JP6289275B2 - 撮像制御装置、撮像装置および撮像制御方法 - Google Patents

撮像制御装置、撮像装置および撮像制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6289275B2
JP6289275B2 JP2014116935A JP2014116935A JP6289275B2 JP 6289275 B2 JP6289275 B2 JP 6289275B2 JP 2014116935 A JP2014116935 A JP 2014116935A JP 2014116935 A JP2014116935 A JP 2014116935A JP 6289275 B2 JP6289275 B2 JP 6289275B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image quality
imaging
curve
setting condition
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014116935A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015231150A (ja
Inventor
真梨子 佐藤
真梨子 佐藤
中野 貴敬
貴敬 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014116935A priority Critical patent/JP6289275B2/ja
Publication of JP2015231150A publication Critical patent/JP2015231150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6289275B2 publication Critical patent/JP6289275B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

この発明は、高画質な撮像画像を得るための撮像制御技術に関し、特にあらかじめ被写体の条件を計測することが困難な撮像装置に対する撮像制御に関するものである。
センサや光学系が一意に決定されている場合、光学センサの撮像条件を調整することにより最適な画質の画像を得ることができる。例えば特許文献1には、撮影して得られた画像データのヒストグラムを生成して輝度分布を取得し、当該輝度分布を解析してSNR(Signal to Noise Ratio)が適切な画像を得るための補正量を決定する撮像装置が開示されている。
また、高いSNRを有する画像を取得するためには手ぶれなどによる画質劣化が考えられるが、特許文献2には、手ぶれ補正と画素ずらしを同時に行うことにより高品位な画像を得る撮像装置が開示されている。具体的には、手ぶれ補正手段と撮影ズームレンズの焦点距離と被写体像のEV値とから、画像ずらしに必要な時間と手ぶれ補正手段の駆動量とを算出し、さらに前回の算出結果と比較することにより、現在の焦点距離で撮影可能な画素ずらしの回数を決定している。
特開2013−176119号公報 特開平10−191147号公報
しかしながら、上述した特許文献1および特許文献2に記載された技術では、リアルタイムに撮像画像を解析し、補正量を決定する必要がある。しかし、種々の光学センサが存在し、必ずしも全ての光学センサがリアルタイムに撮像画像を解析することができるとは限らない。例えば、衛星搭載の光学センサのように画像データの容量が非常に大きい場合、処理時間が増大し、リアルタイムに撮像画像の解析を行うことが困難であるいう課題があった。また光学センサの構造によっては、撮像画像解析用の処理ボードを搭載することが困難であるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、リアルタイムに撮像画像の解析結果を得ることができない光学センサに対しても、撮像画像の画質の最適化のための制御を可能にすることを目的とする。
この発明に係る撮像制御装置は、撮像対象を撮像する光学センサへの入射輝度における当該光学センサの撮像画像の鮮鋭度とSN比との関係を示したセンサ画質特性曲線を取得するセンサ画質特性曲線計算部と、ある画質における鮮鋭度とSN比との関係を示した画質曲線を複数の画質について取得する等画質曲線取得部と、センサ画質特性曲線計算部が取得したセンサ画質特性曲線と、等画質曲線取得部が取得した画質曲線とから、光学センサの撮像設定条件を決定する撮像設定条件計算部と、撮像設定条件計算部が決定した撮像設定条件に基づいて、光学センサの制御パラメータを設定する撮像設定条件出力部とを備える。
この発明によれば、リアルタイムに撮影画像を解析して補正量を決定することが困難な光学センサに対しても、撮像画像の画質の最適化のための制御を行ことができるという効果がある。
実施の形態1に係る撮像制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る撮像制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る撮像制御装置のセンサ画質特性曲線計算部が算出するセンサ画質特性曲線の一例を示す図である。 実施の形態1に係る撮像制御装置の等画質曲線取得部が取得する等画質曲線の一例を示す図である。 実施の形態1に係る撮像制御装置の撮像設定条件計算部の最適露光量の決定を示す説明図である。 実施の形態2に係る撮像制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る撮像制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る撮像制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る撮像制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る撮像制御装置の構成を示すブロック図である。
撮像制御装置100は、撮像条件取得部1、入射輝度計算部2、センサ画質特性曲線計算部3、センサ画質特性データ蓄積部4、等画質曲線取得部5、画質曲線データ蓄積部6、撮像設定条件計算部7および撮像設定条件出力部8で構成されている。
撮像条件取得部1は、撮像地点の緯度、経度、撮像日時などの条件、および光学センサが位置する緯度、経度、高度などの条件を取得する。入射輝度計算部2は、撮像条件取得部1が取得した撮像地点の条件および光学センサの位置条件から算出される太陽反射光および地表放射光などに基づいて、光学センサへの入射輝度を算出する。
センサ画質特性曲線計算部3は、センサ画質特性データ蓄積部4を参照して入射輝度計算部2が算出した入射輝度における撮影画像の鮮鋭度およびSNR(Signal to Noise Ratio)を算出し、当該入射輝度における鮮鋭度−SNR特性曲線(以下、センサ画質特性曲線と称する)を取得する。センサ画質特性曲線は光学センサの特性により決定されるSNRと鮮鋭度の組み合わせの集合であり、例えば露光時間によってボケ量や雑音量が決定される。撮像画像の鮮鋭度およびSNRは、例えば複数の入射輝度条件における画像解析結果から算出する。鮮鋭度およびSNRの算出は、入射輝度に対する鮮鋭度およびSNRは予めモデル化された近似関数から計算してもよいし、データベース化された複数点の入射輝度における鮮鋭度およびSNRの値を基に補間関数を用いて計算してもよい。
センサ画質特性データ蓄積部4は、複数の撮像条件に応じた光学センサの撮像画像の画質特性を示す情報をデータベース化(例えば、複数点の入射輝度における鮮鋭度およびSNRの値をデータベース化)して蓄積している。また、入射輝度に対する鮮鋭度およびSNRを予めモデル化した近似関数を蓄積させてもよい。
等画質曲線取得部5は、画質曲線データ蓄積部6を参照し、同一画質における鮮鋭度−SNR特性曲線(以下、画質曲線と称する)を取得する。ここで、同一画質の画像、すなわち画質が等しい画像とは、同一のものを同程度認識可能な画像を指す。また、画質曲線とは、SNRと鮮鋭度が変化した際に同程度の画質であると評価されたSNRと鮮鋭度の組み合わせの集合である。例えば、雑音が多くボケの小さい画像と、ボケが大きく雑音の少ない画像を比較した場合に、共にある被写体は認識できるが、ある被写体は認識できないといった視認性および判読性の等しい画像を等画質な画像とする。等画質曲線取得部5は、上述した画質曲線を低画質から高画質にかけて複数の画質について取得するものとする。
画質曲線データ蓄積部6は、低画質から高画質にかけて複数の画質の評価情報を示すデータを蓄積している。評価情報として、例えばあらかじめ定義された予測条件、実測データあるいは評価指標などを用いることができる。
具体的には、後述するNIIRSのように画像の定量的な特性(鮮鋭度を示すRERや、SNRなど)に基づく画質評価指標を用いても良いし、ユーザが主観的に画質を評価した際に等しい画質と評価される鮮鋭さとSNRの組み合わせの集合を用いても良い。
撮像設定条件計算部7は、等画質曲線取得部5を介して入力された、センサ画質特性曲線計算部3が算出したセンサ画質特性曲線と、等画質曲線取得部5が取得した画質曲線との接点を算出する。センサ画質特性曲線と画質曲線との接点は、当該入射輝度における撮影画像の画質が最も高画質となる点である。そこで、当該接点における露光量を最適露光量として取得する。撮像設定条件出力部8は、撮像設定条件計算部7が取得した最適露光量に基づいて光学センサの露光パラメータを設定し、出力する。
次に、実施の形態1に係る撮像制御装置100の動作について説明する。
図2は、実施の形態1に係る撮像制御装置の動作を示すフローチャートである。
まず、撮像条件取得部1は、撮像地点の条件および光学センサの条件を取得する(ステップST1)。入射輝度計算部2は、ステップST1で取得された撮像地点の条件および光学センサの条件に基づいて、光学センサへの入射輝度を算出する(ステップST2)。センサ画質特性曲線計算部3は、センサ画質特性データ蓄積部4を参照し、ステップST2で算出された入射輝度における撮影画像の鮮鋭度およびSNRを算出する(ステップST3)。
センサ画質特性曲線計算部3は、ステップST3で算出した鮮鋭度およびSNRからセンサ画質特性曲線を取得する(ステップST4)。
一般に、光学センサの画質特性は露光量に大きく依存し、露光時間を長くする、あるいは絞りを開放することにより露光量を増加させるとSNRが増大するが、収差やぶれによるボケ量が大きくなり、鮮鋭度が低下する。一方、露光時間短くする、あるいは絞りの開放を縮小することにより露光量を減少させるとボケが小さくなり鮮鋭度が向上するが、SNRは低下する。センサ画質特性曲線の一例を図3に示すが、光学センサの画質特性の鮮鋭度とSNRの関係は非線形であり、当該関係をグラフ化すると一般に上方に向かって凸形状の曲線が得られる。
なお、図3において曲線f1,f2,f3はそれぞれ異なる入力輝度値に対応したセンサ画質特性曲線であるものとする。
等画質曲線取得部5は、画質曲線データ蓄積部6を参照して各画質の評価情報を取得し、各画質の画質曲線を取得する(ステップST5)。
画質曲線の取得には、例えばJ.C.Leachtenauerらの提唱するGIQE(General Image-Quality Equation、引用文献1参照)が定義する予測NIIRS(National Image Interpretability Rating Scale)を用いてもよいし、各個人、あるいは各集団における実測データを用いてもよい。ここで、NIIRSとは画像の判読性を評価する指標であり、値が大きいほど画像の判読性が高い画像であるという特徴を有する。
[引用文献1]
J.C.Leachtenauer,et al.,“General Image-Quality Equation:GIQE”,Applied optics,Vol.36,No.32(1997)
画質曲線は、画像のSNRと鮮鋭度が相反する傾向にあり、SNRが高く鮮鋭度の低い画像と、SNRが低く鮮鋭度の高い画像とが同程度の画質であるとの特性を示すと予測される。画質曲線の一例を図4に示すが、一般に下方に向かって凸形状の曲線が得られる。当該特性はGIQEの予測NIIRSとも一致している。図4の例では、曲線g1,g2,g3はそれぞれの画質に対応した曲線であり、曲線g1が3つの中で最も低画質な場合の曲線を示し、曲線g3が3つの中で最も高画質な場合の曲線を示している。なお、曲線は3本に限定されるものではなく適宜変更可能である。撮像設定条件計算部7は、これらの曲線を用いてセンサ画質特性曲線計算部3が取得したセンサ画質特性曲線上の最も高画質な鮮鋭度およびSNRの組み合わせを選択することとなる。
撮像設定条件計算部7は、ステップST4で取得したセンサ画質特性曲線と、ステップST5で取得した画質曲線との接点を算出する(ステップST6)。さらに撮像設定条件計算部7は、ステップST6で算出した接点の鮮鋭度およびSNRを示す露光量を光学センサの最適露光量として決定する(ステップST7)。なお、ステップST6の接点の算出では、画質曲線を例えば図4で示した曲線g3から曲線g1の方向に徐々に画質を変化させることにより最も高画質な画質曲線との接点が得られる。なお、曲線g1から曲線g3の方向に徐々に画質を変化させて接点を得てもよい。撮像設定条件出力部8は、ステップST7で決定した最適露光量に基づき光学センサの露光パラメータを設定して出力し(ステップST8)、処理を終了する。
ステップST6の接点の算出では、例えば、画質曲線データ蓄積部6からGIQEversion4のNIIRSによる画質曲線を取得すると、以下の式(1)を用いて鮮鋭度−SNRの画質曲線が導かれる。
Figure 0006289275
なお、式(1)においてRERは鮮鋭度(RER:Relative Edge Response)を示す。その後、鮮鋭度(RER:Relative Edge Response)とSNRとの画質曲線が導かれ、NIIRS、SNR、RERをパラメータとしてセンサ画質特性曲線と画質曲線との接点が算出される。
図5は、実施の形態1に係る撮像制御装置の撮像設定条件計算部による最適露光量の決定を示す説明図である。
図5に示すように、センサ画質特性曲線である曲線fと画質曲線である曲線gとの接点Cを算出することにより、当該接点Cでの鮮鋭度およびSNRを示す露光量が取得され、光学センサの露光量が決定される。
なお、センサ画質特性曲線が上方に凸形状の曲線であり、画質曲線が下方に凸形状の曲線である場合、2つの曲線の接線の傾きが等しくなる。従って、センサ画質特性曲線と画質曲線に対して導関数を算出し、導関数の値が等しくなるように最適露光量を決定してもよい。
以上のように、実施の形態1によれば、光学センサへの入射輝度における撮像画像の鮮鋭度とSNRとの関係を示したセンサ画質特性曲線を取得するセンサ画質特性曲線計算部3と、同一の画質における鮮鋭度とSNRとの関係を示した画質曲線を取得する等画質曲線取得部5と、センサ画質特性曲線と画質曲線とから光学センサの最適露光量を決定する撮像設定条件計算部7と、最適露光量に対応した露光パラメータを設定して出力する撮像設定条件出力部8とを備えるように構成したので、リアルタイムに撮影画像を解析して補正量を決定することが困難な光学センサに対しても、撮像画像の画質の最適化のための制御を行うことができる。
また、実施の形態1によれば、複数の撮像条件に応じた光学センサの撮像画質をデータベース化して蓄積するセンサ画質特性データ蓄積部4と、複数の画質それぞれの評価情報を示すデータを蓄積する画質曲線データ蓄積部6とを備え、センサ画質特性曲線計算部3がセンサ画質特性データ蓄積部4を参照して光学センサへの入射輝度における撮像画像の鮮鋭度およびSNRを算出してセンサ画質特性曲線を取得し、等画質曲線取得部5が画質曲線データ蓄積部6を参照して同一画質における画質曲線を取得するように構成したので、リアルタイムに撮影画像を改正して補正量を決定することが困難な光学センサに対しても、最適露光量を決定するためのセンサ画質特性曲線および画質曲線を取得することができる。
なお、上述した実施の形態1では、光学センサへの入射輝度を算出する方法として、撮像地点の条件、および光学センサの位置条件から算出される太陽反射光および地表放射光を用いる例を示したが、その他の算出手法を用いて光学センサへの入射輝度を算出してもよい。
なお、上述した実施の形態1では、撮像条件取得部1および入射輝度計算部2を備える構成を示したが、当該構成を外部の構成とし、外部で算出された光センサへの入射輝度を撮像制御装置100が取得するように構成してもよい。なお、当該構成は以下で示す実施の形態2から実施の形態4にも適用可能である。
なお、上述した実施の形態1では、撮像センサ画質特性蓄積部4および画質曲線データ蓄積部6を備える構成を示したが、複数の撮像条件に応じた光学センサの撮像画質を示したデータ、および複数の画質それぞれの評価情報を示すデータを外部から取得するように構成してもよい。
実施の形態2.
画像のSN比を向上させるための手段としてTDI(Time Delay and Integration)方式のイメージセンサが開発されている。TDI方式は、電荷転送のタイミングを被写体像の移動タイミングに同期させることでSN比を改善するCCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサの読出し方式である。TDI方式では複数行のラインセンサ出力を積分するため、同一地点を撮像する画素が時間的に変化するときに、同一地点を撮像する画素の出力を積分することで、実質的に長時間露光した場合と同等の信号量を得ることができる。
TDI方式の光学センサでは、露光量を調整するためにTDI動作に係るラインセンサの本数、つまりTDI段数を変化させることが行われる。このようにTDI方式の光学センサでは露光時間を連続的に変化させることができないため、実施の形態1の図3で示したセンサ画質特性曲線が離散的な点として与えられる。そこで、この実施の形態2では、最適な露光量に最も近接するTDI段数(整数値)を制御パラメータとして選択する構成を示す。
図6は、実施の形態2に係る撮像制御装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態2の撮像制御装置100aは、図1で示した実施の形態1の撮像制御装置100の撮像設定条件計算部7および撮像設定条件出力部8に替えて、TDI段数計算部9を備えた撮像設定条件計算部7aおよび撮像設定条件出力部8aを備えている。なお、以下では、実施の形態1に係る撮像制御装置100の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。また、以下では、撮像制御装置100aがTDI方式の光学センサの撮像制御を行うものとして説明を行う。
撮像設定条件計算部7aはTDI段数計算部9を備える。まず、撮像設定条件計算部7aは、センサ画質特性曲線計算部3が算出したセンサ画質特性曲線と、等画質曲線取得部5が取得した画質曲線との接点を算出し、当該接点における露光量を最適露光量として取得する。光学センサがTDI段数による露光量の調整機能を有する場合、露光時間を連続的に変化させることができないため、次にTDI段数計算部9が、撮像設定条件計算部7aが取得した最適露光量に最も近接するTDI段数を算出する。ここで、TDI段数計算部9はTDI段数と露光量とをあらかじめ対応付けたデータを保有しているものとする。撮像設定条件出力部8aは、TDI段数計算部9が算出したTDI段数を制御パラメータとして出力する。
次に、実施の形態2の撮像制御装置100aの動作について説明する。
図7は、実施の形態2に係る撮像制御装置の動作を示すフローチャートである。
また、以下では実施の形態1に係る撮像制御装置100と同一のステップには図2で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
ステップST5において、等画質曲線取得部5が各画質の画質曲線を取得すると、撮像設定条件計算部7aはステップST4で取得されたセンサ画質特性曲線と、ステップST5で取得された画質曲線との接点を算出する(ステップST6)。さらに撮像設定条件計算部7aは、ステップST6で算出した接点の鮮鋭度およびSNRを示す露光量を光学センサの最適露光量として決定する(ステップST7)。次に、TDI段数計算部9は、ステップST7で決定した最適露光量に最も近い露光量を取るTDI段数を算出する(ステップST11)。撮像設定条件出力部8aは、ステップST11で算出したTDI段数を光学センサの制御パラメータとして出力し(ステップST12)、処理を終了する。
以上のように、この実施の形態2によれば、撮像設定条件計算部7aが取得した最適露光量に最も近接するTDI段数を算出するTDI段数計算部9と、算出したTDI段数を制御パラメータとして出力する撮像設定条件出力部8aを備えるように構成したので、露光時間を連続的に変化させることのできないTDI方式の光学センサを制御対象とする場合であっても、高画質な画像を取得するためのTDI段数を決定することができる。すなわち、TDI方式の光学センサにおいても高画質な画像を取得するための制御パラメータの設定を行うことができ、撮像画像の画質の最適化のための制御を行うことができる。
実施の形態3.
この実施の形態3では、絞り値(以下、F値と称する)を設定変更可能な光学センサを用いる場合に、当該F値を変化させることにより最適露光量の探索を行う構成を示す。
図8は、実施の形態3に係る撮像制御装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態3の撮像制御装置100bは、図1で示した実施の形態1の撮像制御装置100に撮像設定条件判定部10およびF値再設定部11を追加して設けている。なお、以下では、実施の形態1に係る撮像制御装置100の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。また、以下では、撮像制御装置100bがF値を設定変更可能な光学センサの撮像制御を行うものとして説明を行う。
撮像設定条件判定部10は、撮像設定条件計算部7が設定した最適露光量における露光時間が適正であるか否か判定を行う。露光時間が適正か否かの判断は、例えば光学センサの露光時間の下限値および上限値を用い、最適露光量の露光時間が光学センサの露光時間の下限値以上且つ上限値以下であるか否か判定を行う。
F値再設定部11は、撮像設定条件判定部10において、露光時間が適正でないと判定された場合に、F値の再設定を行う。光学センサのF値を変化させることにより露光量に対する画質の前提条件が大きく変化する。従って、あるF値の条件下において最適露光量が設定できない場合にもF値を変化させることにより、最適露光量が設定可能となる。
F値の再設定は、例えば、最適露光量の露光時間が下限値未満である場合にはF値をより小さい値に設定して絞りを開いて光をより多く取りこむ設定とする。逆に最適露光量の露光時間が上限値より大きい場合にはF値をより大きい値に設定して絞りを閉じて光量を落とす設定とする。
次に、実施の形態3の撮像制御装置100bの動作について説明する。
図9は、実施の形態3に係る撮像制御装置の動作を示すフローチャートである。
また、以下では実施の形態1に係る撮像制御装置100と同一のステップには図2で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
ステップST7において、撮像設定条件計算部7が光学センサの最適露光量を決定すると、撮像設定条件判定部10は決定された最適露光量の露光時間が適正範囲内の値である(光学センサの露光時間の下限値以上且つ上限値以下である)か否か判定を行う(ステップST21)。最適露光量の露光時間が適正範囲内の値である場合(ステップST21;YES)、撮像設定条件出力部8はステップST7で決定された最適露光量に基づき光学センサの露光パラメータを設定して出力し(ステップST8)、処理を終了する。
一方、最適露光量の露光時間が適正範囲内の値でない場合(ステップST21;NO)、F値再設定部11は光学センサの新たなF値を設定し、センサ画質特性曲線計算部3に出力する(ステップST22)。その後フローチャートはステップST4の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
以上のように、この実施の形態3によれば、撮像設定条件計算部7が取得した最適露光量の露光時間が適正範囲内の値であるか否か判定を行う撮像設定条件判定部10と、最適露光量の露光時間が適正範囲内の値でないと判定された場合に光学センサのF値を再設定するF値再設定部11を備えるように構成したので、あるF値の条件下において適正な最適露光量が得られない場合にも、F値を再設定することにより適正な最適露光量を得ることができる。
なお、上述した実施の形態3では、実施の形態1で示した撮像制御装置100に撮像設定条件判定部10およびF値再設定部11を適用する構成を示したが、実施の形態2で示した撮像制御装置100aに適用してもよい。
実施の形態4.
この実施の形態4では、上述した実施の形態1から実施の形態3で示した撮像制御装置の制御動作を撮像装置に適用する構成を示す。
図10は、実施の形態4に係る撮像装置の構成を示す図である。
撮像装置200は、撮像レンズ21、カメラに入射する光量を調整するための絞り機構22および撮像信号を電気信号に変換する検出器23を備えた光学センサ24、検出器23の変調された撮像信号からリセットノイズを除去し、ベースバンドの撮像信号に変換するCDS(Correlated Double Sampling)25、A/D変換部26、デジタル信号処理部(以下、DSP:Digital Signal Processor)27、撮像したデータを記憶領域に格納するための撮像データ出力部28、本撮像装置200を総括して制御を行うと共に、各種演算を実施する手段として機能するCPU29、CPU29からの制御情報を元に撮像レンズ21に対して駆動信号を出力するレンズ駆動回路30およびCPU29からの制御情報を元に検出器23に対して駆動信号を出力するタイミングジェネレータ31で構成されている。
CPU29は一部機能として上述した実施の形態1から実施の形態3で示した撮像制御装置の構成を備えるものとする。具体的には、撮像設定条件出力部8から出力される露光パラメータを検出器23に対して出力する。検出器23は入力された露光パラメータに基づいた露光時間を設定値とする。また、実施の形態3で示した撮像制御装置のようにF値を変化させる構成を適用する場合には、検出器23に加えて絞り機構22に対しても露光パラメータとして設定したF値を出力する。
以上のように、この実施の形態4によれば、光学センサ24に対して露光パラメータを出力するCPU29を備えるように構成したので、光学センサ24が画像のヒストグラムなどをリアルタイムにフィードバックできない場合にも、最適な画質設定で撮像を実行することができる。
上記以外にも、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 撮像条件取得部、2 入射輝度計算部、3 センサ画質特性曲線計算部、4 センサ画質特性データ蓄積部、5 等画質曲線取得部、6 画質曲線データ蓄積部、7,7a 撮像設定条件計算部、8,8a 撮像設定条件出力部、9 TDI段数計算部、10 撮像設定条件判定部、11 F値再設定部、21 撮像レンズ、22 絞り機構、23 光学センサ、24 光学センサ、25 CDS、26 A/D変換部、27 DSP、28 撮像データ出力部、29 CPU、30 レンズ駆動回路、31 タイミングジェネレータ、100,100a,100b 撮像制御装置、200 撮像装置。

Claims (9)

  1. 撮像対象を撮像する光学センサへの入射輝度における当該光学センサの撮像画像の鮮鋭度とSN比との関係を示したセンサ画質特性曲線を取得するセンサ画質特性曲線計算部と、
    ある画質における鮮鋭度とSN比との関係を示した画質曲線を複数の画質について取得する等画質曲線取得部と、
    前記センサ画質特性曲線計算部が取得したセンサ画質特性曲線と、前記等画質曲線取得部が取得した画質曲線とから、前記光学センサの撮像設定条件を決定する撮像設定条件計算部と、
    前記撮像設定条件計算部が決定した撮像設定条件に基づいて、前記光学センサの制御パラメータを設定する撮像設定条件出力部とを備えた撮像制御装置。
  2. 前記撮像設定条件計算部は、前記センサ画質特性曲線と前記画質曲線との接点における露光量を算出し、
    前記撮像設定条件出力部は、前記撮像設定条件計算部が算出した露光量に基づいて前記制御パラメータを設定することを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
  3. 前記撮像設定条件計算部は、前記センサ画質特性曲線の導関数と前記画質曲線の導関数が一致する条件での露光量を算出し、
    前記撮像設定条件出力部は、前記撮像設定条件計算部が算出した露光量に基づいて前記制御パラメータを設定することを特徴とする請求項1記載の撮像制御装置。
  4. 前記撮像設定条件計算部は、前記露光量に最も近似するTDI段数を算出するTDI段数計算部を備え、
    前記撮像設定条件計算部は、前記TDI段数計算部が算出したTDI段数を前記制御パラメータに設定することを特徴とする請求項2または請求項3記載の撮像制御装置。
  5. 前記撮像設定条件計算部が算出した露光量が前記光学センサの動作範囲に対して適正か否か判定を行う撮像設定条件判定部と、
    前記撮像設定条件判定部において前記露光量が適正でないと判定された場合に、前記露光量の絞り値を再設定する絞り値再設定部とを備え、
    前記センサ画質特性曲線計算部は、前記絞り値再設定部が再設定した絞り値での前記センサ画質特性曲線を再取得することを特徴とする請求項2から請求項4のうちのいずれか1項記載の撮像制御装置。
  6. 前記光学センサの撮像条件に対応した撮像画像の画質特性を示す情報を蓄積したセンサ画質特性データ蓄積部を備え、
    前記センサ画質特性曲線計算部は、前記センサ画質特性データ蓄積部を参照し、前記画質特性を示す情報を用いて補間して前記センサ画質特性曲線を取得することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の撮像制御装置。
  7. 複数の画質について鮮鋭度とSN比に対する評価指標を蓄積する画質曲線データ蓄積部を備え、
    前記等画質曲線取得部は、前記画質曲線データ蓄積部を参照し、前記複数の画質における評価指標を用いて前記画質曲線を取得することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の撮像制御装置。
  8. 前記請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の撮像制御装置と、
    前記撮像制御装置が設定した制御パラメータに従って、前記撮像対象を撮像する光学センサとを備えたことを特徴とする撮像装置。
  9. センサ画質特性曲線計算部が、撮像対象を撮像する光学センサへの入射輝度における当該光学センサの撮像画像の鮮鋭度とSN比との関係を示したセンサ画質特性曲線を取得するステップと、
    画質特曲線取得部が、ある画質における鮮鋭度とSN比との関係を示した画質曲線を複数の画質について取得するステップと、
    撮像設定条件計算部が、前記センサ画質特性曲線および前記画質曲線から前記光学センサの撮像設定条件を決定するステップと、
    撮像設定条件出力部が、前記決定された撮像設定条件に基づいて、前記光学センサの制御パラメータを設定するステップとを備えた撮像制御方法。
JP2014116935A 2014-06-05 2014-06-05 撮像制御装置、撮像装置および撮像制御方法 Active JP6289275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014116935A JP6289275B2 (ja) 2014-06-05 2014-06-05 撮像制御装置、撮像装置および撮像制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014116935A JP6289275B2 (ja) 2014-06-05 2014-06-05 撮像制御装置、撮像装置および撮像制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015231150A JP2015231150A (ja) 2015-12-21
JP6289275B2 true JP6289275B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=54887728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014116935A Active JP6289275B2 (ja) 2014-06-05 2014-06-05 撮像制御装置、撮像装置および撮像制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6289275B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10341565B2 (en) * 2016-05-10 2019-07-02 Raytheon Company Self correcting adaptive low light optical payload

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006287517A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Casio Comput Co Ltd カメラ装置、撮影方法並びに撮影プログラム
US8730329B2 (en) * 2011-07-11 2014-05-20 Qualcomm, Incorporated Automatic adaptive image sharpening

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015231150A (ja) 2015-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101399012B1 (ko) 영상 복원 장치 및 방법
US8350954B2 (en) Image processing apparatus and image processing method with deconvolution processing for image blur correction
JP4497001B2 (ja) 画像処理装置、電子カメラ、および画像処理プログラム
JP5643563B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
US10171743B2 (en) Image pickup apparatus, image processing apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium for improving quality of captured image
JP5237978B2 (ja) 撮像装置および撮像方法、ならびに前記撮像装置のための画像処理方法
JP6320571B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2010258628A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2013515442A (ja) 静止画像及びプレビュー画像を用いた高ダイナミックレンジ画像の生成
JP2009109564A (ja) オートフォーカス制御回路、オートフォーカス制御方法及び撮像装置
JP2014138290A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP6366739B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6838894B2 (ja) 焦点調節装置、その制御方法及びプログラム
KR101653272B1 (ko) 디지털 촬영 장치, 그 제어 방법, 및 컴퓨터 판독가능 매체
JP5653464B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP2009088935A (ja) 画像記録装置、画像補正装置及び撮像装置
US10515442B2 (en) Image processing apparatus that corrects for lateral chromatic aberration, image capturing apparatus, image processing method, and storage medium
JP6305290B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法
JP6289275B2 (ja) 撮像制御装置、撮像装置および撮像制御方法
US10491840B2 (en) Image pickup apparatus, signal processing method, and signal processing program
JP5645981B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP2012085205A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2017028583A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP2009232348A (ja) 撮像装置、距離情報取得方法、画像処理方法及び光学系の駆動制御方法
JP2021093694A (ja) 情報処理装置およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6289275

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250