JP5632527B1 - 電動締付工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、大量のボルト、ナットなどの締付部品の正確かつ効率的な締付を実現することを目的とする。【解決手段】締付部品の電動締付工具1において、工具本体と、工具本体の遠位端に取り付けられた、締付部品36を締付ける締付ソケット18と、工具本体に取り付けられた、締付ソケット18による締付部品36の締め付け状態を表示する表示機構と、工具本体に取り付けられた、締付部品36にマークを付けるマーキング手段20とを具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、ボルト、ナット等の締付部品の大量の締め付けにおいて、ミスを防止しつつ効率的な作業を可能にする電動締付工具に関し、より具体的には、作業者が締付完了を容易に確認でき、その確認後に締付完了を示すマークを締付部品に容易に付すことのできる電動締付工具に関する。
様々な産業分野で、ボルト、ナット等の締付部品を一定のトルクで締め付けるためのトルクレンチ等の締付工具が用いられている。このような締付工具を用いた締め付け作業においては、特に締付部品の数が多い場合に、締め忘れや締め付け不足、何らかの異物がボルトとナットの間に挟まる等の締付不良が問題となっている。
以下、このような締付部品を締め付ける作業の一例を、太陽電池パネルを屋根上に設置する場合を例に挙げて説明する。
図7は、従来の電動締付工具を用いて、架台上に太陽電池パネルを固定する状態を示す断面図である。
太陽電池パネル(以下、単にパネルともいう。)は、一般に以下のようにして屋根上に設置されている。
まず、レール状の架台40を複数本互いに平行に屋根上に設置した後、該架台40上に複数の太陽電池パネル41を、図8に示すように、隣接する太陽電池パネル41、41の端部が該架台40上で対向するように載置する。
次に、断面がほぼU字状に形成された固定金具42を、隣接する太陽電池パネル41の対向する端部間に配置し、架台40の下面側から架台40および固定金具42に通したボルト43のネジ部にスプリングワッシャ38およびナット36を装着する。ここでスプリングワッシャ38は、風などによるパネル41の振動によってナット36が緩むのを防止するためのものである。
次に、電動締付工具34の締付ソケット35を、締付ソケット35内にナット36がはめ込まれるように固定金具42の凹部44に挿入し、締付ソケット35を回転させてナット36を締め付けることにより、太陽電池パネル41の端部が架台40に対して固定金具42により固定される。
ところで、太陽電池パネル41は建造物の屋根上などに数万枚程度設置される場合もある。このような場合には、パネル41の取り付けは、少なくともパネルの四隅の4箇所をボルト43とナット36で固定することにより行われることから、ナット36の締付箇所はパネル41の枚数の4倍以上の箇所になり、その一部の箇所で、ナット36の締め忘れや締め付け不足、何らかの異物がボルトとナットの間に挟まる等の締付不良が発生することがある。
締付部品の締付不良があると、年月とともに締付が弱くなり、パネル41に吹き付ける風によってパネル41が架台40から外れ、パネル41の破損を招くこととなる。
太陽電池パネルは一般に10年間保証しているので、ナットの締付不良は、大きな損害の発生原因となる。
そこで、ボルトやナットの締め忘れや締め付け不足を防止する種々の技術が従来から提案されている。
例えば、特開平10−156745号公報(特許文献1)には、ボルトの締め付けを一見して確認できるようにする技術として、ボルトの電動締付工具において、締め付けトルクが所定値に達すると締付完了と判断して、マーキング具が動作し、ボルトの頭部にマークを付けるようにしたものが提案されている。
しかし、このような締め付けトルクによる締付完了の判断では、ボルトが傾斜して取り付けられた場合や、ボルトの締付部分に異物が挿入された場合等の締付不良の状況においても、トルク上昇によって締付完了との判断が自動的になされてしまい、結局はボルトの締付不良を判別できずに損害発生を招くこととなる。したがって、締付部品の締付完了後に、締付部品周辺から工具を外し、作業者が締付部品付近に眼を近づけ、目視により確認をしなければ締付の確実性が担保できない。
また、特許文献1の電動締付工具では、締め付けトルクとマーキング具とを連動させる機構を設ける必要があるので、構造が複雑となり、製造コストも高くなる。
特開平10−156745号公報
本発明は、大量のボルト、ナットなどの締付部品の正確かつ効率的な締付を実現することを目的とする。
本発明は、ボルト、ナットなどの締付部品の締め付けにおける締付不良を目視により確実かつ簡単に判定することができ、しかも、締め付け状態が正常であると判定した締付部品に簡単にマークを付けることを可能にすることによって、大量の締付部品の正確かつ効率的な締付を実現する。さらに、本発明に係る電動締付工具は、複雑な構成を有さず安価に製造可能である。これらによって、本願発明は、上記課題を解決した。
本発明に係る電動締付工具は、締付部品の電動締付工具であって、工具本体と、該工具本体の遠位端に取り付けられた、締付部品を締付ける締付部材と、該工具本体に取り付けられた、該締付部材による該締付部品の締め付け状態を表示する表示機構と、該工具本体に取り付けられた、該締付部品にマークを付けるマーキング手段と、を具備するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記電動締付工具において、前記表示機構が、前記締付部品の締め付け状態を撮影するカメラと、該カメラによって撮影された画像を表示する画像表示装置とを含むことが好ましい。
本発明は、上記電動締付工具において、前記締付部品を締付ける締付部材に一定の値以上の締め付けトルクが作用すると、該締付部材の回転を停止させる機構をさらに備えることが好ましい。
本発明は、上記電動締付工具において、前記表示機構が移動可能に構成されていることが好ましい。
本発明は、上記電動締付工具において、前記マーキング手段が移動可能に構成されていることが好ましい。
本発明は、上記電動締付工具において、前記マーキング手段によってマークを付けた回数をカウントする手段をさらに備えていることが好ましい。
本発明に係る締付方法は、締付部品の締付方法であって、上述した本発明に係る電動締付工具を用いて該締付部品を締付ける工程と、前記表示機構によって該締付部品の締付の完了を確認する工程と、前記マーキング手段によって、該締付部品にマークを付ける工程とを包含するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明によれば、ボルト、ナットなどの締付部品の締付不良を目視により確実かつ簡単に判定することができ、しかも、締め付け状態が正常であると判定した締付部品にのみに簡単にマークを付けることができるので、大量の締付部品の正確かつ効率的な締付が達成される。さらに、本発明の電動締付工具による締付作業後には、当該締付作業の点検・監督者は、大量の締付部品の中から締付が完了していない部分を容易に判別することができる。さらに、本発明に係る電動締付工具は、複雑な構成を有さず安価に製造可能である。
図1は、本発明の実施形態1による電動締付工具を説明する概略説明図であり、図1(a)は、電動締付工具の構成を模式的に示し、図1(b)は、電動締付工具に用いる締付ソケットと、締付ソケットが取り付けられる電動締付工具のソケット装着部とを分離して示している。 図2は、本発明の実施形態1による電動締付工具を用いた作業を説明する図であり、架台および固定金具に挿入したボルトにスプリングワッシャおよびナットを装着した状態(図2(a))、スプリングワッシャとナットとの間に隙間ができている状態(図2(b))、スプリングワッシャとナットとの間に薄い異物が挟まった状態(図2(c))、スプリングワッシャと固定金具との間に薄い異物が挟まった状態(図2(d))、ナットがボルトに対して斜めに取り付けられた状態(図2(e))、ナットの締付が正常に行われた状態(図2(f))を示している。 図3は、本発明の実施形態1による電動締付工具を用いた作業を説明する図であり、締め付けた締付部品にマークを付けた状態を示す要部断面図(図3(a))及び平面図(図3(b))である。 図4は、本発明の実施形態1による電動締付工具を説明するブロック図であり、電動締付工具における制御部の機能を示している。 図5は、本発明の実施形態1による電動締付工具における制御部の動作をフローチャートで示す図である。 図6は、本発明の実施形態2による電動締付工具を説明する概略説明図であり、電動締付工具の構成を模式的に示している。 図7は、従来の電動締付工具を用いて、架台上に太陽電池パネルを固定した状態を示す断面図である。
本発明は、締付部品の電動締付工具に係り、この電動締付工具は、工具本体と、該工具本体の遠位端に取り付けられた、締付部品を締付ける締付部材と、該工具本体に取り付けられた、該締付部材による該締付部品の締め付け状態を表示する表示機構と、該工具本体に取り付けられた、該締付部品にマークを付けるマーキング手段と、を具備するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明における締付部品は、締付によって部材を固定するための任意の部材であってよく、代表的にはナット、ボルト、ねじであるが、これらに限定されない。
本発明における締付部材は、締付部品であるナットあるいはボルトを締め付ける締付ソケット、締付部品である六角ねじ孔を有するボルトを締め付ける締付六角レンチ、あるいは締付部品であるねじを締め付ける締付ドライバであってよい。
本発明における表示機構は、本発明の工具の作業者による締付状態の確認を容易にするための任意の表示機構であってよい。この表示機構は、好ましくは、本発明の工具を用いる作業者が、締付作業の完了後、締付部品周辺から工具をほとんど移動させることなく作業者自身による締付部品およびその周辺部分の確認を可能にする表示機構である。この表示機構は、代表的にはカメラと画像表示装置の組み合わせであるが、これに限定されない。カメラは締付部品の締付を妨害しない大きさのものであり、かつ移動可能に構成されることができるため、作業者が締付作業に応じてカメラの位置を調整することができる。カメラは、代表的にはCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどであるが、これらに限定されない。画像表示装置は、作業者から見やすい位置において、カメラによって撮影された画像を表示する任意の装置であってよい。
本発明のマーキング手段は、締付作業の完了を示すマークを付すことができる任意の手段であってよい。マークは必ずしも締付部品に付される必要はなく、締付部品の周辺に、締付の完了が他者から認識され得るように付されていればよい。ただし、マークは、締付部品の側面から締付部品の周辺の部材に跨って付されるのが望ましい。このマークにより、側面視で複数の部材の締付が確認できるからである。このマークは、本発明の工具におけるマーキング手段から吐出されて締付部品、その周辺などを着色する任意の物質であってよく、代表的にはインクやペンキなどであるが、これに限定されない。本発明のマーキング手段のマークトリガは、本発明の工具の使用者が画像表示装置による締付完了の確認後に、マーク吐出を容易に行うことができる任意の場所に設けることができる。マーキング手段のマークトリガは、代表的には電動締付工具のモータトリガと別個に設けられるが、同じ場所に設けられていてもよい。ただし、マークトリガとモータトリガとを例えば二段式トリガとして同じ場所に設ける場合は、マークトリガとモータトリガとを同時に操作できないように構成するのが望ましい。これにより、モータの回転中にマーキングが行われるのを回避しつつ、モータトリガの操作による締付部材の締付に続くマークトリガによるマーキングが、作業者による一連の動作として行われ得る。
本発明において、締付不良とは、締め忘れや締め付け不足、何らかの異物がボルトとナットの間に挟まる等の、正常に締付が達成されていない任意の状態をいう。
本発明において、締付完了とは、締付不良なく正常に締付が達成された状態をいう。
好ましい実施形態において、本発明の電動締付工具は、マーキング手段からのマークの吐出の回数をカウントする手段を備える。このカウント手段は、マークの吐出に応じてカウント数を増加させ、そのカウント数を表示できるものであればどのようなものでもよく、当該分野では周知の技術のものであってよい。このカウント手段によって、作業者は作業の進捗を確認することができるだけでなく、電池交換の目安にすることもできる。
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による電動締付工具を説明する概略説明図であり、図1(a)は、電動締付工具の構成を模式的に示し、図1(b)は、電動締付工具の締付ソケットと、締付ソケットが取り付けられるソケット装着部とを分離して示している。
図1(a)に示すように、電動締付工具1は、ケーシング2と、該ケーシング2内に配設された駆動源の一例としてのモータ8と、該モータ8の出力軸50に連結された減速機構7と、該減速機構7の動力伝達軸52に連結されたハンマー10と、該ハンマー10により打撃されるアンビル12と、を備えている。ここで、モータ8は電動モータである。
ケーシング2の後部にはハンドル4が形成されている。ハンドル4内には、該モータ8などに給電するための蓄電池14が配設されている。ハンドル4には、この電動締付工具1のモータを操作するためのスイッチ(モータトリガ)16aが設けられている。このモータトリガ16aは、押圧操作によりモータ起動信号を出力し、押圧操作の解除によりモータ停止信号を出力するように構成されている。なお、このモータトリガ16aは、押圧操作状態にロックするためのロックボタンを有するものでもよい。
減速機構7としては、例えば、複数の歯車を備えた減速機構を使用することができる。ハンマー10とアンビル12とはかみ合い可能にかつ分離可能に配置され、常時は、ばねによってハンマー10がアンビル12とかみ合う方向に付勢されている。このアンビル12の先端のソケット装着部12aには締付ソケット18が着脱可能に接続されている。締付ソケット18には図1(b)に示すように、ボルトの頭部あるいはナット36に嵌合する凹部18aが形成されている。
ここで、ハンマー10とアンビル12とは、アンビル12がハンマー10の衝撃を受けて締付ソケット18を締め付けるインパクト機構6aを構成している。
インパクト機構6aを簡単に説明する。
アンビル12に対するハンマー10の回転力として所定値以上の力が加わり、アンビル12に対してハンマー10がばねの付勢力に抗して一定以上回動することにより、アンビル12にかみ合ったハンマー10がアンビル12から外れると、ハンマー10がアンビル12から解放されて自由に回転することとなる。このハンマー10の回転によりハンマー10は運動エネルギーを持つこととなるので、ばねの付勢力によりハンマー10が回転軸方向に移動して次にアンビル12とかみ合ったときに、ハンマー10は、静止しているアンビル12に打撃を与えることとなる。アンビル12はハンマー10により与えられた打撃によって発生する衝撃力を、締付ソケット18を介して締付部品36に締付力として伝達する。
このように、ハンマー10がアンビル12に打撃を与えることによって、締付力がアンビル12から締付ソケット18を経て締付部品36に衝撃力として与えられ、締付部品36の締め付けが行われる。
なお、この電動締付工具1では、ケーシング2及びケーシング2内に設けられた上述した各部材により工具本体が構成されており、工具本体の遠位端に、つまりケーシング2内のアンビル12の先端(ソケット装着部)12aに、締付ソケット18が着脱可能に取り付けられる。
さらに、本実施形態1の電動締付工具1は、工具本体に取り付けられた、締付ソケット18による締付部品の締め付け状態を表示する表示機構を有している。この表示機構は、締付部品36を観察するためのカメラ26と、カメラ26で撮像された画像を作業者が見えるように表示する画像表示装置30とを有している。ここで、カメラ26は、工具本体を構成するケーシング2に取り付けられたカメラ支持体27に支持されている。具体的には、カメラ支持体27は、伸縮自在なカメラ支持体フレーム27aと、カメラ支持フレーム27aの根元部を保持するフレーム保持部27bとを有し、フレーム保持部27bはケーシング2に固定され、カメラ支持体フレーム27aの先端にはカメラ26が取り付けられている。ここで、フレーム保持部27bは、図1に示すような一定な長さの棒状部材に限定されず、伸縮自在なものやフレキシブルな構造のものを用いることができる。
また、カメラ26は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどで構成することができ、締付部品の締め付け状態を撮影できるものであればどのような撮像装置であってもよい。
なお、カメラ26により締付部品の近傍がよく見えるように撮影を行うために、カメラ26は、被写体を拡大して撮影するズーム機能を有していてもよい。
さらに、電動締付工具1は、カメラ26により締付部品の近傍がよく見えるように撮影を行うために、ケーシング2に取り付けられた、カメラ26の被写体領域を照明する照明手段28を備えている。そのような照明手段28としてはLEDライトなどを用いることができる。照明手段28の取付構造は、図1に示すように照明手段28をケーシング2に組み込んた構造に限定されず、ケーシング2に取り付けられたアーム部材の先端に照明手段28を、締付ソケットの先端部分をその側面側から照明するように取り付けた構造でもよい。ただし、照明手段28は必ずしも必要ではなく、電動締付工具は、照明手段28を備えていない構成としてもよい。
このように、照明手段28でナット36を照らした状態でナット36およびその周辺領域をカメラ26で撮像することにより、画像表示装置30には、ナット36の締付状態がより鮮明に表示されることとなる。また、ここではこれらのカメラ26と照明手段28の取り付け位置はケーシング2の任意の位置とすることができ、さらに、カメラ26と照明手段28とは、そのケーシング2に対する姿勢あるいは配置を、作業者がその作業状況に応じて調整可能な構成とすることもできる。
また、電動締付工具1は、ケーシング2の上面に設けられ、締付部品36にマークを付けるためのマーキング手段20を有している。マーキング手段20は、インクが収容されたインク容器21と、先端にノズル22を有するインク供給管23と、マークトリガ16bとを有する。ここで、インク容器21は、マークトリガ16bの押圧力により圧縮空気を発生させる機構(図示せず)からの圧縮空気により、インク供給管23を介してノズル22からインクを噴出させるように構成されている。ここで、ノズル22は、締付ソケット18を締付部材36に装着した状態でノズル22からインクを吐出させたとき、図3(a)及び図3(b)に示すように、ノズル22から吐出するインクが概ね締付部品36の側面およびその周辺領域に塗布されるように位置決めされている。
ただし、ノズル22は、画像表示装置30の画面に表示された締付部品36の側面の中心が、画像表示装置の画面の基準位置に一致するようにケーシング2を締付部品36に対して位置決めしたとき、図3(a)及び図3(b)に示すように、ノズル22から吐出するインクが概ね締付部品36の側面およびその周辺領域に塗布されるように位置決めしてもよい。
なお、インク容器21からインクを噴出させる機構は、上述した圧縮空気によるものに限定されず、例えば、インク供給管23の先端のノズル22からのインクの噴出は、スイッチ操作により駆動する電動シリンダなどにより行うようにしてもよい。
また、マークトリガ16bは、図1では示していないが、本体ケースの適切な位置に設けられている。マークトリガ16bは、電動締付工具1のケーシング2の大きさや形状によって、ケーシング2の任意の位置に配置することができ、電動締付工具のケーシング2の形状などに合わせて適切な位置に取り付けられる。
ここで、モータ8、カメラ26、画像表示装置30、および照明手段28は、蓄電池14により駆動されるようになっており、電動締付工具1は、モータ8、カメラ26、画像表示装置30、および照明手段28の動作を制御する制御部31を有している。なお、制御部31としては、具体的にはマイクロプロセッサを用いており、マイクロプロセッサはケーシング2内に設けられている。
図4は、実施形態1の電動締付工具における制御部による制御を説明するブロック図である。
制御部31は、モータトリガ(スイッチ)16aからの操作信号に基づいて、モータ8、照明手段28、カメラ26、および画像表示装置30の起動および停止を制御するように構成されている。
具体的には、制御部31は、モータトリガ16aの押圧操作(オン操作)によりモータトリガ16aからモータ8を起動するモータ起動信号を受けると、蓄電池14の電力をモータ8、照明手段28、カメラ26および画像表示装置30に供給し、その後、モータトリガ16aの押圧解除操作(オフ操作)によりモータトリガ16aからモータ8を停止させるモータ停止信号を受けると、モータ8への電力の供給を停止する。さらに、制御部31は、モータ8の停止後にマークトリガ16bが操作されたときには、マークトリガ16bからマークトリガ操作信号を受けてマークトリガ16bの操作直後に照明手段28、カメラ26および画像表示装置30への電力の供給を停止する。
さらに、上記実施形態1では、制御部31は、ハンマー10がアンビル12に与えた衝撃(インパクト)の回数をモータ8の駆動電流からカウントする機能を有し、モータ8の起動後にモータトリガ16aの押圧操作が解除されなくても、インパクト機構6aで発生した衝撃(インパクト)の数が所定のインパクト数に達したところで、モータ8の回転を停止させるように構成されている。このような構成により、ナットを所定の締付力でボルトに締め付けることができる。なお、制御部31は、モータ8の回転を停止させるときの所定のインパクト数として予め決められた固定回数を用いるものには限定されず、モータ8の回転を停止させるときの所定のインパクト数は適宜変更可能としてもよい。
さらに、ここでは、制御部31は、モータ停止信号の受信後は、マークトリガ16bの操作が行われてなくても、モータ停止信号の受信から所定時間経過したときは、照明手段28、カメラ26および画像表示装置30への電力の供給を停止するようになっている。これは、蓄電池14の消耗を抑えるためである。
ここで、モータ停止信号の受信から照明手段28などへの電力の供給を停止するまでの待機時間である所定時間は、締付部品の締付ソケットによる締付後に、作業者が締付部品の締付状態を確認してマークを付けるのに要するマークキング作業時間を考慮して、このマーキング作業時間より十分長い時間(例えば1分程度)に設定されている。
なお、制御部31は、このマーキング作業時間を操作ボタンなどにより調整可能な構成としてもよい。
さらに、制御部31は、マークトリガ16bが操作された回数(つまりマークを付けた回数)をマーキング操作信号に基づいてマーキング回数(カウント数)としてカウントするカウント手段を含む。カウント手段は、画像表示装置30にマーキング回数を表示させるとともに、マーキング回数が一定回数を超えたとき、画像表示装置30に警告を表示させるように構成されている。このような構成では、マーク(インクやペンキ)の吐出に応じてカウント回数が増大し、画像表示装置30にはマークを付けた回数が表示される。
電動締付工具1では、締付部品36の締付作業によって蓄電池14の電力が消費されるので、蓄電池14からモータ8に供給される電圧及び電流が締付部品36の締付回数が増大するにつれて低下し、蓄電池14の電圧が一定の電圧以下になると、電動締付工具1が締付部品36の締付に必要なトルクを発生できなくなる。従って、マーキング回数を蓄電池14での消費電力量の指標とし、このマーキング回数が所定回数を超えたことを電池交換の目安とすることができる。
次に、電動締付工具1の作用を説明する。
以下では、従来技術と同様、太陽電池パネルを屋根上に設置する場合を例に挙げて、本実施形態1の電動締付工具1を用いて締付部品を締め付ける作業を説明する。
太陽電池パネル41を固定金具42を用いて架台40上に設置する場合、固定金具42により太陽電池パネル41が架台40に押圧されるように固定金具42をナットなどの締付部品36により架台40に対して固定する。
図2は、本発明の実施形態1による電動締付工具を用いた作業を説明する図であり、図5は、本実施形態1の電動締付工具における制御部の動作をフローチャートで示している。
制御部31による制御は、処理の開始後、ステップS11からステップS18までの処理を行って処理を終了する。
具体的には、モータトリガ16aのオン操作がなされたか否かの判定をモータトリガ16aからのモータ起動信号に基づいて行う(ステップS11)。モータトリガ16aのオン操作が行われていない状態では、制御部31は、ステップS11での判定を繰り返し実行する。一方、制御部31は、モータトリガ16aからのモータ起動信号によりモータトリガ16aがオン操作されたと判定したとき、制御部31は、モータ8、照明手段28、カメラ26および画像表示装置30を起動する(ステップS12)。
例えば、図2(a)に示すように、架台40および固定金具42にボルト43を挿入し、ボルト43の先端にスプリングワッシャ38および締付部品36を装着した後、ナットなどの締付部品36に、電動締付工具1の締付ソケット18を嵌合させ、モータトリガ16aを押圧する。これにより制御部31が、モータトリガ16aからモータ起動信号を受けると、制御部31は、モータ8、照明手段28、カメラ26および画像表示装置30に蓄電池14の電力を供給する。
これにより、モータ8が回転し、その出力軸50の回転が減速機構7によって減速されて動力伝達軸52に伝わると、ハンマー10が回転する。通常は、ハンマー10はばねによってアンビル12にかみ合う方向に付勢されているため、ハンマー10とアンビル12とが一体となって回転し、締付ソケット18が締付部品36を締付方向に回転させる。
締付部品36が締め付けられることにより、締付ソケット18の回転が抑制される状態になると、ハンマー10とアンビル12との間に大きいトルクが生じる。そして、ハンマー10を回転させるトルクにより、ハンマー10とアンビル12との間に、これらをかみ合わせるばねの付勢力に抗して離反力が生ずると、アンビル12とハンマー10との間に滑りが生じることにより、アンビル12とハンマー10とのかみ合わせが外れ、アンビル12の回転が止まる。その後、ハンマー10がアンビルに対して相対的にある程度回転することにより、ハンマー10とアンビル12が再びかみ合うことのできる状態になると、ハンマー10がばねの付勢力によってアンビル12とかみ合う方向に移動する。その後、ハンマー10が、停止しているアンビル12にかみ合ったときに、ハンマー10の回転トルクとその慣性力とによりアンビル12が大きな回転トルクを受けて締付方向に回転する。これにより締付部品36がさらに締付られることとなる。このように、アンビル12とハンマー10とのかみ合わせが外れた後にアンビル12とハンマー10とが再度かみ合ったときにアンビル12が大きな衝撃(インパクト)を回転トルクとして受けて締付部品36が徐々に締め付けられる。
制御部31は、各部を起動した後は、スイッチ16からのモータ停止信号に基づいてモータトリガ16aのオフ操作が行われたか否かの判定(ステップS13)及びインパクト数が所定数に達したか否かの判定(ステップS14)を、モータトリガ16aのオフ操作が行われるまで、あるいはインパクト数が所定数に達するまで繰り返し行う。
作業者がモータトリガ16aのオフ操作(押圧操作解除)を行うと、制御部31はモータトリガ16aからのモータ停止信号に基づいてモータ8を停止する(ステップS15)。また、制御部31はインパクト数が所定数に達したことを検出すると(ステップS14)、モータ8を停止する(ステップS15)。
制御部31は、モータ8を停止した後、マークトリガ16bが操作されるか、あるいはモータ8を停止した後、所定時間が経過するまでの間は、マークトリガ16bが操作されたか否かの判定(ステップS16)および所定時間が経過したか否かの判定(ステップS17)を繰り返し行う。
作業者は、モータ8が停止した後、締め付けた締付部品36の状態を目視により検査する。
具体的には、モータ8が停止しても、カメラ26および画像表示装置30は動作中であるため、カメラ26により、締付部品36とスプリングワッシャ38との隙間、スプリングワッシャ38と固定金具42の表面との隙間が撮影されると、撮影された部分の画像が画像表示装置30にて表示される。
例えば、図2(b)に示すように、締付部品36とスプリングワッシャ38との間に隙間が生じている場合には、この隙間が画像表示装置30にて表示される。この場合は、締付は正常に行われなかったので締付完了とは判断されず、作業者は、締付部品36の締付を再度行うか、あるいは締付部品36を取り外して新たな締付部品36と交換して締付作業をやり直す。
また、図2(c)に示すように、締付部品36とスプリングワッシャ38との間に異物Pが挟まっている場合、あるいは図2(d)に示すように、スプリングワッシャ38と固定金具42との間に異物Pが挟まっている場合には、この異物Pが画像表示装置30にて表示される。この場合も、締付は正常に行われていないので締付完了とは判断されず、作業者は、締め付けた締付部品36を緩めて異物Pを取り除いてから、再度締付作業を行う。例えばトルクによって締付完了を判定したり、締付部品の位置によって締付完了を判定したりする方法では、このような異物が挟まった締付不良を締付完了と区別することができない。
さらに、図2(e)に示すように、締付部品(ナット)36がボルト43に対して斜めに嵌合し、完全にナット36の締付が行われる前にナット36がボルト43に固定されてしまうこともある。この場合でも、画像表示装置30に、ナット36がボルト43に対して斜めに装着された様子が表示されることで、作業者は、ナットの締付状態の不良を判定することができる。しかしながら、このような場合でもトルクは上昇するので、例えばトルクの上昇によって締付完了を判定する従来技術の方法では、これを締付不良と判定することができない。
一方、締付部品36の締付が正常に行われている場合は、図2(f)に示すように、ナット36とスプリングワッシャ38とは隙間なく密着し、また、スプリングワッシャ38と固定金具42の表面とは隙間なく密着しており、画像表示装置30には、このような締付部品36の正常な締付状態が表示される。この場合、作業者は、締付部品36の締付が正常に行われたため締付完了と判断し、マーキング作業を行う。
具体的には、作業者は、画像表示装置30に表示された画像から締付部品36の締付が正常に行われたと判断すると、マークトリガ16bを押圧する。このマークトリガ16bの押圧操作により圧縮空気の発生機構(図示せず)で圧縮空気が生じ、この圧縮空気によりインク供給管23のノズル22からインクが噴出して締付部品36の所定部位にマークが付けられる。
制御部31は、マークトリガ16bからのマークトリガ操作信号に基づいてマークトリガ16bが操作されたと判定すると(ステップS16)、制御部31は、その判断から数秒後に照明手段28、カメラ26、および画像表示装置30の動作を停止させる(ステップS18)。なお、制御部31は、ステップS16で、マークトリガ16bが操作されていないと判定したときは、モータ8を停止した後に所定時間が経過したか否かの判定を行う(ステップS17)。ステップS17での判定の結果、所定時間が経過していないと判定したときは、制御部31の処理は、ステップS16の処理に戻り、一方、ステップS17で所定時間が経過したと判定したときは、制御部31は、その判断から数秒後に照明手段28、カメラ26、および画像表示装置30の動作を停止させる(ステップS18)。
また、制御部31は、電動締付工具1のマークトリガ16bが操作された回数をマークトリガ操作信号に基づいてマーキング回数としてカウントしており、このマーキング回数を画像表示装置30に表示するとともに、マーキング回数が所定回数になったとき、画像表示装置30に警告を表示する。作業者は、画像表示装置30に表示されたマーキング回数により締付作業の進捗状況を知らされ、また警告の表示により蓄電池14の交換時期がきていることを知らされる。
このように本実施形態1では、電動締付工具1において、カメラ26と、カメラ26で撮影した画像を表示する画像表示装置30と、締付部品36にマークを付けるマーキング手段20とを備えているので、ボルト、ナットなどの締付部品の締め付け作業後にこれらの締付状態、例えば、ナットと固定金具との隙間、ナットとスプリングワッシャとの隙間などをカメラ26で撮像すると、その撮影した画像が画像表示装置30に表示される。作業者は画像表示装置30によってそれら隙間が存在するか否かを確認でき、締付部品の締付完了と判断した場合にマーキング手段20を操作して締付部品36にマーク25を付ける。
よって、作業者が目視にて締付完了を確認した締付部品だけにマーク25が付されるので、締付部品の締付不良を確実に防止しつつ効率的な締付作業ができる。
しかも、従来のような締め付けトルクの検出とマーキング手段によるマーキング動作とを連動させる機構が不要で、カメラと画像表示装置とを備えるだけでよいので、電動締付工具を安価に製造することができる。
また、実施形態1では、制御部31は、ハンマー10がアンビル12に与えた衝撃(インパクト)の数が所定のインパクト数に達したところで、モータ8の回転を停止させるように構成されているので、ナットの締付トルクを一定トルクとすることができる。
また、実施形態1では、制御部31は、マークトリガ操作信号に基づいてマーキング回数をカウントし、このマーキング回数を画像表示装置30に表示するとともに、このマーキング回数が所定回数になったとき、画像表示装置30に警告を表示するので、作業者は、画像表示装置30に表示されたマーキング回数により締付作業の進捗状況を把握することができ、しかも警告の表示により蓄電池14の交換時期がきていることを知ることができる。
なお、上記実施形態1では、制御部31を、ハンマー10がアンビル12に与えた衝撃(インパクト)の数が所定のインパクト数に達したところで、モータ8の回転を停止させるように構成することにより、ナットの締付を一定トルクで行うようにしているが、ナットの締付を一定トルクで行うための構成はこれに限定されるものではない。
例えば、制御部31を、モータ8に供給する電流からモータ8にかかる負荷を検出し、モータ8に一定値以上の負荷が作用すると、つまり締付ソケット18に一定値以上の締め付けトルクが作用すると、モータ8への通電を遮断するように構成してもよい。なお、この場合にモータ8への通電を遮断するときの一定値以上の負荷の大きさは、操作ボタンなどにより変更可能としてもよい。
さらに、インパクト機構に代えてクラッチ機構を備えてもよい。このクラッチ機構は、減速機構7の動力伝達軸52に連結された駆動板と、駆動板との間に一定の摩擦力が生ずるように駆動板に接触し、締付ソケット18に回転力を与える従動板とを有し、締付ソケットに一定の値以上の締め付けトルクが作用したとき、従動板に対して駆動板がスリップするように構成したものである。なお、このクラッチ機構は、従動板に対して駆動板がスリップするときの締め付けトルクの大きさを、操作ボタンなどにより変更可能なものでもよい。
さらに、本発明の電動締付工具は、上述したインパクト機構、クラッチ機構、あるいはモータ8に一定値以上の負荷が作用するとモータ8への通電を遮断する構成を有するものに限定されず、本発明の電動締付工具は、締付部品の締付力を電動締付工具で一定になるように制御するのではなく、作業者が締付部品の締付力を電動締付工具で一定になるように調整するものでもよい。
また、上記実施形態1では、カメラ26、画像表示装置30、および照明手段28の起動は、モータトリガ16aのオン操作に連動させて行うようにしているが、照明手段28をオンオフする照明スイッチ、カメラ26および画像表示装置30をオンオフする撮影スイッチをモータトリガ16aとは独立して設け、照明手段28、カメラ26および画像表示装置30のオンオフを、モータトリガ16aのオンオフ操作(押圧操作及び押圧解除操作)とは独立して非同期で行うことができるようにしてもよい。
なお、上記実施形態1では、締付部品としてナットについて説明したが、締付部品はボルトであってもよく、さらに本発明の基本原理は、ねじなどの締付部品にも適用可能である。
また、上記実施形態1では、モータ8は電動モータである場合について説明したが、モータは圧縮空気によって回転するエアモータであってもよい。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2による電動締付工具を説明する概略説明図であり、電動締付工具の構成を模式的に示している。
この実施形態2の電動締付工具1bは、実施形態1の電動締付工具1の構成に加えて、モータ8と減速機構7との間にモータ8の出力軸50に連結されたクラッチ機構6bを備え、動作モードを、インパクト機構6aを有効としてクラッチ機構6bを無効とするインパクトモードと、インパクト機構6aを無効としてクラッチ機構6bを有効とするクラッチモードとの間で切り替え可能としたものである。
ここで、インパクト機構6aは、実施形態1におけるものと同一のものである。
また、クラッチ機構6bは、上述したように、モータ8の駆動軸50に連結された駆動板と、駆動板との間に一定の摩擦力が生ずるように駆動板に接触し、締付ソケット18に回転力を与える従動板とを有し、締付ソケットに一定の値以上の締め付けトルクが作用したとき、従動板に対して駆動板がスリップするように構成したものである。
このような構成の実施形態2の電動締付工具1aでは、実施形態1の効果に加えて、インパクト機構6aとクラッチ機構6bのいずれかが有効なモードで締付部品36の締付を行うことができ、一定トルクでの締付を行う機構を、作業内容に応じて適切に選択することができる効果がある。
また、上記各実施形態では、電動締付工具として、締付部品であるナットあるいはボルトを締め付ける締付ソケットを備えたものを示したが、締付部品を締め付ける締付部材は、ナットあるいはボルトを締め付ける締付ソケットに限定されず、締付部品36である六角ねじ孔を有するボルトを締め付ける締付六角レンチ、あるいは締付部品であるねじを締め付ける締付ドライバであってもよい。
電動締付工具において、締付部品の締付状態を表示する表示機構により締付状態を確認し、締付が完了していると判断した締付部品にマーキング手段でマークを付けるという本発明の基本原理は、電動締付工具による締付の対象となる締付部品がナットあるいはボルト、六角ねじ孔を有するボルト、ねじなどのいずれであるかに拘わらず、これらの締付部品を締め付ける電動締付工具に適用することができる。
本発明は、電動締付工具の分野において、ボルト、ナットなどの締付部品の締め付け不良を目視により確実かつ簡単に判定することができ、しかも、締め付け状態が正常であると判定した締付部品にのみマークを付けることができるので、大量の締付部品の正確かつ効率的な締付を実現するものとして有用である。さらに、本発明の電動締付工具による締付作業後には、当該締付作業の点検・監督者は、大量の締付部品の中から締付が完了していない部位を容易に判別することができる。
1、1a 電動締付工具
2 ケーシング
4 ハンドル
6a インパクト機構
6b クラッチ機構
7 減速機構
8 モータ
10 ハンマー
12 アンビル
14 蓄電池
16 スイッチ
18 締付ソケット
20 マーキング手段
22 ノズル
23 インク供給管
24 開閉弁
25 マーク
26 カメラ
28 照明手段
30 画像表示装置
31 制御部
36 締付部品
38 スプリングワッシャ
40 架台
42 固定金具
43 ボルト
50 出力軸
52 動力伝達軸

Claims (7)

  1. 締付部品の電動締付工具であって、
    工具本体と、
    該工具本体の遠位端に取り付けられた、締付部品を締付ける締付部材と、
    該工具本体に取り付けられた、該締付部材によって締め付けられた該締付部品を表示する表示機構と、
    該工具本体に取り付けられた、該締付部品にマークを付けるマーキング手段と、
    を具備する電動締付工具。
  2. 前記表示機構が、前記締付部品の締め付け状態を撮影するカメラと、該カメラによって撮影された画像を表示する画像表示装置とを含む請求項1に記載の電動締付工具。
  3. 前記締付部品を締付ける締付部材に一定の値以上の締め付けトルクが作用すると、該締付部材の回転を停止させる機構をさらに備える請求項1に記載の電動締付工具。
  4. 前記表示機構が移動可能に構成されている請求項1に記載の電動締付工具。
  5. 前記マーキング手段が移動可能に構成されている請求項1に記載の電動締付工具。
  6. 前記マーキング手段によってマークを付けた回数をカウントする手段をさらに備える請求項1に記載の電動締付工具。
  7. 締付部品の締付方法であって、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動締付工具を用いて該締付部品を締付ける工程と、
    前記表示機構によって該締付部品の締付の完了を確認する工程と、
    前記マーキング手段によって、該締付部品にマークを付ける工程と
    を包含する方法。
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