JP5625862B2 - 燃料噴射ポンプ用リード弁および燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ用リード弁および燃料噴射ポンプ Download PDF

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Description

本発明は、燃料噴射ポンプ用リード弁および燃料噴射ポンプの技術に関する。
燃料噴射ポンプ用リード弁は、燃料噴射ポンプで使用されるリード弁として公知である。特許文献1は、吸入側のリード弁体と吐出側のリード弁体とを同一のバルブプレートにそれぞれ形成し、そのバルブプレートを両面側から挟むシートに両リード弁体により開閉される吸入側および吐出側の弁座孔を形成した燃料噴射ポンプ用リード弁を開示している。
燃料噴射ポンプ用リード弁は、その構造上、閉状態のセット荷重の付与が困難である。セット荷重とは、リード弁の閉弁状態において、弁体が弁座を押し付ける荷重のことをいう。特許文献2は、腕部を成型時に閉弁側に湾曲させてセット荷重を付与する燃料噴射ポンプ用リード弁を開示している。しかし、スプリングバック等の要因により、湾曲量の管理が困難となる。スプリングバックとは、材料を必要な角度まで曲げても圧力を除くと、材料に施した変形が若干もとに戻る現象をいう。そのため、特許文献2が開示する燃料噴射ポンプ用リード弁では、安定したセット荷重が付与できているとはいえなかった。
特開2001−355542号公報 特開2001−153000号公報
本発明の解決しようとする課題は、安定したセット荷重が付与できる燃料噴射ポンプ用リード弁および燃料噴射ポンプを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、シートとリード弁本体とを積層して構成され、前記シートには、弁座と弁座孔とが形成され、前記リード弁本体には、弾性変形する腕部と該腕部の一端に設けられる弁部とを備え、前記弁部が前記弁座に当接して前記弁座孔を塞ぐことで閉状態となり、前記弁部が前記弁座から離れ前記弁座孔を開放することで開状態となる燃料噴射ポンプ用リード弁であって、前記シートとリード弁本体との間には、スペーサが配置され、前記弁部の厚さは、前記スペーサの厚さよりも大き前記腕部と弁部との接合部は、前記弁部の円柱形状の底面における円形状の中心部のみに形成される、燃料噴射ポンプ用リード弁である。
請求項2においては、請求項1記載の燃料噴射ポンプ用リード弁であって、前記弁部の前記弁座に当接する側は、円錐形状に形成され、前記弁部は、前記腕部の一端に遊嵌して設けられるものである。
請求項3においては、請求項1または2記載の燃料噴射ポンプ用リード弁であって、前記弁部の硬度は、前記腕部の硬度よりも高く、前記弁部の剛性は、前記腕部の剛性よりも高い、燃料噴射ポンプ用リード弁である。
請求項4においては、請求項1乃至3記載のいずれか1項に記載の燃料噴射ポンプ用リード弁を有する燃料噴射ポンプである。
本発明の燃料噴射ポンプ用リード弁および燃料噴射ポンプによれば、安定したセット荷重が付与できる。
本発明の実施形態に係る燃料噴射ポンプの構成を示した模式図。 同じくバルブユニットの構成を示した斜視図。 本発明のリード弁の実施形態1である吸入リード弁の構成を示す模式図。 本発明のリード弁の実施形態2である吸入リード弁の構成を示す模式図。
図1を用いて、本発明の実施形態に係る燃料噴射ポンプ10について説明する。
なお、図1および図2では、吸入通路21を破線で示し、吐出通路22を実線で示し、リリーフ通路23を2点鎖線で示している。
燃料噴射ポンプ10は、燃料噴射ポンプ本体20と、バルブユニット30と、電磁スピル弁40と、を具備している。燃料噴射ポンプ本体20は、吸入通路21と、吐出通路22と、リリーフ通路23と、燃料加圧室25と、プランジャ27と、駆動カム28と、ポンプハウジング15と、を具備している。吸入通路21は、吸入側の燃料通路としてポンプハウジング15に形成されている。吐出通路22は、吐出側の燃料通路としてポンプハウジング15に形成されている。燃料加圧室25は、吸入通路21および吐出通路22に連通する内部空間として、ポンプハウジング15に形成されている。
プランジャ27は、軸方向に摺動して燃料加圧室25を加圧するようにポンプハウジング15に収納されている。駆動カム28は、プランジャ27を駆動するように設けられている。駆動カム28の回転軸部28Aは、一端側がポンプハウジング15の外部に突出し、プーリを介してエンジンの動力により回転駆動されるものである。
バルブユニット30は、燃料噴射ポンプ用リード弁としての吸入リード弁31と、燃料噴射ポンプ用リード弁としての吐出リード弁32と、燃料噴射ポンプ用リード弁としてのリリーフリード弁33と、を具備している。バルブユニット30には、吸入リード弁31、吐出リード弁32およびリリーフリード弁33が一体化されている。バルブユニット30は、燃料加圧室25の上方に配置されている。なお、バルブユニット30の詳細な構成については後述する。
吸入リード弁31は、電磁スピル弁40によって開閉可能に構成されている。吸入リード弁31は、電磁スピル弁40によって開状態になると、吸入通路21を通して燃料加圧室25に燃料を吸入させる。また、吸入リード弁31が電磁スピル弁40によって閉状態になると、駆動カム28の回転によってプランジャ27のリフト量が増加するときに、燃料加圧室25の容積が縮小するのに伴って燃料加圧室25内の燃料がフィードポンプの供給圧レベルよりも十分に高圧となる燃料圧力に加圧される。
吐出リード弁32は、閉状態ではデリバリーパイプ側の高圧燃料が吸入時の燃料加圧室25内に逆流するのを阻止する。また、吐出リード弁32は、燃料加圧室25内の燃料の圧力が吐出リード弁32より下流側の吐出通路22内の燃料圧力より高くなり、両圧力の差(前後差圧)が予め設定された差圧値に達するときに開状態となり、燃料加圧室25内の高圧燃料を下流側の吐出通路22に接続するデリバリーパイプ側に吐出させる。
リリーフリード弁33は、燃料加圧室25からデリバリーパイプ側に吐出される高圧燃料の圧力が予め設定された上限圧力値に達すると開状態となり、余剰燃料をリリーフ通路23を経由させて燃料タンク側にリークさせる。
電磁スピル弁40は、本実施形態では詳細な説明を省略する。
図2を用いて、本発明の実施形態に係るバルブユニット30について説明する。
バルブユニット30は、吸入リード弁31、吐出リード弁32およびリリーフリード弁33をユニットで構成したものである。リード弁とは、舌状に形成され、圧力の差で開閉する構成の弁である。
吸入リード弁31は、リード弁本体51と、弁座61Aと、から構成されている。吸入リード弁31の閉状態は、リード弁本体51と弁座61Aとが当接することで構成される。同様に、吐出リード弁32は、リード弁本体52と、弁座72Aと、から構成されている。吐出リード弁32の閉状態は、リード弁本体52と弁座62Aとが当接することで構成される。同様に、リリーフリード弁33は、リード弁本体53と、弁座63Aと、から構成されている。リリーフリード弁33の閉状態は、リード弁本体53と弁座63Aとが当接することで構成される。
バルブユニット30は、バルブ板50と、シートとしての上シート板60と、シートとしての下シート板70と、を具備している。バルブ板50は、略円板状に形成され、ポンプハウジング15内に収納されている。バルブ板50には、リード弁本体51と、リード弁本体52と、リード弁本体53と、が一体的に形成されている。
上シート板60は、バルブ板50の上面側に隣接して配置されている。上シート板60には、弁座孔61と、弁座61Aと、孔62と、弁座孔63と、弁座63Aと、が一体に形成されている。弁座孔61は、吸入通路21の一部を構成する部分である。弁座61Aは、弁座孔61周囲の縁部であって、上シート板60のバルブ板50側において、リード弁本体51が当接する部分である。弁座孔63は、リリーフ通路23の一部を構成する部分である。弁座63Aは、弁座孔63周囲の縁部であって、上シート板60のバルブ板50側において、リード弁本体53が当接する部分である。
下シート板70は、バルブ板50の下面側に隣接して配置されている。下シート板70には、孔71と、弁座孔72と、弁座72Aと、孔73と、が一体に形成されている。孔62は、吐出通路22の一部を構成する部分である。弁座孔72は燃料加圧室25内に開口しており、弁座72Aは、弁座孔72周囲の縁部であって、下シート板70のバルブ板50側において、リード弁本体52が当接する部分である。
吸入リード弁31の開状態は、電磁スピル弁40のリード弁本体51に対する押圧作用によって、リード弁本体51が弁座61Aから離れ、吸入通路21と燃料加圧室25とが連通される状態である。吸入リード弁31の閉状態は、電磁スピル弁40のリード弁本体51に対する押圧作用の解除、ならびに、吸入通路21と燃料加圧室25との圧力差(燃料加圧室25内の圧力>吸入通路21内の圧力)によって、リード弁本体51が弁座61Aに当接し、吸入通路21と燃料加圧室25とが遮断される状態である。
吐出リード弁32の開状態は、吐出通路22と燃料加圧室25との圧力差(燃料加圧室25内の圧力>吐出通路22内の圧力)が設定差圧値を越えたときに、燃料加圧室25からの圧力のリード弁本体52に対する作用によって、リード弁本体52が弁座72Aから離れ、吐出通路22と燃料加圧室25とが連通される状態である。吐出リード弁32の閉状態は、吐出通路22と燃料加圧室25との圧力差(燃料加圧室25内の圧力<吐出通路22内の圧力)によって、リード弁本体52が弁座72Aに当接し、吐出通路22と燃料加圧室25とが遮断される状態である。
リリーフリード弁33の開状態は、吐出通路22の高圧燃料が設定上限圧力を超えたときに、高圧燃料の圧力のリード弁本体53に対する作用により、リード弁本体53が弁座孔63から離れ、吐出通路22とリリーフ通路23とが連通される状態である。リリーフリード弁33の閉状態は、吐出通路22とリリーフ通路23との圧力差(吐出通路22内の圧力<リリーフ通路23内の圧力)によって、リード弁本体53が弁座孔63に当接し、吐出通路22とリリーフ通路23とが遮断される状態である。
図3を用いて、本発明のリード弁の実施形態1である吸入リード弁131について説明する。
吸入リード弁131は、バルブユニット130に構成されている。バルブユニット130は、バルブ板150と、シートとしての上シート板160と、スペーサ180と、シートとしての下シート板170と、を具備している。バルブユニット130は、上方から下方に向かって、上シート板160、スペーサ180、バルブ板150、下シート板170の順で積層されている。上シート板160、スペーサ180、バルブ板150および下シート板170は、ピン181によって、平面視の方向(バルブユニット130の径方向および周方向)が固定されている。
上シート板160には、弁座孔161と、弁座161Aと、が形成されている。上シート板160のその他の構成は、上述した上シート板60と同様であるため、説明を省略する。
スペーサ180は、リード弁本体151が形成されるバルブ板150と、弁座161Aが形成される上シート板160との間に、配置される。スペーサ180は、平面視において、下シート板170と略同一の形状で形成されている。ここで、スペーサ180の厚さをT2と定義する。
バルブ板150には、リード弁本体151が形成されている。リード弁本体151は、腕部152と、弁部153と、接合部154と、を具備している。腕部152は、一端がバルブ板150に接続され、他端は自由端として構成されている。弁部153は、円柱形状に形成されている。弁部153の円柱形状の上面である円形状の径は、弁座孔161の径よりも大きいものとされている。弁部153は、腕部152の自由端側において、弁座161Aが配置される側に設けられている。ここで、弁部153の厚さをT1と定義する。接合部154は、腕部152と弁部153との接合部である。接合部154は、レーザ溶接によって接合されている。接合部154は、平面視において、弁部153の円柱形状の底面である円形状の中心に位置している。
下シート板170には、孔171と、が形成されている。下シート板170のその他の構成は、上述した下シート板70と同様であるため、説明を省略する。
ここで、特記すべき事項として、弁部153の厚さT1は、スペーサ180の厚さT2よりも大きいものとして形成されている。また、弁部153と腕部152とは、それぞれ異なった材質で形成されているものとする。具体的には、弁部153は、焼入鋼で形成され、腕部152は、ばね鋼で形成されている。このとき、弁部153の硬度は、腕部152の硬度よりも高いものとされている。また、弁部153の剛性は、腕部152の剛性よりも高いものとされている。
実施形態1である吸入リード弁131の効果について説明する。
実施形態1の吸入リード弁131によれば、安定したセット荷重が付与できる。セット荷重とは、吸入リード弁131の閉弁状態において、弁部153が弁座161Aを押し付ける荷重のことをいう。すなわち、弁部153の厚さT1がスペーサ180の厚さT2よりも大きいものとされているため、腕部152は、閉弁状態において、たわんだ状態となる。このとき、腕部152のたわみ量と、弁部153の弁座161Aを押し付ける力、すなわちセット荷重とは、比例する。そのため、セット荷重の設定は、弁部153の厚さをT1と、スペーサ180の厚さをT2とを、設定することによって設定できる。つまり、吸入リード弁131では、安定したセット荷重を付与できる。
また、実施形態1の吸入リード弁131によれば、弁部153の耐摩耗性と腕部152の柔性とを両立できる。すなわち、弁部153の硬度は、腕部152の硬度よりも高いものとされているため、弁部153については、耐摩耗性を向上できる。同時に、弁部153の剛性は、腕部152の剛性よりも高いものとされている。言い換えれば、腕部152については、弾性が高く変形しやすい。
さらに、実施形態1の吸入リード弁131によれば、組立性を向上できる。すなわち、レーザ溶接による接合部154が弁部153の円柱形状の底面である円形状の中心に位置している。そのため、弁部153のシール面となる円形状の周囲は、レーザ溶接によるひずみの影響が低減される。つまり、弁部153と腕部152と接合後にひずみを修正する工程等は必要ないため、吸入リード弁131の組立性を向上できる。
なお、実施形態1では、本発明のリード弁として吸入リード弁131について適用したが、これに限定されるものではない。本発明のリード弁として吐出リード弁またはリリーフリード弁について適用しても、同様の効果が得られる。
図4を用いて、本発明のリード弁の実施形態2である吸入リード弁231について説明する。
吸入リード弁231は、バルブユニット230に構成されている。バルブユニット230は、バルブ板250と、シートとしての上シート板260と、スペーサ280と、シートとしての下シート板270と、を具備している。バルブユニット230は、上方から下方に向かって、上シート板260、スペーサ280、バルブ板250、下シート板270の順で積層されている。上シート板260、スペーサ280、バルブ板250および下シート板270は、ピン281によって、平面視の方向(バルブユニット230の径方向および周方向)が固定されている。
上シート板260には、弁座孔261と、弁座261Aと、が形成されている。上シート板260のその他の構成は、上述した上シート板60と同様であるため、説明を省略する。
スペーサ280は、リード弁本体251が形成されるバルブ板250と、弁座261Aが形成される上シート板260との間に、配置される。スペーサ180は、平面視において、下シート板270と略同一の形状で形成されている。ここで、スペーサ280の厚さをT2と定義する。
バルブ板250には、リード弁本体251が形成されている。リード弁本体251は、腕部252と、弁部253と、を具備している。腕部252は、一端がバルブ板250に接続され、他端は自由端として構成されている。腕部252の自由端側には、貫通孔252Bが形成されている。
弁部253は、本体部253Aと、貫通部253Bと、底部253Cと、を具備している。本体部253Aの上部は、円錐形状に形成されている。貫通部253Bは、円柱形状に形成されている。貫通部253Bの円柱形状の断面である円形状の径は、貫通孔152Bの径よりも小さいものとされている。底部253Cは、円柱形状に形成されている。底部253Cの円柱形状の断面である円形状の径は、貫通孔252Bの径よりも大きいものとされている。
下シート板270には、孔271と、が形成されている。下シート板270のその他の構成は、上述した下シート板70と同様であるため、説明を省略する。
このような構成とすることで、貫通部253Bの円柱形状の断面である円形状の径が貫通孔252Bの径よりも小さいため、弁部253が腕部252に遊嵌される。同時に、底部253Cの円柱形状の断面である円形状の径が貫通孔252Bの径よりも大きいため、弁部253が腕部252から抜けることはなく、弁部253が弁部253の軸方向において腕部152に固定される。
また、本体部253Aの上部が円錐形状に形成されているため、吸入リード弁231の閉弁状態では、弁部253の本体部253Aの円錐面と、弁座261Aとが当接する。ここで、弁部253の厚さをT1と定義する。なお、弁部253の厚さとは、本体部253Aの底面から、弁座261Aと当接する本体部253Aの円錐面までの高さをいう。
ここで、特記すべき事項として、弁部253の厚さをT1は、スペーサ280の厚さをT2よりも大きいものとして形成されている。また、弁部253と腕部252とは、それぞれ異なった材質で形成されているものとする。具体的には、弁部253は、焼入鋼で形成され、腕部252は、ばね鋼で形成されている。このとき、弁部253の硬度は、腕部252の硬度よりも高いものとされている。また、弁部253の剛性は、腕部252の剛性よりも高いものとされている。
本発明の実施形態2である吸入リード弁231の効果について説明する。
実施形態2の吸入リード弁231によれば、安定したセット荷重が付与できる。すなわち、弁部253の厚さをT1がスペーサ280の厚さをT2よりも大きいものとされているため、腕部252は、閉弁状態において、たわんだ状態となる。このとき、腕部252のたわみ量と、弁部253の弁座261Aを押し付ける力、すなわちセット荷重とは、比例する。そのため、セット荷重の設定は、弁部253の厚さをT1と、スペーサ180の厚さをT2とを、設定することによって設定できる。つまり、吸入リード弁231に安定したセット荷重を付与できる。
また、実施形態2の吸入リード弁231によれば、弁部253の耐摩耗性と腕部252の柔性とを両立できる。すなわち、弁部253の硬度は、腕部252の硬度よりも高いものとされているため、弁部253については、耐摩耗性を向上できる。同時に、弁部253の剛性は、腕部252の剛性よりも高いものとされている。言い換えれば、腕部252については、弾性が高く変形しやすい。
さらに、実施形態2の吸入リード弁231によれば、各部品の寸法精度または組立精度なしにシール性を確保できる。すなわち、吸入リード弁231の閉弁状態では、弁部253の本体部253Aの円錐面と弁座261Aとが当接し、弁部253が腕部252に遊嵌される。そのため、吸入リード弁131のシール性は確保しながら、弁部253と腕部252との接合によって、寸法のズレを許容できる。つまり、吸入リード弁131の各部品の寸法精度または組立精度なしにシール性を確保できる。
なお、実施形態2では、本発明のリード弁として吸入リード弁231について適用したが、これに限定されるものではない。本発明のリード弁として吐出リード弁またはリリーフリード弁について適用しても、同様の効果が得られる。
なお、実施形態1の吸入リード弁131、あるいは、実施形態2の吸入リード弁231を備える燃料噴射ポンプ10によれば、安定したセット荷重が付与できる。
10 燃料噴射ポンプ
150 バルブ本体
151 リード弁本体
152 腕部
153 弁部
154 接合部
160 上シート板
161 弁座孔
161A 弁座
170 下シート板
171 孔
180 スペーサ

Claims (4)

  1. シートとリード弁本体とを積層して構成され、
    前記シートには、弁座と弁座孔とが形成され、
    前記リード弁本体には、弾性変形する腕部と該腕部の一端に設けられる弁部とを備え、
    前記弁部が前記弁座に当接して前記弁座孔を塞ぐことで閉状態となり、前記弁部が前記弁座から離れ前記弁座孔を開放することで開状態となる燃料噴射ポンプ用リード弁であって、
    前記シートとリード弁本体との間には、スペーサが配置され、
    前記弁部の厚さは、前記スペーサの厚さよりも大き
    前記腕部と弁部との接合部は、前記弁部の円柱形状の底面における円形状の中心部のみに形成される、
    燃料噴射ポンプ用リード弁。
  2. 請求項1記載の燃料噴射ポンプ用リード弁であって、
    前記弁部の前記弁座に当接する側は、円錐形状に形成され、
    前記弁部は、前記腕部の一端に遊嵌して設けられる、
    燃料噴射ポンプ用リード弁。
  3. 請求項1または2記載の燃料噴射ポンプ用リード弁であって、
    前記弁部の硬度は、前記腕部の硬度よりも高く、
    前記弁部の剛性は、前記腕部の剛性よりも高い、
    燃料噴射ポンプ用リード弁。
  4. 請求項1乃至3記載のいずれか1項に記載の燃料噴射ポンプ用リード弁を有する燃料噴射ポンプ。
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