JP5628684B2 - フリッカ低減装置、集積回路及びフリッカ低減方法 - Google Patents

フリッカ低減装置、集積回路及びフリッカ低減方法 Download PDF

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Description

本発明は、照明の明滅によって撮影画像に明暗となって生じるフリッカの成分を当該撮影画像に係る画像信号から低減する技術に関する。
従来のフリッカ低減手段を有する撮像装置としては、例えば、特許文献1記載のものがある。この技術では、水平ライン毎に画素値の積分を取ったライン積分値を、フリッカ周期とフレーム周期との最大公約数に相当するフレーム数だけ格納する。そのフレーム数に渡る対応水平ラインの、ライン積分値の平均値を求め、それをフリッカが除かれたライン積分値とする。上記平均値によって規格化されたライン積分値からフリッカ成分の解析を行う。
図8は、上述の特許文献1に記載された撮像装置にも共通する、フリッカ低減手段を有する、従来の一般的な、撮像装置の主要な構成を示すブロック図である。
図8の撮像装置1000において、撮像光学系部品1001は、レンズ及び絞りなどから構成される。撮像素子1002は、エリアイメージセンサであり、撮像面に結像された光を電気的な信号に変換する。撮像光学系部品1001は、被写体からの光を絞りにより光量を調整すると共に、撮像素子1002の撮像面上に被写体の像を結像する役割を持つ。
システムコントローラ1003は、マイクロプロセッサなどで構成され、撮像装置1000全体の制御を行う。光学系ドライバ1004は、システムコントローラ1003の指示により、撮像光学系部品1001のズーム、焦点、絞りなどを調整する。撮像素子制御部(IS制御部)1005は、システムコントローラ1003の指示により、撮像素子1002を制御する。
アナログフロントエンド部(AFE部)1006は、システムコントローラ1003の制御を受けて、撮像素子1002からのアナログ画像信号に対してアナログ信号処理を施し、デジタル信号に変換したデジタル画像信号を出力する。デジタル信号処理部1007は、AFE部1006からのデジタル画像信号に対してデジタル信号処理を施し、撮像装置1000の出力となる出力画像信号を生成して出力する。デジタル信号処理部1007は、フリッカ低減を行うフリッカ低減部1021及びデジタル画像信号のホワイトバランス調整、ガンマ補正、出力画像形式に従った画像フォーマット変換などを行う信号処理部1022などから構成されている。
図9は、図8のフリッカ低減部1021の構成を示すブロック図である。
図9のフリッカ低減部1021において、ライン積分部1031は、AFE部1006からのデジタル画像信号について、1水平ライン分のデジタル画像信号の積分を水平ライン毎に求める。メモリ1032は、ライン積分部1031によって水平ライン毎に生成されるライン積分値を数フレーム或いは数フィールド分格納する。ここでは、フレームを用いて説明する。
差分計算部1033は、ライン積分部1031からの第1のライン積分値と、メモリ1032から読み出した第2のライン積分値と、の差分を求め、求めた差分値を正規化部1035へ出力する。ここで、第2のライン積分値は、メモリ1032に格納された、一つ前のフレームにおける第1のライン積分値とフレーム上で同一の位置、即ち、同じ垂直座標に位置するライン積分値である。平均値算出部1034は、ライン積分部1031からの第1のライン積分値と、メモリ1032から読み出した複数の第2のライン積分値とからライン積分値の平均値を求める。正規化部1035は、差分計算部1033からの差分値を、平均値算出部1034からの平均値により除算することによって、正規化された差分値を求める。
DFT(Discrete Fourier Transform)部1036は、正規化部1035からの正規化された差分値に対して離散フーリエ変換を施す。フリッカ係数算定部1037は、DFT部1036からのフーリエ係数からフリッカ成分の各次数の振幅、位相を特定し、それらから現在のフリッカ低減部1021の入力画素値に対応するフリッカ係数を生成する。補正演算部1038は、フリッカ係数算定部1037からのフリッカ係数に基づいて、フリッカ低減部1021の入力画像に対してフリッカ補正演算を施す。具体的には、補正演算部1038は、入力画素値を、フリッカ係数に1を加えた値で除算することでフリッカを低減した補正値を求める。
以上の通り構成された、従来の撮像装置1000のフリッカ低減部1021における動作の概略を以下に説明する。
ライン積分部1031にて求められたライン積分値は、平均値算出部1034にて平均値算出に必要なフレーム数より1少ないフレーム数に渡ってメモリ1032に格納される。ここで、平均値算出に必要なフレーム数とは、求めた平均値がフリッカの影響を除いたライン積分値となるように、照明のフリッカ周波数とフレームレートの最大公約数となる周波数の周期に応じた期間となる。例えば、フリッカ周波数100Hz、フレームレート60fps(frame per second)の場合、最大公約数は20Hzとなり、上記の期間は3フレーム分となる。
差分計算部1033は、ライン積分部1031からのライン積分値と、メモリ1032から読み出した1フレーム前の同一垂直位置に当たるライン積分値との差を計算し、フレーム間のライン積分値の差分を求める。次に、正規化部1035は、フレーム間のライン積分値の差分を平均値算出部1034にて求められたフリッカの影響を除いたライン積分値となる平均値で除することによって、フレーム間のライン積分値の差分を正規化する。これにより、撮影画像の信号強度と分離された、振幅一定の正規化されたフリッカ成分が求められ、フリッカ成分の解析が容易となる。
正規化部1035にて算出した、正規化されたライン積分値の差分は、DFT部1036により、フリッカの1周期区間のライン数について離散フーリエ変換される。例えば、フリッカ周波数100Hz、フレームレート60fps、フレーム当たりのライン数Nの場合、フリッカの1周期区間のライン数はN・60/100ラインとなる。
求められたフーリエ係数は、フリッカ成分の各次数での振幅と位相を与えており、フリッカ係数算定部1037において、その情報を基に入力画素値に対するフリッカ係数を求める。最後に、補正演算部1038は、フリッカ係数算定部1037からのフリッカ係数を用いて、フリッカ低減部1021の入力画素値に対してフリッカ補正演算を行う。
特開2004−222228号公報
上述した撮像装置1000のフリッカ低減部1021には、以下の課題が存在する。
平均値算出部1034は、上述の通り、フリッカの影響が除かれたライン積分値となるように平均処理を行う必要があり、フリッカ成分とフレームレートとの位相が符合するフレーム数の平均を取らなければならない。このフレーム数は、フリッカの周波数とフレームレートとの最大公約数となる周波数に基づくフレーム数である。例えば、フリッカ成分の周波数が100Hzであり、フレームレートが60fpsである場合、最大公約数となる周波数は20Hzであり、このときのフレーム数は3である。
しかし、高いフレームレートの撮影において考えると、例えば、フリッカ周波数が100Hzであり、フレームレートが240fpsである場合、最大公約数となる周波数は20Hzであるが、平均値計算に必要なフレーム数は12フレームと大きくなる。このように、高フレームレート撮影において、そのフレームレートによっては、多数のフレームに渡るライン積分値の格納が必要となり、メモリ1032の容量の増大を招くことになる。
更に、近年の撮像装置における撮像画素数の増大により、フレームの水平ライン数は増加しており、保持が必要となるライン積分値の数が一層増大する傾向にあり、メモリ1032の容量の増大を招く。
平均処理のためのフレーム数が増大するフレームレートを除外し、100fpsの整数倍のようなフレームレートに限定することで、上記の問題を回避できるが、フレームレートの選択肢を狭めることになる。
また、適当なフレーム数で打ち切って平均を求めることは可能である。しかし、これが有効となるのは、ライン積分値に対して、フリッカ成分の振幅が十分小さい場合であり、露光時間が短くなる高フレームレート撮影においては、フリッカ成分の振幅が増大する傾向となるため、適当なフレーム数で打ち切って平均を求める手法は適切でない。
そこで、本発明は、少ない容量のメモリで、画像信号からそれに含まれるフリッカ成分を効果的に低減することが可能なフリッカ低減装置、集積回路、及びフリッカ低減方法を提供することを目的とする。
本発明のフリッカ低減装置は、撮像素子にて撮影された画像信号中に含まれ、照明に起因するフリッカ成分を当該画像信号から低減するフリッカ低減装置であって、画面毎に、画面を構成する一部の水平ラインについて、前記画像信号に基づいて標本のライン積分値を取得する取得部と、前記取得部にて取得された前記標本のライン積分値を、複数の画面分格納するメモリと、前記取得部により直近に取得された一の画面の前記標本のライン積分値と、前記メモリに格納された当該一の画面より前の複数の画面分の標本のライン積分値と、からなる標本ライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す画面間離散フーリエ変換部と、前記画面間離散フーリエ変換部による離散フーリエ変換の結果に基づいてフリッカ成分の情報を抽出するフリッカ抽出部と、前記フリッカ成分の情報に基づいて前記画像信号に対するフリッカ係数を算定するフリッカ係数算定部と、前記フリッカ係数に基づいて前記画像信号に対してフリッカ成分の低減演算を実行する補正演算部と、を備える。
また、本発明の集積回路は、撮像素子にて撮影された画像信号中に含まれ、照明に起因するフリッカ成分を当該画像信号から低減する集積回路であって、画面毎に、画面を構成する一部の水平ラインについて、前記画像信号に基づいて標本のライン積分値を取得する取得部と、前記取得部にて取得された前記標本のライン積分値を、複数の画面分格納するメモリと、前記取得部により直近に取得された一の画面の前記標本のライン積分値と、前記メモリに格納された当該一の画面より前の複数の画面分の標本のライン積分値と、からなる標本ライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す画面間離散フーリエ変換部と、前記画面間離散フーリエ変換部による離散フーリエ変換の結果に基づいてフリッカ成分の情報を抽出するフリッカ抽出部と、前記フリッカ成分の情報に基づいて前記画像信号に対するフリッカ係数を算定するフリッカ係数算定部と、前記フリッカ係数に基づいて前記画像信号に対してフリッカ成分の低減演算を実行する補正演算部と、を備える。
更に、本発明のフリッカ低減方法は、撮像素子にて撮影された画像信号中に含まれ、照明に起因するフリッカ成分を当該画像信号から低減するフリッカ低減方法であって、画面毎に、画面を構成する一部の水平ラインについて、前記画像信号に基づいて標本のライン積分値を取得する取得ステップと、前記取得ステップにて取得された前記標本のライン積分値を、メモリに複数の画面分格納する格納ステップと、前記取得ステップにおいて直近に取得された一の画面の前記標本のライン積分値と、前記メモリに格納された当該一の画面より前の複数の画面分の標本のライン積分値と、からなる標本ライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す画面間離散フーリエ変換ステップと、前記画面間離散フーリエ変換ステップにおける離散フーリエ変換の結果に基づいてフリッカ成分の情報を抽出するフリッカ抽出ステップと、前記フリッカ成分の情報に基づいて前記画像信号に対するフリッカ係数を算定するフリッカ係数算定ステップと、前記フリッカ係数に基づいて前記画像信号に対してフリッカ成分の低減演算を実行する補正演算ステップと、を有する。
上記のフリッカ低減装置、集積回路、及びフリッカ低減方法の夫々によれば、メモリ容量は、画面を構成する全ての水平ラインに対して標本のライン積分値を格納するための大きさがなくても、画面を構成する一部の水平ラインに対して標本のライン積分値を格納する大きさがあれば足りる。従って、少ない容量のメモリで、画像信号からそれに含まれるフリッカ成分を効果的に低減することが可能になる。
上記のフリッカ低減装置において、前記取得部は、画面毎に、画面を構成する複数の水平ラインについて、1水平ラインの全て又は所定の条件を満たす一部の画像信号を積分し、積分値又は当該積分値を正規化した値を第1のライン積分値とするライン積分部と、画面毎に、前記画面を構成する複数の水平ラインの第1のライン積分値の中から、前記一部の水平ラインの第1のライン積分値を前記標本のライン積分値として採取するサンプリング部と、を備え、前記フリッカ低減装置は、前記フリッカ成分の情報に含まれるフリッカ成分の周波数に基づく期間で、同一画面上の前記第1のライン積分値からなる第1のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施すライン間離散フーリエ変換部と、前記ライン間離散フーリエ変換部による離散フーリエ変換の結果に基づいてフリッカ成分の第1情報を抽出する第1フリッカ抽出部と、を更に備え、前記フリッカ係数算定部は、前記画像信号に対するフリッカ係数の算定を、前記フリッカ成分の第1情報に基づいて行うようにしてもよい。
これによれば、フリッカ抽出部で抽出されたフリッカ成分の周波数を利用し、ライン間離散フーリエ変換部及び第1フリッカ抽出部によって、水平ライン間で更にフリッカ成分の解析が行われる。このため、より詳細なフリッカ成分の第1情報が求められ、フリッカ成分の低減をより的確に行うことが可能になる。
上記のフリッカ低減装置において、前記サンプリング部は、標本対象の水平ラインの第1のライン積分値が所定の範囲外の場合、標本対象の水平ラインを前記第1のライン積分値が前記所定の範囲内にある別の水平ラインに変更するようにしてもよい。
これによれば、第1のライン積分値が所定の範囲内にある水平ラインを利用して、画面間離散フーリエ変換部及びフリッカ抽出部の処理が行われる。このため、画像信号からフリッカ成分を低減する処理において画像信号に誤差を混入させてしまうことを回避でき、より高い精度でフリッカ成分を低減することができる。
上記のフリッカ低減装置において、前記サンプリング部は、画像ブロックの画面間での動きベクトルに基づいて、標本対象の水平ラインを決定するようにしてもよい。
これによれば、標本対象の水平ラインを画面ブロックの画面間の動きを考慮して決定することによって、より高い精度でフリッカ成分を低減することが可能になる。
上記のフリッカ低減装置において、前記画面間離散フーリエ変換部は、商用電源の周波数と前記画像信号に関するフレームレートとに基づいてフリッカ成分が現れる候補の周波数を推定し、推定した当該フリッカ成分が現れる候補の周波数に基づいて、前記標本ライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施すようにしてもよい。
これによれば、商用電源の周波数とフレームレートとに基づいてフリッカ成分が現れる候補の周波数を推定することによって、画面間離散フーリエ変換部はその推定した周波数を含む近傍の周波数に相当する位置のフーリエ係数だけを求めればよくなり、画面間離散フーリエ変換部による離散フーリエ変換の演算量を削減できる。
第1の実施の形態のフリッカ低減部を含む撮像装置の一構成例を示すブロック図。 図1のフリッカ低減部の一構成例を示すブロック図。 図2のサンプリング部の動作を示す動作概要図。 図2のフリッカ低減部によるフリッカ低減処理の処理フローを示すフローチャート。 第2の実施の形態のフリッカ低減部の一構成例を示すブロック図。 図5のフリッカ低減部によるフリッカ低減処理の処理フローを示すフローチャート。 第3の実施の形態のデジタル信号処理部の一構成例を示すブロック図。 従来の撮像装置の構成を示すブロック図。 従来の撮像装置におけるフリッカ低減部の構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。但し、「画面」として、例えば、フレームとフィールドとを挙げることができ、以下の各フリッカ低減部はフレームを基準として処理を実行するものとして説明するが、フィールドを基準として処理を実行するようにしてもよい。
≪第1の実施の形態≫
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<撮像装置10の構成及び動作>
図1は、第1の実施の形態に係るフリッカ低減部21を含む撮像装置10の一構成例を示すブロック図である。撮影装置10は、エリアイメージセンサにより被写体を撮像し、撮像した画像をデジタル信号処理して出力し、或いは、記録するものであり、例えば、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどである。
図1に示すように、撮像装置10は、撮像光学系部品11と、撮像素子12と、システムコントローラ13と、光学系ドライバ14と、撮像素子制御部(IS制御部)15と、アナログフロントエンド部(AFE部)16と、デジタル信号処理部17とを備える。
撮像光学系部品11は、レンズ及び絞りなどから構成される。撮像素子12は、エリアイメージセンサであり、撮像面に結像された光を電気的な信号に変換し、アナログ画像信号をAFE部16へ出力する。但し、撮像素子は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどのライン露光による撮像を行う撮像素子であるとする。なお、ライン露光はローリングシャッターとも呼ばれる。撮像光学系部品11は、被写体からの光を絞りにより光量を調整すると共に、撮像素子12の撮像面上に被写体の像を結像する役割を持つ。
システムコントローラ13は、マイクロプロセッサなどで構成され、撮像装置10全体の制御を行う。光学系ドライバ14は、システムコントローラ13の指示により、撮像光学系部品11のズーム、焦点、絞りなどを調整する。IS制御部15は、システムコントローラ13の指示により、撮像素子12を制御する。
AFE部16は、システムコントローラ13の制御を受けて、撮像素子12からのアナログ画像信号に対してアナログ信号処理を施し、デジタル信号に変換したデジタル画像信号を出力する。AFE部16は、サンプルホールド回路、自動利得制御増幅器(Automatic Gain Controller:AGC)、及びアナログ−デジタル変換器(Analog to Digital Converter:ADC)などから構成される。サンプルホールド回路は、システムコントローラ13の制御を受けてアナログ画像信号をサンプリングし、一定時間ホールドする。自動利得制御増幅器は、システムコントローラ13の制御を受けてサンプルホールド回路からのアナログ画像信号のゲイン調整を行う。アナログ−デジタル変換器は、自動利得制御増幅器からのゲイン調整されたアナログ画像信号をデジタル信号に変換して、デジタル画像信号を出力する。
デジタル信号処理部17は、AFE16部からのデジタル画像信号に対してデジタル信号処理を施し、撮像装置10の出力となる出力画像信号を生成する。デジタル信号処理部17は、図1に示すように、フリッカ低減部21と、信号処理部22と、圧縮符号化部23と、から構成されている。フリッカ低減部21は、蛍光灯などの交流点灯により明滅を有する照明下において撮影を行った際に、照明の明滅によって撮影画像に明暗となって生じる、AFE部16からのデジタル画像信号に含まれるフリッカ成分を当該デジタル画像信号から低減するものであり、その詳細については後述する。信号処理部22は、フリッカ低減部21からのフリッカ成分が低減されたデジタル画像信号のホワイトバランス調整、ガンマ補正、出力画像形式に従った画像フォーマット変換などを行う。圧縮符号化部23は、信号処理部22からの上記の処理が施されたデジタル画像信号をJPEG(Joint Photographic Experts Group)、またはMPEG(Moving Picture Experts Group)などの画像圧縮符号化規格に従って符号化する。
上述のように構成された撮像装置10において、上述の各ブロックの役割に従い、撮像光学系部品11は、被写体からの光を撮像素子12の撮像面に結像し、撮像素子12は、結像した被写体像を光電変換してアナログ画像信号を生成する。次に、AFE部16は、撮像素子12からのアナログ画像信号に対してアナログ信号処理を施してデジタル画像信号を生成する。デジタル信号処理部17は、AFE部16からのデジタル画像信号に対してフリッカ低減処理、ホワイトバランス調整、ガンマ補正、画像フォーマット変換、圧縮符号化などのデジタル信号処理を施す。デジタル信号処理部17でデジタル信号処理が施された信号は、撮像装置10の出力画像信号として出力される。デジタル信号処理部17から出力された出力画像信号は、例えば、メモリ18に記憶される。
<フリッカ低減部21の構成>
図2は、図1のフリッカ低減部21の一構成例を示すブロック図である。図2に示すように、フリッカ低減部21は、ライン積分部31及びサンプリング部32からなる取得部30と、メモリ33と、画面間DFT(Discrete Fourier Transform)部34と、フリッカ抽出部35と、フリッカ係数算定部36と、補正演算部37とを備える。
ライン積分部31は、AFE部16から出力されるデジタル画像信号(図2及びここでは、「入力画像I」と表記)を入力とする。ライン積分部31は、フレーム毎に、フレームを構成する全ての水平ラインの夫々について、すなわち、複数本の水平ラインの夫々について、1水平ラインの全てのデジタル画像信号の積分を求め、求めた積分値(以下、「ライン積分値」と言う。)を第1のライン積分値としてサンプリング部32へ出力する。
サンプリング部32は、フレーム毎に、ライン積分部31から入力される前記複数本の水平ラインのうちの一部の複数の水平ラインの第1のライン積分値を、標本対象の水平ラインを表す複数の選択ライン番号(垂直座標)に従って、第2のライン積分値(これが標本のライン積分値に該当する。)として採取し、採取した第2のライン積分値を画面間DFT部34へ出力するとともに、メモリ33に格納する。
メモリ33は、サンプリング部32により採取された第2のライン積分値を複数のフレーム分格納する。なお、フリッカ低減部21がフィールドを基準として処理を実行する場合には、メモリ33は、サンプリング部32により採取された第2のライン積分値を複数フィールド分格納することになる。
画面間DFT部34は、サンプリング部32が第2のライン積分値を採取した複数の水平ラインから最も条件の良い1つの水平ラインを選択する。そして、画面間DFT部34は、選択した水平ラインにおいて、サンプリング部32によって採取された直近のフレームの第2のライン積分値と、その第2のライン積分値と同一の選択ライン番号(同一の垂直座標)に属する、メモリ33から読み出した、当該直近のフレームより前の複数フレーム分の第2のライン積分値とからなる第2のライン積分値列(これが標本ライン積分値列に該当する。)に対して離散フーリエ変換を施す。ここでの第2のライン積分値列は時系列に第2のライン積分値を並べたものである。
フリッカ抽出部35は、画面間DFT部34による離散フーリエ変換の結果得られたフーリエ係数からフリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)を抽出し、抽出したフリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)をフリッカ係数算定部36へ出力する。
フリッカ係数算定部36は、フリッカ抽出部35からのフリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)に基づいて、現在のフリッカ低減部21に入力されている入力画像Iに対応するフリッカ係数を求める。
補正演算部37は、フリッカ係数算定部36からのフリッカ係数に基づいて、AFE部16からの入力画像Iに対してフリッカ成分の低減演算を実行することによって入力画像Iからフリッカ成分を低減し、この結果得られたデジタル画像信号(図2においては「出力画像IFR」と表記)を信号処理部22へ出力する。具体的には、補正演算部37は、入力画像Iをフリッカ係数に1を加えた値で除算することによって、入力画像Iからフリッカ成分を低減する。
<サンプリング部32及び画面間DFT部34の動作>
以下において、図2のサンプリング部32及び画面間DFT部34の動作について説明する。
図3は、図2のサンプリング部32の動作を示す動作概要図である。図3において、F(1),F(2),F(3),・・・,F(N)は、夫々フレームを示す。なお、F(n)のnはフレーム番号を表す。n=1,2,3,・・・,Nの場合に、L(n,1),L(n,2),・・・,L(n,S)は、フレームF(n)において、サンプリング部32が第2のライン積分値を採取する標本対象のS本の水平ラインを示す。なお、L(n,s)のnはフレーム番号を表し、sは標本対象の水平ラインの選択ライン番号を表す。ここで、標本対象の水平ラインの数を示すSは、フレームを構成する水平ラインの総数よりも小さい値である。同じ選択ライン番号を持つ水平ライン、例えば、L(1,1),L(2,1),L(3,1),・・・,L(N,1)は、フレーム上で同一の垂直座標に位置した水平ラインを示している。
ここでは、画面間DFT部34がN本の第2のライン積分値に対して離散フーリエ変換を施すものとし、フレームF(N)がフリッカ低減部21に入力されたときのサンプリング部32及び画面間DFT部34の動作を説明する。
フレームF(N)がフリッカ低減部21に入力された時点では、メモリ33には、フレームF(1)〜F(N−1)の夫々の、選択ライン番号0,1,2,・・・,Sに対応する水平ラインの第2のライン積分値が格納されている。
サンプリング部32は、フレームF(N)に関して、ライン積分部31から入力される複数本の水平ラインのうちの、選択ライン番号1,2,3,・・・,Sに対応する水平ラインの第1のライン積分値を、第2のライン積分値として採取する。
画面間DFT部34は、サンプリング部32が第2のライン積分値を採取した複数の水平ラインから最も条件の良い1つの水平ラインを選択する。そして、画面間DFT部34は、選択した水平ラインにおいて、フレームF(N)に関してサンプリング部32が採取した第2のライン積分値と、メモリ33に格納されているフレームF(1)〜F(N−1)の第2のライン積分値とからなる第2のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す。但し、最も条件の良い水平ラインとして、例えば、第2のライン積分値が所定の範囲(例えば、上限値以下の範囲)内にあるもののうち最大の水平ラインなどが考えられる。なお、最も条件の良い水平ラインは、これに限られるものではない。
サンプリング部32は、フレームF(N)に関して、採取した選択ライン番号1,2,3,・・・,Sに対応する水平ラインの第2のライン積分値をメモリ33に格納する。メモリ33に格納される第2のライン積分値のフレーム数は、メモリ33の容量から所定の格納フレーム数が定められており、最も古いフレームの第2のライン積分値から削除されるようになっている。
ここで、標本対象の水平ラインの数Sについて記載する。被写体像の変化がなく十分な輝度値が得られている状況においては、標本対象の水平ラインは1本でも(S=1)、フリッカ成分の抽出は可能である。しかし、実際の撮影環境下では、被写体像が変動する場合、デジタル画像信号の輝度値が低くSN比(Signal-to Noise Ratio)が低い状況が生じる場合、デジタル画像信号の輝度値が大きすぎて飽和が起こり、波形に歪みが生じる場合など、フリッカ成分の抽出にとって適切でない水平ラインが発生する恐れがある。このため、サンプリング部32はフレーム上の複数の水平ラインについて第2のライン積分値を採取し、画面間DFT部34は条件のより良い水平ラインを選択して離散フーリエ変換を行っている。
但し、標本対象の水平ラインの数Sを1とし、サンプリング部32はフレーム上の例えば予め定められた1本の水平ラインの第1のライン積分値を第2のライン積分値として採取し、画面間DFT部34は、当該水平ラインの数フレーム分の第2のライン積分値からなる第2のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施すようにしてもよい。
<フリッカ抽出部35及びフリッカ係数算定部36の動作>
以下において、図2のフリッカ抽出部35及びフリッカ係数算定部36の動作について説明する。
フレームレートが240fps(frame per second)の場合、フリッカ成分の周波数100Hzは、フレームレートの1/2以下、即ち、ナイキスト周波数以内である。この時、画面間DFT部34による離散フーリエ変換の結果求められる、周波数100Hzに相当する位置のフーリエ係数の大きさに、フリッカ成分によるピークが検出される。なお、DC(Direct Current:周波数0)に出現するフーリエ係数は本来の画像成分によるものである。
上記ピークの検出は、この本来の画像成分によるDCに相当する位置のフーリエ係数との大きさの比較によりピークの有無を判定することによって行うことができる。具体的には、本来の画像成分の強度に対してフリッカが認知され始めるフリッカ成分の割合から所定の比率を定めておく。フリッカ抽出部35は、画面間DFT部34からのフーリエ係数に基づいて、フリッカ成分が存在し得る周波数に相当する位置のフーリエ係数の中から、DCに相当する位置のフーリエ係数に対して前記所定の比率を越えるものを探し、見つかれば、その周波数にフリッカ成分が存在すると判定する。
なお、離散フーリエ変換の対象の水平ラインのフレーム間での画像変化が極めて小さい場合は、フーリエ係数にはDC位置に鋭いピークが表れるが、被写体の動き、撮像装置のブレなどにより、画像変化が存在する場合は、その度合いによりDC位置のピークが低くなり、その幅が広がっていく。このことから、画面間DFT部34は、第2のライン積分値が所定の範囲に入る(画像の白とび、黒つぶれ部分を避ける)複数の水平ラインの夫々について、離散フーリエ変換を施し、フリッカ抽出部35はフリッカ成分の抽出のためにDC位置のピークが鋭い水平ラインのフーリエ係数を優先的に採用するようにしてもよい。このようにすれば、被写体の動き、撮像装置のブレなどによる画像変化を有する場合でも、より安定してフリッカ成分の抽出が可能になる。
フリッカ抽出部35は、上記の処理を行うことによって、フリッカ成分が存在する周波数を特定する。続いて、フリッカ抽出部35は、フリッカ成分が存在すると特定された周波数に相当する位置の、複素数であるフーリエ係数の大きさと偏角とから、フリッカ成分の振幅と位相を算出し、DCに相当する位置のフーリエ係数の振幅に対する算出したフリッカ成分の振幅の振幅比を求める。そして、フリッカ抽出部35は、フリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)をフリッカ係数算定部36へ出力する。
フリッカ係数算定部36は、波の式、一例として、Aexp{j(2πft+θ)}の周波数f、位相θ、振幅Aに対して、フリッカ抽出部35からのフリッカ成分の周波数、位相、振幅比を設定し、現時点での波の値を求め、これをフリッカ係数とする。フリッカ係数は、本来のデジタル画像信号に対して、フリッカ成分によるデジタル画像信号の増減の割合を表している。なお、上記の波の式中のtは対象のラインが撮影された時刻を表し、jは虚数を表す。
また、フレームレートが120fpsの場合、フレームレートが240fpsの場合と異なり、フリッカ成分の周波数100Hzが、フレームレートの1/2より大きく、ナイキスト周波数を超えている。このため、画面間DFT部34による離散フーリエ変換の結果には、ナイキスト周波数での折り返しの結果、周波数20Hzに相当する位置のフーリエ係数に、フリッカ成分によるピークが検出される。この時、フリッカ成分の周波数が20Hz,100Hz,140Hz,・・・の何れの周波数であるか区別が付かないことになるが、実際の照明では、60Hz以下の明滅は照明として不適切なためフリッカ成分が20Hzであることはない。よって、フリッカ抽出部35は、周波数100Hz以上について解析することになる。なお、この点を除けが、商用電源の周波数が50Hz、フレームレートが240fps(frame per second)の場合と実質的に同様である。
なお、上記のフリッカ成分の周波数及びフレームレートは例示であって、これに限られるものではない。
<フリッカ低減部21の動作>
図4は図2のフリッカ低減部21によるフリッカ低減処理の処理フローを示すフローチャートである。
ライン積分部31は、フリッカ低減部21にデジタル画像信号が入力されているフレームについて、当該フレームの全ての水平ライン(複数本の水平ライン)の夫々について、第1のライン積分値を算出する(ステップS11)。サンプリング部32は、ライン積分部31から入力される第1のライン積分値から第2のライン積分値を採取する(ステップS12)。
画面間DFT部34は、画面間DFT部34が離散フーリエ変換を行うのに必要な所定数のフレームがフリッカ低減部21に入力されたかを判定する(ステップS13)。ステップS13において否定的な判定がされれば(S13:NO)、画面間DFT部34は離散フーリエ変換を施すことなく、サンプリング部32は、ステップS12で採取した第2のライン積分値をメモリ33に格納する(ステップS14)。
一方、ステップS13において肯定的な判定がされれば(S13:YES)、画面間DFT部34は、ステップS12で採取した第2のライン積分値と、その第2のライン積分値と同一の選択ライン番号(垂直座標)に属する、メモリ33から読み出した、複数フレーム分の第2のライン積分値とからなる第2のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す(ステップS15)。サンプリング部32は、ステップS12で採取した第2のライン積分値をメモリ33に格納する(ステップS16)。
フリッカ抽出部35は、画面間DFT部34による離散フーリエ変換の結果得られたフーリエ係数からフリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)を抽出する(ステップS17)。フリッカ係数算定部36は、フリッカ抽出部35からのフリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)に基づいて、現在フリッカ低減部21に入力されているフレームのデジタル画像信号に対応するフリッカ係数を求める(ステップS18)。補正演算部37は、ステップS18で求められたフリッカ係数に基づいて、デジタル画像信号に対してフリッカ成分の低減演算を実行する(ステップS19)。
上述の通り、第1の実施の形態の撮像装置10内のフリッカ低減部21によれば、例えば、高フレームレート撮影の場合のような、多数のフレーム間のライン積分値を必要とする状況においても、フレーム上の全ての水平ラインに対して第2のライン積分値をメモリ33に格納する必要はないことから、メモリ33の容量を少なくすることができる。よって、フリッカ低減部21は、比較的少容量のメモリ33でも、適切な精度でフリッカ成分の低減を図ることが可能になる。
≪第2の実施の形態≫
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。但し、第2の実施の形態のフリッカ低減部21aは、第1の実施の形態のフリッカ低減部21より高いサンプリング周波数でフリッカ成分の解析を行うものである。
本実施の形態の撮影装置は、フリッカ低減部21a以外の各構成要素については第1の実施の形態の撮影装置10の対応する各構成要素と実質的に同じであるため、本実施の形態では、フリッカ低減部21aについて説明する。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態の構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため本実施の形態ではその説明を省略し、或いは、簡単な記載に留める。
<フリッカ低減部21aの構成>
図5は本実施の形態のフリッカ低減部21aの一構成例を示すブロック図である。
フリッカ低減部21aは、ライン積分部31及びサンプリング部32からなる取得部30と、メモリ33と、画面間DFT部34と、フリッカ抽出部35と、ライン間DFT部51と、フリッカ抽出部52と、フリッカ係数算定部36と、補正演算部37とを備える。但し、ライン積分部31は、第1のライン積分値をサンプリング部32へ出力するとともに、ライン間DFT部51へ出力する。また、フリッカ抽出部35は、フリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)をフリッカ係数算定部36へ出力する代わりにライン間DFT部51及びフリッカ抽出部52へ出力する。
ライン間DFT部51は、フリッカ抽出部35からフリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)を受け取る。ライン間DFT部51は、受け取ったフリッカ成分の周波数に基づく周期に関し、少なくとも1周期の期間について、ライン積分部31からの同一フレーム上の第1のライン積分値からなる第1のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す。ここでの第1のライン積分値列は時系列に第1のライン積分値を並べたものである。なお、ライン間DFT部51が離散フーリエ変換を施す第1のライン積分値間の時間間隔よりも画面間DFT部34が離散フーリエ変換を施す第2のライン積分値間の時間間隔よりも、短くなっている。
フリッカ抽出部52は、ライン間DFT部51による離散フーリエ変換の結果得られたフーリエ係数からフリッカ成分のより正確な第1情報(周波数、位相、振幅比)を抽出し、抽出したフリッカ成分の第1情報(周波数、位相、振幅比)をフリッカ係数算定部36へ出力する。但し、フリッカ抽出部52は、ライン間DFT部51による離散フーリエ変換の結果得られたフーリエ係数からフリッカ成分を検出できなかった場合には、フリッカ抽出部35から入力されるフリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)をフリッカ成分の第1情報(周波数、位相、振幅比)としてフリッカ係数算定部36へ出力する。なお、フリッカ抽出部52は、画面間DFT部34からのフーリエ係数の代わりにライン間DFT部51からのフーリエ係数を用いる点を除けばフリッカ抽出部35が行うフリッカ抽出処理と実質的に同じフリッカ抽出処理を行って、ライン間DFT部51からのフーリエ係数からフリッカ成分の第1情報(周波数、位相、振幅比)を抽出する。
なお、第1の実施の形態のフリッカ係数算定部36は、フリッカ抽出部35からのフリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)を用いてフリッカ係数の算定を行うのに対して、第2の実施の形態のフリッカ係数算定部36は、フリッカ抽出部52からのフリッカ成分の第1情報(周波数、位相、振幅比)を用いてフリッカ係数の算定を行う。
<ライン間DFT部51及びフリッカ抽出部52の動作>
以下において、図5のライン間DFT部51及びフリッカ抽出部52の動作について説明する。なお、ここでは、必要に応じて他の構成要素が行う動作についても簡単に触れる。
例えば、フレームレートが240fpsの場合、フリッカ成分の周波数100Hzは、フレームレートの1/2以下、即ち、ナイキスト周波数以内である。この時、画面間DFT部34による離散フーリエ変換の結果求められる、周波数100Hzに相当する位置のフーリエ係数の大きさに、フリッカ成分によるピークが検出される。なお、DC(Direct Current:周波数0)に出現するフーリエ係数は本来の画像成分によるものである。
フリッカ抽出部35は、第1の実施の形態で説明したようにして、画面間DFT部34による離散フーリエ変換の結果得られたフーリエ係数から、フリッカ成分の情報(周波数、位相、振幅比)を抽出する。
ここで、周波数100Hzの位置でのピークは、エイリアシングを考慮するとフリッカ成分が140Hzである場合も想定される。この点を識別するための、より高いサンプリング周波数での解析のため、ライン単位の波形解析を行う役割をライン間DFT部51が担っている。
ライン間DFT部51は、フリッカ抽出部35で抽出されたフリッカ成分の周波数に基づく期間について、同一フレーム上の第1のライン積分値からなる第1のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す。ここでのライン間DFT部51は、第1のライン積分値列に対するフーリエ係数の算出において、フリッカ抽出部35で抽出されたフリッカ成分の情報に基づく、フリッカ成分の想定周波数を含むその近隣の周波数に相当するフーリエ係数のみを算出する。これにより、ライン間DFT部51は全ての周波数に対してフーリエ係数を求める必要はないため、ライン間DFT部51での演算量が抑えられ、これによって電力消費が抑えられる。
フリッカ抽出部52は、ライン間DFT部51の離散フーリエ変換の結果得られたフーリエ係数を用いて、フリッカ抽出処理を行い、最終的なフリッカ成分の第1情報(周波数、位相、振幅比)をフリッカ係数算定部36へ出力する。具体的には、本来の画像成分の強度に対してフリッカが認知され始めるフリッカ成分の割合から所定の比率を定めておく。フリッカ抽出部52は、ライン間DFT部51からのフーリエ係数の中から、DCに相当する位置のフーリエ係数に対して前記所定の比率を越えるものを探し、見つかれば、その周波数にフリッカ成分が存在すると判定する。
フリッカ抽出部52は、このようにして、フリッカ成分が存在する周波数を特定する。続いて、フリッカ抽出部52は、フリッカ成分が存在すると特定された周波数に相当する位置の、複素数であるフーリエ係数の大きさと偏角とから、フリッカ成分の振幅と位相を算出し、DCに相当する位置のフーリエ係数の振幅に対する算出したフリッカ成分の振幅の振幅比を求める。そして、フリッカ抽出部52は、フリッカ成分の第1情報(周波数、位相、振幅比)をフリッカ係数算定部36へ出力する。
なお、上記のフリッカ成分の周波数及びフレームレートは例示であって、これに限られるものではない。
<フリッカ低減部21aの動作>
図6は図5のフリッカ低減部21aによるフリッカ低減処理の処理フローを示すフローチャートである。
ライン積分部31、サンプリング部32、画面間DFT部34及びフリッカ抽出部35は、第1の実施の形態で説明したステップ11からステップS17の処理を行う。
ライン間DFT部51は、フリッカ抽出部35で抽出されたフリッカ成分の周波数に基づく周期に関し、少なくとも1周期の期間について、ライン積分部31からの第1のライン積分値からなる第1のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す(ステップS31)。フリッカ抽出部52は、ライン間DFT部51による離散フーリエ変換の結果得られたフーリエ係数からフリッカ成分のより正確な第1情報(周波数、位相、振幅比)を抽出する(ステップS32)。フリッカ係数算定部36は、フリッカ抽出部52からのフリッカ成分の第1情報(周波数、位相、振幅比)に基づいて、現在フリッカ低減部21aに入力されているフレームのデジタル画像信号に対応するフリッカ係数を求める(ステップS18A)。補正演算部37は、ステップS18Aで求められたフリッカ係数に基づいて、デジタル画像信号に対してフリッカ成分の低減演算を実行する(ステップS19)。
第2の実施の形態による撮像装置内のフリッカ低減部21aによれば、第1の実施の形態のフリッカ低減部21による効果に加え、ライン間DFT部51及びフリッカ抽出部52を設けることによってフリッカ成分の周波数、位相及び振幅比をより正確に求めることができ、デジタル画像信号からより的確にフリッカ成分を低減することが可能になる。
≪第3の実施の形態≫
以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。但し、第3の実施の形態フリッカ低減部21bは、第2の実施の形態のフリッカ低減部21aに、圧縮符号化部22b内の動き検出部(MV部)71での動き検出の結果を利用してサンプリング部32bが第2のライン積分値を採取する水平ラインを決定する機能を付加したものである。
本実施の形態の撮影装置は、デジタル信号処理部17b以外の各構成要素については第1又は第2の実施の形態の撮影装置の対応する各構成要素と実質的に同じであるため、本実施の形態では、デジタル信号処理部17bについて説明する。なお、本実施の形態において、第1又は第2の実施の形態の構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため本実施の形態ではその説明を省略し、或いは、簡単な記載に留める。
<デジタル信号処理部>
図7は本実施の形態のデジタル信号処理部17bの一構成例を示すブロック図である。
デジタル信号処理部17b内の圧縮符号化部23bは、動画像の圧縮符号化を行う際に、その内部でフレーム間予測を行い、画像ブロックのフレーム間での動きを検出する動き検出部(MV部)71を備えている。圧縮符号化部23b内の動き検出部71は、画像ブロックのフレーム間での動きを検出し、検出結果に基づく動きベクトルをフリッカ低減部21b内のサンプリング部32bへ出力する。なお、圧縮符号化部23bは、一般的な圧縮符号化部の構成に、外部のフリッカ低減部21b内のサンプリング部32bへ動きベクトルを出力する部分を付加したものである。
フリッカ低減部21bは、ライン積分部31及びサンプリング部32bからなる取得部30bと、メモリ33と、画面間DFT部34と、フリッカ抽出部35と、ライン間DFT部51と、フリッカ抽出部52と、フリッカ係数算定部36と、補正演算部37とを備える。サンプリング部32bは、圧縮符号化部23b内のMV部71から動きベクトルを受け取り、受け取った動きベクトルに基づいて標本対象の水平ラインの決定を行い、決定した水平ラインの第1のライン積分値を第2のライン積分値として採取する。
例えば、サンプリング部32bは、前フレーム上で、標本対象とした水平ラインが、現フレーム上のどの水平ラインに対応するかを、MV部71からの動きベクトルにより予測する。そして、サンプリング部32bは、現フレーム上の対応する水平ラインを標本対象の水平ラインに決定し、標本対象に決定した水平ラインの第1のライン積分値を第2のライン積分値として採取する。なお、サンプリング部32bは、例えば、前フレームの標本対象とした水平ラインに対して、受け取った動きベクトルに相当する水平ライン数分、或いは、過去の複数のフレーム間分の動きベクトルに相当する水平ライン数を近似曲線で結んで前フレームから現フレームまでの動きに相当する水平ライン数を推定して推定した水平ライン数分、を加算或いは減算し、現フレーム上の対応する水平ラインを予測する。但し、動きベクトルを用いた現フレーム上の対応する水平ラインの予測方法はこれに限られるものではない。
但し、本実施の形態では、第1及び第2の実施の形態と異なり、画面間DFT部34は離散フーリエ変換に際して、同じ垂直座標の水平ラインの第2のライン積分値を用いるとは限らない。このため、画面間DFT部34が離散フーリエ変換を施す第2のライン積分値列を構成する第2のライン積分値を識別できるように、例えば、サンプリング部32bは対応する水平ラインの第2のライン積分値に同じ識別情報を付加して出力するなどの処理を行う。なお、画面間DFT部34は、サンプリング部32bによって採取された直近のフレームの第2のライン積分値と、その第2のライン積分値の水平ラインに関連する、メモリ33から読み出した、当該直近のフレームより前の複数フレーム分の第2のライン積分値とからなる第2のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施すことになる。
第3の実施の形態による撮像装置内のフリッカ低減部21bによれば、第2の実施の形態のフリッカ低減部21による効果に加え、サンプリング部21bがMV部71からの動きベクトルに基づいて標本対象の水平ラインを決定することによって、フリッカ成分の抽出が被写体の動き、撮像装置のブレなどに追随できるため、デジタル画像信号からより的確にフリッカ成分を低減することが可能になる。
≪補足≫
本発明は上記の実施の形態で説明した内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するためのいかなる形態においても実施可能であり、例えば、以下であってもよい。
(1)上記の各実施の形態では、フリッカ低減部を有する機器が撮影装置であるとしたが、これに限られるものではなく、フリッカ低減部を有する機器は、例えば、レコーダなどの機器であってもよい。
(2)上記の第1の実施の形態では、ライン積分部31及びサンプリング部32によって取得部30を構成するとしたが、これに限られるものではなく、取得部は例えば次のようなものであってもよい。取得部は、1フレームを構成する全ての水平ラインの中から、つまり、複数の水平ラインの中から、一部の水平ラインを選択し、選択した一部の水平ラインについてのみ1水平ラインのデジタル画像信号の積分を行い、積分値を第2のライン積分値として出力するようにしてもよい。このようにすることによって、取得部での演算量の削減が図られ、取得部による消費電力が抑えられる。
(3)上記の各実施の形態では、ライン積分部31は、ライン積分値をそのまま第1のライン積分値として出力するとしたが、これに限らず、例えば、次のようなものであってもよい。ライン積分部31はライン積分値を例えば1水平ラインの画素の数で除算することによって当該ライン積分値を正規化した値を第1のライン積分値として出力するようにしてもよい。
(4)上記の各実施の形態では、ライン積分部31は、1水平ラインの全てのデジタル画像信号の積分を求め、求めたライン積分値を第1のライン積分値として出力するとしたが、これに限られるものではなく、例えば次のようなものであってもよい。ライン積分部31は、1水平ラインの所定の条件を満たす一部のデジタル画像信号の積分を求め、求めたライン積分値を積分したデジタル画像信号の数で除算することによって当該ライン積分値の正規化を行い、正規化したライン積分値を第1のライン積分値として出力するようにしてもよい。例えば、所定の条件は、1水平ラインのうちの予め定められた複数の画素のデジタル画像信号である。なお、この場合には、ライン積分部31はライン積分値をそのまま第1のライン積分値として出力してもよい。また、所定の条件は、1水平ラインのうちのデジタル画像信号の値が所定の範囲(例えば、所定の下限値以上、所定の上限値以下)内にあるデジタル画像信号である。下限値以上とすることによってSN比(Signal-to Noise Ratio)が悪い恐れがあるデジタル画像信号が除かれ、上限値以下にすることによって飽和が行っている恐れがあるデジタル画像信号が除かれるため、フリッカ成分の周波数、位相、振幅比の算出精度の向上が期待できる。
(5)上記の各実施の形態のサンプリング部32,32bに、第2のライン積分値の標本対象の水平ライン位置を、第1のライン積分値が所定の範囲(所定の下限値以上、所定の上限値以下)外の場合は不適切な水平ラインと判断し、例えば、第1のライン積分値が当該所定の範囲内にある水平ライン、又は、第1のライン積分値が当該所定の範囲内で最大の第1のライン積分値をもつ水平ラインに変更する機能を付加してもよい。これによって、フリッカ成分の抽出の信頼性をより高めることが期待できる。
(6)上記の各実施の形態では、画面間DFT部34は、サンプリング部32が第2のライン積分値を採取した複数の水平ラインから最も条件の良い1つの水平ラインを選択して離散フーリエ変換を行うとしたが、これに限られるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。画面間DFT部34は、第2のライン積分値が所定の範囲(所定の下限値以上、所定の上限値以下)内にある標本対象の水平ラインの何れか1つを選択して離散フーリエ変換を行うようにしてもよい。また、画面間DFT部34は、2本以上の少数の水平ラインの夫々について、離散フーリエ変換を行い、各水平ライン間のフーリエ係数の相関を評価し、高い正の相関を有するフーリエ係数を採用するようにしてもよく、この場合、フリッカ成分のより高い抽出精度が期待できる。
(7)上記の第1の実施の形態のフリッカ低減部21に、フリッカ抽出部35が抽出したフリッカ成分の振幅或いは振幅比が所定の値以下である場合に、補正演算部37でのフリッカ成分の低減演算を停止する機能を付加してもよい。また、上記の第2から第3の実施の形態のフリッカ低減部21a,21bに、フリッカ抽出部52が抽出したフリッカ成分の振幅或いは振幅比が所定の値以下である場合に、補正演算部37でのフリッカ成分の低減演算を停止する機能を付加してもよい。こうすることによって、画素毎に処理される除算を含んだ演算処理を行わないため、補正演算部37での消費電力を低減する効果が得られる。
(8)上記の第1の実施の形態では、ライン露光(ローリングシャッタ)式のイメージセンサに起因したフレームの垂直座標方向で発生するフリッカの低減を対象として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどのグローバルシャッター式のイメージセンサに起因したフレーム間で生じるフリッカの低減を対象にしてもよい。
(9)上記の第1の実施の形態の圧縮符号化部23及びサンプリング部32を、上記の第3の実施の形態で説明したMV部71を有する圧縮符号化部23b及びサンプリング部32bに置き換えても良い。
(10)上記の第2及び第3の実施の形態において、フリッカ抽出部35は画面間DFT部34からのフーリエ係数からフリッカ成分の周波数、位相及び振幅比を抽出するとしたが、これに限られるものではなく、例えば、画面間DFT部34からのフーリエ係数からフリッカ成分の周波数のみを抽出し、ライン間DFT部51へ出力するようにしてもよい。なお、この場合、フリッカ抽出部52がライン間DFT部51からのフーリエ係数からフリッカ成分の第1情報を抽出できなかった場合にはデジタル画像信号からフリッカ成分を低減することができなくなるが、フリッカ抽出部35での処理負荷が軽減され、低消費電力化につながる。
(11)上記の第3の実施の形態では、サンプリング部32bは、MV部71からの動きベクトルを利用して、前フレーム上で選択した水平ラインが、現フレーム上のどの水平ラインに対応するかを予測して、現フレーム上の対応する水平ラインの第1のライン積分値を第2のライン積分値として採取しているが、これに限らず、例えば次のようなものであってもよい。サンプリング部32bは、フレーム上の同じ垂直位置にある動きベクトルの分散を評価し、分散が小さい垂直位置の水平ラインを、サンプリング対象の水平ラインに決定する。このようにすることによって、画像変化の少ない水平ラインについてフリッカ成分の抽出が行えるため、デジタル画像信号からより的確にフリッカ成分を低減することが可能になる。
ここで、一例を記載する。動きベクトルの水平成分の平均が0に近く、分散小、かつ、垂直成分の分散が小さいことが望ましい。即ち、画像が垂直方向に等速で移動している条件を示している。更に、垂直成分の平均が0に近い条件を加えると静止条件となり、上記のようなサンプリング部32bが動きに追随する処理を行わない場合は、静止条件に適合するラインを選択する。
(12)上記の各実施の形態では、画面間DFT部34は商用電源の周波数とフレームレートとを考慮することなく第2のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を行うものとしたが、これに限らず、例えば商用電源の周波数とフレームレートとを考慮して第2のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施すようにしてもよい。
例えば、商用電源の周波数が50Hz及び60Hzによる蛍光灯フリッカに限定した場合、商用電源の周波数50Hz及び60Hzの夫々による蛍光灯のフリッカは、それぞれ100Hz及び120Hzとなる。これに限定したフリッカ低減を行う場合、撮像のフレームレートが定まれば、離散フーリエ変換後のどの周波数位置にフリッカ成分によるフーリエ係数の大きさのピークが表れるかが分かる。このため、画面間DFT部34は、商用電源の周波数とフレームレートとからフリッカ成分が現れる候補の周波数を推定し、推定したフリッカ成分が現れる候補の周波数を含む近隣の周波数に相当する位置のフーリエ係数を求める。このように、画面間DFT部34は、フリッカ成分が現れる候補の周波数を含む近隣の周波数に相当する位置のフーリエ係数のみを算出すればよく、全ての周波数に相当する位置のフーリエ係数を算出する必要はなくなり、画面間DFT部34の演算量を大幅に削減できる。
例えば、フレームレート180fpsのとき、エイリアシングにより100Hzのフリッは80Hzの位置に、120Hzのフリッカは60Hzの位置に、フリッカ成分によるピークが表れる。そのため、この80Hz、60Hzの近隣に位置する1〜数箇所のフーリエ係数をそれぞれ求めて、その大きさを評価すればよい。
なお、上記において、商用電源の周波数を50Hz、60Hzとしたが、これに限られるものではなく、商用電源の周波数を適宜使用される可能性がある商用電源の周波数に置き換えればよい。また、上記において、フレームレートを180fpsとしたが適宜使用されるフレームレート値に置き換えればよい。
(13)上記の各実施の形態の撮像装置、当該撮像装置内のフリッカ低減部は、例えば集積回路であるLSIとして実現されてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、全てまたは一部を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
(14)上記の各実施の形態で説明したフリッカ低減部の動作の手順の少なくとも一部をプログラムに記載し、例えばCPU(Central Processing Unit)がメモリに記憶された当該プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。また、上記のプログラムを記録媒体に保存して頒布等するようにしてもよい。
(15)上記の各実施の形態で説明したフリッカ低減部の構成の一部を装置又は集積回路で実現し、その一部を除く構成が行う動作の手順をプログラムに記載し、例えばCPU(Central Processing Unit)がメモリに記憶された当該プログラムを読み出して実行することによって実現してもよい。
(16)上記の各実施の形態で説明した内容、及び上記の補足において説明した内容を適宜組み合わせることができる。
本発明は、照明の明滅によって撮影画像に明暗となって生じるフリッカの成分を当該撮影画像に係る画像信号から低減する手段において有用である。
10 撮像装置
11 撮像光学系部品
12 撮像素子
13 システムコントローラ
14 光学系ドライバ
15 撮像素子制御部(IS制御部)
16 アナログフロントエンド部(AFE部)
17,17b デジタル信号処理部
21,21b,21c フリッカ低減部
22 信号処理部
23,23b 圧縮符号化部
30 取得部
31 ライン積分部
32,32b サンプリング部
33 メモリ
34 画面間DFT部
35 フリッカ抽出部
36 フリッカ係数算定部
37 補正演算部
51 ライン間DFT部
52 フリッカ抽出部
71 動き検出部(MV部)

Claims (7)

  1. 撮像素子にて撮影された画像信号中に含まれ、照明に起因するフリッカ成分を当該画像信号から低減するフリッカ低減装置であって、
    画面毎に、画面を構成する一部の水平ラインについて、前記画像信号に基づいて標本のライン積分値を取得する取得部と、
    前記取得部にて取得された前記標本のライン積分値を、複数の画面分格納するメモリと、
    前記取得部により直近に取得された一の画面の前記標本のライン積分値と、この標本のライン積分値と画面の同一位置のラインに属する前記メモリに格納された当該一の画面より前の複数の画面分の標本のライン積分値と、からなる標本ライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す画面間離散フーリエ変換部と、
    前記画面間離散フーリエ変換部による離散フーリエ変換の結果に基づいてフリッカ成分の情報を抽出するフリッカ抽出部と、
    前記フリッカ成分の情報に基づいて前記画像信号に対するフリッカ係数を算定するフリッカ係数算定部と、
    前記フリッカ係数に基づいて前記画像信号に対してフリッカ成分の低減演算を実行する補正演算部と、
    を備え、
    前記フリッカ抽出部は、フリッカ成分の周波数が撮影フレームレートの1/2の周波数より高い場合には、撮影フレームレートの1/2の周波数で折り返した周波数の成分に対してフリッカ成分の情報を抽出する
    ことを特徴とするフリッカ低減装置。
  2. 前記取得部は、
    画面毎に、画面を構成する複数の水平ラインについて、1水平ラインの全て又は所定の条件を満たす一部の画像信号を積分し、積分値又は当該積分値を正規化した値を第1のライン積分値とするライン積分部と、
    画面毎に、前記画面を構成する複数の水平ラインの第1のライン積分値の中から、前記一部の水平ラインの第1のライン積分値を前記標本のライン積分値として採取するサンプリング部と、
    を備え、
    前記フリッカ低減装置は、
    前記フリッカ成分の情報に含まれるフリッカ成分の周波数に基づく期間で、同一画面上の前記第1のライン積分値からなる第1のライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施すライン間離散フーリエ変換部と、
    前記ライン間離散フーリエ変換部による離散フーリエ変換の結果に基づいてフリッカ成分の第1情報を抽出する第1フリッカ抽出部と、
    を更に備え、
    前記フリッカ係数算定部は、前記画像信号に対するフリッカ係数の算定を、前記フリッカ成分の第1情報に基づいて行う
    請求項1記載のフリッカ低減装置。
  3. 前記サンプリング部は、標本対象の水平ラインの第1のライン積分値が所定の範囲外の場合、標本対象の水平ラインを前記第1のライン積分値が前記所定の範囲内にある別の水平ラインに変更する
    請求項2記載のフリッカ低減装置。
  4. 前記サンプリング部は、画像ブロックの画面間での動きベクトルに基づいて、標本対象の水平ラインを決定する
    請求項2記載のフリッカ低減装置。
  5. 前記画面間離散フーリエ変換部は、
    商用電源の周波数と前記画像信号に関するフレームレートとに基づいてフリッカ成分が現れる候補の周波数を推定し、
    推定した当該フリッカ成分が現れる候補の周波数に基づいて、前記標本ライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す
    請求項2記載のフリッカ低減装置。
  6. 撮像素子にて撮影された画像信号中に含まれ、照明に起因するフリッカ成分を当該画像信号から低減する集積回路であって、
    画面毎に、画面を構成する一部の水平ラインについて、前記画像信号に基づいて標本のライン積分値を取得する取得部と、
    前記取得部にて取得された前記標本のライン積分値を、複数の画面分格納するメモリと、
    前記取得部により直近に取得された一の画面の前記標本のライン積分値と、この標本のライン積分値と画面の同一位置のラインに属する前記メモリに格納された当該一の画面より前の複数の画面分の標本のライン積分値と、からなる標本ライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す画面間離散フーリエ変換部と、
    前記画面間離散フーリエ変換部による離散フーリエ変換の結果に基づいてフリッカ成分の情報を抽出するフリッカ抽出部と、
    前記フリッカ成分の情報に基づいて前記画像信号に対するフリッカ係数を算定するフリッカ係数算定部と、
    前記フリッカ係数に基づいて前記画像信号に対してフリッカ成分の低減演算を実行する補正演算部と、
    を備え、
    前記フリッカ抽出部は、フリッカ成分の周波数が撮影フレームレートの1/2の周波数より高い場合には、撮影フレームレートの1/2の周波数で折り返した周波数の成分に対してフリッカ成分の情報を抽出する
    ことを特徴とする集積回路。
  7. 撮像素子にて撮影された画像信号中に含まれ、照明に起因するフリッカ成分を当該画像信号から低減するフリッカ低減方法であって、
    画面毎に、画面を構成する一部の水平ラインについて、前記画像信号に基づいて標本のライン積分値を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにて取得された前記標本のライン積分値を、メモリに複数の画面分格納する格納ステップと、
    前記取得ステップにおいて直近に取得された一の画面の前記標本のライン積分値と、この標本のライン積分値と画面の同一位置のラインに属する前記メモリに格納された当該一の画面より前の複数の画面分の標本のライン積分値と、からなる標本ライン積分値列に対して離散フーリエ変換を施す画面間離散フーリエ変換ステップと、
    前記画面間離散フーリエ変換ステップにおける離散フーリエ変換の結果に基づいてフリッカ成分の情報を抽出するフリッカ抽出ステップと、
    前記フリッカ成分の情報に基づいて前記画像信号に対するフリッカ係数を算定するフリッカ係数算定ステップと、
    前記フリッカ係数に基づいて前記画像信号に対してフリッカ成分の低減演算を実行する補正演算ステップと、
    を有し、
    前記フリッカ抽出ステップは、フリッカ成分の周波数が撮影フレームレートの1/2の周波数より高い場合には、撮影フレームレートの1/2の周波数で折り返した周波数の成分に対してフリッカ成分の情報を抽出する
    ことを特徴とするフリッカ低減方法。
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