JP5631151B2 - 描画データの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、描画データの製造方法に係り、例えば、荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画装置へ入力する描画データの製造方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図13は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式(VSB方式)という。
電子ビーム描画装置で試料にパターンを描画するためには、まず、CADデータ等の設計データから電子ビーム描画装置へ入力するための描画データを作成する(例えば、特許文献1参照)。そして、作成された描画データを描画装置に入力し、描画装置内でデータ変換処理を行って、描画データ内の各図形パターンが電子ビームを用いて試料上に描画される。ここで、電子ビーム描画では、複数の図形パターンが描画される。描画されるパターンレイアウトの一部として、例えば、同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンが配列される場合がある。かかる同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンは、1つのアレイパターンとして定義された描画データが作成される。1つのアレイパターンとして定義することにより、各図形パターンを1つずつ定義するデータフォーマットの場合よりも作成される描画データのデータ量を大幅に小さくできるというメリットがある。
図14は、同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンの一例を示す概念図である。図14では、縦寸法がLyで横寸法がLxの長方形の図形パターンが、x方向にピッチPxでNx個ずつ、y方向にピッチPyでNy個ずつ配列される図形パターン群の一例を示している。かかるマトリックス状に配列された図形パターン群は、1つのアレイパターンとして描画データ中で定義されていた。
図15は、同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンの他の一例を示す概念図である。図15では、縦寸法がLyで横寸法がLxの長方形の図形パターンが、x方向にピッチPxで、y方向にピッチPyでずれながら斜め方向に向かってN個配列される図形パターン群の一例を示している。かかる一定方向に配列された図形パターン群についても1つのアレイパターンとして描画データ中で定義されていた。
図16は、同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンの他の一例を示す概念図である。図16では、縦寸法がLyで横寸法がLxの長方形の図形パターンが、x方向にピッチPxでずれながらx方向に向かってNx個配列される図形パターン群の一例を示している。かかるx方向だけの一定方向に配列された図形パターン群についても1つのアレイパターンとして描画データ中で定義されていた。
図17は、同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンの他の一例を示す概念図である。図17では、縦寸法がLyで横寸法がLxの長方形の図形パターンが、y方向にピッチPyでずれながらy方向に向かってNy個配列される図形パターン群の一例を示している。かかるy方向だけの一定方向に配列された図形パターン群についても1つのアレイパターンとして描画データ中で定義されていた。
しかしながら、描画対象となる図形パターンのレイアウト中には、同一図形種、かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で変わっていくように配列される複数の図形パターンが配列される場合もある。かかる複数の図形パターンは、それぞれサイズが異なってしまうため、従来、1つのアレイパターンとして定義できず、個々の図形パターンとして1つずつ定義されていた。
特開2008−292871号公報
上述したように、同一図形種、かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で変わっていくように配列される複数の図形パターンが配列される場合、個々の図形パターンとして1つずつ定義した描画データが作成されていた。昨今のパターンの微細化に伴い、描画される図形パターン数は膨大な数に増加している。そのため、1つの描画データ中に定義される図形パターン数も膨大な数に増加している。その結果、描画データを保存する記憶媒体を大型化が必要となってしまうといった問題があった。さらに、データ処理を行う際のデータ読み込み時間や描画処理を行う総処理時間(TAT)の遅延といった問題があった。
そこで、本発明は、上述した問題点を克服し、描画データのデータ量を低減することが可能な描画データの作成方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の描画データの作成方法は、
荷電粒子ビームを用いて試料に図形パターンを描画するための描画データの作成方法であって、
同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きく或いは小さくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群を、1つのアレイとして、終了図形サイズ、隣り合う図形からの寸法差、及び開始図形と終了図形との間の寸法差のうちの1つと、図形種の識別子と、開始図形サイズと、開始図形座標と、終了図形座標と、繰り返し数と、を用いて定義されるように、描画データを作成することを特徴とする。
或いは、本発明の他の態様の描画データの作成方法は、
荷電粒子ビームを用いて試料に図形パターンを描画するための描画データの作成方法であって、
同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きく或いは小さくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群を、1つのアレイとして、終了図形サイズ、隣り合う図形からの寸法差、及び開始図形と終了図形との寸法差のうちの1つと、図形種の識別子と、開始図形サイズと、開始図形座標と、ピッチと、繰り返し数と、を用いて定義されるように、描画データを作成することを特徴とする。
かかるデータフォーマットで定義することで、1つのアレイとして図形パターン群を定義できる。
また、複数の図形パターンの配置の配列種を示す配列種識別子をさらに用いて定義されるように、描画データを作成するとより好適である。
さらに、繰り返し数として、一方向分の繰り返し数を定義すると好適である。
さらに、終了図形座標として、一方向分の座標を定義すると好適である。或いは、ピッチとして、一方向分のピッチを定義すると好適である。
本発明によれば、1つのアレイとして図形パターン群を定義できるので、描画データのデータ量を低減できる。よって、データ処理を行う際のデータ読み込み時間や描画処理を行う総処理時間(TAT)の遅延を抑制できる。
実施の形態1における、ピッチが示された複数の図形パターンの配列の一例を示す概念図である。 実施の形態1における描画データのデータフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態1における同一図形種で同一ピッチでありながら図形サイズが一定間隔で伸縮する図形パターン群の一例を示す図である。 実施の形態1における同一図形種で同一ピッチでありながら図形サイズが一定間隔で伸縮する図形パターン群の他の一例を示す図である。 実施の形態1における、終了図形座標が示された複数の図形パターンの配列の一例を示す概念図である。 実施の形態1における描画データのデータフォーマットの他の一例を示す図である。 実施の形態1における複数の図形パターンの配置の配列種の一例を示す図である。 実施の形態1における各配列種の図形パターン群をピッチ指定タイプ或いは終了図形座標指定タイプで定義する場合のデータフォーマットを示す図である。 実施の形態1における図形パターン群を図形座標指定タイプで定義する際の配列種に応じてデータ数が異なるデータフォーマットを示す図である。 実施の形態1におけるデータフォーマットの描画データと従来のデータフォーマットの描画データとにおける図形数とデータ量の関係を示す図である。 実施の形態1における描画データの作成装置の構成の一例を示す概念図である。 実施の形態1における描画データを入力して、パターンを描画する描画装置の構成を示す概念図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。 同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンの一例を示す概念図である。 同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンの他の一例を示す概念図である。 同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンの他の一例を示す概念図である。 同一形状、同一ピッチかつ同一サイズの複数の図形パターンの他の一例を示す概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、荷電粒子ビーム装置の一例として、可変成形型の描画装置について説明する。
実施の形態1.
実施の形態1では、電子ビームを用いて試料に図形パターンを描画するための描画データの作成方法について説明する。
図1は、実施の形態1における、ピッチが示された複数の図形パターンの配列の一例を示す概念図である。図1では、縦寸法がLsyで横寸法がLsxの長方形の図形パターン11が、x方向にピッチPxで4個ずつ、y方向にピッチPyで3個ずつ配列される図形パターン群の一例を示している。図1の例では、x方向に1個ずれるたびにΔLxずつ横寸法(x方向寸法)が大きくなり、y方向に1個ずれるたびにΔLyずつ縦寸法(y方向寸法)が大きくなる。そして、最終図形パターン13は、縦寸法がLeyで横寸法がLexの長方形の図形パターンとなる。図1で示すように、かかる図形パターン群は、同一図形種で同一ピッチでありながら図形サイズが一定寸法差で大きくなっていく。かかるマトリックス状に配列された図形パターン群について、従来、個々の図形パターンとして1つずつ定義されていたが、実施の形態1では、1つのアレイパターンとして描画データ中に定義する。
図2は、実施の形態1における描画データのデータフォーマットの一例を示す図である。図2に示す描画データのデータフォーマット10では、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群を1つのアレイとして描画データ中に定義する。具体的には、図形種の識別子となる図形コードと、開始図形サイズと、開始図形座標と、ピッチと、終了図形サイズと、繰り返し数と、を用いて定義される。開始図形サイズと、開始図形座標と、ピッチと、終了図形サイズと、繰り返し数との各項目について、x方向成分とy方向成分についてそれぞれ定義する。言い換えると、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群は、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向のピッチX(Px)と、y方向のピッチY(Py)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数X(Nx)と、y方向の繰り返し数Y(Ny)と、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。かかるデータフォーマットを用いて同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群を定義することで1つのアレイとして描画データ中に定義できる。その結果、個々の図形パターンとして定義する場合よりも大幅にデータ量を削減できる。図2のフォーマットでは、始点となる開始図形座標とピッチが定義され、さらに、繰り返し数も定義されているので、x方向の開始図形座標にx方向のピッチを順に加算していけば、x方向の各図形の配置座標を算出できる。同様に、y方向の開始図形座標にy方向のピッチを順に加算していけば、y方向の各図形の配置座標も算出できる。
ここで、終了図形サイズの代わりに、隣り合う図形パターンからの寸法差となる隣り合う要素の伸縮分で定義しても好適である。かかる伸縮分についてもx方向成分とy方向成分についてそれぞれ定義すればよい。言い換えれば、x方向に隣り合う要素の伸縮分X(ΔLx)と、y方向に隣り合う要素の伸縮分Y(ΔLy)で定義してもよい。かかるフォーマットでも1つのアレイとして描画データ中に定義できる。その結果、個々の図形パターンとして定義する場合よりも大幅にデータ量を削減できる。
或いは、終了図形サイズの代わりに、開始図形と終了図形との間の寸法差となる最終伸縮サイズで定義しても好適である。かかる最終伸縮サイズについてもx方向成分とy方向成分についてそれぞれ定義すればよい。言い換えれば、x方向の最終伸縮サイズX(ΔLex)と、y方向の最終伸縮サイズY(ΔLey)で定義してもよい。かかるフォーマットでも1つのアレイとして描画データ中に定義できる。その結果、個々の図形パターンとして定義する場合よりも大幅にデータ量を削減できる。
図1の例では、同一図形種で同一ピッチでありながら図形サイズが一定寸法差で大きくなっていく図形パターン群を示したが、同一図形種で同一ピッチでありながら図形サイズが一定寸法差で小さくなっていく図形パターン群でも同様に定義できる。
図3は、実施の形態1における同一図形種で同一ピッチでありながら図形サイズが一定間隔で伸縮する図形パターン群の一例を示す図である。図3(a)では、45度の整数倍とは異なる角度(任意角)を持った直角三角形(任意角図形20)の一例を示す。描画装置でビーム形状を可変成形する際、第1と第2の成形アパーチャを用いて電子ビームを成形することになる。ここで、成形可能な図形の角度が45度の整数倍に設定された第1と第2の成形アパーチャを用いる場合がある。具体的には、45°、90°、或いは135°の角度で成形する。かかる成形アパーチャではこれらの角度以外の角度を持った図形パターンは、45°、90°、或いは135°の角度を持った図形パターンで近似することになる。任意角図形20を45°、90°、或いは135°の角度を持った1つの図形パターンで近似すると図形形状の誤差が大きくなるため、図3(b)に示すように、任意角図形20を複数の図形パターン32,34,36,38に分割して定義する。その際、同一図形種かつ同一ピッチで分割していく。図3の例では、x方向に向かってy寸法が一定間隔で小さくなっていく複数の長方形の図形パターン32,34,36,38に分割される。以上のようなx方向に向かってy寸法が一定間隔で小さくなっていく複数の長方形の図形パターン32,34,36,38についても図2で示した描画データ10のフォーマットを用いることで1つのアレイとして定義できる。
図4は、実施の形態1における同一図形種で同一ピッチでありながら図形サイズが一定間隔で伸縮する図形パターン群の他の一例を示す図である。図4(a)では、45度の整数倍とは異なる角度(任意角)を持った2等辺三角形(任意角図形21)の一例を示す。上述したように成形可能な図形の角度が45度の整数倍に設定された第1と第2の成形アパーチャを用いる場合、図4(b)に示すように、任意角図形21を複数の図形パターン31,33,35,37に分割して定義する。その際、同一図形種かつ同一ピッチで分割していく。図4の例では、x方向に向かってy寸法が一定間隔で大きくなっていく複数の長方形の図形パターン31,33,35,37に分割される。以上のようなx方向に向かってy寸法が一定間隔で大きくなっていく複数の長方形の図形パターン31,33,35,37についても図2で示した描画データ10のフォーマットを用いることで1つのアレイとして定義できる。
ここで、データフォーマットは図2に示したピッチ指定タイプのデータフォーマットに限るものでない。以下、終了図形座標指定タイプのデータフォーマットについて説明する。
図5は、実施の形態1における、終了図形座標が示された複数の図形パターンの配列の一例を示す概念図である。図5では、縦寸法がLsyで横寸法がLsxの長方形の図形パターン11が、x方向に4個ずつ、y方向に3個ずつ配列される図形パターン群の一例を示している。図5の例では、x方向に1個ずれるたびにΔLxずつ横寸法(x方向寸法)が大きくなり、y方向に1個ずれるたびにΔLyずつ縦寸法(y方向寸法)が大きくなる。そして、最終図形パターン13は、終了図形座標(Xe,Ye)の位置に、縦寸法がLeyで横寸法がLexの長方形の図形パターンとして配置される。図5で示すように、かかる図形パターン群は、同一図形種で同一ピッチでありながら図形サイズが一定寸法差で大きくなっていく。図形のレイウアト自体は図1と同様である。かかるマトリックス状に配列された図形パターン群について、実施の形態1では、1つのアレイパターンとして次のように描画データ中に定義する。
図6は、実施の形態1における描画データのデータフォーマットの他の一例を示す図である。図6に示す描画データのデータフォーマット12では、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群を1つのアレイとして描画データ中に定義する。具体的には、図形種の識別子となる図形コードと、開始図形サイズと、開始図形座標と、終了図形座標と、終了図形サイズと、繰り返し数と、を用いて定義される。開始図形サイズと、開始図形座標と、終了図形座標と、終了図形サイズと、繰り返し数との各項目について、x方向成分とy方向成分についてそれぞれ定義する。言い換えると、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群は、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向の終了図形座標X(Xe)と、y方向の終了図形座標Y(Ye)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数X(Nx)と、y方向の繰り返し数Y(Ny)と、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。かかるデータフォーマットを用いて同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群を定義することで1つのアレイとして描画データ中に定義できる。その結果、個々の図形パターンとして定義する場合よりも大幅にデータ量を削減できる。図6のフォーマットでは、始点となる開始図形座標と終点となる終了図形座標が定義され、さらに、繰り返し数も定義されているので、x方向の開始図形座標と終了図形座標間の距離をx方向の繰り返し数から1を減じた数(x方向の繰返し数−1)で除した値を基にすれば、x方向の各図形の配置座標を算出できる。同様に、y方向の開始図形座標と終了図形座標間の距離をy方向の繰り返し数から1を減じた数(y方向の繰返し数−1)で除した値を基にすれば、y方向の各図形の配置座標も算出できる。
ここで、上述したように、終了図形サイズの代わりに、隣り合う図形パターンからの寸法差となる隣り合う要素の伸縮分で定義しても好適である。かかる伸縮分についてもx方向成分とy方向成分についてそれぞれ定義すればよい。言い換えれば、x方向に隣り合う要素の伸縮分X(ΔLx)と、y方向に隣り合う要素の伸縮分Y(ΔLy)で定義してもよい。かかるフォーマットでも1つのアレイとして描画データ中に定義できる。その結果、個々の図形パターンとして定義する場合よりも大幅にデータ量を削減できる。
或いは、上述したように、終了図形サイズの代わりに、開始図形と終了図形との間の寸法差となる最終伸縮サイズで定義しても好適である。かかる最終伸縮サイズについてもx方向成分とy方向成分についてそれぞれ定義すればよい。言い換えれば、x方向の最終伸縮サイズX(ΔLex)と、y方向の最終伸縮サイズY(ΔLey)で定義してもよい。かかるフォーマットでも1つのアレイとして描画データ中に定義できる。その結果、個々の図形パターンとして定義する場合よりも大幅にデータ量を削減できる。
図7は、実施の形態1における複数の図形パターンの配置の配列種の一例を示す図である。図7(a)では、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群が、x,y両方向にマトリックス状に配列される例を示している。図7(b)では、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群が、1つの任意方向に向かって一列に配列される例を示している。図7(c)では、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群が、x方向に向かって一列に配列される例を示している。図7(d)では、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群が、y方向に向かって一列に配列される例を示している。以上のように、かかる図形パターン群の配列種には、マトリックス状の一般型の他、任意方向型、水平方向(x方向)型、及び垂直方向(y方向)型といった特殊型が存在する。
図8は、実施の形態1における各配列種の図形パターン群をピッチ指定タイプ或いは終了図形座標指定タイプで定義する場合のデータフォーマットを示す図である。図8(a)では、各配列種の図形パターン群をピッチ指定タイプ(ピッチ型)で定義する場合のデータフォーマットを示す。図8(b)では、各配列種の図形パターン群を終了図形座標指定タイプ(始点終点型)で定義する場合のデータフォーマットを示す。マトリックス状の一般型の図形パターン群をピッチ型で定義する場合、図8(a)に示すように、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向のピッチX(Px)と、y方向のピッチY(Py)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数X(Nx)と、y方向の繰り返し数Y(Ny)と、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。
任意方向型の図形パターン群をピッチ型で定義する場合、図8(a)に示すように、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向のピッチX(Px)と、y方向のピッチY(Py)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数Xと、y方向の繰り返し数Yと、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。但し、x,y方向以外の任意方向(斜め方向)の場合、斜め方向であることを示す情報が必要となる。そこで、x方向の繰り返し数Xとy方向の繰り返し数Yとのうちの一方に任意方向への繰り返し数(Nx或いはNy)を定義し、他方には繰り返し数としては不正な値、例えば、0やマイナス値を入れる。そして、描画装置へ入力された後のデータ処理の際、繰り返し数としては不正な値が定義されていた場合には任意方向型であると認識するようにルール設定しておけばよい。
水平方向型の図形パターン群をピッチ型で定義する場合、図8(a)に示すように、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向のピッチX(Px)と、y方向のピッチY(Py)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数X(Nx)と、y方向の繰り返し数Y(1)と、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。水平方向型では、x方向にだけ繰り返すことを示す情報が必要となる。そこで、y方向の繰り返し数Yを1と定義することで水平方向型と把握できる。また、ピッチY(Py)を0と定義することで水平方向型と把握できる。
垂直方向型の図形パターン群をピッチ型で定義する場合、図8(a)に示すように、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向のピッチX(Px)と、y方向のピッチY(Py)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数X(1)と、y方向の繰り返し数Y(Ny)と、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。垂直方向型では、y方向にだけ繰り返すことを示す情報が必要となる。そこで、x方向の繰り返し数Xを1と定義することで垂直方向型と把握できる。また、ピッチX(Px)を0と定義することで垂直方向型と把握できる。
マトリックス状の一般型の図形パターン群を始点終点型で定義する場合、図8(b)に示すように、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向の終了図形座標X(Xe)と、y方向の終了図形座標Y(Ye)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数X(Nx)と、y方向の繰り返し数Y(Ny)と、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。
任意方向型の図形パターン群を始点終点型で定義する場合、図8(b)に示すように、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向の終了図形座標X(Xe)と、y方向の終了図形座標Y(Ye)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数Xと、y方向の繰り返し数Yと、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。但し、x,y方向以外の任意方向(斜め方向)の場合、斜め方向であることを示す情報が必要となる。そこで、上述したように、x方向の繰り返し数Xとy方向の繰り返し数Yとのうちの一方に任意方向への繰り返し数(Nx或いはNy)を定義し、他方には繰り返し数としては不正な値、例えば、0やマイナス値を入れる。そして、描画装置へ入力された後のデータ処理の際、繰り返し数としては不正な値が定義されていた場合には任意方向型であると認識するようにルール設定しておけばよい。
水平方向型の図形パターン群を始点終点型で定義する場合、図8(b)に示すように、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向の終了図形座標X(Xe)と、y方向の終了図形座標Y(Ye)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数X(Nx)と、y方向の繰り返し数Y(1)と、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。水平方向型では、x方向にだけ繰り返すことを示す情報が必要となる。そこで、上述したように、y方向の繰り返し数Yを1と定義することで水平方向型と把握できる。
垂直方向型の図形パターン群を始点終点型で定義する場合、図8(b)に示すように、図形コード、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向の終了図形座標X(Xe)と、y方向の終了図形座標Y(Ye)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数X(1)と、y方向の繰り返し数Y(Ny)と、で構成されるデータフォーマットを用いて定義される。垂直方向型では、y方向にだけ繰り返すことを示す情報が必要となる。そこで、上述したように、x方向の繰り返し数Xを1と定義することで垂直方向型と把握できる。
図8の例では、各配列種の図形パターン群をピッチ指定タイプ或いは終了図形座標指定タイプの同じデータ量のデータフォーマットで定義したがこれに限るものではない。以下、配列種に応じてデータ量を可変にしたデータフォーマットについて説明する。
図9は、実施の形態1における図形パターン群を図形座標指定タイプで定義する際の配列種に応じてデータ数が異なるデータフォーマットを示す図である。マトリックス状の一般型の図形パターン群を始点終点型で定義する場合、図9(a)に示すように、図形コード、複数の図形パターンの配置の配列種を示す配列種識別子のうちマトリックス状の一般型であることを示す型識別情報(Type)と、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向の終了図形座標X(Xe)と、y方向の終了図形座標Y(Ye)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、x方向の繰り返し数X(Nx)と、y方向の繰り返し数Y(Ny)と、で構成されるデータフォーマット15を用いて定義される。かかるデータフォーマット15では、マトリックス状の一般型の1つのアレイについて情報数が12個となる。
任意方向型の図形パターン群を始点終点型で定義する場合、図9(b)に示すように、図形コード、複数の図形パターンの配置の配列種を示す配列種識別子のうち任意方向型であることを示す型識別情報(Type)と、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向の終了図形座標X(Xe)と、y方向の終了図形座標Y(Ye)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、繰り返し数(N)と、で構成されるデータフォーマット14を用いて定義される。ここでは、任意方向型であることを示す型識別情報が定義されるため、繰り返し数の情報は1つあれば足りる。そのため、かかるデータフォーマット14では、任意方向型の1つのアレイについて情報数が11個となる。
水平方向型の図形パターン群を始点終点型で定義する場合、図9(c)に示すように、図形コード、複数の図形パターンの配置の配列種を示す配列種識別子のうち水平方向型であることを示す型識別情報(Type)と、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、x方向の終了図形座標X(Xe)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、繰り返し数(N)と、で構成されるデータフォーマット16を用いて定義される。ここでは、水平方向型であることを示す型識別情報が定義されるため、x方向の終了図形座標X(Xe)が定義されていればよく、y方向の終了図形座標Y(Ye)の情報が無くとも足りる。また、繰り返し数の情報も1つあれば足りる。そのため、かかるデータフォーマット16では、水平方向型の1つのアレイについて情報数が10個となる。
垂直方向型の図形パターン群を始点終点型で定義する場合、図9(c)に示すように、図形コード、複数の図形パターンの配置の配列種を示す配列種識別子のうち垂直方向型であることを示す型識別情報(Type)と、x方向の開始図形サイズX(Lsx)と、y方向の開始図形サイズY(Lsy)と、x方向の開始図形座標X(Xs)と、y方向の開始図形座標Y(Ys)と、y方向の終了図形座標Y(Ye)と、x方向の終了図形サイズX(Lex)と、y方向の終了図形サイズY(Ley)と、繰り返し数(N)と、で構成されるデータフォーマット18を用いて定義される。ここでは、垂直方向型であることを示す型識別情報が定義されるため、y方向の終了図形座標Y(Ye)が定義されていればよく、x方向の終了図形座標X(Xe)の情報が無くとも足りる。また、繰り返し数の情報も1つあれば足りる。そのため、かかるデータフォーマット18では、垂直方向型の1つのアレイについて情報数が10個となる。
以上のように、任意方向型、水平方向型、及び垂直方向型では、繰り返し数として、一方向分の繰り返し数を定義すればよい。これにより、2方向(x,y方向)分の繰り返し数を定義する場合より情報数を1つ削減できる。さらに、水平方向型、及び垂直方向型では、終了図形座標として、一方向分の座標を定義すればよい。これにより、2方向(x,y方向)分の終了図形座標を定義する場合より情報数を1つ削減できる。
以上のように、型識別情報(Type)を定義することで、配列種に応じてデータ量を削減できる。
ここで、終了図形サイズの代わりに、隣り合う要素の伸縮分、或いは、最終伸縮サイズで定義しても好適である点は上述した通りである。また、終了図形座標の代わりにピッチで定義してもよい。かかる場合、マトリックス状の一般型では、x方向の終了図形座標X(Xe)の代わりにx方向のピッチX(Px)が定義され、y方向の終了図形座Y(Ye)の代わりにy方向のピッチY(Py)が定義されるので、情報数は12となる。水平方向型では、x方向の終了図形座標X(Xe)の代わりにx方向のピッチX(Px)が定義されるので、情報数は10となる。垂直方向型では、y方向の終了図形座Y(Ye)の代わりにy方向のピッチY(Py)が定義されるので、情報数は10となる。
図10は、実施の形態1におけるデータフォーマットの描画データと従来のデータフォーマットの描画データとにおける図形数とデータ量の関係を示す図である。従来のデータフォーマットのように、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きく或いは小さくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群を、個々の図形パターンとして定義した描画データを作成する方法では、図形数に比例してデータ量が増加する。これに対して、実施の形態1のように、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きく或いは小さくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群を、1つのアレイとして定義した描画データを作成する方法では、アレイ内の図形が増えてもデータ量は増加しない。よって、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きく或いは小さくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群が配置されるパターンレイアウトでは、描画データのデータ量を大幅に低減できる。
図11は、実施の形態1における描画データの作成装置の構成の一例を示す概念図である。描画データの作成装置50は、CPU等の制御計算機52、メモリ54、及び磁気ディスク装置等の記憶装置56,58を備えている。記憶装置56にはCADデータ等の設計データが外部から入力され、記憶(格納)されている。制御計算機52は、記憶装置56から設計データを読み出し、同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きく或いは小さくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群について、上述したデータフォーマットで定義した描画データを作成する。そして、作成された描画データは記憶装置58に出力され、記憶(格納)される。制御計算機52に入力或いは出力される情報、演算中の情報はその都度メモリ54に一時的に記憶される。
図12は、実施の形態1における描画データを入力して、パターンを描画する描画装置の構成を示す概念図である。図12において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例である。特に、可変成形型の描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、主偏向器208及び副偏向器209が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象となるマスク等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスクが含まれる。また、試料101には、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。
制御部160は、制御計算機110、メモリ111、制御回路120、及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142を有している。制御計算機110、メモリ111、制御回路120、及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142は、図示しないバスを介して互いに接続されている。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。例えば、位置偏向用には、主偏向器208と副偏向器209の主副2段の偏向器を用いているが、1段の偏向器によって位置偏向を行なう場合であってもよい。
記憶装置140には、作成された描画データが外部より入力され記憶(格納)される。描画データ処理部となる制御計算機110は、記憶装置140から描画データを読み出し、複数段のデータ変換処理を行って、描画装置固有のフォーマットとなるショットデータを生成する。そして、ショットデータは記憶装置142に出力され記憶される。制御計算機110に入力或いは出力される情報、演算中の情報はその都度メモリ111に一時的に記憶される。制御回路120は、記憶装置142からショットデータを読み出し、ショットデータに従って、描画部150を制御する。描画部150は、電子ビーム200を用いて、描画データ中に定義された図形パターン群を試料101に描画する。描画部150は、具体的には以下のように動作する。
電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。偏向器205によって、かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像は偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。このように電子ビームは可変成形される。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、主偏向器208及び副偏向器209によって偏向され、連続的に移動するXYステージ105に配置された試料101の所望する位置に照射される。図12では、位置偏向に、主副2段の多段偏向を用いた場合を示している。かかる場合には、主偏向器208でストライプ領域を仮想分割した小領域となるサブフィールド(SF)の基準位置にステージ移動に追従しながら電子ビーム200を偏向し、副偏向器209でSF内の各照射位置にかかるビームを偏向すればよい。
以上のように、本実施の形態によれば、1つのアレイとして図形パターン群を定義できるので、描画データのデータ量を低減できる。よって、データ処理を行う際のデータ読み込み時間や描画処理を行う総処理時間(TAT)の遅延を抑制できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置及び方法は、本発明の範囲に包含される。
10,12,14,15,16,18 データフォーマット
11,13 図形パターン
20,21 任意角図形
31,33,35,37 図形パターン
32,34,36,38 図形パターン
50 描画データの作成装置
52 制御計算機
54 メモリ
56,58 記憶装置
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
111 メモリ
120 制御回路
140,142 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205 偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
208 主偏向器
209 副偏向器
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (4)

  1. 荷電粒子ビームを用いて試料に図形パターンを描画するための描画データの作成方法であって、
    同一図形種かつ同一ピッチでありながらサイズが一定間隔で大きく或いは小さくなる複数の図形パターンからなる図形パターン群を、1つのアレイとして、終了図形サイズ、隣り合う図形からの寸法差、及び開始図形と終了図形との間の寸法差のうちの1つと、図形種の識別子と、開始図形サイズと、開始図形座標と、終了図形座標と、繰り返し数と、を用いて定義されるように、描画データを作成することを特徴とする描画データの作成方法。
  2. 前記複数の図形パターンの配置の配列種を示す配列種識別子をさらに用いて定義されるように、前記描画データを作成することを特徴とする請求項記載の描画データの作成方法。
  3. 前記繰り返し数として、一方向分の繰り返し数を定義することを特徴とする請求項1又は2記載の描画データの作成方法。
  4. 前記複数の図形パターンの配置の配列種を示す配列種識別子をさらに用いて定義されるように、前記描画データを作成し、
    前記繰り返し数として、一方向分の繰り返し数を定義し、
    前記終了図形座標として、一方向分の座標を定義することを特徴とする請求項1記載の描画データの作成方法。
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