JP5636603B2 - 強アルカリ水を利用した切削加工装置及び切削加工方法 - Google Patents

強アルカリ水を利用した切削加工装置及び切削加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5636603B2
JP5636603B2 JP2010240559A JP2010240559A JP5636603B2 JP 5636603 B2 JP5636603 B2 JP 5636603B2 JP 2010240559 A JP2010240559 A JP 2010240559A JP 2010240559 A JP2010240559 A JP 2010240559A JP 5636603 B2 JP5636603 B2 JP 5636603B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkaline water
strong alkaline
cutting
cutting tool
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010240559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012091265A (ja
Inventor
郁男 田辺
郁男 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagaoka University of Technology
Original Assignee
Nagaoka University of Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagaoka University of Technology filed Critical Nagaoka University of Technology
Priority to JP2010240559A priority Critical patent/JP5636603B2/ja
Publication of JP2012091265A publication Critical patent/JP2012091265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5636603B2 publication Critical patent/JP5636603B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drilling Tools (AREA)
  • Turning (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Drilling And Boring (AREA)

Description

本発明は、強アルカリイオン電界水(以下、「強アルカリ水」と呼ぶ。)中に浸漬させた工作物の切削加工装置及び切削加工方法に関し、より具体的には、強アルカリ水の気化熱冷却を利用して工作物の切削時に生じる発熱を効率良く強制冷却しながら工作物を切削可能な切削加工装置及び切削加工方法に関するものである。
一般に、切削工具を用いた切削加工では、加工中に生ずる熱や切屑などの除去や切削工具の摩耗防止を目的として工具の刃先に多量の切削油剤が供給される。
しかしながら、このような切削油剤は、使用後に重油を混入して焼却させる等して廃液を処理する必要があり、切削油剤を用いた従来の切削加工法は自然環境に多大な負荷を掛けるものであった。
そこで、このような環境問題への配慮から、例えば特許文献1及び2に示すような高い還元力を備えた強アルカリ水を使用した切削加工技術が既に提案されている。
特許文献1に開示の方法は、電解水で満たされた容器内に工作物を浸漬して固定した後、切削工具の先端部を電解水中で回転させながら工作物に接触させて加工するものであるが、工具と工作物との冷却や工具寿命(耐摩耗性)が十分でないことから、極微量の植物油を霧状に噴霧するためのミストノズルや、電解水中で切削加工方向に向けて所定の大きさの気泡を有した圧縮空気を送り込むための圧縮空気用噴射ノズルを設ける必要がある。従って、種々のノズルや流体が必要となるため装置が複雑化・高価になってしまう。また、特許文献1に開示の技術は、そもそも切削油剤の排除を目的としていたにも拘わらず、微量ではあるが切削油剤を使用しなければならないためその目的を十分達成していない。
特許文献2に開示の方法も、特許文献1に開示の方法に更に改善を加えたものであるが、上記複雑な装置構成に、ドライアイスや発泡性洗浄剤をさらに電解水中に投入したものである。これにより、工具と工作物との冷却や工具摩耗寿命を多少改善させることが可能となったが、装置構成はさらに複雑となってしまうとともに切削油剤の完全排除についての上記問題は解決されていない。
ところで、特許文献1や2に開示している加工装置では、ある工作物(特許文献1ではニッケル合金、特許文献2ではステンレス鋼)に対する強アルカリ水中の切削加工が可能であったことは理解できるが、様々な材質の工作物に対しても一つの切削加工装置で対処可能であるか又は条件設定が必要であるか等は記載・示唆されておらず、汎用性の高いものであるかどうかは定かではない。なお、昨今の深刻な経済事情から一つの機械加工装置が種々の工作物に対して万能で多才な加工ができること、つまり高い汎用性、が求められていることは言うまでもない。
特開2008−221397号公報 特開2010−023154号公報
以上の事情に鑑み、本発明の目的は、強アルカリ水中で工作物の切削加工を行う装置及び方法をより安価かつ簡素な構成で提供することである。
さらに、本発明のもう一つの目的は、切削加工に際し切削油剤の供給を完全に排除しつつ切削工具の冷却性能及び工具寿命を向上できる装置及び方法を提供することである。
さらに、本発明のもう一つの目的は、種々の材質の工作物に対して、適切な環境条件を設定しながら切削加工を行える汎用性の高い装置及び方法を提供することである。
本発明者は、(1)上記特許文献等の装置で利用されていた多数の噴射ノズル系統を採用せずとも、強アルカリ水を積極的に導引・循環可能な機構を切削工具自体に設ければ、気化熱冷却を利用した高効率な冷却が可能であること、(2)各工作物の防錆に対する強アルカリ水の適切な濃度範囲を予め収集しておくとともに強アルカリ水の濃度を調整可能な制御機構を切削加工装置のシステムに組み込めば、工作物をどの材質にしようとも強アルカリ水をその工作物に適切な濃度に調整した上で切削加工を行うことができること等を見出し、本発明を完成するに至った。
例えば、本発明の一実施態様は以下に示すものである。
主軸に取り付け可能な切削工具と、上部が開口しかつ工作物を収容可能な容器と、を備えた切削加工装置であって、
前記容器は、前記工作物と、前記切削工具の少なくとも先端部分と、を浸漬するようにアルカリ濃度の下限がpH10である強アルカリ水で満たされ、
前記アルカリ濃度の上限が、前記工作物と、前記切削工具と、前記強アルカリ水に浸漬される前記切削加工装置の一部と、の全てが腐食しないように定められており、かつ、
前記切削工具の前記先端部分には、前記強アルカリ水を流通可能な貫通穴及び流路の少なくとも一方が設けられており、かつ、
前記切削工具は、エンドミル又はドリルを含み、
前記先端部分に設けられた前記貫通穴は、前記切削工具の外周面の一箇所と他箇所とに開口部がそれぞれ設けられ、前記開口部間に延び、
前記先端部分に設けられた前記流路は、前記先端部分の下端に開口部を備え、前記開口部から前記切削工具の中心軸に沿って内側上方に延び、前記貫通穴に連結することを特徴とする切削加工装置。
以上の構成の本発明によれば、工具先端や工具中心に貫通穴や冷却流路が設けられるために、これらの流路設置位置周辺に強アルカリ水を積極的に導引・循環できる。そうすると、強アルカリ水が工具の熱を奪って気化するため効果的に工具を強制冷却させることが可能になる。
以上の構成の本発明によれば、切削油剤や洗浄剤、及び、これらの液体を供給・案内する装置系統が不要となるので、環境に調和しながら、より簡素かつ安価に切削加工装置を提供できる。
また、本発明の好適な態様によれば、本発明に使用されかつ強アルカリ水に浸漬され得る部材のそれぞれについて耐食性を発揮するアルカリ濃度範囲を予めデータベース等にて記憶させておいたり、この濃度範囲を逸脱した場合には適正範囲内に戻るように制御装置によって制御させたりすることができる。従って、切削加工前には環境条件を適切に設定し、加工中には適正範囲内に制御しながら切削加工を行える非常に汎用性の高い装置及び方法を提供することが可能になる。
本発明の実施例1に係る切削加工装置を示した概略図である。 切削加工装置の主軸に取り付け可能な種々の切削工具を示した図である。 貫通穴の設置位置Lxとその直径Dとが工具切れ刃の強度σlxに及ぼす影響を示した図である。 貫通穴の有無及び寸法と、強アルカリ水の有無と、が工具先端の温度に及ぼす影響を示した図である。 本発明の切削加工装置を用いて実際に加工した際の工具先端の温度上昇と工具寿命を示した図である。 本発明の別の実施例に係る切削加工装置を示した概略図である。 本発明にて実行されるフィードバック制御の一例を示したブロック図である。 強アルカリ水の温度とアルカリ濃度との関係を示した図である。 本発明にて実行されるフィードバック制御の一例を示したブロック図である。 本発明の別の実施例に係る切削加工装置を示した概略図である。 本発明の別の実施例に係る切削加工装置を示した概略図である。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づき説明するが、本発明は、下記の具体的な実施形態に何等限定されるものではない。
図1は本発明の実施例1に係る切削加工装置1を示した概略図である。実施例1の切削加工装置1として、例えば一般のマシニングセンターを利用することが可能である。図1に示すように切削加工装置のテーブル11の上に容器12が設置される。この容器12内側の底面12bにはバイス13が載置され、このバイス13によって金属製(例えば、チタン合金Ti6Al4V製)の工作物14がクランプ(固定)される。さらに、これらのバイス13と工作物14とが完全に浸漬されるように強アルカリ水15が容器12内に満たされる。なお、本発明において「強アルカリ水」とは、pH10以上のアルカリ濃度を有する強アルカリイオン水のことを意味する。
一方、切削加工装置1の主軸16には後述するように種々の切削工具2が取り付け可能であるが、図1では例示として、スローアウェイチップを備えた正面フライス工具2が取り付けられている。
なお、強アルカリ水15は、加工対象の工作物14に対応した適切なアルカリ濃度範囲内にあるpH濃度を有している。例えば、工作物14がチタン合金Ti6Al4V製である場合、適切なpH濃度は10以上13以下である。pH濃度が10未満になると、バイス13等の鋼部品の腐食が発生する恐れがあるので望ましくない。一方、pH濃度が13を超えると、工作物14であるチタン合金Ti6Al4Vが、この合金中の金属イオンと強アルカリ水15中のOH濃度との関係から、腐食が開始するので望ましくない。
ここで、本発明においては容器12内に強アルカリ水15のみを投入し、前述の特許文献1及び2に開示の技術のように、液体状やミスト状の潤滑油、圧縮空気、洗浄液等は、環境への配慮及び省エネルギーの観点から一切添加していないことに留意されたい。従って、加工後は、純粋な強アルカリ水15の洗浄効果によって乾燥させるだけで工作物14は清浄な状態になる。このとき、強アルカリ水15は、OHの影響で切削加工装置1を構成する鋼部品や工作物14を腐食することは無い。
工作物14の切削加工は、所定の加工条件下で高速回転する切削工具2の先端部分21を工作物14に接触させることで達成されるが、この先端部分21と工作物14との間に熱が発生する。本発明では、先端部分21と工作物14との双方ともに強アルカリ水15中に浸漬された状態(言い換えれば、ドブヅケの状態)にあるため、強アルカリ水15が加工時の発生熱を奪って気化する気化熱冷却効果を奏するため、強アルカリ水15に接触している工具先端21や工作物14の発熱部分が効率的に強制冷却されることになる。
以上のような浸漬状態により、工作物14、工具先端21、及び図示しない切屑の大半が100W/(mK)以上の非常に高い熱伝達率で冷却されることになる。さらに、強アルカリ水15は水温が100℃を超えることが無いため、工作物14、工具先端21、及び切屑を常に100℃以下の周囲環境温度下にしつつ100W/(mK)以上の非常に高い熱伝達率でこれらを冷却することが可能になる。しかも、本発明は、冷却のために追加の電気エネルギーを要しないため、環境に優しい加工法である。
さらに、強アルカリ水15は普通の水道水よりも浸透性が高いため、工作物14と工具2との界面、及び工具2と切屑との界面に浸透する特性があるため、この浸透特性によってさらに冷却特性を向上させることが可能となっている。
図2に、本発明の切削加工装置1の主軸16に取り付け可能な種々の切削工具2を示す。図2(b)には、先端部分21にスローアウェイチップ22が設けられた正面フライス工具2の詳細を示す。ここで、このスローアウェイチップ22の先端22a付近には一面から他面まで延びた貫通穴23を設けられていることに留意されたい。これにより、強アルカリ水15をチップ先端22a付近に強制的に導引でき、上記気化熱冷却効果を飛躍的に増大させることができる。言い換えれば、発熱部分に冷却流路を配置することで非常に高い熱伝達率での冷却を実現できるため、従来技術では必須であった潤滑油、圧縮空気、洗浄液等の付与が不要となる。
図2(b)に例示したスローアウェイチップ22は12mm×8mm×6mmのサイズを有し、先端22a(チップ下端)の加工点Aから3mmの距離に直径φ2mmの貫通穴23が穿設させたものであるが、超硬合金(例、Ti6Al4V)から作られていることもあり、実際には切れ刃の強度を低減させることはなかった。以上のような構成を採用することにより、強アルカリ水15が工具先端21付近に影響を及ぼす(つまり、流通・熱伝達する)面積が増加し、その冷却効果を高めることができた。
以上と同様の冷却手段は、他の種類の切削工具2にも適用可能である。例えば、図2(a)に示すバイト工具2は、その先端24aの加工点A付近に、チップ24の一面から他面まで貫通するだけでなくこのチップ24を支持する工具2本体をも貫通する貫通穴23が穿設されている。
図2(c)に示すエンドミル工具2には、その外周面26の一箇所から工具2内部の中心軸(図示せず)付近を通過して他箇所まで貫通する貫通穴23が穿設されているとともに、貫通穴23の中央付近から上記中心軸に沿って工具先端21にまで延びるように案内経路28が貫通穴23に接続されている。以上の構成の採用により、強アルカリ水15は貫通穴23の両方の開口部23a,23bから工具2内部へ導引され、案内経路28を熱伝達しながら通過して工具先端21からより低温の周囲環境へ排出されることになる。
図2(d)に示すドリル工具2には、図2(c)のエンドミル工具2において説明した貫通穴23と同様の構成の貫通穴23と案内経路28が工具2内部に設置されている。なお、ドリル工具2は、一般に、図示のように先端部分21が尖っているため、案内経路28には、その途中から2つに分岐し、先端部分21周辺の斜面に設けられた開口部28a,28bまで延びるような構成が採用されている。
図3に、切削工具2に正面フライス工具2を採用した場合に、貫通穴23の設置位置Lx及びその直径Dが工具切れ刃の強度(正確には、局所的に作用する応力σlx)に及ぼす影響を示す。ここで、横軸のLxはチップ先端22aの加工点Aからx方向に離れた距離(mm)であり、Lは加工点Aから貫通穴23の中心Oまでの距離(mm)である。縦軸の応力σlxは下記切削条件を前提に有限要素法による数値解析で得られた計算値(GPa)である。切削条件として、具体的には、工作物14の材質は鋼(S45C)、切削工具2の材質はチタン合金(Ti6Al4V)、チップ22の寸法は12mm×8mm×6mm、切削速度は100m/min、切込みは1.5mm、送り速度は500mm/minである。
図3の解析結果より、チップ先端22aの加工点Aから距離L=3mm内側に直径D=2.0mmの貫通穴23を穿設していた場合でも貫通穴23を設けていない場合の応力値と比較しても大差が無いことが分かる。従って、所望寸法を有しかつ所望位置に穿設された貫通穴23は、先端22aに作用する応力(つまり、切れ刃強度)に影響しないことが分かる。しかしながら、同じ距離Lで直径φがより大きな貫通穴23を穿設した場合(図中、L=3、D=3)には、切れ刃の受ける応力σlxが上昇してしまう為に望ましくない。また、同じ直径φの貫通穴23を加工点Aにより近付けて穿設した場合(図中、L=2、D=2)も、切れ刃の受ける応力σlxが上昇してしまう為に望ましくない。
また、図4に、貫通穴23の有無及び寸法と、強アルカリ水15の有無と、が工具2の先端部分21の温度に及ぼす影響を示す。工具2の先端部分21の温度は、上述の切削条件での加工を前提にして有限要素法による数値解析した工具2の加工点Aにおける温度(計算値)である。ここで、図4中で示すL及びDは図3にて定義した貫通穴23の直径と距離と同一である。
図4に示すように、上記貫通穴23の無い切削工具2を用いて通常のドライ状態での乾式切削加工を行うことを前提とすると、工具先端温度は約600℃の予測値となった。一方、強アルカリ水15に切削工具2と工作物14をドブヅケ状態にして上記貫通穴23付き切削工具2を用いて加工を行うことを前提とすると、直径がD=0.5mmと極めて小さい場合でも予測された先端温度は300〜400℃にまで低下すること、及び、直径をD=3mmとより大きくした場合には300℃未満(最低値は200℃未満)にまで低下すること、が分かった。従って、周囲環境を強アルカリ水15で満たすとともにチップ先端22aに貫通穴23を設けることで、工具発熱部が効果的に強制冷却できることが分かった。
このように本発明は、チップ先端22aの所定の位置に貫通穴23を設けている点で、特許文献1や2に開示の加工装置と異なり、このような貫通穴23の配設により、チップ先端22aの一方の面に存在していた強アルカリ水15は、高温のチップ22内を流通し、高い熱伝達率で熱交換しながら他方の面に速やかに排出されることなる。つまり、強アルカリ水15の一部は、チップ22の一方の面に滞留せず、最も冷却したい部分に直接案内され、より複雑かつ広範に攪拌されることになる。これにより、チップ先端22aから発生した大量の熱をより広範かつ効果的に拡散させることが可能になる。
図5に、本発明の切削加工装置1を用いて実際に加工した際の工具先端21の温度上昇と工具寿命の実測値を示す。ここで、切削条件として、工作物14はチタン合金(Ti6Al4V)製とし、切削工具2は超硬合金製のスローアウェイチップ22を有し、切削速度150m/min、切込量1.0mm、送り500mm/minに設定して切削加工を行った。上記切削工具2は、そのチップ先端22aの加工点Aから3mmの距離に直径が2mmの貫通穴23(L=3mm、D=2mm)が穿設されたものを使用した。
なお、比較例として、冷却手段による冷却が付与されていない状態で通常の乾式切削を行った。また、上記貫通穴23が設けられていない切削工具2を使用しても強アルカリ水15中での切削を行い、加工状況を比較した。
図5(a)に切削加工時における工具先端21の温度の最大値を示す。これらの温度は放射型温度計で測定されたものである。この図から明らかなように、冷却手段の無い乾式切削では工具先端の温度が最大約1100℃まで上昇するのに対し、強アルカリ水15に工具先端21と工作物14とをドブヅケ状態にして加工するとその最大温度が約400℃にまで抑えられ、さらに上記貫通穴23を工具先端21の所望位置に設けるとさらに最大温度が約100℃にまで抑えられることが分かる。
図5(b)に切削工具2の工具寿命を示す。ここで、横軸は加工除去量(mm)を示し、縦軸は逃げ面の摩耗幅(mm)を示す。そして、本試験では、工具寿命を判定するための値を0.3mmに設定したところ、乾式切削の場合は横軸の加工除去量が約500mm付近に至ると縦軸の摩耗幅が寿命判定値に到達した。一方、本発明の切削方法(強アルカリ水15中の切削及び貫通穴23付き切削工具2)では、同一の寿命判定値に到達するまでに、約14000mmと極めて大量に加工除去できることが分かる。
以上の図5(a)及び(b)の結果より、従来の乾式加工に比して、工具先端21の温度上昇(最大値基準)は約10分の1まで抑制できるとともに、工具寿命は約20倍程度向上することができることが判明し、極めて大きな工業的な効果があることが分かった。
なお、加工の際には強アルカリ水15に浸漬される切削工具2、工作物14、及び工作機械部品の全て(例えば、バイス13)が腐食されないように環境を整えることが重要である。そのため、例えば、表1に示すように、工作物14や切削工具2の耐食性(金属イオン濃度)を考慮して容器12内の強アルカリ水15のpH濃度を適切な範囲(例えば、pH濃度が10以上13以下の範囲)に保持しておくことが好ましい。
Figure 0005636603
図6に本発明の実施例2に係る切削加工装置を示す。本実施例では、実施例1の装置構成に加え、強アルカリ水15のpH濃度を検出するpHメータ31(濃度計測器)と、水道水等の水34を蓄積した希釈タンク32と、高いpH濃度(例えば、pH13)を有した強アルカリ水35を蓄積した濃縮タンク33と、強アルカリ水15のpH濃度を調整する制御装置36と、さらに備える。希釈タンク32と濃縮タンク33には、それぞれ、内部に蓄積された液体34,35の開閉及び排出量を制御可能な弁機構37,38が設けられ、各タンク32,33から所望量だけ各液体34,35を供給管39を通して容器12に供給することができる。なお、図6、後述する図10及び図11(a)では、主軸16より先の切削加工装置1の他の構成要素については、説明の便宜上、図示を省略している。
ここで、制御装置36は、上記表1の濃度範囲等を含む毎回の加工条件に適合するように強アルカリ水15のpH濃度範囲(上限値と下限値)を設定でき(例えば、手動で入力することができ)、pHメータ31において取得したpH濃度の実測値と比較し、上記範囲から逸脱した際には、希釈タンク32や濃縮タンク33に接続された弁機構37,38の開閉制御、つまり、フィードバック制御を行うよう構成されている。これにより、pH濃度の自然低下や、加工時の発熱や周囲温度の上昇に起因した強アルカリ水15の蒸発によるpH濃度の変動に対して、工作機械部品、工作物14、及び切削工具2の全てを腐食させない環境雰囲気(例えば、アルカリ濃度)を維持することができるようになる。なお、上記フィードバック制御を行うブロック図の一例を図7に示す。
また、pHメータ31は、アルカリ濃度を計測するために、通常、ガラス電極(図示せず)を備え、その電極において発生する起電力を利用する。従って、測定対象の液体の温度が変化すると、起電力も厳密には温度変化の影響を受ける。この影響を確認するために、アルカリ濃度が異なる(pH10とpH12)強アルカリ水を2種類用意して、その温度を変化させてアルカリ濃度を実測した。図8は、強アルカリ水15の温度変化とアルカリ濃度との関係を示す実測結果である。図8では、両者の間に直線的な関係式が得られている。
そこで、制御装置36が、強アルカリ水15の温度とアルカリ濃度との上記関係に基づいてアルカリ濃度の補正を追加的に行うものであれば、さらに望ましい。図9に追加の濃度補正が可能な制御ブロック図の一例を示す。
また、温度変化がアルカリ濃度に及ぼす影響を抑制するために、別の実施例(実施例3)に係る切削加工装置を用意してもよい。実施例3の装置1は、先の実施例2の構成部品に加え、図10に示すように冷凍機41と、この冷凍機41に容器12内の強アルカリ水15を循環させる管路42a,42bと、温度計43と、温度制御装置44と、をさらに備える。温度制御装置44は、例えば、温度計43で計測された容器12内の強アルカリ水15の温度を取得し、水温が所定の基準値より大きく増減した場合には強アルカリ水15を冷凍機41に循環させて温度の上昇・低下を抑制するものが考えられる。これにより、アルカリ濃度の温度依存性を極力回避できるとともに、工作物14や切削工具2の周囲環境の温度も一定となるため加工精度がさらに増すことが期待できる。
図11(a)に本発明の別の実施例(実施例4)に係る切削加工装置を示す。本実施例では、実施例3において説明した装置構成に加えて、さらに、上述の表1に示すような、強アルカリ水15に浸漬される可能性のある材料とこの材料が耐食性を発揮するアルカリ濃度範囲とが編纂されたデータベース51を有したパーソナルコンピュータ50を備える。このパーソナルコンピュータ50はpHメータ31に接続されており、pHメータ31で測定された強アルカリ水15のアルカリ濃度がパーソナルコンピュータ50に入力される。
また、このパーソナルコンピュータ50は、図11(b)に示すように、情報入力部52と情報記憶部53と情報処理部54と情報表示部55とを備えることが好ましく、この情報入力部52を利用して、加工に適用する工作物14、切削工具2、バイス13等の工作機械部品の材質などの加工条件の情報をパーソナルコンピュータ50に入力し、情報記憶部53に記憶させることが可能になる。加えて、情報処理部54において、情報記憶部53で蓄積された上記加工条件情報と上記データベース51とからその加工条件において上記適用部品の全てが腐食しないアルカリ濃度の最適範囲を計算し、計算値を制御装置36に送ったり、情報記憶部53に蓄積させたりすることができる。
制御装置36は、パーソナルコンピュータ50から送られてきたアルカリ濃度の最適範囲に基づいて弁機構37,38の開閉(開閉の程度や時間)を適宜調整し、希釈タンク32と濃縮タンク33とから排出される液体流量を適宜調整する。従って、容器12内の強アルカリ水15のアルカリ濃度は上記最適範囲内に入るようになる。
また、このパーソナルコンピュータ50は温度計43に接続されてもよく、上述のデータベース51には、図8に示すような、強アルカリ水15の温度とアルカリ濃度との関係(例えば、近似式などの関係式)がさらに付与されていることが好ましい。これにより温度計43で測定された強アルカリ水15の水温をパーソナルコンピュータ50に入力し、これらの測定値と関係式とに基づいてアルカリ濃度の補正量を決定し、制御装置36に送ることが可能になる。制御装置36は、この濃度補正量に基づいて弁機構37,38の開閉を制御することになる。
また、温度計43は、先の実施例3にて示したような温度制御装置44に接続されていることも好ましく、これにより、温度計43で測定された水温に基づいて温度制御装置44は冷凍機41の起動や停止を行う。冷凍機41は起動すると、容器12内の強アルカリ水15を冷凍機41内に循環させることで強アルカリ水15の水温を適切に増減させることができる。
なお、上述の実施例では、制御装置36や温度制御装置44は、パーソナルコンピュータ50とは別個に存在することを前提に説明したが、必ずしもこの実施例に限定されず、これらの要素36、44が、例えば、制御部や温度制御部としてパーソナルコンピュータ50内に設けられるように構成してもよい。
以上のように幾つかの実施例を参照しながら説明した本発明の切削加工装置1及び切削加工方法は、強アルカリ水15を利用しているため高い洗浄効果を発揮する。また、強アルカリ水15を利用した従来技術に比べ、その他の不純物(植物油等)を強アルカリ水15に混入させないため、加工終了後に工作物14を自然乾燥し、そのまま梱包することが可能である。従って、洗浄剤を用いた工作物14の洗浄の手間が不要である。さらに、強アルカリ水15は大気中にそのままの状態で放置するとpH7.0に漸近するので、その取扱が容易で使用後の処理作業も不要である。
以下の表2に、環境保全の観点からの本発明の作用効果を示す。なお、従来の湿式切削の特徴を比較対象とした。表2に示すように、本発明の装置1及び方法は、加工中には切削油剤を、加工後には洗浄剤を、供給する装置や工程が不要であり、加工前には冷却油剤や冷却装置を別途、本発明の切削加工装置1に設ける必要がない。従って、本発明の装置1及び方法が、極めて環境に優しいといえる。
Figure 0005636603
本発明の切削加工装置1及び切削加工方法は、上述のように、簡素かつ安価な構成で冷却性能と工具寿命との向上が図れる生産性の高いものであるとともに、環境にも調和した技術でもある。従って、本発明は、産業上の利用可能性及び有用性が非常に高い。
1 切削加工装置
2 切削工具(バイト工具、正面フライス工具、エンドミル工具、ドリル工具)
11 テーブル
12 容器
13 バイス
14 工作物
15 強アルカリ水
16 主軸
21 工具の先端部分
22 チップ(スローアウェイチップ)
22a チップ先端
23 貫通穴
23a,23b 貫通穴の開口部
24 チップ
24a チップ先端
26 外周面
28 案内経路
28a,28b 案内経路の開口部
31 pHメータ
32 希釈タンク
33 濃縮タンク
34 水
35 強アルカリ水
36 制御装置
37,38 弁機構
39 供給管
41 冷凍機
42a,42b 管路
43 温度計
44 温度制御装置
50 パーソナルコンピュータ
51 データベース
52 情報入力部
53 情報記憶部
54 情報処理部
55 情報表示部

Claims (12)

  1. 主軸に取り付け可能な切削工具と、上部が開口しかつ工作物を収容可能な容器と、を備えた切削加工装置であって、
    前記容器は、前記工作物と、前記切削工具の少なくとも先端部分と、を浸漬するようにアルカリ濃度の下限がpH10である強アルカリ水で満たされ、
    前記アルカリ濃度の上限が、前記工作物と、前記切削工具と、前記強アルカリ水に浸漬される前記切削加工装置の一部と、の全てが腐食しないように定められており、かつ、
    前記切削工具の前記先端部分には、前記強アルカリ水を流通可能な貫通穴及び流路の少なくとも一方が設けられており、かつ、
    前記切削工具は、エンドミル又はドリルを含み、
    前記先端部分に設けられた前記貫通穴は、前記切削工具の外周面の一箇所と他箇所とに開口部がそれぞれ設けられ、前記開口部間に延び、
    前記先端部分に設けられた前記流路は、前記先端部分の下端に開口部を備え、前記開口部から前記切削工具の中心軸に沿って内側上方に延び、前記貫通穴に連結することを特徴とする切削加工装置。
  2. 主軸に取り付け可能な切削工具と、上部が開口しかつ工作物を収容可能な容器と、を備えた切削加工装置であって、
    前記容器は、前記工作物と、前記切削工具の少なくとも先端部分と、を浸漬するようにアルカリ濃度の下限がpH10である強アルカリ水で満たされ、
    前記アルカリ濃度の上限が、前記工作物と、前記切削工具と、前記強アルカリ水に浸漬される前記切削加工装置の一部と、の全てが腐食しないように定められており、かつ、
    前記切削工具の前記先端部分には、前記強アルカリ水を流通可能な貫通穴及び流路の少なくとも一方が設けられており、かつ、
    前記アルカリ濃度を計測する計測器と、
    前記アルカリ濃度の上限値と下限値とが設定可能な制御装置と、
    前記下限値より低濃度の液体を蓄積する希釈タンクと、
    前記上限値より高濃度の液体を蓄積する濃縮タンクと、
    前記希釈タンクを開閉可能にし、前記容器に前記低濃度の液体を供給可能な弁機構と、
    前記濃縮タンクを開閉可能にし、前記容器に前記高濃度の液体を供給可能な弁機構と、
    をさらに備え、
    前記制御装置は、前記計測器から前記アルカリ濃度を取得し、前記取得した前記アルカリ濃度値が前記上限値と前記下限値とで画定される濃度範囲外から逸脱した場合には、前記弁機構の少なくとも一方を開閉させるように指示可能であることを特徴とする切削加工装置。
  3. 前記切削工具は、バイト工具又は正面フライス工具を含み、
    前記貫通穴は、前記貫通穴を設置しない場合に比して前記先端部分の切れ刃強度を大幅に低下させないように、前記貫通穴の直径と前記先端部分の加工点からの設置距離とが、決定されていることを特徴とする請求項に記載の切削加工装置。
  4. 前記切削工具は、エンドミル又はドリルを含み、
    前記先端部分に設けられた前記貫通穴は、前記切削工具の外周面の一箇所と他箇所とに開口部がそれぞれ設けられ、前記開口部間に延び、
    前記先端部分に設けられた前記流路は、前記先端部分の下端に開口部を備え、前記開口部から前記切削工具の中心軸に沿って内側上方に延び、前記貫通穴に連結することを特徴とする請求項に記載の切削加工装置。
  5. 前記容器内の前記強アルカリ水の温度を測定可能な温度計がさらに設けられ、
    前記制御装置には、予め取得された前記温度の変化と前記アルカリ濃度との関係式が記憶され、
    前記制御装置は、前記温度計で測定された前記温度と前記関係式とから前記強アルカリ水の前記アルカリ濃度を補正するよう前記弁機構の少なくとも一方を開閉させるように指示可能であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の切削加工装置。
  6. 前記温度計に接続可能な温度制御部と、冷凍機と、をさらに備え、
    前記温度制御部は、前記温度計で取得された温度に基づいて、前記冷凍機を作動又は停止し、前記容器内の前記強アルカリ水を前記冷凍機に循環させるよう指示可能であることを特徴とする請求項5に記載の切削加工装置。
  7. 少なくとも前記工作物又は前記切削工具の候補になる材質と前記材質が腐食しないアルカリ濃度範囲とを有したデータベースと、
    実際に使用する工作物と切削工具の材質についての情報を入力可能な情報入力装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記情報入力装置から取得した前記情報に基づいて前記アルカリ濃度の前記上限値と前記下限値を設定することを特徴とする請求項〜6のいずれかに記載の切削加工装置。
  8. 少なくとも先端部分に貫通穴及び流路の少なくとも一方が設置された切削工具を用意する工程と、
    強アルカリ水に工作物を浸漬する工程と、
    前記切削工具の少なくとも前記先端部分を前記強アルカリ水に浸漬しながら前記工作物を加工する工程と、
    前記強アルカリ水のアルカリ濃度の下限値をpH10とし、かつ、少なくとも前記工作物及び前記切削工具が腐食しない範囲内で前記濃度の上限値を設定する工程と、
    加工中に前記下限値と前記上限値との間に入るように前記強アルカリ水の前記アルカリ濃度を制御する工程と、
    前記貫通穴又は前記流路に前記強アルカリ水を流通させて、前記強アルカリ水の気化熱を利用して前記切削工具を強制冷却する工程と
    加工前に前記強アルカリ水の温度と前記アルカリ濃度との関係式を取得する工程と、
    前記強アルカリ水の温度を測定する工程と、
    取得された前記温度と前記関係式とを利用して、前記強アルカリ水の前記アルカリ濃度を補正する工程と、を含むことを特徴とする切削加工方法。
  9. 取得された前記温度に基づいて前記強アルカリ水を熱交換させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の切削加工方法。
  10. 少なくとも前記工作物又は前記切削工具の候補になる材質と前記材質が腐食しないアルカリ濃度範囲とを有したデータベースを用意する工程と、
    実際に使用する前記工作物と前記切削工具の材質についての情報を入力する工程と、
    前記強アルカリ水の前記上限値を設定する工程は、前記情報に基づいて前記上限値を設定することを特徴とする請求項8又は9に記載の切削加工方法。
  11. 少なくとも先端部分に貫通穴及び流路の少なくとも一方が設置された切削工具を用意する工程と、
    強アルカリ水に工作物を浸漬する工程と、
    前記切削工具の少なくとも前記先端部分を前記強アルカリ水に浸漬しながら前記工作物を加工する工程と、
    前記強アルカリ水のアルカリ濃度の下限値をpH10とし、かつ、少なくとも前記工作物及び前記切削工具が腐食しない範囲内で前記濃度の上限値を設定する工程と、
    加工中に前記下限値と前記上限値との間に入るように前記強アルカリ水の前記アルカリ濃度を制御する工程と、
    前記貫通穴又は前記流路に前記強アルカリ水を流通させて、前記強アルカリ水の気化熱を利用して前記切削工具を強制冷却する工程と、を含み、かつ、
    少なくとも前記工作物又は前記切削工具の候補になる材質と前記材質が腐食しないアルカリ濃度範囲とを有したデータベースを用意する工程と、
    実際に使用する前記工作物と前記切削工具の材質についての情報を入力する工程と、
    前記強アルカリ水の前記上限値を設定する工程は、前記情報に基づいて前記上限値を設定することを特徴とする切削加工方法。
  12. 前記切削工具を用意する工程は、前記貫通穴を設置しない場合に比して前記先端部分の切れ刃強度を大幅に低下させないように、前記貫通穴の直径と前記先端部分の加工点からの設置距離とを決定する工程をさらに含むことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の切削加工方法。
JP2010240559A 2010-10-27 2010-10-27 強アルカリ水を利用した切削加工装置及び切削加工方法 Expired - Fee Related JP5636603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010240559A JP5636603B2 (ja) 2010-10-27 2010-10-27 強アルカリ水を利用した切削加工装置及び切削加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010240559A JP5636603B2 (ja) 2010-10-27 2010-10-27 強アルカリ水を利用した切削加工装置及び切削加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012091265A JP2012091265A (ja) 2012-05-17
JP5636603B2 true JP5636603B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=46385212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010240559A Expired - Fee Related JP5636603B2 (ja) 2010-10-27 2010-10-27 強アルカリ水を利用した切削加工装置及び切削加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5636603B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2939716A1 (en) 2015-10-19 2017-04-19 Tsumoru Ota Prefabricated house
WO2018079180A1 (ja) * 2016-10-27 2018-05-03 株式会社アマダホールディングス レーザ加工ヘッドに対する冷却水の供給方法及び装置並びに冷却水の製造方法
JP6496779B2 (ja) * 2016-10-27 2019-04-03 株式会社アマダホールディングス レーザ加工ヘッドに対する冷却水の供給方法及び装置並びに冷却水の製造方法
CN113843437A (zh) * 2021-11-12 2021-12-28 芜湖博远机电工程有限公司 一种非标器具的钻孔装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3689622B2 (ja) * 2000-09-04 2005-08-31 キヤノン株式会社 切削加工方法
JP2003305716A (ja) * 2002-04-16 2003-10-28 Asahi Techno Glass Corp 脆性材料用孔明け装置
JP2005255770A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Shinko Electric Ind Co Ltd 機械加工用クーラント及び金属材の機械加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012091265A (ja) 2012-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2522401C2 (ru) Косвенное охлаждение вращающегося режущего инструмента
JP5352650B2 (ja) 機械加工装置およびそれを用いた機械加工方法
JP5636603B2 (ja) 強アルカリ水を利用した切削加工装置及び切削加工方法
Belentani et al. Utilization of minimum quantity lubrication (MQL) with water in CBN grinding of steel
JP2015098079A (ja) 工作機械の冷却装置および冷却方法
JP2011062800A (ja) 加工槽内への加工液の供給量を制御し水温一定制御を行うワイヤカット放電加工機
JP4639329B2 (ja) チタン合金の水中におけるエンドミル切削加工法
Garg et al. Development of an empirical model for optimization of machining parameters to minimize power consumption
KR101342479B1 (ko) 씨엔씨 선반의 공구홀더
JP5927225B2 (ja) ワイヤ放電加工機
Soundarrajan et al. Electrochemical micromachining of copper alloy through hot air assisted electrolyte approach
CN109531251A (zh) 切削油的供给方法
JP5824335B2 (ja) 強アルカリ水に浸漬した工作機械
JP5025826B2 (ja) 液質調整装置及び液質調整方法並びにワイヤ放電加工装置
JP2007216374A (ja) 浸漬ミーリング加工装置
Gupta et al. Minimum quantity lubrication (MQL) assisted machining of grade-4 titanium
WO2016084835A1 (ja) 切削加工装置
Maurya et al. Development of a system to control flow of coolant in turning operation
JP5607105B2 (ja) Nc旋盤における旋削用工具の冷却方法並びに旋削工具の冷却機構を備えたnc旋盤
JP2008137152A (ja) 機械加工方法及び装置
Klocke et al. Evaluation of the Energy Consumption of a Directed Lubricoolant Supply with Variable Pressures and Flow Rates in Cutting Processes
JP5070484B2 (ja) 電気防錆法を利用したチタン合金の水中におけるエンドミル切削加工装置及びその加工方法
JPH05104393A (ja) 加工方法
Norizah et al. Machinability of stainless tool steel using nitrogen oil-mist coalant
JP2009291694A (ja) 水処理用薬品の供給管理装置および供給管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140611

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141003

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees