続箱10は、合成樹脂から形成された箱本体12と、カバー部材としてのロアカバー14とを含んで構成されている。なお、図示は省略しているが、箱本体12には、従来公知のように、コネクタやリレー、ヒューズ等の電気部品が装着されるようになっており、ロアカバー14と反対側から、図示しないカバー部材としてのアッパカバーが組み付けられるようになっている。
箱本体12は、略矩形の箱体形状を有している。箱本体12の周壁16の一面には、一対のブラケット装着部18,18が一体成形されている。これらブラケット装着部18,18は互いに同様の形状とされていることから、以下、一方のブラケット装着部18について説明する。
図3〜図6に、ブラケット装着部18を示す。図3から明らかなように、ブラケット装着部18には、ロック片20と、ロック片20を挟む両側に一対のブラケット支持部22a,22bが形成されている。なお、以下の説明において、上下方向とは、図3における上下方向を言うものとする。
ロック片20は、略長手矩形の板形状を有しており、基端部24において周壁16に一体的に連結して固定されている。図6にも示すように、ロック片20は、基端部24から先端部26に向けて上方に延出されており、先端部26が、周壁16から外方(図6中、左方)に離隔して位置されている。これにより、ロック片20は、先端部26が周壁16に向けて(図6中、右方に向けて)弾性変形可能とされている。ロック片20の先端部26においてやや基端部24側には、外方に突出する突起形状のロック爪28が形成されている。
本実施形態におけるロック片20は、基端部24から先端部26に行くに連れて、周壁16からの離隔距離が次第に大きくなるように傾斜されている。ロック片20の周壁16に対する傾斜角:αは、略4°に設定されている。これにより、図4等から明らかなように、ロック片20は、後述するブラケット支持部22a,22bの外壁36よりも外方(図4中、左方)に突出されている。
さらに、図3に示したように、ブラケット装着部18において、ロック片20を間に挟んだ両側には、一対のブラケット支持部22a,22bが形成されている。これらブラケット支持部22a,22bは、ロック片20を挟んで略同様の対称形状とされていることから、両者を特に区別する必要のない場合は、ブラケット支持部22として説明する。
ブラケット支持部22には、有底筒部30が形成されている。有底筒部30は、ロック片20の延出方向(図3中、上方)と反対側に開口する扁平な略矩形の有底筒形状とされており、下端部に開口部32が形成されていると共に、上端部に底部34が形成されている。有底筒部30は、周壁16から外方に突出位置する外壁36を有している。外壁36には、スリット38が形成されている。スリット38は、外壁36を貫通して、有底筒部30の開口部32側に開口すると共に、開口部32から底部34に向けて延び出されている。これにより、外壁36には、スリット38を挟んでロック片20側に位置する内側外壁40と、スリット38を挟んでロック片20と反対側に位置する外側外壁42とが形成されている。なお、図5に示すように、スリット38は、外側外壁42と周壁16の間で、僅かに外側に突出された略L字形状の断面をもって延出されている。また、ブラケット支持部22a,22bそれぞれのスリット38,38において、外側外壁42側の端縁部は、上方に行くに連れて互いに接近するように傾斜されている。
そして、各ブラケット支持部22a,22bにおける外側外壁42には、変形防止リブ44,44がそれぞれ突設されている。図4に拡大して示すように、変形防止リブ44は、外側外壁42からブラケット支持部22の外方(図4中、左方)に突出する突片形状とされており、ブラケット支持部22の上下方向で、ブラケット支持部22の全体に亘らない部分的に形成されている。変形防止リブ44は、ブラケット装着部18の側面視において、上下方向(図4中、上下方向)でロック片20のロック爪28と重なる位置に形成されている。更に、図5に示すように、変形防止リブ44の周壁16からの突出高さ:d1は、ロック片20におけるロック爪28の周壁16からの突出高さ:d2以上に設定されており、本実施形態においては、変形防止リブ44の突出高さ:d1が、ロック爪28の突出高さ:d2と略等しくされている。
また、本実施形態における変形防止リブ44は、側面視において略等脚台形状とされている。これにより、変形防止リブ44は、周壁16からの突出先端部46の上下寸法が突出基端部48に比して小さくされている。また、変形防止リブ44において、台形の斜辺にあたる位置に一対の傾斜面50a,50bが形成されている。本実施形態における傾斜面50a,50bの周壁16に対する傾斜角度:β1,β2は互いに等しくされており、それぞれ略45°に設定されている。これにより、樹脂量の削減と後述する電線等の損傷防止効果が高度に両立されている。即ち、傾斜角度:β1,β2が小さいと、突出高さ:d1を確保するためには変形防止リブ44の上下寸法を大きくしなければならず、樹脂量が増大する。一方、傾斜角度:β1,β2が大きいと、電線等の引っ掛かりを生じ易くなる。
また、図3から明らかなように、箱本体12において、ロック爪28の下方には、箱本体12とロアカバー14を相互に係合するロック部を構成する係合爪52が突設されている。そして、係合爪52を挟む両側には、一対の補強壁部54,54が形成されている。補強壁部54,54は、周壁16から突出すると共に、一対のブラケット支持部22a,22bにおけるロック爪28側の下端部から、ブラケット装着部18の側面視(図4参照)において、係合爪52に重なる位置まで下方に延出されて形成されている。図4から明らかなように、補強壁部54,54の周壁16から外方(図4中、左方)への突出高さは、係合爪52の周壁16からの突出高さ以上とされている。
一方、ロアカバー14において、係合爪52と対応する位置には、係合爪52と共にロック部を構成する係合枠56が形成されている。係合枠56は、ロアカバー14の外周壁58に一体形成されて、箱本体12側に突出する枠体形状とされている。
そして、箱本体12にロアカバー14が重ね合わされて、ロアカバー14の係合枠56と箱本体12の係合爪52が係合することにより、箱本体12にロアカバー14が組み付けられるようになっている。図3から明らかなように、係合爪52への係合状態において、係合枠56は、補強壁部54,54の間に位置されている。更に、図4に示したように、補強壁部54,54の周壁16からの突出高さは、係合枠56の周壁16からの突出高さよりも大きくされている。これにより、ロック部を構成する係合爪52と係合枠56の両方が、補強壁部54,54で挟まれて、補強壁部54,54から周壁16の外方に突出することなく位置されている。
このような構造とされた電気接続箱10は、図1に示したように、図示しない自動車の車体に設けられたブラケット60に組み付けられる。本実施形態におけるブラケット60には、一対の板部62,62が並んで形成されており、これら板部62,62によって、ブラケット60の端部が構成されている。これら板部62,62は互いに同様の形状とされていることから、両者共に同一の符合を付して説明する。板部62は略長手矩形の板形状とされており、その両側縁部には、板部62の幅方向両外側に突出する断面L字状のフランジ状部64,64が形成されている。更に、板部62の上端部には、矩形のロック穴66が貫設されている。
そして、図2に示すように、一対のブラケット装着部18,18の各々に対して、板部62のフランジ状部64,64が、一対のスリット38,38にそれぞれ挿入される。板部62は、ブラケット支持部22a,22bの外壁36の外側に重ね合わされて、ブラケット装着部18上でスリット38,38の延出方向に沿ってスライドされる。これにより、ブラケット装着部18のロック片20は、ロック爪28が板部62に押さえられることにより、先端部26が周壁16側に弾性変形される。なお、ブラケット装着部18に形成された一対のスリット38,38は、外側外壁42側の端縁部が上方に行くに連れて互いに接近されていることから、電気接続箱10のブラケット60への挿込力が次第に大きくなるようにされていると共に、ブラケット60に対する位置決めが行われるようになっている。そして、板部62がスライドされて、ロック穴66がロック片20のロック爪28に重ねて位置された際に、ロック片20の弾性復元力でロック爪28がロック穴66に嵌め入れられて係合されることにより、電気接続箱10がブラケット60に固定される。なお、板部62のスリット38,38への挿入端は、フランジ状部64,64の下端部に形成された係止突片68,68がブラケット支持部22a,22bの開口側端縁部に係止されることで規定される。このようにして、電気接続箱10がブラケット60に組み付けられる。
なお、ブラケット60への組み付け状態で、板部62の両側縁部に位置するフランジ状部64,64が、周壁16と外側外壁42の間に挿入されて支持されることにより、これらフランジ状部64,64がブラケット支持部22a,22bで支持される。また、板部62において、フランジ状部64,64で挟まれた中間部分が、ブラケット支持部22a,22bの内側外壁40に重ね合わされて支持されている。これにより、図7に示すように、自由状態でブラケット支持部22a,22bの外方に突出されていたロック片20は、ブラケット60への組付状態で、板部62によって周壁16側に押さえられている。その結果、ロック片20の弾性復元力により、ロック片20が板部62に押し付けられた状態が維持されて、ロック爪28とロック穴66との係合状態およびブラケット60への組付状態がより安定的に維持されるようになっている。
このような構造とされた電気接続箱10によれば、ロック片20のロック爪28を挟む両側に、周壁16からの突出寸法がロック爪28以上に設定された変形防止リブ44,44が設けられている。これにより、ロック爪28延いてはロック片20への他部材の接触を有効に防止することが出来る。その結果、例えば電気接続箱10の輸送時に、電線等がロック片20に長時間接触して、ロック片20を周壁16側に変形(内倒れ)してしまうことを防止することが出来て、ブラケット60との嵌合力をより安定的に確保することが出来る。そして、本発明によれば、変形防止リブ44,44という極めて簡易且つ小型の構成によって、電気接続箱10の材料の増加や大型化を招くことなく、ロック片20の変形を防止することが可能とされている。
さらに、本実施形態においては、変形防止リブ44が台形状とされている。これにより、他部材から伝達される外力に対して受圧面積の大きな突出基端部48で強固に対抗することが出来る。また、ブラケット支持部22a,22bからの突出面が傾斜面50a,50b(図4参照)とされていることから、変形防止リブ44への電線等の引っ掛かりによる損傷のおそれを低減することが出来る。そして、ブラケット装着部18に接触する電線を速やかに外方に導くことも可能であり、輸送時等においてロック片20で電線を噛み込むおそれを軽減することも出来る。
更にまた、ロック片20がブラケット60への組み付け前の自由状態において、周壁16から外方に傾斜されている。これにより、ブラケット60への組付状態において、ロック片20を内側に弾性変形させて、該ロック片20の弾性復元力でロック片20を板部62に押し付けることによって、ロック爪28のロック穴66内への嵌め入れ状態をより安定的に維持することが出来る。そして、本実施形態によれば、ロック片20が自由状態で外方に突出されているが故に他部材と接触するおそれが高くなるが、変形防止リブ44,44を形成したことによって、ロック片20の他部材との接触を有利に回避して、ロック片20の外方への突出傾斜状態を安定的に維持することが出来る。
加えて、一対のブラケット支持部22a,22bのそれぞれを、有底筒部30を含んで構成したことによって、ブラケット支持部22a,22bの剛性が確保されている。そして、該有底筒部30の外側外壁42に変形防止リブ44を突設したことにより、ブラケット60から外側外壁42に周壁16の外方に向かう力が加えられて、外側外壁42が外方に膨らまされた場合でも、変形防止リブ44を外側外壁42の変形に追随させることが出来て、変形防止リブ44がロック爪28以上に突出された状態をより安定的に維持することが出来る。
更にまた、箱本体12とロアカバー14とを係合するロック部を構成する係合爪52と係合枠56が、ブラケット支持部22a,22bから延出された補強壁部54,54で挟まれている。これにより、係合爪52および係合枠56と他部材との干渉も回避することが出来て、箱本体12とロアカバー14との係合状態をより安定的に維持することが出来る。また、ブラケット60への組み付けに際して、係合爪52や係合枠56がブラケット60に接触して係合状態が解除されるおそれを軽減することも出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。変形防止リブは、必ずしも等脚台形状とされる必要はなく、例えば前記実施形態において、上方に位置する傾斜面50aに比して下方に位置する傾斜面50bの方が電線等が接触する可能性が低いと考えられる場合には、傾斜面50bの傾斜角:β2をより大きくして、変形防止リブ44をより少ない樹脂量で形成する等しても良い。
また、前記実施形態におけるロック片20は、基端部24から先端部26に向けて周壁16の外方に傾斜されていたが、ロック片20は周壁16に対して傾斜されることなく、周壁16と平行に延び出されていてもよい。
10:電気接続箱、12:箱本体、14:ロアカバー(カバー部材)、16:周壁、18:ブラケット装着部、20:ロック片、22a,b:ブラケット支持部、24:基端部、26:先端部、28:ロック爪、30:有底筒部、36:外壁、38:スリット、40:内側外壁、42:外側外壁、44:変形防止リブ、52:係合爪(ロック部)、54:補強壁部、56:係合枠(ロック部)、60:ブラケット、62:板部(ブラケットの端部)、64:フランジ状部(ブラケットの端部の両側縁部)

Claims (3)

  1. ブラケットの端部が挿し入れられるブラケット装着部を箱本体の周壁に備えると共に、前記ブラケット装着部には、前記周壁に対して基端部が一体的に固定され先端部が前記周壁に向かって弾性変形可能となるよう前記周壁から外方に離隔して配設されたロック片が設けられており、該ロック片の先端部に突設されたロック爪が前記ブラケットの端部に貫設されたロック穴に嵌合されることにより前記ブラケットに固定されるようになっている電気接続箱において、
    前記ブラケット装着部には、前記ロック片を間に挟んだ両側に配設される一対のブラケット支持部が設けられており、該一対のブラケット支持部により前記ブラケットの端部の両側縁部が支持されるようになっている一方、
    前記一対のブラケット支持部には、前記ブラケット装着部の側面視において前記ロック片の前記ロック爪に対して重なる位置に変形防止リブがそれぞれ突設されており、該変形防止リブの前記周壁から外方への突出高さが前記ロック爪の前記周壁からの突出高さ以上とされていると共に、前記変形防止リブが前記側面視において台形状とされており、且つ、
    前記箱本体に組み付けられるカバー部材と前記箱本体とのロック部が、前記ロック爪の下方に位置して設けられている一方、前記一対のブラケット支持部から下方に延出する一対の補強壁部が前記ロック部を挟んだ両側に位置して設けられており、
    前記ブラケット装着部の側面視において前記一対の補強壁部が前記ロック部に重なる位置まで延出していると共に、前記補強壁部の前記周壁から外方への突出高さが前記ロック部の前記周壁からの突出高さ以上とされていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記ロック片の前記基端部から前記先端部に向かって前記周壁からの離隔距離が大きくなるように前記ロック片が前記周壁に対して傾斜している請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記一対のブラケット支持部が、前記ロック片の延出方向と反対方向に向かって開口する扁平な一対の有底筒部を含んで構成されており、
    該有底筒部の外壁には、開口部から底部に向かって延び出すスリットが開口形成されている一方、
    該スリットを挟んで前記ロック片側に位置する内側外壁によって前記ブラケットの端部の中間部分が支持されていると共に、前記スリットを挟んで前記ロック片と反対側に位置する外側外壁と前記周壁の間に前記ブラケットの前記両側縁部がそれぞれ挿し入れられて支持されるようになっており、前記外側外壁から前記変形防止リブが外方に突出している請求項1又は2に記載の電気接続箱。
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