JP5630034B2 - レーダ装置及び目標探知方法 - Google Patents
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Description
から得られる信号の包絡線成分を取得する包絡線検波部と、この包絡線検波部により取得された包絡線成分に基づいて上記組み合わせ間の補正量を決定する決定部と、この決定部で決定された補正量を用いて、上記各受信アンテナから得られる信号の位相を開口合成処理の前に補正するか、又は、他の組み合わせにおける送信アンテナから放射される信号の位相を補正する補正部と、を備える。
Wave)を採用したレーダ装置(以降、単にレーダ装置と表記する)について具体例を挙
げ説明を行う。実施形態としてのレーダ装置は、例えば、車両等に搭載される。しかしながら、本実施形態におけるレーダ装置は、それを搭載する装置、システムを限定するものではない。以下に挙げた各実施例はそれぞれ例示であり、本開示は以下の各実施例の構成に限定されない。
図1は、実施例1のレーダ装置の構成を示すブロック図である。実施例1におけるレーダ装置1は、図1に示すように、アレイアンテナ11、低雑音増幅器(以降、LNAと表記する)12、電力増幅器(以降、HPAと表記する)13、ミキサ(図1に示すMIX)14、アナログデジタル(以降、A/Dと表記する)変換器15(一時的にデジタルデ
ータを格納するメモリを実装する様に構成しても良い)、分岐器(以降、HYBと表記する)16、包絡線検波部(図1に示すHIL)17、相互相関計算部(図1に示すXCORR)18、データクリッパ19、位相補正部20、信号処理部21、発振モジュール22、CPU(Central Processing Unit)23、スイッチコントローラ24、スイッチ2
5、送信サイクル設定器(図1に示すP/Q)26等を有する。これら各ユニットは、ソフトウェアの構成要素又はハードウェアの構成要素、若しくはこれらの組み合わせとしてそれぞれ実現される([その他]の項参照)。
は共用アンテナARN/T2と表記する。
(#1)に接続するかを切り替える。共用アンテナAR1/T1はHPA13(#1)に接続
されると送信アンテナAT1として動作し、LNA12(#1)に接続されると受信アンテナAR1として動作する。同様に、スイッチ25(#2)は、共用アンテナARN/T2をHP
A13(#2)に接続するか、LNA12(#N)に接続するかを切り替える。共用アンテナARN/T2はHPA13(#2)に接続されると送信アンテナAT2として動作し、LN
A12(#N)に接続されると受信アンテナARNとして動作する。
イッチ25の切り替えタイミングを制御する。
送信サイクル情報(P/Q)の変更指示をCPU23へ送る。送信サイクル情報(P/Q)とは、基準信号の周期Tfを一単位として(但し、個々の共用アンテナを1つのタイム
スロットの中で送受用途に切り替える際のデューティー比は無視)、送信アンテナAT1を利用するタイムスロットの比率(P)と送信アンテナAT2を利用するタイムスロットの比率(Q)とを示す。
アンテナARNとして用い、共用アンテナAR1/T1を所定の周期で切り替えながら送信アン
テナAT1及び受信アンテナAR1として利用する。続いて、スイッチコントローラ24は、QTf(=Q×Tf)の間、共用アンテナAR1/T1を受信アンテナAR1として用い、共用ア
ンテナARN/T2を所定の周期で切り替えながら送信アンテナAT2及び受信アンテナARNと
して利用する。
所定の周期でプローブ信号を放射し、受信アンテナARNは継続的にエコー信号を受信する。[Tf、3Tf]の間には、送信アンテナAT2は所定の周期でプローブ信号を放射し、受信アンテナAR1は継続的にエコー信号を受信する。このタイミングチャートを参照し、測定開始時刻を0として、本実施形態に基づく「装置としての動作の1周期」を示すと、タイムスロット[0、PTf]ではAR1/T1を共用アンテナ、AR2〜ARNを受信アンテナとして動作させ、タイムスロット[PTf、(P+Q)Tf]ではARN/T2を共用アンテナ、AR1〜ARN-1を受信アンテナとして動作させる。
グ周波数でデジタルベースバンド信号に変換する。以降、このデジタルベースバンド信号を単に復調信号と表記する。
表記する)に於いて基準受信アンテナARNで受信されている様子を示している。更に、図3は、基準送信アンテナAT2からプローブ信号が放射され、そのエコー信号がタイムスロット[Tf、3Tf](以降、測定時間Bとも表記する)に於いて基準受信アンテナAR1で受信されている様子も示している。この図から明らかな様に、測定時間A及びBのそれぞれで受信された各信号に対して開口合成が成立するのは、測定時間Aに於いて基準受信アンテナARNで受信された信号と、測定時間Bに於いて基準受信アンテナAR1で受信された信号との位相長が一致する場合である。
持つ信号成分の存在を検出した場合、取得された包絡線信号を相互相関計算部18に送る。なお、包絡線検波部17は、当該フーリエ変換の最小周波数分解能より長い周期を持つ包絡線成分の存在を検出した場合、上述の送信サイクル情報(P及びQ)でのプローブ信号放射をCPU23に要求するように送信サイクル設定器26へ依頼するようにしてもよい(P、Q、及び、Tfの値を変更する事も含む)。なお、包絡線検波部17は、例えば
、ダイオード検波器、直交復調器、ヒルベルト変換器、ウェーブレット変換器、フィルタバンク等を利用して実現される。
(deg)、10キロメートル毎時(km/h))、T2(40(m)、3(deg)、
12.5(km/h))に設定し、SNR(Signal-to-Noise Ratio)を30デシベル(
dB)に設定した場合を示す。
理の結果を示し、グラフ(B−I)及び(B−O)は図2の例の[Tf、3Tf]間に得られる復調信号とそれに対して施される信号処理の結果を示す。
図示せず)に保持し、次の測定時間[Tf、3Tf]に処理された包絡線信号の位相が先の包絡線信号の位相と一致するタイミングを遅延量(タイムラグ)として検出する。なお、相互相関計算部18は、相互相関を取るにあたり、両包絡線信号の長さを合わせるために、信号長が短い、測定時間[0、Tf]に取得された包絡線信号の無信号区間をゼロパデ
ィングする。各包絡線信号の占める時間長は、CPUから送られる送信サイクル情報(図1に示すP/Q)により決まる値である。なお、今後特に断らないが、時間軸を持つグラフに於ける「時間」とは、測定時間そのものを表しているのではなく、データとしてのインデックスを表しており、従って、実際の測定時間の相違と無関係に、ゼロからカウントが開始している。
へ要求する様にしても良い。
データクリッパ19は、相互相関計算部18から送られた遅延量に基づいて、入力された各復調信号の包絡線成分の位相を合わせる。具体的には、データクリッパ19は、[Tf
、3Tf]間の各復調信号から当該遅延量以降のTf時間分の信号をそれぞれ切り出す。これにより、[0、Tf]間の各復調信号と包絡線の位相が一致するデータを、[Tf、3Tf]間の各復調信号から取得する事ができる(即ち、異なるタイムスロットに於いて取得
したデータ列から、包絡線の位相が一致したデータ列を得られる)。データクリッパ19
は、このように位相補正された各復調信号を位相補正部20へ送る。
位相が揃えられている。
の残留位相誤差を補正する。具体的には、各回路素子の特性バラツキ等も含めてベースバンド信号に含まれる残留位相誤差の影響をキャンセルするために、後述する式(2.4)を用いて(時間ドメインに於ける)補正量を算出し、この補正量に応じて、データクリッパで包絡線の位相が合う様に切り取られた測定時間[Tf、3Tf]における各復調信号の位相誤差を他の測定時間[0、Tf]での各復調信号の位相誤差にあわせるように補正す
る(但し、包絡線の位相を揃えたデータであれば、時間ドメインのデータにFFTを掛けて周波数ドメインのデータに変換し、式(1.13)式で補正量を算出し、周波数ドメインに於いて上述の様な補正処理を実施しても良い)。このように残留位相誤差の補正が行われた各信号は、信号処理部21へ送られる。
メインの信号に対して測角アルゴリズムを適用するようにしてもよい。開口合成手法及び測角アルゴリズムは周知の技術を用いればよいため、ここでは説明を省略する。なお、信号処理部21は、測角アルゴリズムにおいて、自己相関成分を含まない相関行列を用いるようにしてもよい。
以下、上述の実施例1におけるレーダ装置1の作用及び効果について説明する。
共用アンテナARN/T2が送信アンテナ又は受信アンテナとして利用され、受信アンテナAR2からARN-1及び共用アンテナAR1/T1が受信アンテナとして利用される。
成するRF−VCOのキャリア角周波数を示す。また、vTX2(t)のΔφは送信時間差
による位相ずれを示す。なお、以降の説明では、角周波数と周波数とを区別しない。
θm(deg)(時不変)なる位置を視線方向相対速度vm(km/h)で運動し続けるものと仮定する。これにより、各受信アンテナで受信されたエコー信号vTX1 RX,n(t)、
vTX2 RX,n(t)は、式(1.5)、(1.6a)、(1.6b)の定義を用いて、以下
の式(1.4a)及び(1.4b)で表せる(n=1〜N、m=1〜M)。受信信号vTX1 RX,n(t)は、測定時間[0、Tf]に於いて、送信アンテナAT1から放射されたプローブ信号のエコー信号を受信アンテナAR1〜ARNで受信した各信号を示す。受信信号vTX2 RX,n(t)は、測定時間[Tf、2Tf]に於いて、送信アンテナAT2から放射されたプロ
ーブ信号のエコー信号を受信アンテナAR1〜ARNで受信した各信号を示す。なお、nTX1 n(t)及びnTX2 n(t)は加法性ガウス雑音である。
らデジタルベースバンド信号(以降、復調信号と表記する)に以下のような信号処理を施すことにより、被探知目標の角度及び距離を推定する。
散化された時間を動くものとする。例えば、[0、Tf]時間では、時間変数tは[0、
δt、2δt、・・・、(K−1)δt]を動く。
t)及びΔψTX2(t)に含める事で、式(1.7a)及び式(1.7b)は、以下の式
(1.9a)及び(1.9b)の様に書き換えることができる。
vTX1 RX,n(t)及びvTX2 RX,n(t)に対して開口合成が成立する条件は、基準組み合わせにおける各復調信号vTX1 RX,N(t)、vTX2 RX,1(t)の位相長が双方の測定時間で一致することである。よって、開口合成を成立させるには、上記式(1.9a)及び(1.9b)で示される位相誤差ΔψTX1(t)及びΔψTX2(t)の扱いが問題となる。
インデックスがk(k=−K/2+1〜K/2)番目の要素は、以下の式(1.10)で与えられるから、m番目の目標に対応する信号成分のフーリエ変換結果は、空間位相を除いて式(1.11a)で示すことができる。但し、式(1.11a)の左辺は、例えば、下記式(1.11b)のように定義した場合には、式(1.11c)等により得られる。なお、一般性を失わずg0 TX1=1とおいて良い。
目標間の距離差は約1.1(mm)に過ぎず、装置の距離分解能(≒0.75(m))と比べて遥かに小さな値である。言い替えれば、2つの測定時間を通して、各被探知目標の距離は同じとみなすことができるため、距離遅延によって定まる周波数ωB 1及びωB 2は、同一の値ωBとなると考えて良い(式(2.1)参照。具体的には、周波数ωB 1及びωB 2
は40(m)で概ね13(kHz)となる)。以上より、上記式(1.9a)及び(1.9b)は以下の式(2.2a)及び(2.2b)のように書き換えることができる。
)で表わすことができる。この式(2.3a)によれば、時間的に不変の空間位相(2π/λ)(n−1)dsin(θm)が、時間に従って変化するドップラー位相推移(2π
/λ)2vmtの影響を受け、各目標の速度、時間、角度の組み合わせによって、時間的
に複雑な挙動を示す事が分かる(なお、ドップラー周波数は10(km/h)で1.4(kHz)程度である)。結果、図11に示した如く、時間ドメインにおいて角度推定を行った際に観察された現象(時間的に不変であるはずの角度が時間に応じて変化する)が生じると考えられる。そして、このような現象が上述のような問題点(図10で示されるような誤推定)を招いていると考えられる。
)]を掛けることで、vTX2 RX,n(t)の位相誤差をvTX1 RX,n(t)の位相誤差と共通の位相誤差ΔψTX1(t)に合わせた後、合成開口を行う。
掛かっているものと見なせる事に注目した。即ち、上記式(2.2a)において、vTX1 R
X,n(t)の総和項のみを取り出して整理すると、下記式(2.5)のように示すことが
できる。
これが、時間ドメインに於いて、位相補正から開口合成を行う事で、角度の時間変化は補正出来たにも拘わらず、目標の個数と角度の誤推定までは解決されなかった原因である。なお、元の被探知目標のドップラー信号間のビート信号(AM成分)は、式(2.5)(一般的には、式(1.9)や式(2.2))の包絡線として求められる事は明らかである。
位相が包絡線の影響によって大きく異なっていることが表されている。また、各包絡線信号の周波数(バイポーラ信号と見なした時)は、約73(Hz)であり、装置の最小周波数分解能である500(Hz)より遥かに小さいため、周波数ドメインで位相補正を施しても正確に開口合成ができないことも明らかである。
いて開口合成が成立する様に、位相の揃った信号部分を取得することができる。結果、任意の状況において実効的な受信アンテナの個数を増加させ、小型で多くのアンテナ(センサ)を備えたレーダ装置を実現することができる。即ち、実際の受信センサ数で分離可能な数より多くの目標に対して、精度の良い角度推定を実現することができる。
ようにしてもよい。この場合、EF推定部31は、この周波数が所定閾値より小さい場合には、送信サイクル設定器26から基準信号の周期Tfを変更する指令を出すようにして
もよい。
以下、実施例2におけるレーダ装置1の作用及び効果について説明する。
された包絡線の位相が等しくなる時間分だけ送信アンテナAT2からのプローブ信号の放射を遅らせればよい事が分かる。例えば、M=2の場合においては、上記式(3.2)から、包絡線を構成する信号成分1つであり、その周波数ωenvは以下の式(3.3)で示す
ことができる。
標T1及びT2の速度を示す。
る変調方式をプローブ信号の変調に採用した場合、この限りではない)。
)及びT2(40m、3deg、12.0km/h)に設定し、SNRを30(dB)に
設定したシーンを利用した。図17によれば、両送信アンテナから放射されたプローブ信号に対応して各基準受信アンテナで受信された信号に対応する各復調信号の包絡線成分の位相が揃っていることがわかる。
信号に対応して基準受信アンテナARNで受信されたエコー信号に包絡線検波を施すことを意味する。
上述の実施例1及び2では、説明を簡単にするために、送信のために利用する共用アンテナを2つ(共用アンテナAR1/T1及びARN/T2)備える例を示したが、本実施形態はこのような形態に限定するものではない。当該共用アンテナは任意の数に設定することができ
る。例えば、M(M>2)個の送信アンテナが設けられている場合には、実施例2におけるレーダ装置1は、次のように動作するようにすればよい。レーダ装置1は、M個の送信アンテナのうち、少なくともどれか1つの送信アンテナATmから規定の時間QTfだけプ
ローブ信号を放射し、ATmに対応する基準受信アンテナARnから得られるエコー信号に包絡線検波を施し、包絡線の周波数ωenvを推定する。次に、レーダ装置1は、例えば、残
りの(M−1)個の送信アンテナから遅延量ΔT=2πkl/ωenv(kl∈Z、l≠m)
分遅延させてプローブ信号を放射するようにすればよい。
で、これをフィルタバンク等によって先に検出し、vTX1/2 RX、n(t)にexp(−jωBt)を掛けて下記式(4.1)の成分を復調すれば、式(4.1)は式(1.17)と
同じ形の式に書き直すことができる。言い替えれば、エコー信号がドップラー成分のみから構成されるかのように復調信号を扱うことで角度推定処理が可能となる。なお、vTX1/2 RX、n(t)にexp(−jωBt)を掛けることに替え、全てのvTX1/2 RX、n(t)に
包絡線検波を施すようにしてもよい。
諸元(Tf=1/250(sec)、Δω=50(MHz))を持つレーダ装置で得ら
れたデータに512点のフーリエ変換を施した場合の周波数分解能、距離分解能は以下のとおりである(但し、ω+、ω-とはゼロ以上の最小の絶対値を持つ正、負側周波数である)。
最大周波数:500×512/2=128(kHz)
最小距離:TfC0(ω+−ω-)/16Δω=0.75(m) (C0は光速度)
[その他]
〈ハードウェアの構成要素(Component)及びソフトウェアの構成要素(Component)について〉
ハードウェアの構成要素とは、ハードウェア回路であり、例えば、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、ゲートアレイ、論理ゲートの組み合わせ、信号処理回路、アナログ回路等がある。
ェア、データベース、テーブル、関数、プロシジャ、サブルーチン、プログラムコードの所定の部分、データ構造、配列、変数、パラメータ等がある。これらソフトウェアの構成要素は、コンピュータ内において、1又は複数のメモリ上で実現されるか、或いは、1又は複数のメモリ上のデータが1又は複数のプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等)で実行されることにより実現さ
れる。
11 アレイアンテナ
12 低雑音増幅器(LNA)
13 電力増幅器(HPA)
14 ミキサ
15 アナログデジタル(A/D)変換器
16 分岐器(HYB)
17 包絡線検波部(HIL)
18 相互相関計算部(XCORR)
19 データクリッパ
20 位相補正部
21 信号処理部
22 発振モジュール
23 CPU(Central Processing Unit)
24 スイッチコントローラ
25 スイッチ
31 包絡線周波数推定部(EF推定部)
32 遅延素子
Claims (5)
- 目標を探知するレーダにおいて、
複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとのうち第1のタイムスロットにおいて第1の送信アンテナと第1の受信アンテナとの組み合わせを用いて前記第1の送信アンテナから送信されるプローブ信号と前記第1の受信アンテナで受信されるエコー信号とのミキシングにより得られる第1の信号の包絡線成分を取得する一方で、前記第1のタイムスロットと異なる第2のタイムスロットにおいて前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとのうち前記第1の送信アンテナと前記第1の受信アンテナの組み合わせと空間位相が等しい第2の送信アンテナと第2の受信アンテナとの組み合わせを用いて前記第2の送信アンテナから送信されるプローブ信号と前記第2の受信アンテナで受信される前記プローブ信号のエコー信号とのミキシングにより得られる第2の信号の包絡線成分を取得する包絡線検波部と、
前記第1の信号の包絡線成分と前記第2の信号の包絡線成分とを用いて包絡線成分間の遅延量を求める決定部と、
前記決定部で求められた遅延量を用いて、前記第1のタイムスロットにおいて前記第1の送信アンテナから送信されるプローブ信号と前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信されるエコー信号とがそれぞれミキシングされた信号の集合である第1の復調信号と、前記第2のタイムスロットにおいて前記第2の送信アンテナから送信されるプローブ信号と前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信されるエコー信号とがそれぞれミキシングされた信号の集合である第2の復調信号との位相を揃える補正部と、
を備えることを特徴とするレーダ装置。 - 前記決定部は、前記第1の信号の包絡線成分と前記第2の信号の包絡線成分との相互相関を取ることにより包絡線成分間の遅延量を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。 - 前記補正部は、前記第1の復調信号と合成する前記第2の復調信号の部分として、前記第2の復調信号の始点から前記遅延量だけ遅れた時点から前記第1のタイムスロットの時間長に相当する部分を切り出す、
ことを特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。 - 前記決定部は、前記第1の信号の包絡線成分と前記第2の信号の包絡線成分との相互相関のピーク値が所定閾値より低い場合には、所定変調方式のための基準信号の周期及び送信サイクル時間の少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項3に記載のレーダ装置。
- 目標を探知する目標探知方法であって、
複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとのうち第1のタイムスロットにおいて第1の送信アンテナと第1の受信アンテナとの組み合わせを用いて前記第1の送信アンテナから送信されるプローブ信号と前記第1の受信アンテナで受信されるエコー信号とのミキシングにより得られる第1の信号の包絡線成分を取得する一方で、前記第1のタイムスロットと異なる第2のタイムスロットにおいて前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとのうち前記第1の送信アンテナと前記第1の受信アンテナの組み合わせと空間位相が等しい第2の送信アンテナと第2の受信アンテナとの組み合わせを用いて前記第2の送信アンテナから送信されるプローブ信号と前記第2の受信アンテナで受信される前記プローブ信号のエコー信号とのミキシングにより得られる第2の信号の包絡線成分を取得するステップと、
前記第1の信号の包絡線成分と前記第2の信号の包絡線成分とを用いて包絡線成分間の遅延量を求めるステップと、
前記求められた遅延量を用いて、前記第1のタイムスロットにおいて前記第1の送信アンテナから送信されるプローブ信号と前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信されるエコー信号とがそれぞれミキシングされた信号の集合である第1の復調信号と、前記第2のタイムスロットにおいて前記第2の送信アンテナから送信されるプローブ信号と前記複数の受信アンテナでそれぞれ受信されるエコー信号とがそれぞれミキシングされた信号の集合である第2の復調信号との位相を揃えるステップと、
を含むことを特徴とする目標探知方法。
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