JP5638160B2 - カプラー、供給体及び燃料カートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、気体又は液体の燃料により発電を行う燃料電池及びこの燃料電池に燃料を供給する燃料カートリッジを接続するカプラー、燃料カートリッジに用いられる供給体及び燃料カートリッジに関する。
現在、電子機器に、液体燃料により発電が可能な燃料電池を用いる技術が知られている。このような電子機器に用いられる燃料電池は、電子機器の運転や使用によって消費した液体燃料を燃料カートリッジによって供給することで、繰り返し発電が可能に形成されている。
また、燃料電池への燃料の供給を行うために、燃料電池及び燃料カートリッジにそれぞれカプラーが設けられ、当該カプラー同士を係合させることで、燃料の供給が行われる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、このようなカプラーとして、内部に開閉弁を有する円筒状の受給口が燃料電池に設けられ、受給口に挿入可能な、内部に開閉弁を有する円柱状の供給口が燃料カートリッジに設けられる。
燃料電池及び燃料カートリッジは、受給口及び供給口を接続することで、受給口及び供給口に設けられた開閉弁が開状態となり、燃料カートリッジから燃料電池に燃料が供給される。
特開2007−57007号公報
上述したカプラーを用いた燃料電池及び燃料カートリッジでは、以下の問題があった。即ち、上述したカプラーは、液体燃料を供給する場合に、供給側の燃料カートリッジから液体燃料が流れて燃料電池に注入される。このとき、燃料カートリッジは、その内部に貯留された液体燃料が燃料電池に移動するため、燃料カートリッジ内の圧力が低下し、結果、燃料カートリッジから燃料電池への液体燃料の移動が滞る虞がある。
このため、燃料カートリッジは、その低下した内圧を大気圧とするための開放弁を設ける構成や、又は、燃料カートリッジ内に燃料電池を貯留させる柔軟性又は可撓性を有する内容器を設け、内容器を加圧する加圧手段を設ける構成が必要となる。このため、燃料カートリッジの構成が複雑となり、燃料カートリッジの製造コストが増加する、という問題があった。また、燃料カートリッジの内圧を増加させるために、開放弁を操作する構成や、内容器を加圧する構成では、操作や加圧を行う工程が必要となり、液体燃料を短時間で容易に移動させることが困難である、という問題があった。
そこで本発明は、簡単な構成で、液体燃料の移動を容易に行うことが可能なカプラー、供給体及び燃料カートリッジを提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のカプラー、供給体及び燃料カートリッジは、次のように構成されている。
本発明の一態様として、カプラーは、円筒状に形成され、その一方の端部に形成された第1接続口を有し、その内部に燃料の流路を形成する第1外郭部材、前記第1外郭部材内に設けられ、前記第1接続口を閉塞するとともに、移動することで前記燃料の流路を開放する第1弁体、並びに、前記第1弁体の端面に支持されて前記第1外郭部材内に配置され、前記第1接続口を閉塞する位置に前記第1弁体を付勢する第1付勢部材を具備する、燃料電池に設けられる接続体と、円筒状に形成され、その一方の端部に前記第1接続口と接続可能な第2接続口を有し、その内部に燃料の流路及び外気と連続する空気の流路を形成する第2外郭部材、前記第2外郭部材内に設けられ、前記燃料の流路及び前記空気の流路を閉塞するとともに、前記第1接続口及び第2接続口の接続時に前記第1弁体と当接して前記第1弁体と互いに押圧して移動することで前記燃料の流路及び前記空気の流路を開放する第2弁体、並びに、前記第2弁体の端面に支持されて前記第2外郭部材内に配置され、前記第2接続口を閉塞する位置に前記第2弁体を付勢する第2付勢部材を具備する、燃料カートリッジに設けられる被接続体と、を備える。
本発明の一態様として、供給体は、円筒状に形成され、その一方の端部に形成された第1接続口を有し、その内部に燃料の流路を形成する第1外郭部材、前記第1外郭部材内に設けられ、前記第1接続口を閉塞するとともに、移動することで前記燃料の流路を開放する第1弁体、並びに、前記第1弁体の端面に支持されて前記第1外郭部材内に配置され、前記第1接続口を閉塞する位置に前記第1弁体を付勢する第1付勢部材を具備する、燃料電池に設けられる受給体に接続される、燃料カートリッジに設けられる供給体であって、
円筒状に形成され、その一方の端部に前記第1接続口と接続可能な第2接続口を有し、その内部に燃料の流路及び外気と連続する空気の流路を形成する第2外郭部材と、
前記第2外郭部材内に設けられ、前記燃料の流路及び前記空気の流路を閉塞するとともに、前記第1接続口及び第2接続口の接続時に前記第1弁体と当接して前記第1弁体と互いに押圧して移動することで前記燃料の流路及び前記空気の流路を開放する第2弁体と、
前記第2弁体の端面に支持されて前記第2外郭部材内に配置され、前記第2接続口を閉塞する位置に前記第2弁体を付勢する第2付勢部材と、
を備える。
本発明の一態様として、燃料カートリッジは、円筒状に形成され、その一方の端部に形成された第1接続口を有し、その内部に燃料の流路を形成する第1外郭部材、前記第1外郭部材内に設けられ、前記第1接続口を閉塞するとともに、移動することで前記燃料の流路を開放する第1弁体、並びに、前記第1弁体の端面に支持されて前記第1外郭部材内に配置され、前記第1接続口を閉塞する位置に前記第1弁体を付勢する第1付勢部材を具備する受給体を備える燃料電池に接続される燃料カートリッジであって、液体燃料を貯留するカートリッジ本体と、円筒状に形成され、その一方の端部に前記第1接続口と接続可能な第2接続口を有し、その内部に燃料の流路及び外気と連続する空気の流路を形成する第2外郭部材、前記第2外郭部材内に設けられ、前記燃料の流路及び前記空気の流路を閉塞するとともに、前記第1接続口及び第2接続口の接続時に前記第1弁体と当接して前記第1弁体と互いに押圧して移動することで前記燃料の流路及び前記空気の流路を開放する第2弁体、並びに、前記第2弁体の端面に支持されて前記第2外郭部材内に配置され、前記第2接続口を閉塞する位置に前記第2弁体を付勢する第2付勢部材を具備し、前記カートリッジ本体に設けられる供給体と、を備える。
本発明によれば、簡単な構成で、液体燃料の移動を容易に行うことが可能なカプラー、供給体及び燃料カートリッジを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るカプラーを用いた燃料電池及び燃料カートリッジの構成を模式的に示す説明図。 同カプラーの構成を示す断面図。 同燃料電池に用いられるカプラーの構成を示す断面図。 同燃料カートリッジの構成を示す断面図。 同燃料カートリッジに用いられるカプラーの構成を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るカプラーに用いられる供給体の構成を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係るカプラーに用いられる供給体の構成を示す断面図。 同供給体の構成を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池2及び燃料カートリッジ3、並びに、これら燃料電池2及び燃料カートリッジ3に用いられるカプラー1の構成を、図1乃至図5を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る電子機器4に設けられた燃料電池2及び燃料カートリッジ3に設けられたカプラー1の構成を模式的に示す説明図、図2は燃料電池2及び燃料カートリッジ3に用いられるカプラー1の構成を示す断面図、図3は燃料電池2に用いられるカプラー1の受給体6の構成を示す断面図、図4は燃料カートリッジ3の構成を模式的に示す断面図、図5は燃料カートリッジ3に用いられるカプラー1の供給体7の構成を示す断面図である。なお、図2中、矢印F1,F2は燃料の流路及びその流れ方向を、矢印Gは空気の流路及びその流れ方向を、それぞれ示す。
図1及び図2に示すように、カプラー1は、電子機器4に用いられる燃料電池2、及び、燃料を貯留し、且つ、燃料電池2に供給する燃料カートリッジ3に設けられる。カプラー1は、燃料電池2及び燃料カートリッジ3を接続可能に形成されている。
具体的には、図1乃至図5に示すように、カプラー1は、燃料電池2に、可撓性を有するチューブ5を介して設けられた受給体6と、燃料カートリッジ3に設けられた供給体7と、から成る。カプラー1は、受給体6及び供給体7が接続することで、燃料カートリッジ3に貯留された燃料を燃料電池2に供給可能に形成されている。
受給体6及び供給体7は、一方が接続体を構成し、他方が被接続体を構成する。本実施形態においては、受給体6を接続体とし、供給体7を被接続体として説明する。
燃料電池2は、ノートパソコン等の電子機器4に設けられる。燃料電池2は、起電部である燃料電池セル2Aと、燃料タンク2Bと、燃料タンク2Bに接続され、燃料タンク2Bに貯留する液体燃料を、供給体7を介して受給する受給体6と、を備えている。
燃料電池2は、燃料電池セル2Aでの起電に用いる液体燃料として、メタノールが用いられる。このメタノールは、電子機器4及び燃料電池2の性能等に応じて、その濃度及び種類等が異なるものが用いられる。
燃料カートリッジ3は、単体で持ち運び可能に形成されている。図4に示すように、燃料カートリッジ3は、液体燃料Rを貯留する貯留部であるカートリッジ本体3Aと、カートリッジ本体3Aに設けられ、受給体6に液体燃料を供給する供給体7と、を備えている。
燃料カートリッジ3は、燃料を加圧しないで貯留する非加圧式のカートリッジ本体3Aが用いられる。カートリッジ本体3Aは、例えば、1L乃至5Lの容量を有する樹脂材料で形成されたタンクである。
カートリッジ本体3Aは、その天井面の一部から突出することで形成され、その外周面に雄ねじ部が形成された開口部8と、開口部8に螺合可能に形成された雌ねじ部が形成された固定手段9と、を備えている。開口部8は、供給体7を配置可能に形成されている。固定手段9は、開口部8に配置された供給体7を、開口部8に固定可能に形成されている。
図2及び図3に示すように、受給体6は、第1外郭部材11と、第1可動体12と、第1支持体13と、第1付勢部材14と、第1密封部材15と、第1案内部材16と、を備えている。
受給体6は、弁体である第1可動体(第1弁体)12が往復動することで燃料の流路F1が開閉する開閉弁である。受給体6は、図2中矢印F1で示されるように、第1外郭部材11内に燃料の流路F1が形成され、当該流路がチューブ5を介して燃料タンク2Bと連通する。受給体6は、供給体7から第1外郭部材11内に供給された燃料を第1外郭部材11内の流路F1を介して燃料タンク2Bに供給する。
受給体6は、第1外郭部材11、第1可動体12、第1支持体13、第1密封部材15及び第1案内部材16が、樹脂材料により形成されている。また、受給体6は、第1付勢部材14が、金属材料、例えばばね鋼材により形成されている。
第1外郭部材11、第1可動体12、第1支持体13及び第1案内部材16は、熱硬化性樹脂材料、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリスチレン(PS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等が用いられる。
第1密封部材15は、弾性変形可能な樹脂材料、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPTE、PDM)、ニトリルゴム(NBR)、フッ素ゴム(FKM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム(VMQ)、クロロプレンゴム(CR)のゴム系の樹脂材料、又は、低密度ポリエチレン(LDPE)、軟質塩化ビニル(PVC)、ナイロン(PA)、ポリウレタン(PU)若しくはテフロン(登録商標)等の合成樹脂系の樹脂材料が用いられる。
第1外郭部材11は、円筒状に形成される。第1外郭部材11は、燃料電池2の燃料タンク2Bに接続されるチューブ5に固定される。具体的には、第1外郭部材11は、第1シリンダ部18と、第1固定部19と、を備えている。第1外郭部材11は、第1シリンダ部18及び第1固定部19に、チューブ5及び第1支持体13を固定可能に形成されている。
第1シリンダ部18は、円筒状であって、その内部に、往復動する第1可動体12を収納可能に形成されている。第1シリンダ部18は、第1支持体13の一部を挿通するとともに、第1支持体13を固定可能に形成されている。
具体的には、第1シリンダ部18は、供給体7の一部と係合可能な接続口である受給口(第1接続口)21と、その内部に第1可動体12、第1支持体13の一部、第1付勢部材14、及び、第1密封部材15を収納する第1収納部22と、を備えている。
第1シリンダ部18は、受給口21及び第1収納部22が一体に形成されるとともに、受給口21及び第1収納部22間に、第1可動体12の一部が出没可能な開口である第1口部23が形成された仕切部24が形成されている。
換言すると、第1シリンダ部18は、円筒状に形成されるとともに、その一方の端部側の内周面に、第1口部23を有する円環状の仕切部24が設けられる。第1シリンダ部18は、この仕切部24を挟んで一方に受給口21が、他方に第1収納部22が形成される。
受給口21は、その内径が後述する供給体7の供給口71の先端の外径と略同一に形成され、供給口71が仕切部24と当接するまで挿入可能に形成されている。
第1収納部22は、その内部に、第1可動体12及び第1密封部材15を配置可能に形成されている。また、第1収納部22は、その内周面の一部に、第1密封部材15と当接する第1当接部22aを備えている。
第1収納部22は、その内径が、第1可動体12の外径よりも大径に形成されている。第1収納部22は、その内周面と第1可動体12の外周面との隙間によって、液体燃料の流路F1を形成する。また、第1収納部22は、仕切部24が形成された端部とは他方の端部に、第1固定部19を固定する第1被固定部22bと、第1支持体13を固定する第2被固定部22cと、を備えている。
第1当接部22aは、例えば、第1収納部22の仕切部24に隣接する内周面が他部よりも小径に形成されることで構成された、第1収納部22の小径部である。第1当接部22aは、第1密封部材15が当接することで、第1収納部22及び第1可動体12間を密封するとともに、第1密封部材15が離間することで、第1収納部22及び第1可動体12間を非密封とする。より具体的には、第1当接部22aは、第1密封部材15の後述する第1シール部材48と離接することで、第1可動体12の外周面及び第1収納部22の内周面間の流路F1を開閉する。
第1被固定部22bは、例えば、第1収納部22の外周面に形成された雄ねじである。第2被固定部22cは、例えば、第1収納部22の内周面に形成された雌ねじである。
第1固定部19は、第1シリンダ部18に固定され、燃料タンク2Bに接続されるチューブ5及び第1支持体13を固定する。具体的には、第1固定部19は、チューブ5及び第1支持体13に嵌合される嵌合部材26と、第1被固定部22bと係合可能に形成された雌ねじ27aがその内周面に形成され、嵌合部材26を第1支持体13に向って押圧する押圧部材27と、を備えている。
嵌合部材26は、第1支持体13と嵌合する部位が円錐台形状に形成され、その軸心に沿ってチューブ5を挿入可能な開口部26aが形成されている。嵌合部材26は、第1支持体13と嵌合し、その円錐台形状の傾斜する外面(傾斜面)が第1支持体13に押圧されることで、挿入されたチューブ5と嵌合可能に形成される。嵌合部材26は、押圧され、且つ、当該押圧により弾性変形することで、第1支持体13及びチューブ5と密着し、当該密着する面を液密に面シール可能に形成されている。
押圧部材27は、所謂袋ナットであり、チューブ5を挿入可能、且つ、雌ねじ部27aにより第1被固定部22bと螺合可能に形成されている。また、押圧部材27は、第1被固定部22bと螺合することで、その端面によって嵌合部材26の端部を第1支持体13に向って押圧可能に形成される。
第1可動体12は、同軸上に異なる複数の径で形成された円柱状の部材であって、受給口21及び第1収納部22内に、その軸心方向に沿って往復動可能に配置される。具体的には、第1可動体12は、その一端側から他端側に向かって第1先端部31、第1中央部32及び第1後端部33を備えている。
第1先端部31は、その外径が第1口部23の内径よりも小さく形成されており、第1口部23に挿通可能に形成されている。第1先端部31は、受給口21に供給体7が接続されたときに、供給体7の後述する第2可動体52と当接し、且つ、互いに押圧可能な長さで、その先端が仕切部24の受給口21側の主面から突出する。
第1中央部32は、その一方の端部が第1先端部31に一体に形成される。第1中央部32は、その外径が、第1先端部31よりも大径であって、且つ、第1収納部22及び第1当接部22aの内径よりも小径に形成される。第1中央部32は、その端面が仕切部24の第1収納部22側の主面に当接可能に形成される。第1中央部32は、その外周面に、その端面が仕切部24の主面に当接したときに、第1当接部22aの端面と当接する第1密封部材15を配置するシール溝32aを備えている。
第1後端部33は、第1中央部32の他方の端部に一体に形成され、その端面が第1付勢部材14の座面を成す。第1後端部33は、その外径が、第1中央部32よりも大径であって、且つ、第1収納部22の内径よりも小径に形成されている。第1後端部33は、その中心に形成された第1支持体13の一部を挿通可能な円柱状の第1案内孔33aと、その外周面に形成され、第1案内孔33aと連通する第1連通孔33bと、を備えている。また、第1後端部33は、その外周面に第1密封部材15を配置するシール溝33cを備えている。
第1案内孔33aは、第1支持体13の一部を挿入可能に形成されている。第1案内孔33aは、その長さが、第1可動体12の移動距離及び挿入される第1支持体13の一部の長さの和以上の長さに形成されている。第1連通孔33bは、シール溝33cよりも第1中央部32側に配置される。即ち、第1連通孔33bは、第1中央部32のシール溝32a及び第1後端部33のシール溝33c間に配置される。
第1支持体13は、同軸上に異なる径で形成された円柱状の部材であって、第2被固定部22cに固定可能に形成されている。具体的には、第1支持体13は、その一端側から他端側に向かって第1案内部41、第2固定部42及び第1規制部43を備えている。また、第1支持体13は、その内部に、第1案内孔33a及び第1連通孔33bと連通する連通孔45と、嵌合部材26を挿入可能、且つ、嵌合部材26の傾斜面と当接可能な傾斜面を有する円錐台形状の挿入部46と、を備えている。
第1案内部41は、その外径が第1案内孔33aの内径と略同一径に形成されている。第1案内部41は、第1案内孔33aに挿通可能、且つ、第1案内孔33aと摺接可能に形成されている。第1案内部41は、第1案内孔33aに挿通されることで、第1可動体12を第1案内部41の軸心に沿って移動可能に案内する。
第2固定部42は、円柱状に形成されるとともに、その端面が第1付勢部材14の座面を成す。第2固定部42は、その外周面に雄ねじ部42aが形成されており、第2被固定部22cと螺合することで、第2被固定部22cに固定可能に形成されている。
第1規制部43は、その端面が、第1シリンダ部18の端面と当接することで、第2被固定部22cと螺合する第2固定部42の移動量を規制可能に形成されている。
第1付勢部材14は、第1案内部41が挿通されるとともに、第1後端部33の座面及び第2固定部42の座面に支持される、所謂コイルバネである。第1付勢部材14は、第1可動体12を、第1中央部32の端面が仕切部24の主面と当接する方向に常時付勢する。第1付勢部材14は、第1シリンダ部18の収納部22、第1可動体12及び第1支持体13により形成されるとともに、これら部材が密着することで液密に密封された空間に配置される。
第1密封部材15は、第1中央部32のシール溝32aに設けられる第1シール部材48と、第1後端部33のシール溝33cに設けられる第2シール部材49と、を備えている。第1シール部材48は、第1当接部22a及び第1中央部32のシール溝32aと当接することで、第1収納部22の内周面及び第1可動体12の外周面の隙間の流路F1を閉塞可能に形成されている。第2シール部材49は、第1収納部22及び第1後端部33のシール溝33cと当接することで、第1収納部22の内周面及び第1可動体12の外周面の隙間に形成される連通孔33bの二次側(第1支持体13側)の流路F1を常時閉塞可能に形成されている。
第1案内部材16は、所謂キーロックリングである。第1案内部材16は、受給口21の外周面に固定される。第1案内部材16は、円筒状に形成され、その内周面の一部であって、例えばその開口端側にキー16aを備えている。
このように構成された受給体6は、第1当接部22aから第1シール部材48が離間することで、仕切部24の第1口部23の内周面及び第1先端部31間の隙間、第1当接部22aの内周面及び第1中央部32の外周面の隙間、第1収納部22の内周面及び第1後端部33の外周面間の隙間、第1連通孔33b、第1案内孔33a、第1支持体13の連通孔45並びに嵌合部材26に固定されたチューブ5により順路が形成された液体燃料の流路F1が形成される。
図2、図4及び図5に示すように、供給体7は、基部50と、第2外郭部材51と、第2可動体52と、第2支持体53と、第2付勢部材54と、第2密封部材55と、被覆部材56と、エアチューブ57と、フロート58と、を備えている。
供給体7は、弁体である第2可動体(第2弁体)52が往復動することで燃料の流路F2が開閉する開閉弁である。供給体7は、第2外郭部材51内に燃料の流路F2が形成され、当該流路F2がカートリッジ本体3Aと連通する。供給体7は、カートリッジ本体3Aの燃料を第2外郭部材51内の流路F2を介して受給体6に供給する。
供給体7は、基部50、第2外郭部材51、第2可動体52、第2支持体53、第2密封部材55、被覆部材56、エアチューブ57及びフロート58が、樹脂材料により形成されている。また、供給体7は、第2付勢部材54が、金属材料、例えばばね鋼材により形成されている。
基部50、第2外郭部材51、第2可動体52、第2支持体53及びフロート58は、熱硬化性樹脂材料、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリスチレン(PS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等が用いられる。
第2密封部材55、被覆部材56及びエアチューブ57は、弾性変形可能な樹脂材料、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPTE、PDM)、ニトリルゴム(NBR)、フッ素ゴム(FKM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム(VMQ)、クロロプレンゴム(CR)のゴム系の樹脂材料、又は、低密度ポリエチレン(LDPE)、軟質塩化ビニル(PVC)、ナイロン(PA)、ポリウレタン(PU)若しくはテフロン(登録商標)等の合成樹脂系の樹脂材料が用いられる。なお、被覆部材56は、高い伸縮性を有する材料が好ましい。
基部50は、開口部8及び固定手段9間に支持され固定される。基部50は、例えば、開口部8及び固定手段9間に介在される鍔部50aを有する有底円筒状に形成され、その底部に第2外郭部材51を固定可能に形成される。
第2外郭部材51は、異なる複数の外径及び内径を有する円筒状に形成され、その周面の一部が、基部50に固定される。第2外郭部材51は、第2シリンダ部61、第3シリンダ部62及び第3被固定部63を備えている。第2外郭部材51は、第3被固定部63により、第2支持体53を固定可能に形成されている。
第2シリンダ部61は、円筒状であって、その内部に、往復動する第2可動体52の一部を収納可能に形成される。具体的には、第2シリンダ部61は、受給体6の受給口21と係合可能な接続口である供給口(第2接続口)71と、その内部に第2可動体52を収納する第2収納部72と、を備えている。第2シリンダ部61は、供給口71及び第2収納部72が一体に形成されている。
供給口71は、第2収納部72と連通し、第2収納部72に収納された第2可動体52の一部を往復動可能にする開口である第2口部73を有している。供給口71は、受給口21に挿入可能に、その外径が受給口21の内径と略同一に形成されている。供給口71は、第2口部73により第1可動体12の第1先端部31及び第2可動体52の一部を挿通可能な円筒形状に形成されている。
具体的には、供給口71は、受給口21の外径よりも若干小径の円筒形状に形成されている。また、供給口71は、その外周面に設けられ、受給口21の内周面と当接するシール部71aを備えている。
シール部71aは、例えば、断面視で半円状の環状の突起であり、供給口71の外周面に円環状に一体に設けられる。シール部71aは、供給口71が受給口21に挿入された場合に、一部弾性変形することで、供給口71及び受給口21の隙間を密閉する。
第2収納部72は、その内部に、第2可動体52及び第2密封部材55を配置可能に形成されている。また、第2収納部72は、その内周面の一部に、第2密封部材55と当接する第2当接部72aを備えている。
また、第2収納部72は、その外周面の一部に、その軸心方向に延設され、キー16aを通過可能な第1溝部(キー溝)72bと、第2収納部72の第3シリンダ部62に隣接する外周面に形成され、キー16aを径方向に移動可能な、円弧状の第2溝部(キー溝)72cと、を備えている。第2溝部72cは、第1溝部72bから挿入されたキー16aが受給体6又は供給体7が回動することで回動して挿入されるとともに、キー16aと係合可能に形成されている。このような、第1溝部72b及び第2溝部72cは、第1案内部材16と係合する第2案内部材を構成する。
第2収納部72は、その内径が、第2可動体52の外径よりも大径に形成されている。第2収納部72は、その内周面と第2可動体52の外周面との隙間によって、液体燃料の流路F2を形成する。また、第2収納部72は、供給口71が形成された端部とは他方の端部に、第3シリンダ部62が一体に形成される。
第2当接部72aは、例えば、第2収納部72の供給口71に隣接する内周面が他部よりも小径に形成されることで構成された、第2収納部72の小径部である。第2当接部72aは、第2密封部材55が当接することで、第2収納部72及び第2可動体52間を密封するとともに、第2密封部材55が離間することで、第2収納部72及び第2可動体52間を非密封とする。より具体的には、第2当接部72aは、第2密封部材55の後述する第3シール部材97と離接することで、第2可動体52の外周面及び第2収納部72の内周面間の流路F2を開閉する。
第3シリンダ部62は、その一方の端部が第2シリンダ部61と一体に形成され、且つ、その他方の端部が開口する円筒状に形成される。第3シリンダ部62は、その内部に、往復動する第2可動体52の他部を収納可能に形成されている。具体的には、第3シリンダ部62は、第2可動体52の他部を収納する第3収納部74と、第3収納部74の外周面に一体に設けられ、第3収納部74と連通するエアチューブ57を取り付ける取付部75と、を備えている。
第3収納部74は、第2シリンダ部61と隣接する端部の一部に開口部74aを有するとともに、その端面に第2密封部材55の後述する第5シール部材99を配置可能に形成されている。第3収納部74は、その内周面の一部に開口部74a、取付部75と連通する開口部74bを有している。
第3収納部74は、その内周面が第2可動体52と摺接可能に形成されている。第3収納部74は、その端部の開口部74a、その内部空間及びその内周面の開口部74bによって、第2外郭部材51の外部空間と取付部75とを連通する空気の流路Gを形成する。取付部75は、円筒状に形成され、その内部に開口部74bと連通する孔部75aが形成される。取付部75は、孔部75aを介して、第3収納部74とエアチューブ57とを連通する。
第3被固定部63は、第2シリンダ部61に一体に形成されるとともに、円弧状の断面を有する複数の柱部63aにより形成される。例えば、第3被固定部63は、柱部63aが対称位置に一対設けられることで構成される。なお、図2、図4及び図5においては、柱部63aは、一つのみ示す。
第3被固定部63は、第2可動体52に挿入されるとともに、柱部63aの端部にそれぞれ形成された雌ねじ部63bを備えている。第3被固定部63は、柱部63aのそれぞれに形成された雌ねじ部63bの組み合わせにより、一部が切欠して形成された連続する雌ねじを形成し、当該雌ねじにより第2支持体53を固定可能に形成されている。
第2可動体52は、同軸上に異なる径で形成された棒状の部材であって、その軸心方向に往復動可能に、供給口71、第2収納部72及び第3収納部74内に配置される。具体的には、第2可動体52は、その一端側から他端側に向かって第2先端部81、第2中央部82及び第2後端部83を備えている。
第2先端部81は、その外径が第2口部73の内径よりも小さく形成されており、第2口部73に挿通可能に形成されている。第2先端部81は、供給口71に受給体6が接続されたときに、受給体6の第1先端部31と当接可能、且つ、互いに押圧可能な長さに形成されている。第2先端部81は、その先端が第2口部73内に位置する。
第2中央部82は、その一方の端部が第2先端部81に一体に形成される。第2中央部82は、その外径が、第2先端部81よりも大径であって、且つ、第2収納部72及び第2当接部72aの内径よりも小径に形成される。第2中央部82は、その端面が第2収納部72の端面と当接可能に形成される。第2中央部82は、その外周面に、その端面が第2収納部72の端面と当接したときに、第2当接部72aの端面と当接する第2密封部材55を配置するシール溝82aを備えている。
第2後端部83は、第2中央部82の他方の端部に一体に形成され、その端面が第2付勢部材54の座面を成す。第2後端部83は、その外径が第2中央部82よりも大径であって、且つ、その外径が第2収納部72の内径よりも小径に形成されている。第2後端部83は、その中心に形成された第2支持体53の一部を挿通可能な円柱状の第2案内孔83aと、その外周面に形成され、第2案内孔83aと連通する第2連通孔83bと、を備えている。
第2後端部83は、その外周面に形成され第2密封部材55を配置するシール溝83cを備えている。また、第2後端部83は、その端部の外周面に設けられ、第3収納部74の内周面と摺動可能に形成された摺動部84と、その端面に設けられ、被覆部材56を嵌合可能な嵌合部85と、を備えている。
第2案内孔83aは、第2支持体53の一部を挿入可能に形成されている。第2案内孔83aは、その長さが、第2可動体52の移動距離及び挿入される第2支持体53の一部の長さの和以上の長さに形成されている。第2連通孔83bは、シール溝83cよりも第2中央部82側に配置される。即ち、第2連通孔83bは、第2中央部82のシール溝82a及び第2後端部83のシール溝83c間に配置される。
摺動部84は、円板状に形成され、その外周面の少なくとも一部の外径が第3収納部74の内径よりも若干大径に形成されている。摺動部84は、その外周面が第3収納部74の内周面と気密に摺動可能に形成されるとともに、その端面が、第3収納部74の端面に配置された第5シール部材99と気密に密着可能に形成されている。
嵌合部85は、円筒状に設けられ、その外径が被覆部材56の内径よりも小径に形成されることで、被覆部材56と嵌合可能に形成されている。また、嵌合部85は、その内径が、第2付勢部材54の外径よりも大径に形成されている。
第2支持体53は、同軸上に異なる径で形成された円柱状の部材であって、第3被固定部63に固定可能に形成されている。具体的には、第2支持体53は、その一端側から他端側に向かって第2案内部91、第3固定部92及び第2規制部93を備えている。第2支持体53は、その内部に、第2案内孔83a及び第2連通孔83bと連通する連通孔95が形成されている。また、第2支持体53は、例えば、その後端に、所定の長さのチューブ96が設けられる。
第2案内部91は、その外径が第2案内孔83aの内径と略同一径に形成されている。第2案内部91は、第2案内孔83aに挿通可能、且つ、第2案内孔83aと摺動可能に形成されている。第2案内部91は、第2案内孔83aに挿通されることで、第2可動体52を第2案内部91の軸心に沿って移動可能に案内する。
第3固定部92は、円柱状に形成されるとともに、その端面が第2付勢部材54の座面を成す。第3固定部92は、その外周面に雄ねじ92aが形成されており、第3被固定部63の雌ねじ部63bと螺合することで、第3被固定部63に固定可能に形成されている。
第2規制部93は、その端面が、第3被固定部63の端面と当接することで、第3被固定部63と螺合する第3固定部92の移動量を規制可能に形成されている。また、第2規制部93は、その外周面に、被覆部材56を嵌合可能に形成されている。
第2付勢部材54は、第2案内部91が挿通されるとともに、第2後端部83の座面及び第3固定部92の座面に支持される、所謂コイルバネである。第2付勢部材54は、第2可動体52を、第2中央部82の端面が第2収納部72の端面と当接する方向に常時付勢する。第2付勢部材54は、第2可動体52、第2支持体53及び被覆部材56により形成されるとともに、液密に密封される空間に配置される。第2付勢部材54は第1付勢部材14よりも弾性係数(ばね常数)が大きく形成されている。
第2密封部材55は、第2中央部82のシール溝82aに設けられる第3シール部材97と、第2後端部83のシール溝83cに設けられる第4シール部材98と、第3収納部74の端面に配置される第5シール部材99と、を備えている。
第3シール部材97は、第2当接部72a及び第2中央部82のシール溝82aと当接することで、第2収納部72の内周面及び第2可動体52の外周面の隙間の流路F2を閉塞可能に形成されている。第4シール部材98は、第2収納部72及び第2後端部83のシール溝83cと当接することで、第2収納部72の内周面及び第2可動体52の外周面の隙間に形成される流路F2であって、且つ、第2連通孔83bの一次側(第2支持体53側)の流路F2を常時閉塞可能に形成されている。
被覆部材56は、第2可動体52の第2後端部83及び第2支持体53の第2規制部93に嵌合可能に形成されている。被覆部材56は、円筒状に形成され、その内部に第3被固定部63、第2付勢部材54及び第2支持体53の一部を挿通可能に形成される。被覆部材56は、第2後端部83及び第2規制部93とその内周面とを液密及び気密に密閉可能に形成されている。
エアチューブ57は、取付部75及びフロート58に接続される。エアチューブ57は、取付部75からフロート58までの距離が、カートリッジ本体3A内に貯留される液体燃料Rの最大水位よりも長く形成されている。
図4に示すように、フロート58は、液体燃料Rの水面に浮遊可能に形成されている。フロート58は、エアチューブ57が取り付けられる円筒状のチューブ取付部58aと、チューブ取付部58aの端部に設けられた浮部58bと、を備えている。チューブ取付部58aは、その一方の端部にエアチューブ57が嵌合されるとともに、その他方の端部が浮部58bから突出して形成される。浮部58bは、チューブ取付部58aを液体燃料Rの水面に対して直交する方向に延設可能に、液体燃料Rに浮遊可能に形成されている。このような、フロート58は、カートリッジ本体3Aの状態に係らず、浮部58bが液体燃料Rの水面を浮遊することで、チューブ取付部58aの開口する他方の端部をカートリッジ本体3A内の空気中に配置可能に形成されている。
このように構成された供給体7は、第2当接部72aから第3シール部材97が離間することで、第2支持体53に設けられたチューブ96、第2支持体53の連通孔95、第2案内孔83a、第2連通孔83b、第2収納部72の内周面及び第2後端部83の外周面間の隙間、第2当接部72aの内周面及び第2中央部82の外周面の隙間、並びに、供給口71の第2口部73の内周面及び第2先端部81間の隙間により順路が形成された、カートリッジ本体3A内から供給口71への液体燃料の流路F2が形成される。
また、供給体7は、第3収納部74の端面に設けられた第5シール部材99から摺動部84の端面が離間することで、第3収納部74の開口部74a、第3収納部74及び第2可動体52の一部(第2後端部83の一部及び摺動部84)の外面、開口部74b、取付部75の孔部75a、エアチューブ57、並びに、チューブ取付部58aにより順路が形成された、外気からカートリッジ本体3A内への空気の流路Gが形成される。
次に、このように構成されたカプラー1を用いた受給体6及び供給体7の燃料の供給について説明する。
先ず、図2に示すように、受給体6の第1案内部材16のキー16a及び供給体7の第2収納部72の第1溝部72bを目視により位置あわせを行うとともに、受給体6の受給口21に供給体7の供給口71を挿入する。このとき、供給口71のシール部71aが、受給口21の内周面と当接しながら移動して漸次変形することで、受給口21及び供給口71間が密閉される。さらに、受給口21に供給口71を挿入し、供給口71の端面に仕切部24の端面を当接させ、その後、受給体6を回動させて、キー16aを第2溝部72cに挿入し、受給体6及び供給体7を固定させる。
このとき、図2に示すように、第1可動体12及び第2可動体52が当接し、第1可動体12及び第2可動体52が互いに押圧する。
具体的に説明すると、第1付勢部材14は第2付勢部材54よりも弾性係数が低く形成されている。このため、受給口21に供給口71が挿入され、第1先端部31及び第2先端部81が当接すると、先ず、第1可動体12が押し込まれる。第1可動体12が移動することで、第1シール部材48が第1当接部22aから離間し、燃料の流路F1が開放され、受給体6が開状態となる。
受給体6が開状態となり、第1可動体12の案内孔33aの端部に第1支持体13の第1案内部41の先端部が当接し、第1可動体12の移動が停止すると、第2可動体52が移動し、第3シール部材97が第2当接部72aから離間する。同時に、第2可動体52の移動により、第5シール部材99から摺動部84が離間する。これにより、燃料の流路F2が開放されるとともに、空気の流路Gが開放され、供給体7が開状態となる。
受給体6及び供給体7が開状態となることで、燃料カートリッジ3のカートリッジ本体3Aから燃料の流路F2及び流路F1を順次介して燃料電池2の燃料タンク2Bへ燃料が供給される。なお、このとき、例えば、燃料カートリッジ3は、供給体7が下方に、カートリッジ本体3Aが上方に位置するように配置する。
これにより、燃料の流路F2及び流路F1を介して燃料が供給されると同時に、外気から空気の流路Gを介してカートリッジ本体3A内に供給され、カートリッジ本体3A内の内圧が、大気圧と同圧に維持される。これにより、燃料は、カートリッジ本体3A内が陰圧となることによる滞りが発生することなく、燃料カートリッジ3から燃料電池2に供給される。
このように構成された燃料電池2及び燃料カートリッジ3に用いられるカプラー1によれば、受給体6及び供給体7を係合させることで、弁体である第1可動体12及び第2可動体52が開状態となり、受給体6及び供給体7の燃料の流路F1,F2を介してカートリッジ本体3Aから燃料タンク2Bへ液体燃料Rを供給することが可能となる。また、液体燃料Rを供給するときに、外気からカートリッジ本体3A内へ取り込む空気の流路Gが開放されることから、カートリッジ本体3Aの内圧を一定とすることが可能となる。また、カプラー1は、第1可動体12及び第2可動体52を開状態とすることで、燃料の流路F1,F2及び空気の流路Gを開放する簡単な構成でよい。このため、燃料カートリッジ3に、別途加圧可能な構成とする必要がなく、カプラー1の製造コストを増加させることなく、燃料カートリッジ3の製造コストを低減させることが可能となる。
また、受給体6は、チューブ5に、第1支持体13と傾斜面により当接する嵌合部材26を押圧部材27で押圧することで、第1支持体13及びチューブ5を、面シールによって密着し、液密に密封して接続することが可能となる。このように、受給体6は、チューブ5及び第1支持体13を、簡単な構成で固定することが可能となり、製造コストを低減することが可能となる。
さらに、第1付勢部材14は、第1シリンダ部18の第1外郭部材11、第1可動体12及び第1支持体13により形成されるとともに、これら部材が密着することで液密に密封された空間に配置される。また、第2付勢部材54は、第2可動体52、第2支持体53及び被覆部材56により形成される密封された空間に配置される。
このように、金属材料で形成された第1付勢部材14及び第2付勢部材54は、各構成によって液密に覆われることで、燃料の流路F1,F2上に配置されても、燃料に接触することがない。このため、カプラー1は、第1付勢部材14及び第2付勢部材54を燃料の流路F1,F2上に配置しても、燃料内に金属イオンが溶出することを防止可能となる。カプラー1は、非加圧式であり、重力方向に液体燃料Rを移動させるために、内部に液体燃料Rが貯留された状態で供給体7の天地方向が移動される燃料カートリッジ3に用いられても、金属イオンの溶出を防止可能となり、燃料電池2の性能低下を防止可能となる。
また、カプラー1は、開口端側にキー16aを備えたキーロックリングである第1案内部材16を受給体6に設け、その軸心方向に延設され、キー16aを通過可能な第1溝部72b及びキー16aを径方向に移動可能な第2溝部72cを具備する第2収納部72を供給体7に設ける構成とする。このような構成のカプラー1によれば、接続可能な受給体6及び供給体7同士をキーロックリングによって確実に接続することが可能となり、燃料電池2に誤った燃料カートリッジを接続することを防止可能となる。これにより、カプラー1は、燃料電池2に適切な液体燃料Rを供給可能となり、信頼性を向上することが可能となる。
上述したように本発明の第1の実施形態に係る燃料電池2及び燃料カートリッジ3に用いられるカプラー1によれば、供給体7に開閉可能な空気の流路Gを設けることで、非加圧式のカートリッジ本体3Aを用いることが可能となり、簡単な構成で、液体燃料の移動を容易に行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るカプラー1について、以下説明する。
図6は本発明の第2の実施形態に係るカプラー1に用いられる供給体7Aの構成を示す断面図である。なお、第2の実施形態に係るカプラー1は、用いられる供給体7Aが、上述した第1の実施形態に係るカプラー1の供給体7と異なる構成であることから、供給体7Aの構成以外の説明は省略する。また、第2の実施形態に係る供給体7Aの構成のうち、上述した第1の実施形態に係るカプラー1に用いられる供給体7と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、供給体7Aは、基部50と、第2外郭部材51Aと、第2可動体52Aと、第2支持体53Aと、第2付勢部材54と、第2密封部材55と、を備えている。このような供給体7Aは、被覆部材56を設けず、第2付勢部材54を、受給体6と同様に、第2外郭部材51A、第2可動体52A及び第2支持体53Aにより液密に覆う構成である。また、供給体7Aは、図6に示すように、第2可動体52Aに第2案内部91を設け、第2支持体53Aに第2案内孔92bを設ける構成である。
具体的には、第2外郭部材51Aは、異なる複数の外径及び内径を有する円筒状に形成され、その周面が、基部50に一体に設けられる。第2外郭部材51Aは、第2シリンダ部61及び第3被固定部63を備えている。第2外郭部材51Aは、第3被固定部63により、第2支持体53Aを固定可能に形成されている。
第2可動体52Aは、同軸上に異なる径で形成された棒状の部材であって、その軸心方向に往復動可能に、供給口71、第2収納部72及び第3収納部74内に配置される。具体的には、第2可動体52Aは、その一端側から他端側に向かって第2先端部81、第2中央部82及び第2後端部83Aを備えている。
第2後端部83Aは、第2中央部82の他方の端部に一体に形成され、その外周面の一部が突出することで、第2付勢部材54の座面を構成する。
第2後端部83Aは、その外径が第2中央部82よりも大径であって、且つ、その外径が第2収納部72の内径よりも小径に形成されている。第2後端部83Aは、その内部及び外周面に第2連通孔83bが形成される。
第2後端部83Aは、その外周面に形成された、第2密封部材55を配置するシール溝83cを備えている。また、第2後端部83Aは、その端部の外周面に設けられ、第3収納部74の内周面と摺動可能又は対向可能に小径に形成された支持部84と、その端部に、同軸上に突出し、第2連通孔83bが形成された円筒状の第2案内部91を備えている。
支持部84には、第5シール部材99が配置され、第3収納部74の端面に、第5シール部材99と気密に密着可能に形成されている。第2案内部91は、第2後端部83Aの外径よりも小径に形成されている。
第2支持体53Aは、同軸上に異なる径で形成された円筒状の部材であって、第3被固定部63に固定可能に形成されている。具体的には、第2支持体53Aは、その一端側に第3シリンダ部62が設けられる。また、第2支持体53Aは、その他端側に第3固定部92及び第2規制部93を備えている。
第3シリンダ部62は、往復動する第2可動体52Aの第2後端部83Aの支持部84を収納可能に形成された第3収納部74を構成する。第3収納部74は、その外周面の一部に、開口部74bを有している。第3収納部74は、その内周面が第2可動体52Aと摺接可能、又は、離間可能な内径に形成されている。第3収納部74は、その内部空間及び開口部74bによって、第2外郭部材51の外部空間と連通する空気の流路Gを形成する。
第3固定部92は、第2可動体52Aと同軸上に、第2案内孔92bが形成されている。第2案内孔92bは、第3固定部92に設けられた孔であり、その内径が第2案内部91の外径と略同一径に形成されている。第2案内孔92bは、第2案内部91を挿通可能、且つ、第2案内部91と摺動可能に形成されている。第2案内孔92bは、第2案内部91が挿通されることで、第2可動体52Aが第2案内部91の軸心に沿って移動可能に、第2可動体52Aを案内する。
このように構成された供給体7Aを用いたカプラー1によれば、上述した第1の実施形態に係るカプラー1と同様に、供給体7Aに開閉可能な空気の流路Gを設けることで、非加圧式のカートリッジ本体3Aを用いることが可能となり、簡単な構成で、液体燃料の移動を容易に行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るカプラー1について、以下説明する。
図7は本発明の第3の実施形態に係るカプラー1に用いられる供給体7Bの構成を示す断面図、図8は供給体7Bの構成であって、第2可動体52Bの作動時の構成を示す断面図である。なお、第3の実施形態に係るカプラー1は、用いられる供給体7Bが、上述した第1の実施形態に係るカプラー1の供給体7と異なる構成である。このため、供給体7Bの構成以外の説明は省略する。また、第3の実施形態に係る供給体7Bの構成のうち、上述した第1の実施形態に係るカプラー1に用いられる供給体7及び第2の実施形態に係るカプラー1に用いられる供給体7Aと同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7及び図8に示すように、供給体7Bは、基部50Bと、第2外郭部材51Bと、第2可動体52Bと、第2支持体53Bと、第2付勢部材54と、第2密封部材55と、を備えている。このような供給体7Bは、被覆部材56を設けず、第2付勢部材54を、受給体6と同様に、第2外郭部材51B、第2可動体52B及び第2支持体53Bにより覆う構成である。
基部50Bは、開口部8及び固定手段9間に支持され固定される。基部50Bは、例えば、開口部8及び固定手段9間に介在される鍔部50aを有する有底円筒状に形成され、その底部に第2外郭部材51Bを固定可能に形成される。基部50Bは、底部に、第2外郭部材51Bの後述する開口部74aと連通する開口部50bが形成されている。
第2外郭部材51Bは、異なる複数の外径及び内径を有する円筒状に形成され、その周面の一部が、基部50Bに固定される。第2外郭部材51Bは、第2シリンダ部61B、第3シリンダ部62及び第3被固定部63を備えている。第2外郭部材51Bは、第3被固定部63により、第2支持体53Bを固定可能に形成されている。
第2シリンダ部61Bは、円筒状であって、その内部に、往復動する第2可動体52Bの一部を収納可能に形成される。具体的には、第2シリンダ部61Bは、受給体6の受給口21と係合可能な接続口である供給口(第2接続口)71と、その内部に第2可動体52Bを収納する第2収納部72Bと、第3収納部74Bと、を備えている。第2シリンダ部61Bは、供給口71、第2収納部72B及び第3収納部74Bが一体に形成されている。
第2収納部72Bは、その内部に、第2可動体52B及び第2密封部材55を配置可能に形成されている。第2収納部72Bは、その内径が、第2可動体52Bの第2中央部82の外径よりも大径に形成されている。第2収納部72Bは、その内周面と第2可動体52Bの第2中央部82の外周面との隙間によって、液体燃料の流路F2を形成する。
第3収納部74Bは、基部50Bの開口部50bと隣接する外周面に開口部74aが形成されている。第3収納部74Bは、その端部に、第3被固定部63が一体に形成されている。第3収納部74Bは、第2支持体53B、開口部74a、第3被固定部63及びそれら内部空間によって、第2外郭部材51Bの外部空間と連通する空気の流路Gを形成する。
第2可動体52Bは、同軸上に異なる径で形成された棒状の部材であって、その軸心方向に往復動可能に、供給口71、第2収納部72B及び第3収納部74B内に配置される。具体的には、第2可動体52Bは、その一端側から他端側に向かって第2先端部81、第2中央部82及び第2後端部83Bを備えている。
第2後端部83Bは、その外周面に形成され第2密封部材55を配置するシール溝83cを備えている。第2後端部83Bは、その端部に設けられた、支持部84B及び第2案内部91を備えている。第2後端部83Bは、その内部及び外周面に第2連通孔83bが形成される。
支持部84Bは、第2中央部82に隣接して、第2中央部82の他方の端部に一体に形成される。支持部84Bは、第2付勢部材54の座面を構成するとともに、第5シール部材99を支持可能に形成されている。支持部84Bは、その外径が第3収納部74Bの内径よりも若干小径に形成されている。支持部84Bは、第3収納部74Bの端部に、第5シール部材99と気密に密着可能に形成されている。
第2支持体53Bは、同軸上に異なる径で形成された円柱状の部材であって、第3被固定部63に固定可能に形成されている。具体的には、第2支持体53Bは、一方の端部にシール溝53aが形成されるとともに、シール溝53aに設けられる第6シール部材53bを備えている。また、第2支持体53Bは、他方の端部に、第3固定部92及び第2規制部93を備えている。
第3固定部92は、第2可動体52Bと同軸上に、第2案内孔92bが形成されている。第2案内孔92bは、第3固定部92に設けられた孔であり、その内径が第2案内部91の外径よりも若干小径に形成されている。第2案内孔92bは、第2案内部91を挿通可能、且つ、第2案内部91と摺動可能に形成されている。また、第2案内孔92bは、第2案内部91との隙間によって、空気の流路Gを構成する。第2案内孔92bは、第2案内部91が挿通されることで、第2可動体52Bが第2案内部91の軸心に沿って移動可能に、第2可動体52Bを案内する。
このように構成された供給体7Bは、基部50Bの開口部50b、第2外郭部材51Bの開口部74a、第3収納部74B及び第2可動体52Bの隙間、並びに、第2案内孔92b及び第2可動体52Bの隙間によって、供給体7Bの外部空間からカートリッジ本体3Aの内部空間への空気の流路Gを形成する。
このように構成された供給体7Bを用いたカプラー1によれば、上述した第1の実施形態に係るカプラー1と同様に、供給体7Bに開閉可能な空気の流路Gを設けることで、非加圧式のカートリッジ本体3Aを用いることが可能となり、簡単な構成で、液体燃料の移動を容易に行うことが可能となる。
なお、本発明は前記第1の実施形態に限定されるものではない。例えば、受給体6は、上述した供給体7と同様に、被覆部材56を用いて第1付勢部材14を覆う構成であってもよい。さらに、第1付勢部材14及び第2付勢部材54は、その外表面を、直接樹脂材料に被覆されることで、液体燃料Rと直接接触しない構成としてもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…カプラー、2…燃料電池、2A…燃料電池セル、2B…燃料タンク、3…燃料カートリッジ、3A…カートリッジ本体、4…電子機器、5…チューブ、6…受給体(接続体)、7,7A,7B…供給体(被接続体)、11…第1外郭部材、12…第1可動体、13…第1支持体、14…第1付勢部材、15…第1密封部材、16…第1案内部材(キーロックリング)、16a…キー、21…受給口(第1接続口)、22…第1収納部、22a…第1当接部、24…仕切部、26…嵌合部材、27…押圧部材、51,51A,51B…第2外郭部材、52,52A,52B…第2可動体(第2弁体)、53,53A,53B…第2支持体、54…第2付勢部材、55…第2密封部材、56…被覆部材、57…エアチューブ、58…フロート、58a…チューブ取付部、58b…浮部、58a…チューブ取付部、71…供給口(第2接続口)、72…第2収納部、72a…第2当接部、72b…第1溝部(キー溝)、72c…第2溝部(キー溝)、F1、F2…燃料の流路、G…空気の流路、R…液体燃料。

Claims (9)

  1. 円筒状に形成され、その一方の端部に形成された第1接続口を有し、その内部に燃料の流路を形成する第1外郭部材、前記第1外郭部材内に設けられ、前記第1接続口を閉塞するとともに、移動することで前記燃料の流路を開放する第1弁体、並びに、前記第1弁体の端面に支持されて前記第1外郭部材内に配置され、前記第1接続口を閉塞する位置に前記第1弁体を付勢する第1付勢部材を具備する、燃料電池に設けられる接続体と、
    円筒状に形成され、その一方の端部に前記第1接続口と接続可能な第2接続口を有し、その内部に燃料の流路及び外気と連続する空気の流路を形成する第2外郭部材、前記第2外郭部材内に設けられ、前記燃料の流路及び前記空気の流路を閉塞するとともに、前記第1接続口及び第2接続口の接続時に前記第1弁体と当接して前記第1弁体と互いに押圧して移動することで前記燃料の流路及び前記空気の流路を開放する第2弁体、並びに、前記第2弁体の端面に支持されて前記第2外郭部材内に配置され、前記第2接続口を閉塞する位置に前記第2弁体を付勢する第2付勢部材を具備する、燃料カートリッジに設けられる被接続体と、
    を備えることを特徴とするカプラー。
  2. 前記接続体は、前記第1外郭部材内に設けられ、前記第1付勢部材を支持するとともに、前記第1弁体の移動の案内及び前記第1弁体の移動量を規制する第1支持体を具備し、
    前記被接続体は、前記第2外郭部材内に設けられ、前記第2付勢部材を支持するとともに、前記第2弁体の移動の案内及び前記第2弁体の移動量を規制する第2支持体を具備し、
    前記第1弁体は、前記第1外郭部材の内面の一部と当接することで、前記燃料の流路を閉塞する第1密封部材を備え、
    前記第2弁体は、前記第2外郭部材の内面の一部と当接することで、前記燃料の流路及び前記空気の流路を閉塞する第2密封部材を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカプラー。
  3. 前記第1付勢部材はコイルばねであり、
    前記第2付勢部材は、前記第1付勢部材よりも弾性係数が大きく形成されたコイルばねであり、
    前記第1弁体が前記第2弁体と当接して移動し、前記1支持体により前記第1弁体の移動が規制された後、前記第2弁体が開放することを特徴とする請求項2に記載のカプラー。
  4. 前記燃料カートリッジは、非加圧により燃料を貯留可能に形成されたカートリッジ本体を備え、
    前記被接続体は、前記第2外郭部材に設けられ、前記空気の流路と接続されるエアチューブと、その一端が前記エアチューブに接続され前記空気の流路を形成するエアチューブ取付部を有し、前記カートリッジ本体内に貯留される前記燃料に浮遊するとともに、前記エアチューブ取付部の開口を前記カートリッジ本体内の空気に配置するフロートと、をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のカプラー。
  5. 前記燃料電池は、前記接続体と接続する可撓性を有するチューブを備え、
    前記接続体は、傾斜面を有し、前記チューブを挿入可能な嵌合部材と、前記第1支持体に設けられ、前記嵌合部材を挿入し、且つ、前記傾斜面と当接可能な挿入部と、前記嵌合部材を前記第1支持体に向って押圧する押圧部材と、を備え、
    前記嵌合部材は、前記挿入部に挿入されて前記押圧部材により前記第1支持体に向って押圧されることで、前記挿入部及び前記チューブと密着する、
    請求項2に記載のカプラー。
  6. 前記接続体及び前記被接続体は、一方にキーを有するキーロックリングを有し、他方に、前記第1接続口及び前記第2接続口の接続時に、前記キーと係合可能なキー溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカプラー。
  7. 前記第2弁体及び前記第2支持体間に液密に固定され、その内部に前記第2付勢部材を配置するとともに、前記第2弁体の移動に伴って変形可能に形成された被覆部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のカプラー。
  8. 円筒状に形成され、その一方の端部に形成された第1接続口を有し、その内部に燃料の流路を形成する第1外郭部材、前記第1外郭部材内に設けられ、前記第1接続口を閉塞するとともに、移動することで前記燃料の流路を開放する第1弁体、並びに、前記第1弁体の端面に支持されて前記第1外郭部材内に配置され、前記第1接続口を閉塞する位置に前記第1弁体を付勢する第1付勢部材を具備する、燃料電池に設けられる受給体に接続される、燃料カートリッジに設けられる供給体であって、
    円筒状に形成され、その一方の端部に前記第1接続口と接続可能な第2接続口を有し、その内部に燃料の流路及び外気と連続する空気の流路を形成する第2外郭部材と、
    前記第2外郭部材内に設けられ、前記燃料の流路及び前記空気の流路を閉塞するとともに、前記第1接続口及び第2接続口の接続時に前記第1弁体と当接して前記第1弁体と互いに押圧して移動することで前記燃料の流路及び前記空気の流路を開放する第2弁体と、
    前記第2弁体の端面に支持されて前記第2外郭部材内に配置され、前記第2接続口を閉塞する位置に前記第2弁体を付勢する第2付勢部材と、
    を備えることを特徴とする供給体。
  9. 円筒状に形成され、その一方の端部に形成された第1接続口を有し、その内部に燃料の流路を形成する第1外郭部材、前記第1外郭部材内に設けられ、前記第1接続口を閉塞するとともに、移動することで前記燃料の流路を開放する第1弁体、並びに、前記第1弁体の端面に支持されて前記第1外郭部材内に配置され、前記第1接続口を閉塞する位置に前記第1弁体を付勢する第1付勢部材を具備する受給体を備える燃料電池に接続される燃料カートリッジであって、
    液体燃料を貯留するカートリッジ本体と、
    円筒状に形成され、その一方の端部に前記第1接続口と接続可能な第2接続口を有し、その内部に燃料の流路及び外気と連続する空気の流路を形成する第2外郭部材、前記第2外郭部材内に設けられ、前記燃料の流路及び前記空気の流路を閉塞するとともに、前記第1接続口及び第2接続口の接続時に前記第1弁体と当接して前記第1弁体と互いに押圧して移動することで前記燃料の流路及び前記空気の流路を開放する第2弁体、並びに、前記第2弁体の端面に支持されて前記第2外郭部材内に配置され、前記第2接続口を閉塞する位置に前記第2弁体を付勢する第2付勢部材を具備し、前記カートリッジ本体に設けられる供給体と、
    を備えることを特徴とする燃料カートリッジ。
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