JP5628008B2 - 半導体素子、半導体光素子及び半導体集積素子 - Google Patents

半導体素子、半導体光素子及び半導体集積素子 Download PDF

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Description

本発明は、ダイオードなどの半導体素子や、光ファイバ通信、光計測、光記録媒体の読み書きなどで用いられる半導体レーザをはじめとする半導体光素子や、半導体レーザなどを同一半導体基板上にモノリシック集積して成る半導体集積光源などの半導体集積素子に関し、特に電流注入型の素子において発生する熱の素子外部への効率的な輸送に関するものである。
半導体素子では、キャリア(電子・正孔)がエネルギーの高い準位から低い準位に遷移する際の発熱や、素子抵抗による発熱により、素子駆動時の温度が環境温度よりも上昇する。[非特許文献1]に記載されているように、物質中の熱伝導は、金属ではキャリア系により、半導体や絶縁体では主にフォノン系によるものであることが知られている。金属中のキャリア(電子)はフォノンに比べて移動速度が速く、平均自由行程が長いので、一般的に半導体や絶縁体は金属などに比べ熱伝導率が低い。そのため、金属などと比べ半導体素子では温度勾配が生じやすく、半導体レーザなどでは、キャリアの再結合が生じる活性層付近の温度と、基板下部などの放熱面の温度との差が大きい。
一方、[非特許文献1]に記載されているように、異種の導体の接触面を通して電流を流したとき、その接触面のエネルギー準位差によりジュール熱以外の熱の発生や吸収が起こるペルチェ(またはペルティエ)効果が知られている。この現象を用いた熱電素子(ペルチェ素子)などが実用化されており、各種冷却装置などに応用されている。
半導体素子は温度により特性が変化することが知られている。例えば、半導体レーザにおいては、温度上昇により閾値電流が上昇し、量子効率が低下するため、同じ光出力を得るための注入電流量は高温になるほど多くなる。また、温度変化が生じると最大利得が得られる波長(利得ピーク波長)や屈折率も変化するため、一定の特性を得るためには温度を安定化させることが必要となる。また、素子寿命を短期に推定するために高電流(または電圧)、高温の高負荷条件での連続駆動がしばしば行われている。これはすなわち高い温度が素子寿命の劣化速度を速めているからである。
例えば、光ファイバ通信においては、波長多重通信方式のために、発振波長の精度が重要となるため、半導体レーザをはじめとする半導体光素子をペルチェ素子上に搭載し、温度を安定化することが行われている。しかしながら、ペルチェ素子を用いることは光素子モジュールの高コスト化や消費電力の上昇を招くため、半導体光素子にペルチェ素子をモノリシック集積する研究がおこなわれている。[非特許文献2]では、図9に示すようにGaAs基板であるn型半導体基板1上の半導体レーザ発光領域(活性層2の領域)の両脇の基板1側において、p型半導体層4上のLD電極4と下部の基板側電極6の間で流すLD駆動電流I1の向きとは逆向きのクーリング電流I2を、基板1上のクーリング電極5と下部の基板側電極6との間で流すことにより、ペルチェ効果を得る構造が示されている。
一方、半導体のp型不純物のドーピング濃度の高いp+型半導体層と、半導体のn型不純物濃度のドーピング濃度の高いn+型半導体層との接合を用いることでトンネル接合と呼ばれる電流の注入方法が知られており、この方法が[非特許文献3]では、多段に活性層を重ねる構造の半導体レーザなどで応用されている。また、トンネル接合は、基板に対して垂直方向に発光する長波長帯の面発光レーザにおいても用いられている。長波長帯の光素子で用いられているInPにおいては、p型のInPは荷電子帯間吸収などのために損失が多いことや、p型の抵抗が高いことが知られている。面発光レーザの場合、pn接合に直交する方向に発光しp型半導体中を光が通るため、p型のInPをn型に置き換えて損失の低減や抵抗低減を図るためにトンネル接合を用いている。
半導体工学 高橋清著 森北出版株式会社 10章・半導体の熱電的性質 S. Hava, R. G. Hunsperger, and H. B. Sequeira, "Monolithically Peltier-Cooled Laser Diodes," Journal of Lightwave Technology, vol, LT-2, No. 2, April 1984, pp.175-180. J. P. van der Ziel and W. T. Tsang, "Integrated multilayer GaAs lasers separated by tunnel junctions," Appl. Phys. Lett., 41(6), 1982, pp. 499-501
半導体素子を駆動すると、駆動電流により発熱し半導体素子の特性劣化を引き起こす。また、熱は素子の劣化速度を速め素子寿命を短くすることにもつながる。これらを回避するため、ペルチェ素子を始めとする冷却素子などが用いられているが、それらの素子を用いることは光素子モジュールの高コスト化や消費電力の上昇を招く。これを回避するために半導体光素子にペルチェ素子をモノリシック集積する構造が提案されているが、この集積素子には駆動電流とは別の電流も流す必要があった。
図10は従来の一般的な半導体レーザのエネルギーバンドを説明する図である。通常、半導体レーザはp型半導体層とn型半導体層の接合(pn接合)、またはp型半導体層とn型半導体層の間にi型半導体層(不純物を含まない真性半導体層)を挟んだpin構造を用いて作られる。図10では、n型半導体層(n型半導体基板)1とp型半導体層3の間に、i型の分離ヘテロ構造(SCH)層8(光閉じ込め層とも言う)と多層量子井戸構造7よりなる活性層2が挟まれた構造となっている。
この半導体レーザを駆動するために電流を流すと、p型半導体層3ではホールが、n型半導体層(n型半導体基板)1では電子が半導体層1,3の外側から内側(接合面)に向って流れ、電子またはホールがエネルギー準位の低い場所へ遷移したり再結合したりした際に低下、消滅するエネルギーが、光または熱となって放出される。電子とホールの流れが共に外から内向きであるため、キャリア(p型半導体層3ではホール、n型半導体層1では電子)による熱輸送による熱エネルギーの半導体外への放出を行うことができない。
したがって、キャリアによる吸熱と発熱、すなわちペルチェ効果を用いた冷却器を形成するためには、図9に示す従来例のように、LD駆動電流I1とは逆向きのクーリング電流I2を流して、強制的に内側から外側に向かうキャリアの流れを作る必要がある。図9の構造の場合、単純にはペルチェ効果により素子を冷却する電流成分は、クーリング電流I2とLD駆動電流I1の差となるため、大きなクーリング電流I2を流す必要がある。しかし、電流量が大きくなると、素子抵抗による発熱も増加するため、結果として、LD駆動電流I1が小さい領域でのみ効果を得ることができるなどの制約が生じる可能性がある。
また、半導体レーザなどでは、発振波長の精度向上のため温度を精密に制御する必要がある場合にはペルチェ素子を使用する必要が生じるが、その場合においても活性層付近の温度と基板下部または上部の放熱面との温度差が大きいと、その分ペルチェ素子により低温に冷却しなければならなくなるため消費電力が上昇する。したがって、高温環境下での動作、消費電力の低減のためには、半導体素子を駆動することにより発生した熱を速やかに素子外に排出することが必要であり、かつ、それを行うためのコストや消費電力の上昇を極力抑えた方法で実現することが望ましい。
したがって、本発明は上記の事情に鑑み、素子を駆動したときに素子内部で発生する熱を速やかに素子外へ排出することができ、かつ、それを行うためのコストや消費電力の上昇を抑えることができる半導体素子、半導体光素子及び半導体集積素子を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の半導体素子は、
半導体基板上に形成された、p型半導体層とn型半導体層の間の空乏層もしくはi型半導体層の再結合領域で、電子とホールが再結合することにより動作する半導体素子において、
電子とホールが再結合する前記再結合領域の上側にトンネル接合層が形成され、半導体素子上面が放熱面であり、
前記半導体基板としてn型半導体基板を用いた場合には、電子に対して前記n型半導体基板の伝導帯エネルギーよりも低い伝導帯エネルギーを有する半導体層を、前記トンネル接合層のn+型半導体層に用い、さらに、電子に対して伝導帯のエネルギーが前記n型半導体基板よりも高い半導体層を、前記n+型半導体層に接して前記素子上面側に設け、
前記半導体基板としてp型半導体基板を用いた場合には、ホールに対して前記p型半導体基板の荷電子帯エネルギーよりも低い荷電子帯エネルギーを有する半導体層を、前記トンネル接合層のp+型半導体層に用い、さらに、ホールに対して荷電子帯のエネルギーが前記p型半導体基板よりも高い半導体層を、前記p+型半導体層に接して前記素子上面側に設けた
ことを特徴とする。
また、第2発明の半導体素子は、第1発明の半導体素子において、
前記放熱面に放熱機構を備えており、
前記再結合領域と前記トンネル接合層と前記放熱面が、前記半導体基板に対して垂直方向に並んでいる
ことを特徴とする。
また、第発明の半導体素子は、
第1発明又は第2発明の半導体素子において、
前記半導体基板としてn型半導体基板を用いた場合には、前記トンネル接合層のp+型半導体層の荷電子帯のホールに対するエネルギーが、前記p+型半導体層の前記放熱面とは反対側に隣接する半導体層の荷電子帯以上であり、
前記半導体基板としてp型半導体基板を用いた場合には、前記トンネル接合層のn+型半導体層の伝導帯の電子に対するエネルギーが、前記n+型半導体層の前記放熱面とは反対側に隣接する半導体層の伝導帯以上である
ことを特徴とする。
また、第発明の半導体素子は、
第1発明から第発明の何れか1つの半導体素子において、
前記トンネル接合層を形成するn+型半導体層とp+型半導体層の少なくとも一方が、発光波長よりもバンドギャップ波長が短い半導体層であることを特徴とする。
また、第発明の半導体光素子は、
第1発明から第発明の何れか1つの半導体素子であって、
前記半導体素子が、光導波路構造を有する半導体光素子であり、
前記トンネル接合層の幅が、前記光導波路構造の幅以上である
ことを特徴とする。
また、第発明の半導体光素子は、第発明の半導体光素子において、
前記半導体光素子が、半導体レーザまたは半導体光増幅器であることを特徴とする。
また、第発明の半導体集積素子は、第1発明から第発明の半導体素子及び第発明と第発明の半導体光素子の何れかが、複数個、同一半導体基板上にモノリシック集積されていることを特徴とする。
本発明によれば、素子を駆動することにより素子(半導体素子、半導体光素子、半導体集積素子)の内部で発生する熱を、素子を駆動する電流以外の電流を用いることなく、効率的に素子外に排出することができる。そのため素子内部温度の上昇を防ぎ、温度特性を向上させることが可能となり、ペルチェ素子を必要としなくなるため、コスト削減や低消費電力化を図ることができる。また、ペルチェ素子を用いる場合であっても、半導体素子内の温度勾配を低減できるため、ペルチェ素子への負担を軽減し消費電力を低下することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザの構造を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザのバンドダイアグラムを説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザのバンドダイアグラムを説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体レーザの構造を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体集積光源の構造を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体レーザの構造を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体レーザの構造を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体レーザの構造を説明する図である。 従来の半導体レーザの構造を説明する図である。 従来の一般的な半導体レーザのエネルギーバンドを説明する図である。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態の原理を説明する図であり、本発明の第1の実施形態に係る端面出射型の半導体レーザの断面構造の模式図である。
図1にしめすように、本実施形態の半導体レーザ(LD)は、導波路がリッジ構造により形成されており、横方向の光閉じ込めが、簡易的には活性層11上部のn型半導体層12がある領域と無い領域の等価屈折率差により実現されている構造となっている。
そして、本実施形態の半導体レーザは、n型の半導体基板13上にi型の活性層11領域(SCH層と多層量子井戸構造よりなる)を形成し、この活性層11の上に比較的薄いp型半導体層17を形成し、このp型半導体層17の上にp+型(+はドーピング濃度が高いことを意味する)半導体層14とn+型半導体層15との接合によるトンネル接合層16を形成し、更にこのトンネル接合層16(n+型半導体層15)の上にn型半導体層12を形成した構造となっている。すなわち、電子とホールが再結合する再結合領域である活性層11の上側に、p+型半導体層14とn+型半導体層15を接合して成るトンネル接合層16が形成されている。
n型半導体層12の上にLD電極18が形成され、n型半導体基板13の下に基板側電極19が形成されている。したがって、本半導体レーザを駆動を駆動するLD駆動電流Iは、基板下部の基板側電極19と、素子上部のLD電極18の間で流れる。
図2は、図1の構造の半導体レーザにおけるエネルギーバンド構造およびキャリアの流れを説明する模式図である。
本実施形態の半導体レーザでは、n型半導体基板13としてn-InP基板(不純物濃度3×1018cm-3、厚さ100μm)上にn-InP層(不純物濃度1×1018cm-3、厚さ0.5μm)を形成したものを用いており、その上に活性層11を成膜している。活性層11の構造は、圧縮歪InGaAsPの井戸と引張歪バリアよりなる5層の歪量子井戸(発光波長1.5μm)である多層量子井戸構造21をInGaAsPのSCH層22で挟んだ構造となっている。p型半導体層17としてはp-InP層(不純物濃度8×1017cm-3、厚さ0.1μm)を用いている。また、このp型半導体層17の上にp+型半導体層14としてp+-InAlAs(不純物濃度3×1019cm-3、厚さ20nm)を成長し、このp+型半導体層14の上にn+型半導体層15としてn+-GaInAs(不純物濃度5×1019cm-3、厚さ50nm)を成長し、このn+型半導体層15の上にn型半導体層12としてn-InP層(不純物濃度1×1018cm-3、厚さ2μm)を成長している。簡単化のため図では省略しているが、LD電極18の直下(n型半導体層12とLD電極18の間)にはn型の不純物濃度を高くしたコンタクト層を成長し金属電極(LD電極18)と半導体(n型半導体層12)のオーミック接触が容易に得られるようにしている。
活性層11に図2左側のn型半導体基板13側から電子が注入され、図2の右側のp型半導体層17側からホールが注入され、これらの電子とホールの再結合によりエネルギーが放出される点では、図10の通常の半導体レーザのバンド図の場合と同様である。
しかしながら、p型半導体層17の右側にp+型半導体層14とn+型半導体層15より成るトンネル接合層16が形成され、さらにn型半導体層12と続いているため、トンネル接合層16より右側では電子がキャリアとなりキャリアの流れが反転する。この際、n+型半導体層15を、これに続くn型半導体層12と伝導帯のエネルギー差(ΔEc)が生じるようにすることで、電子はΔEc分の熱エネルギーを吸収し、電子の流れによって熱エネルギーが活性層11から離れる方向に輸送される。最終的に半導体(n型半導体層12)と半導体素子(半導体レーザ)の上面側のLD電極18との接合面で少なくともフェルミエネルギーと伝導帯のエネルギーとの差の分の熱エネルギーが放出される。
トンネル接合層16は、p型の不純物濃度の高いp+型半導体層14とn型の不純物濃度の高いn+型半導体層15により構成される。不純物濃度の高いpn接合では、空乏層幅が極端に短くなり、かつエネルギー差が大きくなり、図2のように禁制帯部分の位置方向(図中の横方向)の幅が狭くなる。これによりキャリアがエネルギー障壁をトンネルすることが可能となる。したがってトンネル接合層16を形成するp+型半導体層14とn+型半導体層15の不純物濃度差が大きいほどトンネルが容易になる。
ΔEcを生じさせるためには、ドーピング濃度の違いによってフェルミエネルギーが変化し、接続部にエネルギー勾配が生じるため、n+型半導体層とn型半導体層を接続するだけでも良いが、本実施形態でn+型半導体層15をGaInAsとしn型半導体層12をInP層としているように、バンドギャップエネルギーの小さい材料をn+型半導体層15側に用いることで簡単に大きなΔEcを構成することが可能である。しかしながら、発光波長のエネルギーよりも小さいバンドギャップを有する組成の場合は大きな吸収が生じるため、トンネル接合層16が活性層11近傍にあることを考慮すると、n+型半導体層15は、発光波長のエネルギー以上のバンドギャップを有する組成とした方が吸収損失低減のためには良い。即ち、n+型半導体層15は、発光波長よりもバンドギャップ波長が短い半導体層とした方が良い。例えば、本実施形態ではn+型半導体層15にGaInAsを用いているが、吸収損失を低減するために、n+型半導体層15はバンドギャップ波長が1.4μmを有するGaInAsPなどとしても良い。
更には、図3で示すように、n+型半導体層15とn型半導体層12の間に、n型半導体層12で用いている半導体よりも禁制帯幅の広い材料を用いて広禁制帯幅半導体層23を形成することにより、ΔEcを更に大きくとることができるため、吸熱量を増加させることができる。図3の場合は、広禁制帯幅半導体層23を形成するための広い禁制帯幅の材料としてAlInAsを用いている。InPと格子整合する(または格子定数が近い)Alを含むAlInAsやAlGaInAsなどの半導体材料は、InPやGaInAs、GaInAsPなどとの接合ではΔEcが大きく取れる。
また、本実施形態では、AlInAsのバルク材料を用いているが、これを超格子構造とすることもできる。例えば、AlInAsとGaInAsまたはGaInAsPの超格子構造や、AlInAsとInPの超格子構造などを用い、この超格子構造をトンネル接合層11(n+型半導体層15)とn型半導体層12の間に挿入することで、吸熱する個所を増加させることができる。
また、電子により吸熱させる領域(トンネル接合層16)と放熱面側の間に超格子構造を設けることは、電子により運んだ熱がフォノンにより逆向きに運ばれることを防ぐことにもなる。結晶を構成する原子の種類が多いほど、また原子の大きさの差が大きいほどフォノンが散乱されやすくなる。すなわち、フォノンによる熱伝導が起きにくくなる。超格子構造は異なる組成の半導体を交互に積み重ねたものであるから、フォノンが散乱され易くなるため、フォノンによる熱伝導が妨げられ、結果として、電子により放熱面側に運ばれた熱が、再度活性11層側に戻ることを防ぐことになる。
トンネル接合面(トンネル接合層16)は光導波路の幅と同じ幅である。活性層11近傍にトンネル接合層16を有していることから、電子とホールの再結合による発熱領域とトンネル接合領域の幅はほぼ等しく、電子による吸熱面を大きく取ることが可能となる。
トンネル接合層16は不純物濃度の高い層を用いる。不純物濃度が高い層は結晶欠陥が多くなることが懸念される。半導体レーザや半導体光増幅器などでは、発光領域である活性層に結晶欠陥が多いと十分な利得を得ることができなくなる。しかしながら本発明では、活性層11を先に成長してから不純物濃度の高いトンネル接合層16を形成するため、活性層11に結晶欠陥を生じさせない。したがって、活性層11の高品質な結晶構造を保ったまま、トンネル接合を付加することが可能となる。
また、半導体レーザの活性層11(再結合層)と、p型半導体層17と、トンネル接合層16と、n型半導体層12と、半導体素子上面の放熱面(LD電極18)は、n型半導体基板13に対して垂直に並んでいる。すなわち、キャリアの移動距離が最短になるように活性層11とp型半導体層17とトンネル接合層16とn型半導体層12とLD電極18が積層されており、吸熱した熱エネルギーを速やかに放熱面(LD電極18)での放熱に繋げることが可能となる。
また、p+型半導体層14とp型半導体層17の間で大きなバンド不連続ΔEvがある(p+型半導体層14の方がホールに対してエネルギーが低い)と、ホールでも吸熱が生じる。ホールで吸熱した熱エネルギーは活性層11に向って運ばれ、活性層11付近で再度発熱することになるため、放熱という意味では逆に働く。したがって、p型半導体層17とp+型半導体層14の間では、ΔEvをできるだけ小さくするか、p+型半導体層14のEvの方がホールに対して高くなる(負のΔEv)ようにした方が良い。本実施形態では、p+型半導体層14をAlInAsとし、p型半導体層17をInPとしている。AlInAsはAl量を調整することによりInPとのΔEvを調整可能である。また、後述のようにトンネル接合層16がより活性層11に近い場所にあり、SCH層22中やSCH層22直近に有る場合には、上記p型半導体層17をp+型半導体層14に隣接する活性層11側の層と読み替えれば、同じ議論が成り立つ。
本実施形態では、図1の半導体素子上部のLD電極18を放熱面とし、活性層11より上部にトンネル接合層16を設け、電子の流れによって半導体素子上面(放熱面)に熱を輸送している。従って、この半導体素子上面(放熱面)を、ヒートシンクなどによる空冷機構やペルチェ素子などによるその他の冷却機構(放熱機構)に直接または間接的に取り付けることにより、電子によって半導体素子上面(LD電極18)側に運ばれた熱エネルギーを効率的に放熱することができる。逆に、放熱を行わない場合は、熱がLD電極18近辺に蓄積されるため、この熱エネルギーによりキャリアによる熱輸送が阻害される。したがって、半導体素子上面にヒートシンクによる空冷機構やペルチェ素子などの冷却機構のような放熱機構を設けることにより、キャリアによる熱輸送と合わせ、半導体の温度上昇を防ぐことができる。半導体素子とヒートシンクの間には、半導体素子の取り扱いや固定法を考慮して、台座となる熱伝導率の良い素材で構成したサブキャリアなどを用いても良い。半導体素子、サブキャリア、ヒートシンクなどは、それぞれを半田などにより接続することができる。銀ペーストなどの他の接着方法を用いても良い。
通常、半導体レーザでは基板上に活性層を結晶成長して作製されるため、活性層は基板上面に近い個所に存在することが多い。半導体素子の冷却効率を上げるために発熱領域である活性層が近い基板上面をヒートシンクに接続するということが行われる。また半導体レーザと変調器などを集積する光送信器などが研究開発されているが、変調器への高周波入力信号の品質を保つためには、電気信号を伝送するワイヤを出来るだけ短くすることが重要である。このため、フリップチップボンディングという手法を用いて、電極や配線パターンを形成したキャリアの上に素子を裏返して実装することがたびたび行われる。本発明の半導体素子は、外形には大きな変化が無く、半導体素子内部の層構造の工夫により効果を得るため、フリップチップボンディングをする際にも問題が生じない。
また、放熱面(LD電極18)には更に温度調整を行うためのペルチェ素子を取り付けても良い。その場合でも、本発明により活性層11付近と放熱面(LD電極18)側との温度差が小さく保たれるため、ペルチェ素子による冷却を必要最小限にとどめることができる。そのため、本発明を用いない場合と比較して、ペルチェ素子での消費電力を低減することが可能となる。
また、本発明の半導体素子に用いる半導体は、上記組合せに限らず、GaAs、InAs、AlAs、GaP、InP、GaSb、GaNなどや、GaInAsやAlGaAsなどの三元混晶、InGaAsPやAlGaInAs、GaInNAsなどの四元混晶、または、それ以上の組み合わせの混晶などを用いても良い。また、活性層の構造も多層量子井戸構造に限らず、バルクや量子細線、量子ドット構造などでも良い。
また、本発明の半導体素子における各層のドーピング濃度や厚さなどは、本実施形態で示した値に固定するものではなく、本発明の原理、すなわち活性層の放熱面側でトンネル接合を用いてキャリアの移動方向を反転させ、熱を輸送する構造が実現できれば良い。
また、電子とホールの再結合が起こる再結合領域で、両者のエネルギー差に相当するエネルギーが光や熱などになる。電子とホールの再結合が生じる場所(再結合領域)は、半導体レーザや光半導体増幅器では活性層に辺り、位相調整素子などではコアに当たる。すなわち、pin型の半導体素子では、i型半導体層に当たる。pn接合の電子デバイス(半導体素子)などでは接合部の空乏層において、電子とホールの再結合が生じる。
また、言うまでもなく、トンネル接合層付近で吸熱させるため、トンネル接合層の位置は発熱領域に近い方が良く、本実施形態ではトンネル接合層16が活性層11に近い方がよい。本実施形態では、結晶品質を考慮して、活性層11からSCH層22、p型半導体層17を挟みトンネル接合層16としているが、SCH層22に近接するようにトンネル接合層16を形成しても良く、また、より活性層11に近づけるために、SCH層22内にトンネル接合層16を形成するようにしてもよい。これにより、より発熱源に近い個所で吸熱するため、冷却効率を高めることが可能となる。
トンネル接合層16を構成するp+型半導体層14の厚さとn+型半導体層15の厚さは、トンネルを起こさせるために、両層14,15に広がる空乏層幅よりも厚くなるようにする必要がある。また、本実施形態では、n+型半導体層15で吸熱させることを考えて、p+型半導体層14を薄く、n+型半導体層15を厚くしている。n+型半導体層15と、n+型半導体層15に隣接するトンネル接合とは反対側の層との伝導帯エネルギーの差により吸熱するため、n+型半導体層15が空乏層の広がりよりも十分厚い必要がある。
結晶成長は、有機金属気相成長法(MOCVD)や分子線エピタキシー(MBE)法などの方法を用いることができる。また、その他の結晶成長法を用いても本発明の原理を満たす層構造を実現できればよい。
リッジ構造は、少なくともリソグラフィー工程と、ドライエッチングもしくはウエットエッチングまたはその両方を用いる方法により形成することができ、一般的な方法により作製可能である。
なお、本実施形態は、n型半導体基板13上に作製した半導体素子であるが、p型半導体基板を用いた場合には、このp型半導体基板上に作製する半導体素子の各層の極性を逆転して考えれば良く、その場合、トンネル接合層の放熱面側で吸熱し、熱を輸送する役割を担うキャリアはホールとなる。
また、本発明は、キャリアの移動方向をトンネル接合層により反転させて熱を移動するという原理から明らかなように、半導体レーザのみでなく、半導体光増幅器やキャリア注入による屈折率変化を利用した位相調整素子などの半導体光素子を始め、電子デバイスであってもダイオードなど、半導体のpn接合もしくはpin構造などに順方向バイアスを印加して使用する半導体素子全般に適用可能である。ただし、ヒートシンク上に上下逆さまに搭載したり、半導体素子上面に熱を逃がす構造を付加したりするなど、半導体素子上面を放熱面として活用できる必要がある。
<第2の実施形態>
図4は本発明の第2の実施形態に係る端面出射型の半導体レーザの断面構造の模式図である。
図1に示す第1の実施形態の構造の半導体レーザでは、光導波路の幅Wを決定しているメサ構造の中にトンネル接合層16が含まれる構造としているが、図4に示すように第2の実施形態の半導体レーザでは、トンネル接合層16をメサに含まない構造としている。
この構造はリッジ構造の加工を容易に行うことができる。例えば、第1の実施形態で説明した層構造を、図4に示すように第2の実施形態でも用いるとすると、n型半導体層12の上部クラッドはInPよりなり、n+型半導体層15はGaInAsよりなる。ウエットエッチングの場合、塩酸とリン酸や塩酸と酢酸の混合溶液を用いると、InPのみエッチングされる。更にInPの場合、結晶方位を適切に選択すると垂直に近いエッチング面を得ることができる。これを利用すると、垂直に近いエッチング形状のメサが得られ、かつn+型半導体層15で自動的にエッチングが停止し、容易にリッジ導波路形状を得ることが可能となる。
リッジ幅をWとすると、冷却の観点からは、トンネル接合層16の幅WtはW以上であることが望ましい。すなわち、リッジ導波路幅がWの場合、少なくとも活性層11中の幅W以上の領域に電流が注入され発熱することになるため、冷却効果を得る領域はW以上である必要がある。
すなわち、
Wt ≧ W ・・・(1)
を満たす必要がある。
トンネル接合層16の領域は必ずしもn型半導体基板13全面にある必要は無く、式(1)を満たす範囲で領域を限っても良い。半導体基板を共通とする多数、多種類の素子のモノリシック素子の場合、それぞれの素子に必要な活性層やコア層を選択成長した後、順方向バイアスで使用するデバイスではトンネル接合層まで成長する。逆方向バイアスで使用する素子はトンネル接合層を成長しないか、またはトンネル接合層を成長後にエッチングして除去する。このようにして、同一の半導体基板上に多種類の素子をモノリシック集積した素子であっても、必要な部分のみにトンネル接合層を配置することが可能となる。
図5は、共通(同一)のn型半導体基板13上に複数個、複数種類の半導体素子として半導体レーザ31と半導体光増幅器35と変調器36を、モノリシック集積した例であり、半導体レーザ31を複数個(図示例では6個)並列に配置してレーザアレイとし、これらの半導体レーザ31から各導波路32へ出力される出力光を、合波器33により1本の導波路34にまとめ、半導体光増幅器35にて増幅し、変調器36により変調した光出力を得ることのできる半導体集積光源を、チップ上面から見た模式図である。
半導体レーザ31、および半導体光増幅器35は通常順方向バイアスを印加して用いるが、変調器36は逆方向バイアスを印加して用いる。そのため、半導体レーザ31と半導体光増幅器35の上部の幅W以上の領域のみにキャリアの移動方向を反転させるトンネル接合層16を設けてある。半導体レーザ31および半導体光増幅器35部、導波路32,4部、変調器36部のコア層をそれぞれ選択成長し、トンネル接合層16まで成長したn型半導体基板13をパターニングしたマスクを用いてエッチングした後、クラッドを再成長することで所望の位置のみにトンネル接合層16を残せば良い。
<第3の実施形態>
図6は本発明の第3の実施形態に係る端面出射型の半導体レーザの断面構造の模式図である。
第1の実施形態(図1)の半導体レーザではリッジ導波路構造としているが、図6に示す第3の実施形態の半導体レーザのように導波路を埋め込んだ埋め込み導波路構造としても良い。
図6に示すように、本実施形態では、第1の実施形態と同様にn型半導体基板13上に活性層11、p型半導体層17、トンネル接合層16(p+型半導体層14、n+型半導体層15)n型半導体層12の結晶成長をした後、幅Wで活性層11下部までエッチングしハイメサ構造を形成する。その後、ハイメサ構造の両脇に半絶縁体層41を再成長する。このとき、ハイメサ構造のエッチングでSiO2やSiNなどをエッチングマスクとして用い、このエッチングマスクを残したまま半絶縁体層41の埋め込み再成長をすることにより、ハイメサ構造の両脇の部分のみに半絶縁体層41を埋め込むことができる。本実施形態では、半絶縁体層41として、FeをドーピングしたInPを用いた。
埋め込み導波路の場合、光導波路の幅は活性層11(導波路コア層)の幅Wと考えれば良く、本実施形態の構造でも、第2の実施形態で述べたトンネル接合層16の幅が導波路幅以上であるという式(1)の関係を満たしている。
半絶縁体層41はFeをドーピングしたInPだけでなく、RuをドーピングしたInPを用いるなど、他の半絶縁体を用いても良い。また、半導体素子上面のLD電極18の下部に絶縁膜を形成し、n型半導体層12の上のみでLD電極18が半導体層と電気的に接続するような構造とすることにより、、ハイメサ構造の両脇の部分をp型半導体層で埋め込むことも可能である。
また、埋め込み導波路構造は、ハイメサ構造を半絶縁体層41で埋め込む構造だけでなく、浅いメサ構造を半絶縁体層で埋め込む構造であってもよい。また、浅いメサ構造を埋め込む場合、必ずしも半絶縁体層で埋め込む必要は無く、図7のようにp型半導体層51で埋め込む構造であってもよい。この場合は、活性層11上のクラッド層(n型半導体層12)が途中まで成長されたn型半導体基板13を、幅Wで活性層11の下部までメサ構造にエッチングする。その後、エッチングマスクを残したままメサ構造の両脇にp型半導体層51を埋め込み再成長し、エッチングマスクを除去した後、残りのn型半導体よりなるクラッド層(n型半導体層12)を成長することにより、半導体レーザを作製することができる。これにより、上側のLD電極18とn型半導体層12の接触面積を大きくとることが可能となり、電子により輸送された熱が放熱される面積を広く取ることが可能となるため、放熱の効率が改善される。
また、図8のように、トンネル接合層16がメサに含まれない形としても良い。すなわち、トンネル接合層16の幅が、導波路幅Wより広くなる構造としても良い。この構造はメサ構造の埋め込み形状を作製した後、上部クラッド(n型半導体層12)を再成長する際にトンネル接合層16を一緒に成長すれば良い。メサ構造の埋め込み形状作製までは、従来の半導体レーザ構造と同様の構造で良いため、作製プロセスの変更は無く、クラッド再成長の層構造を変更するのみで作製可能である。
本発明は半導体素子、半導体光素子及び半導体集積素子に関するものであり、各種の半導体素子(ダイオードなどの半導体素子、半導体レーザなどの半導体光素子、これらを同一半導体基板上にモノリシック集積して成る半導体集積素子)において、電子とホールが再結合する再結合領域で発生する熱を素子外部へ効率的に輸送する場合に適用して有用なものである。
11 活性層
12 n型半導体層
13 n型半導体基板
14 p+型半導体層
15 n+型半導体層
16 トンネル接合層
17 p型半導体層
18 LD電極
19 基板側電極
21 多層量子井戸構造
22 SCH層
23 広禁制帯幅半導体層
31 半導体レーザ(レーザアレイ)
32 導波路
33 合波器
34 導波路
35 半導体光増幅器
36 変調器
41 半絶縁体層
51 p型半導体層
61 半絶縁体層

Claims (7)

  1. 半導体基板上に形成された、p型半導体層とn型半導体層の間の空乏層もしくはi型半導体層の再結合領域で、電子とホールが再結合することにより動作する半導体素子において、
    電子とホールが再結合する前記再結合領域の上側にトンネル接合層が形成され、半導体素子上面が放熱面であり、
    前記半導体基板としてn型半導体基板を用いた場合には、電子に対して前記n型半導体基板の伝導帯エネルギーよりも低い伝導帯エネルギーを有する半導体層を、前記トンネル接合層のn+型半導体層に用い、さらに、電子に対して伝導帯のエネルギーが前記n型半導体基板よりも高い半導体層を、前記n+型半導体層に接して前記素子上面側に設け、
    前記半導体基板としてp型半導体基板を用いた場合には、ホールに対して前記p型半導体基板の荷電子帯エネルギーよりも低い荷電子帯エネルギーを有する半導体層を、前記トンネル接合層のp+型半導体層に用い、さらに、ホールに対して荷電子帯のエネルギーが前記p型半導体基板よりも高い半導体層を、前記p+型半導体層に接して前記素子上面側に設けた
    ことを特徴とする半導体素子。
  2. 請求項1に記載の半導体素子において、
    前記放熱面に放熱機構を備えており、
    前記再結合領域と前記トンネル接合層と前記放熱面が、前記半導体基板に対して垂直方向に並んでいる
    ことを特徴とする半導体素子。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体素子において、
    前記半導体基板としてn型半導体基板を用いた場合には、前記トンネル接合層のp+型半導体層の荷電子帯のホールに対するエネルギーが、前記p+型半導体層の前記放熱面とは反対側に隣接する半導体層の荷電子帯以上であり、
    前記半導体基板としてp型半導体基板を用いた場合には、前記トンネル接合層のn+型半導体層の伝導帯の電子に対するエネルギーが、前記n+型半導体層の前記放熱面とは反対側に隣接する半導体層の伝導帯以上である
    ことを特徴とする半導体素子。
  4. 請求項1からの何れか1項に記載の半導体素子において、
    前記トンネル接合層を形成するn+型半導体層とp+型半導体層の少なくとも一方が、発光波長よりもバンドギャップ波長が短い半導体層であることを特徴とする半導体素子。
  5. 請求項1からの何れか1項に記載の半導体素子であって、
    前記半導体素子が、光導波路構造を有する半導体光素子であり、
    前記トンネル接合層の幅が、前記光導波路構造の幅以上である
    ことを特徴とする半導体光素子。
  6. 請求項に記載の半導体光素子において、
    前記半導体光素子が、半導体レーザまたは半導体光増幅器であることを特徴とする半導体光素子。
  7. 請求項1からに記載の半導体素子及び請求項に記載の半導体光素子の何れかが、複数個、同一半導体基板上にモノリシック集積されていることを特徴とする半導体集積素子。
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