JP5626400B2 - 積層型半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の基板を積層することにより形成される積層型半導体装置に関する。
従来、例えば回路素子が設けられた基板を積層して接合することにより形成される積層
型半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この積層型半導体装置によれば、例えば電子機器への実装面積を増大させることなく、
実装される基板の個数を増加させることができる。
特開平11−261000号公報
しかしながら、複数の基板が積層されていることから、各基板のうち積層方向の中心部
に配置された各基板に熱が発生したとき、その熱は積層型半導体装置の外方へ排出され難
い。
特に、各基板間にそれぞれ互いに隣接する各基板をそれぞれ接着するための合成樹脂か
らなるアンダーフィルと称される接着剤が充填されている場合、アンダーフィルが各基板
間の隙間内での熱伝導の抵抗になるため、各基板の熱を積層型半導体装置の外方へ排出し
難くなる。各基板の熱が排出されることなく各基板に篭ると、各基板に形成された回路の
異常動作や各基板の破損を招く。
そこで、本発明の目的は、各基板に生じた熱の排出効率を向上させることができる積層
型半導体装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る積層型半導体装置は、それぞれが間隔をおい
て積層された複数の基板を備える積層型半導体装置であって、前記各基板間には、該基板
間における熱伝導率を向上させるための熱伝導性部材が配置されていることを特徴とする
本発明によれば、積層された各基板間に該各基板間における熱伝導率を向上させるため
の熱伝導性部材が配置されていることから、各基板に熱が生じたとき、その熱を熱伝導性
部材に容易に吸収させることができる。これにより、各基板の熱を熱伝導性部材を介して
各基板間から積層型半導体装置の外方へ容易に排出することができる。従って、各基板間
に合成樹脂からなるアンダーフィルが充填されている場合に比べて、各基板の熱の排出効
率が確実に向上する。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る積層型半導体装置は、積層された複数
の基板を備える積層型半導体装置であって、前記各基板には、該各基板をその積層方向に
連続して貫通する貫通孔が形成されており、該貫通孔内には、該貫通孔内における熱伝導
率を向上させるための熱伝導性部材が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、積層された各基板をその積層方向に連続して貫通する貫通孔内に、該
貫通孔内における熱伝導率を向上させるための熱伝導性部材が配置されていることから、
各基板に熱が生じたとき、その熱を熱伝導性部材に容易に吸収させることができる。これ
により、各基板間に合成樹脂からなるアンダーフィルが充填されているか否かに拘らず、
また、各基板間に隙間が形成されているか否かに拘らず、各基板の熱を熱伝導性部材によ
り各基板の積層方向に伝達することができる。従って、各基板の熱を熱伝導性部材を介し
て積層型半導体装置内からその外方へ容易に排出することができる。
本発明によれば、各基板に生じた熱の排出効率を従来に比べて確実に向上させることが
できるので、各基板の熱が各基板に篭ることによって各基板の回路の異常動作や各基板の
破損が生じることを、確実に防止することができる。
以下、本発明を図示の実施例に沿って説明する。
本発明に係る積層型半導体装置10は、図1に示すように、それぞれの間に間隔をおい
て上下方向に積層された複数の基板12を備える。
各基板12は、図示の例では、それぞれ半導体チップ12で構成されている。各半導体
チップ12は、従来よく知られているように、それぞれトランジスタ、抵抗体及びキャパ
シタ等の回路素子が形成された基板であり、半導体材料である単結晶シリコンからなる円
形のウエハを切断して分離することにより形成される。
各半導体チップ12には、隣接して配置される各半導体チップ12を互いに接続するた
めの図示しない複数の接続部が形成されている。前記各接続部は、例えば互いに各半導体
チップ12の下面12aに設けられており、該下面から突出している。前記各接続部によ
って各半導体チップ12がそれぞれ接続されることにより、各半導体チップ12間には、
前記各接続部の突出量とほぼ等しい大きさの間隙Sが形成される。各間隙Sの大きさは、
図示の例では、2μm〜30μmである。
各半導体チップ12のうち最下層を構成する半導体チップ12の下方には、図示の例で
は、マイクロプロセッサ14(以下、MPUと称す。)が配置されている。MPU14は
、図示の例では、その上面14aで最下層の半導体チップ12の下面12aに接触してい
る。
また、図示の例では、最上層を構成する半導体チップ12の上方には、各半導体チップ
12及びMPU14に生じた熱を吸収及び発散するためのヒートシンク15が配置されて
いる。ヒートシンク15は、例えばアルミニウムや銅等の熱伝導性が高い金属で形成され
た板部材であり、最上層の半導体チップ12に当接するように配置されている。
各半導体チップ12間の間隙S内には、それぞれ該間隙内における熱伝導率を向上させ
るための熱伝導性部材16が配置されている。
熱伝導性部材16は、各半導体チップ12間の間隙Sを充填するように配置されており
、図示の例では、ダイヤモンド薄膜16で構成されている。
ダイヤモンド薄膜16は、例えばマイクロ波プラズマCVD法により成膜される。各間隙
S内でダイヤモンド薄膜16が成膜されることにより、各間隙S内はダイヤモンド薄膜1
6で充填される。
本実施例では、各半導体チップ12及び各ダイヤモンド薄膜16に、半導体チップ12
の板厚方向すなわち半導体チップ12の積層方向に伸び、各半導体チップ12及びダイヤ
モンド薄膜16を連続して貫通する複数の貫通孔17が形成されている。
各貫通孔17の直径は、図示の例では、それぞれ約100nmに設定されている。各貫
通孔17の一端17aは、それぞれ最下層を構成する半導体チップ12の下面12aに開
放している。各貫通孔17の他端17bは、それぞれ最上層を構成する半導体チップ12
の上面12bに開放している。これにより、各貫通孔17内には、それぞれMPU14及
びヒートシンク15がそれぞれ部分的に露出する。
一般的に、MPU14は、その作動時に他の部分よりも温度が高くなる部分である複数
のホットスポット14bを有する。ホットスポット14bは、従来よく知られているよう
に、例えばMPU14の内部に設けられた各部の作動を制御する制御回路が配置された部
分である。各貫通孔17は、図示の例では、それぞれ一端17aがMPU14の各ホット
スポット14bの近傍に位置するように形成されている。
各貫通孔17は、例えば従来よく知られた深反応性イオンエッチング(DRIE)、ビ
ーム及びマイクロドリルを用いることにより、各半導体チップ12及び各ダイヤモンド薄
膜16に形成される。
各貫通孔17内には、該各貫通孔内における熱伝導率を向上させるための貫通孔用熱伝
導性部材18が配置されている。
貫通孔用熱伝導性部材18は、各貫通孔内17を充填するように配置されている。貫通
孔用熱伝導性部材18は、図示の例では、複数の金属粒子で構成されている。
金属粒子には、例えば金や銅のように、数多く知られている金属のうち熱伝導率が比較
的高い金属を用いることが望ましい。
また、金属粒子には、その大きさがナノメートルオーダーであるナノ粒子を用いること
が望ましい。ナノ粒子は、一般的に、他のナノ粒子との間に働く分子間力によって該他の
ナノ粒子と結合し易いため、ナノ粒子からなる塊を形成し易い。従って、金属粒子にナノ
粒子を用いることにより、各貫通孔17内に大きな隙間をほとんど形成することなく金属
粒子を充填し易くなる。
各半導体チップ12がそれぞれ発熱したとき、各間隙S内のダイヤモンド薄膜16には
、各半導体チップ12の熱の大部分が該各半導体チップから与えられる。ダイヤモンド薄
膜16に熱が与えられると、ダイヤモンド薄膜16を形成する炭素原子間の共有結合のフ
ォノン振動によって、熱が極めて効率良く伝播されていく。これにより、各半導体チップ
12の熱は、ダイヤモンド薄膜16を積層型半導体装置10の側方へ向けて伝うことによ
り、各間隙S内から積層型半導体10の側方へ放出される。
また、最上層を構成する半導体チップ12の熱の一部は、該半導体チップに当接するヒ
ートシンク15に伝達された後、該ヒートシンクから放出される。
更に、各半導体チップ12に生じた熱の一部は、発熱した各半導体チップ12から直接
又はダイヤモンド薄膜16を介して、各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18に伝わ
る。各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18に伝わった熱の一部は、該貫通孔用熱伝
導性部材である複数の金属粒子を上方へ向けて順次伝うことにより、各貫通孔17内から
上方へ放出される。各貫通孔17内から上方へ放出された熱は、ヒートシンク15に伝達
された後、該ヒートシンクから放出される。
また、MPU14が発熱したとき、MPU14の各ホットスポット14bに生じた熱の
大部分は、MPU14の上面14aの各ホットスポット14bに対応する領域からMPU
14の上方へ放出される。このとき、各貫通孔17の一端17aが、前記したように、M
PU14の各ホットスポット14bの近傍に位置していることから、各ホットスポット1
4bに生じた熱の大部分は、各貫通孔17内にその一端17aを経て放出される。各貫通
孔17内に放出された熱は、各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18を上方へ向けて
伝った後、ヒートシンク15に伝達され、該ヒートシンクから放出される。これにより、
MPU14の部分のうち最も高温になるホットスポット14bの熱をMPU14から効率
良く排出することができる。
更に、MPU14に生じた熱の一部は、最下層を構成する半導体チップ12に伝わる。
半導体チップ12に伝わった熱は、前記したと同様に、最下層の半導体チップ12と該半
導体チップに隣接する半導体チップ12との間の間隙S内のダイヤモンド薄膜16、及び
、各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18である複数の金属粒子をそれぞれ順次伝っ
て、積層型半導体装置10の外方に排出される。
これにより、MPU14に生じた熱を効率よく排出することができるので、MPU14
の温度上昇を抑制することができる。従って、MPU14の温度が許容最高温度を超える
ことによるMPU14の異常動作及び破損等を確実に防止することができる。
本実施例によれば、前記したように、積層された各半導体チップ12間の間隙Sに該間
隙内での熱伝導率を向上させるための熱伝導性部材16が配置されていることから、各半
導体チップ12に熱が生じたとき、その熱を熱伝導性部材16に容易に吸収させることが
できる。
これにより、各半導体チップ12の熱を熱伝導性部材16を介して各半導体チップ12
間から積層型半導体装置10の外方へ容易に排出することができるので、各半導体チップ
12間に従来のような合成樹脂からなるアンダーフィルが充填されている場合に比べて、
各半導体チップ12の熱の排出効率が確実に向上する。
従って、各半導体チップ12の熱が該各半導体チップに篭ることによって該各半導体チ
ップの回路の異常動作や各半導体チップ12の破損が生じることを、確実に防止すること
ができる。
また、前記したように、各半導体チップ12及び各ダイヤモンド薄膜16にそれらを貫
通して形成された複数の貫通孔17内に、該各貫通孔内における熱伝導率を向上させるた
めの貫通孔用熱伝導性部材18が配置されている。このことから、各半導体チップ12に
生じた熱を、各半導体チップ12間の熱伝導性部材16により積層型半導体装置10の側
方へ排出することができることに加えて、貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18によ
り積層型半導体装置10の上方又は下方へ排出することができる。これにより、各半導体
チップ12に生じた熱の排出効率をより向上させることができる。
更に、各半導体チップ12間の間隙S内に熱伝導性部材16が充填されていることから
、積層型半導体装置10に各半導体チップ12の積層方向に荷重が作用したとき、該外力
は各半導体チップ12間の間隙S内の熱伝導性部材16を圧縮する圧縮力として該熱伝導
性部材で受け止められる。これにより、各半導体チップ12の積層方向に作用する荷重に
対する強度が積層型半導体装置10に確保される。
本実施例では、熱伝導性部材16がダイヤモンド薄膜で構成された例を示したが、これ
に代えて、図2に示すように、複数の筒状のカーボンナノチューブ19(以下、CNTと
称す。)で熱伝導性部材16を構成することができる。
CNT19は、従来よく知られているように、0.5〜2.0nm程度の直径を有し、
1〜100μm程度の長さを有する繊維状の炭素材料である。また、CNT19は、ダイ
ヤモンドの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する。CNT19には、単層CNTや、二層
CNT及び三層CNTのような多層CNTがあり、また、結晶構造及び直径等が異なる複
数の種類があり、層の数、結晶構造及び直径等に応じて導電性が異なる。本実施例では、
このような多くの種類のうち、導電性が低いCNT19が用いられる。
各半導体チップ12がそれぞれ発熱したとき、各間隙S内の複数のCNT19には、各
半導体チップ12の熱の大部分が該各半導体チップから与えられる。CNT19に各半導
体チップ12から熱が与えられると、CNT19には格子振動が生じる。これにより、各
半導体チップ12の熱は、各CNT19がそれぞれ接触することなく離れていたとしても
各CNT19間で伝達される。各間隙S内で複数のCNT19間を積層型半導体装置10
の側方へ向けて伝達された熱は、各間隙S内から積層型半導体10の側方へ放出される。
また、最上層を構成する半導体チップ12の熱の一部は、該半導体チップに当接するヒ
ートシンク15に伝達された後、該ヒートシンクから放出される。
更に、各半導体チップ12に生じた熱の一部は、発熱した各半導体チップ12から直接
又は複数のCNT19を介して、各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18に伝わる。
各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18に伝わった熱は、該貫通孔用熱伝導性部材を
介してヒートシンク15に伝達された後、該ヒートシンクから放出される。
図2に示す例によれば、前記したように、複数のCNT19がそれぞれ離れていても該
CNTの格子振動により熱が伝達される。このことから、各間隙S内に従来のように単な
る合成樹脂材料を注入する場合に比べて、各間隙S内での熱伝導性を確実に向上させるこ
とができる。
また、各CNTの格子振動により熱が伝達されることから、各間隙S内でのCNT19
の配置態様に拘らず、熱を確実に伝達することができる。これにより、複数のCNT19
をそれぞれ接触させる必要はないので、複数のCNT19のような熱伝導性材料を各間隙
S内に挿入した後に該熱伝導性材料をそれぞれ接触させる作業を行う場合に比べて、各間
隙S内への熱伝導性部材16の配置を容易に行うことができる。
更に、図2に示す例によれば、導電性が低いCNT19が用いられていることから、各
半導体チップ12がそれぞれ各CNT19によって電気的に接続されることを、確実に抑
制することができる。
図2に示す例では、各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18に複数の金属粒子が用
いられた例を示したが、これに代えて、複数の金属粒子以外の貫通孔用熱伝導性部材18
を用いることができる。
図2に示す例において、複数のCNT19を各間隙S内に挿入する際、誘電泳動力によ
り、各CNT19の軸線が各半導体チップ12の板厚方向に直交する方向を向くように配
置することができる。
この場合、例えば図3に示すような誘電泳動装置20が用いられる。誘電泳動装置20
は、一対の電極板21,22と、該各電極板に交流電圧を印加するための交流電源23と
を備える。各電極板21,22は、それぞれ積層型半導体装置10の両側方から該積層型
半導体装置を挟むように配置されている。
複数のCNT19が分散された溶液24中に、複数の貫通孔17が形成される前の積層
型半導体装置10が浸された状態で、交流電源23を作動させることにより、両電極板2
1,22間に交流電圧を印加する。これにより、溶液24中の複数のCNT19に誘電泳
動の原理に基づく力を作用させる。
すなわち、複数のCNT19が分散された溶液24に電場を与えると、溶液24と各C
NT19との分極率の相違により誘起双極子モーメントが発生し、各CNT9の両側に形
成される電場強度の差が誘起双極子が及ぼす力の差となって、各CNT19に力が作用す
る。このときに働く誘電泳動力FDEPは、次式で表されることが知られている。
DEP=2πεRe[(ε ε )/(ε +2ε )]∇E …(1)
式(1)中の、aは各CNT19の半径[m]、εは誘電率[F/m]、添え字p及び
mはそれぞれCNT19及び該CNTが混入された溶液24を示している。Eは電界(V
/m)であり、Re[f(x)]は複素数f(x)の実数部分だけを取り出す演算子であ
る。εは、 ε=ε−(σ/ω)j …(2)で定義される複素誘電率である。σは導電
率[S/m]であり、ω(=2πf)は角周波数[Hz]であり、fは印加周波数[Hz
]である。jは虚数単位である。式(1)中のRe[ ]の中身は、Clausius−
Mossotti因子(CM因子:K(ω))と呼ばれており、分極の程度を表している
(ω)=(ε ε )/(ε +2ε ) …(3) 式(2)及び式(3)によ
れば、このCM因子は、溶液24及び各CNT19の導電率、誘電率、更に、印加する電
圧の周波数に依存し、−0.5〜1.0の値をとる。式(1)によれば、誘電泳動力の方
向は、CM因子に依存する。すなわち、CM因子の実部が正の場合には誘電泳動力は正と
なり、各CNT19には電場強度の大きい方に誘導する正の誘電泳動が作用する。他方、
CM因子の実部が負の場合には誘電泳動力は負となり、各CNT19には電場強度の弱い
方に誘導する負の誘電泳動力が作用する。
従って、各電極板21,22に電圧を印加したときに、各間隙S内の電場強度が各間隙
Sの外方における電場強度よりも強い場合には、各CNT19に正の誘電泳動力が作用す
るように印加電圧の周波数等を設定する。他方、各間隙S内の電場強度が各間隙Sの外方
における電場強度よりも弱い場合には、各CNT19に負の誘電泳動力が作用するように
印加電圧の周波数等を設定する。これにより、溶液24中に分散した各CNT19は、誘
電泳動力により各間隙S内に挿入される。このとき、各CNT19は、それぞれの一端が
誘電泳動力により各間隙S内に向けて引っ張られるので、該各間隙内に挿入された各CN
T19は、その軸線が各半導体チップ12の板厚方向に直交する方向を向くように配置さ
れる。
図3に示す例によれば、前記したように、複数のCNT19が誘電泳動力により各半導
体チップ12の板厚方向に直交する方向を向くように配置されている。このことから、各
間隙S内での熱の伝達方向を一方向にすることができる。CNTにおいては、熱はフォノ
ン振動およびπ電子によって伝播される。すなわち、熱はグラフェンウォールを伝って流
れていく。従って、個々のCNTの長軸方向を揃えて配置することが、熱を伝播する上で
最も効率的である。各CNT19のグラフェンウォールを熱が伝播することによって、複
数のCNT19がそれぞれ不規則な方向を向いて配置されている場合に比べて、効率良く
熱を系外へ輸送することができる。これにより、各間隙S内での熱伝導性をより確実に向
上させることができる。
また、全てのCNT19が各半導体チップ12の板厚方向に直交する方向を向いている
ことから、各CNT19が各半導体チップ12を跨ぐように配置されることが防止される
。これにより、複数のCNT19がそれぞれ高い導電性をたとえ有していたとしても、各
半導体チップ12がそれぞれCNT19によって電気的に接続されることを、確実に抑制
することができる。
図1乃至図3に示す例では、熱伝導性部材16がダイヤモンド薄膜及び複数のCNT1
9で構成された例を示したが、これに代えて、複数のCNT19が混入された合成樹脂材
料で熱伝導性部材16を構成することができる。
この場合、複数のCNT19が混入される合成樹脂材料には、例えばエポキシ樹脂を用
いることができる。複数のCNTが混入された合成樹脂材料は、流動性が確保された状態
で各間隙S内に注入された後、硬化することにより各間隙S内に充填される。
また、この場合において、溶剤24を液状の合成樹脂材料に置き換えることにより、図
3に示した例と同様に、各間隙S内に注入された合成樹脂材料に混入した各CNT19を
それぞれの軸線が各半導体チップ12の板厚方向に直交する方向を向くように配置するこ
とができる。
また、図1乃至図3に示す例では、熱伝導性部材16がダイヤモンド薄膜16又は複数
のCNT19で構成された例を示したが、これに代えて、図4及び図5に示すように、電
気伝導性を有しない合成樹脂材料25でCNT26を包んだ複数の粒状部材27で熱伝導
性部材16を構成することができる。
各粒状部材27は、図5に示すように、粒状に形成された合成樹脂材料25の中に複数
のCNT26を埋設することにより形成されている。各粒状部材27は、それぞれCNT
26と樹脂原料を混練することにより形成される。合成樹脂材料25には、例えばアクリ
ル系樹脂、スチレン系樹脂、PET樹脂、ブタジエン系樹脂及びフェノール系樹脂が用いら
れる。
各半導体チップ12がそれぞれ発熱したとき、各間隙S内の複数の粒状部材27には、
各半導体チップ12の熱の大部分が該各半導体チップから与えられる。このとき、各粒状
部材27の各CNT26に合成樹脂材料25を介して各半導体チップ12から熱が与えら
れると、各CNT26にはそれぞれ格子振動が生じる。これにより、各半導体チップ12
の熱は、各CNT26がそれぞれ接触することなく離れていたとしても、熱は各粒状部材
27内で各CNT26間を伝達され、更に、各粒状部材27間でCNT26間を伝達され
る。各間隙S内で各粒状部材27間を積層型半導体装置10の側方へ向けて順次伝達され
た熱は、各間隙S内から積層型半導体10の側方へ放出される。
また、最上層を構成する半導体チップ12の熱の一部は、該半導体チップに当接するヒ
ートシンク15に伝達された後、該ヒートシンクから放出される。
更に、各半導体チップ12に生じた熱の一部は、発熱した各半導体チップ12から直接
又は各粒状部材27の各CNT26を介して、各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材1
8に伝わる。各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18に伝わった熱は、該貫通孔用熱
伝導性部材を介してヒートシンク15に伝達された後、該ヒートシンクから放出される。
図4及び図5に示す例によれば、複数のCNT26が電気伝導性を有しない合成樹脂材
料25により覆われていることから、各CNT26がそれぞれ互いに隣接する各半導体チ
ップ12間を跨るように配置されることはなく、また、各CNT26が各粒状部材27間
で接触することはない。これにより、各粒状部材27の各CNT26がそれぞれ高い導電
性をたとえ有していたとしても、各半導体チップ12がそれぞれ各粒状部材27の各CN
T26によって電気的に導通することを、確実に抑制することができる。
図4及び図5に示す例では、各半導体チップ12間の電気的な導通を阻止し且つ熱伝導
率を向上させるために、電気伝導性を有しない合成樹脂材料25でCNT26を包んだ複
数の粒状部材27を熱伝導性部材16に用いた例を示したが、これに代えて、図6に示す
ような熱伝導性部材16を本発明に用いることができる。
図6に示す例では、熱伝導性部材16は、電気伝導性を有しない合成樹脂材料からなる
シート部材36内に、複数のCNTを固めて形成される複数のブロック37を埋設するこ
とにより形成される。
各ブロック37は、図示の例では、それぞれシート部材36の上面36a及び下面36
bから露出することなく厚さ方向の中央部に配置されており、且つ、各半導体チップ12
の積層方向に直交する方向へ所定の間隔をおいて配置されている。
図6に示す例によれば、各半導体チップ12に生じた熱は、シート部材36内の各ブロ
ック37を構成するCNTの格子振動により各ブロック37間を伝達する。シート部材3
6内を積層型半導体装置10の側方へ向けて順次伝達された熱は、各間隙S内から積層型
半導体10の側方へ放出される。
また、CNTからなる複数のブロック37が電気伝導性を有しない合成樹脂材料により
覆われていることから、各ブロック37がそれぞれ互いに隣接する各半導体チップ12間
を跨るように配置されることはなく、また、各ブロック37が各半導体チップ12間で接
触することはない。これにより、各ブロック37のCNTがそれぞれ高い導電性をたとえ
有していたとしても、各半導体チップ12がそれぞれ各ブロック37のCNTによって電
気的に導通することを、確実に抑制することができる。
更に、積層型半導体装置10を形成する際、各半導体チップ12を積層するときに該各
半導体チップ間にシート部材36を挟み込むことができるので、各半導体チップ12間へ
の熱伝導性部材16の配置作業をより容易に行うことができる。
図6に示す例では、各ブロック37がそれぞれシート部材36の上面36a及び下面3
6bから露出することなく厚さ方向の中央部に配置された例を示したが、これに代えて、
各ブロック37をそれぞれシート部材36の上面36a及び下面36bのいずれか一方の
面から露出するように配置することができる。この場合、上面36a又は下面36bから
露出した各ブロック37が互いに隣接する各半導体チップ12の一方に接触しても、該各
半導体チップが互いに電気的に導通することはない。
図4及び図6に示す例では、各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18に複数の金属
粒子が用いられた例を示したが、これに代えて、複数の金属粒子以外の貫通孔用熱伝導性
部材18を用いることができる。
図1乃至図6に示す例では、各貫通孔17内に充填された貫通孔用熱伝導性部材18が
複数の金属粒子で構成された例を示したが、これに代えて、図7に示すように、複数のC
NT28で貫通孔用熱伝導性部材18を構成することができる。
この場合、各半導体チップ12に生じた熱の一部は、発熱した各半導体チップ12から
直接又は各間隙S内の熱伝導性部材16を介して、各貫通孔17内に放出される。このと
き、各貫通孔17内に充填された各CNT28には、各貫通孔17内に放出された熱が与
えられる。CNT28に熱が与えられると、CNT28の格子振動により、各半導体チッ
プ12の熱は、各CNT28がそれぞれ接触することなく離れていたとしても、各CNT
28間で伝達される。各貫通孔17内で各CNT28を上方へ向けて順次伝達した熱は、
各貫通孔17内からその上方へ放出される。各貫通孔17内から上方へ放出された熱は、
ヒートシンク15に伝達された後、該ヒートシンクから放出される。
また、MPU14が発熱したとき、MPU14の各ホットスポット14bに生じた熱の
大部分は、MPU14の上面14aの各ホットスポット14bに対応する領域からMPU
14の上方へ放出される。このとき、各貫通孔17の一端17aが、前記したように、M
PU14の各ホットスポット14bの近傍に位置していることから、各ホットスポット1
4bに生じた熱の大部分は、各貫通孔17内にその一端17aを経て放出される。各貫通
孔17内に放出された熱は、各貫通孔17内の各CNT28を上方へ向けて順次伝った後
、ヒートシンク15に伝達され、該ヒートシンクから放出される。
図7に示す例において、複数のCNT28を各貫通孔17内に詰め込む際、誘電泳動力
により、各CNT28の軸線が各貫通孔の伸長方向を向くように該貫通孔内に各CNT2
8を配置することができる。
この場合、例えば図8に示すような誘電泳動装置29が用いられる。誘電泳動装置29
は、一対の電極30,31板と、該各電極板に交流電圧を印加するための交流電源32と
を備える。各電極30,31板は、それぞれ積層型半導体装置10の上方及び下方から該
積層型半導体装置を挟むように配置されている。
図3に示した例と同様に、複数のCNT28が分散された溶液33中に、複数の貫通孔
17が形成された積層型半導体装置10が浸された状態で、交流電源32を作動させるこ
とにより、両電極30,31板間に交流電圧を印加する。これにより、合成樹脂材料中の
複数のCNT28に誘電泳動力を作用させる。複数のCNT28が分散される溶液33に
は、例えば純水(脱イオン水である。)や、純水に例えばtween20(登録商標)のような
界面活性剤を含有させたもの等を用いることができる。
各電極30,31板に電圧を印加したときに、各貫通孔17内の電場強度が各貫通孔1
7の外方における電場強度よりも強い場合には、各CNT28に正の誘電泳動力が作用す
るように印加電圧の周波数等を設定する。他方、各貫通孔17内の電場強度が各貫通孔1
7の外方における電場強度よりも弱い場合には、各CNT28に負の誘電泳動力が作用す
るように印加電圧の周波数等を設定する。これにより、溶液33内に混入した各CNT2
8は、誘電泳動力により各貫通孔17内に挿入される。このとき、各CNT28は、それ
ぞれの一端が誘電泳動力により各貫通孔17内に向けて引っ張られるので、各貫通孔17
内に挿入された各CNT28は、その軸線が各貫通孔17の伸長方向を向くように配置さ
れる。
図8に示す例によれば、複数のCNT28が誘電泳動力により各貫通孔17の伸長方向
を向くように配置されている。このことから、各間隙S内での熱の伝達方向を一方向にす
ることができる。CNTにおいては、熱はフォノン振動およびπ電子によって伝播される
。すなわち、熱はグラフェンウォールを伝って流れていく。従って、個々のCNTの長軸
方向を揃えて配置することが、熱を伝播する上で最も効率的である。各CNT19のグラ
フェンウォールを熱が伝播することによって、複数のCNT19がそれぞれ不規則な方向
を向いて配置されている場合に比べて、効率良く熱を系外へ輸送することができる。これ
により、各間隙S内での熱伝導性をより確実に向上させることができる。
図7及び図8に示す例では、各貫通孔17内に複数のCNT28を単に詰め込んだ例を
示したが、これに代えて、複数のCNT34を各貫通孔17内で成長させることにより各
貫通孔17内に充填させることができる。
各貫通孔17内で複数のCNT34を成長させる際、例えば、各貫通孔17の一端aに
粒径が数nmのFe微粒子及びCo微粒子を析出させた後、メタン及びエチレン等のハイ
ドロカーボンガス、あるいは、アルコール蒸気を導入しながら、熱CVDによりCNT3
4を成長させる。各貫通孔17内で複数のCNT34を一端17aから他端17bに向け
て成長させることにより、それぞれの軸線が貫通孔17の伸長方向を向くように該貫通孔
内に配置され且つMPU14からヒートシンク15に至る複数のCNT34が形成される
この例によれば、各貫通孔17内で複数のCNT34を成長させることにより、約10
0nmという極めて小さい孔内にCNT34を容易に充填することができる。
図1乃至図8に示す例では、各半導体チップ12間の間隙Sと各貫通孔17内とに、そ
れぞれ熱伝導率を向上させるための部材を充填させた例を示したが、これに代えて、各貫
通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18を不要とすることができる。
この場合、各貫通孔17内には、積層型半導体装置10に各半導体チップ12の積層方
向に沿った強度を確保すべく従来用いられていた合成樹脂からなるアンダーフィル材を各
半導体チップ12間に充填することができる。
また、図1乃至図8に示す例では、各半導体チップ12及び熱伝導性部材16にそれぞ
れ複数の貫通孔17が形成された例を示したが、これに代えて、図9に示すように、各貫
通孔17を不要とすることができる。
この場合、各半導体チップ12及びMPU14に生じた熱の一部は、それぞれ各間隙S
内の熱伝導性部材16を経て積層型半導体装置10の外方へ排出される。また、各半導体
チップ12及びMPU14に生じた熱の一部は、それぞれ各間隙S内の熱伝導性部材16
及び各半導体チップ12をそれぞれ経てヒートシンク15に達し、該ヒートシンクから積
層型半導体装置10の外方へ排出される。
更に、図1乃至図9に示す例では、各半導体チップ12間の間隙Sに熱伝導性部材16
が配置された例を示したが、これに代えて、図10に示すように、各間隙S内の熱伝導性
部材16を不要とすることができる。
この場合、各間隙Sには、積層型半導体装置10に各半導体チップ12の積層方向に沿
った強度を確保すべく従来用いられていた合成樹脂からなるアンダーフィル材35を各半
導体チップ12間に充填することができる。
また、この場合、各半導体チップ12及びMPU14に生じた熱は、それぞれ各貫通孔
16内の貫通孔用熱伝導性部材18及びヒートシンク15を経て該ヒートシンクから積層
型半導体装置10の外方へ排出される。
更に、各間隙S内の熱伝導性部材16を不要とする場合、図11に示すように、前記接
続部を不要とすることにより、各半導体チップ12間に間隙Sを形成することなく各半導
体チップ12を積層することができる。
この場合、前記接続部による接続に代えて、互いに隣接する半導体チップ12同士を融
着させることにより各半導体チップ12をそれぞれ接続することができる。
図10及び図11に示す例によれば、各貫通孔17内に、該貫通孔内における熱伝導率
を向上させるための貫通孔用熱伝導性部材18が配置されていることから、各半導体チッ
プ12に熱が生じたとき、その熱を貫通孔用熱伝導性部材18に容易に吸収させることが
できる。これにより、各半導体チップ12間に従来のような合成樹脂からなるアンダーフ
ィルが充填されているか否かに拘らず、また、各半導体チップ12間に間隙Sが形成され
ているか否かに拘らず、各半導体チップ12の熱を貫通孔用熱伝導性部材18により各半
導体チップ12の積層方向に伝達することができるので、各半導体チップ12の熱を貫通
孔用熱伝導性部材18を介して積層型半導体装置10内からその外方へ容易に排出するこ
とができる。
図10及び図11に示す例では、各貫通孔17内の貫通孔用熱伝導性部材18に複数の
金属粒子が用いられた例を示したが、これに代えて、複数の金属粒子以外の貫通孔用熱伝
導性部材18を用いることができる。
図1乃至図11に示す例では、各貫通孔17の直径がそれぞれ同一である例を示したが
、これに代えて、例えば、MPU14のホットスポット14bの近傍に配置された各貫通
孔17の直径を他の各貫通孔17よりも大きくすることができる。
この場合、ホットスポット14bの近傍の各貫通孔17が単位時間当たりに取り入れ可
能な熱量を増加させることができるので、ホットスポット14b生じた熱をより短時間で
排出することができる。
また、図1乃至図11に示す例において、MPU14のホットスポット14bの近傍に
配置された各貫通孔17の個数を増加させることができる。
この場合、ホットスポット14bに熱をより多く貫通孔17内に取り入れることができ
るので、ホットスポット14b生じた熱をより短時間で排出することができる。
更に、図1乃至図11に示す例では、各貫通孔17がそれぞれMPU14のホットスポ
ット14bの近傍に配置された例を示したが、これに代えて、又は、これに加えて、各半
導体チップ12のそれぞれの高温部や、各半導体チップ12のうち最も高温になる半導体
チップの高温部等の近傍に各貫通孔17が配置されるように該各貫通孔を形成することが
できる。
また、図1乃至図11に示す例では、積層型半導体装置10の下方にMPU14が配置
された例を示したが、これに代えて、MPU14以外のLSIやICを積層型半導体装置
10の下方に配置することができる。
本発明に係る積層型半導体装置を概略的に示す縦断面図である。 本発明に係る各半導体チップ間の間隙にCNTが挿入された例を概略的に示す縦断面図である。 本発明に係る誘電泳動装置を概略的に示す説明図である。 本発明に係る各半導体チップ間の間隙に、CNTを合成樹脂に包むことにより形成される粒状部材が挿入された例を概略的に示す縦断面図である。 本発明に係る粒状部材を概略的に示す説明図である。 本発明に係る熱伝導性部材にシート部材が用いられた例を概略的に示す縦断面図である。 本発明に係る各貫通孔内にCNTが挿入された例を概略的に示す縦断面図である。 図3に示す例とは別の誘電泳動装置を概略的に示す説明図である。 図1乃至図8に示す例とは別の実施例に係る積層型半導体装置を概略的に示す縦断面図である。 図1乃至図9に示す例とは別の実施例に係る積層型半導体装置を概略的に示す縦断面図である。 図1乃至図10に示す例とは別の実施例に係る積層型半導体装置を概略的に示す縦断面図である。
10 積層型半導体装置
12 基板(半導体チップ)
16 熱伝導性部材
17 貫通孔
18 貫通孔用熱伝導性部材
19,26,28 カーボンナノチューブ
27 粒状部材

Claims (5)

  1. それぞれが間隔をおいて積層された複数の基板を備える積層型半導体装置であって、
    前記複数の基板には、前記複数の基板をそれぞれ前記基板の積層方向に貫通する貫通孔が形成されており、該貫通孔内には、該貫通孔内における熱伝導率を向上させるための貫通孔用熱伝導性部材が配置されており、
    前記貫通孔用熱伝導性部材は、複数のカーボンナノチューブが混入した合成樹脂材料を有し、
    前記貫通孔用熱伝導性部材の前記複数のカーボンナノチューブは、それぞれの軸線が前記貫通孔の伸長方向を向くように該貫通孔内に配置される
    ことを特徴とする積層型半導体装置。
  2. 前記貫通孔用熱伝導性部材の前記複数のカーボンナノチューブは、それぞれに与えられる誘電泳動力により、それぞれの軸線が前記貫通孔の伸長方向を向くように該貫通孔内に配置されることを特徴とする請求項1に記載の積層型半導体装置。
  3. 前記各基板間には、該各基板間における熱伝導率を向上させるための熱伝導性部材が配置され、
    前記熱伝導性部材は、複数のカーボンナノチューブが混入した合成樹脂材料を有し、
    前記熱伝導性部材の前記複数のカーボンナノチューブは、それぞれの軸線が前記各基板の板厚方向に直交する方向を向くように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の積層型半導体装置。
  4. 前記熱伝導性部材の前記複数のカーボンナノチューブは、それぞれに与えられる誘電泳動力により、それぞれの軸線が前記各基板の板厚方向に直交する方向を向くように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の積層型半導体装置。
  5. 前記熱伝導性部材および前記貫通孔用熱伝導性部材の少なくとも一方は、電気伝導性を有しない合成樹脂材料で複数のカーボンナノチューブを包んだ複数の粒状部材であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の積層型半導体装置。
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