JP6633195B2 - 高圧燃料供給ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射弁に燃料を圧送する高圧燃料供給ポンプについて、特に高圧燃料供給ポンプの故障などにより発生する異常高圧燃料を、低圧側に開放するリリーフバルブの配置に関する。
本発明の高圧燃料ポンプの従来技術として、特許文献1に記載のものがある。この特許文献1によると、加圧燃料の高圧化に伴い、リリーフ弁が大型化してしまう。この大型化したリリーフ弁を吐出ジョイントの内部に設置することにより、加圧燃料が高圧化しても高圧化高圧燃料ポンプの大型化しない構造と実現した。リリーフ弁により、異常高圧燃料は加圧室、または低圧室へ戻される。
WO2015/163245号公報
加圧燃料の高圧化に伴い、異常高圧燃料の戻し先は、加圧室ではなく低圧室とするのが望ましい。上記特許文献1の図7においては、リリーフ弁は吐出ジョイント内に配置されている。高圧燃料供給ポンプの故障等により発生する異常高圧燃料は、低圧側であるダンパ室に開放される。
リリーフバルブは、ポンプボディに圧入固定される。しかし、レイアウト上の問題から、ポンプボディの直径が大きくなってしまい、長さ方向の大きさが大きくなってしまうといった問題があった。また、ポンプボディ内部の燃料通路の取り回しが複雑となり、加工が複雑でコストが増大してしまうという問題があった。
そこで本発明は、大型化や製造コストの増大を抑えつつ、リリーフ弁機構をポンプボディの内部に配置可能とする高圧燃料供給ポンプを供給することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の高圧燃料供給ポンプは、シリンダの内部を往復運動することで加圧室の容積を変化させるプランジャと、ポンプボディの外周面から内周側に向かって形成された第一の穴と、前記第一の穴に配置されたリリーフ弁機構と、前記第一の穴と連通して、前記リリーフ弁機構が開弁した場合に、前記加圧室で加圧された吐出弁よりも吐出側流路の燃料をダンパ室、又は前記ダンパ室と連通するプランジャシール室に戻す第二の穴と、を備え、前記第一の穴に配置された前記リリーフ弁機構の少なくとも一部が前記シリンダの加圧室側最上端部に対して加圧室側に配置され、前記第一の穴の上端部が前記第二の穴と連結する位置が前記シリンダの加圧室側最上端部に対して加圧室側に配置される。
また上記目的を達成するために本発明の高圧燃料供給ポンプは、シリンダの内部を往復運動することで加圧室の容積を変化させるプランジャと、ポンプボディの外周面から内周側に向かって形成された第一の穴と、前記第一の穴に配置されたリリーフ弁機構と、前記第一の穴と連通して、前記リリーフ弁機構が開弁した場合に前記加圧室で加圧された吐出弁よりも吐出側流路の燃料をダンパ室、又は前記ダンパ室と連通するプランジャシール室に戻す第二の穴と、を備え、前記第一の穴に配置された前記リリーフ弁機構は前記加圧室の反シリンダ側の最上端部よりもシリンダ側に配置され、前記第一の穴の上端部が前記第二の穴と連結する位置が前記加圧室の反シリンダ側の最上端部に対してシリンダ側に配置される。
また上記目的を達成するために本発明の高圧燃料供給ポンプは、シリンダの内部を往復運動することで加圧室の容積を変化させるプランジャと、ポンプボディの外周面から内周側に向かって形成された第一の穴と、前記第一の穴に配置されたリリーフ弁機構と、前記第一の穴と連通して、前記リリーフ弁機構が開弁した場合に前記加圧室で加圧された吐出弁よりも吐出側流路の燃料をダンパ室、又は前記ダンパ室と連通するプランジャシール室に戻す第二の穴と、を備え、第一の穴の上端部が前記第二の穴と連結する位置が前記シリンダの加圧室側最上端部に対して加圧室側に配置される。
本発明によれば、大型化・製造コストの増大を抑えつつ、リリーフバルブをポンプボディの内部に配置した高圧燃料供給ポンプを供給する提供することが可能となる。
本発明のその他の構成、作用、効果については以下の実施例において詳細に説明する。
本発明の第一実施例による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。 本発明の第一実施例による高圧燃料供給ポンプの上方から見た水平方向断面図である。 本発明の第一実施例による高圧燃料供給ポンプの図1と別方向から見た縦断面図である。 本発明の第一実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構の拡大縦断面図であり、電磁吸入弁機構が開弁状態にある状態を示す。 本発明の第一、二実施例による高圧燃料供給ポンプが適用されたエンジンシステムの構成図を示す。 本発明の第二実施例による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。 本発明の第二実施例による高圧燃料供給ポンプの上方から見た水平方向断面図である。 発明の第二実施例による高圧燃料供給ポンプの図1と別方向から見た縦断面図である。 本発明の第三実施例による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。 本発明の第三、四施例による高圧燃料供給ポンプが適用されたエンジンシステムの構成図を示す。 本発明の第四実施例による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。 本発明の第五実施例による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
まず本発明の第一実施例について図面を用いて詳細に説明する。
図5にはエンジンシステムの全体構成図を示す。破線で囲まれた部分が高圧燃料供給ポンプ(以下、高圧燃料供給ポンプと呼ぶ)の本体を示し、この破線の中に示されている機構・部品はポンプボディ1に一体に組み込まれていることを示す。
燃料タンク20の燃料は、エンジンコントロールユニット27(以下ECUと称す)からの信号に基づきフィードポンプ21によって汲み上げられる。この燃料は適切なフィード圧力に加圧されて吸入配管28を通して高圧燃料供給ポンプの低圧燃料吸入口10aに送られる。
低圧燃料吸入口10aから吸入ジョイント51を通過した燃料は、圧力脈動低減機構9、吸入通路10bを介して容量可変機構を構成する電磁吸入弁機構300の吸入ポート31bに至る。
電磁吸入弁機構300に流入した燃料は、吸入弁30により開閉される吸入口を通過し加圧室11に流入する。エンジンのカム機構93によりプランジャ2に往復運動する動力が与えられる。プランジャ2の往復運動により、プランジャ2の下降行程には吸入弁30から燃料を吸入し、上昇行程には、燃料が加圧される。吐出弁機構8を介し、圧力センサ26が装着されているコモンレール23へ燃料が圧送される。そしてECU27からの信号に基づきインジェクタ24がエンジンへ燃料を噴射する。本実施例はインジェクタ24がエンジンのシリンダ筒内に直接、燃料を噴射する、いわゆる直噴エンジンシステムに適用される高圧燃料供給ポンプである。
高圧燃料供給ポンプは、ECU27から電磁吸入弁機構300への信号により、所望の供給燃料の燃料流量を吐出する。
図1は本実施例の高圧燃料供給ポンプの縦断面図を示し、図2は高圧燃料供給ポンプを上方から見た水平方向断面図である。また図3は高圧燃料供給ポンプを図1と別方向から見た縦断面図である。図4は電磁吸入弁機構300部の拡大図である。
図1、3に示すように本実施例の高圧燃料供給ポンプは内燃機関の高圧燃料供給ポンプ取付け部90に密着して固定される。具体的には図2のポンプボディ1に設けられた取付けフランジ1aにねじ穴1bが形成されており、これに複数のボルトが挿入されることで、取付けフランジ1aが内燃機関の高圧燃料供給ポンプ取付け部90に密着し、固定される。
高圧燃料供給ポンプ取付け部90とポンプボディ1との間のシールのためにOリング61がポンプボディ1に嵌め込まれ、エンジンオイルが外部に漏れるのを防止する。
ポンプボディ1にはプランジャ2の往復運動をガイドし、ポンプボディ1と共に加圧室11を形成するシリンダ6が取り付けられている。つまり、プランジャ2はシリンダの内部を往復運動することで加圧室の容積を変化させる。また燃料を加圧室11に供給するための電磁吸入弁機構300と加圧室11から吐出通路に燃料を吐出するための吐出弁機構8が設けられている。
シリンダ6はその外周側においてポンプボディ1と圧入され、さらに固定部6aにおいて、ボディを内週側へ変形させてシリンダを図中上方向へ押圧し、シリンダ6の上端面で加圧室11にて加圧された燃料が低圧側に漏れないようシールしている。
プランジャ2の下端には、内燃機関のカムシャフトに取り付けられたカム93の回転運動を上下運動に変換し、プランジャ2に伝達するタペット92が設けられている。プランジャ2はリテーナ15を介してばね4にてタペット92に圧着されている。これによりカム93の回転運動に伴い、プランジャ2を上下に往復運動させることができる。
また、シールホルダ7の内周下端部に保持されたプランジャシール13がシリンダ6の図中下方部においてプランジャ2の外周に摺動可能に接触する状態で設置されている。これにより、プランジャ2が摺動したとき、副室7aの燃料をシールし内燃機関内部へ流入するのを防ぐ。同時に内燃機関内の摺動部を潤滑する潤滑油(エンジンオイルも含む)がポンプボディ1の内部に流入するのを防止する。
図2、3に示すように高圧燃料供給ポンプのポンプボディ1の側面部には吸入ジョイント51が取り付けられている。吸入ジョイント51は、車両の燃料タンク20からの燃料を供給する低圧配管に接続されており、燃料はここから高圧燃料供給ポンプ内部に供給される。吸入フィルタ52は、燃料タンク20から低圧燃料吸入口10aまでの間に存在する異物を燃料の流れによって高圧燃料供給ポンプ内に吸収することを防ぐ役目がある。
低圧燃料吸入口10aを通過した燃料は、図2に示すポンプボディ1に上下方向に連通した低圧燃料吸入口10bを通って圧力脈動低減機構9に向かう。圧力脈動低減機構9はダンパカバー14とポンプボディ1の上端面との間に配置され、ポンプボディ1の上端面に配置された保持部材9aにより下側から支持される。具体的には、圧力脈動低減機構9は2枚のダイアフラムを重ね合わせて構成され、その内部には0.3MPa〜0.6MPaのガス封入され、外周縁部が溶接で固定される。そのために外周縁部は薄く、内周側に向かって厚くなるようにが構成される。
そして、保持部材9aの上面には圧力脈動低減機構9の外周縁部を下側から固定するための凸部が形成される。一方でダンパカバー14の下面には圧力脈動低減機構9の外周縁部を上側から固定するための凸部が形成される。これらの凸部は円形状に形成されており、これらの凸部により挟まれることで圧力脈動低減機構9が固定される。なお、ダンパカバー14はポンプボディ1の外縁部に対して圧入されて固定されるが、この際に保持部材9aが弾性変形して、圧力脈動低減機構9を支持する。このようにして圧力脈動低減機構9の上下面には低圧燃料吸入口10a、10bと連通するダンパ室10cが形成される。
なお、図には表れていないが、保持部材9aには圧力脈動低減機構9の上側と下側とを連通する通路が形成されており、これによりダンパ室10cは圧力脈動低減機構9の上下面に形成される。
ダンパ室10cを通った燃料は次にポンプボディに上下方向に連通して形成された低圧燃料流路10dを介して電磁吸入弁機構300の吸入ポート31bに至る。なお、吸入ポート31bは吸入弁シート31aを形成する吸入弁シート部材31に上下方向に連通して形成される。
図2に示すように加圧室11の出口に設けられた吐出弁機構8は、吐出弁シート8a、吐出弁シート8aと接離する吐出弁8b、吐出弁8bを吐出弁シート8aに向かって付勢する吐出弁ばね8c、吐出弁8bのストローク(移動距離)を決める吐出弁ストッパ8dから構成される。吐出弁ストッパ8dとポンプボディ1は当接部8eで溶接により接合され燃料と外部を遮断している。
加圧室11と吐出弁室12aに燃料差圧が無い状態では、吐出弁8bは吐出弁ばね8cによる付勢力で吐出弁シート8aに圧着され閉弁状態となっている。加圧室11の燃料圧力が、吐出弁室12aの燃料圧力よりも大きくなった時に初めて、吐出弁8bは吐出弁ばね8cに逆らって開弁する。そして、加圧室11内の高圧の燃料は吐出弁室12a、燃料吐出通路12b、燃料吐出口12を経てコモンレール23へと吐出される。吐出弁8bは開弁した際、吐出弁ストッパ8dと接触し、ストロークが制限される。したがって、吐出弁8bのストロークは吐出弁ストッパ8dによって適切に決定される。これによりストロークが大きすぎて、吐出弁8bの閉じ遅れにより、吐出弁室12aへ高圧吐出された燃料が、再び加圧室11内に逆流してしまうのを防止でき、高圧燃料供給ポンプの効率低下が抑制できる。また、吐出弁8bが開弁および閉弁運動を繰り返す時に、吐出弁8bがストローク方向にのみ運動するように、吐出弁ストッパ8dの外周面にてガイドしている。以上のようにすることで、吐出弁機構8は燃料の流通方向を制限する逆止弁となる。
以上に説明したように、加圧室11は、ポンプハウジング1、電磁吸入弁機構300、プランジャ2、シリンダ6、吐出弁機構8にて構成される。
図4は電磁吸入弁機構300の詳細な構成を示す。カム93の回転により、プランジャ2がカム93の方向に移動して吸入行程状態にある時は、加圧室11の容積は増加し加圧室11内の燃料圧力が低下する。この行程で加圧室11内の燃料圧力が吸入ポート31bの圧力よりも低くなると、吸入弁30は開弁状態になる。30aは最大開度を示しており、このとき、吸入弁30はストッパ32に接触する。吸入弁30が開弁することにより、シート部材31に形成された開口部31cが開口する。燃料は開口部31cを通り、ポンプボディ1に横方向に形成された穴1fを介して加圧室11に流入する。なお、穴1fも加圧室11の一部を構成する。
プランジャ2が吸入行程を終了した後、プランジャ2が上昇運動に転じ上昇行程に移る。ここで電磁コイル43は無通電状態を維持したままであり磁気付勢力は作用しない。ロッド付勢ばね40はロッド35の外径側に凸となるロッド凸部35aを付勢し、無通電状態において吸入弁30を開弁維持するのに必要十分な付勢力を有するよう設定されている。加圧室11の容積は、プランジャ2の上昇運動に伴い減少するが、この状態では、一度、加圧室11に吸入された燃料が、再び開弁状態の吸入弁30の開口部30aを通して吸入通路10dへと戻されるので、加圧室の圧力が上昇することは無い。この行程を戻し行程と称する。
この状態で、エンジンコントロールユニット27(以下ECUと呼ぶ)からの制御信号が電磁吸入弁機構300に印加されると、電磁コイル43には端子46を介して電流が流れる。磁気コア39とアンカー36との間に磁気吸引力が作用し、磁気コア39及びアンカー36が磁気吸引面Sで接触する。磁気吸引力はロッド付勢ばね40の付勢力に打ち勝ってアンカー36を付勢し、アンカー36がロッド凸部35aと係合して、ロッド35を吸入弁30から離れる方向に移動させる。
このとき、吸入弁付勢ばね33による付勢力と燃料が吸入通路10dに流れ込むことによる流体力により吸入弁30が閉弁する。閉弁後、加圧室11の燃料圧力はプランジャ2の上昇運動と共に上昇し、燃料吐出口12の圧力以上になると、吐出弁機構8を介して高圧燃料の吐出が行われ、コモンレール23へと供給される。この行程を吐出行程と称する。
すなわち、プランジャ2の下始点から上始点までの間の上昇行程は、戻し行程と吐出行程からなる。そして、電磁吸入弁機構300のコイル43への通電タイミングを制御することで、吐出される高圧燃料の量を制御することができる。電磁コイル43へ通電するタイミングを早くすれば、圧縮行程中の、戻し行程の割合が小さく、吐出行程の割合が大きい。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が少なく、高圧吐出される燃料は多くなる。一方、通電するタイミングを遅くすれば圧縮行程中の、戻し行程の割合が大きく吐出行程の割合が小さい。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が多く、高圧吐出される燃料は少なくなる。電磁コイル43への通電タイミングは、ECU27からの指令によって制御される。 以上のように電磁コイル43への通電タイミングを制御することで、高圧吐出される燃料の量を内燃機関が必要とする量に制御することが出来る。
低圧燃料室10には高圧燃料供給ポンプ内で発生した圧力脈動が燃料配管28へ波及するのを低減減させる圧力脈動低減機構9が設置されている。一度加圧室11に流入した燃料が、容量制御のため再び開弁状態の吸入弁体30を通して吸入通路10dへと戻される場合、吸入通路10dへ戻された燃料により低圧燃料室10には圧力脈動が発生する。しかし、低圧燃料室10に設けた圧力脈動低減機構9は、波板状の円盤型金属板2枚をその外周で張り合わせ、内部にアルゴンのような不活性ガスを注入した金属ダイアフラムダンパで形成されており、圧力脈動はこの金属ダンパが膨張・収縮することで吸収低減される。
プランジャ2は、大径部2aと小径部2bを有し、プランジャの往復運動によって副室7aの体積は増減する。副室7aは燃料通路10eにより低圧燃料室10と連通している。プランジャ2の下降時は、副室7aから低圧燃料室10へ、上昇時は、低圧燃料室10から副室7aへと燃料の流れが発生する。
このことにより、ポンプの吸入行程もしくは、戻し行程におけるポンプ内外への燃料流量を低減することができ、高圧燃料供給ポンプ内部で発生する圧力脈動を低減する機能を有している。
次に、図1、2等に示すリリーフ弁機構200について説明する。
リリーフ弁機構200はリリーフボディ201、リリーフ弁202、リリーフ弁ホルダ203、リリーフばね204、ばねストッパ205からなる。リリーフボディ201には、テーパー形状のシート部201a設けられている。バルブ202はリリーフばね204の荷重がバルブホルダ203を介して負荷され、シート部201aに押圧され、シート部201aと協働して燃料を遮断している。リリーフ弁202の開弁圧力はリリーフばね204の荷重によって決定せられる。ばねストッパ205はリリーフボディ201に圧入固定されており、圧入固定の位置によってリリーフばね204の荷重を調整する機構である。
ここで、加圧室11の燃料が加圧されて吐出弁8bが開弁すると、加圧室11内の高圧の燃料は吐出弁室12a、燃料吐出通路12bを通って、燃料吐出口12から吐出される。燃料吐出口12は吐出ジョイント60に形成されており、吐出ジョイント60はポンプ本体1に溶接部61にて溶接固定され燃料通路を確保している。そして本実施例では、吐出ジョイント60の内部に形成される空間にリリーフ弁機構200が配置される。つまり、リリーフ弁機構200の最外径部(本実施例では、リリーフボディ201の最外径部)が吐出ジョイント60の内径部よりも内周側に配置され、かつ、ポンプボディ1を上側から見て、リリーフ弁機構200がその軸方向において吐出ジョイント60と少なくとも一部が重なるように配置される。
なお、リリーフ弁機構200はポンプボディ1に形成された穴部に直接、挿入され、吐出ジョイント60とは非接触に配置されることが望ましい。これにより吐出ジョイント60の形状が変わっても、これに対応して、リリーフ弁機構200の形状を変える必要がなく、低コスト化を図ることが可能である。
つまり、本実施例では図1に示すようにポンプボディ1の外周面から内周側に向かってプランジャ軸方向と直交する方向(横方向)に第一の穴1c(横穴)が形成される。そして、リリーフ弁機構200は、リリーフボディ201がこの第一の穴1c(横穴)に圧入されることで配置される。そして本実施例では第一の穴1c(横穴)と連通して、リリーフ弁機構200が開弁した場合に、加圧室11で加圧された吐出弁8bよりも吐出側流路の燃料をダンパ室10cに戻す第二の穴1d(縦穴)をポンプボディ1に形成した。
具体的には、リリーフ弁202が開弁すると、吐出側流路(燃料吐出口12)とリリーフボディ201の内部空間とが連通する。この内部空間にはリリーフ弁ホルダ203、リリーフばね204、ばねストッパ205が配置される。ばねストッパ205をリリーフ弁軸方向に見て中心部には穴が形成され、これによりリリーフボディ201の内部空間と第二の穴1d(縦穴)で形成されるリリーフ通路213が繋がる。リリーフボディ201のばねストッパ205が配置される側の端部は開口部になっており、この開口部から、リリーフ弁202、リリーフ弁ホルダ203、リリーフばね204、ばねストッパ205の順に挿入されて、リリーフ弁機構200が構成される。
第二の穴(縦穴)はリリーフばね204の外周からダンパ室10cに向かって形成される。そして、リリーフ弁202が開弁すると、ばねストッパ205の中心部の穴、リリーフボディ201の開口部、リリーフ通路213を通って、リリーフボディ201の内部空間の燃料がダンパ室10cに流れるものである。
高圧燃料供給ポンプが正常に作動している場合、加圧室11によって加圧された燃料は燃料吐出通路12bを通過して燃料吐出口12から高圧吐出される。本実施例では、コモンレール23の目標燃料圧力は35MPaとする。コモンレール23内の圧力は時間とともに脈動を繰り返すが平均値が35MPaである。
加圧行程の開始直後に加圧室11内の圧力は急上昇してコモンレール23内の圧力よりも上昇して本実施例ではピーク値で約43MPaまで上昇し、それに伴い燃料吐出口12の圧力も上昇して本実施例ではピークで41.5MPa程度まで上昇する。本実施例ではピークでリリーフ弁機構200の開弁圧は42MPaにセットされており、リリーフ弁機構200の入り口である燃料吐出口12の圧力は開弁圧力を超えない設定とし、リリーフ弁機構200は開弁しない。
次に、異常高圧燃料が発生した場合について述べる。
高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁300の故障等により、燃料吐出口12の圧力が異常に高圧になり、リリーフ弁機構200のセット圧力42MPaより大きくなると異常高圧燃料はリリーフ通路213を介して低圧側であるダンパ室10cにリリーフされる。
低圧側(本実施例ではダンパ室10c)に異常高圧燃料をリリーフする構成とする利点を記す。吸入行程・戻し行程・吐出行程のすべての工程において高圧燃料供給ポンプの故障等によって発生した異常高圧燃料を低圧へリリーフすることが出来る。一方で、加圧室11に異常高圧燃料をリリーフする構成とすると、吸入行程・戻し行程のみ異常高圧燃料を加圧室11へリリーフ可能であり、加圧行程では異常高圧燃料をリリーフすることが出来ない。リリーフバルブの出口が加圧室11なので、加圧行程では加圧室11内の圧力が上昇しリリーフバルブの入口と出口の差圧がリリーフスプリングのセット圧力以上にはならない為である。その結果、異常高圧燃料をリリーフする時間が短くなり、リリーフ機能が低下することとなる。
本実施例では、リリーフ弁機構200はポンプボディ1に装着する前に外部でサブアッセンブリとして組み立てる。組み立てたリリーフ弁機構200をポンプボディ1に圧入固定後、吐出ジョイント60をポンプボディ1と溶接固定する。そして本実施例では図1に示すように第一の穴1c(横穴)に配置されたリリーフ弁機構200はシリンダ6の加圧室側の最上面端部6bに対して、少なくとも一部が加圧室側(図1では上側)に配置されるように構成したものである。
つまり、シリンダ6の加圧室側の最上面端部6bに対してリリーフ弁機構200の全てが加圧室11と反対側(図1では下側)に位置すると、リリーフ弁機構200、又は第二の穴1d(縦穴)とシリンダ6との間のポンプボディ1が薄くなる。リリーフ弁機構200が開弁する場合には、リリーフボディ201の内部空間や第二の穴1d(縦穴)に異常高圧燃料が流れることになる。したがって、リリーフ弁機構200、又は第二の穴1d(縦穴)とシリンダ6との間のポンプボディ1をある程度、厚くしておくことは信頼性の観点から重要である。逆に言うと、これが薄いと加圧室との間の厚みが薄くなることになり、異常高圧燃料が流れた場合の信頼性低下を招くことになる。
そこで、上記した本実施例のようにリリーフ弁機構200を配置することで、この厚みを確保することが可能となり、信頼性向上を図ることが可能である。なお、リリーフ弁機構200と加圧室11との厚みを確保するためには図1のように、リリーフ弁機構200の全てがシリンダ6の加圧室側の最上面端部6bに対して上側に位置することが望ましい。
また図1に示すように第一の穴1c(横穴)に配置されたリリーフバルブ機構200は加圧室11の反シリンダ側(図1では上側)の最上端部11aよりもシリンダ側(図1では下側)に配置されることが望ましい。具体的には、リリーフバルブ機構200が加圧室11の反シリンダ側の最上端部11aと、シリンダ6の加圧室側の最上面端部6bとの間に配置されることが望ましい。
これにより、リリーフバルブ機構200を、吐出ジョイント60、電磁吸入弁機構300、吐出弁機構8と同じ平面上に設けることが可能となり、ポンプボディ1を制作する上で加工性を向上することができる。具体的には、リリーフバルブ機構200の中心軸、つまりリリーフボディ201、リリーフ弁ホルダ203、又はばねストッパ205の中心軸は、電磁吸入弁機構300(ロッド35)の中心軸とほぼ直線上に配置される。したがって、高圧燃料供給ポンプの組み立て性を向上できる。
また図1に示すように第一の穴1c(横穴)の上端部が第二の穴1d(縦穴)と連結する位置1eがシリンダ6の加圧室側最上端部6bに対して加圧室側(図1では上側)に配置される。そして、第一の穴1c(横穴)の上端部が第二の穴1d(縦穴)と連結する位置1eは加圧室11の反シリンダ側の最上端部11aに対して下側に位置することが望ましい。これによりリリーフ弁機構200、又は第二の穴1d(縦穴)とシリンダ6との間のポンプボディ1の厚みを確保できるので、燃料供給ポンプを小型化にしつつ、信頼性の確保が可能となる。
なお、本実施例では、第一の穴1c(横穴)に対して、ポンプボディ1の開口部213aから第二の穴1d(縦穴)を下方向に向かって形成して、第一の穴1c(横穴)と連通させるだけで、リリーフ通路213を容易に形成することが可能である。また、第一の穴1c(横穴)を覆うように吐出ジョイント60を配置し、吐出ジョイント60の内側にリリーフバルブ機構200を配置しているので、ポンプボディ1、高圧燃料供給ポンプの大型化を回避することができる。
リリーフ通路213はその全部がプランジャ2の軸方向から見て圧力脈動低減機構9の最外周部に対して内周側に形成する構成とした。これにより、ポンプボディ1を大型化することなく低圧通路10cに異常高圧燃料を開放する構成とすることが可能となる。第一の穴1c(横穴)の径は第二の穴1d(縦穴)の径よりも大きくなるように構成されることが望ましい。第一の穴1c(横穴)のそこでまでリリーフバルブ200を圧入嵌合しているので、第一の穴の底面はリリーフバルブ200のストッパの役割を果たしている。
本実施例では、リリーフボディ201を有するため、第一の穴1c(横穴)の径はリリーフボディの外径と同一である。また、第二の穴1d(縦穴)に対して、リリーフ弁202の下流側のばねストッパ205に形成された通路の径が小さくなるように構成されたことが望ましい。異常高圧からリリーフバルブ200を介して低圧に開放された燃料は、大きな運動量を持つが、このような構成とすることで、この運動量を小さくすることができ、圧力脈動低減機構9やその他の部品の破損を防ぐことが出来る。
リリーフ通路213を形成する第二の穴1d(縦穴)が低圧脈動を低減する圧力脈動低減機構9が収納されたダンパ室10cへ開口部213aで開口する。そして、開口部213aと圧力脈動低減機構9の間には、圧力脈動低減機構9を固定して保持するための保持部材9aが配置される。異常高圧燃料はリリーフ通路213を通して開放されるが、その際に開口部213aから開放された燃料は大きな速度を以って低圧通路10c内に流入し、保持部材9aに衝突する。これにより、異常高圧燃料が低圧に開放されるとき、その大きな速度によって圧力脈動低減機構9が破損してしまうと言う問題を回避することができる。
なお、保持部材9aには、ポンプボディ1の開口部213aと同一平面の平面部を付勢することで圧力脈動低減機構9をダンパカバー14に向けて付勢する弾性部9bが形成される。具体的には保持部材9aは1枚の金属板がプレス加工により形成され、その際に保持部材9aの底部の一部がポンプボディの開口部213aの側の平面部に向かって切り起こしされることで弾性部が形成される。そして、ダンパカバー14をポンプボディ1に取り付けるとダンパカバー14の凸部が圧力脈動低減機構9をポンプボディ1に向かって付勢し、これにより保持部材9aの切り起こし9bがポンプボディ1の平面部を付勢する。
保持部材9aの切り起こし9bはポンプボディ1を上側から見て、開口部213a以外の箇所を付勢するようにする。これにより保持部材9aの切り起こし9bとポンプボディ1とが確実に接触するようにできるため圧力脈動低減機構9を安定して支持可能となる。
次に本発明の実施例2について説明する。実施例1と同一の符号については同一のものを意味するため説明を省略する。
図6は本実施例の高圧燃料供給ポンプの縦断面図を示し、図7は高圧燃料供給ポンプを上方から見た水平方向断面図である。また図8は高圧燃料供給ポンプを図6と別方向から見た縦断面図である。実施例1においては吸入ジョイント51がポンプボディ1に固定されているが、本実施例にダンパカバー14に吸入ジョイント51が設けられた高圧燃料供給ポンプである。それ以外の点は第一実施例と同じであり、実施例1と同様の作用、効果を本実施例によっても得ることができる。
次に本発明の実施例3について説明する。実施例1と同一の符号については同一のものを意味するため説明を省略する。
図9は本実施例の高圧燃料供給ポンプの縦断面図を示し、図10は本実施例による高圧燃料供給ポンプが適用されたエンジンシステムの構成図を示す。
本実施例では図9に示すようにポンプボディ1の外周面から内周側に向かってプランジャ軸方向と直交する方向(横方向)に第一の穴1c(横穴)が形成される。そして、リリーフ弁機構200は、リリーフボディ201がこの第一の穴1c(横穴)に圧入されることで配置される。そして本実施例では第一の穴1c(横穴)と連通して、リリーフ弁機構200が開弁した場合に、加圧室11で加圧された吐出弁8bよりも吐出側流路の燃料をダンパ室10cと連通する副室7aに戻す第二の穴1d(縦穴)をポンプボディ1に形成した。つまり、第二の穴(縦穴)はリリーフ204の外周から副室7a(プランジャシール室)に向かって形成される。実施例1では第二の穴1d(縦穴)をポンプボディ1の上側から、下側に向かって形成して第一の穴1c(横穴)と連通させていたが、本実施例では第二の穴1d(縦穴)をポンプボディ1の下側から、上側に向かって形成して第一の穴1c(横穴)と連通させる。実施例1ではリリーフ通路213が圧力脈動低減機構9が収納されたダンパ室10cに開口していたのに対して、本実施例ではリリーフ通路213を副室7aに開口している。それ以外の点は第一実施例と同じであり、実施例1と同様の作用、効果を本実施例によっても得ることができる。
本実施例のように、リリーフバルブ200の出口を副室7aに接続することの利点を記す。まず、レイアウトの自由度が高いと言う利点がある。実施例1、2のようにダンパ室10cにリリーフバルブ200の出口を接続することが困難、または不可能な場合でも副室7aに接続できる場合がある。次に、異常高圧燃料が低圧にリリーフされる際の圧力脈動低減機構9の破損を防ぐことが出る点である。異常高圧からリリーフバルブ200を介して低圧に開放された燃料は、大きな運動量を持っておりそれが圧力脈動低減機構9に直撃し圧力脈動低減機構9が破損するメカニズムであるが、副室7aに開放する場合は、その懸念はない。大きな運動量を持った燃料は、シールホルダ7に当たるがシールホルダ7は燃料の運動量では破損しないように剛性を持った設計としているためである。
次に本発明の実施例4について説明する。実施例1と同一の符号については同一のものを意味するため説明を省略する。
図11は本実施例の高圧燃料供給ポンプの縦断面図を示す。実施例3においては吸入ジョイント51がポンプボディ1に固定されていたが、本実施例ではダンパカバー14に吸入ジョイント51が設けられた高圧燃料供給ポンプである。それ以外の点は実施例1、又は実施例3と同じであり、実施例1、3と同様の作用、効果を本実施例によっても得ることができる。
次に本発明の実施例5について説明する。実施例1と同一の符号については同一のものを意味するため説明を省略する。
図12は本実施例の高圧燃料供給ポンプの縦断面図を示す。
本実施例では、リリーフバルブ200をサブアッセンブリとして組み立てることはせず、ポンプボディ1の第一の穴1c(横穴)にリリーフばね204、リリーフ弁ホルダ203、リリーフ弁202、リリーフボディ201の順に挿入し、リリーフボディ201をポンプボディ1に圧入固定する構成である。リリーフ弁のセット圧力調整は、リリーフボディ201のポンプボディ1への圧入位置によりリリーフばね204のセット荷重を調整することで行う。その後、吐出ジョイント60をポンプボディ1と溶接固定する。
本構成においては、リリーフばね204、リリーフ弁ホルダ203、リリーフ弁202、リリーフボディ201で構成されるリリーフ弁機構200の全体が加圧室11の反シリンダ側の端部11aよりも反シリンダ側(図12では上側)に配置されている。具体的には、リリーフバルブ機構200が加圧室11の反シリンダ側の最上端部11aと、ダンパ室10cとの間に配置されることが望ましい。
また図12に示すように第一の穴1c(横穴)の上端部が第二の穴1d(縦穴)と連結する位置1eが加圧室11の反シリンダ側の最上端部11aに対して上側に位置することが望ましい。なお、本実施例では、第二の穴1d(縦穴)を下方向に向かって形成して、ポンプボディ1を上側から見て加圧室11と重なる位置に形成することが望ましい。これによりリリーフ弁機構200を低圧戻しと高圧戻しと双方を生産する場合において、ポンプボディ1の縦穴の形成方向を変えるだけで容易に製造することが可能となる。
なお、第二の穴1d(縦穴)は図12ではダンパ室10cに繋がるようにしているが、リリーフばね204の外周から副室7a、又は電磁吸入弁300が配置される低圧室(吸入通路10d)に接続するように下側方向に形成しても良い。リリーフ通路213はプランジャ2の軸方向から見て圧力脈動低減機構9の最外周部に対して内周側に形成する構成とした。これにより、ポンプボディ1を大型化することなく低圧通路10cに異常高圧燃料を開放する構成とすることが可能となる。
1 ポンプボディ
2 プランジャ
6 シリンダ
7 シールホルダ
8 吐出弁機構
9 圧力脈動低減機構
10a 低圧燃料吸入口
11 加圧室
12 燃料吐出口
13 プランジャシール
30 吸入弁
40 ロッド付勢ばね
43 電磁コイル
100 圧力脈動伝播防止機構
101 弁シート
102 弁
103 ばね
104 ばねストッパ
200 リリーフバルブ
201 リリーフボディ
202 バルブホルダ
203 リリーフばね
204 ばねストッパ
300 電磁吸入弁機構

Claims (11)

  1. シリンダの内部を往復運動することで加圧室の容積を変化させるプランジャと、
    ポンプボディの外周面から内周側に向かって形成された第一の穴と、
    前記第一の穴に配置されたリリーフ弁機構と、
    前記第一の穴と連通して、前記リリーフ弁機構が開弁した場合に、前記加圧室で加圧された吐出弁よりも吐出側流路の燃料をダンパ室、又は前記ダンパ室と連通するプランジャシール室に戻す第二の穴と、を備え、
    前記第一の穴に配置された前記リリーフ弁機構の少なくとも一部が前記シリンダの加圧室側最上端部に対して加圧室側に配置され
    前記第一の穴の上端部が前記第二の穴と連結する位置が前記シリンダの加圧室側最上端部に対して加圧室側に配置される高圧燃料供給ポンプ。
  2. シリンダの内部を往復運動することで加圧室の容積を変化させるプランジャと、
    ポンプボディの外周面から内周側に向かって形成された第一の穴と、
    前記第一の穴に配置されたリリーフ弁機構と、
    前記第一の穴と連通して、前記リリーフ弁機構が開弁した場合に前記加圧室で加圧された吐出弁よりも吐出側流路の燃料をダンパ室、又は前記ダンパ室と連通するプランジャシール室に戻す第二の穴と、を備え、
    前記第一の穴に配置された前記リリーフ弁機構は前記加圧室の反シリンダ側の最上端部よりもシリンダ側に配置され
    前記第一の穴の上端部が前記第二の穴と連結する位置が前記加圧室の反シリンダ側の最上端部に対してシリンダ側に配置される高圧燃料供給ポンプ。
  3. シリンダの内部を往復運動することで加圧室の容積を変化させるプランジャと、
    ポンプボディの外周面から内周側に向かって形成された第一の穴と、
    前記第一の穴に配置されたリリーフ弁機構と、
    前記第一の穴と連通して、前記リリーフ弁機構が開弁した場合に前記加圧室で加圧された吐出弁よりも吐出側流路の燃料をダンパ室、又は前記ダンパ室と連通するプランジャシール室に戻す第二の穴と、を備え、
    前記第一の穴の上端部が前記第二の穴と連結する位置が前記シリンダの加圧室側最上端部に対して加圧室側に配置される高圧燃料供給ポンプ。
  4. 請求項1又は3の何れかに記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記第一の穴の上端部が前記第二の穴と連結する位置が前記加圧室の反シリンダ側の最上端部に対してシリンダ側に配置される高圧燃料供給ポンプ。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記第一の穴を覆うように吐出ジョイントが取り付けられている高圧燃料供給ポンプ。
  6. 請求項1〜3の何れかに記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記第一の穴のうちリリーフボディの径は前記第二の穴の径よりも大きくなるように構成された高圧燃料供給ポンプ。
  7. 請求項1〜3の何れかに記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記第二の穴が、低圧脈動を低減する圧力脈動低減機構が収納された部屋に開口し、前記部屋に開口した開口部と圧力脈動低減機構の間に圧力脈動低減機構を保持するための保持部材が設けられている高圧燃料供給ポンプ。
  8. 請求項7に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記保持部材は、前記圧力脈動低減機構をダンパカバーに向けて付勢する弾性部が形成され、前記弾性部は前記開口部以外の箇所において前記ポンプボディの平面部を付勢する高圧燃料供給ポンプ。
  9. 請求項1〜3の何れかに記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記第二の穴はプランジャ軸方向から見て前記ダンパ室に配置される圧力脈動低減機構の最外周部に対して内周側に形成された高圧燃料供給ポンプ。
  10. 請求項1〜3の何れかに記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記第一の穴に配置されるとともに前記リリーフ弁機構のリリーフ弁を付勢するリリーフバネを備え、前記第二の穴は前記リリーフバネの外周から前記ダンパ室、又は前記プランジャシール室に向かって形成された高圧燃料供給ポンプ。
  11. 請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記リリーフ弁機構は、前記加圧室の反シリンダ側の最上端部と、前記ダンパ室との間に配置された高圧燃料供給ポンプ。
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