JP5635405B2 - 圧縮ガスの充填装置 - Google Patents

圧縮ガスの充填装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5635405B2
JP5635405B2 JP2010529636A JP2010529636A JP5635405B2 JP 5635405 B2 JP5635405 B2 JP 5635405B2 JP 2010529636 A JP2010529636 A JP 2010529636A JP 2010529636 A JP2010529636 A JP 2010529636A JP 5635405 B2 JP5635405 B2 JP 5635405B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
valve body
compressed gas
filling
filling container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010529636A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010032454A1 (ja
Inventor
亮平 阿部
亮平 阿部
Original Assignee
阿部 公平
阿部 公平
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 阿部 公平, 阿部 公平 filed Critical 阿部 公平
Priority to JP2010529636A priority Critical patent/JP5635405B2/ja
Publication of JPWO2010032454A1 publication Critical patent/JPWO2010032454A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5635405B2 publication Critical patent/JP5635405B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C13/00Details of vessels or of the filling or discharging of vessels
    • F17C13/04Arrangement or mounting of valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2205/00Vessel construction, in particular mounting arrangements, attachments or identifications means
    • F17C2205/03Fluid connections, filters, valves, closure means or other attachments
    • F17C2205/0302Fittings, valves, filters, or components in connection with the gas storage device
    • F17C2205/0323Valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2205/00Vessel construction, in particular mounting arrangements, attachments or identifications means
    • F17C2205/03Fluid connections, filters, valves, closure means or other attachments
    • F17C2205/0302Fittings, valves, filters, or components in connection with the gas storage device
    • F17C2205/0382Constructional details of valves, regulators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

本発明は、圧縮された炭酸ガス等の圧縮ガスを充填用の容器に充填する圧縮ガスの充填装置に関する。
従来、容易に持ち運び可能とされた小型の容器に圧縮された炭酸ガス等の圧縮ガスを充填したガス充填容器が提供されている。この種のガス充填容器は、圧縮されたガスを噴霧して半導体ウエハ等の表面に付着した塵埃を除去するガス噴射装置のガス供給源として用いられている。また、ビール等の飲料水を噴射する飲料水噴射装置のガス供給源としても用いられている。
ところで、従来広く用いられている圧縮ガスの充填容器は、圧縮ガスが充填された容器の充填口を封板により密閉することにより、圧縮ガスを容器内に封入するようにしている。
この種のガス充填容器への圧縮ガスの充填は、充填容器を気密室内に配置し、この気密室に圧縮ガスを充満することにより行っている。そして、圧縮ガスの充填容器への充填を行った後、充填容器の充填口を封板により密閉することにより、圧縮ガスを充填容器に封入するようにしている。
このような充填容器に対し圧縮ガスを充填して封入するためには、充填口を封印する封板を充填容器に溶接するための溶接装置が必要であり、ガス充填装置が複雑になるばかりか大型化してしまう。
そこで、本願出願人は、圧縮ガスを充填後、封板の溶接を行うような複雑な工程を経ることなく充填容器に圧縮ガスを充填可能とする圧縮ガスの充填装置及び充填方法を提案している(WO2006/118121)。
同様に、充填容器に弁機構を設け、この弁機構を開閉操作することにより圧縮ガスの充填を行うようにしたガス充填容器及び充填装置が提案されている(WO2004/010046)。
WO2006/118121 WO2004/010046
特許文献1に記載された装置を用いることにより、封板の溶接等の工程を経ることなく充填容器への圧縮ガスの充填を行うことができ、圧縮ガスの充填工程を簡素化でき、充填作業が容易となる。
本発明は、さらに容易に圧縮ガスの充填容器への充填を可能とする充填装置を提供することを技術課題とする。
また、本発明は、充填容器の接続に関連して弁体を開閉操作することにより、簡単な操作で圧縮ガスの充填を可能とする充填装置を提供することを技術課題とする。
上述したような技術課題を解決するために提案される本発明は、圧縮ガスが充填される充填容器であって、当該充填容器に充填された圧縮ガスを噴出するためのガス噴出孔が設けられるとともに、上記充填容器内に進退可能に配設され、先端部側を上記ガス噴出孔から上記充填容器の外方に向けて突出させて上記ガス噴出孔に嵌合し付勢手段により付勢されて上記ガス噴出孔を閉塞するガス噴出孔開閉用の弁体と、上記ガス噴出孔から突出した上記ガス噴出孔開閉用の弁体の先端側が挿通する筒状の弁体挿通部とを備えてなる充填容器と、上記充填容器に充填される圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給源と、上記圧縮ガス供給源と上記充填容器との間に介在される圧縮ガス充填中継機構とを備えてなる圧縮ガス充填装置であって、上記圧縮ガス充填中継機構は、上記圧縮ガス供給源から供給される圧縮ガスが入力される圧縮ガス入力部と、上記圧縮ガス供給源から供給された圧縮ガスが出力される圧縮ガス出力部とが設けられたハウジングと、上記圧縮ガス入力部と上記圧縮ガス出力部との間に位置して上記ハウジング内に進退可能に配設され、先端部側を上記圧縮ガス出力部に設けたガス流出孔から上記ハウジングの外方に向けて突出させて上記ガス流出孔に嵌合し、付勢手段により付勢されて上記ガス流出孔を閉塞するガス流出孔開閉用の弁体と、上記ハウジングの圧縮ガス出力部に上記充填容器が接続されたとき、上記充填容器に設け弁体挿通部によって押圧操作され、上記ガス流出孔開閉用の弁体を上記付勢部材の付勢力に抗して移動し、上記ガス流出孔を開放するとともに、上記ガス流出孔開閉用の弁体を付勢する上記付勢部材の付勢力を受けて上記弁体挿通部内に先端部側を突出させた上記ガス噴出孔開閉用の弁体の先端部側を上記付勢手段の付勢力に抗して押圧操作して上記ガス噴出孔を開放する移動操作部材とを備えていることを特徴とする。
この充填装置に用いられる弁体は、圧縮ガス流出孔を閉塞する位置にあるとき、先端部側が圧縮ガス流出孔から圧縮ガス出力部側に突出され、この突出された部分が移動操作部材により押圧操作される。
そして、ガス流出孔開閉用の弁体には、上記ハウジング内に設けられた移動ガイド部にガイドされ、上記弁体と一体に移動する移動体が設けられるとともに、上記移動体と上記移動ガイド部との間にガス流通路が形成され、上記弁体によって開閉されるガス流出孔と上記移動体との間に、上記圧縮ガス供給源から供給される圧縮ガスが流入する圧縮ガス充填用の空間が構成されている。
さらに、ガス流出孔開閉用の弁体は、基端部側から先端部側に向かって縮径するように形成された封止部が先端側に形成された先鋭体であり、封止部がガス流出孔に嵌合してこのガス流出孔を閉塞する。
さらにまた、ハウジング内には、圧縮ガス出力部に接続される充填容器により押圧操作される移動操作部材の一部が係合し、移動操作部材の移動を規制する移動規制部が設けられている。ここで、移動操作部材は、充填容器により押圧操作され移動規制部に係合する位置に移動された状態にあるとき、ガス流出孔開閉用の弁体を付勢手段の付勢力に抗して移動しガス流出孔を開放した状態に保持する
さらにまた、移動操作部材は、圧縮ガス出力部に接続される充填容器により押圧操作され、ハウジング内の移動規制部に係合した位置に移動された状態にあるとき、ガス噴出孔開閉用の弁体を付勢手段の付勢力に抗して移動しガス流出孔を開放するともに、充填容器側に設けたガス噴出孔開閉用の弁体を付勢する付勢手段の付勢力に抗して移動操作してガス噴出孔を開放するように構成される。
そして、移動操作部材は、中途部にガス充填容器の弁体挿通部がの先端部が当接する段差部が設けられ、圧縮ガス出力部にガス充填容器が接続されるとき、段差部に先端部を当接させた弁体挿通部により押圧操作されるように構成される。
本発明に係る圧縮ガスの充填装置は、圧縮ガス供給源から供給される圧縮ガスが出力される圧縮ガス出力部に、圧縮ガスが充填される容器を接続することにより圧縮ガス流出孔が開放され、容器への圧縮ガスの充填が行われるので、充填操作が容易となり、さらには、充填機構も簡素化される。
また、 圧縮ガス流出孔を開閉する弁体は、この装置に接続される容器により操作される移動操作部材により移動操作されるので、容器の装置への接続に関連して圧縮ガスの充填を行うことができ、確実に圧縮ガスの容器への充填を行うことができる。
さらに、ガス流出孔を開閉する弁体は、この弁体と一体に移動する移動体と圧縮ガス出力孔との間に、圧縮ガス供給源から供給される圧縮ガスが流入する空間が設けられることにより、弁体の移動操作を小さい力で行うことができ、容易にしかも安定してガス流出孔の開閉操作を行うことができる。
さらにまた、弁体は、基端部側から先端部側に向かって縮径するように形成された封止部が先端部側に形成された先鋭体として形成されているので、ガス流出孔を確実に閉塞することができる。
また、ガス流出孔開閉用の弁体を移動操作する移動操作部材は、ハウジング内に設けた移動規制部により移動位置が制限されているので、ガス流出孔開閉用の弁体を過剰に押圧操作することもなく、ガス流出孔の開放量を一定に制御し安定した圧縮ガスの噴出を行うことができる。
なお、本発明のさらなる具体的な構成、本発明により実現される利点は、以下において、図面を参照して説明する本発明を実施するための最良の形態において一層明らかにされる。
本発明に係る充填装置に接続されて圧縮炭酸ガスCの充填が行われる容器を示す断面図である。 本発明に係る充填装置の一実施の形態を示す側断面図であり、圧縮炭酸ガスが充填される容器を装着する状態を示す側面図である。 本発明に係る充填装置を構成する充填中継機構を示す分解斜視図である。 本発明に係る充填装置を構成する充填中継機構を示す側断面図である。 容器に圧縮炭酸ガスが充填される状態を示す充填装置の側断面図である。 充填装置に容器を接続し、圧縮炭酸ガスを充填する状態を示す充填装置の拡大断面図である。
以下、本発明が適用された圧縮ガスの充填装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の説明に先立って、本発明に係る充填装置により圧縮ガスが充填される充填容器を説明する。
この充填容器1は、圧縮ガスとして液化された炭酸ガスCが充填されるものであって、鉄等の金属を用いて有底の筒状に形成され、図1に示すように、上端側に筒状の縮径部2が形成されている。この縮径部2には、充填容器1に充填された炭酸ガスCの噴出を制御する弁機構3が設けられている。なお、充填容器1は、合成樹脂製の上下一対のハーフ21,22を組み合わせて構成された容器収納体23に収納されている。
そして、充填容器1に充填された炭酸ガスCの噴出を制御する弁機構3は、図1に示すように、充填容器1の縮径部2内に嵌合されるように取り付けられる弁箱4を備える。この弁箱4は、縮径部2に嵌合される筒状の弁箱本体5と、この弁箱本体5の上端部側に一体に設けられ、縮径部2の端部の開口部6を閉塞する封板部7とを備える。
弁箱4は、図1に示すように、弁箱本体5に設けたネジ部8を縮径部2側のネジ部9にねじ込みながら嵌合することによって縮径部2に取り付けられる。
そして、封板部7は、図1に示すように、筒状の弁箱本体5の上端部側の開口部を閉塞するように、弁箱本体5と一体に形成されている。この封板部7は、円盤状に形成され、その外周側に弁箱本体5の外周径より大きな径を有するフランジ部10が形成されている。このフランジ部10は、弁箱4が充填容器1に嵌合されたとき、縮径部2の上端面に当接し、弁箱4の充填容器1に対する取り付け位置を規制している。
そして、封板部7の中心部には、充填容器1に充填された炭酸ガスCを外部に噴出させるための開口部であるガス噴出孔11が形成されている。このガス噴出孔11は、充填容器1に取り付けられた弁箱4内を進退する弁体12により開閉制御される。この弁体12は、細い線状の部材として形成され、基端部側の軸部12aの先端側に封止部13が形成されている。この封止部13は、図1に示すように、ガス噴出孔11に嵌合し、このガス噴出孔11を密閉する部分であって、軸部12a側から先端側に向かって縮径するようにテーパ部として形成されている。すなわち、封止部13は、外周面を傾斜面とした先細り状に形成されている。
ガス噴出孔11を閉塞する封止部13は、図1に示すように、ガス噴出孔11を閉塞したとき、弁箱4から所定量外部に突出し得るようなテーパ部として形成されている。すなわち、封止部13は、ガス噴出孔11に挿入され、先端側から基端側に向かって徐々に径が太くなる傾斜面の中途部がガス噴出孔11に嵌合して係止されたとき、封止部13の先端部が封板部7から所定量突出するような長さを有するテーパ状に形成されている。
そして、封止部13の封板部7から突出した部分は、後述するように、充填装置を構成する充填中継機構の移動操作部材により押圧操作される押圧操作部14として用いられる。
また、弁体12は、移動ガイド部として機能する弁箱本体5内に収納され、この弁箱本体5によって移動方向がガイドされる移動体15に支持され、この移動体15と一体に、ガス噴出孔11に対し進退する方向の図1中矢印Y1方向及び矢印Y2方向に移動可能に弁箱本体5内に配設される。
ところで、弁体12は、基端部側の軸部12aを円筒状の移動体15に挿入して支持し、先端側の封止部13を移動体15から突出させて、この移動体15に取り付けられている。そして、弁体12を支持した移動体15は、図1に示すように、封止部13をガス噴出孔11に挿通させて弁箱4内に収納するように配設されている。この弁箱4内に配設された移動体15は、この移動体15と弁箱4との間に配設されたコイルバネ16により、図1中矢印Y1方向に移動付勢されている。すなわち、移動体15は、この移動体15に支持された弁体12の先端側の封止部13がガス噴出孔11に進入し突出する方向に付勢されている。
なお、コイルバネ16は、図1に示すように、移動体15の中途部に形成した係止段部15aと、弁箱本体5の基端部側に嵌合されたバネ支持部材17との間に配設されることにより、封止部13がガス噴出孔11から突出する方向に弁体12を付勢している。
ところで、ここで用いられる充填容器1に用いられる弁機構3は、弁箱4の封板部7に形成したガス噴出孔11を、充填容器1内に配設された弁体12の封止部13のみによって閉塞するようにしている。すなわち、この弁機構3は、弁体12がガス噴出孔11に嵌合し、このガス噴出孔11を閉塞した状態にあるとき、移動体15は、図1に示すに、弁箱4の中途部に位置し、弁箱4内で浮いた状態におかれている。
そして、移動体15の外周面には、図1に示すように、弁箱本体5の内周面との間に圧縮ガス流通路を構成する複数の溝部18が形成されている。この溝部18は、移動体15の基端部側から先端部側に亘って連続して形成されている。このような溝部18が形成されることにより、充填容器1に充填された炭酸ガスCは、溝部18を介して移動体15の先端面と封板部7との間の空間19にも充填され、充填容器1内と空間19とが均等な圧力になる。その結果、弁体12をガス噴出孔11に挿入し圧接させる方向の図1中矢印Y1方向に作用する力は、コイルバネ16の付勢力と、圧縮ガスとしての炭酸ガスが弁体12に作用する力のみとなる。すなわち、圧縮ガスが弁体12に作用する力は、弁体12の断面積に相当する面に作用する力となり、充填容器1に充填される圧縮ガスの圧力に比し十分に小さなものとすることができる。そのため、充填容器1のガス噴出孔11を開閉する弁体12を移動操作するための力は、弁体12を付勢するコイルバネ16の大きさを選択することにより制御でき、選択するコイルバネ16の強さにより、弁体12を移動操作する力を所望の大きさに調整することができる。
なお、ここで用いられる充填容器1には、ガス噴出孔11を囲むように筒状の弁体挿通部20が弁箱4と一体に形成されている。この弁体挿通部20には、ガス噴出孔11から突出される弁体12に形成した封止部13の先端側が臨まされる。また、弁体挿通部20は、ガス噴出孔11から突出した封止部13の保護を図るとともに、弁体12をコイルバネ16の付勢力に抗して移動操作する充填装置側に設けられる充填中継機構が進入する部分となる。
本発明に係る圧縮ガスの充填装置30は、図2に示すように、圧縮ガスである液化炭酸ガスCが充填されたガス供給源から供給される液化炭酸ガスCを上述したように構成された充填容器1に充填する装置である。
本実施の形態において、ガス供給源として、液化炭酸ガスCが充填されたガスボンベ31が用いられる。このガスボンベ31には、10kg〜20kg程度の液化炭酸ガスが充填される。そして、このガス充填装置30に接続されて炭酸ガスCが充填される充填容器1は、50g〜100g程度の炭酸ガスCが充填可能な大きさに形成されている。
そして、本発明に係る充填装置30は、図2に示すように、ガスボンベ31から供給される液化炭酸ガスCを充填容器1に充填を行う充填中継機構32を備える。
この充填中継機構32は、図2、図3に示すように、ガスボンベ31に連結された導管33の先端部に取り付けられソケット34と、このソケット34に連結された連結体としてのハウジング35を備える。
なお、導管33は、バルブ機構36を介してガスボンベ31の開口部37に連結され、バルブ機構36が開放されることにより、ガスボンベ31から炭酸ガスCが供給される。
そして、充填中継機構32を構成するソケット34には、このソケット34が取り付けられる導管33に連通するガス通路38が設けられ、ガスボンベ31から供給される炭酸ガスCが流通する。また、ソケット34の導管33が接続される側とは反対側の面には、ハウジング35が嵌合する嵌合凹部39が設けられている。
そして、ハウジング35は、図2、図4に示すように、基端部側が嵌合凹部39に嵌合されることによりソケット34に取り付けられる。なお、ハウジング35の基端部側の外周面及び嵌合凹部39の内周面にはネジ部が形成されている。したがって、ハウジング35は、ソケット34にネジ止めされて固定される。
また、ハウジング35の中途部には、フランジ部40が設けられている。このフランジ部40は、図2、図4に示すように、ハウジング35をソケット34に取り付けたとき、ソケット34の先端に当接して、ハウジング35のソケット34に対する取付位置を規制する。
なお、ハウジング35が取り付けられるソケット34は、図2に示すように、炭酸ガスCが充填される充填容器1が設置される支持基台41の一端側に設けられたソケット取付台42上に固定されている。
また、ソケット34とともに充填中継機構32を構成するハウジング35の基端部側には、弁機構43を取り付けるための空間が内部に形成された弁機構収納部44が設けられている。この弁機構収納部44は、導管33及びガス通路38を介してガスボンベ31から炭酸ガスCが供給される圧縮ガス入力部を構成している。
そして、弁機構収納部44に収納するように取り付けられる弁機構43は、導管33及びガス通路38を介してガスボンベ31からハウジング35内に供給される炭酸ガスCの外部への供給を制御するものであって、前述した充填容器1に設けられた弁機構3と基本的な構成を共通にするものであって、図2、図4に示すように、弁機構収納部44に嵌合するように取り付けられる弁箱45を備える。この弁箱45は、有底の筒状に形成され、その底部には、ガス流入孔47が設けられている。このガス流入孔47は、弁箱45がハウジング35に取り付けられたとき、このハウジング35が嵌合されるソケット34に設けたガス通路38に連通される。
また、弁箱45の先端側には、封板48が設けられている。この封板48には、図3、図4に示すように、弁箱45内に進退可能に配設される弁体51によって開閉されるガス流出孔49が設けられている。
そして、弁箱45は、封板48が設けられた先端側から弁機構収納部44に挿入され、基端部側の外周面に形成したネジ部を弁機構収納部44の内周面に形成したネジ部にねじ込むことによって弁機構収納部44に取り付けられる。このとき、弁箱45の先端側に設けた封板48が弁機構収納部44の上面に圧接され、弁箱45の先端側の開口部45aを密閉する。
弁箱45内には、封板48に設けたガス流出孔49を開閉する弁体51が配設されている。この弁体51は、弁箱45内に進退可能に配設されてガス流出孔49を開閉するものであって、図3に示すように、細い線状の部材を用いて形成され、基端部側の軸部52の先端側に封止部53を形成している。この封止部53は、図2に示すように、ガス流出孔49に嵌合し、このガス流出孔49を密閉する部分であって、軸部52側から先端側に向かって縮径するようにテーパ部として形成されている。すなわち、封止部53は、外周面を傾斜面とした先細り状に形成されている。
弁体51に設けられた封止部53は、図2に示すように、ガス流出孔49を閉塞したとき、弁箱45から所定量外部に突出し得るようなテーパ部として形成されている。すなわち、封止部53は、ガス流出孔49に挿入され、先端側から基端側に向かって徐々に径が太くなる傾斜面の中途部がガス流出孔49に嵌合して係止されたとき、封止部53の先端部が封板48から所定量突出するような長さを有するテーパ状に形成されている。
そして、封止部53の封板48から突出した部分は、後述するように、この充填中継機構32を構成する押圧操作部材により押圧操作される押圧操作部55として用いられる。
また、弁体51は、移動ガイド部として機能する弁箱45内に収納され、この弁箱45によって移動方向がガイドされる移動体56に支持され、この移動体56と一体に、ガス流出孔49に対し進退する方向の図4中矢印Y3方向及び矢印Y4方向に移動可能に弁箱45内に配設される。
ところで、ここで用いられる弁体51も、基端部側の軸部52を円筒状の移動体56に挿入して支持し、先端側の封止部53を移動体56から突出させて、この移動体56に取り付けられている。そして、弁体51を支持した移動体56は、図2に示すように、封止部53をガス流出孔49に嵌合させて弁箱45内に収納するように配設されている。この弁箱45内に配設された移動体56は、この移動体56と弁箱45との間に配設されたコイルバネ57により、図4中矢印Y3方向に移動付勢されている。すなわち、移動体56は、この移動体56に支持された弁体51の先端側に形成した封止部53がガス流出孔49に進入し突出する方向に付勢されている。
なお、コイルバネ57は、図4に示すように、移動体56の中途部に形成した係止段部56aと弁箱45の底面との間に配設されることにより、封止部53がガス流出孔49から突出する方向に弁体51を付勢している。
ところで、ここで用いられる弁機構43は、弁箱45の封板48に形成したガス流出孔49を、弁体51の先端側に形成したテーパ状の封止部53のみによって閉塞するようにしている。すなわち、この弁機構43は、弁体51がガス流出孔49に嵌合し、このガス流出孔49を閉塞した状態にあるとき、移動体56は、図2に示すように、弁箱45の中途部に位置し、弁箱45内で浮いた状態におかれている。
そして、移動体56の外周面には、図3に示すように、弁箱45の内周面との間に圧縮ガス流通路を構成する複数の溝部58が形成されている。この溝部58は、移動体56の基端部側から先端部側に亘って連続して形成されている。このような溝部58が形成されることにより、弁箱45に充填された炭酸ガスCは、溝部58を介して移動体56の先端面と封板48との間の空間59にも充填され、弁箱45内と空間59とが均等な圧力になる。その結果、弁体51をガス流出孔49に挿入し圧接する方向の図4中矢印Y3方向に作用する力は、コイルバネ57の付勢力と、圧縮ガスとしての炭酸ガスが弁体51に作用する力のみとなる。すなわち、圧縮ガスが弁体51に作用する力は、弁体51の断面積に相当する面に作用する力となり、弁箱45に充填される圧縮ガスの圧力に比し十分に小さなものとすることができる。そのため、弁箱45のガス流出孔49を開閉する弁体51を移動操作するための力は、弁体51を付勢するコイルバネ57の大きさを選択することにより制御でき、選択するコイルバネ57の大きさにより、弁体51を移動操作する力を所望の大きさに調整することができる。
上述したような弁機構43を収納した弁機構収納部44を基端部側に設けたハウジング35の先端部側には、筒状の移動操作部材収納部61が一体に形成されている。この移動操作部材収納部61は、図2、図4に示すように、弁機構収納部44に収納するように配設された弁機構43を構成する弁箱45に設けたガス噴出孔49を囲むように、ハウジング35の先端側に設けられている。そして、移動操作部材収納部61内には、弁箱45に設けたガス流出孔49を閉塞したとき、このガス流出孔49から弁箱45の外部に突出した弁体51の先端側が突出され、さらに、この弁体51をコイルバネ57の付勢力に抗して押圧操作する軸状の移動操作部材62が収納するように配設されている。
この移動操作部材62は、図3に示すように、太径部63と細径部64を同軸に形成し、中途部に段差部65を形成した軸状の部材として形成され、太径部63側が弁機構43側に位置するようにして移動操作部材収納部61内に配設されている。そして、太径部63の先端面は、弁機構43の弁体51を押圧操作する第1の押圧操作部63aとなる。
また、太径部63の先端側に形成された細径部64の先端面は、本発明に係る充填装置30に接続される充填容器1に設けられた弁機構3を構成する弁体12をコイルバネ16の付勢力に抗して押圧操作する第2の押圧操作部64aとされる。
そして、移動操作部材収納部61は、移動操作部材62の太径部63が移動し得る太さに形成されているので、図4に示すように、移動操作部材62の細径部64の外周面との間に空隙が構成されている。この細径部64の外周面と移動操作部材61の内周面との間に構成される空隙は、この充填装置30に接続される充填容器1の一部である弁体挿通部20が進入する容器進入部66とされる。
また、移動操作部材62の中途部に形成された段差部65は、この充填装置30に充填容器1を接続したとき容器進入部66に進入する弁体挿通部20の先端面により押圧操作される押圧操作部とされている。
ところで、本実施の形態において、炭酸ガスCが充填される充填容器1が本発明に係る充填装置30に接続されるとき、最初に弁体挿通部20が容器進入部66に進入し、弁体挿通部20の先端部が移動操作部材62の段差部65に当接するように構成されている。
そして、移動操作部材62は、容器進入部66に進入する弁体挿通部20の先端部より押圧され、充填装置30側に設けられた弁機構43を構成する弁体51の先端部側の押圧操作部55に当接するまで移動される。この移動操作部材62は、弁体挿通部20がさらに容器進入部66に進入していくと、弁体51をコイルバネ57の付勢力に抗して図4中矢印Y4方向に移動しガス流出孔49を開放する。
また、移動操作部材62は、第1の押圧操作部63aが弁体51の先端部が当接するように弁体挿通部20により押圧されるとき、細径部64が弁体挿通部20に進入し、第2の押圧操作部64aが充填容器1側に設けた弁機構3を構成する弁体12の先端側の押圧操作部14に当接する。そして、移動操作部材62は、弁体挿通部20により押圧され、第1の押圧操作部63aが封板48に当接するまで移動されると、図4中矢印Y4方向へのさらなる移動が規制される。このとき、移動操作部材62は、弁体挿通部20に進入した細径部64の先端側の第2の押圧操作部64aが充填容器1側に設けた弁機構3の弁体12を図6中矢印Y2方向に移動させ、ガス噴出孔11を開放する。
ところで、本実施の形態において、移動操作部材62は、太径部63が弁体51の封止部53により閉塞されるガス流出孔49の孔径より大きな径で形成されているので、弁体51をコイルバネ57の付勢力に抗して弁箱45の内方に移動させるように移動操作されたとき、第1の押圧操作部63aが封板48に当接して移動位置が規制され、弁体51の押圧が規制される。
したがって、本実施の形態においては、ハウジング35内に配設された弁機構43を構成する弁箱45に設けた封板48が、移動操作部材62の移動位置を規制する移動規制部として機能し、弁体51の過剰な押圧が規制される。
そして、本実施の形態の移動操作部材62は、充填容器1側に設けた弁体挿通部20により押圧され、ハウジング35内に設けた弁機構43の一部に当接して移動が規制されるまで移動されたとき、充填装置30側の弁機構43の弁体51及び充填容器1側に設けた弁機構3の弁体12をそれぞれコイルバネ57、16の付勢力に抗して同時に移動させ、充填装置30側のガス流出孔49と充填容器1側のガス噴出孔11を開放するような長さに形成されている。
このように、弁体挿通部20が移動操作部材収納部61に挿入され、移動操作部材62が移動操作され、充填装置30側のガス流出孔49と充填容器1側のガス噴出孔11が開放されると、ガスボンベ31から導管33及びソケット34のガス通路38を介してハウジング35内の弁箱45内に供給された圧縮された炭酸ガスCは、この弁箱45に設けたガス流出孔49から移動操作部材収納部61に挿入された弁体挿通部20を介して充填容器1側に流出され、開放されたガス噴出孔11を介して充填容器1内に充填される。すなわち、充填容器1には、この充填容器1に供給される炭酸ガスCのガス圧と同圧になるまで炭酸ガスCの充填が行われる。
なお、移動操作部材収納部61は、上述するように、ガスボンベ31から供給される炭酸ガスCを充填容器1に供給する部分となるものであって、圧縮ガス出力部として機能する。したがって、弁機構43のガス流出孔49は、圧縮ガス入力部と圧縮ガス出力部との間に設けられた圧縮ガス流出孔である。
ところで、移動操作部材収納部61の先端側の内周部には、図2、図4に示すように、ゴム等の弾性体により形成されたOリング68が設けられている。このOリング68は、移動操作部材収納部61に充填容器1側の弁体挿通部20が挿入されたとき、弁体挿通部20の外周側に密接に嵌合し、移動操作部材収納部61を密閉し、この移動操作部材収納部61に供給される炭酸ガスCのガス漏れを防止する。
なお、移動操作部材収納部61内に配設される移動操作部材62は、移動操作部材収納部61内を自由に移動可能な太さに形成されているが、太径部63はOリング68の内径と同一若しくはやや大きく形成されることにより、移動操作部材収納部61からの脱落が防止される。
上述の実施の形態では、移動操作部材62が弁箱45の封板48に当接して移動が規制されるようにされているが、充填容器1側に上ハーフ21の上端面が移動操作部材収納部61の先端面に当接することにより、弁体挿通部20の移動操作部材収納部61へのさらなる進入を規制し、弁体51の過剰な押圧を規制するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、支持基台41上には、図2に示すように、充填装置30に接続され、炭酸ガスCの充填が行われる充填容器1を押圧支持する押圧支持機構70が設けられている。この押圧支持機構70は、弁体挿通部20を移動操作部材収納部61に挿入して支持基台41に載置された充填容器1の底部側を押圧支持する押圧支持部材71と、この押圧支持部材71を進退操作する回動操作レバー72とを備える。押圧操作部材71は、支持基台41上に取り付けられた支持フレーム73の一方の立ち上がり片73aに支持されたシリンダ74を介して、支持基台41上に載置された充填容器1の底部に対する近接離間する方向に進退可能に取り付けられている。
回動操作レバー72は、支持フレーム73の一方の立ち上がり片73aに対向するように立ち上がり形成された他方の立ち上がり片73bに回動軸75を介して回動可能に取り付けられている。この回動操作レバー72と押圧支持部材71とは、リンクレバー76を介して連結されている。このリンクレバー76は、一端側を回動操作レバー72の中途部に回動軸77を介して連結し、他端側を押圧操作部材71の端部に回動軸78を介して連結し、回動操作レバー72と押圧支持部材71との間を連結している。
このように、リンクレバー76を介して回動操作レバー72に連結された押圧支持部材71は、回動操作レバー72が回動軸75を中心にして、図2中矢印R1方向又はR2方向に回転されることにより、図2中矢印S1方向又は矢印S2方向に移動操作される。
上述した押圧支持機構70は、回動操作レバー72が図2中矢印R1方向に回転されると、リンクレバー76を介して押圧支持部材71が図2中矢印S1方向に移動し、支持基台41上に載置された充填容器1を押圧し、充填中継機構32に圧着させる。
上述したように構成された充填装置30を用いて充填容器1に炭酸ガスCを充填する手順を以下に説明する。
なお、本実施の形態においては、ガスボンベ31には約10kgの液化炭酸ガスを充填可能とされたものが用いられ、充填容器1には60g〜100gの炭酸ガスが充填可能とされたものが用いられる。
そして、充填容器1に炭酸ガスCの充填を行うには、ガスボンベ31に設けたバルブ機構36を開放し、ガスボンベ31に充填された炭酸ガスCが導管33を介してソケット34に接続されたハウジング35内に供給される状態とする。
次いで、炭酸ガスCが充填される充填容器1を、図2に示すように、弁機構3が設けられた先端側を充填中継機構32のハウジング35に対向するようにして支持基台41上に載置する。このとき、充填容器1側の弁体挿通部20が移動操作部材収納部61の先端側に臨まされた状態におかれる。ここで、図2に示すように、回動軸75を中心に矢印R2方向に回転され、押圧支持部材71を支持基台41上の充填容器1から離間する方向の矢印S2方向に移動させた回動操作レバー72を、回動軸75を中心に図2中矢印R1方向に回転する。回動操作レバー74が図2中矢印R1方向に回転されると、押圧支持部材71が図2中矢印S1方向に移動され、充填容器1を充填中継機構32側に押圧する。充填容器1が充填中継機構32側に押圧されると、弁体挿通部20がハウジング35に設けた移動操作部材収納部61内に進入していく。このとき、移動操作部材収納部61内に進退可能に配設された移動操作部材62の細径部64が、弁体挿通部20内に進入する。
したがって、本実施の形態においては、移動操作部材収納部61は、弁体挿通部20の外周径より大きな内径を有する筒状に形成され、移動操作部材62に設けた細径部64は、弁体挿通部20の内径より小径の軸状に形成されている。また、移動操作部材62は、移動操作部材収納部61に配設したとき、細径部64の先端部側が移動操作部材収納部61の先端から僅かに突出する長さに形成されている。
弁体挿通部20が移動操作部材収納部61に対向し、あるいは僅かに進入した状態からさらに回動操作レバー72を図2中矢印R1方向に回転し、押圧支持部材71を介して充填容器1が充填中継機構32側に移動していくと、弁体挿通部20が段差部65に当接し、移動操作部材62を押圧する状態となる。
なお、弁体挿通部20は、移動操作部材収納部61に進入したとき、移動操作部材収納部61の内周側に設けたOリング68に密接するように嵌合し、ハウジング35内に供給された炭酸ガスCが漏洩しないように移動操作部材収納部61を密閉する。
そして、回動操作レバー72を図2中矢印R1方向に回転され、充填容器1が充填中継機構32側に移動し、先端側を段差部65に当接させた弁体挿通部20が移動操作部材62を押圧し、太径部63の先端側の第1の押圧操作部63aを弁体51の先端部に当接させる。このとき、移動操作部材62の細径部64の先端側の第2の押圧操作部64aは、充填容器1側に設けた弁機構3を構成する弁体12の先端部に当接する。
移動操作部材62の第1の押圧操作部63aを充填装置30側の弁体51に当接させ、第2の押圧操作部64aを充填容器1側の弁体51に当接させた状態から、さらに充填容器1をハウジング35に圧着するように移動させると、弁体挿通部20は、図5に示すように、移動操作部材62を押圧し移動操作部材収納部61の内方に移動する。移動操作部材62が移動操作部材収納部61内方の図5中矢印S1方向に移動すると、図6に示すように、弁体51がコイルバネ57の付勢力に抗して弁箱45の内方に移動され、封止部53によるガス流出孔49の封止が解除され、ガス流出孔49が開放される。
そして、弁体挿通部20に押圧された移動操作部材62が第1の押圧操作部63aを封板48に当接させて移動が規制された状態になるまで移動されるとき、第2の押圧操作部64aにより充填容器1側に設けた弁体12がコイルバネ16の付勢力に抗して図6中矢印Y2方向の充填容器1の内方に移動される。弁体12が充填容器1の内方に移動されることにより、封止部13によるガス噴出孔11の封止が解除され、ガス噴出孔11が開放される。
上述したように、充填中継機構32に接続される充填容器1の一部である弁体挿通部20により移動操作部材62が移動操作され、図6に示すように、移動操作部材62により充填装置30の弁機構43を構成する弁体51及び充填容器1側に設けられた弁機構3を構成する弁体12が同時に移動され、充填装置30のガス流出孔49及び充填容器1のガス噴出孔11が開放されると、ガスボンベ31から供給される圧縮炭酸ガスCが充填中継機構32を介して充填容器1内に充填される。すなわち、ガスボンベ31に充填された圧縮炭酸ガスCは、ガスボンベ31に設けられたバルブ機構36から導管33を介して充填中継機構32を構成するハウジング35内に供給され、圧縮ガス出力部となる移動操作部材収納部61を介して充填容器1内に供給され、この充填容器1への充填が行われる。
なお、ガスボンベ31には、加圧された状態で炭酸ガスCが充填されているので、バルブ機構36が開放され、充填装置30のガス流出孔49及び充填容器1のガス噴出孔11が開放されことにより、自ずと充填容器1内に圧縮炭酸ガスCの充填が行われる。
そして、充填容器1を充填装置30に所定時間接続し、圧縮炭酸ガスCの充填を行った後、回動操作レバー72を図5中矢印R2方向に回動操作し、押圧支持部材による押圧支持を解除し、充填容器1を充填中継機構32から外すことにより炭酸ガスCの充填操作が完了する。
充填容器1を充填中継機構32から外していくと、弁体挿通部20による移動操作部材62の押圧が解除される。移動操作部材62の押圧が解除されると、弁機構43の弁体51及び充填容器1側に設けられた弁機構3を構成する弁体12は、それぞれコイルバネ57,16の付勢力を受けて、ガス流出孔49及び充填容器1のガス噴出孔11をそれぞれ閉塞する方向の、図2及び図5中の矢印Y3方向、矢印Y1方向に移動され、封止部53、封止部13をそれぞれガス流出孔49、ガス噴出孔11に嵌合させて封止し、充填容器1への圧縮炭酸ガスCの充填が完了する。
ところで、本実施の形態の充填装置30は、充填中継機構32に接続される充填容器1の一部より移動操作される1つの移動操作部材62を用いて、ガスボンベ31から圧縮炭酸ガスCを供給する充填装置30のガス流出孔49を開閉する弁体51及び充填容器1のガス充填孔として機能するガス噴出孔11を開閉する弁体12を移動操作するようにしているので、ガス流出孔49及びガス噴出孔11を確実に開閉することができる。
また、弁体51を付勢するコイルバネ57、弁体12を付勢するコイルバネ16の大きさを選択することにより、弁体51と弁体12の移動順序を制御でき、ガス流出孔49とガス噴出孔11の開放の順を制御することもできる。充填装置30側の弁体51を付勢するコイルバネ57の付勢力充填容器1側の弁体12を付勢するコイルバネ16の付勢力より大きくすることにより、充填容器1側のガス噴出孔11の開閉を充填装置30側のガス流出孔49の開閉より先行させることができる。その結果、充填容器1に充填されるガス漏れを抑えて圧縮炭酸ガスCの充填を行うことができる。
上述の実施の形態では、圧縮炭酸ガスを容器に充填する例を挙げて説明したが、本発明に係る充填装置は、圧縮炭酸ガスに特定されるものではなく、窒素ガス等の他の圧縮ガスの充填装置に適用できることはいうまでもない。
また、本発明は、上述の実施の形態に特定されるものではない、特許請求の範囲に記載した事項について、その容易を変更しない範囲で適宜変更し得るものである。
1 充填容器、 3 弁機構、 12 弁体、 20 弁体挿通部、 31 ガスボンベ、 32 充填中継機構、 34 ソケット、 35 ハウジング、 38 ガス通路、 43 弁機構、 44 弁機構収納部、 45 弁箱、 48 封板、 49 ガス流出孔、 51 弁体、 57 コイルバネ、 61 移動操作部材収納部、 62 移動操作部材、 66 容器進入部、 C 圧縮炭酸ガス

Claims (6)

  1. 圧縮ガスが充填される充填容器であって、当該充填容器に充填された圧縮ガスを噴出するためのガス噴出孔が設けられるとともに、上記充填容器内に進退可能に配設され、先端部側を上記ガス噴出孔から上記充填容器の外方に向けて突出させて上記ガス噴出孔に嵌合し付勢手段により付勢されて上記ガス噴出孔を閉塞するガス噴出孔開閉用の弁体と、上記ガス噴出孔から突出した上記ガス噴出孔開閉用の弁体の先端側が挿通する筒状の弁体挿通部とを備えてなる充填容器と
    上記充填容器に充填される圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給源と、
    上記圧縮ガス供給源と上記充填容器との間に介在される圧縮ガス充填中継機構とを備えてなる圧縮ガス充填装置であって
    上記圧縮ガス充填中継機構は、
    上記圧縮ガス供給源から供給される圧縮ガスが入力される圧縮ガス入力部と、上記圧縮ガス供給源から供給された圧縮ガスが出力される圧縮ガス出力部とが設けられたハウジングと、
    上記圧縮ガス入力部と上記圧縮ガス出力部との間に位置して上記ハウジング内に進退可能に配設され、先端部側を上記圧縮ガス出力部に設けたガス流出孔から上記ハウジングの外方に向けて突出させて上記ガス流出孔に嵌合し、付勢手段により付勢されて上記ガス流出孔を閉塞するガス流出孔開閉用の弁体と、
    上記ハウジングの圧縮ガス出力部に上記充填容器が接続されたとき、上記充填容器に設け弁体挿通部によって押圧操作され、上記ガス流出孔開閉用の弁体を上記付勢部材の付勢力に抗して移動し、上記ガス流出孔を開放するとともに、上記ガス流出孔開閉用の弁体を付勢する上記付勢部材の付勢力を受けて上記弁体挿通部内に先端部側を突出させた上記ガス噴出孔開閉用の弁体の先端部側を上記付勢手段の付勢力に抗して押圧操作して上記ガス噴出孔を開放する移動操作部材とを備えていることを特徴とする圧縮ガス充填装置。
  2. 上記ガス流出孔開閉用の弁体には、上記ハウジング内に設けられた移動ガイド部にガイドされ、上記弁体と一体に移動する移動体が設けられるとともに、上記移動体と上記移動ガイド部との間にガス流通路が形成され、上記弁体によって開閉されるガス流出孔と上記移動体との間に、上記圧縮ガス供給源から供給される圧縮ガスが流入する圧縮ガス充填用の空間が構成されていることを特徴とする請求項1記載の圧縮ガスの充填装置。
  3. 上記ガス流出孔開閉用の弁体は、基端部側から先端部側に向かって縮径するように形成された封止部が先端側に形成された先鋭体であり、上記封止部が上記ガス流出孔に嵌合して当該ガス流出孔を閉塞することを特徴とする請求項1又は2記載の圧縮ガスの充填装置。
  4. 上記ハウジング内には、上記圧縮ガス出力部に接続される上記充填容器により押圧操作される移動操作部材の一部が係合し、上記移動操作部材の移動を規制する移動規制部が設けられてなり、
    上記移動操作部材は、上記充填容器により押圧操作され上記移動規制部に係合する位置まで移動された状態にあるとき、上記ガス流出孔開閉用の弁体を上記付勢手段の付勢力に抗して移動し上記ガス流出孔を開放した状態に保持することを特徴とする請求項1記載の圧縮ガスの充填装置。
  5. 上記移動操作部材は、上記圧縮ガス出力部に接続される上記充填容器により押圧操作され、上記ハウジング内の上記移動規制部に係合した位置に移動された状態にあるとき、上記ガス噴出孔開閉用の弁体を上記付勢手段の付勢力に抗して移動し上記ガス流出孔を開放するとともに、上記充填容器側に設けた上記ガス噴出孔開閉用の弁体を付勢する付勢手段の付勢力に抗して移動操作して上記ガス噴出孔を開放することを特徴とする請求項4記載の圧縮ガスの充填装置。
  6. 上記移動操作部材は、中途部に上記ガス充填容器の上記弁体挿通部の先端部が当接する段差部が設けられ、上記圧縮ガス出力部に上記ガス充填容器が接続されるとき、上記段差部に先端部を当接させた上記弁体挿通部により押圧操作されることを特徴とする請求項4又は記載の圧縮ガスの充填装置。
JP2010529636A 2008-09-16 2009-09-16 圧縮ガスの充填装置 Expired - Fee Related JP5635405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010529636A JP5635405B2 (ja) 2008-09-16 2009-09-16 圧縮ガスの充填装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008236777 2008-09-16
JP2008236777 2008-09-16
PCT/JP2009/004649 WO2010032454A1 (ja) 2008-09-16 2009-09-16 圧縮ガスの充填装置
JP2010529636A JP5635405B2 (ja) 2008-09-16 2009-09-16 圧縮ガスの充填装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010032454A1 JPWO2010032454A1 (ja) 2012-02-09
JP5635405B2 true JP5635405B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=42039302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010529636A Expired - Fee Related JP5635405B2 (ja) 2008-09-16 2009-09-16 圧縮ガスの充填装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5635405B2 (ja)
WO (1) WO2010032454A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8031747B2 (en) 2009-04-29 2011-10-04 Juniper Networks, Inc. Apparatus and method of compensating for clock frequency and phase variations by processing packet delay values

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07317997A (ja) * 1994-05-23 1995-12-08 Kanto Auto Works Ltd ガス充填用チャック
JP2002089796A (ja) * 2000-07-21 2002-03-27 Air Products & Chemicals Inc 弁組体、並びに加圧ガス容器を充填する装置及び方法
JP2003146393A (ja) * 2001-11-08 2003-05-21 Bunya:Kk ガスボンベ装置及びガスボンベ装置を用いた液体注出装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1331720A (en) * 1917-11-17 1920-02-24 John T H Paterson Valve-controlled coupling
FR2623875B1 (fr) * 1987-11-30 1990-04-27 Valois Dispositif pour le remplissage en gaz d'un recipient aerosol au travers d'une pompe sertie sur ce recipient

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07317997A (ja) * 1994-05-23 1995-12-08 Kanto Auto Works Ltd ガス充填用チャック
JP2002089796A (ja) * 2000-07-21 2002-03-27 Air Products & Chemicals Inc 弁組体、並びに加圧ガス容器を充填する装置及び方法
JP2003146393A (ja) * 2001-11-08 2003-05-21 Bunya:Kk ガスボンベ装置及びガスボンベ装置を用いた液体注出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2010032454A1 (ja) 2012-02-09
WO2010032454A1 (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4927657B2 (ja) バルブアダプタ、及びこれを備えたシーリング・ポンプアップ装置
ES2525496T3 (es) Conexión de llenado, recipiente y procedimiento de llenado correspondientes
KR102151471B1 (ko) 충전장치
KR20060059971A (ko) 압력 매체 저장통이 구비된 용기와 음료수 디스펜서의조립체
US20240255067A1 (en) Cryogenic cylinder control system, globe valve, and solenoid valve
US20110277872A1 (en) Device for selectively blocking a fluid passage
CN102673161A (zh) 用于制造液体容器的方法和设备
WO2016139404A1 (fr) Robinet, récipient et procédé de remplissage, de soutirage et de mise sous vide
JP5635405B2 (ja) 圧縮ガスの充填装置
JP2018080746A (ja) 充填装置
JP5627965B2 (ja) エア工具
JP5022938B2 (ja) 減圧弁を備えるバルブ装置
US20240068623A1 (en) Solenoid valve for high-pressure container
CN101855490B (zh) 加压流体控制机构以及加压流体供给装置
DK1361036T3 (da) Formværktöj til dybtrækning af beholdere af termoplast
CN111684198B (zh) 填充装置
JP2001263599A (ja) 逆止弁付きボンベバルブ
KR101622129B1 (ko) 충진밸브 어셈블리
JP2015052342A (ja) 流体噴出装置
KR101084332B1 (ko) 레귤레이터
JP4880738B2 (ja) 流体通路接続具
US12072063B2 (en) Safety joint
JP4566448B2 (ja) ガス充填装置、および、減圧弁が設けられたガスボンベとガス充填装置との組合せ
JP7369460B2 (ja) 保持弁付き空気圧シリンダ装置
WO1985005669A1 (fr) Dispositif a ampoule cylindrique

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5635405

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees