JP5640806B2 - センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、設置される環境や用途などに応じて動作モードを切り替えることができるセンサ装置であって、特に設定用の信号を入力する入力信号線の接続状態によって動作モードを選択できるように設計されたセンサ装置に関する。
危険領域への物体の侵入を検出する目的で設置される多光軸光電センサには、機能別の動作モードを設定するために複数の入力信号線が設けられる。これらの入力信号線はセンサの駆動源である直流電源からのハイレベルの電源ラインまたはローレベル(0V)の電源ラインに接続され、その接続状態によって動作モードが設定される。
たとえば、セーフティライトカーテン形F3SR−B(オムロン株式会社製)では、検出距離の設定用の入力信号線がハイレベルおよびローレベルのいずれの電源ラインに接続されるかによって、短距離検出モードまたは長距離検出モードを選択する。また、インターロック機能に関しては、「リセット入力」「機能選択入力」と呼ばれる2本の入力信号線からの信号を組み合わせる(一方をハイレベルに、他方をローレベルに、それぞれ接続する。)ことによって、オートリセットモードまたはマニュアルリセットモードを選択する(下記カタログの12〜13頁を参照。)。
図6は、多光軸光電センサの回路のうち、1本の信号入力線に関係する回路構成を示したものである。図中の制御回路12は、投光器または受光器の制御主体であって、信号の入力を受け付けてセンサの動作モードを設定する機能のほか、光軸の選択処理、投光動作または受光動作の制御、出力の制御などを実行する。信号処理回路10は入力信号線毎に設けられ、各信号処理回路10からの出力とA/D変換回路との間の接続が順に切り替えられる構成となっている。Vsは、外部の電源から供給される電圧(以下、「電源電圧Vs」という。)であり、Vinは入力信号線に印加される電圧(以下、「入力電圧Vin」という。)である。
信号処理回路10は、入力電圧Vinと電源電圧Vsとの関係に基づき、Vinを所定の電圧Voutに減衰し(以下、「出力電圧Vout」という。)、A/D変換回路11はこの電圧Voutをディジタル変換する。制御回路12は、ディジタル変換後のVoutの値を入力し、あらかじめ定められたしきい値と比較することにより、入力された信号がハイレベルを示すもの(オン状態)であるか、ローレベルを示すもの(オフ状態)であるかを判別する。
多光軸光電センサは、様々な環境で使用できるように、電源電圧Vsがある程度の幅で変動することを許容した設計になっている。たとえば、非特許文献1に記載されたセンサでは、電源電圧Vsについては、24Vを基準にして上下20%の範囲で基準電圧からの変動を認めている(非特許文献の9ページを参照。)。
さらに、入力信号線が装置への電源供給ラインとは異なる電源ラインに接続される場合があるため、オン状態の入力電圧Vinと電源電圧Vsとの間にある程度の電位差が生じることを許容している。
このように,電源電圧Vsやオン状態の入力電圧Vinが変動する可能性があるため、信号出力回路10からの出力電圧Voutがオン状態であるか否かを判別するためのしきい値(以下「オンしきい値」という。)を設定する場合にも、これらの電圧Vs,Vinの変動を考慮する必要がある。
「セーフティライトカーテン形F3SR−Bカタログ、インターネット、http://www.fa.omron.co.jp/data_pdf/cat/f3sr_schg-028_2_2.pdf、2011年2月9日検索
従来の多光軸光電センサでは、出力経路に含まれるトランジスタの型(NPN型またはPNP型)によって信号処理回路10を含む入出力用回路の構成が異なり、配線のパターンも異なるものに設定されていたが、最近は回路や配線パターンが統一された仕様のセンサが開発されている。図6中の破線枠は、この新しいタイプのセンサにおけるの信号処理回路10を等価回路により表したものである。
この等価回路によれば、入力端子Cから出力端子Dへの経路上の点Aにおいて、電源電圧Vsに接続される線とグランドに接続される線とが分岐している。また点Aと出力端子Dとの間の点Bからもグランドに接続される線が分岐する。
点Aにかかる電圧をVaとし、図中の抵抗R31,R32,R33の合成抵抗をR3とし、抵抗R1,R2,R31に流れる電流をそれぞれI1,I2,I31、抵抗R32,R33に流れる電流をI32とすると、
Va=Vin−I1・R1, Vout=Va−I32・R32 となる。
また、I3=I31+I32とすると、キルヒホッフの法則より
I1+I2−I3=0
Vin=R1・I1+R3・I3
Vs=R2・I2+R3・I3
となるから、電流I1,I3は、電圧Vs,Vinおよび各抵抗R1,R2,R3の値により決まる。
R1,R2,R3は固定値であるので、電源電圧Vsと入力電圧Vinとの関係によって、電流I1,I3が変動し、電流I3の変動に応じて電流I32も変動する。よって、電源電圧Vsおよび入力電圧Vinの値に応じて出力電圧Voutが決まることになる。
したがってこの信号処理回路10を使用する場合には、電源電圧Vsが最小のレベルであって、入力電圧Vinとしてハイレベルを示す範囲の最小値が入力された場合を想定して出力電圧Voutを求め、このVoutに対して十分に小さな値をオンしきい値に設定する必要がある。
しかし、図6に示した信号処理回路10によると、端子Cがハイレベルおよびローレベルのいずれの信号線にも接続されていない状態(オープン状態)のときでも、電源電圧Vsの分圧による電圧がVoutとして出力される(以下、この場合の出力電圧をオープン時電圧という。)。このため、上記の方法により設定されたオンしきい値のオープン時電圧に対する余裕度が小さいと、端子Cがオープン状態のときに外部からのノイズの作用に耐えられず、オン状態の信号が入力されたという誤判別がなされるおそれがある。
本発明は上記の問題点に着目し、入力信号線から入力された信号に対するオンしきい値を、電源電圧や入力電圧の変動に応じて変動させて設定することにより、動作モードの設定のために入力された信号の判別処理を安定して実施できるようにすることを、課題とする。
本発明は、動作モードの設定のためにハイレベルの電源ラインまたはローレベルの電源ラインに接続される入力信号線と、前記入力信号線から入力された信号を、その信号の電圧と装置に供給される電源との関係に基づいて減衰する信号処理回路と、信号処理回路により処理された信号を入力してその電圧レベルを所定のしきい値と比較することにより当該入力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別し、その判別結果に応じて動作モードを設定する制御回路とを具備するセンサ装置に適用される。このセンサ装置の信号処理回路からは、入力信号線がいずれの電源ラインにも接続されていない(オープン状態)のときに、装置に供給される電源の電圧を所定の割合で分圧した信号が出力される。
制御回路は、装置に供給される電源の電圧レベルを検出する検出手段と、この検出手段により検出された電圧のレベルから入力信号線がいずれの電源ラインにも接続されていないときに信号処理回路から出力される信号のレベルを示す数値を求める第1演算手段と、検出手段により検出された電圧のレベルとハイレベルの電源ラインに生じ得る電圧の変動量とに基づき、入力信号線がハイレベルの電源ラインに接続されている場合に信号処理回路から出力される信号の最小のレベルを示す数値を求める第2演算手段と、第1および第2の演算手段による演算結果を用いて信号入力信号線からの入力信号がハイレベルであるか否かを判別するためのしきい値を設定するしきい値設定手段とを具備する。
上記の構成によれば、実際に信号処理回路に入力される電源電圧のレベルに基づき、入力信号線がオープン状態のときに信号処理回路から出力される信号のレベルと、入力信号線がハイレベルの電源ラインに接続されている場合に信号処理回路から出力される信号の最小のレベルとが求められ、これらの双方に対する余裕度が確保されたしきい値を設定することができる。
上記の多光軸光電センサの好ましい実施形態では、しきい値設定手段は、第2演算手段により求めた数値に基づいてしきい値を仮設定し、第1演算手段が求めた数値に対する仮のしきい値の余裕度があらかじめ定めた基準値を上回る場合には仮のしきい値を確定し、余裕度が基準値より小さい場合には、第1演算手段により求めた数値に基準値を加えた値をしきい値に設定する。このようにすれば、電源電圧や入力信号線が接続される電源ラインの電圧が変動しても、常にオープン時電圧に対して基準値以上の余裕度をもつしきい値を設定することができる。
本発明によれば、入力信号線から入力された電圧信号がオン状態であるか否かを判別するためのしきい値を、装置に供給される電源の電圧レベルや入力信号線が接続される電源ラインの電圧レベルの変動に応じて変更すると共に、入力信号線がオープン状態の場合に信号処理回路から出力される電圧に対するしきい値の余裕度についても十分な値を確保することができる。これにより、センサの動作モードの設定に用いられる信号の入力状態を安定して判別することができ、正しい動作モードを設定することが可能になる。
多光軸光電センサの外観を示す斜視図である。 投光器および受光器の配線例を示す図である。 インターロックに関わる動作モード、検出距離、リレーのモニタ入力に関して、それぞれ図2の例と異なる配線を示す図である。 入力信号線からの信号の処理に関わる回路構成を示すブロック図である。 しきい値の設定処理の手順を示すフローチャートである。 入力信号線からの信号の処理に関わる従来の回路構成を示すブロック図、およびその中の信号処理回路の構成を等価回路により示した図である。
図1は、本発明が適用される多光軸光電センサの外観を示す。
この実施例の多光軸光電センサSは、長尺状の投光器1と受光器2とを対にしたものである。投光器1および受光器2の筐体100の内部には、それぞれ複数の光学素子(投光器では発光素子101、受光器では受光素子102)や制御基板(図示せず。)が収容される。
各筐体100の前面には、光を通過させるための窓部が形成されている。発光素子101および受光素子102は、投光面または受光面を窓部に対向させた状態にして、筐体100の長手方向に沿って整列するように配置される。これらの発光素子101と受光素子102とが一対一の関係で対向するように投光器1と受光器2と所定の間隔を隔てて対向配備することにより、両者の間に複数の光軸による検知エリア200が形成される。また各筐体100の下端部からは、後述する各種信号線をまとめたコード103,103が引き出されている。各信号線は、コード103に接続される延長コード(図示せず。)によって再び分岐され、それぞれ定められたルールに基づいて配線される。
配線後の投光器1および受光器2は、それぞれタイミングを合わせて両者の間の光軸を順に選択して、投光および受光を行う。また受光器2では、選択されている光軸の受光量に基づき、この光軸が入光状態であるか遮光状態であるかを判別する。この結果、遮光されている光軸が検出されていない間はセンサSからの出力はオン状態(ハイレベル)で維持されるが、遮光されている光軸が検出された場合にはセンサSからの出力はオフ状態に切り替えられる。
さらに安全を確保するために、この実施例の多光軸光電センサSには、光軸の遮光に応じて出力がオフ状態になったときに、その状態をあらかじめ定められた方法によるリセット条件が成立するまで維持する機能(インターロック機能)、動作異常や回路の配線の異常が生じた場合に出力をオフ状態に切り替える機能(ロックアウト機能)、センサSからの出力を受けたリレーの動作を検出する機能(モニタ機能)などが設けられる。
図2は、上記の投光器1および受光器2の配線例を示す。
この図2に示すように、投光器1および受光器2のコード線103,103には、それぞれ9本の信号線P1〜P9,Q1〜Q9が含まれている。これらのうち、信号線P1,P6,Q1,Q6は筐体100の内部の電源回路(図示せず。)に電源を供給するための信号線であって、信号線P1,Q1は直流電源3からの24Vの電源ライン(ハイレベルの電源ライン)3Hに、信号線P6,Q6は直流電源3からの0Vの電源ライン(ローレベルの電源ライン)3Lに、それぞれ接続される。信号線P7,Q7はシールド線であり、0Vの電源ライン3Lに接続される。
信号線P8,P9,Q8,Q9は、投光器1および受光器2の各通信回路(図示せず。)を繋ぐ通信線である。投光器1および受光器2は、通信回路および各通信線P8,P9,Q8,Q9を介して両者の間で共有すべき情報をやりとりしたり、動作タイミングを合わせるための通信を実施する。
投光器1の信号線P4はインターロック機能に関する選択用の信号を入力するための信号線であり、信号線P2はリセット信号を入力するための信号線である。また信号線P3は、センサの動作テストを指示する信号の入力(テスト入力)に用いられる。信号線P5は未使用の信号線であり、0Vの信号線3Lに接続される。
受光器2の信号線Q4,Q5は出力用の信号線であって、それぞれマグネットコンタクタKM1,KM2のコイルを介して0Vの電源ライン3Lに接続される。信号線Q3は補助出力用の信号線であって、リレーK1のコイルを介して0Vの電源ライン3Lに接続される。マグネットコンタクタKM1,KM2やリレーK1の常開接点(図示せず。)は危険領域内の機械の電源供給路に組み込まれており、各信号線Q4,Q5,Q3からハイレベルの信号が出力されている間は、マグネットコンタクタKM1,KM2およびリレーK1の各コイルが励磁されて各常開接点が閉路し、機械に電源が供給される。一方、各信号線Q4,Q5,Q3からの出力がローレベルになると、コイルが消磁して常開接点が開放され、機械への電源の供給が停止する。
受光器2の信号線Q2は、上記のマグネットコンタクタKM1,KM2の動きを検出するための入力用の信号線で、各コンタクタの常閉接点を介して24Vの信号線3Hに接続される。
上記構成の多光軸光電センサの動作モードは、入力用の各種信号線の接続状態によって定められる。具体的にインターロック機能に関してオートリセットモード(光軸の遮光が解除されたことに応じて自動的に出力のオフ状態を解除するモード)を設定する場合には、図2に示すように信号線P4を0Vの電源ライン3Lに接続すると共に、信号線P2を常閉スイッチS1を介して24Vの電源ライン3Hに接続する。一方、リセット操作による信号が入力されるまで出力のオフ状態を維持するマニュアルリセットモードを設定する場合には、図3(1)に示すように、信号線P4を24Vの電源ライン3Hに接続すると共に、信号線P2を、常開スイッチS2を介して24Vの信号線3Hに接続する。
また、テストモードを実施する場合には、図2に示すように、信号線P3を常開スイッチS0を介して24Vの電源ライン3Hに接続するが、テストモードを実施しない場合には、この信号線P3はオープン状態に設定される。
また、出力信号線Q3,Q4に介装されたコンタクタKM1,KM2の動作を確認する必要がない場合には、図3(2)に示すように、受光器2の信号線Q2を、信号線Q3のリレーK1より手前の位置に接続する。
投光器1および受光器2の各制御回路12,12は、起動時に、入力用の各信号線P2,P3,P4,Q2から入力される信号のレベルを、それぞれオンしきい値およびこれより低いオフしきい値と比較する。そして入力信号がオンしきい値を上回る場合はオン状態の信号が入力されていると判別し、入力信号がオフしきい値を下回る場合はオフ状態の信号が入力されていると判別し、判別結果に応じて動作モードを設定する。またインターロック機能の設定に関する信号線P2,P4に関しては、検出処理が開始された後も、定期的に各信号線P2,P4からの信号をチェックして、これらの接続状態が起動時の状態と同様であるか否かを判別し、接続状態が変動したと判別した場合にはロックアウト状態を設定する。コンタクタKM1,KM2の動作をモニタする場合やテストモードを実施する場合にも、適宜、対応する信号線Q2,P3の接続状態を確認する。
図4は、入力用の各信号線P2,P3,P4,Q2(以下、「入力信号線」と総称する。)からの信号のレベルを判別するために、投光器1および受光器2に設けられる回路構成を示す。この実施例では、図6に示した従来例と同様の構成に加えて、電源電圧Vsをサンプリングする電源電圧モニタ回路13が設けられる。この電源電圧モニタ回路13およびA/D変換回路11と制御回路12とにより、広義の意味での制御回路が形成される。
信号処理回路10は入力信号線毎に設けられる。A/D変換回路11、制御回路12、電源電圧モニタ回路13は各入力信号線に共通の回路である。また制御回路12は、光軸の選択、投光動作または受光動作など、機体の動作を統括制御する。
各入力信号線の信号処理回路10および電源電圧モニタ回路13とA/D変換回路11との間の接続は順に切り替えられ、それぞれの回路からの出力のディジタル変換データが制御回路12に入力される。
信号処理回路10の構成は図6の破線枠内に示したのと同様の構成を有する。信号処理回路10から出力された信号VoutはA/D変換回路11によりディジタル変換されてから制御回路12に入力される。制御回路12では、オンしきい値およびオフしきい値を用いて、入力された信号がオン状態であるかオフ状態であるかを判別する。
図2の配線例では、センサSの電源供給用の信号線P1,Q1が24Vの電源ライン3Hに接続されるものとしたが、実際のセンサSでは、上下20%の範囲で電源電圧Vsを変動させることができる。すなわち電源電圧Vsは、19.2Vから28.8Vまでの範囲で変動する可能性がある。
また各種入力信号をオン状態に設定する場合には、対応する入力信号線を信号線P1,Q1と同じ電源ライン3Hに接続するのが望ましいが、センサSの設置環境によっては、入力信号線が別の電源ラインに接続され、入力信号線に印加される電圧のレベルと信号線P1,Q1に印加される電圧のレベルと異なる場合がある。この点に鑑み、この実施例のセンサSでは、入力信号線がハイレベルの電源ラインに接続される場合の入力電圧Vinに関して、3V以内の範囲で電源電圧Vsより低い電圧が入力されることを許容するようにしている。すなわち入力信号線がハイレベルの電源ラインに接続されている場合の入力電圧Vinは、Vs−3からVsまでの範囲で変動し得ることになる。
信号処理回路10は、入力電圧Vinを0〜5Vの範囲の電圧に減衰して出力電圧Voutとして出力するように設定されている。たとえば電源電圧Vsが最大値の28.8Vで、入力電圧Vinがオン状態を示す範囲の最大値の28.8Vである場合の出力電圧Voutは5Vとなり、電源電圧Vsが最小値の19.2Vで、入力電圧Vinがオン状態を示す範囲の最小値の16.2Vであった場合の出力電圧Voutは、2.2Vとなる。
この設計の結果、この実施例の信号処理回路10では、入力信号線がオープン状態になっている場合に、電源電圧Vsの約55.4%のレベルの信号が入力電圧Vinとして入力された場合と同等のレベルの電圧が出力される。以下、入力信号線がオープン状態のときの出力電圧VoutをVopenとして、「オープン時電圧Vopen」という。
オン状態を示す入力電圧Vinと電源電圧Vsとの間には、3Vまでの電位差が認められているので、電源電圧Vsより3V低い電圧(Vs−3)がVinとして入力された場合の出力電圧Voutが確実にオン状態と判別されるように、オンしきい値を設定する必要がある。
ただし、電源電圧Vsや入力電圧Vinの変動範囲のみを考慮してオンしきい値を設定すると、オープン時電圧Vopenに対するオンしきい値の余裕度が小さくなり、入力信号線の接続状態を安定して判別するのが困難になる可能性がある。
たとえば、オン状態を示す入力電圧Vinの最小値(Vs−3)より4V低い電圧(すなわちVs−7)がVinとして入力された場合の出力電圧Voutをオンしきい値とすれば、オン状態の入力信号を安定して判別できるものとすると、電源電圧Vsが24Vのときには17V以上の電圧がオン状態と判別され、この電圧とオープン時電圧Vopenに対応する電圧(13.3V)との間に3.7Vの差が生じる。一方、電源電圧Vsが最小値の19.2Vのときと同じ基準でオンしきい値を設定すると、12.2V以上の電圧がオン状態と判別されることになるが、この場合のオープン時電圧Vopenに対応する電圧は10.6Vとなり、オン状態と判別される電圧との間の差は1.6Vとなる。
このように、電源電圧Vsが許容範囲の下限値に近くなるほど、オン状態時の入力電圧Vinが取り得る範囲とオープン時電圧Vopenとの差は小さくなる。したがって、電源電圧Vsの検出値からオン状態時の入力電圧Vinの最小値を求め、その値から一定の余裕度を差し引いた値をオンしきい値とすると、電源電圧Vsが低い値をとる場合には、オープン時電圧Vopenに対するオンしきい値の余裕度を確保できなくなるおそれがある。
上記の問題に鑑み、この実施例の制御回路12では、電源電圧モニタ回路13およびA/D変換回路11により検出された電源電圧Vsの値と、入力信号線がハイレベルの電源ラインに接続されている場合の入力電圧Vinの最小値とに基づき、オンしきい値を変動設定するようにしている。
図5は、しきい値の設定に関する処理の手順を示す。制御回路12は、起動時に、入力信号線毎にこの図5に示す処理を実行することにより、各入力信号線に対するオンしきい値およびオフしきい値を設定し、これらのしきい値により入力信号線からの入力のオン・オフ状態を判別して各種機能の動作モードを設定する。また起動後も所定の周期で図5に示す処理を実行することにより各しきい値を設定し直すと共に、更新後のしきい値により入力信号線からの入力のオン・オフ状態を判別する。また信号線P2,P4にかかる判別結果が起動時と異なる場合には、ロックアウト状態を設定する。
以下、図5を参照して、この実施例におけるしきい値の設定処理を説明する。
まず最初のステップS1では、電源電圧モニタ回路13およびA/D変換回路11を用いて電源電圧Vsの値を検出する。ステップS2では、検出されたVsの値を用いてオープン時電圧Vopenの値を算出する。
ステップS3では、電源電圧Vsの検出された値に基づき、入力信号線がハイレベルの信号線に接続されている場合に入力電圧Vinが取り得る範囲の最小値Vin(Vin=Vs−3)を求める。さらにステップS3では、信号処理回路10内の各抵抗(図6のR1,R2,R31,R32,R33)の定数と、Vinおよび検出されたVsを用いて、入力電圧Vinとして電圧Vinが入力された場合の出力電圧Voutを算出する(算出の原理は図6に関する説明に記載済みである。)。
ステップS4では、ステップS3で算出されたVoutから一定値ΔVを差し引いた値(Vout−ΔV)を、オンしきい値VTONとして仮設定する。ステップS5では、仮のオンしきい値VTONとステップS2で求めたVopenとの差(VTON−Vopen)を基準値αと比較する。
上記のΔVおよびαはあらかじめ制御回路12のメモリに登録されている固定値である。基準値αは、オープン時電圧Vopenに対してオンしきい値VTONが確保すべき最小限度の余裕度を示す。ΔVは、電源電圧Vsが最小値(19.2V)のときのVopenより(Vout−ΔV)の値が小さくならないことを条件に、基準値αより大きな値に設定される。
VTONとVopenとの差が基準値α以上となる場合(ステップS5が「YES」)には、ステップS7に進み、現在のVTONをオンしきい値として確定する。
一方、VTONとVopenとの差がαより小さくなる場合(ステップS5が「NO」)には、ステップS6において、VTON=Vopen+αとなるようにVTONを書き換えてからステップS7に進む。これにより書き換えられた後のVTONがオンしきい値として確定される。
さらにステップS8において、0からVopenまでの範囲内の所定値をオフしきい値VTOFFに設定し、処理を終了する。オフしきい値VTOFFもVopenに対して基準値α以上の余裕度を有するように設定される。
上記の処理によれば、電源電圧Vsが24Vよりも低い値に変動している状態下で入力信号線がオープン状態になったとしても、そのときの信号処理回路10からの出力Vopenに対して十分な余裕度を有する値がオンしきい値に設定されているので、入力信号線がオープン状態のときにオン状態の信号が入力されているという誤判別が生じるおそれはない。よって、電源電圧Vsや入力信号線の接続対象のハイレベルの電源ラインの電圧が変動しても、入力信号の状態を安定して判別することが可能になり、センサSの動作モードを正しく設定することが可能になる。
Q2,Q3,P2,P3,P4 入力信号線
10 信号処理回路
12 制御回路
13 電源電圧モニタ回路
11,14 A/D変換回路

Claims (2)

  1. 動作モードの設定のためにハイレベルの電源ラインまたはローレベルの電源ラインに接続される入力信号線と、前記入力信号線から入力された信号を、その信号の電圧と装置に供給される電源の電圧との関係に基づいて減衰する信号処理回路と、信号処理回路により処理された信号を入力してその電圧レベルを所定のしきい値と比較することにより当該入力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別し、その判別結果に応じて動作モードを設定する制御回路とを具備するセンサ装置であって、
    前記信号処理回路からは、前記入力信号線がいずれの電源ラインにも接続されていないときに、装置に供給される電源の電圧を所定の割合で分圧した信号が出力され、
    前記制御回路は、装置に供給される電源の電圧レベルを検出する検出手段と、この検出手段により検出された電圧のレベルから前記入力信号線がいずれの電源ラインにも接続されていないときに信号処理回路から出力される信号のレベルを示す数値を求める第1演算手段と、前記検出手段により検出された電圧のレベルと前記ハイレベルの電源ラインに生じ得る電圧の変動量とに基づき、前記入力信号線がハイレベルの電源ラインに接続されている場合に信号処理回路から出力される信号の最小のレベルを示す数値を求める第2演算手段と、第1および第2の演算手段による演算結果を用いて前記信号入力線からの入力信号がハイレベルであるか否かを判別するためのしきい値を設定するしきい値設定手段とを具備する、センサ装置。
  2. 前記しきい値設定手段は、前記第2演算手段により求めた数値に基づいて前記しきい値を仮設定し、前記第1演算手段が求めた数値に対する仮のしきい値の余裕度があらかじめ定めた基準値を上回る場合には仮のしきい値を確定し、前記余裕度が前記基準値より小さい場合には、第1演算手段により求めた数値に前記基準値を加えた値をしきい値に設定する、請求項1に記載されたセンサ装置。
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