JP5621364B2 - 容器用ラベルおよびラベル付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリスチレン容器に用いる容器用ラベルと、このような容器用ラベルとポリスチレン容器とを用いたラベル付き容器に関する。
従来から、紙からなる基材層と、基材層に設けられた感熱接着層と、を備えた感熱ラベルが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。しかしながら、このような感熱ラベルでは、感熱ラベルを剥がす際に、強度の弱い紙からなる基材層が剥けることがある。このような点を考慮し、延伸フィルムを設けた感熱フィルムも知られている。具体的には、上層に紙や樹脂フィルムなどからなる基材層と、中間層に樹脂フィルムなどの延伸フィルム(紙剥け防止層)と、延伸フィルムの裏面に感熱接着層と、を備えた感熱ラベルが知られている(例えば、特許文献3および4参照)。
特開2004−85651号公報 特開2006−53454号公報 特開2006−53455号公報 特開2007−140118号公報
しかしながら、従来の感熱ラベルは、プラスチックボトルやガラス瓶などの広範囲の物質に貼り付けることを目的としていた。このため、ポリスチレン容器に対する接着力を強くし、かつ、感熱接着層の凝集剥離が生じさせない、という点においては不十分なものであった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ポリスチレン容器に対して、適度な接着力を有し、かつ、感熱接着層での凝集剥離が生じない容器用ラベルと、このような容器用ラベルとポリスチレン容器とを用いたラベル付き容器を提供することを目的とする。
本発明による容器用ラベルは、
ポリスチレン容器に接着される容器用ラベルにおいて、
基材層と、
前記基材層の一方の面に設けられた接着剤層と、
前記接着剤層の一方の面に設けられた延伸フィルムと、
前記延伸フィルムの一方の面に設けられ、加熱されることで前記ポリスチレン容器に接着される感熱接着層と、を備え、
前記感熱接着層と前記ポリスチレン容器との間の接着強度が、2N/40mm〜6N/40mmからなり、
前記感熱接着層の厚みが、4μm〜9μmからなり、
前記感熱接着層が、エマルジョン系接着剤からなっている。
本発明による容器用ラベルにおいて、
前記延伸フィルムは、ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムまたは配向ポリプロピレン(OPP)フィルムからなってもよい。
本発明による容器用ラベルにおいて、
前記感熱接着層は、エチレン・酢酸ビニル共重合体からなってもよい。
本発明による容器用ラベルにおいて、
前記エチレン・酢酸ビニル共重合体のうち、酢酸ビニルの含有量が25%〜30%でもよい。
本発明による容器用ラベルにおいて、
前記接着剤層は、ドライラミネート接着剤からなってもよい。
本発明によるラベル付き容器は、
ポリスチレン容器と、
前記ポリスチレン容器に接着される容器用ラベルと、を備え、
前記容器用ラベルが、
基材層と、
前記基材層の一方の面に設けられた接着剤層と、
前記接着剤層の一方の面に設けられた延伸フィルムと、
前記延伸フィルムの一方の面に設けられ、加熱されることで前記ポリスチレン容器に接着される前記感熱接着層と、を有し、
前記感熱接着層と前記ポリスチレン容器との間の接着強度が、2N/40mm〜6N/40mmからなり、
前記感熱接着層の厚みが、4μm〜9μmからなり、
前記感熱接着層が、エマルジョン系接着剤からなっている。
本発明によれば、容器用ラベルにおいて、感熱接着層とポリスチレン容器との間の接着強度が2N/40mm〜6N/40mmからなり、感熱接着層の厚みが4μm〜9μmからなり、感熱接着層がエマルジョン系接着剤からなっている。このため、ポリスチレン容器に対して、適度な接着力を有し、かつ、感熱接着層での凝集剥離が生じない容器用ラベルを提供することができる。また、このような容器用ラベルとポリスチレン容器とを用いたラベル付き容器を提供することもできる。
本発明の実施の形態によるラベル付き容器を示す斜視図。 本発明の実施の形態による容器用ラベルの層構成を示す断面図。 本発明の実施の形態による容器用ラベルに関する(質問1)に対するモニター対象者の回答の平均値を示した図。 本発明の実施の形態による容器用ラベルに関する(質問2)に対するモニター対象者の回答の平均値を示した図。 比較品による容器用ラベルの層構成を示す断面図。
実施の形態
以下、本発明に係る容器用ラベルおよびラベル付き容器との実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図4は本発明の実施の形態を示す図である。なお、図5は、比較品による容器用ラベルの層構成を示した断面図である。
図1に示すように、本実施の形態のラベル付き容器50は、ポリスチレンを主たる材料として含有するポリスチレン容器30と、このポリスチレン容器30に接着される容器用ラベル10と、を備えている。このうち、容器用ラベル10は、図2に示すように、紙からなる基材層11と、基材層11の裏面(一方の面)に設けられた接着剤層12と、接着剤層12の裏面(一方の面)に設けられた延伸フィルム13と、延伸フィルム13の裏面(一方の面)に設けられ、加熱されて押圧されることでポリスチレン容器30に接着される感熱接着層14と、を備えている。
そして、本実施の形態における感熱接着層14とポリスチレン容器30との間の接着強度は、2N/40mm〜6N/40mm、すなわち0.05N/mm〜0.15N/mmからなっている。
また、感熱接着層14の厚みは、4μm〜9μmからなっている。ここで、感熱接着層14の厚みに対する、ポリスチレン容器30と容器用ラベル10との間の接着状況についての実験結果について、以下の表に示す。
Figure 0005621364
なお、上記の実験は、ポリスチレン容器30に貼り付けられた40mm幅の容器用ラベル10を、引張試験機((株)オリエンテック製テンシロンRTC―1310A)にて測定したものである。測定するのに際しては、ポリスチレン容器30を手で押さえ、引張試験機のチャックに容器用ラベル10を挟み、流れ方向に90度剥離を、300m/minの試験速度で行ったものである。
図2に示すように、基材層11の表面(他方の面)には印刷層16が設けられており、この印刷層16の表面(他方の面)には透明なオーバーコート層17が設けられている。
上記の容器用ラベル10のうち、紙からなる基材層11としては、上質紙、クラフト紙、模造紙、コート紙などが用いられる。また、基材層11の坪量は、65〜85g/mであることが好ましい。
また、印刷層16は、公知のグラビアインキ、オフセットインキ、シルクスクリーンインキなどによりグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷などの印刷方式により、デザインや表示事項などの印刷が施され形成される。印刷層16は基材層11に直接形成することができるが、基材層11の種類により、例えば、アクリル系、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系のプライマー層を設けた上に印刷層16を設けることもできる。
また、オーバーコート層17は、印刷層16や基材層11の表面保護のために形成される透明な層であり、材料としては、アクリル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、硝化綿、セルロース系、ポリアミド、ウレタン系、ポリエステル、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、塩素化PP系、塩素化EVA系、環化ゴム、ロジン変性マレイン酸、石油系、塩化ゴム、ブチラール、塩化ビニル/アクリル共重合体、セラック、アルキッド系等の樹脂、あるいは上記の樹脂を組み合わせて混合した樹脂などを使用することができ、基材層11の表面および印刷層16との接着性のよい樹脂を適宜使用してコート液とし前記の印刷方式やグラビアコートやロールコートなどにより形成される。
また、感熱接着層14は、エマルジョン系接着剤からなっており、例えば、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、エチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョン、硬化型酢酸ビニルエマルジョン、アクリル系エマルジョンなどを用いることができる。
ただし、適度な接着力を有し、かつ、感熱接着層14での凝集剥離が生じないという観点からすると、感熱接着層14は、特にエチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョンからなっていることが好ましい。なお、感熱接着層14として、エチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョンからなるものを用いた場合には、酢酸ビニルの含有量が25%〜30%となっていることが、適度な接着力を有し、かつ、感熱接着層14での凝集剥離が生じないという観点からすると、特に好ましい。
なお、上記の延伸フィルム13は、ポリスチレン容器30から容器用ラベル10を剥がす際に、紙からなる基材層11が破れてしまうことを防止するためのものである。そして、この延伸フィルム13としては、例えば、延伸ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性樹脂を用いることができるが、ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルム、配向ポリプロピレン(OPP)フィルムからなっていることが特に好ましい。
また、接着剤層12は、延伸フィルム13を基材層11に貼り付けるためのものである。この接着剤層12としては、例えば、ドライラミネート接着剤や溶融押出し樹脂などを用いることができるが、ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムまたは配向ポリプロピレン(OPP)フィルムからなる延伸フィルム13を用いる場合には、ドライラミネート接着剤からなることが特に好ましい。
(仕様品I)
オーバーコート層17として、DICグラフィックス株式会社製のOPニス(製品名:XK-NTグロスOPニス/PEX-T 耐摩コンパウンド6%)を用い、
印刷層16として、DICグラフィックス株式会社製のインキ(製品名:サイアスHR)を用い、
基材層11として、大王製紙株式会社製のコート紙(製品名:フタザイコート)を80g/mを用い、
接着剤層12として、ドライラミネート接着剤を用い、
延伸フィルム13として、東洋紡績株式会社製のポリエチレンテレフタラート(PET)フィルム(製品名T4102)を厚み12μで用い、
感熱接着層14として、大日精化工業株式会社製のエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA系)からなるエマルジョン系接着剤(製品名:F-2000W)を塗布厚み4〜9μで用いることで、容器用ラベル10の仕様品Iを準備した(図2参照)。
なお、仕様品Iは、コート紙(製品名:フタザイコート)80g/mとポリエチレンテレフタラート(PET)フィルム(製品名T4102)12μをドライラミネート接着剤を用いてドライラミネートした後、グラビア印刷機で、コート紙(製品名:フタザイコート)側にインキ(製品名:サイアスHR)を印刷し、延伸フィルム13側にエマルジョン系接着剤(製品名:F-2000W)を塗布厚み4〜9μで印刷した。エマルジョン系接着剤(製品名:F-2000W)を印刷する際の版はダイレクト版(版深50μm)で、乾燥温度は110℃で、希釈することなく原液コートで行った。ところで、インキ(製品名:サイアスHR)の印刷とエマルジョン系接着剤(製品名:F-2000W)の印刷は、110m/minで行った。
(仕様品II)
オーバーコート層17として、DICグラフィックス株式会社製のOPニス(製品名:XK-NTグロスOPニス/PEX-T 耐摩コンパウンド6%)を用い、
印刷層16として、DICグラフィックス株式会社製のインキ(製品名:サイアスHR)を用い、
基材層11として、大王製紙株式会社製のコート紙(製品名:フタザイコート)を80g/m用い、
接着剤層12として、ドライラミネート接着剤を用い、
延伸フィルム13として、東セロ株式会社製の配向ポリプロピレン(OPP)フィルム(製品名:U-1)を厚み20μで用い、
感熱接着層14として、大日精化工業株式会社製のエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA系)からなるエマルジョン系接着剤(製品名:F-2000W)を塗布厚み4〜9μで用いることで、容器用ラベル10の仕様品IIを準備した(図2参照)。
なお、仕様品IIは、コート紙(製品名:フタザイコート)80g/mと配向ポリプロピレン(OPP)フィルム(製品名:U-1)20μをドライラミネート接着剤を用いてドライラミネートした後、グラビア印刷機で、コート紙(製品名:フタザイコート)側にインキ(製品名:サイアスHR)を印刷し、延伸フィルム13側にエマルジョン系接着剤(製品名:F-2000W)を塗布厚み4〜9μで印刷した。エマルジョン系接着剤(製品名:F-2000W)を印刷する際の版はダイレクト版(版深50μm)で、乾燥温度は110℃で、希釈することなく原液コートで行った。ところで、インキ(製品名:サイアスHR)の印刷とエマルジョン系接着剤(製品名:F-2000W)の印刷は、110m/minで行った。
(比較品)
オーバーコート層17として、DICグラフィックス株式会社製のOPニス(製品名:XK-NTグロスOPニス/PEX-T 耐摩コンパウンド6%)を用い、
印刷層16として、DICグラフィックス株式会社製のインキ(製品名:サイアスHR)を用い、
基材層11を101g/m用い、
感熱接着層14として、ホットメルト剤(EVA系)を用いることで、容器用ラベルの比較品を準備した(図5参照)。
(剥がし試験の方法)
まず、成形機によって、3つの容器用ラベル10の仕様品I(n1、n2、n3)、および、3つの容器用ラベルの比較品(c1、c2、c3)をポリスチレン容器30に貼り付けた。ところで、仕様品IIについては、仕様品Iと同様の結果となったことから、その実験結果については省略する。
次に、引張試験機((株)オリエンテック製テンシロンRTC―1310A)によって、貼り付けられた容器用ラベル10を剥がし、剥がした際の接着強度を測定した。接着強度の結果を示したのが以下の表である。仕様品Iのn1では感熱接着層14とポリスチレン容器40との間の接着強度が4.46N/40mmとなり、仕様品Iのn2では感熱接着層14とポリスチレン容器40との間の接着強度が4.16N/40mmとなり、仕様品Iのn3では感熱接着層14とポリスチレン容器40との間の接着強度が2.18N/40mmとなり、いずれの接着強度も2N/40mm〜6N/40mmの範囲内であった。他方、比較品のc1では感熱接着層14とポリスチレン容器40との間の接着強度が7.91N/40mmとなり、比較品のc2では感熱接着層14とポリスチレン容器40との間の接着強度が7.30N/40mmとなり、比較品のc3では感熱接着層14とポリスチレン容器40との間の接着強度が6.59N/40mmとなり、いずれの接着強度も6N/40mmを超えるものであった。
Figure 0005621364
3つの仕様品I(n1、n2、n3)については、紙からなる基材層11の剥け(紙剥がれ)は発生しなかった。また、感熱接着層14の凝集破壊(糊の凝集破壊)も発生しなかった。
他方、3つの比較品(c1、c2、c3)については、紙からなる基材層11の剥け(紙剥がれ)が発生するか、感熱接着層14の凝集破壊(糊の凝集破壊)が発生した。このように基材層11の剥け(紙剥がれ)が発生したのは、延伸フィルム13が設けられていないためと考えられる。また、感熱接着層14の凝集破壊(糊の凝集破壊)が発生したのは、感熱接着層14がエマルジョン系接着剤ではなくホットメルト剤からなっていたことや接着強度が強すぎたことに起因すると考えられる。なお、このように接着強度が強いことから、比較品からなる容器用ラベル10は非常に剥がしづらかった。
ところで、仕様品Iおよび仕様品IIをペットボトルやガラス瓶に貼り付けたところ、仕様品Iおよび仕様品IIのこれらペットボトルやガラス瓶に対する接着力は弱く、すぐに剥がれてしまった。
このように、本実施の形態の容器用ラベル10(仕様品Iおよび仕様品II)によれば、基材層11の剥け(紙剥がれ)が発生せず、かつ、感熱接着層14での凝集剥離が生じないため、ポリスチレン容器30から綺麗に剥がすことができた。
なお、本実施の形態の容器用ラベル10(仕様品Iおよび仕様品II)では、グラビア印刷機によって感熱接着層14が印刷されるので、印刷によるパターンコーティングが可能となり、容易に感熱接着層14を形成することができる。
(易剥離性官能評価(モニター調査))
まず、容器用ラベル10の仕様品Iをポリスチレン容器30に貼り付けたものと、容器用ラベルの比較品をポリスチレン容器30に貼り付けたものとを準備した。そして、普段、ヨーグルトを購入する人を対象にモニター調査を行った。モニター対象者は、20代が5名、30代が1名、40代が2名であり、男性が3名、女性が5名であった。ところで、仕様品IIについては、仕様品Iと同様の結果となることから、その結果については省略する。
モニター対象者に、(質問1)として「ラベルの剥がしやすさを評価してください。」と質問し、(質問2)として「剥がした後、カップの状態を評価してください。」と質問した。図3が(質問1)に対するモニター対象者の回答の平均値を示した図であり、図4が(質問2)に対するモニター対象者の回答の平均値を示した図である。
このモニター調査から分かるように、仕様品Iは、ポリスチレン容器30から剥がしやすく、かつ、綺麗にポリスチレン容器30から剥がれることが分かった。他方、比較品は、ポリスチレン容器30から剥がしにくく、かつ、ポリスチレン容器30から剥がれたとしても剥がした後が汚くなってしまうことが分かった。
このように、本実施例の容器用ラベル10(仕様品Iおよび仕様品II)によれば、ポリスチレン容器30に対して適度な接着力を有して当該ポリスチレン容器30から剥がしやすく、かつ、基材層11の剥け(紙剥がれ)や感熱接着層14での凝集剥離が生じずに綺麗にポリスチレン容器30から剥がすことができた。
より具体的には、実施例の仕様品Iおよび仕様品IIによれば、延伸フィルム13としてポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムまたは配向ポリプロピレン(OPP)フィルムからなるものを用い、かつ、接着剤層12としてドライラミネート接着剤を用いていることから、基材層11の剥け(紙剥がれ)が生じることをより確実に防止することができた。
また、実施例の仕様品Iおよび仕様品IIによれば、感熱接着層14として、エチレン・酢酸ビニル共重合体からなるエマルジョン系接着剤を用いていることから、感熱接着層14での凝集剥離が生じることをより確実に防止することができた。
10 容器用ラベル
11 基材層
12 接着剤層
13 延伸フィルム
14 感熱接着層
16 印刷層
17 オーバーコート層
30 ポリスチレン容器
50 ラベル付き容器

Claims (6)

  1. ポリスチレン容器に接着される容器用ラベルにおいて、
    紙からなる基材層と、
    前記基材層の一方の面に設けられた接着剤層と、
    前記接着剤層の一方の面に設けられた延伸フィルムと、
    前記延伸フィルムの一方の面に設けられ、加熱されることで前記ポリスチレン容器に接着される感熱接着層と、を備え、
    前記感熱接着層と前記ポリスチレン容器との間の接着強度は、2N/40mm〜6N/40mmからなり、
    前記感熱接着層の厚みは、4μm〜9μmからなり、
    前記感熱接着層は、エマルジョン系接着剤からなることを特徴とする容器用ラベル。
  2. 前記延伸フィルムは、ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムまたは配向ポリプロピレン(OPP)フィルムからなることを特徴とする請求項1に記載の容器用ラベル。
  3. 前記感熱接着層は、エチレン・酢酸ビニル共重合体からなることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の容器用ラベル。
  4. 前記エチレン・酢酸ビニル共重合体のうち、酢酸ビニルの含有量が25%〜30%であることを特徴とする請求項3に記載の容器用ラベル。
  5. 前記接着剤層は、ドライラミネート接着剤からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の容器用ラベル。
  6. ポリスチレン容器と、
    前記ポリスチレン容器に接着される容器用ラベルと、を備え、
    前記容器用ラベルは、
    紙からなる基材層と、
    前記基材層の一方の面に設けられた接着剤層と、
    前記接着剤層の一方の面に設けられた延伸フィルムと、
    前記延伸フィルムの一方の面に設けられ、加熱されることで前記ポリスチレン容器に接着される前記感熱接着層と、を有し、
    前記感熱接着層と前記ポリスチレン容器との間の接着強度は、2N/40mm〜6N/40mmからなり、
    前記感熱接着層の厚みは、4μm〜9μmからなり、
    前記感熱接着層は、エマルジョン系接着剤からなることを特徴とするラベル付き容器。
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