JP5631291B2 - トラック転換点を有するカウンタートラックジョイント - Google Patents

トラック転換点を有するカウンタートラックジョイント Download PDF

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本発明は、等速ジョイントとしてのカウンタートラックジョイントであって、ジョイント外側部分が設けられており、該ジョイント外側部分が、第1の長手方向軸線と、軸方向で互いに逆向きの接続側と開放側とを有し、また第1の外側のボールトラックと第2の外側のボールトラックとを有しており、
ジョイント内側部分が設けられており、該ジョイント内側部分が、第2の長手方向軸線と、ジョイント外側部分の開放側に向いたシャフトのための接続手段とを有し、また第1の内側のボールトラックと第2の内側のボールトラックとを有しており、
前記第1の外側のボールトラックと第1の内側のボールトラックとが互いに第1のトラック対を形成しており、
第2の外側のボールトラックと第2の内側のボールトラックとが、互いに第2のトラック対を形成しており、これら第1及び第2のトラック対が、それぞれトルクを伝達するボールを有しており、
ジョイント外側部分とジョイント内側部分との間にボールケージがとりつけられていて、このボールケージが、周方向に分配されたケージ窓を有していて、これらのケージ窓がそれぞれ少なくとも1つのボールを受容しており、
第1のトラック対の開放角度が、ジョイントの伸張状態においてジョイント中心平面でジョイント外側部分の開放側から接続側へ開放し、
第2のトラック対の開放角度が、ジョイントの伸張状態においてジョイント中心平面でジョイント外側部分の接続側から開放側へ開放している形式のものに関する。
このような形式のカウンタートラックジョイントは、基本的にドイツ連邦共和国特許公開第10220711号明細書により公知であり、この場合、6ボール型ジョイント及び8ボール型ジョイントについて開示されている。この場合、ボールトラックの形式は、ルゼッパジョイント(RFジョイント)並びにアンダーカットフリージョイント(UFジョイント)により公知の形式に相当する。つまり、ボールトラックの中心線は、統一された曲率半径(RFジョイント)より成っているか、若しくはこの曲率半径と、それに続く軸平行な直線(UFジョイント)とから構成されている。このような形式のカウンタートラックジョイントにおいては、トラック対の軸方向の開放方向が周方向に亘って交互に変化し、これによってカウンタートラックジョイントの形式が規定される。このような形式のカウンタートラックジョイントは、屈曲角度が約45°に制限されている、という欠点がある。何故ならば、この屈曲角度を越えると、第1のボールがジョイント屈曲平面内において第1のトラック対から突き出るからである。
ドイツ連邦共和国特許公開第10337612号明細書により公知のカウンタートラックジョイントによれば、第1のトラック対のトラック中心線が次のような開放角度、つまりこの開放角度の開放方向が伸張状態のジョイントにおいてジョイント底部に向いている開放角度を有していて、これらのトラック中心線は、ジョイントの屈曲時に所定の屈曲角度から、開放方向が転換するように構成されている。これは特に、第1のトラック対のボールトラックの中心線がS字形であって、それによって転換点を有していることによって、実現される。
ドイツ連邦共和国特許公開第10060220号明細書によれば、第1の外側のボールトラックの中心線が、ジョイント開口の近傍に転換点を有しており、それによって第1の外側のボールトラックの中心線がS字形である、別のカウンタートラックジョイントが公知である。左右対称性が要求されるので、これと同じことは、ジョイント内側部分の第1の内側のボールトラックの中心線のためのもあてはまる。このような形式で、このカウンタートラックジョイントの屈曲角度を大きくすることができる。
以上の2つの形式のジョイントにおいて、カウンタートラックジョイントの基本的な原理、つまり交互に逆向きのトラック開放角度及びひいては、ボールケージ上で軸方向力が交互に逆向きになるという基本的な原理は、ボールが転換点を、内向に湾曲するトラック領域から、それとは逆の外向きに湾曲するトラック領域に達するまでしか、有効ではない。ボールがそれぞれS字形のトラックのこの第2のトラック領域を占める屈曲角度が得られると、トラック開放角度はもはや、周方向全体に亘って交互に、逆向きに向けられず、ボールからボールケージへの軸方向力はもはや補償されなくなる。従って、カウンタートラック原理はもはや実現されず、ボールケージはジョイント外側部分及び/又はボールのハブにおいて軸方向で支承しなければならなくなる。これによって、ボールケージとジョイント外側部分若しくはジョイント内側部分との間の摩擦が高くなり、ひいては耐用寿命が短くなる。
ドイツ連邦共和国特許公開第10220711号明細書 ドイツ連邦共和国特許公開第10337612号明細書 ドイツ連邦共和国特許公開第10060220号明細書
そこで本発明の課題は、冒頭に述べた従来技術のものから出発して、最大屈曲角度が拡大され、しかも耐用寿命が長くなるような、カウンタートラックジョイントの固定式等速ジョイントを提供することである。
この課題を解決した本発明の請求項1の特徴を有するジョイントによれば、
ジョイント外側部分が設けられており、該ジョイント外側部分が、第1の長手方向軸線と、軸方向で互いに逆向きの接続側と開放側とを有し、また第1の外側のボールトラックと第2の外側のボールトラックとを有しており、
ジョイント内側部分が設けられており、該ジョイント内側部分が、第2の長手方向軸線と、ジョイント外側部分の開放側に向いたシャフトのための接続手段とを有し、また第1の内側のボールトラックと第2の内側のボールトラックとを有しており、
前記第1の外側のボールトラックと第1の内側のボールトラックとが互いに第1のトラック対を形成しており、
第2の外側のボールトラックと第2の内側のボールトラックとが、互いに第2のトラック対を形成しており、これら第1及び第2のトラック対が、それぞれトルクを伝達するボールを有しており、
ジョイント外側部分とジョイント内側部分との間にボールケージがとりつけられていて、このボールケージが、周方向に分配されたケージ窓を有していて、これらのケージ窓がそれぞれ少なくとも1つのボールを受容しており、
第1のトラック対の開放角度が、ジョイントの伸張状態においてジョイント中心平面でジョイント外側部分の開放側から接続側へ開放し、
第2のトラック対の開放角度が、ジョイントの伸張状態においてジョイント中心平面でジョイント外側部分の接続側から開放側へ開放しており、
第1のトラック対のトラック中心線がそれぞれ転換点を有していて、ジョイント中心点Mから転換点までの中心点角度βが、ジョイント中心平面に関連して、それぞれ4°よりも大きいことを特徴としている。これによって、ジョイントが耐用寿命中にカウンタートラックジョイントの原理に従って動作することが保証される。耐用寿命運転は、交番負荷下において損傷することなしにジョイントの設計寿命が得られる耐用寿命角度内の運転である。
このことはつまり、いわゆる耐用寿命範囲内ではカウンタートラックジョイントの原理が無効になることはないので、耐用寿命が長くなる、ということである。この場合、耐用寿命範囲は、耐用寿命角度βLに亘って規定されている。この屈曲角度内での運転時に、ジョイントの規定された設計寿命に達する。しかしながらそれと同時に、さらなるジョイント屈曲が可能であるので、より大きい屈曲角度が得られる。本発明によれば、第2の範囲への移行部は、耐用寿命範囲内においてボールトラック内でボールによって擦過されるトラック領域の外側にあるように規定されている。
前記転換点の位置のために有利な実施例が以下に記載されている。この場合、転換点という定義について説明する。転換点とは、一方では、数学的な意味における湾曲部から、逆向きの湾曲方向を有する対抗湾曲部への移行部であり、他方では、数学的に不正確な意味において、湾曲部から、この湾曲部に接線方向で続く直線への移行部である。いずれの場合も、本明細書において使用された意味における「転換点」である。「接線点」という用語を使用してもよい。
本発明によれば、特に、第1のトラック対のトラック中心線がジョイント中心平面Eから転換点まで、それぞれ中心点M2を有する曲率半径R2を有しており、前記中心点M2は、ジョイント中心点Mに対して軸方向でオフセットO2だけずらされていて、半径方向でオフセットa,bだけずらされている。この場合、中心点M2がそれぞれの長手方向軸線A12,A22から転換点T1-2に向かう方向に又は転換点T1-2から離れる方向にずらして配置されている。
本発明の有利な実施態様によれば、ジョイント中心点Mから転換点T1-2までの中心点角度βが、ジョイント中心平面Eに関連してそれぞれ5°より大きい。本発明の有利な実施態様によれば、ジョイント中心点Mから転換点T1-2までの中心点角度βが、ジョイント中心平面Eに関連してそれぞれ12°より小さい
特に、転換点T1-2における第1のトラック対のトラック中心線の接線がそれぞれの長手方向軸線と共に、若しくはこの接線上の垂線がジョイント中心平面Eと共に、それぞれ10°より大きいか又は10°に等しく、かつそれぞれ17°より小さいか又は17°に等しい、10°≦α≦17°である、次のように規定された転換点角度(α)を形成している。
Figure 0005631291
この場合、O2は、接線上の垂線とジョイント中心平面Eからのそれぞれの長手方向軸線Aとの交点の軸方向間隔であって、R2は、この交点と転換点T1-2の間隔である。
別の特別の実施例によれば、転換点αは、
Figure 0005631291
と規定されており、この場合、各トラック中心線がジョイント中心平面Eにおいて転換点P1-2まで曲率半径R2を有していて、この曲率半径R2の中心点M2がジョイント中心平面Eから軸方向の間隔O2を有していて、各長手方向軸線から転換点T1-2に向かって半径方向の間隔を有している。
これに対して選択的な特別な実施例は、転換点αが、
Figure 0005631291
と規定されており、この場合、各トラック中心線がジョイント中心平面Eにおいて転換点T1-2まで曲率半径R2を有していて、この曲率半径R2の中心点M2がジョイント中心平面Eから軸方向の間隔O2を有していて、各長手方向軸線Aから転換点T1-2に向かって半径方向の間隔bを有している。
本発明の実施態様によれば、トラック中心線が、曲率半径と、転換点を介してカウンター曲率半径とから構成されている。
本発明の別の実施態様によれば、トラック中心線が、曲率半径と、転換点を介してカウンター曲率半径と、反対側では前記曲率半径に続く、同じ湾曲方向を有する、より小さい曲率半径とから構成されている。
本発明の別の実施態様によれば、トラック中心線が、曲率半径と、転換点に続く直線と、反対側で前記曲率半径に続く、同じ湾曲方向を有する、より小さい曲率半径とから構成されている。
本発明の別の実施態様によれば、第2のボールトラックのトラック中心線が、曲率半径と、開放側に向かってこれに続く軸平行な直線とから構成されている。
本発明の別の実施態様によれば、第2のボールトラックのトラック中心線が、曲率半径と、開放側に向かってこれに続く軸平行なカウンター曲率半径とから構成されている。
本発明の別の実施態様によれば、第2のボールトラックのトラック中心線が曲率半径より形成されている。
本発明の別の実施態様によれば、ジョイントが6ボール型ジョイントである。
本発明の別の実施態様によれば、ジョイントが8ボール型ジョイントである。
本発明の別の実施態様によれば、第1のボールのためのケージ窓が周方向で、第2のボールのためのケージ窓よりも短く構成されている。
47°〜52°の屈曲角度のための本発明による8ボール型のカウンタートラックジョイントは、各測定値間の次のような比が維持されていれば、最適である。
1.5<PCDB/R1<1.9
1.8<PCDB/R2<2.2
2.3<PCDB/R3<2.7
2.1<PCDB/R4<2.5
1.8<PCDB/R5<2.2
12<PCDB/O2<16
12<PCDB/O5<16
0.6<PCDB/OD<0.8
2.1<PCDB/L<2.5
3.4<PCDB/DB<4.0
2.1<PCDB/DS<2.5
0.75<PCDB/DCA<1.05
0.85<PCDB/DCI<1.15
7.5<PCDB/W<11.5
2.8<PCDB/L1<3.4
2.6<PCDB/L2<3.2
以上の比において、前記値は次のような意味を有している。
PCDB:ボールのピッチ円直径
R1:ボール曲率半径1の外側部分(第1のボールトラック)
R2:ボール曲率半径2の外側部分(第1のボールトラック)
R3:ボール曲率半径3の外側部分(第1のボールトラック)
R4:ボール曲率半径4の外側部分(第2のボールトラック)
R5:ボール曲率半径5の外側部分(第2のボールトラック)
O2:接続側に向いた開放角度を有するトラックのための外側部分のボールトラックオフセット
O5:接続側に向いた開放角度を有するトラックのための外側部分のボールトラックオフセット
OD:外側部分の外径
L:内側部分の長さ
DB:ボール直径
PCDS:シャフト歯列のピッチ円直径
DCA:ケージの外径
DCI:ケージの内径
W:ケージのウエブ幅
L1:窓長さ1(第1のケージ窓)
L2:窓長さ2(第2のケージ窓)
また本発明は、2つの等速ジョイントと1つの中間シャフトとを有するジョイントシャフトに関するものであり、この場合、少なくとも1つの等速ジョイントが上記特徴又は実施態様のいずれかに従って構成されている。
このジョイントシャフトの実施態様によれば、中間シャフトが軸方向摺動ユニットを有している。
さらに本発明は、それぞれ2つの等速ジョイントと1つの中間シャフトとを有し、かつそれぞれハーフシャフトとしてディファレンシャルギヤをホイールハブユニットに接続する少なくとも2つのジョイントシャフトを備えた自動車に関するものであり、この場合、各ジョイントシャフトのそれぞれ少なくとも1つのジョイントが、上記特徴又は実施態様のいずれかに記従って構成されていて、該ジョイントのジャーナルがディファレンシャルギヤ内に差し込まれている。
さらに本発明は、それぞれ2つの等速ジョイントと1つの中間シャフトとを有し、かつそれぞれハーフシャフトとしてディファレンシャルギヤをホイールハブユニットに接続する少なくとも2つのジョイントシャフトを備えた自動車に関するものであって、この場合、各ジョイントシャフトのそれぞれ少なくとも1つのジョイントが、上記特徴又は実施態様のいずれかに従って構成されていて、該ジョイントのジャーナルがホイールハブユニット内に差し込まれている。
本発明の有利な実施例が図面に記載されていて、以下に詳しく説明されている。
6つのボールを有する本発明の第1実施例によるカウンタートラックジョイント(対抗軌道ジョイント)を示しており、a)は全体的な縦断面図、b)はジョイント外側部分を有する詳細を示す縦断面図である。 図1に示した6つのボールを有するカウンタートラックジョイントを示しており、a)は寸法規定を有する縦断面図、b)は別の寸法規定を有する縦断面図、c)はボールケージの展開図である。 図1及び図2に示した8つのボールを有するカウンタートラックジョイントを示しており、a)は寸法規定を有する縦断面図、b)は屈曲位置における別の寸法規定を有する縦断面図、c)はボールケージの展開図である。 6つのボールを有する本発明の第2実施例によるカウンタートラックジョイントを示しており、a)全体的な縦断面図、b)ジョイント外側部分を有する詳細を示す縦断面図、c)ジョイント内側部分を有する詳細を示す縦断面図である。 別の寸法規定を有する、図4に示した本発明によるジョイントのジョイント外側部分の縦断面図である。 別の寸法規定を有する、図4及び図5に示した本発明によるジョイントであって、a)はジョイント外側部分の縦断面図、b)はボールトラック(ボール軌道)の横断面図、c)は評価表である。 寸法規定を有する、別の実施例による本発明のジョイントのジョイント外側部分の縦断面図である。 寸法規定を有する、別の実施例による本発明のジョイントのジョイント外側部分の縦断面図である。 カウンタートラック(対抗軌道)の直径寸法規定を有する本発明による6ボール式カウンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)は縦断面図である。 カウンタートラックの直径寸法規定を有する本発明による6ボール型カウンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)は縦断面図である。 カウンタートラックの直径寸法規定を有する本発明による6ボール型カウンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)は縦断面図である。 トラック(軌道)の寸法規定を有する本発明による6ボール型カウンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)はジョイントの縦断面図(RFトラック)である。 カウンタートラックの寸法規定を有する本発明による8ボール型カウンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)は第1の縦断面図、c)は第2の縦断面図である。 本発明による8ボール型カンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)は第1の縦断面図、c)は第2の縦断面図である。 本発明による8ボール型カンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)は第1の縦断面図、c)は第2の縦断面図である。 本発明による8ボール型カンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)は第1の縦断面図、c)は第2の縦断面図である。 定義されたトラックを有する本発明による6ボール型カウンタートラックジョイント及びその他の詳細を示しており、a)はジョイント外側部分の縦断面図、b)は、縦断面図、c)はジョイント内側部分の縦断面図、d)はインナートラックの縦断面図、e)は評価表である。 個別の特性値の規定を有する、図13に類似した本発明による8ボール型カウンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)は第1の縦断面図、c)は第2の縦断面図、d)はボールケージの横断面図である。 個別の特性値の規定を有する本発明による、図13に類似した8ボール型カウンタートラックジョイントを示しており、a)は軸方向で見た図、b)はジョイント外側部分の縦断面図、c)はボールケージの横断面図である。 本発明によるジョイントシャフトを、本発明に従って車両に組み込んだ状態を示す部分断面図である。
図1の2つの図面を用いて以下に説明する。本発明による等速ジョイント11はジョイント外側部分12を有しており、このジョイント外側部分12は、開口25と、閉じた底部13と、この底部に一体接続されたピン14とを備えている。等速ジョイント11はさらに、ジョイント内側部分15とボールケージ16とトルクを伝達するボール17とを有している。第1の外側のボールトラック(アウタートラック)と第2の内側のボールトラック(インナートラック)とは、ボール171を有していて、互いに第1のトラック対を形成している。第2の外側のボールトラック20と第2の内側のボールトラック21とは、第2のボール172を受容する第2のトラック対を互いに形成している。2つの形式のトラック対は、周面に亘って交互に構成されている。図示されている、ボールと第1のトラック対との接触点における接線は、互いに開放角度δ1を形成しており、この開放角度δ1は底部13に向かって開放している。第2のボール172と第2のトラック対との接触点における接線は、互いに開放角度δ2を形成しており、この開放角度δ2はジョイント外側部分の開口21に向かって開放している。トルクの作用下で、この開放角度は伸張状態のジョイントにおいて軸方向力をボールに生ぜしめ、ひいてはボールケージ16に生ぜしめる。この軸方向力は符号F1及びF2で示されている。ボールの中心点を通るジョイント中心平面Eは、ジョイント中心点Mにおいてジョイントの長手方向軸線と交差している。ジョイントの長手方向軸線は、ジョイント外側部分の長手方向軸線A12とジョイント内側部分の長手方向軸線A22とによって規定されている。ジョイント外側部分12内のボールトラック18の中心線L18に関連して、曲率半径R2を有していて、この曲率半径R2の中心点は、軸線A上で、ジョイント中心点Mに対して軸方向にオフセットO2だけずらされており、これに対して、トラック20は同じ大きさの曲率半径R5を有していて、この曲率半径R5の中心点は、逆方向でジョイント中心点Mに対してオフセットO5だけずらされている。
図2では、図1と同じ符号が付けられている。図2のa)では、ジョイント内側部分15内にシャフト22が挿入されている。ジョイント外側部分の長手方向軸線A12の他に、シャフト22の長手方向軸線A22が記載されており、この長手方向軸線A22は同様に、ジョイント内側部分15の長手方向軸線に相当する。長手方向軸線A22に関連して両側に、耐用寿命関節角度2βが示されており、この耐用寿命関節角度2βは、ジョイントが耐用寿命試験において損傷することなく運転される最大屈曲角度である。この場合、耐用寿命試験とは、屈曲耐用寿命中におけるジョイントの実際の使用に相当する集中的負荷である。ジョイント外側部分12に対してシャフト22が角度2β内で両側に屈曲する際に、本発明によるボールトラック18,19内においてボール171は、ジョイント中心平面Eから両側に耐用寿命角度βによって規定されたトラック中心点に沿って運動し、この際に、角度の両辺はジョイント中心平面Eと、ボール中心点を通る直線とによって形成される。図2のc)において、周面に分配されたそれぞれ3つのケージ窓23,24を有するボールケージ16の展開図が示されている。それぞれ第1のトラック対内で保持されたボール171は、軸方向力F1を介してボールケージに作用し、それぞれ第2のトラック対内で保持されたボール172は、軸方向力F2を介してボールケージに作用する。第1のトラック対及び第2のトラック対を交互に分配配置したことによって、ボールケージは、トルク伝達時においてもジョイントを介して軸方向で平衡状態にある。
図3のa)には、シャフト22の長手方向軸線A22を基準にして、耐用寿命関節角度2β以外に、両側に最大屈曲角度2βmaxが記載されている。これに合わせて、ボール中心位置を基準にして、ジョイント外側部分と比較して耐用寿命角度β及び最大屈曲角度maxが、中心平面Eの両側に記載されている。最大ジョイント屈曲角度2βmaxにおけるジョイント外側部分のボール位置は、それぞれ破線で示されている。
図3のb)では、ボール171が本発明によるトラック対18,19内でジョイント外側部分12の開口21に向かって移動する、ジョイントにおける最大屈曲角度が示されている。本発明によるボールトラック18,19のS字形の延在形状に基づいて、この場合、第1のトラック対内のボール171の接線間の開放角度δ1は、逆転していて、ここでは同様にジョイント外側部分12の開放側21に向かって開放しており、これに対して、ルゼッパジョイント(Rzeppa-Gelenk;ユニバーサルジョイント)の形式に従って構成されたトラック20,21を備えて構成された第2のトラック対は、開放角度δ2を形成しており、この開放角度δ2は、大きさに従って変化するが、図2に示した伸張したジョイント位置におけるようにジョイント外側部分の開放角度21に向かって開放している。断面した平面でボールに作用する力F1,F2の方向がb)に示されている、これらの開放角度δ1,δ2に応じて、すべてのボール力はその作用がその方向に関連して一致している。これは、大きさとは無関係である。従って、ジョイント外側部分からボール力の合計に対する対抗力FGをケージに作用させる必要がある。本発明によれば、このような対抗力FGは、耐用寿命角度2βを越えたときにだけ生じ、これに対して耐用寿命角度2β内では、ケージは軸方向で均衡状態を保つ。
図4には、本発明の第1実施例によるボールトラック18,19のためのジョイント外側部分及びジョイント内側部分のトラック中心線L18,L19の可能なトラック延在形状が示されている。本発明によるS字形に延在するボールトラック(その延在形状はトラック中心線L18,L19によって表されている)は、それぞれS字形に延在しており、この場合、転換点T1-2の位置が示されていて、この位置は、オフセット点O2若しくはO2′を中心とした曲率半径O2若しくはO2′(ジョイント外側部分)若しくはR2(ジョイント内側部分)から出発して、半径方向平面に対して角度αを成している、つまりジョイント中心平面Eに対して平行な平面にある。転換点T1-2を越えて、曲率半径R1(ジョイント外側部分)若しくはR1′(ジョイント内側部分)でトラック中心線が続いており、この曲率半径R1若しくはR2の中心点位置はここでは詳しく規定されていないが、角度α並びに曲率半径R1若しくはR2自体によって規定されている。本発明によれば、転換点T1-2は、転換点T1-2′と同様に、ジョイント中心平面Eの各側で見て、角度βの外側に位置している。第1のトラック対内で転換点T1-2を越えると、角度δ1の方向転換が行われるので、ここに図示された条件によって、耐用寿命範囲内(両側へのA12に対するA22の屈曲<=2β)において、ケージに軸方向力が生じることはなく、ケージは軸方向力なしでジョイント外側部分内で保持されている。
耐用寿命角度βが、それぞれジョイント中心点Mに関連して中心点角度であって、つまり長手方向軸線A12若しくは中心平面Eから出発して、このような形式でトラック中心線L18,L19上でボール位置を描くのに対して、角度αの中心点は、転換点T1-2内のトラック中心線に対する接線において、それぞれジョイント中心点Mに対するオフセットO2,O2′と一致する。
図5には、ジョイント外側部分12内のトラック中心線L18に沿ったボールの経路に関連した、転換点角度αに対する耐用寿命角度βの関係が示されている。次の条件が当てはまる。
Figure 0005631291
図6には、図5に示したジョイント外側部分12のための、ジョイント外側部分内におけるトラックかかり角度εに対する転換点角度αの影響が示されている。この場合、トラックかかり角度εはそれぞれ、半径方向平面Rと、トラック縁部におけるボール中心点若しくはトラック中心点L18を通る直線との間の角度として規定されている。トラックかかり角度εが小さければ、トラック18内に不都合なエッジ負荷が生じ、このエッジ負荷が損傷を引き起こす。これによってトルクキャパシタンスが制限される。16°の転換点角度αまで、トラックかかり角度εは要求を満たす程度に大きい。
図7には、本発明によるジョイント外側部分の第2の可能な実施例のための、トラックにおけるボール経路に関連した耐用寿命角度βと転換点角度αとの間の関係について示されている。ジョイント中心平面Eの周囲の領域で、ボールトラック18の中心線L18は、中心点M2を備えた小さい曲率半径R2を有する円弧より成っており、この中心点M2は、ジョイント中心点Mに対して軸方向でオフセット02だけずらされていて、また半径方向でオフセットaだけずらされている。これらの角度を介して、転換点T1-2における接線が規定される。この転換点から、中心点M1を中心にした曲率半径R1の円弧を有するトラック中心線が延在していて、この中心点M1は、R1の大きさ及び角度αの大きさによって規定されている。ジョイント中心点Mを中心にした耐用寿命角度αと転換点角度αとの間に次の関係が存在する。
Figure 0005631291
図8には、本発明によるジョイント外側部分の第3の可能な実施例のための、トラックにおけるボール経路に関連した耐用寿命角度βと転換点角度αとの間の関係について示されている。ジョイント中心平面Eの周囲の領域で、ボールトラック18の中心線L18は、中心点M2を備えた小さい曲率半径R2を有する円弧より成っており、この中心点M2は、ジョイント中心点Mに対して軸方向でオフセット02だけずらされていて、また半径方向でオフセットbだけずらされている。これらの角度を介して、転換点T1-2における接線が規定される。この転換点から、中心点M1を中心にした曲率半径R1を備えた円弧を有するトラック中心線が延在していて、この中心点M1は、R1の大きさ及び角度αの大きさによって規定されている。ジョイント中心点Mを中心にした耐用寿命角度βと転換点角度αとの間に次の関係が存在する。
Figure 0005631291
図9には本発明による6ボール型ジョイントが示されており、この場合、外側のボールジョイント18の中心線L18の延在形状は、曲率半径R1,R2,R3を有する3つの円弧より構成されており、曲率半径R1,R2の円弧は転換点を介して互いに接続されており、これに対して第2の外側のボールトラック20の中心線L20の延在形状は、曲率半径R5の円弧及びそれに続く軸平行な直線によって規定される。
図10には本発明による6ボール型ジョイントが示されており、この場合、第1の外側のボールジョイント18の中心線L18の延在形状は、3つの曲率半径R1,R2,R3を有する3つの円弧より構成されており、この場合、曲率半径R1,R2の円弧は転換点を介して互いに接続されており、これに対して第2の外側のボールトラック20の中心線L20は、転換点を介して互いに接続されている曲率半径R4,R5を有する2つの円弧を介して規定されている。
図11には本発明による6ボール型ジョイントが示されており、この場合、外側のボールジョイント18の中心線L18の延在形状は、曲率半径R1,R2,R3を有する3つの円弧より構成されており、この場合、曲率半径R1,R2の円弧は転換点を介して互いに接続されており、これに対して外側のボールトラック20の中心線L20は、統一された曲率半径R5を有する円弧によって規定されている。これによって第2のトラックは、RFジョイントのトラックの形態に従って構成されている。
図12には本発明による6ボール型ジョイントが示されており、この場合、外側のボールジョイント18の中心線L18の延在形状は、曲率半径R2,R3を有する2つの円弧と、開口に向かう方向で曲率半径R2を有する円弧に接線方向に接続する直線とから構成されており、これに対して第2の外側のボールトラック20の中心線L20は、統一された曲率半径R5を有する円弧によって規定されている。
図13には本発明による8ボール型ジョイントが示されていて、外側のボールジョイント18の中心線L18の延在形状は、曲率半径R1,R2,R3を有する3つの円弧より構成されており、この場合、曲率半径R1,R2の円弧は転換点を介して互いに接続されており、これに対して第2のボールトラック20の中心線L20の延在形状は、曲率半径R5及びそれに続く軸平行な直線によって規定されている。
図14には本発明による8ボール型ジョイントが示されていて、第1の外側のボールジョイント18の中心線L18の延在形状は、曲率半径R1,R2,R3を有する3つの円弧より構成されており、この場合、曲率半径R1,R2の円弧は転換点を介して互いに接続されており、これに対して第2の外側のボールトラック20の中心線L20は、転換点を介して互いに接続されている曲率半径R4,R5を有する2つの円弧を介して規定されている。
図15には本発明による8ボール型ジョイントが示されていて、外側のボールジョイント18の中心線L18の延在形状は、曲率半径R1,R2,R3を有する3つの円弧より構成されており、この場合、曲率半径R1,R2の円弧は転換点を介して互いに接続されており、これに対して外側のボールトラック20の中心線L20は、統一された曲率半径R5を有する円弧によって規定されている。これによって第2のトラックは、RFジョイントのトラックの形態に従って構成されている。
図16には本発明による8ボール型ジョイントが示されていて、外側のボールジョイント18の中心線L18の延在形状は、曲率半径R2,R3を有する2つの円弧と、開口に向かう方向で曲率半径R2を有する円弧に接線方向に接続する直線とから構成されており、これに対して第2の外側のボールトラック20の中心線L20は、統一された曲率半径R5を有する円弧によって規定されている。
図17には、図1に示した6ボール型カウンタートラックジョイントのための、第1の外側のボールトラック及び第1の内側のボールトラックのトラック形態が示されており、この場合、第1の外側のボールトラック18の中心線L18は、前記のように曲率半径R1,R2を有する2つの円弧より構成されていて、内側のボールトラック19の中心線L18は、ジョイント中心点Mを中心にして左右対称な曲率半径R1′,R2を有する2つの円弧より構成されている。付加的に、ジョイント外側部分内のトラック18のためのトラックかかり角度εと転換点角度αとの間の関係、及びジョイント内側部分内のトラック19のためのトラックかかり角度ε′と転換点角度αとの関係が表で示されている。この表から、好都合なトラックかかり角度ε,ε′を保証するために、α>=10°及び<=18°とすべきことが分かる。
図18には、図13に示した実施例のものと同じ、本発明による8ボール型カウンタートラックジョイントが示されており、この場合、ボールケージ16の詳細が横断面図で示されている。この場合、第1のボール171のためのボール窓(ケージ窓)23が、より大きい周方向長さL2を有する第2のボール172のためのボール窓24よりも小さい周方向長さL1を有していることが分かる。外側のケージ直径はDCAで示され、内側のケージ直径はDCIで示されていて、それぞれボールケージを断面する中心平面Eに関連している。ケージウエブの周方向幅は、外側でWで示されている。ジョイント内におけるボールのピッチ円直径は符号PCDBで示されていて、ジョイント内側部分内のシャフトのための差し込み開口は直径PCDSを有している。これは、ジョイント内側部分15とシャフト(22)との間の接続が、シャフトに設けられた歯列を介して形成され、前記直径PCDSは、ジョイント内側部分内のシャフト歯列の平均的な歯列直径に相当する。
図19の実施例では、8つのボールを有するジョイントのために、ジョイント外側部分におけるトラック中心線と、ジョイント内側部分におけるトラック中心線とが、それぞれ別々に構成されている。第1の外側のトラック18は、前記曲率半径R1,R2,R3を有する3つの円弧より構成されており、これに対して第1の内側のボールトラックのトラック中心線は、このトラック中心線に対して左右対称に配置された同じ大きさの曲率半径R1′,R2′,R3′を有する3つの円弧より構成されている。第2の外側のボールトラックのためにも、前記曲率半径R4,R5を有する円弧より成る構成が当てはまり、これに対して相応の第2の内側のボールトラック21は、ジョイント中心点Mを基準にして左右対称に配置された曲率半径R4′,R5′を有する円弧より成っている。ジョイント外側部分の最大外径はODで示されていて、ジョイント内側部分の軸方向長さLで示されている。
図20には、自動車にハーフシャフトとして組み込んだ状態のジョイントシャフトが示されている。本発明によるジョイントシャフトが示されており、このジョイントシャフトは、一体鋳造ジョイントとしての本発明による等速ジョイントと、さらに中間シャフト35と、第2の等速ジョイント31とを有しており、この第2の等速ジョイントは、同様に、特にジョイント11と同じ構造の本発明によるジョイントであってよい。中間シャフト35は軸方向摺動ユニット28を有しており、この軸方向摺動ユニット28は、主要な構成部分としてスリーブ29と、ピン30と、このスリーブ29とピン30との間に作用するトルク伝達ボール(詳しく図示していない)とを有していて、等速ジョイント11,31間でジョイントシャフトの長さ補償を行う。本発明によるジョイント11のジャーナルは、ディファレンシャルギヤ32内に差し込まれていて、このディファレンシャルギヤ32内で固定されており、これに対して第2の等速ジョイント31のジャーナルは、ホイールベアリング34を有するホイールハブ装置33内に差し込まれている。
11 等速ジョイント、 12 ジョイント外側部分、 13 底部、 14 ピン、 15 ジョイント内側部分、 16 ボールケージ、 17 ボール、 18 第1のアウタートラック、 19 第1のインナートラック、 20 第2のアウタートラック、 21 第2のインナートラック、 23 ケージ窓、 24 ケージ窓、 25 ケージ窓、 βmax 最大ジョイント折れ角度、 β 耐用寿命角度、 δ 開放角度、 α 転換点角度、 T1-2 転換点、 L 中心線、 A 長手方向軸線、 R 曲率半径、 E 中心平面、 M ジョイント中心点、 O 軸方向オフセット、 A 半径方向オフセット、 b 半径方向オフセット

Claims (3)

  1. カウンタートラックジョイントの形態の等速ジョイント(11)において、
    ジョイント外側部分(12)が設けられており、該ジョイント外側部分(12)が、第1の長手方向軸線(A12)と、軸方向で互いに逆向きの接続側と開放側とを有し、また第1の外側のボールトラック(18)と第2の外側のボールトラック(20)とを有しており、
    ジョイント内側部分(15)が設けられており、該ジョイント内側部分(15)が、第2の長手方向軸線(A22)と、ジョイント外側部分(12)の開放側に向いたシャフト(22)のための接続手段とを有し、また第1の内側のボールトラック(19)と第2の内側のボールトラック(21)とを有しており、
    前記第1の外側のボールトラック(18)と第1の内側のボールトラック(19)とが互いに第1のトラック対を形成しており、
    第2の外側のボールトラック(20)と第2の内側のボールトラック(21)とが、互いに第2のトラック対を形成しており、これら第1及び第2のトラック対が、それぞれトルクを伝達するボール(171,172)を受容しており、
    ジョイント外側部分(12)とジョイント内側部分(15)との間にボールケージ(16)がとりつけられていて、このボールケージ(16)が、周方向に分配されたケージ窓(241,242)を有していて、これらのケージ窓がそれぞれ少なくとも1つのボール(171,172)を受容しており、
    第1のトラック対の開放角度(δ1)が、ジョイントの伸張状態においてジョイント中心平面(E)でジョイント外側部分(12)の開放側から接続側へ開放し、
    第2のトラック対の開放角度(δ2)が、ジョイントの伸張状態においてジョイント中心平面(E)でジョイント外側部分(12)の接続側から開放側へ開放しており、
    第1のトラック対のトラック中心線(L18,L19)がそれぞれ転換点(T1-2)を有していて、該転換点(T1-2)における中心点角度(β)が、ジョイント中心平面(E)に関連して、それぞれ4°よりも大きくかつ12°より小さく、
    第1のトラック対のトラック中心線(L18,L19)がジョイント中心平面(E)から転換点(T1-2)まで、それぞれ中心点(M2)を有する曲率半径(R2)を有しており、前記中心点(M2)は、ジョイント中心点(M)に対して軸方向でオフセット(O2)だけずらされていて、半径方向でオフセット(b)だけずらされており、
    該半径方向のオフセット(b)は、中心点(M 2 )がそれぞれの長手方向軸線(A 12 ,A 22 )から転換点(T 1-2 )から離れる方向にずらして配置されるように選択されていることを特徴とする、カウンタートラックジョイントの形態の等速ジョイント(11)
  2. 転換点(T1-2)における第1のトラック対のトラック中心線(L18,L19)の接線とそれぞれの長手方向軸線(A12,A22)とが、若しくはこの接線上の垂線とジョイント中心平面(E)とが、それぞれ10°より大きいか又は10°に等しく、かつそれぞれ17°より小さいか又は17°に等しい、10°≦α≦17°である転換点角度(α)を形成している、請求項1記載の等速ジョイント。
  3. 第1のトラック対のトラック中心線(L18,L19)は転換点(T1-2)との接続部で直線を有している、請求項1又は2記載のカウンタートラックジョイント。
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