JP5636126B1 - インダクタ型モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程数の減少により製造コストの低減化及び高出力化を共に有効に図り得るインダクタ型モータ及びその製造方法を提供する。【解決手段】モータ1は、2つずつのステータブロック2及び励磁コイル3と、マグネット部46を有する回転子4と、モータケース5を備える。各ステータブロックは、複数ずつのステータ歯11,13を有する外側ステータ12及び内側ステータ14からなる。外側ステータ及び内側ステータは、ステータ歯が円周方向に交互に噛み合うように対向して配置される。2つの内側ステータ同士は、中央帯状部の両側に各々側方に突出するステータ歯を複数形成した平板状の中間加工部材を元にし、中間加工部材をロール形状に加工し、その後ロール形状の中間加工部材を、中間プレート17の挿入孔内に挿入して固定することで一体的に形成される。中間プレートの外周縁は、モータケースに保持される。【選択図】図1

Description

本発明は、回転子に永久磁石を用いたインダクタ型モータに関する。
一般に、この種のインダクタ型モータは、特許文献1に記載されているように、軸方向に重ね合わせて配列された2つのステータブロックと、この各ステータブロックの外周をそれぞれ囲繞するように配置された2つの励磁コイルと、前記2つのステータブロック内に同軸上に配置され、N極及びS極を円周方向に交互に着磁してなるマグネット部を外周面に有する回転子と、前記2つの励磁コイルの外周を囲繞するモータケースとを備えている。前記各ステータブロックは、円周方向に所定角度毎に設けられた複数のステータ歯を有する外側ステータと、この外側ステータよりも他方のステータブロック側に配置され、円周方向に所定角度毎に設けられた複数のステータ歯を有する内側ステータとからなる。前記外側ステータ及び内側ステータは、それらのステータ歯が円周方向に交互に噛み合うように対向して配置されている。
そして、従来、前記内側ステータ及び外側ステータは、いずれも磁性材料よりなる平板状の部材を元にして、内周側に向けて突出する突出片が複数残るように孔加工を施し、その後、各突出片をその根本から直角に曲げ起こして前記ステータ歯を形成されている。しかし、この場合、ステータ歯の長さがモータの外径により制限され、その外径サイズによっては出力し得る回転トルクを十分に確保できないという問題があった。
そこで、このような問題を解決するために、特許文献1には、各ステータブロックの内側ステータ及び外側ステータを、共に半径方向外側に向けて突出する突出片を円周方向に複数形成した磁性材料よりなる平板状の中間加工部材を元にし、前記各突出片を直角に曲げ起こして前記ステータ歯を形成することが記載されている。
特許第4252073号公報
ところが、特許文献1に記載のものでは、各スタータブロックの内側ステータが、外側ステータと同じく平板状の保持板部から複数のステータ歯を円周方向に沿って立設してなることから、この内側ステータとの関係から回転子を2つのマグネットロータに分割する必要がある。このため、2つのマグネットロータを繋ぎ合わせる作業などが必要となり、製造工程数が増加し、その分製造コストが高くつくという問題がある。また、2つのマグネットロータを繋ぎ合わせる作業時にマグネットロータ同士の磁極がズレを生じる虞もある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題は、各ステータブロックの内側ステータ等の構成を改良することにより、回転子の分割を不要にし、製造工程数の減少により製造コストの低減化及び高出力化を共に有効に図り得るインダクタ型モータを提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明は、インダクタ型モータとして、軸方向に重ね合わせて配列された2つのステータブロックと、この各ステータブロックの外周をそれぞれ囲繞するように配置された2つの励磁コイルと、前記2つのステータブロック内に同軸上に配置され、N極及びS極を円周方向に交互に着磁してなるマグネット部を外周面に有する回転子と、前記2つの励磁コイルの外周を囲繞するモータケースとを備え、前記各ステータブロックは、円周方向に所定角度毎に設けられた複数のステータ歯を有する外側ステータと、この外側ステータよりも他方のステータブロック側に配置され、円周方向に所定角度毎に設けられた複数のステータ歯を有する内側ステータとからなり、前記外側ステータ及び内側ステータは、それらのステータ歯が円周方向に交互に噛み合うように対向して配置されていることを前提とする。そして、前記2つのステータブロックの内側ステータ同士は、中央帯状部の両側にそれぞれ側方に向けて突出するステータ歯を複数形成した磁性材料よりなる平板状の中間加工部材を元にし、この中間加工部材を中央帯状部の両端同士が繋がるようにロール形状に加工し、その後ロール形状の中間加工部材を、中心に円形状の挿入孔が形成された中間プレートの挿入孔内に挿入して中間加工部材の中央帯状部を中間プレートにかしめ構造により固定することで一体的に形成されており、前記かしめ構造は、前記中央帯状部にその中心線上に沿って所定間隔毎に形成された複数のかしめ孔と、前記中間プレートの挿入孔の内周縁に円周方向に所定角度毎に形成された複数のかしめ部とを有し、前記各かしめ孔と前記各かしめ部とがそれぞれ対向するように位置合わせをした状態で各かしめ部をそれぞれ対向するかしめ孔にかしめ得る構成になっており、前記中間プレートの外周縁は、前記モータケースに保持される構成にする。
この構成では、2つのステータブロックの内側ステータ同士は、中央帯状部の両側にそれぞれ側方に向けて突出するステータ歯を複数形成した磁性材料よりなる平板状の中間加工部材を元にし、この中間加工部材を中央帯状部の両端同士が繋がるようにロール形状に加工し、その後ロール形状の中間加工部材を中間プレートの挿入孔内に挿入して中間加工部材の中央帯状部を中間プレートにかしめ構造により固定することで一体的に形成されているため、モータの外径による制限を受けることなく、各内側ステータのステータ歯の長さを大きくしてモータの出力を十分に確保することができる。しかも、2つのステータブロック内に挿入して配置される回転子は、内側ステータや中間プレートとの関係から分割する必要はない。
本発明は、更に、前記各ステータブロックの外側ステータの好ましい形態を提供することにある。すなわち、前記各ステータブロックの外側ステータは、半径方向外側に向けて突出する突出片を円周方向に複数形成した磁性材料よりなる平板状の中間加工部材を元にし、前記各突出片を直角に曲げ起こして前記ステータ歯を形成してなり、この外側ステータは、前記モータケースの側板に固定される構成にする。この構成では、各ステータブロックの外側ステータは、半径方向外側に向けて突出する突出片を円周方向に複数形成した磁性材料よりなる平板状の中間加工部材を元にし、前記各突出片を直角に曲げ起こして前記ステータ歯を形成してなるため、モータの外径による制限を受けることなく、各外側ステータのステータ歯の長さを、各内側ステータのステータ歯の長さと同じ大きさにしてモータの出力を十分に確保することができる。
本発明は、更に、前記中間プレートを挟んだその両側に、それぞれ前記各ステータブロックの外側ステータのステータ歯の先端を支持するリング状の第1の支持部材を配置するとともに、前記各ステータブロックの外側ステータのモータケースへの固定箇所内側に、それぞれ前記各ステータブロックの内側ステータのステータ歯の先端を支持するリング状の第2の支持部材を設ける構成にする。この構成では、各ステータブロックの外側ステータのステータ歯の先端が中間プレートの両側に配置したリング状の第1の支持部材により支持されているとともに、各ステータブロックの内側ステータのステータ歯の先端が外側ステータのモータケースへの固定箇所内側に配置したリング状の第2の支持部材により支持されているため、外側ステータ及び内側ステータの各ステータ歯の長さを長くしたことに拘わらず、各ステータ歯が回転子のマグネット部の磁力による撓むのを抑制することができる。
本発明は、更に、前記第1の支持部材の内径を、前記励磁コイルのボビンの内径と同一寸法に設定して、第1の支持部材の内周面とボビンの内周面とが面一になるようにし、前記各ステータブロックの外側ステータのステータ歯の先端部を、それぞれ前記第1の支持部材の外周面に当接するように半径方向外側にL字状に折り曲げる構成にする。
以上のように、本発明のインダクタ型モータによれば、モータの外径による制限を受けることなく、各内側ステータのステータ歯の長さを大きくしてモータの出力を十分に確保することができ、高出力化を図ることができる。しかも、回転子は、内側ステータや中間プレートとの関係から分割する必要はないので、製造工程数の減少により製造コストの低減化を図ることができる。
その上、モータの外径による制限を受けることなく、各外側ステータのステータ歯の長さを、各内側ステータのステータ歯の長さと同じ大きさにしてモータの出力を十分に確保することができるので、高出力化を確実に図ることができる。
また、外側ステータ及び内側ステータの各ステータ歯の長さを長くしたことに拘わらず、各ステータ歯が回転子のマグネット部の磁力による撓むのを抑制することができるので、実施化を図る上で有利である。
図1は本発明の実施形態に係るインダクタ型モータの縦断面図である。 図2は前記インダクタ型モータの斜視図である。 図3は前記インダクタ型モータの一部を分解した斜視図である。 図4は前記インダクタ型モータの中間プレートアッセンブリを示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のX方向から見た側面図である。 図5は前記中間プレートアッセンブリの内側ステータ部分の中間加工部材を示し、(a)は平面図、(b)は同右側面図である。 図6は前記中間加工部材をロール形状に加工した状態を示し、(a)は斜視図、(b)は(c)のY−Y線における断面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。 図7は前記インダクタ型モータの中間プレートを示し、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は(a)のZ付近の拡大図である。 図8は前記インダクタ型モータの外側ステータの中間加工部材を示す平面図である。 図9は前記外側ステータを示し、(a)は斜視図、(b)は(d)のD−D線における断面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。 図10は前記インダクタ型モータの励磁コイルのボビンを示し、(a)は縦断面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図である。 図11は前記インダクタ型モータの回転子を示し、(a)は斜視図、(b)は縦断面図、(c)は拡大右側面図である。 図12は前記インダクタ型モータのモータケースの一部を示し、(a)は縦断側面図、(b)は右側面図である。 図13は前記インダクタ型モータのモータケースの側板を示し、(a)は平面図、(b)は右側面図である。 図14は前記インダクタ型モータの第1の支持部材を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は(b)のE−E線における断面図、(d)は(b)のF方向から見た側面図である。 図15は前記インダクタ型モータの第2の支持部材を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は(b)のJ−J線における断面図、(d)は(b)のK方向から見た側面図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は本発明の一実施形態に係るインダクタ型モータの全体構成を示す。このインダクタ型モータ1は、軸方向に重ね合わせて配列された2つのステータブロック2,2と、この各ステータブロック2の外周をそれぞれ囲繞するように配置された2つの励磁コイル3,3と、前記2つのステータブロック2,2内に同軸上に配置された回転子4と、前記2つの励磁コイル3,3の外周を囲繞するモータケース5とを備えている。
前記各ステータブロック2は、円周方向に所定角度毎に設けられた複数(詳しくは後述の如く6つ)のステータ歯11,11,…を有する外側ステータ12と、この外側ステータ12よりも他方のステータブロック2側に配置され、外側ステータ12と同じく円周方向に所定角度毎に設けられた複数(詳しくは後述の如く6つ)のステータ歯13,13,…を有する内側ステータ14とからなる。前記外側ステータ12及び内側ステータ14は、それらのステータ歯11,13が交互に噛み合うように対向して配置されている。尚、ステータ歯11,13は、従来のインダクタ型モータに比べて突出長さが格段に大きいことからステータ爪とも称される。
前記2つのステータブロック2,2の内側ステータ14,14同士は、1つの中間プレートアッセンブリ15により構成されている。この中間プレートアッセンブリ15は、図4に示すように、鋼板等の磁性材料よりなる中間加工部材16と、同じく磁性材料よりなる中間プレート17とを用いてなる。
前記中間加工部材16は、元は、図5に示すように、中央帯状部16aの両側にそれぞれ側方に突出するステータ歯13を複数、本実施形態では6つずつ所定のピッチ間隔で形成した平板状の部材である。中央帯状部16aの両側のうち、一方側のステータ歯13は、他方側のステータ歯13に対しピッチ間隔の4分の1の寸法分ずれた状態に形成されている。各ステータ歯13の先端は、後述する第2の支持部材72に係合するために所定角度折り曲げられている。また、中央帯状部16aにはその中心線上に沿って4つの細長い矩形状のかしめ孔18,18,…が所定間隔毎に形成されている。
前記中間プレート17は、図7に示すように、中心に円形状の挿入孔19を形成してなる平板状の部材である。この中間プレート17の挿入孔19の内周縁には4つのかしめ部21,21,…が円周方向に沿って90度間隔で設けられ、この各かしめ部21は、中間プレート17の挿入孔19の内周縁をL字状の溝を形成することで設けられている。また、中間プレート17の外周縁には、他の部位よりも半径方向外側に突出する4つの円弧状の突出部22,22,…が前記各かしめ部21の半径方向外側位置に形成されている。
そして、前記中間プレートアッセンブリ15を作製するに当たっては、先ず、前記中間加工部材16を、図6に示すように、その中央帯状部16aの両端同士が繋がりかつ各ステータ歯13の先端折り曲げ側が半径方向外向きになるようにロール形状に加工する。このロール形状の中間加工部材16では、中央帯状部16aの一方側の隣接する2つのステータ歯13,13のピッチ間隔は60度であり、また、一方側のステータ歯13と他方側のステータ歯13の位相ずれは15度である。
続いて、前記ロール形状の中間加工部材16を前記中間プレート17の挿入孔19内に挿入し、中間加工部材16の中央帯状部16aの各かしめ孔18と中間プレート17の各かしめ部21とが対向するように位置合わせを行う。その後、中間プレート17の各かしめ部21をそれぞれ対向するかしめ孔18内にかしめることで中間加工部材16の中央帯状部16aを中間プレート17に固定する。これにより、中間プレートアッセンブリ15が作製される。
一方、前記各ステータブロック2の外側ステータ12は、元は、図8に示すように、鋼板等の磁性材料よりなる平板状の中間加工部材31を用いて作製される。中間加工部材31は、中心に貫通孔32を設けた円環状のリング部33と、このリング部33の外周における円周方向等間隔の6カ所から半径方向外側に向けて突出する6つの突出片34,34,…と、この各突出片34の形成位置から30度ずらした6カ所から半径方向外側に向けて突出する6つの凸状片35,35,…とを有している。
そして、外側ステータ12は、図9に示すように、前記中間加工部材31を元にして、突出片34等の折り曲げ加工を施してなる。具体的には、リング部33から立設するように各突出片34をそれぞれ直角に折り曲げて前記各ステータ歯11を形成する第1の折り曲げ加工と、この各ステータ歯11の先端部をそれぞれ半径方向外側にL字状に折り曲げる第2の折り曲げ加工と、6つの凸状片35,35,…のうち、円周方向に1つ置きの3つの各凸状片35の先端を突出片34の折り曲げ方向と反対側に直角に折り曲げて係合部36を形成する第3の折り曲げ加工とを施す。
前記各励磁コイル3は、PBT樹脂等の非磁性材料よりなるボビン41と、このボビン41の外周に巻き付けられた銅線よりなる電線42とからなる。ボビン41は、図10に示すように、両端に一対の鍔部41a,41bを有する薄肉円筒状のボビン本体41cと、一方の鍔部41aと同心状でかつこの鍔部41aより軸方向外側に突出する第1の環状突出部41dと、他方の鍔部41bと同心状でかつこの鍔部41bより軸方向外側に突出する第2の環状突出部41eとを備えており、電線42は、ボビン本体41cの外周面に巻き付けられる。第2の環状突出部41eの内径は、ボビン本体41cの内径より若干大きく設定されており、両部分41e,41cの内周面同士は、円錐面41fを介して連続するようになっている。一方、第1の環状突出部41dの内径は、ボビン本体41cの内径より一回り大きく設定されており、両部分41d,41cの内周面同士は、その間に段差を生じるようになっている。
前記回転子4は、図11に示すように、インダクタ型モータ1の回転出力を取り出すための回転シャフト44と、この回転シャフト44の外周面にロータベース45を介在して回転一体に装着されたマグネット部46とを有している。マグネット部46は、回転子4の外周面を形成するものであって、N極とS極を円周方向に交互に着座して12極等配となっている。
前記モータケース5は、一対の薄肉円筒状のケース部材51,51と、この各ケース部材51のモータ軸方向外側端にそれぞれ位置する2つの側板52,52とからなる。図12に示すように、各ケース部材51のモータ軸方向内側端には、前記中間プレート17の各突出部22に対応して、円周方向の4カ所にそれぞれ切り欠き部53が形成されており、この各切り欠き部53の深さは、中間プレート17の厚みの半分に設定されている。また、各ケース部材51のモータ軸方向外側端には、後述する側板52の各突出部59に対応して、円周方向の4カ所にそれぞれ切り欠き部54が形成されており、この各切り欠き部54の深さは、側板52の厚みと同一寸法に設定されている。
前記各側板52は、図13に示すように、中心に円形状の中心孔56を形成してなる平板状の部材である。この側板52の中心孔56の周囲には、前記外側ステータ12の各係合部36に対応して、円周方向の3カ所にそれぞれ係合孔57及びねじ孔58等が設けられている。また、側板52の周縁部には、他の部位よりも半径方向外側に突出する4つの円弧状の突出部59,59,…が円周方向に90度間隔で形成されているとともに、1カ所の隣接する突出部59,59間に切り欠き部60が形成されている。
そして、インダクタ型モータ1の組立状態においては、図1及び図2に示すように、中間プレートアッセンブリ15の中間プレート17は、その各突出部22がモータケース5の一対のケース部材51,51の切り欠き部53,53間に挟まれた状態で保持されている。また、各外側ステータ12は、その各係合部36をそれぞれモータケース5の対応する側板52の係合孔57に挿入係合させることで側板52に保持されており、各側板52は、その各突出部59がモータケース5の対応するケース部材51の切り欠き部54に嵌め込まれた状態でその嵌め込み部分を溶接して固定されている。
また、各励磁コイル3のボビン41は、その第1の環状突出部41dが前記中間プレートアッセンブリ15の中間プレート17に当接しかつ各鍔部41a,41aがモータケース51のケース部材51の内周面に接触した状態で固定されている。この各励磁コイル3の電線42にはモータケース5の一方の側板52の切り欠き部60からモータケース5内に導入したリード線61が接続されている。
さらに、回転子4は、そのマグネット部46がステータブロック2の内周面と所定の隙間を隔てた状態でステータブロック2と同軸上に配置されており、この回転子4の回転シャフト44の両端は、それぞれモータケース5の側板52の中心孔56に軸受け62を介在して回転自在に支持されている。
しかして、所定のシーケンスに従って2つの励磁コイル3,3に通電すると、一方のステータブロック2の外側ステータ12のステータ歯11と内側ステータ14のステータ歯13、及び他方のステータブロック2の外側ステータ12のステータ歯11と内側ステータ14のステータ歯13が各々順次N極及びS極に磁化され、この磁化されたステータ歯11,13と回転子4のマグネット部46のN極及びS極が吸引と反発を繰り返すことによって,回転子4が回転してトルクを出力するようになっている。
加えて、前記中間プレート17を挟んだその両側にはそれぞれ前記各ステータブロック2の外側ステータ12の各ステータ歯11の先端を支持する一対の第1の支持部材71,71が設けられているとともに、前記各ステータブロック2の外側ステータ12のモータケース側板52への固定箇所であるリング部33の内側にはそれぞれ前記各ステータブロック2の内側ステータ14の各ステータ歯13の先端を支持する一対の第2の支持部材72,72が設けられている。
前記各第1の支持部材71は、図14にも示すように、POM樹脂等の非磁性材料よりなるリング状の部材であり、その内径は、励磁コイル3のボビン41のボビン本体41cの内径と同一寸法に設定され、外径は、ボビン41の第1の環状突出部41dの内径よりも若干小さく設定されている。また、第1の支持部材71の外周面には外側ステータ12の各ステータ歯11の先端が当接して係合する6つの係合溝73,73,…が円周方向に等間隔(60度間隔)に形成されている。そして、インダクタ型モータ1の組立時には、予め、図3に示すように、外側ステータ12のリング部33の係合部36を側板52の係合孔57に挿入してかしめる(図2参照)ことにより外側ステータ12と側板52を固定するとともに、この外側ステータ12内のリング部33側に第2の支持部材72を挿入しておく。続いて、外側ステータ12の各ステータ歯11の先端側を、ボビン41の第2の環状突出部41eからボビン41の内部に挿入し、これらをモータケース5の1つのケース部材51内に挿入する。しかる後、第1の支持部材71をボビン41の第1の環状突出部41dの内部に挿入した上、この第1の支持部材71の各係合溝73に外側ステータ12の各ステータ歯11の先端部を当接係合して第1の支持部材71を装着する。これにより、インダクタ型モータ1の組立状態では、図1に示す如く第1の支持部材71がボビン41の第1の環状突出部41d内に嵌まり込んだ状態に配置され、第1の支持部材71の内周面とボビン41(詳しくはボビン本体41c)の内周面とは面一になる。
前記各第2の支持部材72は、図15にも示すように、POM樹脂等の非磁性材料よりなるリング状の部材であり、その外径は、第2の支持部材72が外側ステータ12のリング部33内側に嵌まり込み可能な大きさに設定されている。また、第2の支持部材72の外周面には内側ステータ14の各ステータ歯13の先端が嵌まり込んで係合する6つのU字状の係合部74,74,…が円周方向に等間隔(60度間隔)に形成されている。そして、インダクタ型モータ1の組立時には、予め、図3に示すように、第2の支持部材72を外側ステータ12のリング部33内側に第2の支持部材72の各係合部74が外側ステータ12の隣接する2つのステータ歯11,11間から露出する状態に嵌め込んだ上、前述の如く外側ステータ12の各ステータ歯11の先端部に装着した第1の支持部材71の内側から内側ステータ14の各ステータ歯13を挿入して当該各ステータ歯13の先端部を前記第2の支持部材72の各係合部74に係合するようになっている。
次に、前記インダクタ型モータ1の作用効果を説明するに、2つのステータブロック2,2の内側ステータ14,14同士は、1つの中間プレートアッセンブリ15により構成され、この中間プレートアッセンブリ15は、中央帯状部16aの両側にそれぞれ側方に向けて突出するステータ歯13を6つずつ形成した磁性材料よりなる平板状の中間加工部材16を元にし、この中間加工部材16を中央帯状部16aの両端同士が繋がるようにロール形状に加工し、その後ロール形状の中間加工部材16を中間プレート17の挿入孔19内に挿入して中間加工部材16の中央帯状部16aを中間プレート17に固定することで一体的に形成されている。このため、モータ1の外径による制限を受けることなく、各内側ステータ14のステータ歯13の長さを大きくしてモータ1の出力を十分に確保することができる。
しかも、2つのステータブロック2,2内に挿入して配置される回転子4は、内側ステータ14や中間プレート17との関係から分割する必要はないので、モータ1の製造工程数を少なくして製造コストの低減化を図ることができる。
特に、本実施形態では、前記各ステータブロック2の外側ステータ12は、半径方向外側に向けて突出する突出片34を円周方向に6つ形成した磁性材料よりなる平板状の中間加工部材31を元にし、前記各突出片34を直角に曲げ起こしてステータ歯11を6つ形成してなるため、モータ1の外径による制限を受けることなく、各外側ステータ12のステータ歯11の長さを、各内側ステータ14のステータ歯13の長さと同じ大きさにしてモータ1の出力を十分に確保することができる。この結果、モータ1の高出力化を確実に図ることができる。
また、前記各ステータブロック2の外側ステータ12の各ステータ歯11の先端が中間プレート17の両側に配置したリング状の第1の支持部材71により支持されているとともに、各ステータブロック2の内側ステータ14の各ステータ歯13の先端が外側ステータ12のモータケース側板52への固定箇所であるリング部33の内側に配置したリング状の第2の支持部材72により支持されているため、外側ステータ12及び内側ステータ14の各ステータ歯11,13の長さを長くしたことに拘わらず、各ステータ歯11,13が回転子4のマグネット部46の磁力による撓むのを抑制することができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば回転子4のマグネット部46が12極からなる場合について述べたが、本発明は、これに限らず、6極や8極等,様々な極数からなるインダクタ型モータにも同様に適用することができる。
また、前記実施形態では、2つの励磁コイル3,3の外周を囲繞するモータケース5を、2つの円筒状のケース部材51,51と、この各ケース部材51のモータ軸方向外側端にそれぞれ位置する2つの側板52,52とにより構成したが、本発明は、この構成に限らず、1つの円筒状のケース部材と2つの側板とにより構成したり、従来公知のその他のケース構造を用いて構成したりしてもよい。
1 インダクタ型モータ
2 ステータブロック
3 励磁コイル
4 回転子
5 モータケース
11,13 ステータ歯(ステータ爪)
12 外側ステータ
14 内側ステータ
15 中間プレートアッセンブリ
16 中間加工部材
16a 中央帯状部
17 中間プレート
18 かしめ孔
19 挿入孔
21 かしめ部
22 突出部
31 中間加工部材
33 リング部(固定箇所)
34 突出片
41 ボビン
46 マグネット部
52 側板
71 第1の支持部材
72 第2の支持部材

Claims (1)

  1. 軸方向に重ね合わせて配列された2つのステータブロックと、この各ステータブロックの外周をそれぞれ囲繞するように配置された2つの励磁コイルと、前記2つのステータブロック内に同軸上に配置され、N極及びS極を円周方向に交互に着磁してなるマグネット部を外周面に有する回転子と、前記2つの励磁コイルの外周を囲繞するモータケースとを備え、前記各ステータブロックは、円周方向に所定角度毎に設けられた複数のステータ歯を有する外側ステータと、この外側ステータよりも他方のステータブロック側に配置され、円周方向に所定角度毎に設けられた複数のステータ歯を有する内側ステータとからなり、前記外側ステータ及び内側ステータは、それらのステータ歯が円周方向に交互に噛み合うように対向して配置されているインダクタ型モータにおいて、
    前記2つのステータブロックの内側ステータ同士は、中央帯状部の両側にそれぞれ側方に向けて突出するステータ歯を複数形成した磁性材料よりなる平板状の中間加工部材を元にし、この中間加工部材を中央帯状部の両端同士が繋がるようにロール形状に加工し、その後ロール形状の中間加工部材を、中心に円形状の挿入孔が形成された中間プレートの挿入孔内に挿入して中間加工部材の中央帯状部を中間プレートにかしめ構造により固定することで一体的に形成されており、
    前記かしめ構造は、前記中央帯状部にその中心線上に沿って所定間隔毎に形成された複数のかしめ孔と、前記中間プレートの挿入孔の内周縁に円周方向に所定角度毎に形成された複数のかしめ部とを有し、前記各かしめ孔と前記各かしめ部とがそれぞれ対向するように位置合わせをした状態で各かしめ部をそれぞれ対向するかしめ孔にかしめ得る構成になっており、
    前記中間プレートの外周縁は、前記モータケースに保持されており、
    前記各ステータブロックの外側ステータは、半径方向外側に向けて突出する突出片を円周方向に複数形成した磁性材料よりなる平板状の中間加工部材を元にし、前記各突出片を直角に曲げ起こして前記ステータ歯を形成してなり、この外側ステータは、前記モータケースの側板に固定されており、
    前記中間プレートを挟んだその両側には、それぞれ前記各ステータブロックの外側ステータのステータ歯の先端を支持するリング状の第1の支持部材が配置されているとともに、前記各ステータブロックの外側ステータのモータケースへの固定箇所内側には、それぞれ前記各ステータブロックの内側ステータのステータ歯の先端を支持するリング状の第2の支持部材が設けられており、
    前記第1の支持部材の内径は、前記励磁コイルのボビンの内径と同一寸法に設定されていて、第1の支持部材の内周面とボビンの内周面とが面一になっており、
    前記各ステータブロックの外側ステータのステータ歯の先端部は、それぞれ前記第1の支持部材の外周面に当接するように半径方向外側にL字状に折り曲げられていることを特徴とするインダクタ型モータ。
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