JP5639382B2 - 電動クレーン及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、港湾や内陸地のコンテナターミナルなどで、コンテナの荷役に使用される門型クレーンであって、動力を電気として荷役作業等を行う電動クレーン及びその制御方法に関する。
港湾や内陸地等のコンテナターミナルでは、岸壁クレーンや門型クレーンによって、船舶、鉄道及びトレーラ間のコンテナの荷役を行っている。この門型クレーンは、ディーゼル発電機を搭載しており、発電した電気で走行及び荷役作業を行っている。近年、排気ガス規制等の問題から、コンテナターミナルの給電設備から供給される電気(陸電供給)により運転する門型クレーンが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
図3に、電源ケーブルを介して、コンテナターミナルの給電設備から電源供給を受けるケーブルリール型クレーン1Xを示す。このクレーン1Xは、コンテナターミナルの給電設備6Xと接続する電源ケーブル13と、電源ケーブル13の巻き取り及び巻き出しを行うケーブルリール14を有している。また、クレーン1Xのクレーン本体9は、電源ケーブル13により供給された電気を、トランス8、整流器7及びインバータ5を経由して、モータ4に供給する電源回路を有している。
次に、クレーン1Xにおける電気の流れについて説明する。給電設備6Xは、電源ケーブル13に交流(例えば三相交流)の高圧電気(例えば3300〜11000V)を供給する。この高圧電気を、トランス8で低圧電気(例えば460V)に変換する。この低圧電気を、整流器7で直流に変換する。次に、整流器7で変換された直流電流を、インバータ5で電圧及び周波数を任意に調整した交流電気に変換し、モータ4に供給する。このモータ4の動力により、クレーン1Xは、走行及び荷役作業を行う。なお、各機器を結んでいる線は、単線が直流電気、複線が交流電気を示している。また、クレーンの荷役作業では、巻き上げ加速時などに必要電力量が最大となる。給電設備は、この必要電力量の最大値を下回らない範囲で電力を供給できるように、電圧及び電流量を設定している。
図4に、絶縁トロリを介して、コンテナターミナルの給電設備から電源供給を受けるバスバー型クレーン1Yを示す。このクレーン1Yは、コンテナターミナルに敷設したレール状の絶縁トロリ18から電気を受ける受電装置16を有している。この受電装置16は、接触子15を有している。また、絶縁トロリ18は、コンテナターミナルに立設した給電支柱19に固定している。更に、クレーン1Yのクレーン本体9は、受電装置16により供給された電気を、整流器7及びインバータ5を経由して、モータ4に供給する電源回路を有している。
次に、クレーン1Yにおける電気の流れについて説明する。給電設備6Yは、降圧盤17により電圧を下げた交流の低圧電気(例えば460V)を、絶縁トロリ18に供給する。この低圧電気を、受電装置16の接触子15を介して整流器7に供給し、整流器7で直流に変換する。次に、直流に変換した低圧電気を、インバータ5で電圧及び周波数を任意に調整した交流電気に変換し、モータ4に供給する。
図5に、コンテナターミナル30の概略を示す。コンテナターミナル30では、まず、岸壁クレーン(橋型クレーン)41が、コンテナ船40からコンテナ43を荷揚げし、トレーラ42に搭載する。トレーラ42は、コンテナ43をコンテナ載置エリア(以下、レーン31という)に運搬する。各レーン31(31A、31B、31C、31D)では、
門型クレーン1X、1Yが、コンテナ43をトレーラ42から荷下ろしする。なお、説明のため、レーン31A、31Bには、ケーブルリール型クレーン1Xを配置した様子を示し、レーン31C、31Dには、バスバー型のレーン1Yを配置した様子を示している。
ケーブルリール型クレーン1Xは、コンテナターミナル30に設置した給電設備6Xに、電源ケーブル13を接続して、電気の供給を受けている。このクレーン1Xは、レーン31に沿って荷役作業をする際、ケーブルリール14(図3参照)で電源ケーブル13の巻き取り及び巻き出しを行っている。
また、クレーン1Xは、荷役作業のないレーン31から、作業の集中しているレーンに移動するレーンチェンジを行うことが多々ある。このレーンチェンジを行う場合、クレーン1Xは、電源ケーブル14を巻き取り、電源ケーブル14を給電設備6Xから切り離す。その後、クレーン1Xに搭載したディーゼル発電機等から供給される電気によって移動先のレーンまで移動し、移動先レーンの給電設備6Xに電源ケーブル14を接続し、荷役作業を再開する。
バスバー型クレーン1Yは、レーン31の全長にわたって敷設したレール状の絶縁トロリ18に、受電装置16の接触子15(図4参照)を接触させて、電気の供給を受けている。レーンチェンジを行う場合、クレーン1Yは、レーン端部で、受電装置16と絶縁トロリ18の接触を解除する。その後、レーンを移動し、移動先のレーンの絶縁トロリ18に、受電装置16を接触させて、荷役作業を再開する。
上記の構成により、クレーン1X、1Yは、排気ガスを排出せず、荷役作業を行うことができる。近年、ディーゼル発電機を搭載した門型クレーンを、電動クレーンに改造して使用する要求が高まっている。
しかしながら、上記のクレーンはいくつかの問題点を有している。第1に、ケーブルリール型クレーンは、給電設備と電源ケーブルの着脱作業が、危険であるという問題を有している。つまり、レーンチェンジを行う度に、高圧電気が流れている電源ケーブルの着脱を作業員が行わなくてはならない。なお、高圧電気が流れる電源ケーブルの着脱には、資格が必要という法規を設けている国や地域が多い。
第2に、ケーブルリール型クレーンは、安全性を向上するために電源ケーブルを流れる電気の電圧を下げた場合、レーンの長さの長いコンテナターミナルでは使用できないという問題を有している。ここで、クレーンに必要な電力を供給する場合、P(W)=E(V)・I(A)の関係から電圧の降下に伴い電流量を増加する必要がある。ここで、Pは電力、Eは電圧、Iは電流を示している。この電流量を増加するためには、電源ケーブルを大径化する必要がある。更に、低圧電気は電送中の電圧降下により長距離電送ができないという問題がある。電源ケーブルの大径化に伴い重量が増加し、ケーブルリールも大型化し、重量が増加するため、クレーンへの取り付け作業が困難となる。なお、例えば、6000V用の電源ケーブルは直径35〜40mmで、1mあたり7kg程度となり、480V用の電源ケーブルは直径60〜70mmで、1mあたり18kg程度となる。
第3に、バスバー型クレーンは、走行路に給電支柱及び絶縁トロリを設置しなければならず、狭隘なターミナルでは使えないという問題を有している。
特開2007−223805号公報 特開2009−242101号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける電動クレーンにおいて、レーンチェンジの際の安全性が高く、且つ、レーンの長さが長いコンテナターミナルに適用可能であって、地上に給電支柱等の設備を要しない電動クレーン及びその制御方法を提供することにある。また、従来のディーゼル発電機を使用していたコンテナターミナルに、低コストで適用可能な電動クレーン及びその制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る電動クレーンは、コンテナターミナルに設置した給電設備から電源ケーブル及びケーブルリールを介して給電を受けるケーブルリール型の電動クレーンにおいて、前記電動クレーンが、前記ケーブルリールと、モータと、インバータと、第1昇圧装置と、蓄電装置と、充電装置を備えるとともに、該充電装置を整流器と第2昇圧装置とを有して構成し、前記整流器は、前記給電設備から給電される3300〜11000Vの交流の高圧電気を前記コンテナターミナルに設けた降圧盤によりに降圧された440〜500Vの交流の低圧電気を受けて、直流に変換し、前記第2昇圧装置は、前記整流器で整流されて発生した直流を昇圧し、前記蓄電装置は、前記整流器で発生した直流を充電し、前記第1昇圧装置は、前記蓄電装置からの直流を昇圧して前記インバータに供給し、前記インバータは、前記第1昇圧装置からの直流を交流電気に変換して、この変換された交流電気を前記電動クレーンのモータに供給するように構成して、前記給電設備から給電される3300〜11000Vの交流の高圧電気を前記コンテナターミナルに設けた降圧盤によりに降圧された440〜500Vの交流の低圧電気を受けて駆動されることを特徴とする。
この構成により、電動クレーンが蓄電装置(バッテリ)から供給される電力で荷役作業を行なっているときに、給電設備から充電装置を介して蓄電装置を充電することができる。つまり、電動クレーンの必要電力量が最大となる場合も含め、蓄電装置が電力を供給するため、給電設備は電動クレーンの必要電力量の変動にかかわらず、一定の割合で給電することができる。このため、給電設備から供給する電力量を平滑化することができ、低電圧且つ低電流の電気を利用することができる。更に、低電流の電気を利用することで、電源ケーブルの径を小さくすることができる。
また、電源ケーブルに流す電気を低圧電気とすることができるため、レーンチェンジの際の安全性を向上することができる。また、電源ケーブルに供給する電力量を減らすことができるため、低圧電気を供給する場合であっても、電源ケーブルを大径化する必要がない。そのため、長いレーンを有するターミナルに適用可能となる。
更に、例えば、バスバー型の電動クレーンの場合であれば、絶縁トロリを流れる電気は、充電用の電気であるため、電圧降下が発生しても、荷役作業に影響がでない。そのため、長いレーンを有するターミナルに適用可能である。
また、本発明の参考となる電動クレーンは、コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける電動クレーンにおいて、前記電動クレーンが、蓄電装置と、充電装置を有しており、前記蓄電装置が、第1昇圧装置及びインバータを介して前記モータに電気を供給するように構成し、前記充電装置が、前記給電設備から整流器及びインバータを介して前記モータに電気を供給するように構成したことを特徴とする。この構成により、必要となる昇圧装置が1つとなり、電動クレーンの低コスト化を実現することができる。また、充電装置が、前記給電設備から整流器及び第1昇圧装置を介して前記蓄電装置に電気を供給するように構成することができる。
上記の目的を達成するための本発明に係る電動クレーンの制御方法は、コンテナターミナルに設置した給電設備から電源ケーブル及びケーブルリールを介して給電を受けるとともに、前記ケーブルリールと、モータと、インバータと、第1昇圧装置と、蓄電装置と、充電装置を備えるとともに、該充電装置を整流器と第2昇圧装置とを有して構成されたケーブルリール型の電動クレーンの制御方法であって、前記整流器は、前記給電設備から給電される3300〜11000Vの交流の高圧電気を前記コンテナターミナルに設けた降圧盤によりに降圧された440〜500Vの交流の低圧電気を受けて、直流に変換し、前記第2昇圧装置は、前記整流器で整流されて発生した直流を昇圧し、前記蓄電装置は、前記整流器で発生した直流を充電し、前記第1昇圧装置は、前記蓄電装置からの直流を昇圧して前記インバータに供給し、前記インバータは、前記第1昇圧装置からの直流を交流電気に変換して、この変換された交流電気を前記電動クレーンのモータに供給するように構成して、前記給電設備から給電される3300〜11000Vの交流の高圧電気を前記コンテナターミナルに設けた降圧盤によりに降圧された440〜500Vの交流の低圧電気を受けて駆動するとともに、前記蓄電装置への充電は前記蓄電装置の充電量が十分である場合を除いて常時充電とし、前記モータを駆動する第1の条件下では、前記第1昇圧装置を前記直流電気の電圧を前記モータの要求の電圧になるように制御するとともに、前記インバータを前記蓄電装置からの直流電気を交流電気に変換するように制御して、前記蓄電装置からの電気でモータを駆動するように制御し、前記モータが発電する第2の条件下では、前記インバータを前記モータで発電した交流電気を直流電気に変換するように制御するとともに、前記第1昇圧装置を前記直流電気の電圧を前記蓄電装置の電圧よりも高い電圧に昇圧するように制御して前記モータで発電する電気を前記蓄電装置に充電するように制御することを特徴とする。この構成により、前述と同様の作用効果を得ることができる。
また、第2の条件下で、外力により回転した前記モータで発電を行い、前記モータから前記蓄電装置に電気を供給し、前記充電装置から前記蓄電装置に電気を供給する制御を行うように構成することができる。この構成により、電動クレーンのエネルギ効率を向上することができる。なお、第1の条件下とは、電動クレーンが走行及びコンテナの巻上げ等を行う場合を示し、第2の条件下とは、電動クレーンがコンテナの巻き下げを行う場合を示す。
本発明の参考となる電動クレーンの制御方法は、コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける電動クレーンで、前記電動クレーンが、蓄電装置と、充電装置を有しており、前記蓄電装置が、第1昇圧装置及びインバータを介して前記モータに電気を供給するように構成し、前記充電装置が、前記給電設備から整流器及びインバータを介して前記モータに電気を供給するように構成した電動クレーンの制御方法であって、第1の条件下で、前記充電装置から前記モータに電気を供給し、前記モータの電力使用量に対して前記充電装置が供給する電力の不足分を前記蓄電装置から前記モータに供給する制御を行うことを特徴とする。この構成により、前述と同様の作用効果を得ることができる。
また、第2の条件下で、外力により回転した前記モータで発電を行い、前記モータから前記蓄電装置に電気を供給し、前記充電装置から前記蓄電装置に電気を供給する制御を行うように構成することができる。この構成により、電動クレーンのエネルギ効率を向上することができる。
本発明に係る電動クレーン及びその制御方法によれば、コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける電動クレーンにおいて、レーンチェンジの際の安全性が高く、且つ、レーンの長さが長いコンテナターミナルに適用可能な電動クレーン及びその制御方法を提供することができる。
本発明に係る実施の形態の電動クレーンの概略図である。 本発明の参考となる実施の形態のクレーンの概略図である。 従来のケーブルリール型クレーンの概略図である。 従来のバスバー型クレーンの概略図である。 従来のコンテナターミナルの概略図である。
以下、本発明に係る実施の形態の電動クレーンについて、図面を参照しながら説明する。図1に、本発明に係る実施の形態の電動クレーン1を示す。電動クレーン1は、コンテナターミナルの給電設備6と降圧盤17を介して接続する電源ケーブル13と、電源ケーブル13の巻き取り及び巻き出しを行うケーブルリール14を有している。また、クレーン1は、電源ケーブル13により供給された電気を、蓄電装置(以下、バッテリという)2に供給する充電装置3を有している。この充電装置3は、整流器7と第2昇圧装置(以
下、第2チョッパーという)12を介してバッテリ2に接続している。更に、クレーン1のクレーン本体9は、バッテリ2を第1昇圧装置(以下、第1チョッパーという)11及びインバータ5を介して、モータ4に接続している。
ここで、バッテリ2は、例えば、キャパシタ又はリチウムイオン電池等で構成することができる。なお、図1は、ケーブルリール型の電動クレーン1を示しているが、バスバー型の電動クレーンも同様に構成することができる。また、本発明の参考となるバスバー型の場合、クレーンは、電源ケーブル13及びケーブルリール14の代わりに、受電装置16を有する。また、コンテナターミナルは、給電設備6及び絶縁トロリ18を有する(図4参照)。
次に、電動クレーン1における電源回路の働きについて説明する。給電設備6は、高圧で供給され、降圧させて低圧として、電源ケーブル13に交流(二相又は三相交流)の低圧電気(例えば440〜500V)を供給する。充電装置3は、この低圧電気を、整流器7で直流に変換し、第2チョッパー12で昇圧し、バッテリ2に充電する。この第2チョッパー12は、給電設備6から供給される電気を、バッテリ2よりも高い電圧となるように制御する。この充電装置3によるバッテリ2の充電は、クレーン1の荷役作業中も含め、常時充電するように制御することが望ましい。
また、バッテリ2は、第1チョッパー11を介してインバータ5に直流電気を供給する。インバータ5は、この直流電気をモータ4に適した電圧(例えば440V)及び周波数を有する交流電気に変換し、モータ4に供給する。なお、バッテリ2とインバータ5の間の直流電気の電圧は、バッテリ2及びインバータ5の特性及び第1チョッパー11の制御等の影響も含め、任意に決定することができる(例えば680V)。
次に、電動クレーン1の荷役作業の際の電源回路の制御について説明する。クレーン1が走行及びコンテナの巻上げ等を行う場合(第1の条件下)、バッテリ2からモータ4に電気を供給する。ここで、コンテナを吊り上げる瞬間、モータ4の負荷は最大となり、クレーン1の必要電力量はピーク(最大値)となる。また、クレーン1がコンテナの巻き下げを行う場合(第2の条件下)、モータ4で発電を行い、バッテリ2に充電する制御を行う(回生エネルギの回収)。このとき、第1チョッパー11が、モータ4で発電した電気の電圧を昇圧し、バッテリ2の電圧より高い電圧となるように制御する。
他方、充電装置3は、クレーン1の荷役作業の状態にかかわらず、給電設備6から一定の電力の供給を受け、バッテリ2に充電を行うように構成することが望ましい。なお、クレーン1が休止中であるなど、バッテリ2の充電量が十分である場合は、第2チョッパー12の制御により、充電を停止する制御を行う。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、ケーブルリール型クレーンは、電源ケーブル13を流れる電気の電圧及び電流量を小さく構成することができる。これは、バッテリ2が、クレーン1の必要電力量の上下変化に対応して給電を行うため、給電設備6は、クレーン1が必要とする電力量のおおよそ平均値を常時電源ケーブル13に供給すればよいからである。そのため、電源ケーブル13の着脱作業の安全性を向上することができる。同時に、直径の細い電源ケーブル13を使用することができ、電源ケーブル13及びケーブルリール14の重量増加が発生しないため、長いレーン(300m以上)を有するコンテナターミナルで、ケーブルリール型の電動クレーン1を使用することができる。ここで、レーンの長さが長い(300〜600m程度)コンテナターミナルは、コンテナ載置ブロック(レーン)を横切る走行路がないため、容積効率を向上することができる。
また、本発明の参考となるバスバー型クレーンでは、レーンの長さの長いコンテナターミナルで使用することができる。つまり、絶縁トロリ上で電圧降下が起きた場合であっても、この電気を第2チョッパー12で昇圧制御し、一旦、バッテリ2に充電するため、クレーン1の機器の動作への影響を防止することができる。
図2に、本発明の参考となる電動クレーン1Aを示す。電動クレーン1Aは、コンテナターミナルの給電設備6と接続する電源ケーブル13と、電源ケーブル13の巻き取り及び巻き出しを行うケーブルリール14を有している。また、クレーン1Aは、電源ケーブル13により供給された電気を、バッテリ2に供給する充電装置3Aを有している。この充電装置3Aは、整流器7を有しており、第1チョッパー11を介してバッテリ2に接続している。更に、クレーン1Aのクレーン本体9は、バッテリ2を第1チョッパー11及びインバータ5を介して、モータ4に接続している。
次に、電動クレーン1Aにおける電源回路の働きについて説明する。給電設備6は、高圧で供給され、降圧させて低圧として、電源ケーブル13に交流(二相又は三相交流)の低圧電気(例えば440〜500V)を供給する。充電装置3Aは、この低圧電気を、整流器7で直流に変換し、インバータ5を介してモータ4に供給する。
また、バッテリ2は、第1チョッパー11を介してインバータ5に直流電気を供給する。インバータ5は、直流電気をモータ4に適した電圧(例えば440V)及び周波数を有する交流電気に変換し、モータ4に供給する。なお、バッテリ2とインバータ5の間の直流電気の電圧は、バッテリ2及びインバータ5の特性及び第1チョッパー11の制御等の影響も含め、任意に決定することができる(例えば680V)。
次に、クレーン1Aの荷役作業の際の電源回路の制御について説明する。クレーン1Aが走行及びコンテナの巻上げ等を行う場合(第1の条件下)、給電設備6からモータ4に電気を供給する。ここで、モータ4の負荷が最大となるコンテナを吊り上げる瞬間など、モータ4の必要電力量に対して、給電設備6からの供給電力量が不足する場合、第1チョッパー11を制御し、バッテリ2からモータ4に電気を供給する。また、クレーン1Aがコンテナの巻き下げを行う場合(第2の条件下)、モータ4で発電を行い、バッテリ2に充電する制御を行う(回生エネルギの回収)。このとき、第1チョッパー11が、モータ4で発電した電気の電圧を昇圧し、バッテリ2の電圧より高い電圧となるように制御する。
つまり、給電設備6は、クレーン1A(モータ4又はバッテリ2)に一定量の電力を常時供給する。そして、クレーン1Aの使用電力量が増大し、電力が不足する場合は、付加的にバッテリ2からモータ4へ電気を供給する制御を行う。なお、クレーン1Aが休止中である場合、充電装置3Aは第1チョッパー11を介して、バッテリ2を充電する。また、バッテリ2の充電量が十分である場合は、第1チョッパー11の制御により、充電を停止する制御を行う。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、ケーブルリール型クレーンは、電源ケーブル13を流れる電気の電圧及び電流量を小さく構成することができる。これは、給電設備6から供給する電力の不足分を、バッテリ2からの付加的な給電により補うため、給電設備6は、クレーン1Aの必要電力量のおおよそ平均値を常時電源ケーブル13に供給すればよいからである。
そのため、電源ケーブル13の着脱作業の安全性を向上することができる。同時に、直径の細い電源ケーブル13を使用することができ、電源ケーブル13及びケーブルリール14の重量増加が発生しないため、長いレーン(300m以上)を有するコンテナターミナルで、ケーブルリール型の電動クレーン1Aを使用することができる。
第2に、バスバー型クレーンを、レーンの長さの長いコンテナターミナルで使用することができる。つまり、絶縁トロリ上で電圧降下が起きた場合であっても、電力の不足分を、バッテリ2から第1チョッパー11を介して付加的にモータ4に供給するため、クレーン1Aの機器の動作への影響を防止することができる。
第3に、電源回路に必要となるチョッパーが1つとなるため、クレーン1Aの製造コスト又は改造コストを抑制することができる。
1、1A 電動クレーン(クレーン)
2 蓄電装置(バッテリ)
3 充電装置
4 モータ
5 インバータ
6 給電設備
7 整流器
11 第1昇圧装置(第1チョッパー)
12 第2昇圧装置(第2チョッパー)
19 給電支柱

Claims (2)

  1. コンテナターミナルに設置した給電設備から電源ケーブル及びケーブルリールを介して給電を受けるケーブルリール型の電動クレーンにおいて、
    前記電動クレーンが、前記ケーブルリールと、モータと、インバータと、第1昇圧装置と、蓄電装置と、充電装置を備えるとともに、該充電装置を整流器と第2昇圧装置とを有して構成し、
    前記整流器は、前記給電設備から給電される3300〜11000Vの交流の高圧電気を前記コンテナターミナルに設けた降圧盤によりに降圧された440〜500Vの交流の低圧電気を受けて、直流に変換し、
    前記第2昇圧装置は、前記整流器で整流されて発生した直流を昇圧し、
    前記蓄電装置は、前記整流器で発生した直流を充電し、
    前記第1昇圧装置は、前記蓄電装置からの直流を昇圧して前記インバータに供給し、
    前記インバータは、前記第1昇圧装置からの直流を交流電気に変換して、この変換された交流電気を前記電動クレーンのモータに供給するように構成して、
    前記給電設備から給電される3300〜11000Vの交流の高圧電気を前記コンテナターミナルに設けた降圧盤によりに降圧された440〜500Vの交流の低圧電気を受けて駆動されることを特徴とする電動クレーン。
  2. コンテナターミナルに設置した給電設備から電源ケーブル及びケーブルリールを介して給電を受けるとともに、前記ケーブルリールと、モータと、インバータと、第1昇圧装置と、蓄電装置と、充電装置を備えるとともに、該充電装置を整流器と第2昇圧装置とを有して構成されたケーブルリール型の電動クレーンの制御方法であって、
    前記整流器は、前記給電設備から給電される3300〜11000Vの交流の高圧電気を前記コンテナターミナルに設けた降圧盤によりに降圧された440〜500Vの交流の低圧電気を受けて、直流に変換し、
    前記第2昇圧装置は、前記整流器で整流されて発生した直流を昇圧し、
    前記蓄電装置は、前記整流器で発生した直流を充電し、
    前記第1昇圧装置は、前記蓄電装置からの直流を昇圧して前記インバータに供給し、
    前記インバータは、前記第1昇圧装置からの直流を交流電気に変換して、この変換された交流電気を前記電動クレーンのモータに供給するように構成して、
    前記給電設備から給電される3300〜11000Vの交流の高圧電気を前記コンテナターミナルに設けた降圧盤によりに降圧された440〜500Vの交流の低圧電気を受けて駆動するとともに、
    前記蓄電装置への充電は前記蓄電装置の充電量が十分である場合を除いて常時充電とし、
    前記モータを駆動する第1の条件下では、前記第1昇圧装置を前記直流電気の電圧を前記モータの要求の電圧になるように制御するとともに、前記インバータを前記蓄電装置からの直流電気を交流電気に変換するように制御して、前記蓄電装置からの電気でモータを駆動するように制御し、
    前記モータが発電する第2の条件下では、前記インバータを前記モータで発電した交流電気を直流電気に変換するように制御するとともに、前記第1昇圧装置を前記直流電気の電圧を前記蓄電装置の電圧よりも高い電圧に昇圧するように制御して前記モータで発電する電気を前記蓄電装置に充電するように制御することを特徴とする電動クレーンの制御方法。
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