JP5630580B2 - 系統連系装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池、燃料電池、或いは蓄電池等の直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換して、この交流電力を商用電力系統へ重畳する系統連系装置に関する。
従来より、太陽電池、燃料電池、或いは蓄電池等の直流電力を交流電力に変換し、系統連系用リレーを介して商用電力系統へ連系する系統連系装置が提供されている。
系統連系装置は、太陽電池、燃料電池、或いは蓄電池等の直流電源の出力電力を三相の交流電力に変換するインバータ回路、インバータ回路の出力する交流電力に含まれる高調波成分を除去するフィルタ回路、フィルタ回路と商用電力系統との間に接続された系統連系用リレー、マイコンからなり昇圧回路やインバータ回路の各スイッチ素子及び系統連系用リレーに開閉信号を与える制御回路で構成される(特許文献1)。
特開平7−322505
特許文献1に示すように、インバータ回路は、2つのスイッチ素子を直列に接続したアーム回路を複数並列に接続して構成される(特許文献1ではU相、V相、W相夫々を制御するために3並列になっている)。これらのスイッチ回路に所定のPWM信号が入力されることにより、インバータ回路は直流電力を交流電力に変換する。
制御回路は、インバータ回路を駆動するために、スイッチ素子へ出力するPWM信号を生成する。図4に従来のインバータ回路を制御する制御回路のブロック図を示す。この図に示すように、制御回路908は、位相検出器907、座標変換器901、加算器902、903、PI制御器904、逆座標変換器905、及びPWM制御器906を有する。
位相検出器907は、商用電力系統の線間電圧に基づいて位相θを判断する。座標変換器901は、U相電流Iu、及びW相電流Iwを位相θに基づいて、商用電力系統の回転座標上の電流ベクトルId、Iqに演算する。加算器902、903は、目標電流ベクトルItd、Itqと電流ベクトルId、Iqの差分(誤差)を演算する。PI制御器904は、この誤差がゼロになるようにd軸制御値Cd、q軸制御値Cq(制御ベクトル)を演算する(PI制御)。逆座標変換器905は、制御ベクトルCd、Cqを位相θに基づいて、3つのアーム回路を駆動するための制御値Cu、Cw、Cvに逆変換する。PWM制御器906は、制御値Cu、Cw、Cvと搬送波を比較して夫々のアーム回路のスイッチング素子のスイッチングタイミング(スイッチのONデューティ)を定め、このタイミングにてスイッチ素子のON/OFFのゲート信号(PWM信号)を生成し、インバータ回路のスイッチ素子を駆動する。
しかしながら、目標電流ベクトルItd、Itqと電流ベクトルId、Iqの差分(誤差)をゼロするためのPI制御では、電圧センサや電流センサ等の検出回路の遅延等の問題により、実際に誤差をゼロにすることは難しかった。また、PI制御では、ゼロクロス歪みのような急峻な電流の変化にも対応できず、結果、相電流Iu、Iv、Iwの電流波形が歪んでしまうという問題があった。
本発明は上述の問題に鑑みて成された発明であり、電流波形の歪を抑制する系統連系装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、ブリッジ接続された複数のスイッチ素子を有し、直流電力を交流電力へ変換して出力するインバータ回路と、前記交流電力の電流を検出する電流センサと、前記電流センサの検出する瞬時電流値と該瞬時電流値の目標値との誤差を周期的に演算し、前記誤差がゼロになるような制御値を求め、該制御値に基づいて前記スイッチ素子を駆動する制御回路と、を備えた系統連系装置において、前記制御回路は、過去に演算された複数の前記誤差の内少なくとも2つを、夫々重みづけして合算し、前記重みづけは、前記電流の歪みが小さくなるように、前記合算される誤差の内最新の誤差に、他の誤差に重みづけられる値よりも重い重みづけをし、前記合算で得られる合算値により前記制御値を補正し、補正した制御値により前記スイッチ素子のスイッチングタイミングを定め、該スイッチングタイミングにより前記スイッチ素子を駆動する。
本発明によれば、合算される誤差の内最新の誤差に、他の誤差に重みづけられる値よりも重い重みづけをして複数の誤差(2つ以上)を合算する。そして、この合算で得られる合算値により制御値を補正する。このため、瞬時電流値とその目標値との差分(誤差)をゼロにするような制御を行った場合に、誤差が残ったとしても、残った誤差を加味して制御値を補正するため、誤差が小さくなり、インバータ回路の出力する電流波形の歪みを抑制することができる。また、合算される誤差の内最新の誤差に、他の誤差に重みづけられる値よりも重い重みづけを行うため、最新の誤差の影響を強く反映した補正を行うことになる。これにより、過去に検出した誤差の影響を抑制することができ、よりインバータ回路の出力する電流波形の歪を抑制する効果が期待できる。
また、上述の発明において、前記複数の誤差の内、より過去に演算された誤差に、より小さな値を重みづけすることを特徴とする。
また、上述の発明において、前記合算値は、前記複数の誤差の内、前記最新の誤差を含む、連続で演算された誤差を合算した値であることを特徴とする。
また、上述の発明において、前記合算値は、前記複数の誤差の内、前記最新の誤差を含む、所定数おきに演算された誤差を合算した値であることを特徴とする。
本発明によれば、電流波形の歪を抑制する系統連系装置を提供することができる。
本実施形態に係る太陽光発電システム100を示す構成図である。 制御回路8の機能ブロック図である。 理想の電流波形と実際の電流波形を示す図である。 従来のインバータ回路を制御する制御回路のブロック図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本実施形態に係る太陽光発電システム100を示す構成図である。この図に示すように太陽光発電システム100は、太陽電池1(直流電源)、系統連系装置2を備える。
系統連系装置2は、昇圧回路4、インバータ回路5、フィルタ回路6、系統連系用リレー7、制御回路8、電流センサCTi、CT1、CT2、及び電圧センサVSi、VS1、VS2、VSuv、VSwvを備える。系統連系装置2は、系統連系用リレー7を介してインバータ回路5の出力する三相の交流電力を商用電力系統30へ重畳する。
昇圧回路4は、太陽電池1から出力された直流電圧を昇圧する。そして、昇圧回路4は、この昇圧した直流電圧をインバータ回路5へ出力する。昇圧回路4には、図1に示すように、リアクトル41、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)のようなスイッチ素子42、及びダイオード43を有して構成される。昇圧回路4の入力側には、太陽電池1が接続され、太陽電池1の正極と直列にリアクトル41とダイオード43とが接続される。スイッチ素子42は、リアクトル41及びダイオード43の接続点と太陽電池1の負極との間に接続され、その間を開閉する。
昇圧回路4は、制御回路8によって動作が制御される。具体的には、制御回路8がONデューティ比を決定し、そのデューティ比を有するパルス信号をスイッチ素子42のゲートに周期的に与える。すると、スイッチ素子42は、周期的に開閉し、昇圧回路4は、デューティ比に応じた所定の昇圧比を得る。
インバータ回路5は、2つのコンデンサ3a、3b、及び複数のスイッチ素子51〜54を有し、昇圧回路4を介して太陽電池1から出力される直流電力を交流電力へ変換して商用電力系統30へ出力する。コンデンサ3aと3bには、容量の大きい(6000〜15000μF程度)電解コンデンサが用いられる。コンデンサ3aと3bは、直列に接続されて直列回路を成している。この直列回路は、ダイオード43と太陽電池1の負極とに接続される。また、スイッチ素子51とスイッチ素子52は直列接続され第1のアーム回路を成しており、スイッチ素子53とスイッチ素子54は直列接続され第2のアーム回路を成している。インバータ回路5は、直列回路、第1のアーム回路、第2のアーム回路を夫々並列に接続し、コンデンサ3a、3bの接続点、スイッチ素子51、52の接続点、スイッチ素子53、54の接続点から三相の交流電力を出力するハーフブリッジ接続が成されている。
インバータ回路5のスイッチ素子51〜54には、IGBTのようなスイッチ素子を用いると良い。インバータ回路5は、制御回路8によってその動作が制御される。インバータ回路5は、制御回路8のPWM(Pulse Width Modulation)制御にしたがって各スイッチ素子51〜54を周期的に開閉し、入力される直流電力を三相交流電力に変換する。三相交流電力は、スイッチ素子53と第2スイッチ素子54との接続点から延びるU相出力線u、コンデンサ3aとコンデンサ3bとの接続点から延びるV相出力線v、スイッチ素子51と第2スイッチ素子52との接続点から延びるW相出力線wに供給される。
フィルタ回路6は、リアクトル61、62、及びコンデンサ63a、63b、63cからなる。また、フィルタ回路6は、スイッチ素子51及びスイッチ素子52の接続点と、スイッチ素子53及びスイッチ素子54の接続点と、コンデンサ3a及びコンデンサ3bの接続点とに接続される(インバータ回路5の出力側に設けられる)。具体的には、U相出力線uにリアクトル61が介在し、W相出力線wにリアクトル62が介在している。そして、各コンデンサ63a、63b、63cをデルタ結線した結線点に、夫々、U相出力線u、V相出力線v、W相出力線wが接続されている。フィルタ回路6は、インバータ回路5の各スイッチ素子51〜54が開閉するときに生ずる三相交流電流の高調波成分を除去する。
系統連系用リレー7は、商用電力系統30に接続される出力線u、v、wに介在し、出力線u、v、wの開閉を行う。また、系統連系用リレー7は、制御回路8からの制御信号によって閉状態と開状態が制御され、系統連系装置2(太陽電池1)と商用系統30とを連系または解列するものである。
各電流センサCTi、CT1、CT2には、カレントトランスが用いられる。電流センサCTiは、太陽電池1の正極とリアクトル41との間に設けられた直流電流検出用のセンサであり、昇圧回路4に入力する電流Iinを検出する。電流センサCT1は、コンデンサ63a及びコンデンサ63cの結線点とリアクトル61との間に設けられ、インバータ回路5の出力する交流のU相電流Iuを検出する。電流センサCT2は、コンデンサ63b及びコンデンサ63cの結線点とリアクトル62との間に設けられ、インバータ回路5の出力する交流のW相電流Iwを検出する。これらの電流センサCT1、CT2により検出されるU相電流Iu、W相電流Iwは、瞬時電流である。
次に、電圧センサVSi、VS1、VS2、VSuv、VSwuについて述べる。電圧センサVSiは、昇圧回路4の入力側に設けられ、昇圧回路4の直流の入力電圧Vinを検出する。電圧センサVS1は、昇圧回路4の出力側に設けられ、昇圧回路4の直流の出力電圧Vc(直列回路3a、3bの両端電圧)を検出する。電圧センサVS2は、コンデンサ3bと並列に接続され、コンデンサ3bの直流の両端電圧Vcbを検出する。電圧センサVSuvは、U相出力線uとV相出力線vに接続され、U相出力線uとV相出力線vの交流の線間電圧Vuvを検出する。電圧センサVSwvは、W相出力線wとV相出力線vに接続され、W相出力線wとV相出力線vの交流の線間電圧Vwvを検出する。これらの線間電圧Vuv、Vwvは、瞬時電圧である。
制御回路8は、上述の各種センサCTi、CT1、CT2、VSi、VS1、VS2、VSuv、VSwvを用いて、昇圧回路4、インバータ回路5、及び系統連系用リレー7の動作を制御する。
制御回路8は、太陽電池の出力電力が最大になるように昇圧回路4をMPPT動作させる。MPPT動作は、電流センサCTiから得られる電流Iin、と電圧センサVSiから得られる電圧Vinにより電力Pを換算し、電力Pが最大になるように昇圧回路のスイッチ素子41のONデューティを調節することで行う。
本発明の特徴となるインバータ回路5の制御について以下に説明する。図2に、制御回路8の機能ブロック図を示す。制御回路8は、座標変換器101、減算器102、103、PI制御器104、逆座標変換器105、PWM制御器106、FIRフィルタ107、位相検出器108、及び加算器109、110を有する。
位相検出器108は、電圧センサVSuv、VSwvの検出する線間電圧Vwv及び線間電圧Vuvを入力し、三相交流電圧の位相θを判断する。位相検出器108は、検出された位相θを座標変換器101へ出力する。
座標変換器101は、電流検出センサCT1、CT2の検出するU相電流IuとW相電流Iw、及び位相θを入力し、相電流Iu、Iwを商用電力系統30の回転座標系上の電流ベクトルに演算する。回転座標系は、互いに直交するd軸とq軸とからなり、電流ベクトルのd軸成分をId(d軸電流)、電流ベクトルのq軸成分(q軸電流)をIqとする。
減算器102は、d軸電流Idと、この電流Idの目標値(d軸電流目標値)Itdを入力し、d軸電流Idとd軸電流目標値Itdとのd軸誤差edを演算する。減算器102は、演算したd軸誤差edをPI制御器104とFIRフィルタ107とへ出力する。
減算器103は、q軸電流Iqと、この電流Iqの目標値(q軸電流目標値)Itqを入力し、q軸電流Iqとq軸電流目標値Itqとのq軸誤差eqを演算する。減算器103は、演算したq軸誤差eqをPI制御器104とFIRフィルタ107とへ出力する。
目標電流Itdは、電流ベクトルの目標値である目標電流ベクトルのd軸成分であり、目標電流Itqは、電流ベクトルの目標値である目標電流ベクトルのq軸成分である。また、目標電流ベクトルは、目標となる三相交流電流を回転座標系上に座標変換したものである。このため、回転座標系にて目標電流ベクトルの位相、大きさを設定することにより、所望の有効電流や無効電流を有する三相交流電流を得ることができる。
PI制御器104は、d軸誤差ed、q軸誤差eqを入力し、これらの誤差ed、eqが夫々ゼロになるようにd軸制御値Cd、及びq軸制御値Cqを算出し、加算器109、110へ出力する。
FIRフィルタ107には、d軸誤差ed、q軸誤差eqが順次入力され、過去に演算された誤差ed、eqを含めて複数の誤差が時系列に記憶されている。FIRフィルタ107では、これらの複数の誤差ed、eqについて、夫々重みづけして合算しd軸合算値ad、q軸合算値aqを求める。具体的には、d軸合算値adを下記(数1)により演算し、q軸合算値aqを下記(数2)により演算する。
Figure 0005630580
Figure 0005630580
ここで、ediは、i=0のed0を最新とし、i番目前に演算されたd軸誤差edを示す。また、hdiは、i=0のhd0を最新とし、i番目前に演算されたd軸誤差に重みづけられる値を示す。また、eqiは、i=0のeq0を最新とし、i番目前に演算されたq軸誤差edを示す。また、hqiは、i=0のhq0を最新とし、i番目前に演算されたq軸誤差eqに重みづけられる値を示す。
誤差edi、eqiに重みづけられる値hdi、hqiは、より過去に演算された誤差に重みづけられる値hdi、hqiほど小さな値を重みづけるようにすると良い。本実施形態ではn=3とし、値hdi、hqiは、(数3)に示すように、1/2から始まり1/2ずつ減少する重みを利用する。尚、値hdi、hqiは、予め実験等により最適な値を求めておくと良い。
Figure 0005630580
(数1)〜(数3)をまとめると、d軸合算値ad、q軸合算値aqは(数4)、(数5)により演算される。FIRフィルタ107は、演算したd軸合算値ad、q軸合算値aqを加算器109、110へ出力する。
Figure 0005630580
Figure 0005630580
加算器109では、d軸制御値Cdにd軸合算値adを加算し、d軸制御値Cdを補正する。加算器109は、補正したd軸電圧指令値(Cd+ad)を逆座標変換器105へ出力する。
加算器110では、q軸制御値Cqにq軸合算値aqを加算し、q軸制御値Cqを補正する。加算器110は、補正したq軸制御値(Cq+aq)を逆座標変換器105へ出力する。
逆座標変換器105は、補正したd軸制御値(Cd+ad)、補正したq軸制御値(Cq+aq)、及び位相θを入力し、二相三相変換を行い、第1のアーム回路、及び第2のアーム回路を駆動するための制御値Cu、Cwを演算する。そして、逆座標変換器105は、演算した第1のアーム回路の制御値Cu、及び第2のアーム回路の制御値CwをPWM制御器106へ出力する。
PWM制御器106は、制御値Cuと搬送波とによりインバータ回路5の第1のアーム回路1のスイッチ素子51、52のスイッチングタイミングを定め、このスイッチングタイミングによりスイッチ素子51、52をON/OFF(駆動)する。また、制御値Cwと搬送波とによりインバータ回路5の第2のアーム回路のスイッチ素子51、52のスイッチングタイミングを定め、このスイッチングタイミングによりスイッチ素子51、52をON/OFF(駆動)する。
本実施形態によれば、誤差ed、eqに重みづけられる値hdi、hqiに、1/2から始まり1/2ずつ減少する重みを利用しているため、合算される誤差の内最新の誤差に、他の誤差に重みづけられる値よりも重い重みづけをして複数の誤差を合算することになる。そして、この合算で得られる合算値により制御値を補正する。このため、瞬時電流値とその目標値との差分(誤差)をゼロにするような制御を行った場合に、誤差が残ったとしても、残った誤差を加味して制御値を補正するため、誤差が小さくなり、インバータ回路の出力する電流波形の歪みを抑制することができる。また、合算される誤差の内最新の誤差に、他の誤差に重みづけられる値よりも重い重みづけを行うため、最新の誤差の影響を強く反映した補正を行うことになる。これにより、過去に検出した誤差の影響を抑制することができ、よりインバータ回路の出力する電流波形の歪を抑制する効果が期待できる。
特に本実施形態では、前記複数の誤差の内、より過去に演算された誤差に、より小さな値を重みづけるようにしているため、最新の誤差の影響を一番強く反映した補正を行うことができる。このため、よりインバータ回路の出力する電流波形の歪を抑制することができる。
また、積算される誤差の数が有限(本実施形態では4個)であるため、関連の小さいより過去の誤差を切り捨てている。このため、より歪の補正効果が期待できる。また、目標出力電流の変動へも追従できる。
図3は、理想の電流波形と実際の電流波形を示す図である。図3(a)は、FIRフィルタを適用せずにPI制御だけを行った場合の波形であり、図3(b)は、PI制御に加えてFIRフィルタを適用した場合の波形を示す。図3(a)、(b)共に細い線Itが理想の電流波形を示し、太い線Irが実際の電流波形を示す。図3に示すように、図3(a)に比べて、図3(b)の方が理想の電流波形Itに実際の電流波形Irが密接しており、FIRフィルタを用いた方が、電流波形の歪みが取れていることが確認できる。
また、本実施形態によれば、合算値ad、aqは、複数の誤差edi、eqiの内、最新の誤差ed0、eq0を含む、連続で演算された誤差を合算した値である。このため、より最新の誤差に近い値を用いて合算値を演算することができるので、よりインバータ回路の出力する電流波形の歪みを抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、以上の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、本実施の形態では、合算値ad、aqは、複数の誤差edi、eqiの内、最新の誤差ed0、eq0を含む、連続で演算された誤差を合算した値を用いたが、前記複数の誤差の内、前記最新の誤差を含む、所定数おきに演算された誤差を合算した値を用いても良い。この場合、合算値ad、aqは、(数6)、(数7)に示されるようになり、αに定数を入れることで、いくつおきに演算された誤差を利用するかを規定することができる(この場合、α−1おきに演算された誤差を利用して合算値を演算することとなる)。
Figure 0005630580
Figure 0005630580
αを調節することにより、α−1おきに演算された誤差を利用して合算値を演算することになるため、周期的に表れる誤差に対して歪みを補正することができる。
また、例えば、本実施形態では、合算値ad、aqを(数1)、(数2)を利用して求めたが、以下の(数8)、(数9)に示すように、前回演算したad、aqに係数had、haqをかけたものに、最新に演算した誤差ed0、eq0に係数hd、hqをかけたものを加算して求めても良い(ただし、係数had、haqは1より小さい)。
Figure 0005630580
Figure 0005630580
この様にすることで、過去に演算した誤差がhad×adの項に集約されることになるため、過去に演算した誤差を記憶せずとも、過去に演算した誤差を加味することができ、メモリを節約することができる。また、設定する係数の数が各加算値ad、aqに2つと少ないため、係数の設定が楽になる。
また、例えば、本実施形態において、太陽光発電システム100の例を挙げたが、太陽電池1の代わりに、蓄電池や燃料電池などの直流電源を使用することができる。また、これらの直流電源の出力する直流電力の代わりに交流電源(風力発電機など)の交流電力を直流電力に整流したものを系統連系装置2へ入力しても良い。
また、例えば、本実施形態において、ハーフブリッジ接続されているインバータ回路5を用いたが、フルブリッジ接続されているインバータ回路を用いることもできる。
また、例えば、制御値Cd、Cqに対してFIRフィルタ107を用いて補正を行ったが、制御値Cd、Cq、及び合算値ad、aq夫々を逆座標変換し、座標変換した後の制御値に座標変換した後の合算値を加えるようにしても良い。
また、本実施形態では、座標変換を行って変換した座標上で誤差を算出して補正を行ったが、座標変換を行わずに、電流Iu、Ivの波形とPI制御により算出される基準波形(制御値)との誤差を算出して、誤差の合算値を基準波形に加算するようにしても良い。
また、本実施形態では、制御値を、第1のアーム回路、及び第2のアーム回路を駆動するための制御値としたが、PI制御器104においては、電圧値を指令する値や、電流値を指令する値を演算する場合もあるのでこれらも制御値ということができる。
1 太陽電池
2 系統連系装置
3 電解コンデンサ
4 昇圧回路
5 インバータ回路
6 フィルタ回路
7 系統連系用リレー
8 制御回路
30 商用電力系統
CTi 電流センサ
CT1 電流センサ
CT2 電流センサ
VSi 電圧センサ
VS1 電圧センサ
VS2 電圧センサ
VSuv電圧センサ
VSwv電圧センサ

Claims (4)

  1. ブリッジ接続された複数のスイッチ素子を有し、直流電力を交流電力へ変換して出力するインバータ回路と、
    前記交流電力の電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサの検出する瞬時電流値と該瞬時電流値の目標値との誤差を周期的に演算し、前記誤差がゼロになるような制御値を求め、該制御値に基づいて前記スイッチ素子を駆動する制御回路と、を備えた系統連系装置において、
    前記制御回路は、過去に演算された複数の前記誤差の内少なくとも2つを、夫々重みづけして合算し、前記重みづけは、前記電流の歪みが小さくなるように、前記合算される誤差の内最新の誤差に、他の誤差に重みづけられる値よりも重い重みづけをし、前記合算で得られる合算値により前記制御値を補正し、補正した制御値により前記スイッチ素子のスイッチングタイミングを定め、該スイッチングタイミングにより前記スイッチ素子を駆動する系統連系装置。
  2. 前記複数の誤差の内、より過去に演算された誤差に、より小さな値を重みづけすることを特徴とする請求項1に記載の系統連系装置。
  3. 前記合算値は、前記複数の誤差の内、前記最新の誤差を含む、連続で演算された誤差を合算した値であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の系統連系装置。
  4. 前記合算値は、前記複数の誤差の内、前記最新の誤差を含む、所定数おきに演算された誤差を合算した値であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の系統連系装置。




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