JP5641238B2 - 電動圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮部、電動モータ及びインバータが、この順序で、回転軸の軸方向に沿って並設された電動圧縮機に関する。
圧縮部、電動モータ及びインバータが、この順序で、回転軸の軸方向に沿って並設された電動圧縮機としては、例えば特許文献1のものが挙げられる。特許文献1の電動圧縮機のハウジングは、金属材料からなる吐出ハウジングと、中間ハウジングと、吸入ハウジングとを接合して形成されている。吐出ハウジングの内部には圧縮部が設けられるとともに、中間ハウジングと吸入ハウジングとの内部には回転軸が配置されている。回転軸にはロータが固定されるとともに、ロータの周囲には、中間ハウジング及び吸入ハウジングの内壁部に固設されたステータが配設されている。ステータは、環状のステータコアと、ステータコアに巻き付けられたコイルとからなる。ステータコアからは、圧縮部側及びインバータ側それぞれにコイルエンドが突出している。
吸入ハウジングには、電動圧縮機内を圧縮部側とインバータ側とに仕切る仕切壁が形成されるとともに、吸入ハウジングの開口は蓋部材によって閉鎖されている。仕切壁と蓋部材との間には、インバータが収容されるとともに、インバータは仕切壁に密着して取り付けられている。また、吸入ハウジングには吸入ポートが形成されている。そして、吸入ポートから吸入ハウジング内に冷媒ガス(冷媒)が吸入されるとともに、吸入ハウジング内に吸入された冷媒ガスは、ステータコアから突出するインバータ側のコイルエンドと仕切壁との間の隙間を通過して仕切壁を冷却する。この冷媒ガスによる仕切壁の冷却により、仕切壁に密着して取り付けられたインバータが冷却される。
特開2000−291557号公報
ところで、圧縮部、電動モータ及びインバータが、この順序で、回転軸の軸方向に沿って並設された電動圧縮機においては、電動圧縮機における軸方向への体格を小型化することが望まれる。そこで、インバータ側のコイルエンドと仕切壁とをできる限り近づけることで、電動圧縮機における軸方向への体格を小型化することが考えられる。しかし、インバータ側のコイルエンドと仕切壁とをできる限り近づけると、吸入ポートから吸入された冷媒ガスが、インバータ側のコイルエンドと仕切壁との間を通過し難くなってしまい、冷媒ガスによって仕切壁を効率良く冷却することができなくなってしまう。その結果として、インバータの冷却性が悪化してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、軸方向への体格を小型化しつつも、インバータの冷却性を良好なものにすることができる電動圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電動モータと、前記電動モータの駆動によって回転軸が回転することにより駆動する圧縮部と、前記電動モータを駆動するためのインバータとがハウジング内に収容されるとともに、前記圧縮部、前記電動モータ及び前記インバータが、この順序で、前記回転軸の軸方向に沿って並設され、前記ハウジング内が仕切壁によって前記圧縮部及び前記電動モータが収容される第1空間と前記インバータが収容される第2空間とに仕切られるとともに、前記仕切壁に前記インバータが熱的に結合された電動圧縮機であって、前記ハウジングには、前記電動モータ側に吸入ポートが設けられ、前記電動モータのステータコアから前記インバータ側に突出したコイルエンドには、前記吸入ポートから吸入された冷媒を、前記インバータ側のコイルエンドの内周側へ流入させる流入用冷媒通路としての凹部が設けられており、当該凹部は、前記インバータ側のコイルエンドと前記仕切壁との間の一部が、他の部分よりも離間するように設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、インバータ側のコイルエンドには、流入用冷媒通路が設けられているため、インバータ側のコイルエンドの先端面と仕切壁とを近づけたとしても、吸入ポートからハウジング内に吸入された冷媒を、インバータ側のコイルエンドの内周側へ流入し易くすることができる。よって、インバータ側のコイルエンドの先端面と仕切壁とを近づけることができ、電動圧縮機における軸方向への体格を小型化できる。そして、流入用冷媒通路を介してインバータ側の内周側に流入した冷媒によって仕切壁を効率良く冷却することができ、その結果として、仕切壁に熱的に結合されたインバータの冷却性を良好なものにすることができる。
また、この発明によれば、インバータ側のコイルエンドの一部に凹部を形成するだけで、インバータ側のコイルエンドに流入用冷媒通路を容易に設けることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記流入用冷媒通路は、前記インバータ側のコイルエンドにおいて、前記コイルエンドの径方向における前記吸入ポートと対向する位置に配置されていることを要旨とする。
この発明によれば、流入用冷媒通路がコイルエンドの径方向における吸入ポートと対向する位置に配置されていない場合に比べると、吸入ポートからハウジング内に吸入された冷媒を、流入用冷媒通路へ流し易くすることができる。その結果、吸入ポートからハウジング内に吸入された冷媒を、流入用冷媒通路を介してインバータ側のコイルエンドの内周側へスムーズに送ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記インバータ側のコイルエンドには、前記流入用冷媒通路を介して前記インバータ側のコイルエンドの内周側に流入された冷媒を、前記インバータ側のコイルエンドの外周側へ流出させる流出用冷媒通路がさらに設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、インバータ側のコイルエンドに流出用冷媒通路が設けられているため、流入用冷媒通路を介してインバータ側のコイルエンドの内周側に流入した冷媒を、インバータ側のコイルエンドの外周側へ流出させ易くすることができる。よって、冷媒がインバータ側のコイルエンドの内周側で滞り難くすることができ、インバータ側のコイルエンドの内周側において冷媒の流れをスムーズにすることができる。その結果として、仕切壁との間で熱交換された冷媒を、流出用冷媒通路を介してインバータ側のコイルエンドの外周側に流出させ易くすることができ、インバータの冷却性を向上させることができる。
さらに、請求項4に記載の発明は、電動モータと、前記電動モータの駆動によって回転軸が回転することにより駆動する圧縮部と、前記電動モータを駆動するためのインバータとがハウジング内に収容されるとともに、前記圧縮部、前記電動モータ及び前記インバータが、この順序で、前記回転軸の軸方向に沿って並設され、前記ハウジング内が仕切壁によって前記圧縮部及び前記電動モータが収容される第1空間と前記インバータが収容される第2空間とに仕切られるとともに、前記仕切壁に前記インバータが熱的に結合された電動圧縮機であって、前記ハウジングには、前記電動モータ側に吸入ポートが設けられ、前記電動モータのステータコアから前記インバータ側に突出したコイルエンドには、前記吸入ポートから吸入された冷媒を、前記インバータ側のコイルエンドの内周側へ流入させる流入用冷媒通路と、前記流入用冷媒通路を介して前記インバータ側のコイルエンドの内周側に流入された冷媒を、前記インバータ側のコイルエンドの外周側へ流出させる流出用冷媒通路とが設けられていることを要旨とする
この発明によれば、インバータ側のコイルエンドには、流入用冷媒通路が設けられているため、インバータ側のコイルエンドの先端面と仕切壁とを近づけたとしても、吸入ポートからハウジング内に吸入された冷媒を、インバータ側のコイルエンドの内周側へ流入し易くすることができる。よって、インバータ側のコイルエンドの先端面と仕切壁とを近づけることができ、電動圧縮機における軸方向への体格を小型化できる。そして、流入用冷媒通路を介してインバータ側の内周側に流入した冷媒によって仕切壁を効率良く冷却することができ、その結果として、仕切壁に熱的に結合されたインバータの冷却性を良好なものにすることができる。
さらに、インバータ側のコイルエンドに流出用冷媒通路が設けられているため、流入用冷媒通路を介してインバータ側のコイルエンドの内周側に流入した冷媒を、インバータ側のコイルエンドの外周側へ流出させ易くすることができる。よって、冷媒がインバータ側のコイルエンドの内周側で滞り難くすることができ、インバータ側のコイルエンドの内周側において冷媒の流れをスムーズにすることができる。その結果として、仕切壁との間で熱交換された冷媒を、流出用冷媒通路を介してインバータ側のコイルエンドの外周側に流出させ易くすることができ、インバータの冷却性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記流出用冷媒通路は、前記インバータ側のコイルエンドの一部に凹部又は孔を形成してなることを要旨とする。
この発明によれば、インバータ側のコイルエンドの一部に凹部又は孔を形成するだけで、インバータ側のコイルエンドに流出用冷媒通路を容易に設けることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜請求項5に記載の発明において、前記流入用冷媒通路と前記流出用冷媒通路とは、前記コイルエンドの径方向において互いに対向した位置に設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、インバータ側のコイルエンドの内周側において、流入用冷媒通路を介してインバータ側のコイルエンドの内周側に流入した冷媒を、コイルエンドの径方向へ横断するように流出用冷媒通路に向けて流すことができる。よって、インバータ側のコイルエンドの内周側と対向する仕切壁の大部分を冷媒により効率良く冷却することができるため、インバータの冷却性をさらに向上させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記ハウジングには、前記インバータ側のコイルエンドの外周側と、前記ハウジング内における前記電動モータよりも前記圧縮部側とを連通させる連通通路が、前記流出用冷媒通路と対向する位置に設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、連通通路がハウジングにおける流出用冷媒通路と対向する位置に設けられていない場合に比べると、流出用冷媒通路を介してインバータ側のコイルエンドの外周側へ流出された冷媒を、連通通路へ流し易くすることができる。その結果、インバータ側のコイルエンドの外周側へ流出された冷媒を、連通通路を介してハウジング内における電動モータよりも圧縮部側へスムーズに送ることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記インバータは、前記第2空間において前記仕切壁に取り付けられていることを要旨とする。
この発明によれば、冷媒によって仕切壁が冷却されることにより、インバータを効率良く冷却することができる。
この発明によれば、軸方向への体格を小型化しつつも、インバータの冷却性を良好なものにすることができる。
実施形態における電動圧縮機の側断面図。 図1におけるA−A線断面図。 ステータを模式的に示す斜視図。 別の実施形態におけるステータを模式的に示す斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、電動圧縮機10は、金属材料製(本実施形態ではアルミニウム製)の有底円筒状をなす吸入ハウジング11と、吸入ハウジング11の開口端(図1の左端)に接合された金属材料製(本実施形態ではアルミニウム製)の吐出ハウジング12とを有している。吸入ハウジング11と吐出ハウジング12との間には吐出室13が区画形成されている。吐出ハウジング12の一端壁(図1の左端)には吐出ポート14が形成されており、吐出ポート14には図示しない外部冷媒回路が接続されている。
吸入ハウジング11の底壁11eには、底壁11eの外周縁全周から吸入ハウジング11の軸方向に沿って外方へ延びる環状の鍔部11fが形成されている。鍔部11fの開口端側には金属材料製(本実施形態ではアルミニウム製)の蓋部17が固設されている。そして、吸入ハウジング11、吐出ハウジング12及び蓋部17により、本実施形態の電動圧縮機10のハウジングHが形成されている。
ハウジングH内には、底壁11e、吸入ハウジング11の周壁、及び吐出ハウジング12によって第1空間K1が区画されるとともに、底壁11e、鍔部11f及び蓋部17によって第2空間K2が区画されている。よって、ハウジングH内は、底壁11eによって第1空間K1と第2空間K2とに仕切られており、底壁11eが仕切壁として機能する。
第1空間K1内には、冷媒を圧縮するための圧縮部15と、圧縮部15の駆動源である電動モータ16とが収容されている。第2空間K2内には電動モータ16を駆動させるためのインバータ30(図1において二点鎖線で示す)が収容されている。インバータ30は、第2空間K2において、底壁11eの外面に密着した状態で取り付けられており、底壁11eと熱的に結合されている。
圧縮部15は、吸入ハウジング11内に固定された固定スクロール20と、固定スクロール20に対向配置された可動スクロール21とで構成されている。固定スクロール20と可動スクロール21との間には容積変更可能な圧縮室22が区画形成されている。吸入ハウジング11内には回転軸23が収容されている。回転軸23は、ラジアルベアリング23a,23bを介して吸入ハウジング11によって回転可能に支持されている。
電動モータ16は、圧縮部15よりも吸入ハウジング11の底壁11e(図1の右側)寄りに配置されている。よって、本実施形態では、圧縮部15、電動モータ16及びインバータ30が、この順序で、回転軸23の軸線Lの延びる方向(軸方向)に沿って並ぶようにハウジングH内に収容されている。
吸入ハウジング11の内周面にはステータ25(固定子)が固定されるとともに、ステータ25は、吸入ハウジング11の内周面に固定された環状のステータコア26のティース(図示せず)にコイル27が巻回されて構成されている。コイル27において、ステータコア26における圧縮部15側の端面26a及びインバータ30側の端面26bから突出した部位を、圧縮部15側のコイルエンド27a及びインバータ30側のコイルエンド27bとする。
各コイルエンド27a,27bは、回転軸23の軸方向に沿ってステータコア26の端面26a,26bから突出している。インバータ30側のコイルエンド27bの先端面271bは、底壁11eの内面に近接しており、インバータ30側のコイルエンド27bの先端面271bと底壁11eの内面との間は隙間がほとんど存在しない状態になっている。なお、インバータ30側のコイルエンド27bの先端面271bと底壁11eの内面との間は絶縁距離が確保された状態になっている。ステータ25の内側にはロータ28(回転子)が設けられている。ロータ28は、回転軸23に止着されたロータコア28aと、ロータコア28aの周面に設けられた複数の永久磁石28bとからなる。
吸入ハウジング11の周壁における上部には吸入ポート18が形成されている。吸入ポート18には外部冷媒回路が接続されている。吸入ポート18は、吸入ハウジング11の周壁における上部において、電動モータ16側に配置されている。また、インバータ30は、その大部分がインバータ30側のコイルエンド27bの内周側と対向するように、底壁11eに取り付けられている。
図1〜図3に示すように、インバータ30側のコイルエンド27bには流入用冷媒通路41が形成されている。流入用冷媒通路41は、インバータ30側のコイルエンド27bの一部に形成される凹部からなり、インバータ30側のコイルエンド27bの先端面271bから凹むように形成されている。流入用冷媒通路41は、インバータ30側のコイルエンド27bの径方向における吸入ポート18と対向する位置に配置されている。図1及び図2に示すように、吸入ハウジング11内において、インバータ30側のコイルエンド27bの外周側上方と内周側とが流入用冷媒通路41により連通している。そして、吸入ポート18から吸入ハウジング11内に吸入された冷媒が、インバータ30側のコイルエンド27bの外周側上方から、流入用冷媒通路41を通過して、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側へ流入するようになっている。
図1〜図3に示すように、インバータ30側のコイルエンド27bには流出用冷媒通路51が形成されている。流出用冷媒通路51は、インバータ30側のコイルエンド27bの一部に形成される凹部からなり、インバータ30側のコイルエンド27bの先端面271bから凹むように形成されている。流出用冷媒通路51は、インバータ30側のコイルエンド27bの径方向における流入用冷媒通路41と対向する位置に配置されている。図1及び図2に示すように、吸入ハウジング11内において、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側と外周側下方とが流出用冷媒通路51により連通している。そして、流入用冷媒通路41を介してインバータ30側のコイルエンド27bの内周側に流入された冷媒が、流出用冷媒通路51を通過して、インバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方へ流出するようになっている。
吸入ハウジング11の内周面における下部には溝状をなす連通通路61が形成されている。連通通路61は、吸入ハウジング11内において、インバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方と、電動モータ16よりも圧縮部15側とを連通している。図2に示すように、連通通路61は、吸入ハウジング11の内周面における下部において、流出用冷媒通路51と対向する位置に配置されている。
次に、上記構成の電動圧縮機10における作用について説明する。
電動圧縮機10において、インバータ30によって制御された電力が電動モータ16に供給されることにより、制御された回転速度でロータ28と共に回転軸23を回転させる。すると、圧縮部15において、固定スクロール20と可動スクロール21との間の圧縮室22が容積減少する。そして、外部冷媒回路から吸入ポート18を介して吸入ハウジング11内におけるインバータ30側のコイルエンド27bの外周側上方に冷媒が吸入される。
続いて、インバータ30側のコイルエンド27bの外周側上方に吸入された冷媒は、流入用冷媒通路41を介してインバータ30側のコイルエンド27bの内周側に流入する。このインバータ30側のコイルエンド27bの内周側に流入した冷媒は、図2に示す矢印R1のように、インバータ30側のコイルエンド27bの径方向へ横断するように流出用冷媒通路51に向かって流れる。この流入用冷媒通路41から流出用冷媒通路51に向かって流れる冷媒により、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側と対向する底壁11eの大部分が冷却されるとともに、底壁11eに熱的に結合されたインバータ30が冷却される。
続いて、流出用冷媒通路51に向かって流れた冷媒は、流出用冷媒通路51を介してインバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方に流出するとともに、連通通路61を介して吸入ハウジング11における電動モータ16よりも圧縮部15側へ流出する。そして、吸入ハウジング11における電動モータ16よりも圧縮部15側へ流出した冷媒は、圧縮室22へ吸入されて圧縮室22で圧縮される。圧縮室22内で圧縮された冷媒は吐出室13へ吐出されるとともに、吐出室13に吐出された冷媒は、吐出ポート14を介して外部冷媒回路へ流出して吸入ハウジング11内へ還流される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)インバータ30側のコイルエンド27bには、吸入ポート18から吸入された冷媒を、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側へ流入させる流入用冷媒通路41が形成されている。よって、インバータ30側のコイルエンド27bの先端面271bと底壁11eとを近づけたとしても、吸入ポート18から吸入ハウジング11内に吸入された冷媒を、流入用冷媒通路41を介してインバータ30側のコイルエンド27bの内周側へ流入し易くすることができる。したがって、インバータ30側のコイルエンド27bの先端面271bと底壁11eとを近づけることができ、電動圧縮機10における軸方向への体格を小型化できる。そして、流入用冷媒通路41を介してインバータ30側のコイルエンド27bの内周側に流入した冷媒によって底壁11eを効率良く冷却することができ、その結果として、底壁11eに熱的に結合されたインバータ30の冷却性を良好なものにすることができる。
(2)流入用冷媒通路41は、インバータ30側のコイルエンド27bの一部に形成された凹部からなる。よって、インバータ30側のコイルエンド27bの一部に凹部を形成するだけで、インバータ30側のコイルエンド27bに流入用冷媒通路41を容易に設けることができる。
(3)流入用冷媒通路41は、インバータ30側のコイルエンド27bにおいて、その径方向における吸入ポート18と対向する位置に配置されている。よって、流入用冷媒通路がインバータ30側のコイルエンド27bの径方向における吸入ポート18と対向する位置に配置されていない場合に比べると、吸入ポート18から吸入ハウジング11内に吸入された冷媒を、流入用冷媒通路41へ流し易くすることができる。その結果、吸入ポート18から吸入ハウジング11内に吸入された冷媒を、流入用冷媒通路41を介してインバータ30側のコイルエンド27bの内周側へスムーズに送ることができる。
(4)インバータ30側のコイルエンド27bには、流入用冷媒通路41を介してインバータ30側のコイルエンド27bの内周側に流入された冷媒を、インバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方へ流出させる流出用冷媒通路51が形成されている。よって、流入用冷媒通路41を介してインバータ30側のコイルエンド27bの内周側に流入した冷媒を、流出用冷媒通路51を介してインバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方へ流出させ易くすることができる。したがって、冷媒がインバータ30側のコイルエンド27bの内周側で滞り難くすることができ、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側において冷媒の流れをスムーズにすることができる。その結果として、底壁11eとの間で熱交換された冷媒を、流出用冷媒通路51を介してインバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方に流出させ易くすることができ、インバータ30の冷却性を向上させることができる。
(5)流出用冷媒通路51は、インバータ30側のコイルエンド27bの一部に形成された凹部からなる。よって、インバータ30側のコイルエンド27bの一部に凹部を形成するだけで、インバータ30側のコイルエンド27bに流出用冷媒通路51を容易に設けることができる。
(6)流入用冷媒通路41と流出用冷媒通路51とがインバータ30側のコイルエンド27bの径方向において互いに対向した位置に設けられている。よって、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側において、流入用冷媒通路41を介してインバータ30側のコイルエンド27bの内周側に流入した冷媒を、インバータ30側のコイルエンド27bの径方向へ横断するように流出用冷媒通路51に向けて流すことができる。よって、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側と対向する底壁11eの大部分を冷媒により効率良く冷却することができるため、インバータ30の冷却性をさらに向上させることができる。
(7)吸入ハウジング11の内周面における下部には、インバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方と、吸入ハウジング11内における電動モータ16よりも圧縮部15側とを連通させる連通通路61が、流出用冷媒通路51と対向する位置に形成されている。よって、連通通路が吸入ハウジング11の内周面において、流出用冷媒通路51と対向する位置に設けられていない場合に比べると、流出用冷媒通路51を介してインバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方へ流出された冷媒を、連通通路61へ流し易くすることができる。その結果、インバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方へ流出された冷媒を、連通通路61を介して吸入ハウジング11内における電動モータ16よりも圧縮部15側へスムーズに送ることができる。
(8)インバータ30は、第2空間K2において底壁11eの外面に取り付けられている。よって、例えば、インバータ30が第2空間K2において蓋部17に取り付けられている場合に比べて、冷媒によって底壁11eが冷却されることにより、インバータ30を効率良く冷却することができる。
(9)インバータ30は、その大部分がインバータ30側のコイルエンド27bの内周側と対向するように、底壁11eに取り付けられている。よって、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側において、インバータ30側のコイルエンド27bの径方向へ横断するように流れる冷媒により、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側と対向する底壁11eの大部分が冷却され、その結果として、インバータ30の大部分を効率良く冷却することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、流入用冷媒通路41及び流出用冷媒通路51は、インバータ30側のコイルエンド27bの一部に形成された凹部からなっていたが、これに限らない。例えば、図4に示すように、インバータ30側のコイルエンド27bの一部を貫通する円孔からなる流入用冷媒通路71及び流出用冷媒通路81が形成されていてもよい。流入用冷媒通路71及び流出用冷媒通路81は、インバータ30側のコイルエンド27bの径方向において、互いに対向する位置に配置されている。なお、孔の形状は特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、インバータ30は、第2空間K2において底壁11eの外面に取り付けられていたが、これに限らず、例えば、第2空間K2において蓋部17に取り付けられていてもよい。
○ 実施形態において、連通通路61は、吸入ハウジング11の内周面における流出用冷媒通路51と対向する位置に形成されていなくてもよい。
○ 実施形態において、流入用冷媒通路41と流出用冷媒通路51とがインバータ30側のコイルエンド27bの径方向において互いに対向していなくてもよい。
○ 実施形態において、インバータ30側のコイルエンド27bに、流入用冷媒通路及び流出用冷媒通路をそれぞれ複数設けてもよい。
○ 実施形態において、流出用冷媒通路51を削除してもよい。この場合、インバータ30側のコイルエンド27bの内周側に流入した冷媒は、インバータ30側のコイルエンド27bの先端面271bと底壁11eの内面との間の隙間を介してインバータ30側のコイルエンド27bの外周側下方へ流出する。
○ 実施形態において、流入用冷媒通路41は、インバータ30側のコイルエンド27bにおいて、その径方向における吸入ポート18と対向する位置に配置されていなくてもよい。
○ 実施形態において、圧縮部15は、固定スクロール20と可動スクロール21とで構成されるタイプに限定されるものではなく、例えば、ピストンタイプやベーンタイプなどに変更してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記流入用冷媒通路が複数設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
(ロ)前記流出用冷媒通路が複数設けられていることを特徴とする請求項4〜請求項8、及び前記技術的思想(イ)のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
H…ハウジング、K1…第1空間、K2…第2空間、10…電動圧縮機、11e…仕切壁として機能する底壁、15…圧縮部、16…電動モータ、18…吸入ポート、23…回転軸、26…ステータコア、27a…圧縮部側のコイルエンド、27b…インバータ側のコイルエンド、271b…先端面、30…インバータ、41,71…流入用冷媒通路、51,81…流出用冷媒通路、61…連通通路。

Claims (8)

  1. 電動モータと、前記電動モータの駆動によって回転軸が回転することにより駆動する圧縮部と、前記電動モータを駆動するためのインバータとがハウジング内に収容されるとともに、前記圧縮部、前記電動モータ及び前記インバータが、この順序で、前記回転軸の軸方向に沿って並設され、前記ハウジング内が仕切壁によって前記圧縮部及び前記電動モータが収容される第1空間と前記インバータが収容される第2空間とに仕切られるとともに、前記仕切壁に前記インバータが熱的に結合された電動圧縮機であって、
    前記ハウジングには、前記電動モータ側に吸入ポートが設けられ、
    前記電動モータのステータコアから前記インバータ側に突出したコイルエンドには、前記吸入ポートから吸入された冷媒を、前記インバータ側のコイルエンドの内周側へ流入させる流入用冷媒通路としての凹部が設けられており、当該凹部は、前記インバータ側のコイルエンドと前記仕切壁との間の一部が、他の部分よりも離間するように設けられていることを特徴とする電動圧縮機。
  2. 前記流入用冷媒通路は、前記インバータ側のコイルエンドにおいて、前記コイルエンドの径方向における前記吸入ポートと対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記インバータ側のコイルエンドには、前記流入用冷媒通路を介して前記インバータ側のコイルエンドの内周側に流入された冷媒を、前記インバータ側のコイルエンドの外周側へ流出させる流出用冷媒通路がさらに設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の電動圧縮機。
  4. 電動モータと、前記電動モータの駆動によって回転軸が回転することにより駆動する圧縮部と、前記電動モータを駆動するためのインバータとがハウジング内に収容されるとともに、前記圧縮部、前記電動モータ及び前記インバータが、この順序で、前記回転軸の軸方向に沿って並設され、前記ハウジング内が仕切壁によって前記圧縮部及び前記電動モータが収容される第1空間と前記インバータが収容される第2空間とに仕切られるとともに、前記仕切壁に前記インバータが熱的に結合された電動圧縮機であって、
    前記ハウジングには、前記電動モータ側に吸入ポートが設けられ、
    前記電動モータのステータコアから前記インバータ側に突出したコイルエンドには、前記吸入ポートから吸入された冷媒を、前記インバータ側のコイルエンドの内周側へ流入させる流入用冷媒通路と、前記流入用冷媒通路を介して前記インバータ側のコイルエンドの内周側に流入された冷媒を、前記インバータ側のコイルエンドの外周側へ流出させる流出用冷媒通路が設けられていることを特徴とする電動圧縮機。
  5. 前記流出用冷媒通路は、前記インバータ側のコイルエンドの一部に凹部又は孔を形成してなることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電動圧縮機。
  6. 前記流入用冷媒通路と前記流出用冷媒通路とは、前記コイルエンドの径方向において互いに対向した位置に設けられていることを特徴とする請求項3〜請求項5に記載の電動圧縮機。
  7. 前記ハウジングには、前記インバータ側のコイルエンドの外周側と、前記ハウジング内における前記電動モータよりも前記圧縮部側とを連通させる連通通路が、前記流出用冷媒通路と対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項〜請求項6のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
  8. 前記インバータは、前記第2空間において前記仕切壁に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
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