JP5637995B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

光学的情報読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5637995B2
JP5637995B2 JP2011538517A JP2011538517A JP5637995B2 JP 5637995 B2 JP5637995 B2 JP 5637995B2 JP 2011538517 A JP2011538517 A JP 2011538517A JP 2011538517 A JP2011538517 A JP 2011538517A JP 5637995 B2 JP5637995 B2 JP 5637995B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
distance
lens
information
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011538517A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011052770A1 (ja
Inventor
安武 川島
安武 川島
葉 田中
葉 田中
聡 小見
聡 小見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Optoelectronics Co Ltd
Original Assignee
Optoelectronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Optoelectronics Co Ltd filed Critical Optoelectronics Co Ltd
Priority to JP2011538517A priority Critical patent/JP5637995B2/ja
Publication of JPWO2011052770A1 publication Critical patent/JPWO2011052770A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5637995B2 publication Critical patent/JP5637995B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/12Fluid-filled or evacuated lenses
    • G02B3/14Fluid-filled or evacuated lenses of variable focal length
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/004Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements based on a displacement or a deformation of a fluid
    • G02B26/005Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements based on a displacement or a deformation of a fluid based on electrowetting
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/30Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line
    • G02B7/32Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line using active means, e.g. light emitter
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B13/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B13/32Means for focusing
    • G03B13/34Power focusing
    • G03B13/36Autofocus systems
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10544Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum
    • G06K7/10712Fixed beam scanning
    • G06K7/10722Photodetector array or CCD scanning
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10544Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum
    • G06K7/10792Special measures in relation to the object to be scanned
    • G06K7/10801Multidistance reading
    • G06K7/10811Focalisation

Description

本発明は、バーコード、2次元コード等のコード記号を読み取る光学的情報読取装置に関する。
商品管理、在庫管理等を目的として1次元のコード情報であるバーコードが良く知られている。また、より情報密度の高いコードとして2次元コードが知られている。2次元コードを読み取る装置として、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の固体撮像素子で2次元コードを撮影し、その画像に様々な処理を施した上で2値化し、デコードする方法が知られている。
このようなコード情報を読み取る装置に使用されるCMOSイメージセンサは、デジタルカメラ等に搭載されているものと機能的に何ら変わらないことから、普通に物体や風景などを撮影する写真機としての機能を併せ持つことが求められる。例えば、在庫管理等の場合、対象物品と共にその物品が格納されている位置を撮像し、コード情報と共にデータベースに記憶する場合に使用されるものである。
また、携帯電話機には、上述したCMOSイメージセンサを使用した小型カメラが搭載されている。携帯電話機のカメラ機能には、通常のデジタルカメラのように、風景や人物を撮像する他に、バーコード/2次元コードスキャナ及びOCR(光学式文字読取装置)を内蔵しているものが大半である。
上述した商品管理、在庫管理等の現場では、物品に貼付されたコード記号を次々に走査していく必要がある。その際に、オートフォーカス機能があるものが望ましく、オートフォーカスと撮像処理は高速である必要がある。
一般的には、レンズが光軸に沿って移動するように配置され、コード記号にフォーカスが合う距離を算出し、その距離に適した位置までレンズを移動させる方法がよく用いられる(例えば、特許文献1参照)。また、定位置の他に近距離と遠距離との二段階程度のレンズ位置をメモリに記憶し、撮像に失敗した際、近距離方向あるいは遠距離方向にレンズを移動させるという簡易オートフォーカスもよく用いられる(例えば、特許文献2参照)。
また、多数のレンズを組み合わせて光波面変調素子を形成し、絞り機能を持たせ、読取対象物までの距離に応じたフォーカス調整を行う技術も光学的読取装置に搭載されている(例えば、特許文献3参照)。
更に、撮像レンズ、プリズム、遠方用レンズ及びイメージセンサ、近方用レンズ及びイメージセンサを組み合わせて光学体を形成し、レンズを移動させることなく、焦点距離を合わせる技術も開示されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2002−56348号公報 特開2005−182117号公報 特開2009−134023号公報 特開2008−123562号公報
コードスキャナ等の光学的情報読取装置は、より小型化、集積化が求められている。特に携帯電話など、装置の一部として光学的情報読取装置を組み入れる場合、大きな容積を使用することはできない。光学的情報読取装置で最も容積を取るのは、レンズ光学部である。文献1及び文献2では、レンズが移動する空間を確保しなくてはいけないので、その部分を縮小することはできない。
また、文献3では、レンズが最低5枚は必要である。ここでもやはり、レンズ配置空間がある程度必要である。さらに、光波面変調素子の制御は、複雑で計算量の多いソフトウエアである。このような精度の高い光学部を持っていると、生産工程ラインの構築が難しく、総体的にコストも嵩む。
更に、文献4では、通常の光学体を2つ以上搭載している構成になっているので、筐体自体が大きくなり、コストも嵩んでしまう。また、光学体を小さく設計するために有効径の小さいレンズを使用することがあるが、レンズが小さいと、フォーカス・結像が難しく、その不都合を補正する機能、部材が必要である。結局、小型化が実現できず、コストも嵩む結果となってしまう。
また、コード記号を読み取る光学的情報読取装置では、フォーカスの精度が低いと、特にマイクロ2次元コードのように、小さい面積にセルパターンが複雑に入り組んでいると、セルの白黒が認識できず、読み取り不能となったり、デコードまでに時間がかかってしまう。そこで、コード記号にフォーカスが合う距離を算出するオートフォーカス機能を実現するため、組み立て後にレンズの位置等の微調整が必要で、作業に手間と時間がかかり、製品コストが上昇する。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で高精度かつ高速なコード記号の撮像を実現し、装置自体も小型であり、安価なコストで製造することのできる光学的情報読取装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、焦点位置を調整する可変焦点レンズを有した撮像光学系と、撮像光学系で結像される撮像対象物を撮像する撮像手段と、撮像対象物との距離を測定する測距手段と、撮像対象物との距離の算出で用いられる測距パラメータが予め測定され、測定された装置固有の測距パラメータが記憶され、装置固有の測距パラメータを用いて撮像対象物までの距離を算出し、算出された距離情報に基づき撮像光学系を制御して、撮像対象物を撮像手段に結像させ、撮像手段を制御して撮像対象物の撮像を行う制御手段とを備え、測距パラメータは、撮像手段の撮像面を通る撮像光学系の光軸に対する測距手段の位置情報と、測距手段で撮像対象物に照射された光の反射光が撮像手段に入射する範囲を特定する範囲情報であり、制御手段は、撮像手段の範囲情報で特定される範囲に入射する光を撮像すると共に、撮像手段の範囲情報で特定される範囲を検索して、撮像手段に入射した光の位置を算出し、測距手段で撮像対象物に照射された光の反射光が撮像手段に入射した位置と、測距手段の位置情報を用いて撮像対象物までの距離を算出する光学的情報読取装置である。
本発明の光学的情報読取装置では、撮像対象物との距離の算出で用いられる測距パラメータが予め測定され、測定された装置固有の測距パラメータが記憶され、コード記号等の撮像対象物の読み取りでは、装置固有の測距パラメータを用いて撮像対象物との距離を算出して、オートフォーカスが行われる。測距パラメータは、撮像手段の撮像面を通る撮像光学系の光軸に対する測距手段の位置情報と、測距手段で撮像対象物に照射された光の反射光が撮像手段に入射する範囲を特定する範囲情報であり、撮像手段の範囲情報で特定される範囲に入射する光を撮像すると共に、撮像手段の範囲情報で特定される範囲を検索して、撮像手段に入射した光の位置が算出され、測距手段で撮像対象物に照射された光の反射光が撮像手段に入射した位置と、測距手段の位置情報を用いて撮像対象物までの距離が算出される。
本発明では、組み立て後にレンズの位置等の微調整を行うことなく、測距の精度を向上させることが可能なので、オートフォーカス及び撮像と、デコードに要する時間を短縮することができ、高速なコード記号の撮像を実現できる。また、経時変化等により撮像光学系が変質したような場合でも、撮像対象物を結像させる制御を行うことができる。特に、可変焦点レンズとして液体レンズを用いた構成では、温度等による液体レンズの変質にも対応可能であり、長期間にわたる使用であっても、高速なコード記号の撮像を実現できる。これにより、装置の使用者は、ストレス無く多数のコード記号を連続的に撮像することができる。
本実施の形態の光学的情報読取装置の一例を示す機能ブロック図である。 液体レンズの概念を示す構成図である。 液晶レンズの概念を示す構成図である。 視差法による測距方法を示す光学系の説明図である。 測距に必要な測距レーザの位置を求める方法を示す光学系の説明図である。 本発明を適用して測定した測距レーザの位置情報を用いて距離を算出した時の測定距離と算出値の比較結果を示す表図である。 本発明を適用して測定した測距レーザの位置情報を用いて距離を算出した時の測定距離と算出値の比較結果を示す表図である。 機械公差のみで測距レーザの位置を決めて、機械的な調整を行わずに設計値で距離を算出した時の測定距離と算出値の比較結果を示す表図である。 機械公差のみで測距レーザの位置を決めて、機械的な調整を行わずに設計値で距離を算出した時の測定距離と算出値の比較結果を示す表図である。 測距レーザの位置と固体撮像素子の撮像面に形成されるレーザスポットの関係を示す説明図である。 測距レーザの位置と固体撮像素子の撮像面に形成されるレーザスポットの関係を示す説明図である。 レーザスポットを撮像及び検索する範囲を求める方法を示す説明図である。 レーザスポットを撮像及び検索する範囲を求める方法を示す説明図である。 本発明を適用して測定したレーザスポットの位置情報から求めた検索範囲を用いて距離を算出した時の測定に要する時間を示す表図である。 光軸のばらつきを考慮した検索範囲を用いて距離を算出した時の測定に要する時間を示す表図である。 経時変化による印加電圧と屈折率の関係を示すグラフである。 経時変化による液体レンズの変質を学習する処理を示すフローチャートである。 経時変化による印加電圧の学習結果を示すグラフである。 液体レンズを備えた本実施の形態のカメラモジュールの一例を示す分解斜視図である。 固定焦点レンズ系で構成される撮像光学系の一例を示す説明図である。 固定焦点レンズ系と可変焦点レンズ系で構成される撮像光学系の一例を示す説明図である。 温度とフォーカスのずれの関係を示すグラフである。 個体差を取得する調整工程を示す光学系の説明図である。 個体差を取得する調整工程を示す光学系の説明図である。 温度補正の有無による精度を比較した表図である。
以下、図面を参照して、本発明の光学的情報読取装置の実施の形態について説明する。
<本実施の形態の光学的情報読取装置の構成例>
図1は、本実施の形態の光学的情報読取装置の一例を示す機能ブロック図である。本実施の形態の光学的情報読取装置1Aは、撮像対象物であるコード記号100を撮像するカメラモジュール10と、カメラモジュール10で行われる撮像、フォーカス調整、デコード、データ転送等の制御を行うデコーダ200を備える。光学的情報読取装置1Aは、例えば図示しない筐体にカメラモジュール10とデコーダ200等の構成要素が実装され、使用者が手に持ってコード記号100の撮像が可能な構成である。
カメラモジュール10は、焦点位置を調整するオートフォーカス機能を有した撮像光学系11と、撮像光学系11で結像されたコード記号100を撮像する固体撮像素子12と、固体撮像素子12からコード記号100までの距離を測距する測距レーザ13を備える。
撮像光学系11は、主レンズ2と可変焦点レンズ3を備える。主レンズ2は、単数または複数の光学レンズで構成される固定焦点レンズである。可変焦点レンズ3は、主レンズ2の後段に配置され、主レンズ2を透過した光を固体撮像素子12に結像させる機能を有する。
可変焦点レンズ3は、例えば、単数または複数の光学レンズを、光軸に沿って機械的に移動させる機構を備えて、オートフォーカス機能を実現しても良い。これに対し、レンズを機械的に移動させる機構を用いることなくオートフォーカス機能を実現するものとして、可変焦点レンズ3を液体レンズ30で構成しても良い。
図2Aは、液体レンズの概念を示す構成図である。液体レンズ30は、導電性の高い水溶液31と絶縁体の油32が、光を透過する透明な窓部を対向する2面に有した容器33に封じ込められる。液体レンズ30には、水溶液31と接する電極34aと、絶縁部を介して水溶液31と油32の両方と接する電極34bが備えられる。
液体レンズ30は、電極34a及び電極34bから電気を流し、水溶液31に電圧を印加すると、水溶液31と油32との境界面35の形状を変化させることができる。このような現象をエレクトロウエッティング現象と称す。水溶液31と油32との境界面35の曲率を変えることで焦点位置を動かし、合焦を行うことができる。
また、可変焦点レンズ3は、液体レンズ30と同様に機械的に移動させる機構を用いること無くオートフォーカス機能を実現可能な液晶レンズであっても良い。図2Bは、液晶レンズの概念を示す構成図である。液晶レンズ36は、ホモジニアス(ねじれのない)分子配列の液晶層37を、ガラス板38の間に封止した構成で、各ガラス板38には、金属酸化物の透明電極39a、39bが形成される。液晶レンズ36は、透明電極39a、39bに電圧を印加し、印加する電圧を調整することで、液晶分子37aの配向状態が変化する。液晶レンズ36は、液晶分子37aの配向状態を変化させることで、屈折率が変化し、屈折率が変化することで、焦点距離が変化する。これにより、液晶レンズ36は、液体レンズ30と同様に、印加する電圧を調整することで焦点位置を動かし、合焦を行うことができる。
図1に戻り、固体撮像素子12は撮像手段の一例で、例えばCMOSイメージセンサ等で構成され、光信号を電気信号に変換して出力する。光学的情報読取装置1Aは、任意の距離にあるコード記号100からの反射光を、撮像光学系11で固体撮像素子12に結像させて撮像を行う。これは、画像が鮮明に捕捉されなければ、コード記号100の内容をデコードできないためである。
光学的情報読取装置1Aでは、コード記号100との距離を測定し、測定した距離に焦点位置が合うように撮像光学系11を制御する。このため、光学的情報読取装置1Aは、カメラモジュール10にレーザ光を利用した測距部を備えている。
レーザによる測距技術は2つの方法が良く知られている。1つはパルシング技術であり、レーザパルスの始動と反射の戻りとの時間の遅れを計測して距離を求めている。もう1つはパララックス(視差)技術であり、撮像対象物にスポットを形成するために光を照射し、撮像対象物上のスポットの位置を計測して、撮像対象物の距離を、計測したスポットの位置から求めている。
光学的情報読取装置1Aは、本例では視差法を用いて測距を行うため、測距手段として測距レーザ13を備えている。測距レーザ13は、撮像光学系11で固体撮像素子12に結像されるコード記号100を照射し、コード記号100で反射した光が固体撮像素子12に入射するように構成される。
測距レーザ13から照射されたレーザ光により、コード記号100上に形成されるスポットの位置は、コード記号100までの距離により変化し、固体撮像素子12に入射した反射光の位置として現れる。
これにより、光学的情報読取装置1Aは、測距レーザ13から照射されてコード記号100で反射した光の固体撮像素子12上における位置を計測することで、コード記号100までの距離が求められる。
可変焦点レンズ3が液体レンズ30で構成される光学的情報読取装置1Aでは、液体レンズ30に印加する電圧と、焦点距離との関係が予め求められ、コード記号100までの距離に応じた電圧を液体レンズ30に印加することで、任意の距離にあるコード記号100からの反射光を、撮像光学系11で固体撮像素子12に結像させて撮像が行われる。可変焦点レンズ3が液晶レンズ36で構成される光学的情報読取装置1Aでも同様に、液晶レンズ36に印加する電圧と、焦点距離との関係が予め求められ、コード記号100までの距離に応じた電圧を液晶レンズ36に印加することで、任意の距離にあるコード記号100からの反射光を、撮像光学系11で固体撮像素子12に結像させて撮像が行われる。
ここで、液体レンズ30は、同じ電圧を印加しても、温度変動で境界面の曲率が変化することから、液体レンズ30で構成される撮像光学系11を備えた光学的情報読取装置1Aでは、温度補償が必要となる。このため、光学的情報読取装置1Aは、液体レンズ30及び液体レンズ30の近傍の温度を検知する温度検知手段としてサーミスタ14をカメラモジュール10に備える。
光学的情報読取装置1Aは、測距レーザ13を用いて求めたコード記号100までの距離情報から導き出される液体レンズ30の焦点位置を、サーミスタ14で検知される温度情報で補正して、正確なオートフォーカスを実現する。液晶レンズ36でも同様に、温度補償により正確なオートフォーカスが実現可能である。
なお、光学的情報読取装置1Aは、コード記号100が読み取り可能範囲にあることを示すガイド光を照射するための照明用LED15をカメラモジュール10に備えても良いが、照明用LED15は適宜備えるものであり、装置の形状、使用目的によっては搭載しなくても良い。
デコーダ200は、カメラモジュール10で行われるフォーカス調整及び撮像等の制御と、カメラモジュール10から出力される信号のデコード及びデータ転送等の制御を行う制御手段としてASIC(Application Specific Integrated Circuit)210を備える。ASIC210では、SDRAM220及びFROM230等によって各種データの書き込み、読み出し等が行われる。光学的情報読取装置1Aは、バーコード及び2次元コードを読み取ることができるスキャナであるが、OCRソフトウエアを搭載すれば、文字を読み取ることも可能である。また、ASIC210は、CPUとFPGA(Field Programmable Gate Array)等のLSIとの組み合わせでもかまわない。
光学的情報読取装置1Aは、コード記号100までの距離と液体レンズ30に印加すべき電圧との関係テーブルをASIC210に格納することで、測距したコード記号100までの距離に応じた電圧情報を取得することが可能となる。コード記号100までの距離は、測距レーザ13から照射されてコード記号100で反射した光の固体撮像素子12上における位置を計測することで求められる。
また、液体レンズ30の周辺温度による補正テーブルをASIC210に格納しておく。更に、液体レンズ30は、電圧が印加された後に、画像撮像までの待機時間が必要であるが、画像撮像までの待機時間も温度によって変動する。一般的に高温である方が待機時間は少なく、例えば、60℃における待機時間は、25℃の待機時間より遥かに短い。そこで、液体レンズ30の周辺温度と撮像待機時間の関係テーブルをASIC210に格納しておく。
このように、コード記号100までの距離と液体レンズ30に印加すべき電圧との関係テーブル、液体レンズ30の周辺温度による補正テーブル、及び液体レンズ30の周辺温度と撮像待機時間との関係テーブルを参照することで、最適なフォーカス調整がされ、鮮明な画像を取り込むことができる。液晶レンズ36でも同様に、コード記号100までの距離と液晶レンズ36に印加すべき電圧との関係テーブル等をASIC210に格納しておき、テーブルを参照することで、最適なフォーカス調整がされ、鮮明な画像を取り込むことができる。
<測距精度を確保する方法例>
図3は、視差法による測距方法を示す光学系の説明図、図4は測距に必要な測距パラメータとして測距レーザの位置情報を求める方法を示す光学系の説明図であり、次に、視差法が適用された光学的情報読取装置1Aにおいて測距精度を確保する方法について説明する。
視差法を用いた測距方法では、撮像対象物である図1に示すコード記号100を含む物体面Mと、固定焦点系レンズである主レンズ2と、例えば液体レンズ30で構成される可変焦点レンズ3を備えた撮像光学系11の原点平面Oとの距離xが、以下の(1)式で求められる。
Figure 0005637995
(1)式において、光学的情報読取装置1Aの設計値となるのは、測距レーザ13と撮像光学系11の光軸の原点平面O間での距離aと、半画角θ1と、測距レーザ13と撮像光学系11の光軸の原点平面O間でのなす角θ2と、半画角により張られる固体撮像素子12の中心から短点までの距離Rであり、距離xは、固体撮像素子12の撮像面EにおいてレーザスポットSpが映り込んだ位置rから求められる。
(1)式を変形すると、距離xの逆数x-1が、以下の(2)式で求められ、測距の精度が、以下の(3)で与えられる。
Figure 0005637995
(3)式から、測距の精度は、撮像光学系11の光軸からの測距レーザ13の距離aによって決まることが判り、撮像光学系11の光軸と測距レーザ13とのなす角θ2は、測距精度に影響しない。
このため、測距の精度を考慮すると、測距レーザ13の光軸からの距離aは、設計段階での誤差が問題とならないように、機械寸法で与えられる設計値を定める必要がある。一方、測距レーザ13と光軸とのなす角θ2は、設計値を設定する必要はない。
但し、コード記号100までの距離xを求める演算処理では、測距レーザ13の光軸からの距離aと、測距レーザ13と光軸とのなす角θ2が必要なので、測距レーザ13の光軸からの距離aと、測距レーザ13と光軸とのなす角θ2を、誤差が問題とならない機械公差で与える必要がある。
そこで、測距パラメータとして、測距レーザ13の光軸からの距離aと、測距レーザ13と光軸とのなす角θ2を測定し、図1に示すASIC210の不揮発性メモリに記憶しておくことで、コード記号100までの距離xを、正確に求めることができ、測距レーザ13の光軸からの距離aと、測距レーザ13と光軸とのなす角θ2は、厳しい機械公差をとらず、また、組み立て時に機械的な調整を行わずに、測距に必要な精度を確保することができる。
以下に、機械的な調整を行わずに、測距に必要な測距レーザ13の光軸からの距離aと、測距レーザ13と光軸とのなす角tanθ2を求める方法について、図4等を参照して説明する。
定められた距離x1、x2、・・・xpに物体面M1、物体面M2、・・・物体面Mpを設置し、所定の距離に設置した物体面に照射した測距レーザ13の反射光の撮像面Eにおける位置r1、r2、・・・rpを測定する。
上述した(1)式は、以下に示す(4)式に変形でき、計算値である半画角θ1と、半画角により張られる固体撮像素子12の中心から短点までの距離Rを用いて、yi=-xir i/Rtanθ1を計算し、xiとyiに対し最小二乗法を適用し傾きdy/dxと切片y0を求める。
以上により得られた傾きと切片より、測距に必要な測距レーザ13の光軸からの距離aと、測距レーザ13と光軸とのなす角tanθ2は、以下に示す(5)式及び(6)式により求められる。
Figure 0005637995
以上のことから、最も効率よく測距に必要な測距レーザ13の光軸からの距離aと、測距レーザ13と光軸とのなす角tanθ2を求める方法は、仕様により決められる最近接距離と最遠方距離の2定点に物体面を設置し、距離情報と角度情報の2つのパラメータa,tanθ2を得ることである。
図5A及び図5Bは、本発明を適用して測定した測距レーザの位置情報(光軸からの距離aと光軸とのなす角θ2)を用いて距離を算出した時の測定距離と算出値の比較結果を示す表図、図6A及び図6Bは、比較例として、機械公差のみで測距レーザの位置を決めて、機械的な調整を行わずに設計値で距離を算出した時の測定距離と算出値の比較結果を示す表図である。本発明を適用した例と比較例では、距離の算出値の逆数x-1を比較すると、10倍以上の検出精度が得られることが判る。
<測距に要する時間を短縮する方法例>
図7A及び図7Bは、測距レーザの位置と固体撮像素子の撮像面に形成されるレーザスポットの関係を示す説明図、図8A及び図8Bは、レーザスポットを撮像及び検索する範囲を求める方法を示す説明図であり、次に、視差法が適用された光学的情報読取装置1Aにおいて測距に要する時間を短縮する方法について説明する。
上述した視差法において、測距に要する時間は、測距レーザ13の反射光によるレーザスポットSpが、固体撮像素子12の撮像面E内で動く面積Sに依存する。レーザスポットSpが動く面積Sを最小化すれば、撮像時間及び固体撮像素子12の撮像面EにおいてレーザスポットSpを検索する範囲が最小化され、測距に要する時間は最小化される。
一般的に、図7Aに示すように、固体撮像素子12の中心軸O1,O2上に測距レーザ13を取り付ければ、図7Bに示すように、レーザスポットSpが動く範囲を最小化できる。例えば、図7Aに示すように、固体撮像素子12の中心軸O1上の位置Aに測距レーザ13を取り付ければ、図7Bに示すように、固体撮像素子12の撮像面EにおいてレーザスポットSpが動く範囲は、物体面Mまでの距離に応じて、固体撮像素子12の中心軸O1に沿った面積SA内となる。また、図7Aに示すように、固体撮像素子12の中心軸O2上の位置Bに測距レーザ13を取り付ければ、図7Bに示すように、固体撮像素子12の撮像面EにおいてレーザスポットSpが動く範囲は、物体面Mまでの距離に応じて、固体撮像素子12の中心軸O2に沿った面積SB内となる。
しかし、実際には、固体撮像素子12の中心軸に測距レーザ13が取り付けられるように設計を行っても、組み立ての調整次第で測距レーザ13の光軸が傾き、図7Bに示す面積SCのような範囲を動く系となる。従来は、レーザスポットが動く面積が最小化されるように、測距レーザの光軸の傾きを組み立て時に機械的に調整することで、測距に要する時間の高速化を計っていたが、調整に手間と時間が掛かり、製品コストが上昇する。また、レーザスポットが動く面積を、測距レーザの光軸のばらつきを考慮した大きさに設定すると、測距に要する時間が長くなる。
そこで、測距レーザ13の組み立て時に機械的な調整を行わず、測距に要する時間を最小化する方法を、図8A及び図8Bを参照して以下に説明する。物体面Mが仕様により決められる最近接距離と最遠方距離の2定点にあるときに、固体撮像素子12の撮像面Eに形成される測距レーザ13のレーザスポットSpの位置を測距パラメータとして測定し、図1に示すASIC210の不揮発性メモリに記憶しておく。
また、測距のためレーザスポットSpを撮像する際には、最近接距離と最遠方距離の2定点におけるレーザスポットSpを含む最小の画像範囲、例えば、四角形の範囲を撮像することで、測距の画像取得に要する時間を短縮する。更に、レーザスポットSpを検索する際には、最近接距離におけるレーザスポットSpnと、最遠方距離におけるレーザスポットSPfの2点の間を動く平均的な軸、例えば、2点を結ぶ直線上から検索を行う。
図8A及び図8Bでは、固体撮像素子12の垂直方向の中心軸O1上に測距レーザ13を取り付けた例を示す。図8Aは、組み立て誤差がなく、測距レーザ13の光軸からの距離aと、測距レーザ13と光軸とのなす角θ2が設計値に一致する場合を示す。このような場合、最近接距離におけるレーザスポットSpnと、最遠方距離におけるレーザスポットSPfは、固体撮像素子12の撮像面Eにおいて、垂直方向の中心軸O1上に形成されるので、レーザスポットSpの検索軸P1は、固体撮像素子12の垂直方向の中心軸O1に一致する線分から始める。また、測距のための画像取得は、固体撮像素子12の垂直方向の中心軸O1に対し対称な撮像範囲P2に対して行う。
図8Bは、組み立て誤差が生じ、測距レーザ13の光軸からの距離aと、測距レーザ13と光軸とのなす角θ2が設計値に一致しない場合を示す。このような場合、レーザスポットSpの検索軸P3は、最近接距離におけるレーザスポットSpnと、最遠方距離におけるレーザスポットSPfの2点の中央を通り、固体撮像素子12の垂直方向の中心軸O1に平行な線分から始める。また、測距のための画像取得は、2点のレーザスポットの中央を通る検索軸に対しておよそ対称な撮像範囲P4に対して行う。
図9は、本発明を適用して測定したレーザスポットの位置情報から求めた検索範囲を用いて距離を算出した時の測定に要する時間を示す表図、図10は、比較例として、光軸のばらつきを考慮した検索範囲を用いて距離を算出した時の測定に要する時間を示す表図である。本発明を適用した例と比較例では、測距時間がおよそ半分になったことが判る。
<経時変化による補償例>
図2Aに示す液体レンズ30では、水溶液31と油32の境界面35の曲率が、印加電圧に応じて変化する。液体レンズ30の曲率が変化すると、液体レンズ30の屈折率が変化することから、任意の距離にある撮像対象物にフォーカスするために必要な印加電圧が一意に決められる。すなわち、液体レンズ30の屈折率niと印加する電圧Viの比例関係が成立している。
そこで、撮像対象物であるコード記号100までの距離情報L(=x)と、距離情報Lで特定される位置にあるコード記号100にフォーカスするために、液体レンズ30に印加すべき電圧情報Vnの関係を計測して、距離−電圧テーブルTBを作成し、ASIC210の不揮発性メモリに記憶しておく。
これにより、上述した視差法等で測定したコード記号100までの距離に応じた電圧情報Vnを取得することが可能となる。図1に示す光学的情報読取装置1Aは、距離情報Lを取得し、距離情報Lに応じた電圧情報Vnを取得して、液体レンズ30を制御するというオープンループのアルゴリズムにより、オートフォーカスでコード記号100を撮像する。
さて、時間の経過、装置を高温状態で保存した場合等、液体レンズ30内の水溶液や油が変質し、予め作成されて記憶されている距離−電圧テーブルTBの設定と、液体レンズ30の状態が不一致となる場合がある。
図11は、経時変化による印加電圧と屈折率の関係を示すグラフである。液体レンズ30の初期状態における印加電圧と屈折率の関係を、実線のn−V曲線N0で示し、光学的情報読取装置1Aに記憶されている距離−電圧テーブルにおける印加電圧と屈折率の関係を、一点鎖線のn−V曲線N1で示し、液体レンズ30の変質状態における印加電圧と屈折率の関係を、二点鎖線のn−V曲線N2で示す。
距離−電圧テーブルTBを参照して液体レンズ30に電圧を印加したときに、測定で得られた距離にフォーカスできるような屈折率を、図11に一点鎖線のn−V曲線N1で示す。初期状態にある液体レンズ30では、図11に実線のn−V曲線N0で示すように、測定で得られた距離にフォーカスできるような屈折率が得られる。これに対し、経時変化で変質状態にある液体レンズ30では、図11に二点鎖線のn−V曲線N2で示すように、測定で得られた距離にフォーカスできるような屈折率が得られなくなる。
そこで、光学的情報読取装置1Aは、距離情報Lを取得し、距離情報Lに応じた電圧情報Vnを取得して、液体レンズ30を制御するというオープンループのアルゴリズムにより、オートフォーカスでコード記号100を撮像したとき、コード記号100のデコードが不能である等、正常に読み取りが行えない場合は、固体撮像素子12で撮像した画像から、フォーカスが合うように液体レンズ30を制御するクローズドループのアルゴリズムでコード記号100を撮像する。また、コード記号100までの距離情報Lが取得できるので、クローズドループのアルゴリズムでコード記号100にフォーカスできたときの電圧情報Vnを較正用データとして取得し、液体レンズ30の変質を学習する。
図12は、経時変化による液体レンズの変質を学習する処理を示すフローチャート、図13は、経時変化による印加電圧の学習結果を示すグラフである。図12のステップSA1で、所定の操作でコード記号100の読み取りが開始されると、図12のステップSA2で、オープンループのアルゴリズムでコード記号100を撮像する。
すなわち、光学的情報読取装置1Aは、測距レーザ13から照射され、コード記号100で反射して固体撮像素子12の撮像面Eに形成されたレーザスポットSpの位置から、コード記号100までの距離情報Lを取得する。距離情報Lに対応した電圧情報Vnを、予めASIC210に記憶された距離−電圧テーブルTBを参照して取得し、液体レンズ30を制御して、図12のステップSA3で、固体撮像素子12によりコード記号100の画像を取得する。
光学的情報読取装置1Aは、固体撮像素子12でコード記号100の画像を取得すると、図12のステップSA4で、デコーダ200によりコード記号100のデコードを行う。光学的情報読取装置1Aは、図12のステップSA4で、コード記号100のデコードが可能であると、図12のステップSA5で、デコードされたデータを出力すると共に、取得した距離情報Lと電圧情報Vnを、参照したデータとして一時保存する。
光学的情報読取装置1Aは、図12のステップSA4で、コード記号100のデコードが不能であると、図12のステップSA6で、固体撮像素子12で撮像した画像に応じて、液体レンズ30に印加する電圧をフォーカスが合うように変化させるクローズドループのアルゴリズムで液体レンズ30を制御する。
液体レンズ30が用いられる撮像光学系11で、固体撮像素子12で撮像される撮像対象物にフォーカスを合わせるクローズドループのアルゴリズムは、例えば、固体撮像素子12で撮像される像のコントラスト(空間周波数)を最も高くできる形状に液体レンズ30の曲率が変化するような電圧を液体レンズ30に印加し、フォーカスを合わせるコントラスト法が用いられる。
光学的情報読取装置1Aは、フォーカスが合うと、図12のステップS7で、固体撮像素子12によりコード記号100の画像を取得し、図12のステップSA8で、デコーダ200によりコード記号100のデコードを行う。
光学的情報読取装置1Aは、図12のステップSA9で、クローズドループのアルゴリズムでコード記号100にフォーカスできたときの電圧情報Vnを較正用データとして収集する所定の条件を満たすか判断し、較正用データとして収集する所定の条件を満たす場合は、図12のステップSA10で、取得した距離情報Lと電圧情報Vnを、較正用データとして一時保存する。
光学的情報読取装置1Aは、図12のステップSA11で、クローズドループのアルゴリズムでコード記号100にフォーカスできたときの電圧情報Vnを較正用データとして設定する所定の条件を満たすか判断し、較正用データとして設定する所定の条件を満たす場合は、図12のステップSA12で、収集した距離情報Lと電圧情報Vnを、較正用データとしてFROM230に書き込み、新たな設定値とする。
図13では、光学的情報読取装置1Aに記憶されている距離−電圧テーブルにおける印加電圧と屈折率の関係を、一点鎖線のn−V曲線N1で示し、液体レンズ30の変質状態における印加電圧と屈折率の関係を、二点鎖線のn−V曲線N2で示し、較正後の印加電圧と屈折率の関係を、破線のn−V曲線N3で示す。また、オープンループのアルゴリズムでの参照点を丸印で示し、クローズドループのアルゴリズムでの較正点を三角印で示す。
図13に示すように、液体レンズ30に印加する電圧値が高い領域では、測定した距離情報Lに対応した電圧情報Vnを液体レンズ30に印加するオープンループのアルゴリズムで、液体レンズ30は、測定された距離にフォーカスが合うような屈折率となる。これに対して、液体レンズ30に印加する電圧値が低い領域では、液体レンズ30が変質すると、液体レンズ30は、測定された距離にフォーカスが合うような屈折率とならない。
そこで、クローズドループのアルゴリズムに切り換えて、コード記号100にフォーカスできたときの電圧情報Vnを較正用データとして取得し、液体レンズ30の変質を学習すると、較正後の印加電圧と屈折率の関係を示すn−V曲線N3が、液体レンズ30の変質状態における印加電圧と屈折率の関係を示すn−V曲線N2に近づくことが判る。
<液体レンズを備えたカメラモジュールの構成例>
図14は、液体レンズを備えた本実施の形態のカメラモジュールの一例を示す分解斜視図である。本実施の形態のカメラモジュール10は、主レンズ2と液体レンズ30がカメラボディ5に取り付けられる。
主レンズ2は、単数の光学レンズ、または複数の光学レンズが円筒形状のハウジング20に収容されて構成される。主レンズ2は、ハウジング20の外周面にネジ部21aが形成される。
液体レンズ30は、図2Aで説明した水溶液と油が封止される円筒形状の容器33の外側の一部に、電極34aと接続される図示しない電極と、電極34bと接続される電極が形成される。
カメラボディ5は、円筒形状の主レンズ2と液体レンズ30の外形に合わせた円筒形状の空間が形成されるレンズ取付部50を備える。レンズ取付部50は、主レンズ2と液体レンズ30が光軸方向に重ねられて嵌められると、光軸に直交するX−Y軸方向の位置を規制して、主レンズ2と液体レンズ30の光軸を合わせる。
カメラボディ5は、主レンズ2のハウジング20に形成されたネジ部21aが締結されるネジ部51aが、レンズ取付部50の内周面に形成され、主レンズ2をレンズ取付部50に嵌めて、主レンズ2のネジ部21aがレンズ取付部50のネジ部51aに締結されることで、カメラボディ5の前端に主レンズ2が固定される。
カメラモジュール10は、カメラボディ5のレンズ取付部50と液体レンズ30の間に挟まれるパッキング6aと、主レンズ2と液体レンズ30の間に挟まれるスペーサ6bを備える。パッキング6aはリング形状で、例えばシリコンにより構成され、液体レンズ30の光軸に沿ったZ方向の位置を規制する。
カメラモジュール10は、固体撮像素子12が実装される基板7と、デコード等の信号処理が行われる主基板8と、液体レンズ30及び基板7と主基板8を接続するフレキシブルプリント基板(FPC)9を備える。基板7には、カメラボディ5が取り付けられる。また、基板7には、測距部を構成する測距レーザ13が実装される。更に、基板7には、カメラボディ5及び測距レーザ13を覆う図示しないアウターケースが取り付けられ、主レンズ2と液体レンズ30等が取り付けられたカメラボディ5と測距レーザ13が保護される。本例では、基板7と主基板8は別基板で構成されるが、基板7と主基板8を同一の基板で構成しても良い。
フレキシブルプリント基板9は、液体レンズ30の図示しない電極と接続されるリング状の電極部90を備える。電極部90は、カメラボディ5のレンズ取付部50に嵌る形状に構成される。
カメラモジュール10は、液体レンズ30及び液体レンズ30の近傍の温度を検知するサーミスタ14が、例えばフレキシブルプリント基板9の電極部90の近傍に実装され、サーミスタ14で検知された温度情報が、フレキシブルプリント基板9により主基板8に伝送される。
カメラモジュール10の組み立ては、カメラボディ5に測距レーザ13を取り付け、測距レーザ13が取り付けられたカメラボディ5を、固体撮像素子12等が実装された基板7に接着剤により固定し、測距レーザ13を基板7に半田により固定する。
次に、基板7にフレキシブルプリント基板9を接続し、カメラボディ5のレンズ取付部50に、フレキシブルプリント基板9の一方の電極部90とパッキング6aを、パッキング6aが下側となるように挿入する。
次に、液体レンズ30をカメラボディ5のレンズ取付部50に挿入し、液体レンズ30の上側に、フレキシブルプリント基板9の他方の電極部90を挿入する。フレキシブルプリント基板9の電極部90の上側にスペーサ6bを挿入し、主レンズ2をレンズ取付部50に嵌めて、主レンズ2のネジ部21aをレンズ取付部50のネジ部51aに締結する。
これにより、カメラモジュール10は、主レンズ2と液体レンズ30の間にフレキシブルプリント基板9の一方の電極部90が挟み込まれ、液体レンズ30とカメラボディ5のレンズ取付部50の間にパッキング6aとフレキシブルプリント基板9の他方の電極部90が挟み込まれ、液体レンズ30は、光軸に沿ったZ軸方向の位置がパッキング6aにより規制される。また、パッキング6aで液体レンズ30が主レンズ2方向に押圧され、液体レンズ30の図示しない電極とフレキシブルプリント基板9の電極部90が電気的に接続される。なお、主レンズ2は、ネジ部の締結によりカメラボディ5に固定されるので、光軸方向の位置の微調整が可能である。また、主レンズ2を回転させる際に、電極部90等が回らないようにスペーサ6bを入れることで、電極部90や液体レンズ30等を保護している。
<カメラモジュールの温度補正例>
図15は、固定焦点レンズ系で構成される撮像光学系の一例を示す説明図である。単数または複数の光学レンズで構成される固定焦点レンズ系2Aを備えた撮像光学系で、固定焦点レンズ系2Aの焦点距離と、撮像対象物がある物体面Mとの距離の関係は、物体面Mから固体撮像素子等の撮像面Eへの方向を正とすると、以下の(7)式で表される。
Figure 0005637995
固定焦点レンズ系2Aのみを備えた撮像光学系の場合、撮像光学系の主点(後側主点)をH1とすると、ある定められた距離に置かれた撮像対象物に対し、フォーカス(作動距離)s’を合わせるために、固定焦点レンズ系2Aを有したレンズバレル2Bの位置を、機械的に目的の像側作動距離sに合わせるために調整を行う。
また温度による作動距離の変化量Δs’(T)は、容易に測定を行うことができ、ある温度での作動距離s’(T)は、基準温度T0での作動距離s’(T0)に対し、以下の(8)式で表される。
Figure 0005637995
つまり、温度により、焦点距離fや像側作動距離sが変動してΔf(T)とΔs(T)が生じ、作動距離s’が変化しても、全体のΔs’(T)の傾向を測定、モデル化することができ、補正を行うことができる。
図16は、固定焦点レンズ系と可変焦点レンズ系で構成される撮像光学系の一例を示す説明図である。上述した本実施の形態のカメラモジュール10では、固定焦点レンズ系を構成する主レンズ2と、可変焦点レンズ系を構成する液体レンズ30がカメラボディ5のレンズ取付部50に挿入され、液体レンズ30の前段に主レンズ2が配置される構造である。液体レンズ30を主レンズ2の前段に配置する構成では収差が少ない。但し、液体レンズ30は有効口径が小さいので、長焦点系の撮像光学系を作成すると、いわゆる暗いレンズとなる。これに対して、主レンズ2を液体レンズ30の前段に配置する構成では、主レンズ2は光学レンズであるので大径化が可能であり、長焦点系の撮像光学系でも、明るい撮像光学系を構成することができる。明るい撮像光学系を構成することで、コード記号のデコードの精度を向上させることができる。なお、長焦点系の撮像光学系では画角が狭いので、収差が少ない。
このように、単数または複数の光学レンズで構成される固定焦点レンズ系2Aと、液体レンズ、または単数または複数の光学レンズで構成される可変焦点レンズ系3Aを備えた撮像光学系で、撮像光学系の焦点距離と物体面Mとの距離の関係は、物体面Mから撮像面Eへの方向を正とすると、以下の(9)式で表される。
Figure 0005637995
本実施の形態のカメラモジュール10のように、物体面M側から固定焦点レンズ系2A、可変焦点レンズ系3Aの配置の順で並ぶ撮像光学系の場合、この撮像光学系に先に組み込まれる可変焦点レンズ系3A単体では調整ができないので、可変焦点レンズ系3Aの光学状態が未知の状態で固定焦点レンズ系2Aの調整を行うこととなる。
つまり、レンズ系全体のパワーが未知状態となり、固定焦点レンズ系2Aと可変焦点レンズ系3Aを備えた撮像光学系の主点(後側主点)をH2とすると、像側作動距離s’に作動距離sを調整するための機械的なレンズバレル2Bの位置は、可変焦点レンズ系3Aの状態に依存することとなる。逆に考えると、可変焦点レンズ系3Aの特性を活かせば、レンズバレル2Bの位置を定められることで、可変焦点レンズ系3Aの調整により、像側作動距離s’に作動距離を合わせることは可能である。これにより、可変焦点レンズ系を取り入れた撮像光学系は、ある一定温度の環境のみで使用される系の場合、機械的には調整を必要としない。
但し、基準温度T0での固定焦点レンズ系2Aのみでの作動距離s0’’(T0)と可変焦点レンズ系3Aの状態φb(T0,V)が未知であるので、温度補正の方法としては以下の2つの方法が考えられる。ここで、Vは可変焦点レンズ系を定める入力変数であり、可変焦点レンズ系が液体レンズで構成される場合は印加電圧である。
1つの方法は、実際の環境温度下で変化したφa(T)、s(T)、t(T)に対し、所定のs’(T)を得る最適なφb(T,V)を、入力Vを変える動作を複数回試行することで定める。この方法では、読取動作中にVとs’(T)の関係を調べるオートフォーカスのフィードバックシステムが必須となり動作は遅い。
もう1つの方法は、各個体について、温度Tの状況下で、対象距離z = s’(T)となるφb(T,V)を測定し、補正テーブルもしくは補正式を、個体毎にもしくは平均値として作成する。この方法では、個体毎に作る場合は膨大な作業が必要となり、平均値を用いる場合はその2つの光学系のばらつきから、φb(T,V)により得られるs’(T)の精度が低くなる。
そこで、本発明では、固定焦点レンズ系に可変焦点レンズが付加した系の場合に対しても、フィードバックシステムを要さず、必要なs’(T)の精度を確保する方法を考える。
本実施の形態の温度補正は、以下の3つの手順により行われる。
手順1:事前の補正式の作成
(1):固定焦点レンズ系2Aのみを組み込んだ場合の温度変化の特性をあらかじめ測定し、以下の(10)式でモデル化しておく。
(2):可変焦点レンズ系3Aの温度変化の特性をあらかじめ測定し、以下の(11)式でモデル化しておく。
Figure 0005637995
手順2:個体差を取得する調整工程
(1):ある基準温度T0における、ある入力V0に対する可変焦点レンズの1つの出力φb(T0,V0)を組み立て前に測定し、システム内(不揮発性メモリ等)に記録、保持する。
(2):出力φb(T0,V0)から、sa(T0)を算出し、システム内(不揮発性メモリ等)に記録、保持する。
手順3:動作時
読取時には、対象距離z = s’(T)となるφb(T,V)をφb(T0,V0)とsa(T0)から算出し、入力Vを可変焦点レンズに入力する。
以下に、事前に補正式を作成する手順1の詳細について説明する。
<手順1−1>
固定焦点レンズ系2Aのみを組み込んだ場合に測定した温度特性は、以下の(12)〜(15)式で表される。
Figure 0005637995
図17は、温度とフォーカスのずれの関係を示すグラフである。例えば、上述した(10)式のようなモデル式を用いて、dn/dT=0.0219[/m/K]のような係数が得られる。但し、個体毎のs’(T0)を要するので調整工程時に取得する必要がある。
<手順1−2>
可変焦点レンズ系3Aの温度変化の特性は、上述した(11)式のようなモデル式を用いて、以下の(16)〜(18)式で表される。
Figure 0005637995
aiとbiは、可変焦点レンズ系3Aの仕様により決まる係数である。但し、個体毎のdφb/dT(T0)とφ0(T0)を要するので、調整工程時に取得する必要がある。
図18A及び図18Bは、個体差を取得する調整工程を示す光学系の説明図で、次に、個体差を取得する調整工程である手順2の詳細について説明する。
<手順2−1>
上述した手順1では、個体毎のdφb/dT(T0)とφ0(T0)が補正式に必要となる。そこで、ある基準温度T0における、ある入力V0に対する可変焦点レンズの1つの出力φb(T0,V0)を測定し、システム内の不揮発性メモリ等に記録、保持する。
測定は、例えば、既知の光学特性を持つ固定焦点レンズ系2Aに可変焦点レンズ系3Aを組み込み、物体面Mを撮像した画像の鮮鋭さが最も大きくなる入力V0を調べ、その時の光学特性φb(T0,V0)を算出すればよい。特にφb(T0,V0)=0となるように固定焦点レンズ系2Aを用意すれば、不揮発性メモリに記憶、保持する値はV0のみでよい。
そこで、定められた距離x1、x2、・・・xpに物体面M1、物体面M2・・・物体面Mpを設置し、各物体面を撮像した画像の鮮鋭さが最も大きくなる入力V1、V2、・・・Vpを測定する。φbiは1/xiより得られるので、Vとφの関係からdφ/dV(T0)が得られる。このとき、物体面Mは製品仕様の最近接距離と最遠方距離の2定点を含むと精度が良い。
以上の方法で各個体について測定したφb(T0,V0)を用いれば、傾きと1定点が既知なのでφ0(T0)を得ることができ、以上より得られた、dφb/dT(T0)とφ0(T0)を不揮発性メモリに記憶、保持する。
<手順2−2>
手順2−1においてφb(T0,V0)=0となるように定めたV0を各個体に組み込んだ状態で得られるs’が求めるsa(T0)であり、これを算出し不揮発性メモリに記憶、保持する。
<手順3>
次に、動作時の制御である手順3の詳細について説明する。読取時には、対象距離z = s’(T)となる入力Vを可変焦点レンズ系3Aに入力する。次に、上述した視差法等で測距を行い撮像対象物までの距離zを求める。また、図1等に示すサーミスタ14等の外部センサで温度Tを測定し、sa(T)を求める。
次に、上述した(9)式〜(11)式を用いて、sa(T)とs’(T)よりφ(T)を求め、φ(T)より、φb(T)を求める。そして、Tを参考にして最適な入力変数、例えば最適電圧を算出し、Vを求め、可変焦点レンズ系3AにVを入力する。
図19は、温度補正の有無による精度を比較した表図である。上述した方法で温度補正を行って撮像を行った場合と温度補正を行わずに撮像を行った場合では、平均して誤差を4分の1程度にできることが判る。
本発明は、バーコードリーダや二次元コードリーダ等に利用することができ、小型の装置でオートフォーカスを実現できる。
1A・・・光学的情報読取装置、10・・・カメラモジュール、11・・・撮像光学系、12・・・固体撮像素子、13・・・測距レーザ、14・・・サーミスタ

Claims (5)

  1. 焦点位置を調整する可変焦点レンズを有した撮像光学系と、
    前記撮像光学系で結像される撮像対象物を撮像する撮像手段と、
    撮像対象物との距離を測定する測距手段と、
    撮像対象物との距離の算出で用いられる測距パラメータが予め測定され、測定された装置固有の測距パラメータが記憶され、装置固有の測距パラメータを用いて撮像対象物までの距離を算出し、算出された距離情報に基づき前記撮像光学系を制御して、撮像対象物を前記撮像手段に結像させ、前記撮像手段を制御して撮像対象物の撮像を行う制御手段とを備え、
    前記測距パラメータは、前記撮像手段の撮像面を通る前記撮像光学系の光軸に対する前記測距手段の位置情報と、前記測距手段で撮像対象物に照射された光の反射光が前記撮像手段に入射する範囲を特定する範囲情報であり、
    前記制御手段は、前記撮像手段の前記範囲情報で特定される範囲に入射する光を撮像すると共に、前記撮像手段の前記範囲情報で特定される範囲を検索して、前記撮像手段に入射した光の位置を算出し、前記測距手段で撮像対象物に照射された光の反射光が前記撮像手段に入射した位置と、前記測距手段の位置情報を用いて撮像対象物までの距離を算出する
    ことを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記測距パラメータは、異なる任意の距離にある撮像対象物に前記測距手段で光を照射したときの反射光が前記撮像手段に入射した位置を用いて測定される
    ことを特徴とする請求項1記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記制御手段は、算出された撮像対象物との距離情報と、撮像対象物を前記撮像手段に結像させる前記撮像光学系の制御情報から、前記撮像光学系の変質を学習する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記可変焦点レンズは、異なる光屈折率を有し、互いに混和すること無く境界面が形成される第1の液体と第2の液体が容器に封止され、前記第1の液体と前記第2の液体の境界面の形状を制御する電圧が印加される液体レンズであり、
    前記撮像光学系に、前記液体レンズ及び前記液体レンズの周辺の温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記温度検知手段で検出された温度情報と、算出された撮像対象物との距離情報に基づき前記液体レンズを制御して、撮像対象物を前記撮像手段に結像させ、前記撮像手段を制御して撮像対象物の撮像を行う
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記撮像光学系は、前記液体レンズの前段に、単数または複数のレンズで構成される固定焦点の光学レンズが配置される
    ことを特徴する請求項4に記載の光学的情報読取装置。
JP2011538517A 2009-10-30 2010-11-01 光学的情報読取装置 Active JP5637995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011538517A JP5637995B2 (ja) 2009-10-30 2010-11-01 光学的情報読取装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009251408 2009-10-30
JP2009251408 2009-10-30
PCT/JP2010/069432 WO2011052770A1 (ja) 2009-10-30 2010-11-01 光学的情報読取装置
JP2011538517A JP5637995B2 (ja) 2009-10-30 2010-11-01 光学的情報読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011052770A1 JPWO2011052770A1 (ja) 2013-03-21
JP5637995B2 true JP5637995B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=43922191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011538517A Active JP5637995B2 (ja) 2009-10-30 2010-11-01 光学的情報読取装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8439266B2 (ja)
EP (1) EP2495593B1 (ja)
JP (1) JP5637995B2 (ja)
WO (1) WO2011052770A1 (ja)

Families Citing this family (61)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8169596B2 (en) * 2009-08-17 2012-05-01 Seegrid Corporation System and method using a multi-plane curtain
US9779546B2 (en) 2012-05-04 2017-10-03 Intermec Ip Corp. Volume dimensioning systems and methods
US10007858B2 (en) 2012-05-15 2018-06-26 Honeywell International Inc. Terminals and methods for dimensioning objects
US9939259B2 (en) 2012-10-04 2018-04-10 Hand Held Products, Inc. Measuring object dimensions using mobile computer
US20140104413A1 (en) 2012-10-16 2014-04-17 Hand Held Products, Inc. Integrated dimensioning and weighing system
US9147096B2 (en) * 2012-11-13 2015-09-29 Hand Held Products, Inc. Imaging apparatus having lens element
US9715612B2 (en) * 2012-12-26 2017-07-25 Cognex Corporation Constant magnification lens for vision system camera
US11002854B2 (en) 2013-03-13 2021-05-11 Cognex Corporation Lens assembly with integrated feedback loop and time-of-flight sensor
US10712529B2 (en) 2013-03-13 2020-07-14 Cognex Corporation Lens assembly with integrated feedback loop for focus adjustment
US10228452B2 (en) 2013-06-07 2019-03-12 Hand Held Products, Inc. Method of error correction for 3D imaging device
TWI490526B (zh) * 2013-07-05 2015-07-01 Pixart Imaging Inc 光學感測模組及具有該光學感測模組之電子裝置
DE102014104029B3 (de) * 2014-03-24 2015-04-23 Sick Ag Optoelektronische Vorrichtung und Verfahren zur Aufnahme von scharfen Bildern
TWI518305B (zh) * 2014-04-21 2016-01-21 齊發光電股份有限公司 影像擷取方法
US10830927B2 (en) * 2014-05-06 2020-11-10 Cognex Corporation System and method for reduction of drift in a vision system variable lens
US10795060B2 (en) * 2014-05-06 2020-10-06 Cognex Corporation System and method for reduction of drift in a vision system variable lens
EP2952850A1 (en) 2014-06-03 2015-12-09 Optotune AG Optical device, particularly for tuning the focal length of a lens of the device by means of optical feedback
US9672400B2 (en) 2014-07-08 2017-06-06 Aila Technologies Inc. Imaging and peripheral enhancements for mobile devices
US9823059B2 (en) 2014-08-06 2017-11-21 Hand Held Products, Inc. Dimensioning system with guided alignment
US10775165B2 (en) 2014-10-10 2020-09-15 Hand Held Products, Inc. Methods for improving the accuracy of dimensioning-system measurements
US10810715B2 (en) 2014-10-10 2020-10-20 Hand Held Products, Inc System and method for picking validation
US9779276B2 (en) * 2014-10-10 2017-10-03 Hand Held Products, Inc. Depth sensor based auto-focus system for an indicia scanner
US9752864B2 (en) 2014-10-21 2017-09-05 Hand Held Products, Inc. Handheld dimensioning system with feedback
US9897434B2 (en) 2014-10-21 2018-02-20 Hand Held Products, Inc. Handheld dimensioning system with measurement-conformance feedback
JP6223952B2 (ja) * 2014-11-13 2017-11-01 株式会社モリテックス テレセントリックレンズ及びそれを用いた撮像装置
US9786101B2 (en) 2015-05-19 2017-10-10 Hand Held Products, Inc. Evaluating image values
US10066982B2 (en) 2015-06-16 2018-09-04 Hand Held Products, Inc. Calibrating a volume dimensioner
US20160377414A1 (en) 2015-06-23 2016-12-29 Hand Held Products, Inc. Optical pattern projector
EP3110130A1 (en) * 2015-06-25 2016-12-28 Thomson Licensing Plenoptic camera and method of controlling the same
US9835486B2 (en) 2015-07-07 2017-12-05 Hand Held Products, Inc. Mobile dimensioner apparatus for use in commerce
EP3396313B1 (en) 2015-07-15 2020-10-21 Hand Held Products, Inc. Mobile dimensioning method and device with dynamic accuracy compatible with nist standard
US20170017301A1 (en) 2015-07-16 2017-01-19 Hand Held Products, Inc. Adjusting dimensioning results using augmented reality
US10094650B2 (en) 2015-07-16 2018-10-09 Hand Held Products, Inc. Dimensioning and imaging items
US10249030B2 (en) 2015-10-30 2019-04-02 Hand Held Products, Inc. Image transformation for indicia reading
US10225544B2 (en) 2015-11-19 2019-03-05 Hand Held Products, Inc. High resolution dot pattern
US20170171456A1 (en) * 2015-12-10 2017-06-15 Google Inc. Stereo Autofocus
US20170211838A1 (en) * 2016-01-21 2017-07-27 Vivint, Inc. Image based hvac
US10025314B2 (en) 2016-01-27 2018-07-17 Hand Held Products, Inc. Vehicle positioning and object avoidance
TW201727416A (zh) * 2016-01-27 2017-08-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd 人工標記組合以及進行電腦視覺定位的系統和方法
US10339352B2 (en) 2016-06-03 2019-07-02 Hand Held Products, Inc. Wearable metrological apparatus
US9940721B2 (en) 2016-06-10 2018-04-10 Hand Held Products, Inc. Scene change detection in a dimensioner
US10163216B2 (en) 2016-06-15 2018-12-25 Hand Held Products, Inc. Automatic mode switching in a volume dimensioner
US10909708B2 (en) 2016-12-09 2021-02-02 Hand Held Products, Inc. Calibrating a dimensioner using ratios of measurable parameters of optic ally-perceptible geometric elements
JP6831698B2 (ja) 2016-12-28 2021-02-17 株式会社ミツトヨ 焦点距離可変レンズ装置
KR102391893B1 (ko) * 2017-03-10 2022-04-28 엘지이노텍 주식회사 액체렌즈 및 이를 포함하는 카메라 모듈 및 광학기기
US11047672B2 (en) 2017-03-28 2021-06-29 Hand Held Products, Inc. System for optically dimensioning
WO2018187578A2 (en) * 2017-04-05 2018-10-11 Corning Incorporated Liquid lens feedback and control
US10733748B2 (en) 2017-07-24 2020-08-04 Hand Held Products, Inc. Dual-pattern optical 3D dimensioning
CN109752909B (zh) * 2017-11-02 2021-06-08 深圳光峰科技股份有限公司 自动调焦系统、方法以及投影设备
US11474254B2 (en) 2017-11-07 2022-10-18 Piaggio Fast Forward Inc. Multi-axes scanning system from single-axis scanner
KR102552516B1 (ko) * 2018-01-23 2023-07-11 엘지이노텍 주식회사 감지된 온도 정보를 이용하여 렌즈 곡률을 가변하는 렌즈 곡률 가변 장치, 이를 구비하는 카메라, 및 영상표시장치
WO2019124662A1 (en) 2017-12-22 2019-06-27 Lg Electronics Inc. Lens curvature variation apparatus for varying lens curvature using sensed temperature information
WO2019121491A1 (en) * 2017-12-22 2019-06-27 Asml Netherlands B.V. Patterning process improvement involving optical aberration
US10584962B2 (en) 2018-05-01 2020-03-10 Hand Held Products, Inc System and method for validating physical-item security
KR102500653B1 (ko) * 2018-05-04 2023-02-16 엘지이노텍 주식회사 액체 렌즈 제어 회로, 카메라 모듈 및 액체 렌즈 제어 방법
JP7052765B2 (ja) * 2019-03-20 2022-04-12 オムロン株式会社 画像センサ
JP7052772B2 (ja) * 2019-04-26 2022-04-12 オムロン株式会社 画像センサ
JP7052773B2 (ja) * 2019-04-26 2022-04-12 オムロン株式会社 画像センサ
US20220291509A1 (en) 2019-08-20 2022-09-15 Iristick Nv Head-mounted display apparatus with autofocus system
US11639846B2 (en) 2019-09-27 2023-05-02 Honeywell International Inc. Dual-pattern optical 3D dimensioning
US11423242B2 (en) * 2019-11-20 2022-08-23 Zebra Technologies Corporation Methods and apparatus to provide radial aiming patterns
US20230252680A1 (en) 2020-06-09 2023-08-10 Nec Corporation Photographing system, calibration method, and non-transitory computer-readable medium storing program

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04264511A (ja) * 1991-02-20 1992-09-21 Konica Corp 測距方向変更可能な可変焦点レンズ付カメラ
JPH08278441A (ja) * 1995-04-05 1996-10-22 Olympus Optical Co Ltd カメラの測距装置
JPH102711A (ja) * 1996-06-18 1998-01-06 Minolta Co Ltd 3次元計測装置
JP2001221621A (ja) * 2000-12-20 2001-08-17 Minolta Co Ltd 3次元形状測定装置
JP2002014275A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Olympus Optical Co Ltd カメラ
US20080110265A1 (en) * 2006-11-10 2008-05-15 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Auto-focusing method and projector using the same
JP2009086584A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Nikon Corp 光学装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6141105A (en) 1995-11-17 2000-10-31 Minolta Co., Ltd. Three-dimensional measuring device and three-dimensional measuring method
JP2002056348A (ja) 2000-08-07 2002-02-20 Tohken Co Ltd オートフォーカス機能を有する手持ち式読取装置及びオートフォーカス方法、並び距離計測方法
JP4049739B2 (ja) 2003-12-16 2008-02-20 株式会社東研 手持ち式コード読取装置
JP2007121611A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置
US20080277480A1 (en) * 2007-05-10 2008-11-13 Serge Thuries Temperature compensated auto focus control for a microfluidic lens, such as auto focus control for a microfluidic lens of a bar code scanner
US8387884B2 (en) * 2007-05-31 2013-03-05 Symbol Technologies, Inc. Variable focus imaging lens assembly for an imaging-based bar code reader
US20090072037A1 (en) * 2007-09-17 2009-03-19 Metrologic Instruments, Inc. Autofocus liquid lens scanner
JP2009134023A (ja) 2007-11-29 2009-06-18 Kyocera Corp 撮像装置および情報コード読取装置
JP2008123562A (ja) 2008-02-22 2008-05-29 Casio Comput Co Ltd コード読み取り装置
US8366001B2 (en) * 2008-08-14 2013-02-05 Varioptic S.A. Calibration methods for imaging systems and imaging systems using such
JP4473337B1 (ja) * 2009-07-31 2010-06-02 株式会社オプトエレクトロニクス 光学的情報読取装置及び光学的情報読取方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04264511A (ja) * 1991-02-20 1992-09-21 Konica Corp 測距方向変更可能な可変焦点レンズ付カメラ
JPH08278441A (ja) * 1995-04-05 1996-10-22 Olympus Optical Co Ltd カメラの測距装置
JPH102711A (ja) * 1996-06-18 1998-01-06 Minolta Co Ltd 3次元計測装置
JP2002014275A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Olympus Optical Co Ltd カメラ
JP2001221621A (ja) * 2000-12-20 2001-08-17 Minolta Co Ltd 3次元形状測定装置
US20080110265A1 (en) * 2006-11-10 2008-05-15 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Auto-focusing method and projector using the same
JP2009086584A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Nikon Corp 光学装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2011052770A1 (ja) 2013-03-21
EP2495593A4 (en) 2017-07-19
EP2495593B1 (en) 2019-12-25
WO2011052770A1 (ja) 2011-05-05
EP2495593A1 (en) 2012-09-05
US8439266B2 (en) 2013-05-14
US20120261474A1 (en) 2012-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5637995B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP4402163B1 (ja) 液体レンズ光学体及び光学的情報読取装置
WO2010143662A1 (ja) 光学的情報読取装置
US8245936B2 (en) Dynamic focus calibration, such as dynamic focus calibration using an open-loop system in a bar code scanner
US20080277480A1 (en) Temperature compensated auto focus control for a microfluidic lens, such as auto focus control for a microfluidic lens of a bar code scanner
WO2010117003A1 (ja) 液体レンズ光学体及び光学的情報読取装置
US8366001B2 (en) Calibration methods for imaging systems and imaging systems using such
US20160269602A1 (en) Auto-focus in low-profile folded optics multi-camera system
CN109451237A (zh) 一种摄像头模组的调焦aa方法及设备
CN109348129A (zh) 一种定焦摄像头的清晰度检测方法及系统
TWI595781B (zh) 相機模組
TW201351976A (zh) 微型影像擷取裝置及其應用
US20150268480A1 (en) Optoelectronic apparatus and method of taking an image
JP2023539753A (ja) ボイスコイルモータを含むオートフォーカス光学装置及びアセンブリ
WO2020057331A1 (zh) 调整式摄像模组及其组装测试方法
CN111344619B (zh) 具有渐进放大的成像设备
JP2007047586A (ja) カメラモジュールの組立調整装置および組立調整方法
JP2006325100A (ja) デジタルカメラの調整方法及び、その調整装置
US6909080B2 (en) Arrangement for and method of imaging targets at plural focal planes
CN115552331A (zh) 在机器视觉应用中跟踪焦点的智能方法
CN113311519B (zh) 减少视觉系统变焦透镜漂移的系统及方法
US20180011227A1 (en) Focusing method and focusing apparatus
JP7463247B2 (ja) 光学式情報読取装置及び光学式情報読取方法
US20220099866A1 (en) Lens module
JP4123563B2 (ja) 撮像装置の調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5637995

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250