JP5622419B2 - 太陽電池モジュール用端子ボックス - Google Patents

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Description

本発明は、逆流電流による太陽電池セルの破壊を防止する目的で、太陽電池出力をバイパスする逆負荷時バイパス用のバイパスダイオードを備える太陽電池モジュール用端子ボックスに関するものである。
太陽光発電システムでは、家屋の屋根上に敷設した複数の太陽電池モジュールからの直流電力をインバータ等を介して各電器製品に供給するようになっている。複数の太陽電池モジュールは、各太陽電池モジュールの裏側に配置された太陽電池モジュール用端子ボックス(以降、単に端子ボックス)を介して直列に接続された構成となっている。
従来の端子ボックスとしては、筐体の内部に並設されて一端が太陽電池モジュールの裏面側から引き出された出力リードに接続されるとともに他端がモジュール連結ケーブルに接続される複数枚の端子板と、各端子板間に架け渡される逆負荷時バイパス用のバイパスダイオードとを備えたものが知られている。
太陽電池モジュールにおいては、一部の太陽電池セルに影がかかり、太陽光が当たらず未発電状態になると、この未発電状態の太陽電池セルに、発電状態の太陽電池セルから逆方向の電流が流れ、セルを破壊する恐れがある。このような逆流電流による太陽電池セルの破壊を防止するために、通常、バイパスダイオードと呼ばれる逆流電流を防止するためのダイオードが接続されている。このバイパスダイオードは、未発電状態の太陽電池セルを迂回するようにして電流が流れた際、発熱する。そして、この熱を十分に逃がすことが出来ない場合、定格温度を超え破損する恐れがある。
一方、太陽電池モジュールを住宅の屋根上などに設置する場合、通常は取付金具を用いて架台上に取り付けられるが、太陽電池モジュールの裏側には、上述したバイパスダイオードや接続端子を外部環境から保護するための端子ボックスが設置されている。
端子ボックス内で、併設された複数の端子板間に架け渡されるバイパスダイオードは、通常以下の構成である。つまり、バイパスダイオードは、PN接合に基づく整流機能を持つ封止部と、この封止部から延出する2本の脚部電極とからなり、隣接する2つの端子板のうちの一方の端子板に封止部を支持されるとともに、脚部電極の一方をこの端子板に接続し、脚部電極の他方を他方の端子板側へ延出して両端子板間を橋絡する(たとえば、特許文献1参照)。
このバイパスダイオードの放熱効率を良くするために、端子ボックス底面に高熱伝導材からなる放熱板を配置して、端子ボックス底面を通じて太陽電池モジュールへ熱を逃がすという方法も従来行われている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2006−269803号公報 特開2006−147737号公報
しかしながら、上記端子ボックス底面の放熱板を介して太陽電池モジュールへ熱を逃がす方法は、端子ボックス底面と放熱板との密着構造が適切にできない場合、例えば端子ボックス底面と放熱板との間に空気層が形成されるような場合、空気層は極薄でも熱伝導性が低い(断熱効果が大きい)ので放熱動作を阻害してしまうこともある。従来、その対策として、放熱板と端子ボックス底面との間にシリコンなどの介在物を入れて空気層を無くす方法がある。しかしながら、この方法はコストが高くなるといった問題があるので改善が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、バイパスダイオードに発生した熱を効率良く逃がしてかつ安価に放熱性のバラつきを抑えることができる太陽電池モジュール用端子ボックスを提供すことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の太陽電池モジュール用端子ボックスは、太陽電池モジュールの出力部を構成する端子ボックスであって、太陽電池モジュールに固定されるボックス本体と、ボックス本体内に併設され太陽電池モジュールから延びる出力リード線及び外部へと延びる外部ケーブルが接続される少なくとも2つの良熱伝導性の端子板と、端子板間を橋絡する複数の逆負荷時バイパス用の整流素子と、ボックス本体底面に密着して拡がり整流素子を搭載する良熱伝導性の放熱板とを備え、放熱板は、端子ボックスの樹脂成型時に端子ボックスと一体成型されていることを特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、ボックス本体底面と放熱板との間が密着しているので、放熱板の熱が効率的にボックス本体底面に伝わり、すぐれた放熱効果が安定して得られることになる。したがって、従来のようにボックス本体底面と放熱板との間の空気層を無くすための介在物を入れる必要がなく、介在物そのものの材料費や介在物を入れるための作業が不要となり、安価な端子ボックスを提供することが可能となるという効果を奏する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール用端子ボックスが適用される太陽電池モジュールを示す斜視図である。 図2は、この発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール用端子ボックスが配設される太陽電池モジュールを裏面側から見た斜視図である。 図3は、蓋体を取り外した端子ボックスの斜視図である。 図4は、蓋体及び端子板を取り外した端子ボックスの斜視図である。 図5は、蓋体を取り外した端子ボックスの正面図である。 図6は、図5のE−E線に沿う矢視断面図である。 図7は、図5のF−F線に沿う矢視断面図である。 図8は、整流素子(バイパスダイオード)の正面図である。 図9は、端子ボックス回りの接続状態を示す模式的な回路図である。 図10は、蓋体、端子板及び整流素子を取り外した端子ボックスの正面図である。 図11は、図10のF−F線に沿う矢視断面図である。 図12は、図11のN部分の拡大断面図である。 図13は、放熱板とボックス本体底面の接合構造の他の例を示す、蓋体、端子板及び整流素子を取り外した端子ボックスの正面図である。 図14は、図13のP−P線に沿う矢視断面図である。 図15は、図14のQ部分の拡大断面図である。 図16は、放熱板とボックス本体底面の接合構造のさらに他の例を示す、図16に相当の拡大断面図である。 図17は、この発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール用端子ボックスの蓋体及び端子板を取り外した端子ボックスの正面図である。 図18は、図17のG−G線に沿う矢視断面図である。 図19は、図18のJ部分を拡大して示す縦断面図である。 図20は、この発明の実施の形態3に係る太陽電池モジュール用端子ボックスの蓋体及び端子板を取り外した端子ボックスの正面図である。 図21は、図20のH−H線に沿う矢視断面図である。 図22は、図21のK部分を拡大して示す縦断面図である。
以下に、本発明にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール用端子ボックスが適用される太陽電池モジュールを示す斜視図である。図2は、この発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール用端子ボックスが配設される太陽電池モジュールを裏面側から見た斜視図である。太陽電池モジュール100は、直列に接続された多数の太陽電池セル12と、この太陽電池セル12が透光性の高い前面カバー部材と耐候性に優れた裏面カバー部材14とその中間に封入する樹脂により保護されてなる太陽電池パネルと、この太陽電池パネルを支持する矩形枠状のアルミニュウム製の支持フレーム13と、裏面カバー部材14に取り付けられ太陽電池モジュール100の出力部を構成する太陽電池モジュール用端子ボックス(以降、単に端子ボックス)20とから構成されている。
端子ボックス20は、外殻を構成する概略箱状の筐体を有している。この筐体は、さらにボックス本体20Aと蓋体20Bとから構成されている。概略板状の蓋体20Bは、一面を開放する概略直方体箱状のボックス本体20Aの開放面を閉塞している。そして、筐体の内部には、太陽電池モジュール100の出力部が収納されている。この出力部には、太陽電池モジュール100の出力を取り出す目的で、また他の太陽電池モジュールと接続する目的で、外部に延びるモジュール連結ケーブル(外部ケーブル)16a,16bが接続されている。
図3は、蓋体20Bを取り外した端子ボックス20の斜視図である。図4は、蓋体20B及び端子板1A,1B,1C,1Dを取り外した端子ボックス20の斜視図である。図5は、蓋体を取り外した端子ボックスの正面図である。図6は、図5のE−E線に沿う矢視断面図である。図7は、図5のF−F線に沿う矢視断面図である。図8は、整流素子(バイパスダイオード)の正面図である。図9は、端子ボックス回りの接続状態を示す模式的な回路図である。
ボックス本体20Aは、概略直方体箱状を成し、底面とその四方を囲む側面とを有し、内部に出力部4を収納している。ボックス本体20Aの底面の例えば図4の図示上端に、辺に沿って矩形のリード線引込口20aが開口している。このリード線引込口20aを介して、太陽電池パネルの内部から延びる図示しない出力リード線が挿入される。この出力リード線は、具体的には表面がはんだメッキされた平角銅線である。一方、リード線引込口20aと反対側の側面には、モジュール連結ケーブル16a,16b(図示せず)を引き出すためのケーブル引出孔20b,20cが形成されている。
出力部4は、ボックス本体20の底面に配設された3枚の放熱板9A,9B,9Cと、逆負荷時バイパス用の3個のバイパスダイオード(以降、単にダイオード)8A,8B,8Cと、外部電線を接続する4枚の端子板1A,1B,1C,1Dとを含んで構成されている。3枚の放熱板9A,9B,9Cは、良熱伝導性の材料で作製され、ボックス本体20の底面にほぼ全面にわたって広がり、ボックス本体20の底面を介して太陽電池パネル(図示せず)と対向している(図4)。この3枚の放熱板9A,9B,9C上に、3個のダイオード8A,8B,8Cが搭載されている。
また、ボックス本体20Aの底面に突設された端子取付部7A,7B,7C,7Dが、放熱板9A,9B,9Cを貫通してボックス本体20A内に突出している。4枚の端子板1A,1B,1C,1Dは、良熱伝導性の材料で作製され、自らに穿孔された取付穴に端子取付部7A,7B,7C,7Dを挿入して、端子取付部7A,7B,7C,7Dに固定されている。端子板1A,1B,1C,1Dは、相互に平行に図示左右方向に並んで配置され、各々図示上下方向に延びる長尺形状をなしている。それぞれの端子板1A,1B,1C,1Dの図示上端には、リード線引込口20aを介して挿入された出力リード線がはんだ接合されるリード線接続部1aが設けられている。このリード線接続部1aには、直列に接続された複数の太陽電池セル12の一端から延びる出力リード線が各々接合される(図5、図9)。一方、4枚の端子板1A,1B,1C,1Dのうち、図示左右端の2枚の端子板1A,1Dの図示下端には、モジュール連結ケーブル16a,16bが圧着接合されるケーブル接続部1bが設けられている(図5、図9)。
ダイオード8A,8B,8Cは、4枚の端子板1A,1B,1C、1Dの配列に対して、この配列と直交する方向に交互に往復するように相互に離れて配置されている。つまり、ダイオード8A,8B,8Cは、端子板1A,1B,1C、1Dの配列方向に対して、この配列と直交する方向に千鳥状に離れて配置されている。そして、ダイオード8A,8B,8Cは、放熱板9A,9B,9Cと端子板1A,1B,1Dとの間に挟まれている。ダイオード8Aは、図8に示すように、半導体素子が絶縁樹脂材にて樹脂封止された封止部8aとこの封止部8aから延びる脚部電極8b、8cとからなる。封止部8aは、矩形偏平状をなし放熱性を向上させるため一方の主面にはヒートシンクが露呈している。他の2つのダイオード8B,8Cも、同様の構成をなしている。そして、ダイオード8A,8B,8Cは、封止部8aの一方の主面(下面)をそれぞれ放熱板9A,9B,9Cに面接触させて放熱板9A,9B,9C上に搭載され、封止部8aの他方の主面(上面)を端子板1A,1B,1Dに面接触させて両者間に挟まれている。
ダイオード8A,8B,8Cは、PN接合に基づく整流機能を持っており、2本の脚部電極8b,8cは、それぞれN極とP極となっている。そして、2本の脚部電極8b,8cにて、端子板間を跨ぐようにして橋絡する。すなわち、このダイオード8A,8B,8Cは、隣接する2つの端子板のうちの一方の端子板に封止部8aを支持されるとともに、脚部電極の一方をこの端子板に接続し、脚部電極の他方を他方の端子板側へ延出して両端子板間を橋絡する。ダイオード8Aは端子板1Aと端子板1Bとの間を橋絡して両者間に流れる逆電流を防止する。ダイオード8Bは端子板1Bと端子板1Cとの間を橋絡して両者間に流れる逆電流を防止する。ダイオード8Cは端子板1Cと端子板1Dとの間を橋絡して両者間に流れる逆電流を防止する(図9)。
以上のように本実施の形態の太陽電池モジュール用端子ボックスにおいては、太陽電池モジュール100に固定されるボックス本体20Aと、ボックス本体20A内に併設され太陽電池モジュール100から延びる出力リード線及び外部へと延びるモジュール連結ケーブル16a,16bが接続される4枚の良熱伝導性の端子板1A,1B,1C,1Dと、樹脂封止された封止部8aとこの封止部8aから延びる脚部電極8b,8cとからなり、4枚の端子板1A,1B,1C,1D間をそれぞれ橋絡する複数の逆負荷時バイパス用のダイオード8A,8B,8Cと、ボックス本体20Aの底面に拡がって設けられダイオード8A,8B,8Cを搭載する良熱伝導性の放熱板9A,9B,9Cとを備え、端子板1A,1B,1Dと放熱板9A,9B,9Cは、ダイオード8A,8B,8Cを上下方向に挟む。
図10は、蓋体20B、端子板1A,1B,1C,1D及びダイオード8A,8B,8Cを取り外した端子ボックス20の正面図である。図11は、図10のF−F線に沿う矢視断面図である。図12は、図11のN部分の拡大断面図である。放熱板9A,9B,9Cは、ボックス本体20Aとの間に空気層が存在しない密着した構造でボックス本体底面20fと一体化されている。この構造は、樹脂製のボックス本体20Aを成型する時に、ボックス本体底面20fに放熱板9A,9B,9Cを一体成型(インサートモールド)して作製することにより得られる。具体的には、放熱板9A,9B,9Cは、ボックス本体20Aの樹脂成型時に成型型内に装填され、成型型内の残る空間に溶融樹脂を注入されて、少なくとも一部を樹脂で包まれるようにして、ボックス本体20Aと一体に成型される。
このような構成の太陽電池モジュールの端子ボックスによれば、ボックス本体底面20fと放熱板9A,9B,9Cとが密着しているので、放熱板9A,9B,9Cの熱が効率的にボックス本体底面20fに伝わり、すぐれた放熱効果が安定して得られることになる。したがって、従来のようにボックス本体底面20fと放熱板9A,9B,9Cとの間の空気層を無くすためにシリコン等の介在物を入れる必要がなく、介在物そのものの材料費や介在物を入れるための作業が不要となり、安価な端子ボックスを提供することが可能となる。
なお、上述したように、絶縁性を向上させる目的で、ボックス本体20A内の出力部を収納している空間には、ポッティング材(熱伝導性絶縁樹脂)が充填される場合があるが、ポッティング材を充填することで、封止部8aの上面から端子板1A,1B,1C,1Dを介して、このポッティング材に効率よく熱を逃がすことができるので、本例の放熱板との相乗効果により、全体としてさらに十分な量の熱を逃がすことができる。
図13は、放熱板9A,9B,9Cとボックス本体底面20fの接合構造の他の例を示す、蓋体20B、端子板1A,1B,1C,1D及びダイオード8A,8B,8Cを取り外した端子ボックス20の正面図である。図14は、図13のP−P線に沿う矢視断面図である。図15は、図14のQ部分の拡大断面図である。放熱板9Bは、端子ボックス本体20Aの樹脂成型時にボックス本体底面20fを形成する樹脂が一部流れ込んで硬化する嵌合穴9gを有している。放熱板9A,9Cにおいても、位置は異なるが同じ構造の嵌合穴が設けられている(図13の嵌合凸部20gが形成された位置に嵌合穴が開口している)。
嵌合穴9g内には、ボックス本体底面20fを形成する樹脂が樹脂が流れ込んで硬化し、嵌合凸部20gを形成する。嵌合穴9gは、表裏の開口径が異なるものとなるように開口内縁部に段差が形成されている。そして、嵌合穴9gは、ボックス本体底面20f側の穴径よりもボックス本体底面20fと反対側となる穴径のほうが大きい。
このような構成の太陽電池モジュールの端子ボックスによれば、上記嵌合構造により、放熱板9A,9B,9Cとボックス本体20Aとが剥がれ難くなる。さらには熱による放熱板9A,9B,9Cの反りも抑制することができる。
なお、本実施の形態の嵌合穴9gは、放熱板9A,9B,9Cを貫通する嵌合穴であるが、放熱板9A,9B,9Cを貫通しない嵌合凹部であっても概略同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態の嵌合穴9gは、個々の放熱板9A,9B,9Cに対して1つが形成されているが、各放熱板に複数個が形成されてもよい。特に、熱による放熱板9A,9B,9Cの反りの抑制をねらう場合には、嵌合穴9gを複数並べて形成することが効果的である。
図16は、放熱板9A,9B,9Cとボックス本体底面20fの接合構造のさらに他の例を示す、図16に相当の拡大断面図である。図16に示す例においては、放熱板9A,9B,9Cに、上記嵌合穴9gに替えてボックス本体底面20f側に突出する突出部9hが形成されている。突出部9hの周囲は、テーパー形状とされ基部の径よりも先端側の径のほうが大きくされている。突出部9hは、端子ボックス本体20Aの樹脂成型時にボックス本体底面20fを形成する樹脂に埋め込まれる。突出部9hが端子ボックス本体20Aに埋め込まれることにより、端子ボックス本体20Aには逆に突出部9hを囲むように嵌合凹部20hが形成される。これにより、放熱板9A,9B,9Cとボックス本体20Aとを剥がれ難くすることができる。さらには熱による放熱板9A,9B,9Cの反りも抑制することができる。
なお、本実施の形態の突出部9hは、個々の放熱板9A,9B,9Cに対して1つが形成されているが、各放熱板に複数個が形成されてもよい。特に、熱による放熱板9A,9B,9Cの反りの抑制をねらう場合には、突出部9hを複数並べて形成することが効果的であり、さらには、上記例の嵌合穴9gと本例の突出部9hとを交互に並べて形成することによりさらに効果的である。
ボックス本体20Aの底面に密着して拡がるように設けられた良熱伝導性の放熱板9A,9B,9Cと、太陽電池モジュール100から延びる出力リード線及び外部へと延びるモジュール連結ケーブル16a,16bが接続される良熱伝導性の4枚の端子板1A,1B,1C,1Dとを備えており、逆負荷時バイパス用として設けられたダイオード8A,8B,8Cの封止部8aは、放熱板9A,9B,9Cと端子板1A,1B,1Dとの間に挟まれるので、封止部8aの下面から放熱板9A,9B,9Cを介して太陽電池モジュール100に効率よく熱を逃がすことができるとともに、封止部8aの上面から端子板1A,1B,1Dを介して出力リード線及びモジュール連結ケーブル16a,16bに効率よく熱を逃がすことができるので、全体として十分な量の熱を逃がすことができる。
また、ダイオード8A,8B,8Cは、相互間の距離が十分に離れるように、端子板1A,1B,1C、1Dの配列方向に対して、配列と直交する方向に千鳥状に離れて配置されているので、各ダイオード8A,8B,8Cから端子板1A,1B,1Dに伝導した熱が1箇所に集中して滞ってしまうことがない。
なお、絶縁性を向上させる目的で、ボックス本体20A内の出力部を収納している空間には、ポッティング材(熱伝導性絶縁樹脂)が充填される場合があるが、ポッティング材を充填することで、封止部8aの上面から端子板1A,1B,1C,1Dを介して、このポッティング材に効率よく熱を逃がすことができるので、全体としてさらに十分な量の熱を逃がすことができる。
なお、本実施の形態においては、4枚の端子板1A,1B,1C,1Dと3個のダイオード8A,8B,8Cを有しているが、最低2枚の端子板と1個のダイオードを有している端子ボックスであれば、本実施の形態を適用することができる。
実施の形態2.
図17は、この発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール用端子ボックスの蓋体及び端子板を取り外した端子ボックスの正面図である。図18は、図17のG−G線に沿う矢視断面図である。図19は、図18のJ部分を拡大して示す縦断面図である。本実施の形態の放熱板9Bは、ケーブル引出孔20b,20c側の端部に断面S字形に折り曲げられて形成された放熱フィン9aを有している。その他の構成は実施の形態1と同様である。
このような構成の太陽電池モジュールによれば、放熱板9Bの熱は、放熱フィン9aを介して効率よく発散する。これにより、ダイオード8Bにて発生した熱は放熱板9Bへと伝動して放熱フィン9aを介して効率よく放熱される。そのため、全体としてさらに十分な量の熱を逃がすことができる。なお、放熱フィン9aは、他の2つの放熱板9A,9Cに設けられてもよい。
実施の形態3.
図20は、この発明の実施の形態3に係る太陽電池モジュール用端子ボックスの蓋体及び端子板を取り外した端子ボックスの正面図である。図21は、図20のH−H線に沿う矢視断面図である。図22は、図21のK部分を拡大して示す縦断面図である。本実施の形態の端子板1Bは、リード線接続部1aと反対側の端部に断面波状に折り曲げられて形成された放熱フィン1cを有している。その他の構成は実施の形態1と同様である。
このような構成の太陽電池モジュールによれば、端子板1Bの熱は、放熱フィン1cを介して効率よく発散する。これにより、ダイオード8Bにて発生した熱は端子板1Bへと伝動して放熱フィン1cを介して効率よく放熱される。そのため、全体としてさらに十分な量の熱を逃がすことができる。なお、放熱フィン1cは、ダイオード8A,8Cと接触する他の2枚の端子板1A,1Dに設けられてもよい。
なお、上記実施の形態1から3の端子板1A,1B,1Dは、単純にダイオード8A,8B,8Cの封止部8aと面接触しているが、端子板1A,1B,1Dの面接触している部分に弾性を持たせ、所定の押圧力をもって端子板1A,1B,1Dと接触させてもよい。具体的には、例えば、端子板の全体を湾曲させたり、接触する部分を一部切り起こし形状とするなどしてこれを実現することができる。これにより、確実な接触が得られ放熱効果も向上する。
以上のように、本発明にかかる太陽電池モジュール用端子ボックスは、太陽電池出力をバイパスする逆負荷時バイパス用の整流素子を備える太陽電池モジュール用端子ボックスに適用されて有用であり、特に、発熱量の大きいバイパス用整流素子を搭載するものに適用されて最適なものである。
1A,1B,1C,1D 端子板
1a 出力リード線接続部
1b ケーブル接続部
1c 放熱フィン
4 出力部
7A,7B,7C,7D 端子取付部
8A,8B,8C バイパスダイオード(整流素子)
8a 封止部
8b,8c 脚部電極
9A,9B,9C 放熱板
9a 放熱フィン
9g 嵌合穴
9h 突出部
12 太陽電池セル
13 支持フレーム
14 裏面カバー部材
16a,16b モジュール連結ケーブル(外部ケーブル)
20 端子ボックス
20A ボックス本体
20B 蓋体
20a リード線引込口
20b,20c ケーブル引出孔
20f ボックス本体底面
20g 嵌合凸部
20h 嵌合凹部
100 太陽電池モジュール

Claims (10)

  1. 太陽電池モジュールの出力部を構成する端子ボックスであって、
    前記太陽電池モジュールに固定されるボックス本体と、
    前記ボックス本体内に併設され前記太陽電池モジュールから延びる出力リード線及び外部へと延びる外部ケーブルが接続される少なくとも2つの良熱伝導性の端子板と、
    前記端子板間を橋絡する複数の逆負荷時バイパス用の整流素子と、
    前記ボックス本体底面に密着して拡がり前記整流素子を搭載する良熱伝導性の放熱板とを備え、
    前記放熱板は、前記端子ボックスの樹脂成型時に前記端子ボックスと一体成型されており、前記端子ボックスの樹脂成型時に前記ボックス本体底面を形成する樹脂が流れ込んで硬化する嵌合凹部または嵌合穴を有しており、
    前記嵌合凹部または嵌合穴は、前記ボックス本体底面と反対側の穴径前記ボックス本体底面側の穴径よりも大きくする段差を開口内縁部に備える
    ことを特徴とする太陽電池モジュール用端子ボックス。
  2. 前記放熱板は、前記端子ボックスの樹脂成型時に前記ボックス本体底面を形成する樹脂に埋め込まれる少なくとも一つの突出部を有しており、
    前記突出部は、基部の径よりも先端側の径が大きいテーパー形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  3. 太陽電池モジュールの出力部を構成する端子ボックスであって、
    前記太陽電池モジュールに固定されるボックス本体と、
    前記ボックス本体内に併設され前記太陽電池モジュールから延びる出力リード線及び外部へと延びる外部ケーブルが接続される少なくとも2つの良熱伝導性の端子板と、
    前記端子板間を橋絡する複数の逆負荷時バイパス用の整流素子と、
    前記ボックス本体底面に密着して拡がり前記整流素子を搭載する良熱伝導性の放熱板とを備え、
    前記放熱板は、前記端子ボックスの樹脂成型時に前記端子ボックスと一体成型されており、前記端子ボックスの樹脂成型時に前記ボックス本体底面を形成する樹脂に埋め込まれる突出部を有しており、
    前記突出部は、基部の径よりも先端側の径が大きいテーパー形状である
    ことを特徴とする太陽電池モジュール用端子ボックス。
  4. 前記放熱板は、前記端子ボックスの樹脂成型時に成型型内に装填され、前記成型型内の残る空間に溶融樹脂を注入されて一体成型されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  5. 前記整流素子は、樹脂封止された封止部と前記封止部から延びる脚部電極とからなり、 前記端子板と前記放熱板は、前記整流素子の前記封止部を挟む
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  6. 前記端子板は、3つ以上が並んで設けられ、
    前記整流素子は、隣り合う前記端子板間にそれぞれ1個が設けられ、
    複数の前記整流素子は、前記端子板の配列に対して、前記配列と直交する方向に交互に往復するように離れて配置されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  7. 前記端子板は、波状に形成された放熱フィンを有している
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  8. 前記放熱板は、波状に形成された放熱フィンを有している
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  9. 前記ボックス本体内に充填された熱伝導性絶縁樹脂をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
  10. 前記端子板は、所定の押圧力を持って前記整流素子の前記封止部に接触する弾性部を有している
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール用端子ボックス。
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