JP5627740B2 - 伝熱管の整管金物 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ボイラの過熱器、再熱器を構成する伝熱管を所定の間隔に保持し、伝熱管列の乱れ防止用として略並行に配列された伝熱管に取り付けられる伝熱管の整管金物に関するものである。
このような伝熱管の整管金物としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2008−185308号公報
ところで、近年、水蒸気による管内側の表面(管内周面)のスケールの生成を抑制するため、管内側の表面にショットブラスト加工を施したステンレス製の鋼管が多く採用されるようになっている。
しかしながら、ショットブラスト加工を施した加工層は、溶接による入熱によって回復してしまうこと(その効果が低減してしまうこと)や溶接入熱による鋭敏化が懸念されるため、伝熱管(配管)に溶接接合される上記特許文献1に開示された伝熱管の整管金物(スライドスペーサー)は、管内側の表面にショットブラスト加工を施した管には不向きである。
そこで、近年、図6(a)および図6(b)に示すような、溶接部を極力減らした(最小限にした)伝熱管の整管金物60が提案されている。
伝熱管の整管金物60は、同じ形状を呈する2枚の板状部材61を備えている。板状部材61は、断面視コ字状を呈する、例えば、長さ(縦)940mm、幅(横)76mm、板厚6mmの長尺状の薄板部材である。
伝熱管列は、一方の板状部材61の背面(幅方向における中央部の外側面)62と他方の板状部材61の背面62との間に挟み込まれるようになっている。また、一方の板状部材61の背面62と、他方の板状部材61の背面62との間には、伝熱管15と伝熱管15との間に挿入されるスペーサー63が、所定の間隔をあけて所々(必要最低限の範囲で)配置されている。そして、一方の板状部材61の長さ方向における両端部の背面62と、他方の板状部材61の長さ方向における両端部の背面62との間にも、スペーサー64が配置されている。
図6(a)に示すように、スペーサー63は、断面視コ字状を呈する板状の部材であり、その長さ(図6(a)において上下方向の長さ)は、伝熱管15の直径よりも若干(例えば、1.4mm〜4mm)大きくなるように設定され、その幅(図6(a)において左右方向の長さ)は、伝熱管15間の距離よりも若干(例えば、1.4mm〜4mm)小さくなるように設定されている。
背面62同士が対向するようにして配置された板状部材61と板状部材61とは、スペーサー63が配置された箇所で締結部材(例えば、ボルト・ナット)65を介して連結(結合)されている。
また、板状部材61の下面61aと、伝熱管15の外表面15aとは、所定の間隔をあけて所々(必要最低限の範囲で)溶接接合されている。なお、図6(a)および図6(b)中の符号66は、溶接部を示している。
しかしながら、図6(a)および図6(b)に示す伝熱管の整管金物60では、一方の板状部材61と他方の板状部材61との間に温度差があると、長さ方向に熱伸び差が生じ、長さ方向に反り(曲がり)が生じて、伝熱管列に反り(曲がり)が生じてしまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)を低減させることができ、伝熱管列の反り(曲がり)を防止することができる伝熱管の整管金物を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る伝熱管の整管金物は、略平行に配列された伝熱管を所定の間隔に保持し、伝熱管列の乱れを防止する伝熱管の整管金物であって、断面視コ字状を呈する長尺状の第1の板状部材と、この第1の板状部材とは別部材であり、断面視コ字状を呈する第2の板状部材と、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材とは別部材であり、断面視コ字状を呈する板状の部材であって、隣り合う前記伝熱管間に配置されて、両端部が前記第1の板状部材の背面に溶接接合されて取り付けられ、前記第1の板状部材の背面と前記第2の板状部材の背面との間に挟み込まれるスペーサーと、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材とは別部材であり、断面視コ字状を呈する板状の部材であって、両端部が前記第1の板状部材の幅方向における両端部の外側面に溶接接合されて、前記第1の板状部材の両端部に取り付けられ、前記第2の板状部材を、その長手方向における伸縮を拘束しないように、前記第1の板状部材の背面との間で保持する保持部材と、を備え、前記スペーサーの、前記第1の板状部材および前記第2の板状部材の長手方向軸線と直交する方向の長さが、前記伝熱管の直径よりも大きくなるように設定され、前記第1の板状部材および前記第2の板状部材の長手方向軸線に沿う長さが、隣り合う前記伝熱管間の距離よりも小さくなるように設定されている。
本発明に係る伝熱管の整管金物によれば、第2の板状部材は、第1の板状部材に対してその長手方向に自由に伸縮できるようになっているので、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)を低減させることができて、伝熱管列の反り(曲がり)を防止することができる。
また、本発明に係る伝熱管の整管金物によれば、例えば、第1の板状部材の下面と、伝熱管の外表面とが、所定の間隔をあけて所々(必要最低限の範囲で)溶接接合され、伝熱管列に固定されることになる。
これにより、伝熱管の整管金物を伝熱管列に固定するための溶接部を最小限に抑えることができ、管内側の表面に施されたショットブラスト加工層の入熱による回復や鋭敏化を防止することができる。
さらに、本発明に係る伝熱管の整管金物によれば、スペーサーの、第1の板状部材および第2の板状部材の長手方向軸線と直交する方向の長さが、伝熱管の直径よりも大きくなるように設定され、第1の板状部材および第2の板状部材の長手方向軸線に沿う長さが、隣り合う伝熱管間の距離よりも小さくなるように設定されているので、伝熱管の半径方向への伸縮および伝熱管の長手方向(軸方向)への伸縮を許容することができ、伝熱管の半径方向への伸縮および伝熱管の長手方向への伸縮による変形を防止することができる。
上記伝熱管の整管金物において、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とを連結する締結部材を更に備え、前記締結部材が、前記第1の板状部材および前記第2の板状部材の長手方向における中央のみに配置されているとさらに好適である。
このような伝熱管の整管金物によれば、第2の板状部材の伸縮が、何ら拘束されることなく自由に行われることになるので、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)をさらに低減させることができ、伝熱管列の反り(曲がり)をさらに防止することができる。
上記伝熱管の整管金物において、前記スペーサーが、隣り合う前記伝熱管間のすべてに配置されているとさらに好適である。
このような伝熱管の整管金物によれば、一方の板状部材が有する熱を、板状部材間に配置されたスペーサーを介して他方の板状部材に円滑に(効率よく)伝える(熱伝導させる)ことができ、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)をさらに低減させることができて、伝熱管列の反り(曲がり)をさらに防止することができる。
本発明に係るボイラは、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)を低減させることができて、伝熱管列の反り(曲がり)を防止することができる伝熱管の整管金物を具備している。
本発明に係る伝熱管のボイラによれば、伝熱管列の反り(曲がり)が防止されることになるので、ボイラの性能低下を防止することができて、ボイラの信頼性を向上させることができる。
本発明に係る伝熱管の整管金物によれば、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)を低減させることができ、伝熱管列の反り(曲がり)を防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1参考実施形態に係る伝熱管の整管金物が組み合わされた状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のI−I矢視断面図である。 図1に示す伝熱管の整管金物が組み合わされる前の状態を示す平面図である。 本発明の第1参考実施形態に係る伝熱管の整管金物が伝熱管列に取り付けられた状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る伝熱管の整管金物が伝熱管列に取り付けられた状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)の左側方(ボイラ前側)から見た側面図である。 本発明の第2参考実施形態に係る伝熱管の整管金物が組み合わされた状態を示す図であって、(a)は締結手段が配置されている箇所における断面図、(b)は(a)の右側から見た図である。 従来の伝熱管の整管金物が組み合わされた状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)の下方から見た図である。
以下、本発明の第1参考実施形態に係る伝熱管の整管金物について、図1から図3を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る伝熱管の整管金物が組み合わされた状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のI−I矢視断面図、図2は図1に示す伝熱管の整管金物が組み合わされる前の状態を示す平面図、図3は本実施形態に係る伝熱管の整管金物が伝熱管列に取り付けられた状態を示す側面図である。
本発明に係る伝熱管の整管金物は、例えば、ボイラの過熱器、再熱器を構成する伝熱管を所定の間隔に保持し、伝熱管列の乱れ防止用として略並行に配列された伝熱管に取り付けられるものである。
図2に示すように、本実施形態に係る伝熱管の整管金物10は、同じ形状を呈する2枚の板状部材11を備えている。
板状部材11は、例えば、長さ(縦)940mm、幅(横)76mm、板厚6mmの長尺状の薄板部材であり、幅方向における一側には、長さ方向に沿って複数の切り欠き12が設けられている。
切り欠き12はそれぞれ、板状部材11の長手方向軸線に対して直交する方向に延びる2つの直線部13と、これら直線部13の一端同士を連結する(結ぶ)半円部14とを有している。板状部材11の長手方向軸線に沿う直線部13と直線部13との間の距離、および半円部14の直径は、当該切り欠き12に収容される(保持される)伝熱管15(図3参照)の直径よりも若干(例えば、1.4mm〜4mm)大きくなるように設定されている。すなわち、切り欠き12はそれぞれ、図1に示すように、2枚の板状部材11が組み合わされた時に、当該切り欠き12に収容される伝熱管15の外周円(伝熱管の外表面がなす円)15aよりも若干大きい内周円16が、幅方向の中心部に形成されるようになっている。
また、図2に示すように、隣り合う切り欠き12と切り欠き12との間、および板状部材11の長さ方向において両端部に位置する切り欠き12と、板状部材11の長さ方向における両側面17との間には、舌片部18がそれぞれ設けられている。そして、図1に示すように、舌片部18の先端面は、2枚の板状部材11で1つの伝熱管列を挟み込んだ後、対応するもう1枚の板状部材11と溶接接合される。なお、図1中の符号19は、溶接部を示している。
2枚の板状部材11で1つの伝熱管列を挟み込み、舌片部18の先端面を、対応するもう1枚の板状部材11と溶接接合したら、下方に位置する板状部材11の下面20と、伝熱管15の外表面15aとを所定の間隔をあけて所々(必要最低限の範囲で)溶接接合し、伝熱管の整管金物10を伝熱管列に固定する。なお、図3中の符号21は、溶接部を示している。
本実施形態に係る伝熱管の整管金物10によれば、2枚の板状部材11に形成された切り欠き12内に1つの伝熱管列が挟み込まれ、舌片部18の先端面が、対応するもう1枚の板状部材11と溶接接合されることにより、一方の板状部材11に形成された舌片部18と、他方の板状部材11に形成された舌片部18とが面接触することになる。
これにより、一方の板状部材11が有する熱を、各板状部材11に形成された舌片部18を介して他方の板状部材11に円滑に(効率よく)伝える(熱伝導させる)ことができ、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材11の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)を低減させることができて、伝熱管列の反り(曲がり)を防止することができる。
また、本実施形態に係る伝熱管の整管金物10によれば、例えば、下方に位置する板状部材11の下面20と、伝熱管15の外表面15aとが、所定の間隔をあけて所々(必要最低限の範囲で)溶接接合され、伝熱管列に固定されることになる。
これにより、伝熱管の整管金物10を伝熱管列に固定するための溶接部21を最小限に抑えることができ、管内側の表面に施されたショットブラスト加工層の入熱による回復や鋭敏化を防止することができる。
さらに、本実施形態に係る伝熱管の整管金物10によれば、切り欠き12の、板状部材11の長手方向軸線に沿う2つの直線部13間の距離、および半円部14の直径が、当該切り欠き12に収容される伝熱管15の直径よりも大きくなるように設定されているので、伝熱管15の半径方向への伸縮および伝熱管15の長手方向(軸方向)への伸縮を許容することができ、伝熱管15の半径方向への伸縮および伝熱管15の長手方向への伸縮による変形を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る伝熱管の整管金物について、図4を参照しながら説明する。図4は本実施形態に係る伝熱管の整管金物が伝熱管列に取り付けられた状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)の左側方(ボイラ前側)から見た側面図である。
図4(a)および図4(b)に示すように、本実施形態に係る伝熱管の整管金物30は、断面視コ字状を呈する第1の板状部材31と、第1の板状部材31よりも若干(例えば、5mm〜10mm)長い、断面視コ字状を呈する第2の板状部材32とを備えている。
第1の板状部材31は、例えば、長さ(縦)940mm、幅(横)76mm、板厚6mmの長尺状の薄板部材であり、第2の板状部材32は、例えば、長さ(縦)945mm〜950mm、幅(横)76mm、板厚6mmの長尺状の薄板部材である。
本実施形態において、伝熱管列は、第1の板状部材31の背面(幅方向における中央部の外側面)33と第2の板状部材32の背面(幅方向における中央部の外側面)34との間に挟み込まれるようになっている。また、第1の板状部材31の背面33には、伝熱管15と伝熱管15との間に挿入されるスペーサー35の両端部が溶接接合されている。
図4(a)に示すように、スペーサー35は、断面視コ字状を呈する板状の部材であり、その長さ(図4(a)において上下方向の長さ)は、伝熱管15の直径よりも若干(例えば、1.4mm〜4mm)大きくなるように設定され、その幅(図4(a)において左右方向の長さ)は、伝熱管15間の距離よりも若干(例えば、1.4mm〜4mm)小さくなるように設定されている。なお、図4(a)中の符号36は、スペーサー35の両端部と第1の板状部材31の背面33とを接合する溶接部を示している。
背面33と背面34とが対向するようにして配置された第1の板状部材31と第2の板状部材32とは、その長さ方向における中央に配置された締結部材(例えば、ボルト・ナット)37のみを介して連結(結合)されている。
図4(a)または図4(b)に示すように、第1の板状部材31の長さ方向における両端部で、かつ、第1の板状部材31の両側面(幅方向における両端部の外側面)38には、第2の板状部材32を、その長さ方向における伸縮を拘束しない(阻害しない)形態で保持する保持部材39の両端部が溶接接合されている。
図4(b)に示すように、保持部材39は、断面視コ字状を呈する板状の部材であり、その長さ(図4(b)において左右方向の長さ)方向における内寸は、保持部材39の両端部が溶接接合された状態で第2の板状部材32の両端面40と若干(例えば、5mm)の隙間が形成されるように設定され、その幅(図4(b)において上下方向の長さ)における内寸は、第1の板状部材31の両側面38間の距離(外寸)よりも若干(例えば、1mm)大きくなるように設定されている。なお、図4(b)中の符号41は、保持部材39の両端部と第1の板状部材31の両側面38とを接合する溶接部を示している。また、上述した第1参考実施形態のものと同様、第1の板状部材31と、伝熱管15の外表面15aとは、所定の間隔をあけて所々(必要最低限の範囲で)溶接接合されている。
本実施形態に係る伝熱管の整管金物30によれば、第2の板状部材32は、第1の板状部材31に対してその長手方向に自由に伸縮できるようになっているので、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材31,32の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)を低減させることができて、伝熱管列の反り(曲がり)を防止することができる。
また、本実施形態に係る伝熱管の整管金物30によれば、例えば、第1の板状部材31の下面と、伝熱管15の外表面15とが、所定の間隔をあけて所々(必要最低限の範囲で)溶接接合され、伝熱管列に固定されることになる。
これにより、伝熱管の整管金物30を伝熱管列に固定するための溶接部21(図3参照)を最小限に抑えることができ、管内側の表面に施されたショットブラスト加工層の入熱による回復や鋭敏化を防止することができる。
さらに、本実施形態に係る伝熱管の整管金物30によれば、スペーサー35の、第1の板状部材31および第2の板状部材32の長手方向軸線と直交する方向の長さが、伝熱管15の直径よりも大きくなるように設定され、第1の板状部材31および第2の板状部材32の長手方向軸線に沿う長さが、隣り合う伝熱管15間の距離よりも小さくなるように設定されているので、伝熱管15の半径方向への伸縮および伝熱管15の長手方向(軸方向)への伸縮を許容することができ、伝熱管15の半径方向への伸縮および伝熱管15の長手方向への伸縮による変形を防止することができる。
さらにまた、本実施形態に係る伝熱管の整管金物30によれば、締結部材37が、第1の板状部材31および第2の板状部材32の長手方向における中央のみに配置され、第2の板状部材32の伸縮が、何ら拘束されることなく自由に行われることになるので、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材31,32の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)をさらに低減させることができ、伝熱管列の反り(曲がり)をさらに防止することができる。
さらにまた、本実施形態に係る伝熱管の整管金物30によれば、スペーサー35が、隣り合う伝熱管15間のすべてに配置されているので、一方の板状部材32(または31)が有する熱を、板状部材31,32間に配置されたスペーサー35を介して他方の板状部材31(または32)に円滑に(効率よく)伝える(熱伝導させる)ことができ、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材31,32の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)をさらに低減させることができて、伝熱管列の反り(曲がり)をさらに防止することができる。
本発明の第2参考実施形態に係る伝熱管の整管金物について、図5を参照しながら説明する。図5は本実施形態に係る伝熱管の整管金物が組み合わされた状態を示す図であって、(a)は締結手段が配置されている箇所における断面図、(b)は(a)の右側から見た図である。
本実施形態に係る伝熱管の整管金物50は、締結手段51としてボルト52およびナット53が採用され、ナット53の側に配置された板状部材61には、板状部材61の長さ方向に沿って長穴54が設けられているという点で、図6(a)および図6(b)を用いて説明した伝熱管の整管金物60と異なる。その他の構成要素については図6(a)および図6(b)を用いて説明した伝熱管の整管金物60と同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図5(a)および図5(b)中の符号55はワッシャーである。また、図面の簡略化を図るため、図5(a)中にはスペーサー63を示していない。
本実施形態に係る伝熱管の整管金物50によれば、一方の板状部材61が伸縮しても、当該伸縮は、長穴54によって許容(吸収)されることになるので、伝熱管列を挟み込む2つの板状部材61の熱伸び差による長さ方向の反り(曲がり)を低減させることができて、伝熱管列の反り(曲がり)を防止することができる。
また、本実施形態に係る伝熱管の整管金物50によれば、例えば、一方の板状部材61の下面と、伝熱管15(図6参照)の外表面15a(図6参照)とが、所定の間隔をあけて所々(必要最低限の範囲で)溶接接合され、伝熱管列に固定されることになる。
これにより、伝熱管の整管金物50を伝熱管列に固定するための溶接部66(図6(b)参照)を最小限に抑えることができ、管内側の表面に施されたショットブラスト加工層の入熱による回復や鋭敏化を防止することができる。
さらに、本実施形態に係る伝熱管の整管金物50によれば、スペーサー63の、板状部材61の長手方向軸線と直交する方向の長さが、伝熱管15の直径よりも大きくなるように設定され、板状部材61の長手方向軸線に沿う長さが、隣り合う伝熱管15間の距離よりも小さくなるように設定されているので、伝熱管15の半径方向への伸縮および伝熱管15の長手方向(軸方向)への伸縮を許容することができ、伝熱管15の半径方向への伸縮および伝熱管15の長手方向への伸縮による変形を防止することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で適宜必要に応じて変形実施および変更実施することができる。
10 伝熱管の整管金物
11 板状部材
12 切り欠き
13 直線部
14 半円部
15 伝熱管
17 側面
18 舌片部
30 伝熱管の整管金物
31 第1の板状部材
32 第2の板状部材
33 背面
34 背面
35 スペーサー
37 締結部材
38 側面(外側面)
39 保持部材
50 伝熱管の整管金物
52 ボルト
53 ナット
54 長穴
60 伝熱管の整管金物
61 板状部材
62 背面
63 スペーサー
65 締結部材

Claims (4)

  1. 略平行に配列された伝熱管を所定の間隔に保持し、伝熱管列の乱れを防止する伝熱管の整管金物であって、
    断面視コ字状を呈する長尺状の第1の板状部材と、
    この第1の板状部材とは別部材であり、断面視コ字状を呈する第2の板状部材と、
    前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材とは別部材であり、断面視コ字状を呈する板状の部材であって、隣り合う前記伝熱管間に配置されて、両端部が前記第1の板状部材の背面に溶接接合されて取り付けられ、前記第1の板状部材の背面と前記第2の板状部材の背面との間に挟み込まれるスペーサーと、
    前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材とは別部材であり、断面視コ字状を呈する板状の部材であって、両端部が前記第1の板状部材の幅方向における両端部の外側面に溶接接合されて、前記第1の板状部材の両端部に取り付けられ、前記第2の板状部材を、その長手方向における伸縮を拘束しないように、前記第1の板状部材の背面との間で保持する保持部材と、を備え、
    前記スペーサーの、前記第1の板状部材および前記第2の板状部材の長手方向軸線と直交する方向の長さが、前記伝熱管の直径よりも大きくなるように設定され、前記第1の板状部材および前記第2の板状部材の長手方向軸線に沿う長さが、隣り合う前記伝熱管間の距離よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする伝熱管の整管金物。
  2. 前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とを連結する締結部材を更に備え、
    前記締結部材が、前記第1の板状部材および前記第2の板状部材の長手方向における中央のみに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の伝熱管の整管金物。
  3. 前記スペーサーが、隣り合う前記伝熱管間のすべてに配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の伝熱管の整管金物。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の伝熱管の整管金物を備えてなることを特徴とするボイラ。
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