JP2016071429A - 減圧弁 - Google Patents

減圧弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2016071429A
JP2016071429A JP2014197103A JP2014197103A JP2016071429A JP 2016071429 A JP2016071429 A JP 2016071429A JP 2014197103 A JP2014197103 A JP 2014197103A JP 2014197103 A JP2014197103 A JP 2014197103A JP 2016071429 A JP2016071429 A JP 2016071429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
valve
ring
pressure reducing
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014197103A
Other languages
English (en)
Inventor
河内 英樹
Hideki Kawachi
英樹 河内
浩靖 尾崎
Hiroyasu Ozaki
浩靖 尾崎
高久 晃一
Koichi Takaku
晃一 高久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Keihin Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Keihin Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014197103A priority Critical patent/JP2016071429A/ja
Priority to US14/857,072 priority patent/US20160091097A1/en
Publication of JP2016071429A publication Critical patent/JP2016071429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D16/00Control of fluid pressure
    • G05D16/04Control of fluid pressure without auxiliary power
    • G05D16/10Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a piston or plunger
    • G05D16/107Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a piston or plunger with a spring-loaded piston in combination with a spring-loaded slideable obturator that move together over range of motion during normal operation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Fluid Pressure (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Abstract

【課題】減圧弁において、ピストンに装着されたシール部材への塵埃等の付着を防止し、前記シール部材による安定したシール性を得る。
【解決手段】減圧弁10において、ボディ12のピストン摺動孔24にはピストン80が軸方向に沿って変位自在に設けられる。このピストン80の外周面には、第2環状溝94を介してОリング102が設けられ、該第2環状溝94に対して上下方向に離れた第1及び第3環状溝92、96にそれぞれ第1及び第2ウェアリング98、100が設けられる。そして、第1環状溝92(第1ウェアリング98)と第2環状溝94(Оリング102)との軸方向に沿った距離C1、第3環状溝96(第2ウェアリング100)と第2環状溝94(Оリング102)との軸方向に沿った距離C2が、それぞれピストン80の軸方向に沿ったストローク距離Dより大きく設定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、減圧室の圧力に応じてピストンを変位させることで流体を所定圧力まで減圧させる減圧弁に関する。
従来から、高圧の流体を所定の圧力まで減圧させる減圧弁が知られている。この減圧弁は、例えば、特許文献1に開示されるように、ハウジングの内部にピストンが変位自在に設けられると共に、ピストンの下端面にはバルブステムを介して弁体が変位自在に設けられている。そして、ピストンがスプリングの弾発作用下に下方へと移動することでバルブステムを介して弁体が弁座から離れ、水素ガスが流通し、一方、ピストンの下端面とボディとの間の減圧室の圧力が上昇するとピストンが上方へと押圧され、弁体が別のスプリングによって弁座側へと押圧され着座することで水素ガスの流通が遮断される。
また、上述したピストンには、外周面に形成された環状溝にОリング及び一対のウェアリングが装着されている。ウェアリングは、ピストンの移動方向に沿った上部側及び下部側に配置され、その間にОリングが配置されている。そして、Оリングがハウジングの内壁面に摺接することで、ピストンと前記内壁面との間を通じた水素ガスの漏出が防止され、一対のウェアリングが前記内壁面に摺接することでピストンが軸方向に沿って案内される。
特開2013−206360号公報
しかしながら、上述した減圧弁では、ピストンがハウジングのピストン室に沿って移動する際、前記ピストン室の内壁に沿ってウェアリングが摺動することで摩耗粉が発生し、その摩耗粉がОリングと前記内壁との間に入り込み、この入り込んだ状態でピストンが移動することで、前記Оリングに傷が生じてしまうことが懸念される。
その結果、Оリングに生じた傷を通じて流体がピストン室の外部へと漏出してしまい、シール性の低下を招くこととなる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、ピストンに装着されたシール部材への塵埃等の付着を防止し、前記シール部材による安定したシール性を得ることが可能な減圧弁を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、流体を導入するための導入流路と、導入流路に連通する弁室と、弁室に設けられ弁体が着座又は離間する弁座と、弁体の設けられた弁棒が通される弁孔と、弁孔を介して弁室に連通する減圧室と、流体を減圧室から導出するための導出流路とを有したボディを備え、弁棒に連結され減圧室内の圧力の変化に応じて変位するピストンがボディに収容され、ピストンを弁座に向かって弾発付勢する弾発部材を有した減圧弁において、
ピストンの外周壁には、ボディの内周壁に摺接するシール部材が設けられるシール溝と、
ボディの内周壁に摺接するリング部材が設けられるリング溝と、
を有し、
リング溝は、シール溝に対してピストンの変位方向に沿った一方側又は他方側の少なくともいずれか一方に少なくとも一つ以上設けられ、ピストンの軸方向に沿った変位量は、シール溝とリング溝との軸方向に沿った距離よりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、ボディの内部にピストンが変位自在に設けられた減圧弁において、ピストンの外周壁には、シール溝を介してシール部材が設けられると共に、リング溝を介してリング部材が設けられ、シール溝とリング溝との軸方向に沿った距離に対して、ピストンの軸方向に沿った変位量が小さくなるように形成される。
従って、リング溝とシール溝との距離に対して、ピストンの軸方向に沿った変位量の方を小さくすることで、ピストンの変位作用下にリング部材がボディに摺接して摩耗粉等の塵埃が発生した場合でも、シール部材がリング部材の摺動範囲まで移動することがないため、塵埃がシール部材に付着してしまうことが確実に防止される。
その結果、塵埃のシール部材への付着に起因した損傷が防止され、該損傷を通じた流体の漏出が防止されることでシール性の低下を抑制することができ、シール部材によるピストンとボディとの間のシール性を安定的に維持することができる。
また、リング溝は複数設けられ、ピストンの変位方向において、シール溝は、一方のリング溝と他方のリング溝との間に配置され、ピストンの変位量は、一方のリング溝とシール溝との距離、他方のリング溝とシール溝との距離のいずれよりも小さくするとよい。これにより、複数のリング溝に設けられるリング部材がシール部材を挟むように配置されるため、リング部材によってピストンの傾きが好適に抑制され軸方向に沿って高精度に変位させることができ、しかも、リング部材が摺動することで発生した摩耗粉等がシール部材に付着してしまうことが防止され、シール性の低下を抑制することが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、減圧弁を構成するピストンの外周壁に、シール溝を介してシール部材を設けると共に、リング溝を介してリング部材を設け、シール溝とリング溝との軸方向に沿った距離に対して、ピストンの軸方向に沿った変位量が小さくなるように形成することで、ピストンの変位作用下にリング部材がボディに摺接して摩耗粉等の塵埃が発生した場合でも、シール部材がリング部材の摺動範囲まで移動することがなく、塵埃がシール部材に付着してしまうことが確実に防止される。その結果、塵埃が付着することによるシール部材の損傷が防止され、該損傷に伴ってシール性の低下を抑制することができるため、シール部材による安定したシール性が得られる。
本発明の実施の形態に係る減圧弁の全体断面図である。 図1の減圧弁が弁閉している状態を示す全体断面図である。 図1の減圧弁を構成するピストン近傍の拡大断面図である。
本発明に係る減圧弁について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る減圧弁を示す。
この減圧弁は、図1及び図2に示されるように、その下方及び上方が開口したボディ12と、該ボディ12の下方(矢印A方向)に装着される下カバー14と、上方(矢印B方向)に装着される上カバー16とを有する。
ボディ12には、側方に開口し流体の導入される入口ポート18と、略中央部に形成され導入流路20を介して前記入口ポート18に連通する収容孔22と、上方に開口したピストン摺動孔24と、後述する減圧室26内の流体を導出するための導出流路28と、該導出流路28に連通する出口ポート30とが形成される。なお、出口ポート30は、収容孔22を挟んで入口ポート18とは反対側となる位置に形成されている。
収容孔22は、鉛直方向(矢印A、B方向)に沿って延在し、最も下方(矢印A方向)に設けられ内径が最大である大径孔32と、該大径孔32に対して上方に設けられ若干だけ縮径した中径孔34と、前記中径孔34の上方に設けられ該上方に向かって徐々に縮径したテーパ孔36と、前記テーパ孔36の上部に設けられ内径が最小な小径孔38とからなる。そして、下カバー14が、ボディ12の下端部へ螺合されることにより大径孔32が閉塞される。
中径孔34には、略円筒状の第1押え部材40が圧入され、該第1押え部材40の径方向中心部には、軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在する挿入孔42が貫通している。そして、挿入孔42の内部には、カラー部材44が変位可能に挿入される。第1押え部材40には、上方に向かって開口した段部に第2押え部材46の端部が挿入され、前記第2押え部材46の外周面は小径孔38に摺接している。
カラー部材44は、例えば、円筒状に形成され、その下端部が下カバー14に当接することで挿入孔42から下方(矢印A方向)への抜け止めがなされている。一方、カラー部材44の上端面には、中心から半径外方向となる位置に環状凹部48が形成される。
この第2押え部材46には、カラー部材44に臨む下端部に凹状に窪んだ収納部50を有し、該収納部50にはリテーナホルダ52が収納されると共に、カップ状に形成されたリテーナホルダ52の内部に第1リテーナ54が収容される。
そして、第1リテーナ54とカラー部材44との間には、コイルスプリングからなる第1スプリング(弾発部材)56が介挿され、前記第1リテーナ54を介して弁棒74を上方(矢印B方向)へと付勢している。
小径孔38には、第2押え部材46の上方となる位置に略円筒形状のガイド部材58が収容される。
ガイド部材58には、その内周面から外周面まで径方向に貫通した流通孔60が形成され、該流通孔60は周方向に沿って複数設けられる。そのため、入口ポート18から導入され小径孔38(収容孔22)へ到達した流体は、複数の流通孔60を通じてガイド部材58の内部、具体的には、後述する弁体62の外壁と、ガイド部材58の内壁とで形成される弁室64へと流通する。
また、ガイド部材58の上端部には、略中央部に弁孔66が貫通するように形成され、前記弁孔66の開口部は下方(矢印A方向)に向かって徐々に拡径するテーパ状に形成される。そして、テーパ状に形成された弁孔66の開口部が、弁体62の離間又は着座する弁座68となる。
一方、ボディ12における収容孔22とピストン摺動孔24との間には、径方向内側に膨出した環状の区画壁70が形成され、その中心に収容孔22とピストン摺動孔24を連通する連通孔72が形成される。なお、区画壁70の下面にはガイド部材58の上端部が当接し、弁孔66と連通孔72とが一直線状となり連通している。
そして、ボディ12の内部には、弁孔66及び連通孔72を通すように長尺な弁棒74が収納され、前記弁棒74の下端部は、ガイド部材58及び第2押え部材46の内部を挿通した後、第1リテーナ54と連結される。すなわち、弁棒74は、第1リテーナ54に介挿された第1スプリング56によって上方(矢印B方向)、換言すれば、弁座68側に付勢される。
また、下カバー14を螺回させることで、該下カバー14をボディ12に接近又は離れる方向へと軸方向に沿って移動させることが可能であり、例えば、前記ボディ12側(矢印B方向)に移動させることで第1スプリング56が収縮する。逆に、下カバー14をボディ12から離れる方向(矢印A方向)に移動させることで第1スプリング56が伸張する。以上のようにして第1スプリング56の圧縮・伸張の度合いを変更することにより、第1スプリング56による弁棒74への弾発力(付勢力)が調整される。
また、弁棒74の軸方向に沿った略中央部には、径方向に拡径した弁体62が形成され、該弁体62は上方(矢印B方向)に向かって徐々に縮径するようにテーパ状に形成された弁部76を有すると共に、弁体62の内周面には弁棒74の環状溝を介してシールリング78が装着される。そして、弁体62は、弁棒74が軸方向(矢印A、B方向)に沿って変位する際、該弁棒74と一体的に変位し、前記弁体62が上方(矢印B方向)へと変位した際、弁座68に対応してテーパ状に形成された弁部76が前記弁座68へと着座して弁孔66が閉塞される。
ピストン摺動孔24には、略円盤状のピストン80が軸方向(矢印A、B方向)に変位自在に収容され、前記ピストン80は下方へと変位した際、区画壁70に当接することで下死点となり、弁開状態となる(図1参照)。
図2に示されるピストン80が上昇した際、該ピストン80の下端面と区画壁70との間に減圧室26が設けられる。そして、弁孔66と連通孔72が連通しているため、図1に示されるような減圧室26は弁孔66が開放されている際に弁孔66及び連通孔72を介して弁室64と連通する。また、前記導出流路28の一端は減圧室26内へ開口し、出口ポート30と連通している。
ピストン80の中心には、ピストン孔82が軸方向に沿って貫通し、係止部材84が挿通されている。そして、係止部材84は、ピストン孔82を通じて上部へ突出した部位にナット86が螺合されることでピストン80と一体的に連結される。
また、係止部材84の下端部には、径方向に延在した係合溝88が形成され、弁棒74の一端部にC字状のクリップ90が嵌合された状態で前記係合溝88へ係合される。これにより、弁棒74と係止部材84はクリップ90を介して連結される。
一方、ピストン80の外周面には、図1〜図3に示されるように、軸方向(矢印A、B方向)に沿って互いに所定間隔離れて配置された第1〜第3環状溝92、94、96が形成され、前記第1環状溝(リング溝)92が最も下方(矢印A方向)、前記第3環状溝(リング溝)96が最も上方(矢印B方向)となるように略並列に設けられる。
第1及び第3環状溝92、96には、リング状の第1及び第2ウェアリング(リング部材)98、100が装着され、該第1及び第2ウェアリング98、100は、ピストン80の外周面に対して若干だけ外側へと突出してピストン摺動孔24の内周面に摺接することで、前記ピストン80が軸方向(矢印A、B方向)に沿って案内される。なお、第1及び第2ウェアリング98、100は、例えば、摩擦係数の小さな樹脂製材料から形成される。
一方、第2環状溝(シール溝)94にはシール部材としてのOリング(シール部材)102が装着され、ピストン摺動孔24の内周面に摺接することで、ピストン80とピストン摺動孔24との間を通じた流体の漏出が防止される。なお、Оリング102は、例えば、ゴム等の弾性材料から形成される。
すなわち、Оリング102は、第1ウェアリング98と第2ウェアリング100の間に設けられ、且つ、前記第1ウェアリング98及び前記第2ウェアリング100から離れた位置に設けられる。換言すれば、Оリング102は、第1ウェアリング98と第2ウェアリング100との間に挟まれるように配置されている。
図3に示されるように、この第1環状溝92と第2環状溝94との軸方向(矢印A、B方向)に沿った距離C1、すなわち、第1ウェアリング98とОリング102との距離は、ピストン80の軸方向に沿ったストローク距離Dに対して大きく設定され(C1>D)、同様に、第3環状溝96と第2環状溝94との軸方向(矢印A、B方向)に沿った距離C2、すなわち、第2ウェアリング100とОリング102との距離も、前記ピストン80のストローク距離Dに対して大きく設定されている(C2>D)。
なお、第1環状溝92と第2環状溝94との距離C1と第3環状溝96と第2環状溝94との距離C2とは略同一距離(C1=C2)としてもよいし、異なる距離(C1≠C2)としてもよい。すなわち、距離C1、C2がピストン80のストローク距離Dよりも大きく設定されていればよい(C1、C2>D)。
また、第1及び第2ウェアリング98、100は、ピストン80がピストン摺動孔24に対して直接接触することを防止して軸方向(矢印A、B方向)に沿って案内する目的で設けられるものであるが、前記ピストン80と前記ピストン摺動孔24との間のシール性を維持するシール機能を同時に有するものであってもよい。このようなシール機能を有することで、Оリング102に加えて第1及び第2ウェアリング98、100によってもピストン80とボディ12との間のシール性をより一層高めることが可能となる。
図1及び図2に示されるように、出口ポート30の近傍には、ガス出口側継手104が連結され、減圧室26及び導出流路28を経由して出口ポート30に到達したガスは、ガス出口側継手104内に形成された出口流路106を流通して減圧弁10の外部に導出される。
ピストン摺動孔24は、上カバー16がボディ12の上部に螺合されることによって閉塞され、この上カバー16の内部には、下端部がピストン80に着座し、且つ、上端部が第2リテーナ108に着座した第2スプリング110が収容される。そして、ピストン80は、第2スプリング110によって弁座68側(矢印A方向)に向かって付勢されている。
また、上カバー16の天井部には軸方向(矢印A、B方向)に沿って調整孔112が形成され、前記調整孔112には調整ネジ114が螺回可能に挿入されている。そして、この調整ネジ114が螺回されることによって軸方向(矢印A、B方向)に進退動作し、該調整ネジ114との接触作用下に第2リテーナ108の位置が変化する。これにより第2スプリング110の圧縮・伸張の度合いを変更することができ、その結果として、第2スプリング110がピストン80に付与する弾発力(付勢力)を調整できるようになっている。
本発明の実施の形態に係る減圧弁10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
この減圧弁10は、例えば、燃料電池を運転するための反応ガス(例えば、水素含有ガス)の流通ラインに組み込まれる。流通ラインは、燃料電池に反応ガスを供給する供給ラインであってもよいし、燃料電池から反応ガスを排出する排出ラインであってもよい。以下の説明では、流体として反応ガスが用いられる場合について説明する。
この反応ガスは、入口ポート18から導入されて導入流路20を通過し、収容孔22内に到達し、さらに、ガイド部材58に形成された流通孔60を介してガイド部材58の内部、すなわち、弁室64へ進入する。
ここで、弁体62が弁座68から離れた図1に示す初期位置の場合には、反応ガスが、弁室64から弁孔66及び連通孔72を経て減圧室26に至る。また、弁体62の内周面には、弁棒74の環状溝を介してシールリング78が装着される。
そして、反応ガスが所定の圧力以下であり、該反応ガスによるピストン80に対する押圧力と、第1スプリング56による第1リテーナ54を介した弁棒74への付勢力の合計が、第2スプリング110によるピストン80への付勢力よりも小さい場合には、ピストン80が変位することはない。この場合、反応ガスは、減圧室26から導出流路28に向かい、出口ポート30から、ガス出口側継手104内の出口流路106を流通して減圧弁10の外部に導出される。
一方、反応ガスが十分に高圧であり、減圧室26に到達した前記反応ガスによるピストン80への押圧力と、第1スプリング56による第1リテーナ54を介した弁棒74への付勢力の合計が、第2スプリング110によるピストン80に対する付勢力を上回ると、該第2スプリング110の弾発力に打ち勝って前記ピストン80が上方(矢印B方向)へと変位する。これにより、ピストン80に連結された弁棒74もピストン80と共に上方へ変位する。また、第1スプリング56が伸張する一方で、第2スプリング110が収縮する。
その結果、図2に示すように、弁棒74に外嵌された弁体62の弁部76が弁座68へと着座し、これにより弁座68が閉塞される。従って、弁室64と減圧室26が互いに遮断され、結局、減圧弁10が弁閉状態となる。このため、減圧弁10の外部に導出される反応ガスは、減圧室26に既に進入した分のみである。
減圧室26に進入した反応ガスが導出流路28、出口ポート30及び出口流路106を介して減圧弁10の外部に導出されると、減圧室26の圧力(換言すれば、ピストン80に対する押圧力)が低下する。そして、第2スプリング110による付勢力が、ピストン80に対する押圧力と、第1スプリング56による弁棒74に対する付勢力の合計を上回ると、ピストン80が下方へと変位する。これに追従し、該ピストン80に連結された弁棒74も下方に変位すると共に、第1スプリング56が収縮し、第2スプリング110が伸張する。
これにより弁体62の弁部76が弁座68から離れ、図1に示す状態に戻る。すなわち、弁室64と減圧室26が連通して減圧弁10が弁開状態となる。
必要に応じて以上の動作が繰り返されることにより、導入流路20では高圧であった反応ガスが減圧された状態で導出流路28から導出される。すなわち、反応ガスが高圧である場合、減圧弁10内を通過させることでその圧力を所定圧力へと減圧させることができる。
また、ピストン80が上記のようにして軸方向に沿ってストローク変位を繰り返す過程において、その外周面に設けられた第1及び第2ウェアリング98、100がピストン摺動孔24の内周壁に対して摺接しながら変位する。このため、第1及び第2ウェアリング98、100が摩耗し、摩耗粉が発生して内周壁等に付着することがある。
このような場合でも、図3に示されるように、ピストン80の軸方向に沿った変位量、ストローク距離Dに対して、第1及び第2ウェアリング98、100とОリング102との距離C1、C2を大きく確保しているため(C1、C2>D)、前記ピストン80が変位した際にも前記Оリング102が前記第1及び第2ウェアリング98、100の摺動範囲まで移動することがなく、例えば、ピストン摺動孔24の内周面に付着した摩耗粉が前記Оリング102へと付着してしまうことが確実に防止される。
その結果、摩耗粉がОリング102に付着することに起因した損傷やシール性の低下を確実に防止することができ、前記Оリング102によってピストン80とボディ12との間の気密性を確実且つ安定的に維持することができる。
また、ピストン80の外周面には、軸方向に所定間隔離れるように一対の第1及び第2ウェアリング98、100を設け、前記ピストン摺動孔24の内周面に摺接させることで軸方向(矢印A、B方向)へとガイドしているため、前記ピストン摺動孔24に対する前記ピストン80の傾きが好適に抑制され、軸方向(矢印A、B方向)に沿って高精度に変位させることができる。
さらに、第1環状溝92と第2環状溝94との軸方向に沿った距離と、第3環状溝96と前記第2環状溝94との軸方向に沿った距離とを同一にするとよい。
また、Оリング102と第1及び第2ウェアリング98、100の配置については、上述した実施の形態に限定されるものではなく、前記実施の形態以外にも様々な態様が考えられ、例えば、前記第1及び第2ウェアリング98、100を共に前記Оリング102に対して軸方向に沿った一方の端部側に設けるようにしてもよい。すなわち、ピストン80においてОリング102の軸方向に沿った両側に第1及び第2ウェアリング98、100を設けずに、いずれか一方の端部側に集中的に配置するようにしてもよい。
なお、本発明に係る減圧弁は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…減圧弁 12…ボディ
14…下カバー 16…上カバー
22…収容孔 24…ピストン摺動孔
26…減圧室 62…弁体
64…弁室 74…弁棒
80…ピストン 92…第1環状溝
94…第2環状溝 96…第3環状溝
98…第1ウェアリング 100…第2ウェアリング
102…Oリング

Claims (2)

  1. 流体を導入するための導入流路と、前記導入流路に連通する弁室と、前記弁室に設けられ弁体が着座又は離間する弁座と、前記弁体の設けられた弁棒が通される弁孔と、前記弁孔を介して前記弁室に連通する減圧室と、前記流体を前記減圧室から導出するための導出流路とを有したボディを備え、前記弁棒に連結され前記減圧室内の圧力の変化に応じて変位するピストンが前記ボディに収容され、前記ピストンを前記弁座に向かって弾発付勢する弾発部材を有した減圧弁において、
    前記ピストンの外周壁には、前記ボディの内周壁に摺接するシール部材が設けられるシール溝と、
    前記ボディの内周壁に摺接するリング部材が設けられるリング溝と、
    を有し、
    前記リング溝は、前記シール溝に対して前記ピストンの変位方向に沿った一方側又は他方側の少なくともいずれか一方に少なくとも一つ以上設けられ、前記ピストンの軸方向に沿った変位量は、前記シール溝と前記リング溝との軸方向に沿った距離よりも小さいことを特徴とする減圧弁。
  2. 請求項1記載の減圧弁において、
    前記リング溝は複数設けられ、前記ピストンの変位方向において、前記シール溝は、一方のリング溝と他方のリング溝との間に配置され、前記ピストンの変位量は、前記一方のリング溝と前記シール溝との距離、前記他方のリング溝と前記シール溝との距離のいずれよりも小さいことを特徴とする減圧弁。
JP2014197103A 2014-09-26 2014-09-26 減圧弁 Pending JP2016071429A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197103A JP2016071429A (ja) 2014-09-26 2014-09-26 減圧弁
US14/857,072 US20160091097A1 (en) 2014-09-26 2015-09-17 Pressure reducing valve

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197103A JP2016071429A (ja) 2014-09-26 2014-09-26 減圧弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016071429A true JP2016071429A (ja) 2016-05-09

Family

ID=55583953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014197103A Pending JP2016071429A (ja) 2014-09-26 2014-09-26 減圧弁

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20160091097A1 (ja)
JP (1) JP2016071429A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT201800006613A1 (it) * 2018-06-25 2019-12-25 Dispositivo regolatore di pressione
JP2022144007A (ja) * 2021-03-18 2022-10-03 株式会社ニッキ レギュレータ
CN114033880B (zh) * 2021-11-04 2024-02-09 重庆凯瑞动力科技有限公司 高压氢气减压阀

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098961A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Toyota Motor Corp 減圧弁
JP2013148131A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Tokiko Techno Kk 制御弁
JP2013161436A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Jtekt Corp 減圧弁
JP2013206360A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Toyota Motor Corp 減圧装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6013164B2 (ja) * 2012-12-10 2016-10-25 株式会社ジェイテクト 減圧弁

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098961A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Toyota Motor Corp 減圧弁
JP2013148131A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Tokiko Techno Kk 制御弁
JP2013161436A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Jtekt Corp 減圧弁
JP2013206360A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Toyota Motor Corp 減圧装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20160091097A1 (en) 2016-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10007277B2 (en) Pressure regulating valve
EP3712473B1 (en) Fluid control valve
CN105042095B (zh) 用于控制阀的流动路径速度调节器
JP5889649B2 (ja) 流量調整装置
US20150337972A1 (en) Two-stage pilot solenoid valve
JP2016071429A (ja) 減圧弁
US8813787B2 (en) Single acting directional control valve
KR102058911B1 (ko) 유량 조정 장치
EP3008353B1 (en) Actuator bushings having integral seals
JP2014191529A (ja) 減圧弁
JP2011241943A (ja) ボールバルブ
US10989317B2 (en) Two-way valve
KR20170056908A (ko) 다이어프램 방식 극저온 밸브
JP6161356B2 (ja) 減圧弁
JP2012073767A (ja) 弁装置
JP7187011B2 (ja) アクチュエータ、バルブ、流体供給システム、および半導体製造装置
JP7148989B2 (ja) アクチュエータ、バルブ、流体供給システム、および半導体製造装置
RU2461757C1 (ru) Клапан управляемый
KR101108939B1 (ko) 감압장치
JP6279520B2 (ja) エアオペレイトバルブ
JP2019144867A (ja) 減圧弁
JP2011033074A (ja) ダイヤフラムバルブ
KR102614981B1 (ko) 퀵 오픈 밸브
JP2014191525A (ja) 減圧弁
JP6578268B2 (ja) 流体制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181106