JP5635300B2 - 列車制御システム - Google Patents

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Description

本発明は列車の間隔を制御して、列車の過接近を少なくすることで、消費エネルギーを低減する列車制御システムに関する。
鉄道システムにおいて、同一走行路を走行する列車は、列車同士が衝突しないように信号によって制御されている。通常ダイヤ通りの走行をしている場合には、信号によって制御されることはないが、ある列車が遅延しダイヤ上の余裕を無くした場合、その後続を走行する列車に、先行列車との衝突を回避する為にブレーキがかかる現象が頻繁に起こる。特に、都市部のように高密度に列車が走行している場合、その更に後ろを走行している列車に対してもこの現象が波及し、更に遅延が悪化するとともに、消費エネルギーの増加を招く事がある。
これを解決する為の技術として、特許文献1に示す様に、列車への過接近を防止する方法として、先行列車が現在の軌道回路境界を抜ける時間と後続列車がブレーキパターンに接触する時間を比較して後続列車がブレーキパターンに接触する時間が早ければランカーブを変更してブレーキパターンに抵触しないように制御する方法がある。
特開2002−204507号公報
しかし、特許文献1では新たな地上車上伝送を利用する必要があるため、設備を新製する必要がある。本発明の目的は、既存の信号設備だけを用いて先行列車との過接近を抑制することで、無駄な加減速の抑制による消費エネルギーを低減する列車制御方法を提供することである。
本発明の列車制御システムは、上記目的を達成するために、先行列車位置から決定された自列車の停止目標点を軌道回路を介して受信する受信手段と、前記停止目標点の履歴を保持する記憶手段と、先行列車の在線軌道回路と前記停止目標点との関係および各軌道回路の長さを記録した軌道回路情報の保持手段と、駅位置や勾配、曲線からなる路線情報の保持手段と、列車の仕様や性能を表す列車情報の保持手段と、前記記憶手段に保持された前記停止目標点の履歴と、前記軌道回路情報の保持手段に記録された先行列車の在線軌道回路と前記自列車の停止目標点との関係と前記軌道回路情報の保持手段に記録された各軌道回路の長さとを用いて、先行列車の推定速度を求める先行列車速度推定手段と、自列車の列車速度を検出する速度検出手段と、先行列車の推定速度と自列車速度とから一意に対応する先行列車と自列車の保つべき時間間隔値が設定されているデータベースと、列車を制御する列車制御手段とを有する列車制御システムにおいて、前記列車制御手段は、前記受信回路により受信した前記自列車の停止目標点と、前記軌道回路情報の保持手段に記録された先行列車の在線軌道回路と前記自列車の停止目標点との関係とを用いて、先行列車位置を推定する先行列車位置推定手段と、前記速度検出手段から得られる自列車の列車速度によって自列車の列車位置を計算する列車位置計算手段と、前記先行列車位置推定手段から得られる先行列車推定位置と、前記列車位置計算手段から得られる自列車位置と、前記駅位置や勾配、曲線からなる路線情報および前記列車の仕様や性能を表す列車情報とから、前記先行列車推定位置までの所要時間を予測する所要時間予測手段と、前記先行列車推定位置までの所要時間と、前記データベースに前記先行列車の推定速度と前記自列車速度を入力して求められた先行列車と自列車の保つべき時間間隔値との比較結果に基づいて自列車の列車速度を低下させる制御変更手段を備える
また、本発明の列車制御システムは、好ましくは、先行列車の運行計画と自列車の運行計画を記したダイヤ情報記憶手段を設け、前記停止目標点と前記先行列車のダイヤ情報から前記先行列車が次停車駅構内に入ったかを検知する駅構内進入検知手段を備え、前記駅構内進入検知手段の判断結果を基に、前記所要時間予測手段の計算方法を切り替える手段を備える。
また、本発明は、好ましくは、前記駅構内進入検知手段の判断結果と経過時間を基に、先行列車が停車しているかどうかを判断する手段を備える。
また、本発明は、好ましくは、前記制御変更手段による運転指令を、運転台のモニタに表示する、もしくは運転士に音声にて知らせる手段を備える。
上記の手段により、先行列車への過接近を抑制することで、無駄な加減速の抑制による消費エネルギーの増大を低減する事が出来る。
図1は本発明の制御概念図である。 図2は本発明で使用する基本的なデータベースの一例である。 図3は本発明の実施例1を実現するための列車の例である。 図4は本発明を実現するための所要時間予測手段の一例である。 図5は本発明を実現するための終端速度演算部の処理例である。 図6は本発明を実現するための先行列車速度推定手段の処理例である。 図7は本発明を実現するための制御変更手段の処理例である。 図8は本発明を実現するための制御変更手段で使用するデータの一例である。 図9は本発明の実施例2を実現するための列車の例である。 図10は本発明の実施例2で使用する所要時間予測手段の処理例である。 図11は本発明の実施例3を実現するための列車の例である。 図12は本発明の実施例3で使用する先行列車駅停車判定手段の処理例である。 図13は本発明の実施例3で使用する時間間隔計算手段の処理例である。 図14は本発明の実施例4である運転支援システムを実現するための例である。 図15は本発明の実施例5である運転支援システムを実現するための例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の制御イメージを表している。自列車が、先行列車までに要する所要予測時間318(T1)と、先行列車と自列車の保つべき時間間隔値309(T0)を比較し、その大小関係により制御を決定することを示している。
図2は、前記先行列車と自列車の保つべき時間間隔値309(T0)を求める具体的な手法として、データベース310を用いた場合を示している。前記先行列車推定速度305(V0)と自列車速度307(V1)を入力として、1対1に対応するように、前記先行列車と自列車の保つべき時間間隔値309(T0)が設定されている。
図3は、本発明を実現するための列車制御システムを搭載した列車の一例である。本発明を実現するための列車制御システムは、列車300の中に、先行列車位置から決定された自列車の停止目標点301を軌道回路を介して受信する受信手段302と、前記停止目標点301の履歴321を保持する記憶手段303と、先行列車の在線軌道回路と前記停止目標点301との関係および各軌道回路の長さを記録した軌道回路情報304と、前記停止目標点301の履歴321と前記軌道回路情報304により、先行列車の推定速度305を求める先行列車速度推定手段306と、自列車速度307を検出する速度検出手段308と、前記先行列車の推定速度305と、前記自列車速度307の組み合わせと1対1の関係で定められている先行列車と自列車との保つべき時間間隔値309を設定しているデータベース310と、駅位置や勾配、曲線などからなる路線情報311と、列車性能を表す列車情報312と、列車を制御する列車制御手段313を有する列車制御システムにおいて、前記列車制御手段313は前記停止目標点301と、前記軌道回路情報304から先行列車推定位置314を求める先行列車位置推定手段315と、前記自列車速度307によって自列車位置316を計算する列車位置計算手段317と、前記先行列車位置314と、前記自列車位置316と、前記自列車速度307と、前記路線情報311および前記列車情報312とから、前記先行列車推定位置314までの所要予測時間318を予測する所要時間予測手段319と、前記先行列車推定位置314までの所要予測時間318と、前記データベース310に前記先行列車の推定速度305と前記自列車速度307を入力して求められた前記先行列車と自列車との保つべき時間間隔値309との比較結果に基づき、速度を低下させる制御変更手段320から成り立っている。
なお、図2に、データベース310の例が示されている。先行列車位置推定手段315について簡単に説明する。軌道回路情報304の先行列車の在線軌道回路と停止目標点301との関係により、停止目標点301を入力とすることで、先行列車在線軌道回路が判明する。通常、在線軌道回路が分かるだけで正確な位置までは把握困難であることから、在線軌道回路の距離程のうち自列車に最も近い位置を先行列車の後続位置として先行列車位置を推定する。なお、信号方式が移動閉塞である場合では、軌道回路の関連情報ではなく、先行列車位置と停止目標点の関係としてデータを持てば、本方式を適用可能である。その際には、より正確な先行列車位置を求めることが可能である。
また、列車位置計算手段317は、自列車速度307を積分することによって自列車位置316を計算する。
所要時間予測手段319について簡単に説明する。入力として先行列車推定位置314(、自列車位置316(P0、自列車速度307(V1)があることから、最も簡単な先行列車位置までの所要予測時間318(は、
t=(P−P0)/V1
で実施可能である。なお、前記路線情報311および前記列車情報312もあることから、制限速度、路線勾配/曲線および列車性能を考慮して詳細な所要予測時間318(を求めることが可能である。この場合の処理について図4を用いて説明する。
所要時間予測手段319は、終端速度演算部401とパターン算出および走行時間計算部402で構成される。終端速度演算部401は、前記自列車速度307、前記路線情報311、前記列車情報312、前記自列車位置316および先行列車推定位置314を入力として、終端速度403を計算する。パターン算出および走行時間計算部402は、前記自列車速度307、前記路線情報311、前記列車情報312、前記先行列車推定位置314、前記自列車位置316および前記終端速度403を入力として先行列車推定位置314までの最速走行パターンを算出し、算出した前記最速走行パターンにより先行列車推定位置314までの所要予測時間318を求める。
終端速度演算部401の処理について図5を用いて説明する。ステップ501にて、入力データである列車位置316、先行列車推定位置314、路線情報311を用いて、列車位置316と先行列車推定位置314との間にある制限速度情報をすべて抽出する。次にステップ502に進む。
ステップ502にて、ステップ501で抽出したすべての制限速度について、先行列車位置がその制限速度の区間に含まれているものでなければその制限速度の区間の2つの境界位置のうち先行列車位置に近い方のその位置を次のステップ503の計算の位置の入力値として抽出する。また、先行列車位置がその制限速度の区間に含まれているものであれば、先行列車位置を次のステップ503での計算の位置の入力値として抽出する。次にステップ503に進む。
次にステップ503では、ステップ502で抽出したすべての位置から、最大力行した場合の先行列車推定位置314での到達速度を、入力データである列車の仕様や性能を表す列車情報312および駅位置や勾配、曲線からなる路線情報311を用いて算出する。次にステップ504に進む。
ステップ504にて、ステップ503にて制限速度から算出した到達速度と、入力データである列車速度307からの到達速度の中で最小値となるものを最小可能到達速度である終端速度として選択し終了となる。
なお、ステップ501からステップ503の処理を先行列車推定位置314に最も近い制限速度だけで実施してもよいし、そこから数個の制限速度で実施しても良い。
次に、パターン算出および走行時間計算部402の処理は、前記先行列車推定位置314、前記終端速度403を目標位置、目標速度として、前記自列車位置316、前記自列車速度307からの最速走行パターンを作成し、その時の走行時間を求める。この走行時間が所要予測時間318となる。なお、最速走行パターンの作成方法は、公知の技術で多々あり、例えば、平成7年鉄道技術連合シンポジウムで発表した駅間の速度制限を考慮した省エネルギー運転曲線作成方法を用いることが考えられる。
次に、先行列車速度予測手段306について、図6を用いて説明する。ステップ601では、入力値である自列車の停止目標点301の履歴321先行列車の在線軌道回路と前記停止目標点301との関係および各軌道回路の長さを記録した軌道回路情報304から、自列車の停止目標点301を入力すると対応した先行列車の在線軌道回路が判明し、自列車の停止目標点301が遷移する時刻の時間差と、この時刻の間に先行列車が移動する各軌道回路の長さとから先行列車の平均速度を推測することができる。次にステップ602に進む。
ステップ602では、平均速度の履歴から速度を求める。この計算手法は、直近の2点間における線形近似式から現在位置での速度を求める方法や、複数の点を用いての線形近似式から現在位置での速度を求める方法、あるいは直近の平均速度を用いることにより実施する。以上で終了となる。
次に、制御変更手段320の処理について図7を用いて説明する。まず、ステップ701にて入力データである所要予測時間318と前記先行列車と自列車との保つべき時間間隔値309の差分ΔTを求める。次にステップ702に進む。
次にステップ702で、差分ΔTに対応する制御指令を求め、それを出力して終了となる。なお、差分ΔTに対応する制御指令としては、例えば図8に示すようなテーブルで設定すればよい。ここで、ΔT<0の時は、必ず速度低下となるように設定しておくことが必要である。なお、ここではノッチ指令を示しているが、これをトルク指令として実施しても良い。さらに、加速度指令で設定し、列車情報、路線情報を利用してノッチやトルク指令を求める方法でも良い。
以上の処理により、先行列車までの所要時間とあらかじめ設定した間隔値から過接近しそうと判断した場合には、惰行を中心とした速度低下手段を実施する事で、先行列車のブレーキパターンにより減速、その後、加速するといった運転を低減することが可能となり、省エネ性能向上を達成することが可能である。
次に実施例2として、先行列車が次停車駅構内に入ったかを検知する駅構内進入検知手段と前記駅構内進入検知手段の判断結果を基に、前記先行列車位置までの所要時間の算出方法を変更する手段を有する列車システムについて図9を用いて説明する。なお、図3と同じ手段あるいは同じデータについては同じ番号にて記述するため、説明を省略する。
実施例2を実現するための列車制御システムを搭載した列車900は、列車300の構成に加え、前記停止目標点301を基に先行列車が次駅構内に入ったかを検知する駅構内進入検知手段901と、前記駅構内進入検知手段901の判断結果902を入力として列車制御指令を求める列車制御手段903および、先行列車および自列車の運行計画情報の入ったダイヤ情報904を設けることによって構成される。前記列車制御手段903は、前記先行列車位置推定手段315と、前記列車位置計算手段317と、前記制御変更手段320および、所要時間予測手段905により構成される。所要時間予測手段905は、前記所要時間予測手段319の処理と、次駅停車位置まで走行した場合の走行時間を求める処理を組み合わせて実施する。
駅構内進入検知手段901の処理について説明する。前記路線情報311から、駅構内の領域を求め、先行列車推定位置と前記ダイヤ情報904から駅構内かどうかを判断する。
次に、所要時間予測手段905の処理について図10に示す。ステップ1001では、入力の駅構内進入検知手段の判断結果が進入検知であるかどうかをチェックし、進入検知であればステップ1002に、進入検知でなければステップ1004に進む。
ステップ1002では、先行列車が駅構内に進入したと判断した駅に、自列車が停車するかを判断して、停車するのであればステップ1003に、停車しなければステップ1004にそれぞれ進む。
ステップ1003では、現在位置から次停車駅位置まで走行するパターンを求め、その時にかかる時間を求める。以上で終了となる。
また、ステップ1004では、現在位置から予測した先行列車位置まで、現在速度で走行した場合に要する時間を求める。この処理は前述した前記所要時間予測手段319と同一である。以上で終了となる。
なお、ステップ1003の最速走行パターンの作成方法は、前述した最速走行パターンの作成方法でも良い。また、制限速度を考慮しつつ、現在速度を維持し、停車する際にブレーキを実施する最速走行パターンを作成しても良い。
以上述べた第2のシステム構成の場合には、先行列車までの所要時間と先行列車と自列車の保つべき時間間隔値から過接近しそうと判断した場合には、惰行を中心とした速度低下手段を実施する事で、実施例1と同様の効果が得られるだけでなく、さらに、先行列車が駅構内にいるような状況でも適切な間隔制御を実施可能となる。
次に実施例3として、前記駅構内進入検知手段の判断結果とあらかじめ設定した時間から、先行列車が駅に停車したかどうか判断し、その結果に基づき前記先行列車と自列車の保つべき時間間隔値309を選択する手段を有する列車システムについて、図11を用いて説明する。なお、図3、図9と同じ手段あるいは同じデータについては同じ番号にて記述するため、説明を省略する。
実施例3を実現するための列車制御システムを搭載した列車1100は、列車300および900の構成に加え、 前記駅構内進入検知手段901の判断結果902とあらかじめ設定した時間から、先行列車が駅に停車したかどうか判断する先行列車駅停車予測手段1101と、前記先行列車駅停車予測手段1101の判断結果1102と、前記先行列車と自列車との保つべき時間間隔値309を用いて、本実施例で使用する時間間隔値1103を求める時間間隔値計算手段1104で構成される。
先行列車駅停車予測手段1101について、図12を用いて説明する。ステップ1201では、入力の駅構内進入検知手段の判断結果が進入検知であるかどうかをチェックし、進入検知であればステップ1202に、進入検知でなければステップ1205に進む。
次にステップ1202では、進入後の経過時間を求める。次にステップ1203に進む。 次にステップ1203では、ステップ1202で求めた経過時間と予め定めた時間を基に大小判断を実施し、経過時間が大きければステップ1204に、小さければステップ1205に進む。
次にステップ1204では、先行列車は停車と判断し終了となる。また、ステップ1205では、先行列車は非停車と判断し終了となる。
次に、時間間隔値計算手段1104の処理について、図13を用いて説明する。図13において、ステップ1301では、先行列車駅停車予測が停車であるかどうかを判断し、停車であればステップ1302に進む。非停車であればステップ1304に進む。
ステップ1302は、最初に停車と判断してからの時間を数える。次にステップ1303に進む。ステップ1303では、入力の先行列車と自列車との保つべき時間間隔値309からステップ1302で求めた停車時間を引くことで、本実施例で使用する先行列車と自列車との保つべき時間間隔値とする。以上で終了となる。
また、ステップ1304では、入力の先行列車と自列車との保つべき時間間隔値309をそのまま、本実施例で使用する先行列車と自列車との保つべき時間間隔値とする。以上で終了となる。
以上述べた第3のシステム構成の場合にも、先行列車までの所要時間と先行列車と自列車の保つべき時間間隔値から過接近しそうと判断した場合には、惰行を中心とした速度低下手段を実施する事で、実施例1と同様の効果が得られる。さらに、先行列車が駅構内在線および駅停車しているような状況でも適切な間隔制御を実施可能となる。
なお、以上述べた第1から第3のすべての実施例において信号情報102を基に自列車が次停車駅に停車可能かどうかも判断可能であるため、次停車駅に停車可能の場合には、先行列車と自列車との保つべき時間間隔値は特に設けなくてもよい。
次に、実施例4として、前記駅構内進入検知手段の判断結果とあらかじめ設定した時間から、先行列車が駅に停車したかどうか判断し、その結果に基づき前記先行列車と自列車の保つべき時間間隔値309を選択する手段を有する列車システムについて、図14を用いて説明する。なお、図3、図9、図11と同じ手段あるいは同じデータについては同じ番号にて記述するため、説明を省略する。
実施例4を実現するための列車制御システムを搭載した列車1400は、列車1100の構成から、先行列車速度推定手段306とデータベース1103を削除し、先行列車駅停車予測手段1101の判断結果1102とダイヤ情報904の出力が時間間隔値計算手段1104に入力される。
駅構内進入検知手段901の判断結果902とあらかじめ設定した時間から、先行列車が駅に停車したかどうか判断する先行列車駅停車予測手段1101と、前記先行列車駅停車予測手段1101の判断結果1102と、前記ダイヤ情報904からの出力を用いて、実施例4で使用する時間間隔値1103を求める時間間隔値計算手段1104で構成される。
実施例4では、先行列車速度の予測を行う必要が無く、また、データベース1103を用いて、先行列車と自列車との保つべき時間間隔値309を検索する必要が無い。
実施例4の列車1400に搭載した先行列車駅停車予測手段1101の動作について、図12を用いて説明する。実施例4の動作は、実施例3の動作と同様である。
ステップ1201では、入力の駅構内進入検知手段の判断結果が進入検知であるかどうかをチェックし、進入検知であればステップ1202に、進入検知でなければステップ1205に進む。
次にステップ1202では、進入後の経過時間を求める。次にステップ1203に進む。 次にステップ1203では、ステップ1202で求めた経過時間と予め定めた時間を基に大小判断を実施し、経過時間が大きければステップ1204に、小さければステップ1205に進む。
次にステップ1204では、先行列車は停車と判断し終了となる。また、ステップ1205では、先行列車は非停車と判断し終了となる。
次に、実施例4の列車1400に搭載した時間間隔値計算手段1104の処理について、図13を用いて説明する。実施例4の動作は、実施例3の動作と同様である。図13において、ステップ1301では、先行列車駅停車予測が停車であるかどうかを判断し、停車であればステップ1302に進む。非停車であればステップ1304に進む。
ステップ1302は、最初に停車と判断してからの時間を数える。次にステップ1303に進む。ステップ1303では、入力の先行列車と自列車との保つべき時間間隔値309からステップ1302で求めた停車時間を引くことで、本実施例で使用する先行列車と自列車との保つべき時間間隔値とする。以上で終了となる。
また、ステップ1304では、入力の先行列車と自列車との保つべき時間間隔値309をそのまま、実施例4で使用する先行列車と自列車との保つべき時間間隔値とする。以上で終了となる。
以上述べたシステム構成の場合にも、先行列車までの所要時間と先行列車と自列車の保つべき時間間隔値から過接近しそうと判断した場合には、惰行を中心とした速度低下手段を実施する事で、各実施例と同様の効果が得られる。さらに、先行列車が駅構内在線および駅停車しているような状況でも適切な間隔制御を実施可能となる。
なお、以上述べた第1から第4のすべての実施例において信号情報102を基に自列車が次停車駅に停車可能かどうかも判断可能であるため、次停車駅に停車可能の場合には、先行列車と自列車との保つべき時間間隔値は特に設けなくてもよい。
次に実施例5として、第1から実施例4で述べたシステムに運転支援装置を搭載することを考える。図15に、その一例を示す。
図15は、第1から実施例4で共通している制御変更手段320の運転指令1501を、運転士の見るモニター装置1502に出力することを示している。この運転指令に従って運転することにより、第1から実施例4と同様の効果が得られる。
以上、述べた手法をシミュレーションに組み込んだところ、制御を実施しない場合に比べて、遅延回復時間を保ちつつ最大で25%の省エネ効果と、ブレーキ抵触回数大幅低減の結果を得た。
300 列車
301 停止目標点
302 受信手段
303 記憶手段
304 軌道回路情報
305 先行列車推定速度
306 先行列車速度推定手段
307 自列車速度
308 速度検出手段
309 先行列車と自列車の時間間隔値
310 実施例1でのデータベース
311 路線情報
312 列車情報
313 実施例1での列車制御手段
314 先行列車推定位置
315 先行列車位置推定手段
316 自列車位置
317 列車位置計算手段
318 先行列車位置までの所要予測時間
319 所要時間予測手段
320 制御変更手段
401 終端速度演算部
402 パターン算出および走行時間計算部
403 終端速度
900 実施例2での列車
901 駅構内検知手段
902 駅構内検知手段の判断結果
903 実施例2,3での列車制御手段
905 実施例2,3での所要時間予測手段
1100 実施例3での列車
1101 先行列車駅停車予測手段
1102 先行列車駅停車予測手段の判断結果
1103 実施例3での先行列車と自列車の時間間隔値
1104 時間間隔値計算手段
1400 実施例3での列車
1501 制御変更手段の運転指令
1502 モニター装置

Claims (4)

  1. 先行列車位置から決定された自列車の停止目標点を軌道回路を介して受信する受信手段と、
    前記停止目標点の履歴を保持する記憶手段と、
    先行列車の在線軌道回路と前記停止目標点との関係および各軌道回路の長さを記録した軌道回路情報の保持手段と、
    駅位置や勾配、曲線からなる路線情報の保持手段と、
    列車の仕様や性能を表す列車情報の保持手段と、
    前記記憶手段に保持された前記停止目標点の履歴と、前記軌道回路情報の保持手段に記録された先行列車の在線軌道回路と前記自列車の停止目標点との関係と前記軌道回路情報の保持手段に記録された各軌道回路の長さとを用いて、先行列車の推定速度を求める先行列車速度推定手段と、
    自列車の列車速度を検出する速度検出手段と、
    先行列車の推定速度と自列車速度とから一意に対応する先行列車と自列車の保つべき時間間隔値が設定されているデータベースと、
    列車を制御する列車制御手段と
    を有する列車制御システムにおいて、
    前記列車制御手段は、
    前記受信手段により受信された前記自列車の停止目標点と、前記軌道回路情報の保持手段に記録された先行列車の在線軌道回路と前記自列車の停止目標点との関係とを用いて、先行列車位置を推定する先行列車位置推定手段と、
    前記速度検出手段から得られる自列車の列車速度によって自列車の列車位置を計算する列車位置計算手段と、
    前記先行列車位置推定手段から得られる先行列車推定位置と、前記列車位置計算手段から得られる自列車位置と、前記駅位置や勾配、曲線からなる路線情報および前記列車の仕様や性能を表す列車情報とから、前記先行列車推定位置までの所要時間を予測する所要時間予測手段と、
    前記先行列車推定位置までの所要時間と、前記データベースに前記先行列車の推定速度と前記自列車速度を入力して求められた先行列車と自列車の保つべき時間間隔値との比較結果に基づいて自列車の列車速度を低下させる制御変更手段を備えること
    を特徴とする列車制御システム。
  2. 請求項1に記載の列車制御システムにおいて、
    先行列車の運行計画と自列車の運行計画を記したダイヤ情報記憶手段を設け、前記停止目標点と前記先行列車のダイヤ情報から前記先行列車が次停車駅構内に入ったかを検知する駅構内進入検知手段を備え、
    前記駅構内進入検知手段の判断結果を基に、前記所要時間予測手段の計算方法を切り替える手段を備えること
    を特徴とする列車制御システム。
  3. 請求項2に記載の列車制御システムにおいて、
    前記駅構内進入検知手段の判断結果と経過時間を基に、先行列車が停車しているかどうかを判断する手段を備えることを特徴とする列車制御システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一つの請求項に記載の列車制御システムにおいて、
    前記制御変更手段による運転指令を、運転台のモニタに表示する、もしくは運転士に音声にて知らせる手段を備えることを特徴とする列車制御システム。
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