JP5628956B2 - Iii−n基板及びiii−nテンプレート - Google Patents

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Description

本発明は、III−N基板及び異種基板を含むIII−Nテンプレートに関する。ここで、Nは窒素を意味し、IIIは、アルミニウム、ガリウム、及びインジウム(以下、一部では(Al,Ga,In)と省略する)から選択された、周期表のIII主族の少なくとも1つの元素を意味する。本発明はさらに、これらのIII−N基板及びIII−Nテンプレートは、電子(光、光電子)デバイス/部品を製造するための基板又はテンプレートとして非常に適したものである。
従来、機械研磨及び/又は化学機械研磨は、GaAs等の半導体基板の表面を平坦化し平滑化するために、商業的に使用される標準的な方法であった。こうして得られる平滑かつ平坦で欠陥のない基板表面は、マイクロ電子又は光電子デバイス/部品を製造するためにその後に行われるエピタキシー又はリソグラフィ工程に必要となる。c面配向を有するGaN基板の既知の研磨方法は、Ga極([0001]配向)表面及びN極([0001−]配向)表面の異なる化学安定性に起因して各表面ごとに相違する。すなわち、Ga表面(すなわち、[0001])は、室温ではほぼ化学的に不活性であるが、N表面(すなわち、[0001−])は、様々なエッチング剤(例えば、NaOH又はKOHの水溶液)に影響される。それに加えて、Ga表面はN表面よりも著しく硬い。
Weyher等は、ダイヤモンドスラリーを使用して機械的に研磨する工程と、KOH及び/又はNaOHの水溶液を使用するCMPの後続工程とからなる、N表面を研磨する研磨方法を開示した(非特許文献1参照、注:N表面又はGa表面それぞれによる結果の相関は後に行われた。例えば、J. Weyher 等の非特許文献2参照)。しかしながら、上記方法が適用できないGa表面は、後に続くエピタキシーにとって、N表面とは異なり非常に重要なものである(例えば、Miskys等の非特許文献3参照)。Weyher等は、研磨粒子に使用される硬質材料を示していなかった。
Porowsky等は、Weyher等の上記した従来技術に相当するものを開示しているが("Mechano-Chemical Polishing of Crystals and Epitaxial Layers of GaN and Ga1-x-yAlxInyN"特許文献1参照)、研磨された表面の極性に対する明示的な提案はないし、研磨粒子に使用される硬質材料は示されていない。
Tavernier等は、研磨粒子として酸化シリコンを使用するCMP法について報告しているが、その方法はやはりGaNのN表面にのみ有効に適用できたものの、Ga表面には適していない(非特許文献4参照)。
Karouta等は、反応性イオンエッチング(RIE)を用いてGaNのGa表面を研磨する方法であって、結晶を先の機械研磨工程においてダイヤモンドスラリーを用いて前処理する方法を提示した(非特許文献5参照)。しかし、RIEプロセスは、非常に面倒であり、その上、イオン照射が表面付近の領域における結晶格子の損傷を引き起こしてしまう。
Kim等は、ダイヤモンドスラリー及び炭化ホウ素プレートを用いた機械研磨工程からなる、GaN基板の研磨方法を報告しているが("Method for Fabrication GaN-Substrate"、特許文献2参照)、これもやはり、研磨による損傷をなくすため、上記した不利な点を有するRIE方法及び追加の最終アニーリング工程を使用するものである。
Xu等は、酸性又は塩基性溶液中に溶解した研磨用の酸化シリコン又は酸化アルミニウム粒子を使用した、とりわけAlGaIn終端(0001)−AlGaInN表面の化学的機械研磨の方法を開示している("High Surface Quality GaN Wafer and Method of Fabricating Same"、特許文献3参照)。その開示内容からさらに導き出せるのは、CMP工程の前に行われる機械研磨やCMP法において好まれて使用されるダイヤモンドスラリー(又はその代わりに、炭化シリコン、炭化ホウ素、若しくは酸化アルミニウムのスラリー)の使用により引き起こされる結晶内構造の損傷が、例えば180℃の高温のリン酸を使用する技術的に困難な後続の湿式化学エッチング工程によって低減し又は最小限に抑えられることである。
加藤等は、GaNを研磨することのみを目的とした硬質研磨粒子(例えば、ダイヤモンド)及び軟質研磨粒子(例えば、酸化シリコン)の混合物からなるスラリー組成物を開示している(「半導体基板用研磨組成物及びこれを用いた半導体基板製造方法」、特許文献4参照)。開示された研磨方法では、スラリーを10℃〜80℃の温度で維持しているが、高温での研磨は技術的に非常に困難である。
米国特許第6,399,500号 米国特許第6,211,089号 米国特許第6,951,695号 特願第2003−100373号
「Chemical Polishing of Bulk and Epitaxial GaN", J. Cryst. Growth 182 (1997) 17」 「Defects in GaN Single Crystals and Homoepitaxial Structures", J. Cryst. Growth 281 (205, 135)」 「MOCVD-Epitaxy on Free-Standing HVDE-GaN-Substrates", Fris. phys. stat. sol. (a) 176 (1999, 443)」 「Chemical Mechanical Polishing of Gallium Nitride", Electrochemical and Solid-State Letters 5 (2002) G61」 「Final Polishing of Ga-Polar GaN-Substrates using Reactive Ion Etching", Journal of Electronic Materials 28 (1999) 1448」
本発明の目的は、改善された表面構造を有するIII−N基板及びIII−Nテンプレートのそれぞれを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る自立型III−N基板は、前記IIIが、Al、Ga及びInから選択された周期表のIII族の少なくとも1つの元素を示し、40mm超過の直径を有し、白色光干渉法を用いた前記III−N基板の表面上のマッピングにおけるrms値の標準偏差が5%以下であることを特徴とする。また、本発明に係るIII−Nテンプレートは、前記IIIが、Al、Ga及びInから選択された周期表のIII族の少なくとも1つの元素を示し、前記テンプレートが、異種基板、III−N材料で形成されたIII−N上層及び少なくとも1つのIII−N中間層を含み、40mm超過の直径を有し、白色光干渉法を用いた前記III−N基板の表面上のマッピングにおけるrms値の標準偏差が5%以下であることを特徴とする。
このようなIII−N化合物の表面の平滑化には、研磨粒子として立方晶窒化ホウ素を含むことが好ましい。この平滑化方法には、特にラッピング工程及び/又は中でもIII−N材料の表面を研磨する研磨工程を含めることができる。驚くべきことに、平滑化剤に特に粒子材料cBNを含んだ場合、一方では(Al,Ga,In)Nの化学的にほぼ不活性かつ硬質な(Al,Ga,In)面に効果的であり、他方では結晶格子の損傷を軽減できることがわかった。これは、立方晶窒化ホウ素(cBN)が特にIII−N材料の研磨に最適な硬度を有しており、その硬質によって上記相反する特性を両立させることができるためであると推測できる。このcBN材料は、例えば酸化シリコンよりも硬質であるので、研磨において、化学的にほぼ不活性かつ硬質な(Al,Ga,In)面に対しても実質的な研磨が可能となる。また一方で、ダイヤモンドに比べると軟質であるので、結晶格子の損傷は軽減される。
平井等は、特開2001−085373号において、研磨粒子材料として、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、窒化ホウ素、ダイヤモンド、硬質炭素などを含有するSiウェハ研磨用のCMP研磨液を開示しているが、特開2001−085373号に開示された目的は、粒子が水中で容易に分散し、また酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との研磨速度のより高い比を得ることができるようにするため、有機界面活性剤で研磨粒子を湿潤させることである。したがって、III−N表面を研磨するときの特定の問題を解決するための方法は、この開示から導き出すことはできない。
研磨粒子材料として立方晶窒化ホウ素(cBN)を用いた平滑化は、III−N材料のIII極(例えば、Ga極)面[0001]に対して実施されるのが好ましいが、それは、本発明の効果がこの化学的に不活性の表面に対して特に望まれるものだからである。しかしながら、上記の平滑化を、別目的の方法として又はそれに加えて、III−N材料のN極表面[0001−]に対して実施してもよい。
研磨に特に適したスラリーは、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、過酸化水素及び有機塩基からなる群から選択された1つ又は複数の物質をさらに含有する水性塩基の懸濁液である。
上記の平滑化方法において、異種基板、III−N材料で形成されたIII−N上層及び少なくとも1つのIII−N中間層を含む自立型III−N基板又はIII−Nテンプレートが、ラップ仕上げ及び/又は研磨されることが好ましい。前記異種基板の材料は、サファイア、炭化シリコン、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、砒化ガリウム、酸化亜鉛、シリコン、アルミン酸リチウム及び没食子酸リチウムからなる群から選択されることが好ましい。
特に本発明にかかる実施形態における表面で結晶品質をさらに向上させるために、正確に配向されたc面、a面、m面若しくはr面、又はc面、a面、m面若しくはr面に対して0.1〜30°の配向方位差を有する面を備えた前記自立型III−N基板の表面が、ラップ仕上げ及び/又は研磨されることが好ましい。さらに好ましくは、正確に配向されたIII極(例えばGa極)c面を備えた表面、又は正確に配向されたIII極(例えばGa極)c面に対して0.1から1°の配向方位差を有する面を備えた表面が、ラップ仕上げ及び/又は研磨される。
上記方法に適した立方晶窒化ホウ素粒子の平均粒径は、例えば0.1〜20μmであり、好ましくは0.5〜10μmであり、さらに好ましくは1〜6μmである。
上記研磨工程が複数、特に2、3、4、5又は6つの研磨工程を含み、それぞれの連続する各工程において、立方晶窒化ホウ素粒子の平均粒径が減少していく工程であれば、さらにその有用性及び効果を向上させることができる。特に好ましい研磨工程の組み合わせとしては、2つ及び好ましくは3つの連続した工程からなり、各工程においてcBNの平均粒径が4〜7μm超過(第1工程)、2〜4μm未満(第2工程)、0.5〜2μm未満(任意の第3工程)であり、特に各工程において約6(6±0.5)μm、約3(3±0.5)μm、及び約1(1±0.5)μmであることが好ましい。
さらに好ましくは、前記研磨工程に先立ってラップ仕上げ工程が行われる方法である。ラップ仕上げ工程においてもラップ仕上げ剤として立方晶窒化ホウ素を用いることが有効である。
特に平滑化剤cBNを選択して使用することにより、少なくとも40mmの直径を有する大型のIII−N基板又はIII−Nテンプレートの場合であっても、本質的に相反する特性の固有な組み合わせ、すなわち、表面粗さの非常に良好な均質性を含む優れた平滑化と、軽微で事実上ほんのわずかな結晶の損傷しか有しない高度に維持された結晶品質とを併せて実現することができる。特に、基板又はウェハ表面全体にわたる非常に低い表面粗さの均質性は、上記特性の組み合わせが実現されているかの判断基準となる。つまり、本発明によるウェハ表面全体にわたる表面粗さのrms値、及び特にrms値の均質な分布(例えば、5mmのマージンを除く)は、例えば、白色光干渉計を用いてウェハ表面をマッピングすることによって測定可能な顕著なパラメータとしての役割を果たし、その際、rms値の標準偏差は表面粗さの均質性の基準となる。本発明によれば、大型のIII−N基板又はIII−Nテンプレートを提供でき、白色光干渉法を用いて平滑化された表面上でマッピングを行う際、rms値の標準偏差を5%以下とすることができる。
例えば、Miskys等の非特許文献3は、本発明による表面粗さの均質性の重要性を比較する例として適している。本発明によると、ウェハ表面全体にわたりrms値が均質に分布している。従来技術によると、粒径15、7、3、及び0.25のダイヤモンド粒子を用いた10分間の4つの研磨工程と、超微細研磨材料(粒径0.04μm)を用いた別の長い研磨工程とを含み、GaN層のGa極表面に対しては困難である研磨工程の後においても、概ね表面は平滑であるにもかかわらず、微視的な傷が研磨後の表面上に残り、それが次にGaN成長の主要な核形成部位として作用し、これらの傷位置の上にエピタキシャル成長した後に検出可能な目立った表面欠陥が発生していた。
一様に優れた結晶品質であることが、特にロッキング曲線マッピング又はマイクロラマンマッピングを用いて測定されることが望ましい。すなわち、本発明の自立型III−N基板又はIII−Nテンプレートの成長面に平行な表面上におけるロッキング曲線マッピングにおいて、測定された半値全幅(半幅)の標準偏差が5%以下、好ましくは3%以下、さらに好ましくは2%以下であることが望ましい。別途又は同時に、本発明の自立型III−N基板又はIII−Nテンプレートの成長面に平行な表面上でのマイクロラマンマッピングにおいて、Eフォノンの測定された半値全幅(半幅)の標準偏差が5%以下、好ましくは3%以下、さらに好ましくは2%以下であることが望ましい。
標準偏差は、複数の、例えば100個の測定点において、ロッキング曲線マッピング測定又はマイクロラマン測定をそれぞれ行い、すべての測定の半値全幅の平均値を形成し、通常の統計的評価によってこの平均値に対する標準偏差を決定することができる。
本発明によれば、少なくとも2インチ(約5cm)、少なくとも3インチ(約7.6cm)又は少なくとも4インチ(約10cm)以上の直径を有するIII−N基板又はIII−N基板を有効に作成することができる。
III極(例えば、Ga極)面に対する上記の平滑化方法の望ましい使用態様によれば、III−N基板又はIII−Nテンプレートは好ましくは本発明に従って作成され、白色光干渉計マッピング、ロッキング曲線マッピング及び/又はマイクロラマンマッピングに関する上述のパラメータは、III極(例えば、Ga極)面に対して適用可能/有効である。しかし、より好ましくは、前記パラメータは両方の表面に、すなわちIII極(例えば、Ga極)面ならびにN極表面のそれぞれに有効/適用可能である。
上述の定義では、Nは窒素を意味し、IIIは、元素周期表のIII族の少なくとも1つの元素を意味する。III元素は、単一の元素または元素の組み合わせとして、Al、Ga、およびInの群から選択されるものである。したがって、対応する一般式はAlGaInNであり、この式において、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、かつx+y+z=1である。可能なIII−N化合物の例は、(Al,Ga,In)Nなどの四元化合物、(Al,Ga)N、(Ga,In)N、及び(Al,In)Nなどの三元化合物、又はGaN若しくはAlNなどの二元化合物である。上記の括弧に例示されるようなIII族の選択された元素の中で、各元素についてすべての考えられる原子数比、すなわち0〜100原子%が可能である(例えば、(Al,Ga)N=AlGa1−xN、式中0≦x≦1)。(Al,Ga)N及びGaNが特に好ましい。実施例の以下の記載は、そこに示されるIII−N化合物の例だけではなく、すべての可能なIII−N化合物にも適用可能である。III−N基板に加えて、本発明は、好ましくは、上記に言及したような異種基板、III−N上層及び任意にIII−N又は別の材料で形成された1つ又は複数の中間層を含み、そのIII−N表面が対応して平滑化されるIII−Nテンプレートにも適用することができる。薄い層及び厚い層、基板、及びテンプレートのためのIII−Nの組成は、独立に選択することができる。組成は同じであってもよく、異なってもよい。本発明は、好ましくは、MOVPE及び中でもHVPEなどによる気相エピタキシーを用いて、エピタキシー工程によって作成されたIII−N層、III−N基板及びIII−Nテンプレートに特に有効に適用することができる。III−N化合物は、好ましくは結晶質であり、中でも単結晶質であることが好ましい。
cBN含有スラリー(本発明)を用いた、及びダイヤモンド含有スラリー(比較)を用いた機械研磨後のGaNウェハの表面粗さ(rms)値の比較を示す図である。 白色光干渉法を用いたrms値の測定に適した表面調査の原理を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態及び実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明するが、これらの実施形態及び実施例は例示に過ぎず、本発明をなんら限定するものではない。
研磨方法は、市販の一般的な研磨機上で実施可能である。実施可能な一形態では、この研磨機上において支持プレート及びその上に固定されたウェハ(1つ又は複数)が回転し、研磨の間、ウェハ(1つ又は複数)が半径方向に付加的な揺動運動を行う。研磨クロスが上部に固定された研磨プレートと、ウェハ(1つ又は複数)とを研磨の間押し付け合い、研磨クロス上にスラリーが投入(滴下)される。
スラリーは、研磨粒子としてのcBNを含む水性基剤の分散液である。望む平滑表面を最適に得るために、複数の研磨工程が実施され、cBNの平均粒径は次の研磨工程へ進むにつれて小さくなる。例えば、連続した3つの研磨工程において、6μm、3μm、及び1μmの平均粒径を示すことができる。
研磨クロスは、特に限定されないが、研磨作業の間、又はその代わりに作業の前及び合間に調湿されてもよい(例えば、Rohm and Haas(ドイツ、フェルトキルヒェン(Feldkirchen))の“DiaGrid”パッドコンディショナーを用いることができる)。
研磨されるべき(Al,Ga,In)Nウェハ又はテンプレートとしては、様々な既知の気相成長又は溶液成長法により作成されたものを使用することができる。成長工程の直後、次に示す工程から選択された追加の機械的処理工程(1つ又は複数)を、研磨工程の前に行うことができる。
円形研削(round grinding)
平面部及び/又は切欠き部の研削
ワイヤ切断
エッチングによる丸み付け(etch rounding)
ラップ仕上げ
最後に言及したラップ仕上げ工程を、ラップ仕上げ剤の平均粒径が減少していく複数の連続する部分工程から構成することができる。例えば、炭化シリコン、ダイヤモンド、又は立方晶窒化ホウ素を、ラップ仕上げ剤として使用することができる。
rms値の標準偏差が表面粗さの均質性の基準の役割を果たす、白色光干渉計を用いたウェハ表面のマッピングの場合、ウェハ表面は、例えば、互いに直角でそれぞれが5mmの最大距離を有するラスターに分割される。5mmの縁部マージンを考慮に入れながら、各ラスターにおいて表面走査を実施することができ、走査領域はラスターサイズの少なくとも1%とすべきである。rms値は、白色光を用いた市販の白色光干渉計により標準化された方法で測定することができる。
処理された表面の結晶品質は、技術的には、例えばX線回折を用いて、例えば特定の格子面における回折に対応したX線回折曲線の絶対値及び/又は半値全幅(半幅)の空間分布として測定される。成長面又は成長前面(growth face)における結晶品質の均質性は、例えば、成長面又は成長前面に平行な面において記録される、いわゆるロッキング曲線マッピング(サンプル面の異なる場所におけるω走査の記録)を用いて確認される。[0001]方向での成長の場合、例えば、(0002)格子面の反射をω走査に使用することができる。成長方向での結晶品質の均質性は、同種のバルク結晶から得られ個別化された基板の(0002)ω走査における半値全幅(半幅)の平均値の標準偏差を用いて決定される。
結晶品質の均質性を決定するための第2の方法はラマンマッピングである。したがって、例えば、成長面に平行な面の走査におけるEフォノンの周波数及び半値全幅(半幅)の標準偏差が、成長面に平行な結晶品質の均質性の基準となる。
マイクロラマン測定は、レーザー励起波長532nm(周波数逓倍Nd:YAGレーザー)、励起電力3mW(例えば、Jobin YvonのLabram800HR分光計を用いる)で実施され、レーザーは、顕微鏡光学系を用いて1μm以下のビーム径でサンプル上に焦点を合わせることができる。サンプルの表面上で走査するとき、x方向及びy方向の増分は、例えば2.5mm以下である。適切なマージンとして、例えばウェハ縁部から2mmが選択される。表面に垂直なウェハのスリット面(wafer slit face)上で走査するとき、z方向の増分は10μm以下である。Eフォノンの周波数及び半値全幅(半幅)は、ローレンツ線形状分析(Lorentz line form analysis)によって決定される。
研磨機として、I−B−S Fertigungs− und Vertriebs−GmbH社のPT 350 Premiumを使用した。(0001)配向を有するGaNウェハを、Thermowaxにより加熱した支持プレート上にN極の裏面において接着し、研磨工程が開始されるまでは、支持プレートを再び室温まで冷却した。ポリウレタン系の中くらいの硬さの研磨クロス(Rohm and Haas SUBA IV)を、研磨プレート上に接着した。cBNスラリー(CBN Slurry W69S1 6μm/3μm HVY、Dieter Manfred Boduel(ドイツ、ヴィッテンベルク(Wittenberg)が販売)を、5ml/分以下の流量で滴下(投入)した。cBNスラリーとしては、6μm及び3μmサイズのcBN粒子を(各粒径ごとに)それぞれに、2つの互いに独立の研磨工程において使用した。研磨プレート及びサンプルをそれぞれ、30min−1以下及び20min−1以下で回転させた。加えて、中心を外して固定したサンプルを、半径方向に揺動させた。研磨の間、研磨プレートとサンプルとを1700g/cm以下の押圧力で押し付けた。
このように研磨したウェハのGa極表面を、市販の白色光干渉計(Zygo New View)により、ダイヤモンドスラリー(平均粒径6μm及び3μm)を使用したこと以外は同じ条件で研磨したウェハのGa極表面と比較した。測定結果の詳細については後述する。
図1は、cBNスラリー及びダイヤモンドスラリーによる機械研磨後の平均表面粗さ(rms値)の比較を示す。
図1から推測されるように、cBNスラリーを用いた各研磨工程では、ダイヤモンドスラリーを用いた場合に比べ、著しく低い表面粗さと、中でも平均値に対するrms絶対値のより低い標準偏差とを得ることができた。ここで、rms値は、350×260μmの面積上で測定した。
市販の白色光干渉計(Zygo New View)による、特に粗さ測定を目的としたrms値の標準的な測定を含むGaN表面の分析について述べる。
白色光干渉計の原理を図2に示す(source:zygoLOT)。測定原理は、顕微鏡と干渉計との組み合わせに基づくものである。ここで、白色光源の光は2つのビームに分割され、一方の分割ビームは参照ミラーで反射され、他方はサンプルで反射される。その後、両方の分割ビームが重ね合わされる。サンプル表面のトポグラフィによると、両方のビームの光路長が異なり、それによる干渉縞が生じており、その干渉縞の分析は周波数領域分析(FDA)により行われる。白色光を使用することにより、複数の光の波長干渉を分析することが可能である。参照ミラーとサンプル表面との相対位置は、ピエゾアクチュエータを用いて変更することができる。
干渉信号の分析を用いて正確に決定されたミラーとサンプルとの間における光路の変動の相関から、0.1nm以下の垂直方向精度が得られる。測定には0.4%のサンプル反射率があれば十分なので、さらに弱い反射表面でも測定することができる。
フォノンの周波数及び半値全幅(半幅)を決定するためのマイクロラマン測定は、次のようなJobin Yvon製の市販のLabram800HR分光計を用いて実施することができる:
レーザー励起波長532nm(周波数逓倍Nd:YAGレーザー)
励起電力3mW
顕微鏡光学系を用いた、サンプル上へのビーム径1μm以下でのレーザー線の焦点合わせ
分光計は、Neプラズマ線を用いてさらに校正される。測定は、後方散乱ジオメトリーで実施され、偏光子設定は、Eフォノンを検出できるように選択される(表面z(y x/y)−z上の走査、スリット面y(x x)−y上の走査)。ウェハ表面上で走査するとき、x方向及びy方向の増分は、2.5mm以下である。ウェハ縁部からのマージンは、2mmである。ウェハ表面に垂直なウェハのスリット面上で走査するとき、z方向の増分は、10μm以下である。Eフォノンの周波数及び半値全幅(半幅)は、ローレンツ線形状分析によって決定される。


Claims (8)

  1. 自立型III−N基板であって、
    前記IIIが、Al、Ga及びInから選択された周期表のIII族の少なくとも1つの元素を示し、
    40mm超過の直径を有し、
    白色光干渉法を用いた前記III−N基板の表面上のマッピングにおけるrms値の標準偏差が5%以下であり、
    成長面に平行な前記III−N基板の表面上のロッキング曲線マッピングにより測定された半値全幅の標準偏差が5%以下、及び/又は
    成長面に平行な前記III−N基板の表面上のマイクロラマンマッピングにより測定されたE 2 フォノンの半値全幅の標準偏差が5%以下であ
    ことを特徴とする自立型III−N基板。
  2. 請求項1に記載の自立型III−N基板において、
    その表面が正確に配向されたc面、a面、m面若しくはr面、又はc面、a面、m面若しくはr面に対して0.1〜30°の配向方位差を有する
    ことを特徴とする自立型III−N基板。
  3. 請求項1に記載の自立型III−N基板において、
    その表面が正確に配向されたIII極c面を備えた表面、又は正確に配向されたIII極c面に対して0.1〜1°の配向方位差を有する
    ことを特徴とする自立型III−N基板。
  4. 請求項1に記載の自立型III−N基板において、
    平滑化された表面がIII−N材料のIII極表面[0001]である
    ことを特徴とする自立型III−N基板。
  5. III−Nテンプレートであって、
    前記IIIが、Al、Ga及びInから選択された周期表のIII族の少なくとも1つの元素を示し、
    前記テンプレートが、異種基板、III−N材料で形成されたIII−N上層及び少なくとも1つのIII−N中間層を含み、
    40mm超過の直径を有し、
    白色光干渉法を用いた前記III−N基板の表面上のマッピングにおけるrms値の標準偏差が5%以下であり、
    成長面に平行な前記III−Nテンプレートの表面上のロッキング曲線マッピングにより測定された半値全幅の標準偏差が5%以下、及び/又は
    成長面に平行な前記III−Nテンプレートの表面上のマイクロラマンマッピングにより測定されたE 2 フォノンの半値全幅の標準偏差が5%以下であ
    ことを特徴とするIII−Nテンプレート。
  6. 請求項5に記載のIII−Nテンプレートにおいて、
    前記異種基板は、サファイア、炭化シリコン、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、砒化ガリウム、酸化亜鉛、シリコン、アルミン酸リチウム及び没食子酸リチウムからなる群から選択された材料で形成されている
    ことを特徴とするIII−Nテンプレート。
  7. 光デバイス、電子デバイス又は光電子デバイスを製造するために用いられることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載する自立型III−N基板。
  8. 光デバイス、電子デバイス又は光電子デバイスを製造するために用いられることを特徴とする請求項5又は6に記載するIII−Nテンプレート。
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