JP5621146B2 - 金型駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金型駆動装置に関し、特に、被成形品をクランプして樹脂モールド(樹脂封止)する樹脂モールド装置の金型駆動に用いる金型駆動装置に適用して有効な技術に関する。
樹脂モールド装置は、例えば、配線基板に半導体チップが搭載された複数の被成形品を、上下一組の樹脂モールド金型(以下、「金型」ともいう。)によってクランプし、この金型の個々のキャビティに樹脂を充填して、複数の被成形品を一括して樹脂モールドを行うものである。この際、キャビティ内に樹脂が行き渡るように、樹脂は圧(樹脂圧)をかけて注入されるため、被成形品を金型によって強くクランプする必要がある。
このような樹脂モールド装置を用いて、トランスファ成形された成形品を大量に製造するにあたり、個々の被成形品の厚さのばらつきを考慮する必要がある。なぜなら、樹脂モールドの際、被成形品のクランプ時のクランプ圧と、樹脂注入時の樹脂圧との関係でバランスが取れていないことによる問題が発生するからである。具体的には、クランプ圧が低すぎる場合、金型から樹脂が漏れて樹脂バリが発生することがある。また、クランプ圧が高すぎる場合、金型でクランプされる被成形品が損傷することがある。
このような被成形品の厚さのばらつきによる問題を解消する技術として、被成形品をクランプするキャビティインサートを金型の開閉方向に可動とするものがある。具体的には、被成形品の厚さに応じて、キャビティインサートの開閉方向の位置を調節することにより、被成形品をクランプして樹脂モールドするものである。
例えば、特開2007−320102号公報(特許文献1)には、金型により構成されるキャビティ(モールド室)に樹脂を供給するプランジャを備えたモールド装置が開示されている。このモールド装置は、金型の開閉方向(金型の型締め方向)に移動するとともに被成形品に接するキャビティインサート(スライド部材)と、キャビティインサート上に被成形品への押圧力を調整するテーパプレート(移動部材)とを有している。
このキャビティインサートおよびテーパプレートは、互いに接する面が傾斜したテーパ面を有している。また、テーパプレートの内部には、ネジ穴が形成されており、金型の外部からネジで螺合されている。したがって、このネジを回転させることによってテーパプレートを移動させ、テーパプレートに接するキャビティインサートを金型の開閉方向に移動することができる。このため、特許文献1記載のモールド装置では、キャビティインサートを変位させることができ、これにより被成形品への押圧力も調整することができる。
特開2007−320102号公報
ところで、モールド装置では、金型によって被成形品をクランプして樹脂モールドする際に、金型温度を例えば170〜185℃と高温にしておく必要がある。このため、特許文献1のモールド装置のように、金型内部でネジを回転させることによりキャビティインサートを変位させることができても、金型温度の影響を受けた各部材(例えば、ネジ)の熱膨張によっては、微調整をすることができないことが考えられる。
したがって、被成形品への押圧力の微調整もすることができない。このため、前述したように、クランプ圧が低すぎる場合、樹脂バリが発生し、また、クランプ圧が高すぎる場合、被成形品が損傷するといった問題が発生することが考えられる。
また、特許文献1のモールド装置のように、キャビティインサートを微少に変位させるにあたり、金型内部でネジを回転駆動させて調整する機能をさせることは困難が伴う。例えば、ネジやネジ穴が形成されているテーパプレートが螺合によって摩耗するので、交換する必要も生じる。したがって、部材が劣化した場合を含めて、金型を交換する際には、容易に交換できることが望ましい。
本発明の目的は、キャビティインサートの変位を微調整することのできる金型駆動装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、金型の交換が容易な金型駆動装置を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。本発明の一実施形態による金型駆動装置は、金型の内部に組み入れられ、キャビティインサートを型開閉方向に変位させるテーパプレートに対して、動力を伝えるものであって、動力源となる動力部と、一端が前記金型の内部で前記テーパプレートに接続され、他端が前記金型の外部で前記動力部と接続される伝動軸と、前記動力部に設けられ、前記伝動軸を脱着するチャック部とを有する駆動機構を備えている。前記駆動機構が、前記伝動軸の軸方向に前記テーパプレートを移動させて、前記キャビティインサートを型開閉方向に変位させる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次のとおりである。キャビティインサートの変位を微調整することができる。また、金型の交換が容易な金型駆動装置を提供することができる。
樹脂モールド装置の各部の平面配置を示す図である。 上金型の平面配置を示す図である。 下金型の平面配置を示す図である。 本発明の一実施形態における金型駆動装置の側面を示す図である。 図4における金型駆動装置の下面を示す図である。 図4におけるX−Xからみた金型駆動装置の一部を示す図である。 図4における金型駆動装置の調整方法を説明するために上金型の断面を示す図である。 図4における金型駆動装置の金型駆動機構の、伝動軸と動力部との接続状態を説明するための図である。 図4における金型駆動装置の金型駆動機構の、伝動軸と動力部との非接続状態を説明するための図である。 図4における金型駆動装置に設けられる光センサの動作を説明するための図である。 図4に続く部材の交換中の金型駆動装置の側面を示す図である。 図11に続く部材の交換中の金型駆動装置の側面を示す図である。 図12に続く部材の交換中の金型駆動装置の側面を示す図である。 図13に続く部材の交換中の金型駆動装置の側面を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
本発明の一実施形態における金型駆動装置を、被成形品をクランプして樹脂モールドする樹脂モールド装置に適用した場合について説明する。以下では、まず、樹脂モールド装置について説明した後、それに適用される金型駆動装置について説明する。
(樹脂モールド装置の全体構成について)
図1に本実施形態における樹脂モールド装置1の各部の平面配置を示す。この樹脂モールド装置1は、被成形品の供給部A、被成形品の厚さ計測部B、プリヒート部F、ダミーモジュール部G、被成形品のプレス部C、樹脂モールド後の成形品の収納部Dおよび搬送機構Eを備える。プレス部Cは、被成形品2aをクランプして樹脂モールドする金型が装着されたプレス装置32を備える。また、ダミーモジュール部Gは、プリヒート部Fとプレス部Cの間、およびプレス部Cと収納部Dとの間にプレスの両側領域にスペースを空けるために設けられ、後述する金型駆動機構16のメンテナンスエリアとして用いられるものである。また、搬送機構Eは被成形品2aと成形品2bを搬送する作用をなす。なお、図1では、説明を容易にするために、被成形品2a、成形品2b、2cにハッチングを付している。
(被成形品の供給部について)
樹脂モールド装置1の被成形品の供給部Aは、例えば短冊状の被成形品2aを収納したマガジン11のストッカ12と、マガジン11から被成形品2aを突き出すプッシャ13と、プッシャ13によって突き出された被成形品2aを向かい合わせに並べ替えるターンテーブル14とを備える。
ターンテーブル14の奥側には、対向配置された一対の被成形品2aを、相互の配置位置を保持した状態でセットするセット台15が配置される。また、セット台15の側方には金型のポットの平面配置に合わせて樹脂タブレット16を供給するための樹脂タブレットの供給部17が設けられている。
樹脂モールド装置1において樹脂モールドの対象とする製品(被成形品)は、短冊状に形成された基板上に搭載部品を搭載したものである。被成形品としては、基板に1段あるいは複数段に半導体チップ(搭載部品)を搭載した製品、基板に半導体装置(搭載部品)を搭載した製品、基板に撮像素子(搭載部品)を搭載し、撮像素子の受光面に光透過ガラスを接合した製品等が対象となる。
(被成形品の厚さ計測部について)
樹脂モールド装置1の被成形品の厚さ計測部Bは、被成形品2aを支持する計測台21と、被成形品2aの厚さを計測する計測装置23と、被成形品2aを計測装置23の計測位置に移動させる移動機構22とを備える。この移動機構22は、計測台21の移動方向を水平方向にガイドするガイド部と、計測台21を移動させる駆動モータ等の駆動部(図示せず)を備える。
また、被成形品2aの厚さを計測する計測装置23は、被成形品2aを厚さ方向に挟む配置に、鉛直向きに対向して配置されたセンサを備える。このセンサは、例えば、被成形品2aにレーザ光を照射し、その反射光から被成形品の厚さを測定するものである。被成形品2aの計測ポイントは、被成形品2aの基板エリア板厚と、半導体チップ(搭載部品)が搭載されている半導体チップエリアの総厚とを測定するために複数設定する。これにより、被成形品2aの基板エリア板厚と、半導体チップエリアの総厚を計測する。
(プリヒート部について)
樹脂モールド装置1のプリヒート部Fは、被成形品2aを樹脂モールドする前段階において、被成形品2aを加熱するヒータブロック31を備える。ヒータブロック31は、所定温度で被成形品2aを載せて加熱する加熱台として設けられている。
厚さ計測部Bによって厚さが計測された被成形品2aは、移動機構31aに載置された後、ヒータブロック31に搬送されて一定温度に加熱される。その後、被成形品2aは、プレス部Cに搬送される。
(プレス部について)
樹脂モールド装置1のプレス部Cは、金型を駆動して被成形品2aを樹脂モールドするプレス装置32を備える。プレス装置32は、金型を型開閉方向に押動するプレス機構、金型のポット内で溶融した樹脂をポットからキャビティに充填(注入)するトランスファ機構を備えている。
樹脂モールド装置1は、被成形品2aを樹脂モールドする際に、被成形品の厚さ計測部Bにおける計測結果に基づいて、金型の上金型と下金型のインサート部材の型開閉方向の位置を調節して樹脂モールドするように構成したものである。このため、プレス装置32は、上金型のインサート部材(キャビティインサート)を型開閉方向に押動する金型駆動装置33と、下金型のインサート部材を型開閉方向に押動する金型駆動装置34とを備えている。なお、本実施形態における金型駆動装置33、34については、後においてより詳細に説明している。
また、樹脂モールド装置1では、金型(キャビティ)内の金型面(樹脂モールド面)をリリースフィルムにより被覆して樹脂モールドする方法を利用している。このため、プレス装置32は、金型の金型面にリリースフィルムを供給する供給ローラ35と、リリースフィルムを巻き取る巻き取りローラ36を備えている。
(成形品の収納部について)
樹脂モールド装置1の成形品の収納部Dは、樹脂モールド後の成形品2bをセットするセット部41、成形品2bからゲート等の不要部分を除去するゲートブレイク部42、ゲートが除去された成形品2cを収納する収納部43を備える。成形品2cは収納用のマガジンに収納され、成形品が収納されたマガジンはストッカ44に順次収容される。
(搬送機構について)
樹脂モールド装置1の搬送機構Eは、樹脂モールド装置1の奥側に、被成形品2aの搬送に用いられるインローダ51と、成形品2bの搬送に用いられるアンローダ52とを備える。また、搬送機構Eは、被成形品の供給部A、被成形品の厚さ計測部B、プリヒート部F、ダミーモジュール部G、プレス部C、ダミーモジュール部G、および成形品の収納部Dを連結するため、各々の奥側の側方部にガイド部53を備えている。すなわち、ガイド部53が、供給部A、計測部B、プリヒート部F、ダミーモジュール部G、プレス部C、ダミーモジュール部G、および収納部Dの各部を一体的に連通して構成されて、インローダ51およびアンローダ52をガイド可能となっている。
(樹脂モールド装置の作用について)
ここでは、樹脂モールド装置1を用いた成形品の製造方法について、樹脂モールド装置1の作用とともに説明する。被成形品の供給部Aにおいてセット台15にセットされている被成形品2aは、まず、インローダ51によって取り上げられ、厚さ計測部Bに横移動し、移載位置にある計測台21に移載される。
計測台21に移載された被成形品2aは、移動機構22により奥側から手前側に移動しながら計測装置23により、基板および被モールド領域の搭載部品の厚さが計測される。計測後、移動機構22から移動機構31aによりヒータブロック31へ被成形品2aが移動される。これにより、トンネルカバー31b内で一時停止された被成形品2aは、ヒータブロック31で所定温度にプリヒートされる。その後、プレス装置32へ搬入される。
アンローダ52は、すでに樹脂モールドされた後の成形品をプレス装置32から取り出す。これと並行して、インローダ51は、横移動しながら樹脂タブレットの供給部17から樹脂タブレット16、ヒータブロック31から被成形品2aを取り上げて、プレス装置32の側方まで移動する。次いで、インローダ51は、アンローダ52が退避した後に、プレス装置32の後方からプレス装置32内に進入し、被成形品2aと樹脂タブレット16を金型に供給する。
被成形品2aおよび樹脂タブレット16はモールド金型に設けられたヒータ(図示せず)によって加熱される。プレス装置32からインローダ51が退出した後、金型により被成形品2aがクランプされ、キャビティに樹脂が充填されて樹脂モールドされる。
この樹脂モールドにおいては、先に計測した当該被成形品2aの計測結果に基づいて、制御部61により、上金型用の金型駆動装置33と下金型用の金型駆動装置34が駆動され、上金型のインサート部材と下金型のインサート部材が所定の型開閉方向位置に位置合わせされて樹脂モールドされる。なお、本実施形態における金型駆動装置33、34については、後においてより詳細に説明している。
樹脂モールド後、プレス装置32の側方からアンローダ52がプレス装置32内に進入し、成形品を取り上げてプレス装置32から成形品2bを搬出する。搬出された成形品2bは、アンローダ52が横移動して収納部Dのセット部41に移載され、次いで、ゲートブレイク部42に搬送されてゲートブレイクされ、収納部43に収納される。
こうして、被成形品の供給部Aから順次、被成形品2aを供給するとともに、厚さ計測部Bにおける計測結果に基づいて、被成形品2aはプレス部Cにおいて樹脂モールドされ、収納部Dに成形品2bが収納される。
このように、樹脂モールド装置1では、被成形品2aの厚さを計測した結果に基づいて、金型駆動装置33、34を用いて、キャビティインサートの変位を微調整することができる。このため、樹脂モールド装置1では、クランプ圧が低すぎて起こる樹脂バリを低減させて、高精度に樹脂モールドすることができる。また、樹脂モールド装置1では、クランプ圧が高すぎて起こる被成形品の損傷を低減させて、製造歩留まりを向上させることができる。
なお、樹脂モールド装置1を用いて成形品2bとして形成した後、カッタなどによる切断によって、例えば、搭載されている搭載部品ごとに、成形品2bは個片化される(モールド製品となる)。
(金型について)
樹脂モールド装置1においては、被成形品の厚さ計測部Bの計測結果に基づいて、制御部61により、プレス部Cのプレス装置32に取り付けられた上金型と下金型のインサート部材の型開閉方向の位置を制御して樹脂モールドする。以下では、プレス装置32において使用する金型の構成について説明する。
図2に本実施形態における金型の上金型70の平面配置を示す。図2には上金型70の他に、伝動軸76aと動力部76bを有する金型駆動機構76が示されている。この金型駆動機構76は、図1で示した金型駆動装置33に含まれるものである。
また、図3に本実施形態における金型の下金型80の平面配置を示す。図3には下金型80の他に、伝動軸86aと動力部86bを有する金型駆動機構86と、下金型80にセットした状態の被成形品2aが示されている。この金型駆動機構86は、図1で示した金型駆動装置34に含まれるものである。ここでは、被成形品2aは、短冊状に形成された基板3上に、搭載部品4が3個搭載されたものとしている。
なお、例えば、図4にも側面方向からみた上金型70および下金型80を示している。図4には金型の他に、金型駆動装置33の側面も示し、金型駆動装置33と金型の関係を明確にしている。
図2に示すように、上金型70は、エンドブロック74を最も外側に配置し、上金型70の内部にチェイスブロック72、ベースブロック77(図4参照)、キャビティインサート73、およびくさび状のテーパプレート75が配置されている。また、この上金型70上にプラテン78(図4参照)が配置され、上金型70はプラテン78に支持されている。
図4に示すように、キャビティインサート73の背面側(上側)には、キャビティインサート73を型開閉方向に押動するテーパプレート75が配される。このテーパプレート75は、センターブロック71側の厚みが厚くなるように形成されて所定の傾斜角度を構成する。また、このテーパプレート75を進退動させる金型駆動機構76が設けられている。
キャビティインサート73は、搭載部品4(半導体チップ)の平面形状に合わせた端面形状を有するブロック状に形成され、チェイスブロック72に設けられた装着孔内に、型開閉方向に摺動可能に装着される。キャビティインサート73の下側の端面は、チェイスブロック72の基板3をクランプする面よりも引き込み位置にあり、被成形品2aをクランプした際の段差に応じたキャビティ73aが形成される。また、キャビティインサート73の上側の端面はテーパプレート75の傾斜に対応してセンターブロック71側の厚みが薄くなる傾斜面となっている。キャビティインサート73は、チェイスブロック72内でスプリング(図示せず)によって引き上げられ、テーパプレート75に押し付けられるように取り付けられている。
金型駆動機構76は、エンドブロック74に沿って並列に複数設けられる。この金型駆動機構76の伝動軸76aが、エンドブロック74に形成された貫通孔に通されて、テーパプレート75と接続されている。したがって、金型駆動機構76は、被成形品2aの長手方向に直交する方向(すなわち、被成形品2aの短手方向)にテーパプレート75を進退動させるように設けられている。
上金型70の幅方向(図2の左右方向)の中央部には、カル71aが形成されたセンターブロック71が固定され、センターブロック71の両側に、チェイスブロック72が対称に配置されている。カル71aとキャビティとはランナ71bを介して連通することとなる。各々のチェイスブロック72には、被成形品2aにおける搭載部品4(図3参照)に端面を対向させた配置に、3個のキャビティインサート73が装着されている。また、リリースフィルム37は、センターブロック71の長手方向を送り方向として、エンドブロック74を除く金型面の略全域を覆うように供給される。
図3に示すように、下金型80は、エンドブロック84を最も外側に配置し、下金型80の内部に板厚調整用のインサートブロック83およびテーパプレート85が配置されている。下金型80の幅方向の中央部にポット81aが形成されたセンターブロック81が配置され、センターブロック81の両側に、インサートブロック83が対称に配置されている。下金型80の内部で、インサートブロック83は、被成形品2aがセットされる上面を平坦面としたブロック状に形成され、型開閉方向に摺動可能に下金型80に装着される。
インサートブロック83の背面側(下側)には、インサートブロック83を型開閉方向に押動するテーパプレート85が配される。インサートブロック83の上側の端面は、テーパプレート85の傾斜に対応する傾斜面となっている。テーパプレート85は金型駆動機構86により、被成形品2aの長手方向と平行方向に進退動される。金型駆動機構86は、上金型70に設けられている金型駆動機構76と同様に、伝動軸86aと、これに進退動を与える動力部86bとを主体に構成されている。
したがって、プレス装置32においては、上金型のテーパプレート75を駆動する金型駆動機構76と、下金型のテーパプレート85を駆動する金型駆動機構86とは、相互に直交する向きに、テーパプレート75、85を押動する配置となっている。このように、キャビティインサート73、83の変位を微調整することができる構成をプレス装置32の周囲において上下方向のいずれかにスペースを設けてメンテナンスしやすいように配置されている。したがって、樹脂モールド装置1では、クランプ圧が低すぎて起こる樹脂バリを低減させて、高精度に樹脂モールドすることができる。また、樹脂モールド装置1では、クランプ圧が高すぎて起こる被成形品の損傷を低減させて、製造歩留まりを向上させることができる。
(金型駆動装置)
本実施形態における金型駆動機構76を備えた金型駆動装置33について、図面を参照して説明する。図4に金型駆動装置33の側面、図5に金型駆動装置33の下面、図6に図4のX−Xからみた金型駆動装置33の一部をそれぞれ示す。また、図7に金型駆動装置33の調整方法を説明するために上金型の断面を示す。また、図8に金型駆動機構76の伝動軸76aと動力部76bとの接続状態、図9に金型駆動機構76の伝動軸76aと動力部76bとの非接続状態、を説明するために、金型駆動機構76の要部を示す。
また、図10に金型駆動機構76の伝動軸76aと動力部76bとの接続状態および非接続状態を検知するセンサを説明するために、金型駆動装置33の下面の一部を示す。また、図4および図11〜図14に、金型駆動装置33の部材の交換を説明するために、金型駆動装置33の側面を示す。なお、図4および図11〜図14には、金型駆動装置33とあわせて、上金型70、下金型80も示している。
例えば、図4に示すように、本実施形態における金型駆動装置33は、金型駆動機構76によって、上金型70の内部に組み入れられ、キャビティインサート73を金型の開閉方向(図4の上下方向)に変位させるテーパプレート75に動力を与えるものである。
この金型駆動機構76は、動力源となる動力部76bと、一端が上金型70の内部でテーパプレート75に接続され、他端が上金型70の外部で動力部76bと接続される伝動軸76aと、動力部76bに設けられ、開閉することによって伝動軸76aを脱着するチャック部91とを有している。なお、図4では、動力部76bに設けられたチャック部91で伝動軸76aの他端が把持されている。
この金型駆動機構76が、金型の開閉方向(図4の上下方向)と交差する方向、すなわち伝動軸76aの軸方向(図4の左右方向)に、テーパプレート75を押し引きして、キャビティインサート73を変位させる。例えば、金型駆動機構76が、テーパプレート75を押した場合にキャビティインサート73が上がり、テーパプレート75を引いた場合にキャビティインサート73が下がり、金型の開閉方向においてキャビティインサート73の位置が変化する(変位する)。なお、本実施形態においては、伝動軸76aの軸方向(例えば、図5では左右方向)を第1方向とし、水平面においてこれと交差する方向(例えば、図5では上下方向)を第2方向としている。
この場合、テーパプレート75とキャビティインサート73との傾斜角度を設定することで、伝動軸76aの軸方向におけるテーパプレート75の変位量に対するキャビティインサート73の変位量が設定可能となっている。例えば、軸方向におけるテーパプレート75の変位量に対するキャビティインサート73の変位量を1/10とするときにはこの傾斜角度を約5.7°に、1/100とするときには傾斜角度を約0.57°に設定する。このようにテーパプレート75の変位量を所定割合(例えば1/10、1/100等)に小さくすることでキャビティインサート73の微細な変位量を正確に調整可能となっている。パッケージの厚み精度に応じてできるだけ小さなキャビティ駆動量の方が良いので、できるだけ角度は小さくする。
上金型70の内部に組み入れられ、キャビティインサート73を変位させるテーパプレート75に動力を伝えることは、例えば、特許文献1に記載の技術のように、金型に直接取り付けたネジを回転させて行うこともできる。しかしながら、一般に、モールド装置では、被成形品をクランプして樹脂モールドする際の金型温度が例えば170〜185℃と高温であるため、ネジを含めた各部材の熱膨張によって、その変位の微調整をすることができないと考えられる。
そこで、本実施形態における金型駆動装置33では、動力源となる動力部76bを、上金型70(エンドブロック74)から所定の距離だけ離れた位置に保持して、テーパプレート75に動力を伝えることとしている。この距離は伝動軸76aによって確保することができる。したがって、金型駆動装置33は、金型からの熱の影響を低減することができ、耐熱性に優れたものとなっている。これにより、金型駆動装置33(金型駆動機構76)では、温度影響による精度低下を防止して、キャビティインサート73の変位を微調整することができる。
なお、本実施形態では、金型駆動機構76の伝動軸76aが通されるエンドブロック74の貫通孔をシールするように、エンドブロック74の外側(金型外部側)に、Oリングを挟んで断熱シール部材103を設けている。これにより、上金型70内の熱の外部への拡散が防止されて型温が維持される。また、上金型70内を減圧して減圧成形するときには伝動軸76a周囲の隙間からエアの流入を断熱シール部材103によって防止される。
このような金型駆動装置33を用いた樹脂モールド装置1では、キャビティインサート73の変位の微調整をすることができるので、被成形品2aの搭載部品4(成形品2b)に対して樹脂バリの発生や、損傷を低減することができる。
また、本実施形態における金型駆動装置33では、例えば、図5および図6に示すように、金型駆動機構76が、伝動軸76aの軸方向である第1方向(図5の左右方向)と交差する第2方向(図5の上下方向)に並列に複数設けられている。複数の金型駆動機構76の動力部76bは、サイドベース95(図6参照)などで構成された筐体102の内部に設けられる。
また、支持ロッド107が、上金型70の側面に立設されていると共に金型駆動装置33を固定可能に構成されて、上金型70から金型駆動装置33の距離を正確に保持するために設けられている。この支持ロッド107は、3つの金型駆動機構76を挟んでこれらの両側に1本ずつ配置されると共に3本の伝動軸76aと同じ高さに設けられている。このため、伝動軸76aに加えられる力によって金型駆動機構76の傾きが効果的に防止されている。
一般的な樹脂モールド装置と同様に、本実施形態における樹脂モールド装置1も、複数の被成形品2a(搭載部品4)を一括して同時に樹脂モールドする。そこで、樹脂モールド装置1では、ポット81aを挟んで配置された複数の被成形品2aの基板3上に搭載された複数の搭載部品4に対して設けられたキャビティ73aにそれぞれに対応させて、第2方向に並列に複数の金型駆動機構76を設けている。このため、例えば、本例のように2枚の基板3のそれぞれに3つのキャビティ73aを配置したときには、キャビティ73aの配置に対して3つの金型駆動機構76が上金型70を挟んで2組設けられる。これにより、基板3に搭載された各搭載部品4(被成形品2a)の厚さのばらつきに対応して全てのキャビティ73aの深さを個別に調整してから一括して樹脂封止を行うことができる。
前述したように、1つの金型駆動機構76は、キャビティインサート73の変位を微調整することができ、被成形品2aの1つの搭載部品4に対して樹脂バリの発生や、損傷を低減することができる。
したがって、複数の金型駆動機構76を備えた樹脂モールド装置1は、複数のキャビティインサート73の変位をそれぞれ微調整することができ、被成形品2aの搭載部品4のそれぞれに対して樹脂バリの発生や、損傷を低減することができる。また、このような金型駆動装置33を用いた樹脂モールド装置1では、成形品2bから得られるモールド製品の製造歩留まりを向上することができ、生産性も向上することができる。
本実施形態における金型駆動装置33において、例えば、図4および図5に示すように、金型駆動機構76の動力部76bは、サーボモータ111と、サーボモータ111と接続された減速機113と、減速機113と接続されたボールネジ114と、ナット115とを有している。ナット115にはスライダ116が設けられている。また、例えば、図6に示すように、筐体102内において第2方向に掛け渡されたリニアガイドベース118に、リニアガイド117が第1方向に向けて延在するように設けられている。よって、スライダ116がリニアガイド117に沿ってスライドする。
本実施形態における金型駆動装置33では、例えば、図4に示すように、動力部76bが、サーボモータ111の回転を、減速機113で調整し、ボールネジ114をナット115に螺合させることで、ナット115が第1方向に直動する機構となっている。また、ナット115にはチャック部91が設けられている。したがって、伝動軸76aを把持したチャック部91は、動力部76bの直動機構によって伝動軸76aの軸方向(図4の左右方向)に押し引きすることができる。
また、本実施形態における金型駆動装置33は、筐体102を伝動軸76aの軸方向である第1方向(図4の左右方向)にスライドさせる2本のレール104を備えている。これら2本のレール104は、例えば、一端がプラテン78に固定して設けられている。レール104には、サイドベース95に設けられたカムホロワ112を介して、動力部76bが固定された筐体102が掛けられている。
このように、金型駆動装置33では、金型駆動機構76を金型に対して第1方向(近離方向)に移動させることができる。これにより、伝動軸76aや、金型部材を取り外すための作業スペース(メンテナンス用のスペース)を、金型側方に確保することができる。すなわち、金型駆動装置33において、部材の取り付け、取り外しを簡単に行うことができる。このため、金型駆動装置33を用いた樹脂モールド装置1では、成形品2bの生産性を向上することができる。
また、本実施形態における金型駆動装置33は、金型駆動機構76をレール104で固定するロック機構を備えている。このロック機構は、図4に示すように、サイドベース95に設けられた凸部105aを有するシリンダ105と、レール104上に設けられた2つの凹部106a、106bとを備えるものである。後述するように、金型に対して、金型駆動機構76の駆動時に用いられる凹部106aは、金型駆動機構76のメンテナンス時に用いられる凹部106bより近づけて設けられている。
シリンダ105の凸部105aは例えばスプリングによって凸方向に伸縮可能となっている。シリンダ105の凸部105aは、伸びた状態では、例えば、図4に示すように、凹部106aに嵌め込まれているロック状態となる。一方、シリンダ105の凸部105aは、金型駆動機構76を移動させる際には縮んだ状態となり、例えば、図11に示すように、凹部106aに嵌め込まれていないロック解除状態となる。
図4では、シリンダ105の凸部105aは、レール104の凹部106aに嵌め込んだ状態が示されている。また、伝動軸76aの一端が金型の内部でテーパプレート75に接続され、他端が金型の外部で動力部76bと接続された状態となっている。このような状態において、金型駆動装置33は、金型駆動機構76aが伝動軸76aを介して接続されたテーパプレート75を押し引きして、キャビティインサートを変位させることができる。
また、本実施形態における金型駆動装置33は、図4に示すように、複数の金型駆動機構76の動力部76bのそれぞれに設けられる複数の冷却管96を備えている。この冷却管96は、筐体102の外部から動力部76bの周囲(例えば、減速機113とナット115に巻き付けられている。)を通して筐体102の内部で開口するように設けられている。この冷却管96により、冷却用の気体(例えば空気)が供給されることで減速機113とナット115とを冷却して動力部76bによる伝動軸76aの移動量を高精度に制御できるようになっている。
このため、金型駆動装置33は、筐体102内部において、金型駆動機構76の動力部76bを冷却することができる。また、金型駆動装置33は、金型からの熱の影響を低減することもできる。すなわち、金型駆動装置33は、耐熱性に優れたものとなっている。
これにより、金型駆動装置33(金型駆動機構76)では、温度影響による精度低下を防止して、キャビティインサート73の変位を微調整することができる。また、キャビティインサート73の変位を微調整することで、キャビティインサート73でチップをクランプするときに、チップ破損を防止でき、また、金型内部で金型とチップ間に樹脂が浸入する(樹脂バリが形成される)ことを防止できる。さらに、チップの表面(素子形成面)のバンプと、基板の表面(チップ搭載面)のパッドとをバンプを潰して接続させるような場合、バンプの潰し量を適正に調整することもできる。また、このようにチップをキャビティインサート73によってクランプする場合の他に、キャビティ内においてチップ上に所定厚の樹脂層を成形する場合には、成形厚の高精度な制御が可能となる。
なお、インサートブロック83の変位を微調整することで、上金型70と下金型80とで被成形品2aをクランプした際に、金型から漏れた樹脂による樹脂バリの発生や、基板(基板の配線層など)の破損を防止することができる。
また、本実施形態における金型駆動装置33は、例えば、図5および図6に示すように、複数の金型駆動機構76の動力部76bのそれぞれに設けられる複数の給脂管121を備えている。給脂管121は、一端が筐体102の外部に接続されており、他端がナット115に設けられている。この給脂管121は、グリスをボールネジ114に集中給脂するものである。
前述したが、金型駆動装置33は、テーパプレート75を介してキャビティインサート73の変位を微調整することを目的としているため、テーパプレート75に動力を与えるボールネジ114の動作距離も短い。このように動作距離が短いとボールが偏摩耗してしまうことも考えられる。
そこで、本実施形態における金型駆動装置33では、ボールネジ114に集中給脂して強制的に潤滑させることとしている。これにより、ボールネジ114内のグリスを確実に供給することで例えばボールの偏摩耗などによるボールネジ114の破損を防止している。
また、本実施形態における金型駆動装置33では、金型の所定の開閉回数ごとに、伝動軸76aを把持した状態で、ボールネジ114をフルストロークで駆動させる。これにより、ボールネジ114全体にグリスが行き渡るようになるので、ボールネジ114の破損をより防止することができる。
前述したように、金型駆動装置33では、ボールネジ114を用いている。ボールネジ114を用いた場合、バックラッシュが存在する。そこで、本実施形態における金型駆動装置33では、テーパプレート75を金型の内部に突き当てて基準位置設定(ゼロ点設定)の制御を行っている。なお、この制御は、図1で示した制御部61で行うことができる。
例えば、被成形品2aを金型に配置する前に、図7(a)に示すように、チェイスブロック72(金型)の内壁とテーパプレート75との間であって、伝動軸76aの軸方向に隙間122がある場合、チェイスブロック72の内壁に突き当たるまで、伝動軸76aによってテーパプレート75を押す。次いで、図7(b)に示すように、テーパプレート75がチェイスブロック72の内壁に突き当たった状態において、チェイスブロック72の内壁に突き当たった位置を基準位置として設定する(ゼロ点設定)。この際、キャビティインサート73は、テーパプレート75の最も薄い部分に挟まれた状態(当接する状態)となる。この状態では、キャビティインサート73が最も高い位置に移動することとなり、キャビティ73aの深さが最も深くなる。
この状態から、伝動軸76aによってテーパプレート75を引くことにより、キャビティインサート73と当接するテーパプレート75の部分が徐々に厚くなるため、キャビティインサート73は下がり、キャビティ73aの深さが浅くなっていく。この際に、伝動軸76aの駆動方向が変わったためにボールネジ114にバックラッシュが生じて伝動軸76aの駆動量とキャビティ73aの変位量が比例関係にずれが生じている。
ここで、図7(c)に示すように、テーパプレート75を十分に引き出した後に伝動軸76aの駆動方向を反転し、厚さ計測部Bによって形成された被成形品2aの厚さに基づいて伝動軸76aによってテーパプレート75を押し込む量を調整する。この場合、基準位置設定のためにテーパプレート75をチェイスブロック72の内壁に突き当てたときと同じ駆動方向に駆動しているため、ボールネジ114のバックラッシュによって伝動軸76aの駆動量とキャビティ73aの変位量が比例関係にずれが生じることなく、キャビティ73aの変位量をより正確に調整することができる。
なお、このようなゼロ点設定動作は毎ショットで行うことが好ましい。これは、金型部材間に存在する微小な隙間にテーパプレート75の進退動によって微小なずれが発生してしまうためで、極めて微小な動作を行う必要のあるテーパプレート75に対してはこの微小なずれがキャビティインサート73の変位量に影響を及ぼす可能性があるからである。また、チェイスブロック72におけるセンターブロック71側の内壁に突き当たった位置を基準位置として設定することにより、上金型70の中央に固定されたセンターブロック71を基準にして正確にゼロ点設定することができる。
図7に示すように、キャビティインサート73およびテーパプレート75は、上金型70のチェイスブロック72に組み入れられている。チェイスブロック72の内壁とテーパプレート75との間には隙間122が設けられている。チェイスブロック72の内壁にテーパプレート75を接触させた位置を、テーパプレート75をスライドさせるための基準位置として設定し、テーパプレート75がキャビティインサート73を型開閉方向に変位させる。
このため、ボールネジ114を用いた金型駆動機構76によって、テーパプレート75の移動を精度良く行うことができる。また、このように精度良く移動されたテーパプレート75によるキャビティインサート73も、その変位を微調整することができる。さらに、樹脂モールド装置1では、クランプ圧が低すぎて起こる樹脂バリを低減させて、高精度に樹脂モールドすることができる。また、樹脂モールド装置1では、クランプ圧が高すぎて起こる被成形品の損傷を低減させて、製造歩留まりを向上させることができる。
また、本実施形態における金型駆動装置33の金型駆動機構76は、チャック部91の開閉を行うリンク機構93を有している。このリンク機構93を構成するレバー93aの切り換えによってチャック部91の開閉が行われる。具体的には、図8に示すように、レバー93aを引き上げた状態で、チャック部91が閉まって伝動軸76aを把持し、図9に示すように、レバー93aを押し下げた状態で、チャック部91が開いて伝動軸76aを解放する。
このように、伝動軸76aと動力部76bとの接続を、レバー93aの切り換え(上げ下げ)によりワンタッチで行うことができる。すなわち、金型駆動装置33において、部材の取り外しを簡単に行うことができる。このため、金型駆動装置33を用いた樹脂モールド装置1では、成形品2bの生産性を向上することができる。なお、金型と金型駆動機構76との間が狭い場合であっても、例えば、スティック状の治具を用いれば、レバー93aの切り換えを容易に行うことができる。
また、例えば、長時間にわたって金型を昇温状態としたまま待機しなければならないときには、接続を解除することにより、金型内で加熱されているキャビティインサート73から伝動軸76aを介して動力部76bに伝えられる熱を遮断し断熱することもできる。すなわち、テーパプレート75の高精度な進退動方向の位置制御(キャビティインサート73の型開閉方向の位置制御)を行なうために精密な機械要素を有する動力部76bの不要な加熱を防止することができる。
より具体的に、伝動軸76aと動力部76bとの接続について説明する。図8および図9に示すように、本実施形態における金型駆動装置33において、チャック部91は、伝動軸76aに接する一端部(先端部)と、チャック部91の開閉するための回転軸を有する他端部とからなる爪部92を複数有している。また、金型駆動機構76は、チャック部91の開閉を行うリンク機構93と、リンク機構93に接続され、爪部92を内部で嵌め込む筒状のスリーブ94とを有している。動力部76b側のスリーブ94の端部にスプリング110が嵌め込まれている。
スリーブ94の内部には、爪部92に当接するテーパ面94aおよびテーパ面94bが設けられている。これらテーパ面94aの面内方向とテーパ面94bの面内方向とは交差するように異なる角度に形成されている。
図8に示すように、チャック部91を閉じる場合、スリーブ94のテーパ面94bが爪部92の一端(先端)側に接して、チャック部91が閉まって爪部92が伝動軸76aに設けられた小径部に差し込まれて把持する。このとき、スプリング110は伸びた状態となって、チャック部91を閉じるように保持する。
一方、チャック部91を開く場合、図9に示すように、スリーブ94のテーパ面94aが爪部92の他端側に接して、チャック部91が開いて伝動軸76aを解放する。このとき、スプリング110が伸びようとしてチャックには閉じる方向に力が加わるが、スリーブ94に連繋されたリンク機構93のレバー93aは隣接して設けられたシャッタ101が図示しないねじりバネによって倒れこむことで回転が規制される。これによりスプリング110が縮んだ状態で止められるようにスリーブ94が位置することで、チャック部91を開いた状態が保持される。
このように、スリーブ94は、その内部に、チャック部91を開くためのテーパ面94aと、チャック部91を閉じるためのテーパ面94bとを有している。このため、リンク機構93の動作によりスリーブ94が伝動軸76aの軸方向にスライドすることによって、スリーブ94と接している爪部92が動作し、チャック部91が開閉する。
また、テーパ面94a、94bを有するスリーブ94により、チャック部91が、開いた状態と閉じた状態とをロック(固定)することができる。これにより、例えば、チャック部91を開いた状態を維持したいのに、閉じてしまうようなチャック部91の誤動作を防止することができる。
また、本実施形態における金型駆動装置33は、図10(a)、図10(b)に示すように、装置の両側に配置されて第2方向(図10(a)、図10(b)の左右方向)に光軸を有する光センサ97を備えている。この光センサ97により、チャック部91の開閉の状態を検知することができる。
図10(a)、図10(b)に示すように、金型駆動機構76は、リンク機構93に連動するシャッタ101(図8、9も参照できる。)を有している。また、複数の金型駆動機構76のシャッタ101のすべてが、光センサ97の光軸上に、設けられるようになっている。
このため、本実施形態における金型駆動装置33では、光センサ97が、リンク機構93に連動したシャッタ101の動きにより、遮光の有無で金型駆動機構76のすべてのチャック部91の開閉を検知することとなる。なお、1つの金型駆動機構76のそれぞれに、チャック部91の開閉を検知する光センサを設けても、同様に金型駆動機構76のすべてのチャック部91の開閉を検知することができる。
図8および図9に示すように、シャッタ101は、回転可能であり、レバー93aに接するように設けられている。図8に示すように、レバー93aが上がった状態、すなわち、チャック部91が閉じた状態のとき、光センサ97の光軸上にシャッタ101が位置している。このため、図10(a)に示すように、発光部97aからの光が遮光されて、受光部97bではその光が検知できない。すなわち、光センサ97の出力に基づいて制御部61は、チャック部91が開いていることを検知する。
一方、図9に示すように、レバー93aが下がった状態、すなわち、チャック部91が開いた状態のとき、光センサ97の光軸上にシャッタ101が位置していない。このため、図10(b)に示すように、光センサ97の光が遮光されずに、受光部97bでその光を検知できる。すなわち、光センサ97の出力に基づいて制御部61は、チャック部91が閉じていることを検知する。
このように、本実施形態における金型駆動装置33では、複数の金型駆動機構76の全てのチャック部91が開いている状態を、1つの光センサ97で検知している。これにより、部材の取り付け、取り外し時の破損を確実に防止することができる。
例えば、伝動軸76aをチャック部91に把持させるために伝動軸76aをチャック部91に近づけるときには、チャック部91が閉止状態になっていると伝動軸76aが衝突してしまい、伝動軸76aに接続された部材や爪部92が破損してしまうおそれがある。また、伝動軸76aをチャック部91から取り外すために伝動軸76aをチャック部91から離すときには、チャック部91が閉止状態になっていると伝動軸76aが衝突してしまい破損のおそれがある。このように、1つの光センサ97で全てのチャック部91が開いている状態を検出しているため、例え1つのチャック部91のみが閉止状態となっているときでも検知することができ、伝動軸76aなどが破損する事態を確実に防止することができる。
ここで、上金型70に金型駆動装置33が取り付けられている状態から、部材を取り外す方法について説明する。まず、ダミーモジュール部Gの空間において、図4に示すように、上金型70の内部に設けられたテーパプレート75に、金型駆動機構76のチャック部91によって把持された伝動軸76aが接続されているとする。このとき、図8および図10(a)を参照して説明したように、光センサ97では、チャック部91が閉じた状態であることを検知している。この場合、この検知情報が出力された制御部61は、図4に示すようにレール104の凹部106aに凸部105aを嵌め込むように、シリンダ105の凸部105aを伸ばすように制御する。これにより、金型駆動機構76の移動が規制されレール104にロックされる。
続いて、図9に示すように、全てのレバー93aの切り換えることによりチャック部91を開いて、伝動軸76aの他端と動力部76bとが非接続の状態とする。このとき、図9および図10(b)を参照して説明したように、光センサ97では、チャック部91が開いた状態であることを検知している。この場合、制御部61は、金型駆動機構76の移動の規制を中断する。具体的には、図11に示すように、レール104の凹部106aからシリンダ105の凸部105aを抜くように、シリンダ105の凸部105aを縮ませる。これにより、金型駆動機構76はレール104からロックが解除される。
続いて、支持ロッド107に金型駆動機構76を固定するボルト107a(図5参照)を取り外して金型駆動機構76を移動可能とする。図12に示すように、解除された金型駆動機構76を上金型70から遠方にスライドさせた後、レール104の凹部106bへシリンダ105の凸部105aを嵌め込むように、シリンダ105の凸部105aを伸ばす。これにより、金型駆動機構76はレール104でロックされる。このように、金型駆動機構76が金型から離れているので、上金型70から伝動軸76aを取り外すための作業スペースを確保することができる。
続いて、支持ロッド107を上金型70から取り外し、伝動軸76aを取り外すと、図13に示すような状態となる。次いで、キャビティインサート73、テーパプレート75、チェイスブロック72などの金型部材を取り外すと、図14に示すような状態となり、金型部材の取外しが完了する。
このように、金型駆動装置33において、伝動軸76aや、金型部材を取り外すための作業スペースを、金型側方に確保することができるため、金型部材の取り付け、取り外しを簡単に行うことができる。このため、金型駆動装置33を用いた樹脂モールド装置1では、成形品2bの生産性を向上することができる。
なお、図4、図11〜図14で説明した順序と、逆の順序で金型駆動機構76などの取付けを行うことができる。概略すると、まず、上金型70に金型駆動機構76を取り外した状態(図14参照)から、金型部材(チェイスブロック72、キャビティインサート73、テーパプレート75)を取り付ける(図13参照)。次いで、伝動軸76a、支持ロッド107を取り付ける(図12参照)。次いで、制御部61にて、チャック部91が開いていることを検知した後、レール部104の凹部106bからシリンダ105の凸部105aを抜くように、凸部105aを縮ませる。これにより、筐体102(動力部76b)はレール104からロックが解除されるので、上金型70側へスライドさせる(図11参照)。次いで、レール104の凹部106aへシリンダ105の凸部105aを嵌め込むように、シリンダ105の凸部105aを伸ばすことによって、筐体102(動力部76b)はレール104でロックされる(図4参照)。さらに、チャック部91によって伝動軸76aを把持することによって、上金型70に金型駆動機構76を取り付けることができる。この際に、上述したような衝突によって伝動軸76aに接続された部材や爪部92が破損してしまう事態が確実に防止される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施形態では、上金型70の金型駆動機構76を備える金型駆動装置33について説明したが、下金型80の金型駆動機構86を備える金型駆動装置34も同様の構成(例えば、伝動軸86aおよび動力部86bはそれぞれ伝動軸76aおよび動力部76bに対応する)とすることができる。
また、上金型70と同様に、複数の金型駆動機構を備える金型駆動装置34で下金型80を挟むように2組設設ける構成を採用することもできる。例えば、上金型70と下金型80との両方を同様の構成としてもよく、キャビティ73aのそれぞれに対して個別の被成形品2aの基板3に応じて板厚調整する構成としてもよい。この場合、基板3の厚みに応じてクランプ圧を適切に調整して被成形品2のそれぞれにおけるフラッシュバリや破損などを確実に防止することができる。さらに、また、下金型80のみに金型駆動装置34を2組設設ける構成として、下キャビティの金型構成を採用することもできる。
また、前記実施形態では、チャック部91は、伝動軸76aに接する一端部と、チャック部91を開閉するための回転軸を有する他端部とからなる爪部92で構成した場合について説明したが、伝動軸76aを把持できるものであれば良い。例えば、突起状態と平坦状態となる上下動可能な爪部(ブッシュ)でチャック部を構成し、突起状態のとき爪部が閉まり伝動軸を把持し、平坦状態のとき爪部が開くようにしても良い。
また、前記実施形態では、動力部76bとして、サーボモータと、減速機と、ボールネジとを有して構成する場合について説明したが、直動駆動できるものであれば良い。例えば、動力部としてリニアアクチュエータを用いても良い。
また、前記実施形態では、図7を参照して、センターブロック側のテーパプレート75の厚みを厚くする場合について説明したが、センターブロック71側の厚みを薄くなるように形成してもよい。この場合、上述の方法とは逆の向きに伝動軸76aを進退させる操作を行うことでバックラッシュの影響をなくすことができる。
また、前記実施形態では、トランスファ成形装置に本発明の金型駆動装置を適用した構成について説明したが、圧縮成形装置に前述の実施形態に示すようなキャビティインサート73を型開閉方向に変位させる構成を採用することもできる。このような構成により、圧縮成形装置においてもキャビティの深さを正確に制御することができ、正確な厚みの成形品を製造することができる。この場合にも、上キャビティにしてもよく下キャビティにしてもよい。
また、本発明の金型駆動装置を用いてフリップチップボンディングする構成としてもよい。この場合、キャビティの深さを正確に制御できるため、フリップチップ型の搭載部品やバンプの破損や搭載部品の上面へのフラッシュバリを防止して高品質なボンディングを行うことができる。なお、このボンディングと並行してボンディングエリアを樹脂で封止する構成としてもよい。
33、34 金型駆動装置
70 上金型
72 チェイスブロック
73 キャビティインサート
75 テーパプレート
76 金型駆動機構
76a 伝動軸
76b 動力部
91 チャック部
92 爪部
93 リンク機構
93a レバー
94 スリーブ
96 冷却管
102 筐体
104 レール
111 サーボモータ
112 カムホロワ
113 減速機
114 ボールネジ
A 被成形品の供給部
B 被成形品の厚さ計測部
C プレス部
D 成形品の収納部
E 搬送機構
F プリヒート部

Claims (10)

  1. 金型の内部に組み入れられ、キャビティインサートを型開閉方向に変位させるテーパプレートに対して、動力を伝える金型駆動装置であって、
    動力源となる動力部と、
    一端が前記金型の内部で前記テーパプレートに接続され、他端が前記金型の外部で前記動力部と接続される伝動軸と、
    前記動力部に設けられ、前記伝動軸を脱着するチャック部と
    を有する駆動機構を備えており、
    前記駆動機構が、前記伝動軸の軸方向に前記テーパプレートを移動させて、前記キャビティインサートを型開閉方向に変位させることを特徴とする金型駆動装置。
  2. 請求項1記載の金型駆動装置において、
    前記駆動機構は、前記チャック部の開閉を行うリンク機構を有しており、
    前記リンク機構を構成するレバーの切り換えによって前記チャック部の開閉を行うことを特徴とする金型駆動装置。
  3. 請求項2記載の金型駆動装置において、
    前記チャック部は、前記伝動軸に接する一端部と、前記チャック部を開閉するための回転軸を有する他端部とからなる爪部を有しており、
    前記駆動機構は、前記リンク機構に接続され、前記爪部を内部で嵌め込むスリーブを有しており、
    前記レバーの切り換えにより前記スリーブがスライドすることによって前記チャック部の開閉を行うことを特徴とする金型駆動装置。
  4. 請求項2または3記載の金型駆動装置において、
    前記駆動機構は、前記リンク機構に連動するシャッタを有しており、
    前記駆動機構が、前記伝動軸の軸方向である第1方向と交差する第2方向に、並列に複数設けられており、
    前記第2方向に光軸を有する光センサを備えており、
    前記光センサの光軸上に、複数の前記駆動機構のシャッタのすべてが設けられるようになっており、前記光センサが、前記駆動機構のシャッタによる遮光の有無で前記チャック部の開閉を検知することを特徴とする金型駆動装置。
  5. 請求項4記載の金型駆動装置において、
    複数の前記駆動機構の動力部を、内部に設ける筐体と、
    複数の前記駆動機構の動力部のそれぞれに設けられる複数の冷却管と
    を備えており、
    前記筐体の外部から前記動力部の周囲を通して前記筐体の内部まで設けられた前記冷却管によって、冷却用の気体を循環させることを特徴とする金型駆動装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の金型駆動装置において、
    前記駆動機構を前記伝動軸の軸方向である第1方向にスライドさせるレールを備えていることを特徴とする金型駆動装置。
  7. 請求項6記載の金型駆動装置において、
    前記駆動機構を前記レールで固定するロック機構を備えていることを特徴とする金型駆動装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の金型駆動装置において、
    前記動力部は、サーボモータと、前記サーボモータと接続された減速機と、前記減速機と接続されたボールネジとを有しており、
    複数の前記駆動機構の動力部のそれぞれに設けられる複数の給脂管を備えており、
    前記給脂管の一端から他端側に設けられた前記ボールネジに給脂することを特徴とする金型駆動装置。
  9. 請求項8記載の金型駆動装置において、
    前記金型の所定の開閉回数ごとに、前記伝動軸を把持した状態で、前記ボールネジをフルストロークで駆動させることを特徴とする金型駆動装置。
  10. 請求項9記載の金型駆動装置において、
    前記キャビティインサートおよび前記テーパプレートは、前記金型のチェイスブロックに組み入れられており、
    前記チェイスブロックの内壁と前記テーパプレートとの間には、前記伝動軸の軸方向に隙間が設けられており、
    前記チェイスブロックの内壁に前記テーパプレートを接触させた位置を、前記テーパプレートをスライドさせるための基準位置として設定し、前記テーパプレートが前記キャビティインサートを型開閉方向に変位させることを特徴とする金型駆動装置。
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