JP5625220B2 - 鍛造方法及び鍛造装置 - Google Patents

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本発明は、主として上方開口の有底穴を有する軸部とその軸部の下部に弁傘部を備えたエンジンバルブの半完成品の鍛造方法及び鍛造装置に関するものである。
従来、エンジンバルブの軽量化と熱伝導性の向上を図るため、その内部を中空に形成すると共に、この中空部内に冷媒用の金属ナトリュウムを封入するようにしたものが知られている。この中空のエンジンバルブの製造方法としては、たとえば中実丸棒に対して複数回鍛造して、上方開口の有底穴を有する軸部とその軸部の下部に弁傘部を備えたエンジンバルブの半完成品(図1の(ハ)参照)を成形し、次いで、この半完成品における有底穴内に、金属ナトリュウムを注入した後、この有底穴の開口端に、円柱状の仮蓋を接合し、然る後、この状態で半完成品に対して、絞り加工を順次行って所定の形状に成形し、かつ、その有底穴上部側を切断してその開口端を封止部材で封止することにより製造するようにしている。
そして、上記したエンジンバルブの半完成品を中実丸棒から鍛造で成形する場合、まず、前工程で図10に示すような中実丸棒の上面にパンチで有底穴bを形成してコップ状の中間部材Bを成形し、次いで、通常は図10に示すような軸孔41aとこれに連続する前面開放の弁傘凹所41bとからなる成形孔41cを備えた固定ダイ41と、軸孔41a中心部に配置され中間部材Bを嵌合保持する固定成形ピン42と、中間部材Bの開放側軸端を受け止めるKOスリーブ43と、パンチ44とからなる熱間鍛造装置40を用い、ダイ41の成形ピン42に中間部材Bをその底部側がダイ41の前方に突出するように嵌合保持しかつKOスリーブ43で中間部材Bの開放側軸端を支持した状態のもとで、パンチ44をダイ41に当接するまで前進させて中間部材Bの突出した部分をダイ41側に押圧し、その突出した部分を成形孔41cの形状通りに拡径させて弁傘部とこの弁傘部内に至る有底穴を成形してエンジンバルブの半完成品(図1の(ハ)参照)を形成するようにしている。
特許第4390291号公報
ところが、上記した熱間鍛造によるエンジンバルブの半完成品の製造方法によれば、熱間鍛造であるためその寸法精度や表面状態が悪く、また、型寿命も比較的短くコストも高く付くといった間題があった。
この問題を解決する手段として、たとえば冷間鍛造によって成形することが考えられる。しかし、エンジンバルブに用いられる素材が耐熱鋼からなる難加工材であり、また、有底穴を有する軸部の穴部分の厚みも薄く成形する必要がある。そのため、上記した熱間鍛造装置の構造と同様の構造からなる冷間鍛造装置を用いて成形した場合、パンチにより中間部材の突出した部分を固定ダイ側へ押圧して弁傘部を成形する際に、パンチ側に極めて大きな荷重が必要となる。その結果、特に成形ピンの摩損が激しく使用に耐えない問題があり、また、有底穴の穴底周囲に亀裂なども発生し易いといった問題もあって、実際には冷間鍛造では困難とされ、採用されていないのが現状である。
また、一般的には、上記したエンジンバルブの半完成品に限らず、大きな頭部或いは複雑な形状の頭部と、この頭部に連続しかつ軸心部に頭部側に至る有底穴を有する軸部とからなる頭付パーツ部品を鍛造で製造する場合、冷間、温間或いは熱間鍛造のいずれにおいても、より一層簡単容易で高精度に成形できる優れた鍛造方法及び鍛造装置が求められている。
そこで、本発明は、エンジンバルブの半完成品或いは頭付パーツ部品を鍛造により簡単容易にかつ高精度で表面状態を良好に成形でき、その上、コスト安価に提供できる鍛造方法及び鍛造装置の提供を課題とする。
本願の請求項1記載の発明は、軸心部に一端が開放する有底穴を有するコップ状の金属製中間部材を用い、この中間部材から弁傘部とこの弁傘部に連続しかつ軸心部に弁傘部内に至る有底穴を有する軸部とからなるエンジンバルブの半完成品を冷間鍛造で成形する鍛造方法であって、まず、中間部材の挿通を許す軸孔とこれに連続する前面開放の弁傘凹所とからなる成形孔を有するダイと、ダイの軸孔中心部に配置され中間部材を嵌合保持する有底穴と同径の成形ピンと、ダイに対して進退動可能でダイの前面を閉鎖するパンチと、その閉鎖状態を維持する閉鎖維持手段を備えた冷間鍛造装置を用い、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖して求める半完成品の成形空間を形成し、次いで、これらダイとパンチの閉鎖状態を閉鎖維持手段で維持し、然る後、ダイとパンチを一緒に固定状態にある成形ピン側に、又は成形ピンを固定状態にあるダイとパンチ側に押圧することにより、ダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態を維持した状態のもとで中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて弁傘部を成形すると共にこの弁傘部に連続しかつ弁傘部内に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたことを特徴とする。
本願の請求項2記載の発明は、軸心部に一端が開放する有底穴を有するコップ状の金属製中間部材を用い、この中間部材から弁傘部とこの弁傘部に連続しかつ軸心部に弁傘部内に至る有底穴を有する軸部とからなるエンジンバルブの半完成品を冷間鍛造で成形する鍛造装置であって、中間部材の挿通を許す軸孔とこれに連続する前面開放の弁傘凹所とからなる成形孔を有するダイと、ダイの軸孔中心部に配置され中間部材を嵌合保持する固定成形ピンと、ダイに対して進退動可能でダイの前面を閉鎖して求める半完成品の成形空間を形成するパンチと、パンチがダイの前面を閉鎖した状態を維持する閉鎖維持手段を備え、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピン嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖すると共に閉鎖維持手段でその閉鎖状態を維持し、かつ、ダイとパンチを一緒に固定状態にある成形ピン側に、又は成形ピンを固定状態にあるダイとパンチ側に押圧することにより、ダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態のもとで中間部材の底部分を成形孔の形状通りに拡径させて弁傘部を成形すると共にこの弁傘部に連続しかつ弁傘部内に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたことを特徴とする。
本願の請求項3記載の発明は、軸心部に一端が開放する有底穴を有するコップ状の金属製中間部材を用い、この中間部材から頭部とこの頭部に連続しかつ軸心部に頭部側に至る有底穴を有する軸部とからなる頭付パーツ部品を鍛造により成形する鍛造方法であって、まず、中間部材の挿通を許す軸孔とこれに連続する前面開放の頭部用凹所とからなる成形孔を有するダイと、ダイの軸孔中心部に配置され中間部材を嵌合保持する有底穴と同径の成形ピンと、ダイに対して進退動可能でダイの前面を閉鎖するパンチと、その閉鎖状態を維持する閉鎖維持手段を備えた鍛造装置を用い、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖して求めるパーツ部品の成形空間を形成し、その後、これらダイとパンチの閉鎖状態を閉鎖維持手段で維持し、然る後、ダイとパンチを一緒に固定状態にある成形ピン側に、又は成形ピンを固定状態にあるダイとパンチ側に押圧することにより、ダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態を維持した状態のもとで中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて頭部を成形すると共にこの頭部に連続しかつ頭部側に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたことを特徴とする。
本願の請求項4記載の発明は、軸心部に一端が開放する有底穴を有するコップ状の金属製中間部材を用い、この中間部材から頭部とこの頭部に連続しかつ軸心部に頭部内に至る有底穴を有する軸部とからなる頭付パーツ部品を鍛造で成形する鍛造装置であって、中間部材の挿通を許す軸孔とこれに連続する前面開放の頭部用凹所とからなる成形孔を有するダイと、ダイの軸孔中心部に配置され中間部材を嵌合保持する成形ピンと、ダイに対して進退動可能でダイの前面を閉鎖して求めるパーツ部品の成形空間を形成するパンチと、パンチがダイの前面を閉鎖した状態を維持する閉鎖維持手段を備え、中間部材を少なくともダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖すると共に閉鎖維持手段でその閉鎖状態を維持し、かつ、ダイとパンチを一緒に固定状態にある成形ピン側に、又は成形ピンを固定状態にあるダイとパンチ側に押圧することにより、ダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態を維持した状態のもとで中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて頭部を成形すると共にこの頭部に連続しかつ頭部側に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたことを特徴とする。
本願の請求項1記載の冷間鍛造方法によれば、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖して求める半完成品の成形空間を形成し、このダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態のもとでダイとパンチを一緒に成形ピン側に、又は成形ピンをダイとパンチ側に押圧することにより、中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて弁傘部を成形すると共にこの弁傘部に連続しかつ弁傘部内に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたから、つまり、完全閉塞鍛造ではなく、閉塞鍛造と押出し鍛造を組み合わせた不完全閉塞状態のもとで冷間鍛造を施すようにしたから、エンジンバルブの半完成品を冷間鍛造でありながら上述した従来の冷間鍛造においてその成形に必要としたパンチの押込み荷重に対し5分の1程度の低荷重に抑えて成形することができる。その結果、成形ピンの摩損が防止できると共に、簡単容易にかつ高精度で表面状態を良好に成形でき、その上、型寿命も長くできるなどコスト面でも安価に提供できる。
また、請求項2記載の冷間鍛造装置によっても、上述した冷間鍛造方法と同様に、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖して求める半完成品の成形空間を形成し、このダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態のもとでダイとパンチを一緒に成形ピン側に、又は成形ピンをダイとパンチ側に押圧することにより、中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて弁傘部を成形すると共にこの弁傘部に連続しかつ弁傘部内に至る有底穴を有する軸部を成形することができる。つまり、完全閉塞鍛造ではなく、閉塞鍛造と押出し鍛造を組み合わせた不完全閉塞状態のもとで冷間鍛造を施すことができるので、エンジンバルブの半完成品を冷間鍛造でありながら上述した従来の冷間鍛造においてその成形に必要としたパンチ荷重に対し5分の1程度の低荷重に抑えて成形することができる。その結果、成形ピンの摩損が防止できると共に、簡単容易にかつ高精度で表面状態を良好に成形でき、その上、型寿命も長くできるなどコスト面でも安価に提供できる。
また、本願の請求項3記載の鍛造方法によれば、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖して求める頭付パーツ部品の成形空間を形成し、このダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態のもとでダイとパンチを一緒に成形ピン側に、又は成形ピンをダイとパンチ側に押圧することにより、中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて頭部を成形すると共にこの頭部に連続しかつ頭部側に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたから、つまり、完全閉塞鍛造ではなく、閉塞鍛造と押出し鍛造を組み合わせた不完全閉塞状態のもとで冷間や温間或いは熱間鍛造を施すようにしたから、大型或いは複雑な形状の頭部と有底穴付軸部を有する各種の頭付パーツ部品を鍛造する際に、上述した従来の鍛造においてその成形に必要としたパンチの押込み荷重に対しきわめて低い低荷重に抑えて成形することができる。その結果、成形ピンの摩損が防止できると共に、大型或いは複雑な頭部形状であっても簡単容易にかつ高精度で表面状態を良好に成形でき、その上、型寿命も長くできるなどコスト面でも安価に提供できる。
さらに、請求項4記載の鍛造装置によっても、上述した鍛造方法と同様に、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖して求める頭付パーツ部品の成形空間を形成し、このダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態のもとでダイとパンチを一緒に成形ピン側に、又は成形ピンをダイとパンチ側に押圧することにより、中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて頭部を成形すると共にこの頭部に連続しかつ頭部側に至る有底穴を有する軸部を成形することができる。つまり、完全閉塞鍛造ではなく、閉塞鍛造と押出し鍛造を組み合わせた不完全閉塞状態のもとで冷間や温間或いは熱間鍛造を施すことができるので、大型或いは複雑な形状の頭部と有底穴付軸部を有する各種の頭付パーツ部品を鍛造する際に、上述した従来の鍛造においてその成形に必要としたパンチの押込み荷重に対しきわめて低い低荷重に抑えて成形することができる。その結果、成形ピンの摩損が防止できると共に、複雑な頭部形状であっても簡単容易にかつ高精度で表面状態を良好に成形でき、その上、型寿命も長くできるなどコスト面でも安価に提供できる。
本発明に係るエンジンバルブの半完成品の鍛造過程を示す断面図である。 同半完成品の冷間鍛造方法による動作示す概略説明図である。 同冷間鍛造方法による鍛造終了時の概略説明図である。 同半完成品の冷間鍛造装置の一部省略断面図である。 同装置による鍛造開始直後時の一部省略断面図である。 同装置による鍛造途中の一部省略断面図である。 同装置による鍛造終了時の一部省略断面図である。 同装置からの半完成品の排出状態を示す一部省略断面図である。 頭付パーツ部品の説明図である。 従来の説明図である。
以下本発明に係る鍛造方法及びその鍛造装置を図に基づいて説明する。
まず、本発明に係る鍛造方法(冷間鍛造方法)を用いてエンジンバルブの半完成品の製造する場合について説明する。
図1〜図3に示すように、エンジンバルブの半完成品1は鍛造素材として、難加工材とされる耐熱鋼からなる所定長さの中実丸棒を用い、第1工程で端面矯正を施して、図1の(イ)に示すような一端に凹部aをもつ所定長さで所定径のブランクAを形成する。なお、鍛造素材としては、耐熱鋼以外の金属素材であってもよい。また、この第1工程は省略してもよい。
次ぎに、図1の(ロ)に示すように、第2工程でブランクAの一端から該ブランクAの外径よりも小径のパンチ(図示せず)をその中心部に圧入して、一端が開口し、かつ長さ方向中間部に至る有底穴bをもつコップ状の中間部材Bを成形する。
そして、第3工程で中間部材Bから図1の(ハ)に示す弁傘部1aとこの弁傘部1aに連続しかつ軸心部に弁傘部1a内に至る有底穴1cを有する軸部1bとからなるエンジンバルブの半完成品1を冷間鍛造で成形する。その場合、図2及び図3に概略的に示すような中間部材Bの挿通を許す軸孔2aとこれに連続する前面開放の弁傘凹所2bとからなる成形孔2cを有するダイ2と、ダイ2の軸孔2a中心部に配置され中間部材Bを嵌合保持する有底穴bとほぼ同径の成形ピン3と、ダイ2の前面に当接してダイ2の前面を閉鎖するパンチ4と、その閉鎖状態を維持する割型からなる連結部材などの閉鎖維持手段5を備えた冷間鍛造装置を用いる。そして、まず、中間部材Bをダイ2の軸孔2a内方に位置する成形ピン3に嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイ2の前面をパンチ4で閉鎖して求める半完成品の成形空間を形成する。次いで、これらダイ2とパンチ4を閉鎖維持手段5で機械的に結合してその成形空間を維持する。その後、ダイ2とパンチ4を一緒に固定状態にある成形ピン3側に押圧することにより、ダイ2の軸孔2aと成形ピン3との隙間のみを残した不完全閉塞状態のもとで中間部材Bの底部分を成形空間の形状通りに拡径させて弁傘部1aを成形すると共にこの弁傘部1aに連続しかつ弁傘部1a内に至る有底穴1cを有する軸部1bを成形して、図1の(ハ)に示すエンジンバルブの半完成品1を製造する。
このエンジンバルブの半完成品1の鍛造方法によれば、完全閉塞鍛造ではなく、閉塞鍛造と押出し鍛造を組み合わせた不完全閉塞状態のもとで冷間鍛造を施すようにしたことにより、つまり、ダイ2の軸孔2aと成形ピン3との隙間のみを残した不完全閉塞状態のもとでダイ2とパンチ4を一緒に成形ピン3側に押圧することにより、冷間鍛造でありながらそのパンチ4の押込み荷重を、上述した従来の冷間鍛造においてその成形に必要としたパンチの押し込み荷重に対し5分の1程度に抑えてエンジンバルブの半完成品1を成形できることになり、その結果、成形ピン3の摩損が防止でき、高精度で表面状態を良好に成形でき、かつ、型寿命も長くできるなどコスト面でも安価に提供できる。
また、上記した実施の形態では、成形空間を形成したダイ2とパンチ4を一緒に固定状態にある成形ピン3に押圧することにより、弁傘部1aと弁傘部1a内に至る有底穴1cを有する軸部1bを成形するようにしたけれども、この他、成形空間を形成維持したダイ2とパンチ4を固定状態にしておき、この固定状態を保ったうえで、成形ピン3を成形空間内に押圧することにより、弁傘部1aと弁傘部1a内に至る有底穴1cを有する軸部1bを成形するようにしてもよい。なお、図示していないが、ダイ2とパンチ4との当接面に適宜逃し溝やガス抜き溝を任意に設けるようにしてもよい。従って、ダイ2の軸孔2aと成形ピン3との隙間のみを残した不完全閉塞状態とは、厳密には適宜逃し溝やガス抜き溝を設けた場合も含む概念である。
次ぎに、本発明に係る鍛造装置(冷間鍛造装置)をエンジンバルブの半完成品の製造装置として適用した実施例について説明する。
図4は、上記した一端が開口し、かつ長さ方向中間部に至る有底穴bをもつコップ状の耐熱鋼からなる中間部材Bを用いて、この中間部材Bから冷間鍛造により弁傘部1aとこの弁傘部1aに連続しかつ弁傘部1a内に至る有底穴1cを有する軸部1bとからなるエンジンバルブの半完成品1を製造する冷間鍛造装置10を示す。
この冷間鍛造装置10は、固定側ダイユニット11と、移動側パンチユニット12とを備える。
固定側ダイユニット11は、固定フレーム12に設けられた取付孔12aに、奥側から第1、第2受け部材13,14を介して挿入固定されたほぼ円筒状のダイハウジング15を有し、該ハウジング15の中央部に、ダイ16が第2受け部材14の中心部に設けられた筒状案内部材17を介して前後動可能に挿入されている。
ダイ16は中間部材Bの挿通を許す軸孔16aとこれに連続する前面開放の弁傘凹所16bとからなる成形孔16cを有している。図に示す実施例ではダイ16後端部に筒状案内部材17に挿入されるガイド用小径筒軸部16dが一体に連設され、このガイド用小径筒軸部16dを上記軸孔16aが貫通している。また、ダイ16の軸孔16a内には、エジェクトスリーブ18が前後(図4では上下)に摺動可能に挿入されていると共に、このスリーブ18内には、後端が第1受け部材13に固定された成形ピン19が挿入されている。エジェクトスリーブ18は成形品の排出時にノックアウト機構の作動によりKOピン20を介して前方に押し出されるようになっている。さらに、ダイ16は例えばスリーブ18との間に介装されるスプリングR…Rなどの付勢手段により常時は前方(移動側パンチユニット12側)に付勢されている。
さらに、ダイ16の前端部外周部は、テーパ段部16fを介してテーパ段付大径部16eとなっていると共に、このダイ16の外周面とダイハウジング15の前後部内周面との空間には、複数の連結部材(閉鎖維持手段)21…21が嵌合されている。これらの連結部材21…21は、筒状部材を90°ずつ4分割した形状とされていると共に、各連結部材21…21の前端側内周面には、これらが筒状に密着したときに、ダイ16の前端部外周のテーパ段部16fに係合するテーパ凹面と後述するパンチの前端部外周のテーパ段部に係合する二つのテーパ凹面をもつテーパ凹所21a…21aが形成されていると共に、後端側内周面には、内方に突出するダイ16の受止部21b…21bが形成されている。
また、これら連結部材21…21の外周面は、前端側から大径の第1円筒面21c、第1テーパ面21d、小径の第2円筒面21e、第2テーパ面21f及び第2円筒面21eよりさらに小径の第3円筒面21gにより段付状とされていると共に、これらの連結部材21…21が嵌合されたダイハウジング15の前端部内周面も前端側から大径の第1円筒面15c、第1テーパ面15d、小径の第2円筒面15e、第2テーパ面15f、小径の第3円筒面15g、第3テーパ面15h、さらに小径の第4円筒面15iにより、奥側ほど狭くなるように段付状に形成されている、
そして、各連結部材21…21は、隣接するもの同士がそれぞれスプリングS…Sにより連結されて、全体として拡径するように付勢されている。そして、拡径した状態で、図4に示すように、第1円筒面21c、第1テーパ面21d、第2円筒面21e、第2テーパ面21f及び第3円筒面21gがダイハウジング15における第1円筒面15c、第1テーパ面15d、第2円筒面、15e、第2テーパ面15f、第3円筒面15gにそれぞれ対接するようになっていると共に、各連結部材21…21は、図4に示す状態からダイハウジング15の奥側に押し込まれたとき、第1テーパ面15d及び第2テーパ面15fの各当接面に沿って全体として縮径する方向に案内されるようになっている。
また、これらの連結部材21…21の後端部は、リング部材22に受支されていると共に、図4に示すようにリング部材22の後面には、第1受け部材12との間に装着されたスプリング23により前方へ付勢された複数のピン24の前端部が固定されており、スプリング23により、ピン24及びリング部材22を介して各連結部材21…21が前方(図4では上方)へ付勢されている。そして、その前方への移動が、ダイハウジング14の前端面に設けられたストッパプレート25により図示の位置で規制されるようになっている。
一方、可動側パンチユニット12の構成としては、ダイ16に対して進退動するラム26の前部に取付部材27を介してパンチ28が取り付けられている。このパンチ28の外周面は、ダイ16におけるテーパ段付大径部16eよりもやや小径(各連結部材21…21内への挿入を許すため)で同様のテーパ段付大径部28aとされている。そして、パンチ28が前進して、拡径状態にある各連結部材21…21の前端開口部を通ってパンチ28のテーパ段付大径部28aがダイ16の前端部外周部16eの前面に当接し、さらにダイ16とパンチ28が一緒に奥側に移動して各連結部材21…21が縮径したとき、各連結部材21…21の内周面に形成されたテーパ凹所21a…21aが、両テーパ段付大径部16e,28aに係合して、ダイ16とパンチ28とを機械的に結合し、ダイ16とパンチ28により形成された成形空間を確実に維持することになる。そして、この成形空間を維持した状態のまま、つまりダイ16の軸孔16aと成形ピン19との隙間のみを残した不完全閉塞状態のもとでダイ16とパンチ28を一緒に成形ピン19側に押圧することにより、中間部材Bの底部分を成形空間の形状通りに拡径させて弁傘部1aを成形すると共にこの弁傘部1aに連続しかつ弁傘部1a内に至る有底穴1cを有する軸部1bを成形するようになっている。
なお、図示していないが、ダイ16とパンチ28との当接面に適宜逃し溝やガス抜き溝を任意に設けるようにしてもよい。従って、ダイ16の軸孔16aと成形ピン19との隙間のみを残した不完全閉塞状態とは、厳密には適宜逃し溝やガス抜き溝を設けた場合も含む概念である。
次ぎに、このように構成される冷間鍛造装置10の動作を説明する。
まず、図4に示すように、パンチ28がダイハウジング15側から後退した状態で、前工程で形成された一端が開口し、かつ長さ方向中間部に至る有底穴bをもつコップ状の中間部材Bを、ダイ16の成形孔16cから適宜供給手段により供給して成形ピン19に嵌合保持させる。
次ぎに、図5に示すように、ラム26と共にパンチ28が前進して、パンチ28のテーパ段付大径部28aが拡径状態にある各連結部材21…21の前端開口部を通ってダイ16のテーパ段付大径部16eに当接する。この当接により求めるエンジンバルブの半完成品1の成形空間が形成される。
その後、さらにパンチ28がダイ16と一緒に前進して奥側に入り込むと、図6に示すように、ダイ16の後端部が連結部材21…21の受止部21b…21bに係合し、これによりパンチ28とダイ16と連結部材21…21とが一緒に奥側に入り込む。そして、各連結部材21…21がダイハウジング15の奥側に押し込まれると、第1テーパ面15d及び第2テーパ面15fの各当接面に沿って全体として縮径する方向に案内される。各連結部材21…21が縮径したとき、各連結部材21…21の内周面に形成されたテーパ凹所21a…21aが、ダイ16とパンチ33の両テーパ段付大径部16e,28aに係合して、ダイ16とパンチ28とを機械的に結合され、ダイ16とパンチ28により形成された成形空間が確実に維持されることになる。そして、連結部材21…21により完全閉塞鍛造ではなく、閉塞鍛造と押出し鍛造を組み合わせた不完全閉塞状態のもとでダイ16とパンチ28を一緒に成形ピン19側に押圧することにより、図7に示すように中間部材Bの底部分を成形空間の形状通りに拡径させて弁傘部1aを成形すると共にこの弁傘部1aに連続しかつ弁傘部1a内に至る有底穴1cを有する軸部1bを成形する。
然る後は、図8に示すように、パンチ28をダイハウジング15から後退させる。これに伴って連結部材21…21とダイ16とがスプリング23の復帰作用により元のダイハウジング15の前端位置に押し戻される。また、これと同時にKOピン20によりエジェクトスリーブ18が前方に押し出されてエンジンバルブの半完成品1がダイ16から排出される。
以上ように、完全閉塞鍛造ではなく、閉塞鍛造と押出し鍛造を組み合わせた不完全閉塞状態のもとで冷間鍛造を施すよう工夫したことにより、エンジンバルブの半完成品1を冷間鍛造でありながら上述した従来の冷間鍛造においてその成形に必要としたパンチの押し込み荷重に対し5分の1程度の低荷重に抑えて成形できることになり、その結果、成形ピン19の摩損が防止できながら、簡単容易にかつ高精度で表面状態を良好に成形でき、その上、型寿命も長くできるなどコスト面でも安価に提供できる。
上記した実施の形態では、連結部材21…21でダイ16とパンチ28とを機械的に結合して、ダイ16とパンチ28による成形空間を連結部材21…21で維持した後、これら三者を一緒に移動させて固定の成形ピン19に押圧してエンジンバルブの半完成品1を冷間鍛造する構成としたけれども、この他、たとえば成形ピンを移動可能とし、連結部材21…21でダイ16とパンチ28とを機械的に結合して、ダイ16とパンチ28により成形空間を維持した後、これらダイ2とパンチ4と連結部材21…21を固定状態に保持し、そのうえで、ダイ16の軸孔16aと成形ピン19との隙間のみを残した不完全閉塞状態となるよう中間部材Bを嵌合保持した状態で成形ピン3をダイ16の軸孔16a奥部側から成形空間に押圧することにより、エンジンバルブの半完成品1を冷間鍛造で成形する構成としてもよい。
また、上記した実施の形態では、本発明の鍛造方法及び鍛造装置をエンジンバルブの半完成品1に適用した場合について説明したけれども、この他、例えば図9に示すような頭部1´aとこの頭部1´aに連続しかつ軸心部に頭部1´a側に至る有底穴1´cを有する軸部1´bとからなる各種の金属製頭付パーツ部品1´にも適用できるし、冷間鍛造に限らず温間や熱間鍛造により成形する場合にも同様に用いることができる。その際には、上記した冷間鍛造装置10におけるダイ2の成形孔2cの軸孔2a及び弁傘凹所2bの形状を、頭付パーツ部品1´の頭部1´a及び軸部1´bの形状に合わせて適宜変更し、そのうえで、頭付パーツ部品1´を、上述したエンジンバルブの半完成品1の場合と同様の鍛造方法及び鍛造工程により成形すればよい。
なお、その場合における具体的な鍛造方法及び鍛造装置の構成、並びに鍛造工程や作用効果などは上記したエンジンバルブの半完成品1の場合と基本的に同様であるので、その説明については省略する。
このように本発明の鍛造方法及び鍛造装置は、エンジンバルブの半完成品1に限らず、これに類似する頭付パーツ部品1´においても幅広く適用できるものであり、また、冷間鍛造に限らず温間或いは熱間鍛造にも適用することができる。特に温間或いは熱間鍛造に適用した場合には、今まで以上に大きな頭部をもつ頭付パーツ部品やより一層複雑な形状の頭部をもつ頭付パーツ部品にも採用することが可能になる。
さらに、上記した実施の形態では、パンチの、ダイの弁傘凹所や頭部凹所(図示せず)との対向面を扁平形状にしたものについて説明したけれども、このパンチにおける対向面は何ら扁平形状に限定されるものではなく、円滑な成形を許す範囲で適宜形状の成形突部や成形凹所を設けるようにしてもよいこと勿論である。
1 エンジンバルブの半完成品
1a 弁傘部
1b 軸部
1c 有底穴
1´ 頭付パーツ部品
1´a 頭部
1´b 軸部
1´c 有底穴
2 ダイ
2a 軸孔
2b 弁傘凹所
2c 成形孔
3 成形ピン
4 パンチ
5 閉鎖維持手段
10 冷間鍛造装置
16 ダイ
16a 軸孔
16b 弁傘凹所(頭部凹所)
16c 成形孔
19 成形ピン
21 連結部材(閉鎖維持手段)
28 パンチ
B 中間部材
b 有底穴

Claims (4)

  1. 軸心部に一端が開放する有底穴を有するコップ状の金属製中間部材を用い、この中間部材から弁傘部とこの弁傘部に連続しかつ軸心部に弁傘部内に至る有底穴を有する軸部とからなるエンジンバルブの半完成品を冷間鍛造で成形する鍛造方法であって、まず、中間部材の挿通を許す軸孔とこれに連続する前面開放の弁傘凹所とからなる成形孔を有するダイと、ダイの軸孔中心部に配置され中間部材を嵌合保持する有底穴と同径の成形ピンと、ダイに対して進退動可能でダイの前面を閉鎖するパンチと、その閉鎖状態を維持する閉鎖維持手段を備えた冷間鍛造装置を用い、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖して求める半完成品の成形空間を形成し、次いで、これらダイとパンチの閉鎖状態を閉鎖維持手段で維持し、然る後、ダイとパンチを一緒に固定状態にある成形ピン側に、又は成形ピンを固定状態にあるダイとパンチ側に押圧することにより、ダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態を維持した状態のもとで中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて弁傘部を成形すると共にこの弁傘部に連続しかつ弁傘部内に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたことを特徴とする鍛造方法。
  2. 軸心部に一端が開放する有底穴を有するコップ状の金属製中間部材を用い、この中間部材から弁傘部とこの弁傘部に連続しかつ軸心部に弁傘部内に至る有底穴を有する軸部とからなるエンジンバルブの半完成品を冷間鍛造で成形する鍛造装置であって、中間部材の挿通を許す軸孔とこれに連続する前面開放の弁傘凹所とからなる成形孔を有するダイと、ダイの軸孔中心部に配置され中間部材を嵌合保持する固定成形ピンと、ダイに対して進退動可能でダイの前面を閉鎖して求める半完成品の成形空間を形成するパンチと、パンチがダイの前面を閉鎖した状態を維持する閉鎖維持手段を備え、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピン嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖すると共に閉鎖維持手段でその閉鎖状態を維持し、かつ、ダイとパンチを一緒に固定状態にある成形ピン側に、又は成形ピンを固定状態にあるダイとパンチ側に押圧することにより、ダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態のもとで中間部材の底部分を成形孔の形状通りに拡径させて弁傘部を成形すると共にこの弁傘部に連続しかつ弁傘部内に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたことを特徴とする鍛造装置。
  3. 軸心部に一端が開放する有底穴を有するコップ状の金属製中間部材を用い、この中間部材から頭部とこの頭部に連続しかつ軸心部に頭部側に至る有底穴を有する軸部とからなる頭付パーツ部品を鍛造により成形する鍛造方法であって、まず、中間部材の挿通を許す軸孔とこれに連続する前面開放の頭部用凹所とからなる成形孔を有するダイと、ダイの軸孔中心部に配置され中間部材を嵌合保持する有底穴と同径の成形ピンと、ダイに対して進退動可能でダイの前面を閉鎖するパンチと、その閉鎖状態を維持する閉鎖維持手段を備えた鍛造装置を用い、中間部材をダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖して求めるパーツ部品の成形空間を形成し、その後、これらダイとパンチの閉鎖状態を閉鎖維持手段で維持し、然る後、ダイとパンチを一緒に固定状態にある成形ピン側に、又は成形ピンを固定状態にあるダイとパンチ側に押圧することにより、ダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態を維持した状態のもとで中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて頭部を成形すると共にこの頭部に連続しかつ頭部側に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたことを特徴とする鍛造方法。
  4. 軸心部に一端が開放する有底穴を有するコップ状の金属製中間部材を用い、この中間部材から頭部とこの頭部に連続しかつ軸心部に頭部内に至る有底穴を有する軸部とからなる頭付パーツ部品を鍛造で成形する鍛造装置であって、中間部材の挿通を許す軸孔とこれに連続する前面開放の頭部用凹所とからなる成形孔を有するダイと、ダイの軸孔中心部に配置され中間部材を嵌合保持する成形ピンと、ダイに対して進退動可能でダイの前面を閉鎖して求めるパーツ部品の成形空間を形成するパンチと、パンチがダイの前面を閉鎖した状態を維持する閉鎖維持手段を備え、中間部材を少なくともダイの軸孔内方位置にて成形ピンに嵌合保持させ、その保持状態のもとでダイの前面をパンチで閉鎖すると共に閉鎖維持手段でその閉鎖状態を維持し、かつ、ダイとパンチを一緒に固定状態にある成形ピン側に、又は成形ピンを固定状態にあるダイとパンチ側に押圧することにより、ダイの軸孔と成形ピンとの隙間のみを残した不完全閉塞状態を維持した状態のもとで中間部材の底部分を成形空間の形状通りに拡径させて頭部を成形すると共にこの頭部に連続しかつ頭部側に至る有底穴を有する軸部を成形するようにしたことを特徴とする鍛造装置。
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