JP5621108B1 - 炭酸泉製造器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】炭酸ガスの浴湯内への溶解量が高く、発泡時間が長く、ガスボンベ及び浴槽外から浴槽への炭酸ガス混合湯の循環ポンプ等の設備を不要とする炭酸泉製造器具を提供する。【解決手段】容器1と、この容器1の下部に設置され、容器内の液体を撹拌する水中撹拌ポンプ4とを有する。容器1内には、JIS規格のメッシュ番号で20かそれより細かい網籠状の漉し器5,7が設置されている。上段の第1の漉し器5よりも、下段の第2の漉し器7の方が、メッシュが細かい。そして、漉し器5内に、アルカリ炭酸塩粉末及び/又は酸成分粉末を投入し、撹拌ポンプ4により、温水と原料粉末(アルカリ炭酸塩粉末、酸成分粉末)とを撹拌混合することにより、人工炭酸泉を得る。【選択図】図1

Description

本発明は、炭酸泉を人工的に作る炭酸泉製造器具に関し、特に、高圧ガスボンベを使用して製造した場合と同等の1000ppm以上の高濃度の炭酸泉を製造できる炭酸泉製造器具に関する。
一般家庭、銭湯、ホテル、温泉、エステサロン、スポーツ施設等の温浴施設において、浴槽又は足湯槽等の温水の中に、炭酸ガスを溶け込ませることにより、炭酸ガスによる血行促進効果が得られる。従来、温水の中に炭酸ガスを溶け込ませるためには、炭酸ガスの高圧ガスボンベから、炭酸ガスを温水中に吹き込む方法が多く採用されている。
特許文献1においては、炭酸ガスボンベから炭酸ガスをタンク内に供給し、タンク内で、プロペラの回転によりタンク内の温水と炭酸ガスとが撹拌混合される。特許文献2においては、浴槽からの温水を炭酸ガス溶解器内に供給すると共に、炭酸ガスボンベからの炭酸ガスを前記炭酸ガス溶解器内に送り込み、炭酸ガス溶解器内で、温水中に炭酸ガスを溶解させることにより、温水中に炭酸ガスを効率よく取り込む方法が開示されている。一方、特許文献3においては、有機酸と炭酸塩を含有する固形浴用剤組成物が開示されており、この固形物を湯中に投入することにより、炭酸ガスによる温浴効果を得ることが開示されている。
特許文献4には、操作片52をつまんで撹拌翼51を回転させる撹拌機構5を収容体1内に設け、この撹拌機構5により、収容体1内の入浴剤Bを湯中に拡散させる入浴剤拡散器が開示されている。特許文献5には、本体内に設けられた吸水ポンプ6により、外部の水を吸入口6aを介して吸入し、吐出口6bから吐出し、吐出口から吐出された水を、導水管7により、前記本体の上部に導き、本体上部に設けられたフィルタ13により、前記導水管から吐出された水をろ過するろ過器が開示されている。更に、特許文献6には、容器に、湯と、炭酸水素ナトリウムの粉末とクエン酸の粉末と入れて、高濃度の炭酸温水を生成することが開示されている。
特開平5−23559号公報 特開平7−313855号公報 特許第4014546号公報 登録実用新案第3030884号公報 実願平01−016580号(実開平02−108709号)のマイクロフィルム 特開2009−142619号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の従来技術は、浴槽の外に、高圧炭酸ガスボンベを設置し、炭酸ガス溶解器内で温水に炭酸ガスを混合したり、タンク内でプロペラ撹拌して温水に炭酸ガスを混合させた後、この炭酸ガス添加湯を、循環ポンプで浴槽まで運搬する必要がある。このため、特許文献1及び2においては、設備が大がかりとなり、設置コストが高いという問題点がある。また、特許文献3に記載の従来技術においては、炭酸ガスを発生する固形物からなる浴用組成物が開示されているが、この従来技術においては、固形物を湯中に投入することにより、湯中で炭酸ガスを発生させるものであるので、炭酸ガスの湯への混合力が低いという問題点がある。また、特許文献3に記載された炭酸入浴剤の組成物は、フマル酸及びリンゴ酸の有機酸と、炭酸ナトリウムとを含有するものであるが、これらの配合剤は、ブリケット又は錠剤等の固形に成形するために、多くの化学物質(薬剤)及び接着剤を使用している。このため、固形浴用組成物を浴湯に投入した際に、不溶解物が発生しやすく、この不溶解物が浴湯内に残留し、浴湯に濁りを発生させ、浴槽にぬめりが付着する等の問題点がある。そして、この固形物は、浴湯中へ溶けにくく、従って炭酸ガスの浴湯中への溶解量が低いと共に、炭酸ガスの発泡粒子も粗く、発泡効果の持続時間が比較的短い等の問題点がある。また、特許文献4に記載された入浴剤拡散器は、入浴剤を湯中に溶解させるものであり、炭酸ガスを発生させるものではない。特許文献5に記載されたろ過器は、風呂垢を取り除くろ過器であり、炭酸ガスを発生させるものではない。更に、特許文献6には、炭酸温水による美容方法が開示されているが、浴湯内への炭酸ガスの溶解量を増大させる技術を開示するものではない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、炭酸ガスの浴湯内への溶解量が高く、発泡時間が長く、ガスボンベ及び浴槽外から浴槽への炭酸ガス混合湯の循環ポンプ等の設備を不要とする炭酸泉製造器具を提供することを目的とする。
本願第1発明に係る炭酸泉製造器具は、
上面が開口し、側面に液体を内部に導入するための孔が形成された容器と、
この容器内に設けられ、上端に粉体を装入するための開口が形成された籠状をなし、JIS規格のメッシュ番号で20かそれより細かい網で構成された漉し器と、
前記容器の下部に設置され、前記容器の下部の連結口から、前記容器内の液体を下方に吸引して、容器外に排出することにより、前記容器の内外の液体を撹拌する水中撹拌ポンプと、
を有し、
前記漉し器内に、アルカリ炭酸塩物質及び/又は酸成分物質を投入し、前記容器を液体中に浸水することにより、人工炭酸水を得るようにしたことを特徴とする。
本願第2発明に係る炭酸泉製造器具は、
上面が開口し、側面の少なくとも一部が液体を透過する細孔を持つ透水部材で構成された容器と、
この容器内に設けられ、上端に粉体を装入するための開口が形成された籠状をなし、JIS規格のメッシュ番号で20かそれより細かい網で構成された漉し器と、
前記容器の下部に設置され、前記容器の下部の連結口から、前記容器内の液体を下方に吸引して、容器外に排出することにより、前記容器の内外の液体を撹拌する水中撹拌ポンプと、
を有し、
前記漉し器内に、アルカリ炭酸塩物質及び/又は酸成分物質を投入し、前記容器を液体中に浸水することにより、人工炭酸水を得るようにしたことを特徴とする。
本願第3発明に係る炭酸泉製造器具は、
上面が開口し、側面に液体を内部に導入するための孔が形成された容器と、
この容器内に設けられ、上端に粉体を装入するための開口が形成された籠状をなし、JIS規格のメッシュ番号で20かそれより細かい網で構成された漉し器と、
前記漉し器を嵌合することにより、前記漉し器と前記容器の側面との間に介在して流体の流れを阻止する規制板と、
前記容器の下部に設置され、前記容器の下部の連結口から、前記容器内の液体を下方に吸引して、容器外に排出することにより、前記容器の内外の液体を撹拌する水中撹拌ポンプと、
を有し、
前記漉し器内に、アルカリ炭酸塩物質及び/又は酸成分物質を投入し、前記容器を液体中に浸水することにより、人工炭酸水を得るようにしたことを特徴とする。
本願第4発明に係る炭酸泉製造器具は、
上面が開口し、側面の少なくとも一部が液体を透過する細孔を持つ透水部材で構成された容器と、
この容器内に設けられ、上端に粉体を装入するための開口が形成された籠状をなし、JIS規格のメッシュ番号で20かそれより細かい網で構成された漉し器と、
前記漉し器を嵌合することにより、前記漉し器と前記容器の側面との間に介在して流体の流れを阻止する規制板と、
前記容器の下部に設置され、前記容器の下部の連結口から、前記容器内の液体を下方に吸引して、容器外に排出することにより、前記容器の内外の液体を撹拌する水中撹拌ポンプと、
を有し、
前記漉し器内に、アルカリ炭酸塩物質及び/又は酸成分物質を投入し、前記容器を液体中に浸水することにより、人工炭酸水を得るようにしたことを特徴とする。
これらの炭酸泉製造器具において、例えば、
前記漉し器は、
メッシュが粗い上段の第1漉し器と、
メッシュが前記第1漉し器よりも細かい下段の第2漉し器と、
を有するように構成することができる。また、本発明の炭酸泉製造器具は、前記容器を湯中に浮かす浮き体を有することもできる。
本発明によれば、炭酸ガスボンベから炭酸ガスを吹き込んだ場合と同様以上の高濃度の炭酸ガス濃度が得られ、大がかりな設備が不要で、容易に高濃度の炭酸ガスを含む炭酸泉を得ることができ、しかも、炭酸ガスの発泡状態を長時間維持できるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態を示す正面図である。 本発明の第2実施形態を示す正面図である。 本発明の第3実施形態を示す正面図である。 本発明の第4実施形態を示す正面図である。 本発明の第5実施形態を示す正面図である。 本発明の第6実施形態を示す正面図である。 本発明の第7実施形態を示す正面図である。 本発明の第8実施形態を示す正面図である。 本発明の第9実施形態を示す正面図である。 本発明の第10実施形態を示す正面図である。 本発明の第11実施形態を示す正面図である。 本発明の第12実施形態を示す正面図である。 本発明の第13実施形態を示す正面図である。 本発明の第14実施形態を示す正面図である。 本発明の第15実施形態を示す正面図である。 本発明の第16実施形態を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る炭酸泉製造器具を示す正面図である。容器1は、上部及び下部に開口部がある筒状(例えば、円筒状)をなし、その上縁部に、リング状の浮き体3が嵌合されている。この浮き体3は、容器1の上縁部にねじ込み又は磁着等の方法で、着脱可能に取り付けられており、この浮き体3が浴槽内の浴湯により浮力を受け、浮き体3により、容器1を含めた本実施形態の製造器具が浴湯に浮遊するようになっている。
容器1内には、上段に第1漉し器5が配置され、下段に第2漉し器7が配置されている。上段の第1漉し器5は、金網によりかご形に構成されており、この第1漉し器5の上縁部は、若干外側に曲げられてフランジ5aを構成している。また、浮き体3の上縁部は、若干内側に曲げられて同様にフランジ3aを構成していて、フランジ5aをフランジ3a上に重ねて両者を接合することにより、第1漉し器5が浮き体3に支持され、ひいては、容器1に支持されている。更に、容器1内には、段部8が容器1に固定されており、第2漉し器7の上縁部が外側に曲げられてフランジ7aを構成していて、このフランジ7aが段部8に固定されて第2漉し器7が段部8、ひいては容器1に支持されている。容器1には、その上部に、浴槽内の浴湯を容器1内に導入する。
この容器1の下部には、水中撹拌ポンプ4が、容器1に対して着脱可能に取り付けられている。容器1の下部には、開口部9が設けられており、撹拌ポンプ4は、開口部9を介して、容器1内と連通している。そして、この撹拌ポンプ4は、例えば、羽根が3000〜4000ppmで回転して水流を形成し、開口部9を介して、容器1内の温水を吸引し、撹拌ポンプ4の底部から浴湯に噴出することにより、容器1内の温水を撹拌混合する。この撹拌ポンプ4は、有線の電源コードを介して給電してもよいが、電池を内蔵して、電池により給電するようにした方が、浴槽内に設置する器具として好ましい。水中撹拌ポンプ4は、水中で安全に使用するために、つまり、感電及び火災等の発生の危険を防止するために、電気用品安全法による適合検査に合格し、PSEマークを取得している製品を使用することがある。この場合には、浴槽内の湯に入浴しながら、又は足湯につかりながら、本実施形態の器具を使用しても、感電等の危険性が全くなくなり、安全に水中撹拌ポンプ4を使用することができる。なお、撹拌ポンプ4は、容器1内の温水を吸引して、撹拌ポンプ4の底部から、温水を浴槽内の浴湯内に噴出することにより、浴湯を湯槽から容器1内に循環させて、浴湯(温水)を撹拌する。
第1漉し器5には、蓋6が取り付けられるようになっている。この蓋6は下面に円筒状の足部が形成されており、この足部を第1漉し器5の上縁部に嵌合することにより、容器1から離脱しないように取着される。
第1漉し器5の編み目の粗さは、JIS規格で、メッシュ番号が20か、それよりも細かい(つまり、メッシュ番号が20以上)ものであることが必要である。好ましくは、第1漉し器5の粗さは、メッシュ番号で30番程度である。そして、第2漉し器7は、この第1漉し器5よりも、更に編み目が細かく、メッシュ番号が大きなものである。メッシュ番号が20番の場合は、線間の目開きの最小値(最小の目開き)が0.77mm、メッシュ番号が30番の場合は、線間の目開きの最小値(最小の目開き)が0.51mmである。
次に、上述の如く構成された本実施形態の炭酸泉製造器具の動作について説明する。炭酸泉生成用の粉末は、アルカリ炭酸塩の粉末と、酸成分の粉末であり、これらの粉末は、個別に、例えば、小袋内に収納されて、分包状態で用意される。アルカリ炭酸塩粉末としては、炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム等のアルカリ物質を粉末状にしたものを使用することができ、酸成分粉末としては、クエン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、ホウ酸等の酸物質を粉末状にしたものを使用することができる。このアルカリ炭酸塩粉末と酸成分粉末とは、単位使用量毎に計量され、個別に袋詰めされて、これらの2種の袋を更に1つの袋に詰めて供給される。また、これらの炭酸ガス生成用材料以外に、粉末状の着香剤又は着色剤等を適量計量した分包を用意して、これらを浴湯中に供給することも可能である。
なお、アルカリ炭酸塩粉末と、酸成分粉末とは、夫々食品添加物として一般に市販されている安全な成分のものを使用することが好ましい。これらの安全な成分粉末を容器に詰めたものを用意し、この容器から計量カップで等にて所定量づつ取り出すことにより、単位使用量の粉末を用意することとしてもよい。
本実施形態においては、先ず、アルカリ炭酸塩粉末が所定量入った原料袋と、酸成分粉末が所定量入った原料袋とを、用意し、内部の粉末を上段の第1漉し器5内に投入する。このとき、収納されている原料粉末の量が異なる原料袋を使用することにより、アルカリ炭酸塩粉末の量と、酸成分粉末の量との比率を変更することができ、これにより、得られる人工炭酸泉の塩基度pHを弱酸性、中性、弱酸性に適宜調整することができる。
原料粉末を第1漉し器5内に投入した後、蓋6を第1漉し器5に被せ、炭酸泉製造器具を浴槽内の浴湯に浸漬する。原料粉末の投入は、アルカリ炭酸塩粉末と酸成分粉末とで、同時でも良いし、一方の投入から時間をおいて他方を投入してもよい。このとき、浮き体3により、炭酸泉製造器具がその頭部を水面から上に出した状態で、湯中に浮遊する。そうすると、孔2から浴槽内の温水が容器1内に進入してくる。そして、水中撹拌ポンプ4を駆動して、容器1内の温水を撹拌すると、この撹拌ポンプ4により、温水の高速回転水流が得られ、容器1内の温水が下方に吸引される。これにより、第1漉し器5内に投入され、金網状の第1漉し器5内に受け止められていた原料粉末が、高速回転する水流に撹拌混合され、更に、水流により孔2を介して容器1内に導入されてくる温水と撹拌混合されて、原料粉末が温水中に溶解して、原料が溶け込んだ溶液となる。
一方、この溶液中の第1漉し器5のメッシュを通過した原料粉末は、その下方に配置された第2漉し器7で、一旦受け止められ、高速水流により撹拌混合され、温水中に溶解する。第1漉し器5より粗い原料粉末は、第1漉し器5に留まり、温水に溶け込んで第1漉し器のメッシュよりも小さくなるまで、撹拌混合される。また、第2漉し器7より粗い原料粉末は、第2漉し器7に留まり、温水に溶け込むまで撹拌混合される。このようにして、原料粉末が温水中に高効率で溶け込む。この水中撹拌ポンプ4の回転水流による温水の撹拌及び循環を繰り替えすことにより、温水中で、アルカリ炭酸塩粉末と、酸成分粉末とが混合されて反応し、炭酸ガスが発生する。このようにして発生した炭酸ガスは、撹拌ポンプ4により吸引されて、容器1の底部から浴槽内の浴湯中に供給され、浴湯中に高濃度の炭酸ガスを含む人工炭酸泉が供給される。このようにして、炭酸ガス溶解濃度が1000ppm(浴湯1リットル中に炭酸ガスが1g溶けたもの)以上の高濃度の人工炭酸泉を、短時間に得ることができる。また、大がかりな装置及び炭酸ガスボンベが不要である。
これに対し、単に原料粉末を浴槽内の浴湯中に投入しただけでは、アルカリ炭酸塩粉末及び酸成分粉末は、浴槽の湯面近傍で接触して反応し、激しく発泡する。この発泡により、炭酸ガスが飛散してしまい、浴槽内の温水中に、炭酸ガスが溶け込む量が極めて少ないという問題点がある。一方、本発明のように、容器1内で、温水とアルカリ炭酸塩粉末と酸成分粉末との撹拌混合により発生する炭酸ガスは、温水中に高効率で溶け込み、炭酸ガスの発泡の維持時間が極めて長いという利点がある。
また、本実施形態においては、炭酸泉製造器具が湯面に浮いているので、蓋6の部分が湯面上に位置している。このため、原料粉末が消失した場合は、蓋6を開けることにより、容易に原料粉末を補給することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図2は、本発明の第2実施形態に係る炭酸泉製造器具を示す正面図である。本実施形態においては、筒状の容器11内に籠状の金網からなる漉し器15が固定されている。この漉し器15の編み目の粗さは、JIS規格で、メッシュ番号が20か、それよりも細かい(つまり、メッシュ番号が20以上)ものである。容器11は、金網状の素材(多数の細孔を有する)で構成されており、この容器11の金網壁を挿通して、浴湯が容器11内に出入りすることができる。
容器11の上縁部は、筒状の補強部12が設けられている。また、蓋16にはその外周部に足部16aから適長間隔をおいて、縁部周壁16bが設けられていて、この縁部周壁16bと足部16aとの間に、受け部13が形成されている。この受け部13を容器11の上端補強部12に嵌合することにより、蓋16が容器11に取り付けられる。
本実施形態においても、容器11の下部に、水中撹拌ポンプ4が取り付けられる。そして、容器11の下部に設けた開口部9を介して、容器1内の温水が、水中撹拌ポンプ4により撹拌混合される。
次に、上述のごとく構成された本実施形態の動作について説明する。本実施形態においては、アルカリ炭酸塩粉末と、酸成分粉末とを漉し器15内に装入し、蓋16を、受け部13に容器11の上縁部及び補強部12を嵌入することにより、容器11の上部に取り付ける。その後、この炭酸泉製造器具を浴槽内の浴湯内に浸漬し、撹拌ポンプ4を駆動する。容器11を浴湯内に浸漬すると、浴湯は、容器11の細孔を通過して容器11内に進入してくる。そして、漉し器15内の原料粉末が漉し器15に受け止められた状態で、浴湯に浸漬するが、この浴湯は、撹拌ポンプ4により撹拌されていて、高速水流が生じており、原料粉末は、浴湯に撹拌混合される。これにより、アルカリ炭酸塩粉末と酸成分粉末とが反応して、炭酸ガスが発生し、この炭酸ガスが浴湯(温水)内に溶け込む。炭酸ガスが溶け込んだ温水は、容器11の細孔を介して容器11外に供給され、浴槽内に高濃度で炭酸ガスが溶け込んだ炭酸泉が得られる。
本実施形態では、容器11は浴湯内に浸漬させてしまうので、アルカリ炭酸塩粉末と、酸成分粉末とからなる原料粉末は、当初漉し器15に投入するだけであり、第1実施形態とは異なり、補給できないので、当初に大量の原料を漉し器15に投入する必要がある。一方、本実施形態においては、容器11の全周面の多数の細孔から温水が出入りするので、この容器11に対して出入りする温水の量が多い。このため、漉し器15内の原料が第1実施形態に比して大量であっても、大量の温水の供給により、容易に原料を温水に溶解することができる。
本実施形態では、炭酸泉製造器具は浴湯内に浸漬され、浴湯の下部(浴槽底部)から炭酸泉が供給される。このため、この炭酸泉製造器具から供給される炭酸泉を浴湯の全体に均一に供給しやすくなる。
なお、本実施形態においては、蓋16を上下逆さまにし、足部16aに囲まれた空間に、アルカリ成分粉末と酸成分粉末とを載置し、この蓋16の上に、容器11を同様に逆さまにして蓋16に容器11を装着して炭酸泉製造器具を組み立て、その後、この炭酸泉製造器具を浴湯内に浸漬し、水中撹拌ポンプ4を駆動することとしてもよい。
次に,本発明の第3実施形態について説明する。図3は、本実施形態の炭酸泉製造器具を示す正面図である。本実施形態は、図1に示す第1実施形態の変形例であり、上段の第1漉し器5の下部を、下段の第2漉し器7内に若干挿入し、容器1の長さ(高さ)を短くしたものである。本実施形態においては、浮き体3が設けられていないが、この炭酸泉製造器具を浴湯内に浸漬することにより、浴湯の底部で炭酸泉が製造される。なお、本実施形態においても、浮き体3を容器1に設置して、浴湯の湯面に炭酸泉製造器具を浮かせて使用してもよい。
次に、図4に基づいて、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、漉し器5を一段に設けた場合のものである。このように、漉し器5は、1段であっても、原料粉末を温水中に高効率で溶解することができる。
アルカリ炭酸泉の粉末及び酸成分の粉末を漉し器5等の中に投入し、その後、炭酸泉製造器具の全体を、湯槽内に浸漬すると、浸漬直後に激しく炭酸ガスが発泡し、炭酸ガスの損失(湯中に炭酸ガスが進入せずに湯面から湯槽外に排出されることによる損失)が比較的大きくなりやすい。そうすると、炭酸ガスの発生持続時間が短くなる。本発明においては、水中攪拌ポンプが容器1の下部に連結されており、容器1の下部の開口部9を介して、容器1内の液体(湯)を容器1の下方に吸引するから、容器1内で発生した炭酸ガスは、液流にのって下方に流れ、撹拌ポンプ4から、湯槽内の湯の深部に供給される。このため、器具内で炭酸ガスが激しく発泡しても、液流は下方に向いているので、炭酸ガスも湯槽内に導入され、炭酸ガスの損失は少ない。
この炭酸ガスの損失を、漉し器内への粉末の供給方法を、同時供給ではなく、時系列的に供給することにより、抑制することもできる。即ち、先ず、例えば、アルカリ炭酸塩の粉末を、本発明の炭酸泉製造器具を使用して湯中に投入攪拌して溶解しておくか、本発明の炭酸泉製造器具を使用せずに、単に湯中に投入して溶解しておき、その後、本発明の炭酸泉製造器具を使用して、漉し器内に酸成分を装入し、器具を湯中に浸漬することにより、水中攪拌ポンプによって、酸成分を既に湯中に溶解しているアルカリ炭酸塩と反応させることができる。このように、先に、アルカリ炭酸塩を湯に溶解しておき、その後、本発明の製造器具を使用して、酸成分の粉末を湯中に溶解させることにより、アルカリ炭酸塩と酸成分とを反応させることによって、炭酸ガスの生成は、緩く、穏やかになり、炭酸ガスの湯中への溶解を効率化することができる。なお、上述のように、先にアルカリ炭酸塩物質の粉末を湯に溶解し、その後、酸成分の粉末を湯に溶解する場合に限らず、逆に、先に、酸成分の粉末を湯に溶解しておいても良い。
更に、本発明はこれに限らず、例えば、以下に示す実施形態のように、規制部材を設けることにより、炭酸ガスの激しい発泡による炭酸ガスの損失を抑制することができる。
次に、本発明の第5実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態は、図5に示すように、漉し器5を取り囲むように、円筒状の規制部材21を設けたものである。容器1の上縁部は、容器1の上面開口部を形成する基部20の下面に固定されており、同様に、第1漉し器5はその上端のフランジ5aが規制部材21の上面に固定されている。そして、規制部材21も、その上端で、基部20の下面に固定され、基部20から垂下されている。
本実施形態において、漉し器5内にアルカリ炭酸塩の粉末と酸成分の粉末とを装入して、容器1を湯中に浸漬すると、容器1の孔2を介して、湯槽内の湯が容器1内に進入し、更に、撹拌ポンプ4により、容器1内の湯を下方に吸引すると、湯が容器1の孔2から容器1内を通り、撹拌ポンプ4の下方から湯槽に戻される湯の循環経路が形成され、湯槽内の湯と、容器1内の湯とが撹拌混合される。このとき、漉し器5内の粉末が湯に溶けることにより、アルカリ炭酸塩と酸成分とが反応して、炭酸ガスが激しく発泡するが、この発泡は、漉し器5を取り囲む規制部材21により規制されて、孔2から逆流してしまうことがない。このため、生成した炭酸ガスは、アルカリ炭酸塩と酸成分とが反応した時点では、激しく発泡するものの、撹拌ポンプ4による液流により、湯槽の深部に導かれ、湯に長時間接触することにより、湯中に高効率で溶け込む。このため、炭酸ガスの溶解量が高い。なお、本実施形態では、孔2から容器1内に進入した湯は、規制部材21の下端を回り込んで、湯槽内の湯面と同一面に達し、漉し器5がこの容器1内の湯に浸漬されることになる。浮き体3が設置されている場合は、この漉し器5が浸漬する湯面は、湯槽内の湯面と同一面であるが、浮き体3がない場合(図2,図3のように)は、漉し器5は、湯中に沈んだ状態となるが、同様の効果を奏する。
次に、図6を参照して、本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態と同様の2段構成の第1漉し器5及び第2漉し器7を具備する製造器具において、円筒状の規制部材21を上段の第1漉し器5を取り囲むように設置したものである。湯槽内の湯を容器1内に導入する孔2は容器1の側面の上段にのみ設けられており、下段の第2漉し器7に対応する容器1の下段の側面には、孔2は設けられていない。よって、この場合は、上段の第1漉し器5と、容器1との間に、規制部材21を設けるだけで、炭酸ガスの発泡により、孔2を逆流して炭酸ガスが噴出することは抑制される。
次に、図7を参照して、本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態と同様に、容器11が、金網状の素材(多数の細孔を有する)で構成されており、この容器11の金網壁を挿通して、浴湯が容器11内に出入りすることができる。即ち、この容器11の側面の少なくとも一部は、湯を透過する細孔を持つ透水部材で構成されており、この透水部材の例として、金網状の素材がある。本実施形態においては、漉し器15の上端から下端までの全域を少なくとも取り囲むように、円筒状の規制部材42を設ける。この規制部材42は、その上端で円筒状の基部41を介して容器11に固定されている。そして、規制部材42には、その漉し器15より上方の位置に、孔43が設けられており、容器11の透水性部材を介して容器11内に進入した湯は、規制部材42の孔43を介して漉し器15内に進入する。そして、湯は、漉し器15内の粉末と混合されて、撹拌ポンプ14により下方に吸引され、湯槽内に循環供給される。このとき、漉し器15内でアルカリ炭酸塩の粉末と、酸成分物質の粉末とが、湯に溶解して相互に反応し、炭酸ガスが発生するが、激しく発泡する炭酸ガスは、規制部材42により遮蔽されて、容器11の金網状側壁から、外部に噴出することはない。よって、炭酸ガスは、湯と高効率で混合され、湯中に高効率で溶解する。
次に、図8を参照して、本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態は、図7に示す実施形態と同様に、容器11を、多数の細孔を有して液体を透過する素材で構成したものである。具体的には、金網状の素材を使用可能である。また、本実施形態は、規制部材45として、容器11の上端から下端まで延びる長寸の円筒状部材を使用し、この規制部材45の内部の比較的下部の位置に、漉し器15を設置したものである。また、蓋6は、その規制部材45内に挿入される部分の深さが深く、蓋6を上下逆にして、原料の粉末をこの蓋6の挿入部に載置した状態で、容器11を上下逆にして上から被せ、その後、容器11の全体を上下逆にして図8に示す状態にすることにより、蓋6内に載置されていた原料粉末は、容器11内に落下して、漉し器15内に収容される。本実施形態では、規制部材45は円筒状をなし、その下端に、円周方向に離隔して複数個の突起46が形成されており、この突起46が容器11の下壁に接触することにより、突起46間の部分で,隙間47が形成されている。また、規制部材45の上部には、円周方向に延びるスリット48が、複数個円周方向に離隔して形成されている。このように構成された本実施形態においては、蓋6を装着して、容器11の全体を浴槽の湯中に浸漬すると、金網状の素材で構成された容器11の側壁を透過して湯が容器11内に進入する、そして、この湯は、規制部材45の上部のスリット48及び下端の隙間47を介して、規制部材45内に進入する。スリット48から規制部材45内に進入した湯は、漉し器15内の原料粉末を溶解して、下方に吸引され、隙間47から規制部材45内に進入した湯と合流して、粉体が湯中に撹拌混合され、粉体が相互に反応して、炭酸ガスが生成する。この炭酸ガスは、激しく発泡するが、この発泡状態は、規制部材45内に留まり、容器11の側壁から湯槽内の湯中に逆流することはない。よって、炭酸ガスは、湯と高効率で混合され、湯中に高効率で溶解する。本実施形態においては、撹拌ポンプ4により湯(液体)を吸引すると、容器11内に進入した湯は、スリット48及び隙間47を介して、規制部材45内に流入する。このように、液流は、スリット48及び隙間47のような小さな開口を通過して流れるため、液流の流速は早く、粉体の撹拌混合が高効率で行われると共に、比較的整った流れとして、規制部材45内を下方に流れるので、生成した炭酸ガスが暴れることも抑制される。
次に、図9を参照して、本発明の第9実施形態について説明する。本実施形態は、図3に示す2段構成の実施形態において、図6と同様に円筒状の規制部材22を設けたものであるが、この規制部材22は、その下端を、段部8上の下段第2漉し器7のフランジ7aの上面まで伸ばしたものである。図9(b)に示すように、規制部材22は、円筒状をなし、その下端は、円周方向に複数個の突起23が、適長間隔で離隔して形成されている。そして、この規制部材22は、第2漉し器7のフランジ7aの上面に接触するように設置されているので、突起23がフランジ7aに接触し、突起23間の部分が、フランジ7aとの間で隙間24となっている。従って、本実施形態においては、孔2を介して容器1内に進入した湯は、規制部材22により容器1の中心部への進入が阻止されるが、規制部材22の下端の隙間24を介して容器1の中心部側に進入する。そして、隙間24を介して規制部材22の内側に進入した湯は、第1漉し器5内に進入し、第1漉し器5内のアルカリ炭酸塩物質の粉末と酸成分物質の粉末とを溶解して、両物質の反応を促進する。そして、反応生成物の炭酸ガスが激しく発泡するが、この炭酸ガスは、規制部材22により規制されて、容器1の孔2の近傍に逆流することはない。よって、孔2を逆流して炭酸ガスが容器1外に噴出してしまうことがなく、発生した炭酸ガスは、撹拌ポンプ4により下方に吸引されて、湯槽内の湯中に循環供給される。
次に、図10を参照して、本発明の第10実施形態について説明する。本実施形態は、図9に示す第9実施形態において、上段の漉し器5を削除し、円筒状の規制部材25の上部にスリット28を設けたものである。規制部材25は、規制部材22と同様に、その下端に、複数個の突起26を設けることにより、第2の漉し器7のフランジ7aとの間に複数個(3〜4カ所)の隙間27を設けている。更に、規制部材25は、その上部に、周方向に細く延びるスリット28を、周方向に複数個(3〜4カ所)設けている。これにより、孔2を介して容器1の上部内に進入してきた湯は、規制部材25の上部のスリット28と下部の隙間27とを介して、規制部材25内に入り、容器1の下部の漉し器7内のアルカリ炭酸塩物質及び酸成分物質の混合粉末を溶解する。これにより、湯中に溶解した粉末は、炭酸ガスを生成し、激しく発泡するが、この発泡は、規制部材25から外部には吹き出ることはない。本実施形態では、スリット28及び隙間27により、湯の流れが高度に規制されており、液流が容器1内を下降するように調整されている。換言すれば、スリット28は水中撹拌ポンプ4により吸引される液流の流量調整用手段となっており、スリット28の大きさを適宜変更することにより、液流の流量を制御することができる。
次に、図11を参照して、本発明の第11実施例について説明する。本実施形態は、図10に示す実施形態において、下段の第2の漉し器31を、上端開口の平坦な底部をもつ箱状に形成すると共に、円筒状の規制部材25の下部に、平坦な底部30aをもつ上段第1漉し器30を設置したものである。上段第1漉し器30の底部30aは、メッシュ番号で20かそれより細かい網で形成されている。また、同様の網で形成された下段第2漉し器31は、その上端フランジ31aが段部8上に固定されている。本実施形態においては、アルカリ炭酸塩物質及び酸成分物質の粉末は、第1漉し器30の底部30a上に載置され、この状態で、容器1が湯槽の湯中に浸漬される。そうすると、規制部材25の上部のスリット28から規制部材25内に進入した湯が、漉し器30の底部30a上の粉末を溶解し、下部の漉し器31に流れる。このとき、粉体を溶解した湯は、規制部材25の下端の隙間27を介して進入した湯と混合された後、漉し器31に至り、この漉し器31内で更に粉末が湯と混合撹拌される。この過程で、湯中の粉末が反応して、炭酸ガスが発生し、激しい発泡が生じるが、この発泡は規制部材25から外部に漏れることはない。
次に、図12を参照して、本発明の第12実施形態について説明する。本実施形態は、図11の実施形態において、上段の漉し器30を削除し、下段の漉し器31上に、メッシュ状のスポンジフィルタ又は糸くず状のマット等の濾過部材32を載置したものである。この濾過部材32により、湯中に分散した粉末のうち、大粒の粉末が濾過され、小粒になるまで、漉し器31上にとどまる。小粒の粉末は、濾過部材32及び漉し器31を透過して、撹拌ポンプ4により下方に吸引される。本実施形態では、生成した炭酸ガスの発泡状態がより均一となる。
次に、図13を参照して、本発明の第13実施形態について説明する。本実施形態は、図10の実施形態において、蓋6の代わりに、規制部材25を一体的に設けた蓋52を使用するものである。この蓋52は、図13(b)に示すように、規制部材25を一体的に設けたものである。即ち、蓋52は円板状をなし、その周縁部に円筒状の規制部材25が蓋52に垂直に設けられており、この規制部材25の上部には、円周方向に延びる複数個のスリット28が形成されており、規制部材25の下端には、突起26が円周方向に複数個形成されていて、この突起26間の部分が隙間27となっている。突起26は漉し器7のフランジ7aに接触し、従って、規制部材25の下端とフランジ7aとの間には、隙間27が形成される。そして、蓋52の周縁部には、リング状の基部51が固定されており、基部51の外縁部51aは下方に延びている。これにより、蓋52を容器1の上部に被せると、蓋52の基部51が容器1の上部上に支持され、外縁部51aが容器1の上部を嵌合して、蓋52が容器1上に装着される。また、蓋52の下面には、円筒状の粉体供給部33が、蓋52に垂直に設けられている。この粉体供給部33は、その外径が、円筒状の規制部材25の内径よりも、小さく、規制部材25と同軸的に蓋52に配置されている。本実施形態においては、蓋52を図13(b)の上下逆の状態に保持し、粉体供給部33内に原料の粉末を載置する。そして、容器1を図13(a)の上下逆の状態に支持して、蓋52の外縁部51aと規制部材25との間の間隙に、容器1の上端部を嵌合し、その後、図13(a)に示すように、容器1を上下逆にして正常の状態に戻す。そうすると、粉体供給部33内に載置されていた原料粉末が落下して、漉し器7内に収容される。そして、孔2から容器1内に進入した湯(液体)は、スリット28及び隙間27を介して、規制部材25内に進入する。そして、撹拌ポンプ4により吸引されて、湯は下方に流れ、漉し器7内の粉末を溶解して、粉末が相互に反応し、炭酸ガスが生成する。炭酸ガスは激しく発泡するが、この発泡は、容器1の下段の側壁に囲まれた領域で生じ、発泡が外部に漏れることはない。また、本実施形態においても、図10の実施形態と同様に、スリット28及び隙間27を介して、湯が規制部材25内に進入するため、撹拌ポンプ4による吸引により、流量は少ないが流速は早い流れが生じ、粉末は高効率で撹拌混合されると共に、流量及び流速が適切なものに制御される。
次に、図14参照して、本発明の第14実施形態について説明する。本実施形態は、図13の実施形態において、下段の漉し器7の底部7aの中央を、上方に持ち上げることにより、底部7aの形状を、中央部が上に凸の形状に変形させたものである。これにより、漉し器7上に投入された粉末は、専ら、漉し器7の周縁部で湯と接触し、湯中に溶解する。これにより、炭酸ガスの発泡状態が、より緩やかになる。
次に、図15を参照して、本発明の第15実施形態について説明する。本実施形態は、図10に示す実施形態に対し、図8と同様に、円筒状の規制部材25を容器1の上端から下端まで延ばし、容器1の内部を規制部材25で仕切ったものである。この規制部材25の上部には、円周方向に延びるスリット28が形成されており、下端には、突起26及び隙間27が形成されている。従って、孔2を介して容器1内に進入した湯(液体)は、スリット28及び隙間27を介して規制部材25内を下方向に流れる。よって、本実施形態も図8に示す実施形態と同様の効果を奏する。
次に、図16を参照して、本発明の第16実施形態について説明する。本実施形態は、図14に示す実施形態において、粉体供給部33を省略し、規制部材25に対し、その長さを相対的に長くした規制部材25aを設置したものである。なお、この規制部材25aには、スリット28も形成されていない。また、漉し器7を図14の実施形態の場合よりも下方に移動させたものである。本実施形態においては、蓋52を上下逆の形態に保持し、規制部材25a内に原料粉末を載置する。そして、図10と同様に、容器1を図16(a)に示す状態に戻すと、原料粉末は漉し器7内に落下して収容される。本実施形態においては、湯は、隙間27を介してのみ漉し器7に供給されるが、この本実施形態も、図10に示す実施形態と同様の効果を奏する。
次に、具体的な炭酸泉の製造結果について説明する。30リットルの足湯用の浴槽に見立てた湯槽内に、下記表1に示す湯量及び湯温の浴湯を入れ、図9に示す第9実施形態の製造器具を使用し、炭酸水素ナトリウム及びクエン酸を表1に示す量で前記製造器具内に装入し、この製造器具を湯中に浸漬した。そして、撹拌ポンプにより撹拌することにより、前記湯槽の中の湯中に炭酸ガスを発生させ、炭酸ガスの効果を測定した。下記表1は、アルカリ炭酸塩粉末の量及び酸成分の粉末の量を種々変更し、撹拌ポンプで3分間浴湯と撹拌混合した結果を示す。炭酸ガスの濃度測定装置は、市販の簡易測定器である(シンユー技研株式会社製、モデル名「フリフリ」)。なお、撹拌ポンプは、株式会社工進製(型番BP−101K)である。
Figure 0005621108
この表に示すように、本実施例においては、粉末の投入量にもよるが、当初の炭酸ガス溶解量が1200〜1650ppmと多いのに加え、ポンプ停止後30分経過後であっても、炭酸ガス溶解量の減少量は100ppm以下と少なかった。なお、湯温の低下も殆ど生じない。そして、ポンプ停止後30分間経過したとき、湯中に足を浸して、足湯効果を検証した結果、炭酸ガスによる足の血行促進効果が高く、湯中に浸漬していた足の部分がしばらく赤い状態(皮膚紅潮)であった。
1,11:容器
2:孔
3:浮き体
4:撹拌ポンプ
5、15、30:第1漉し器
3a,5a,7a,31a:フランジ
7,31:第2漉し器
6、16,52:蓋
8:段部
9:開口部
12:補強部
13:受け部
16a:足部
16b:縁部周壁
20,41,51:基部
21,22,25,42,45:規制部材
43:孔
23,26,46:突起
24,27,47:隙間
28,48:スリット
32:濾過部材
33:粉体供給部

Claims (6)

  1. 上面が開口し、側面に液体を内部に導入するための孔が形成された容器と、
    この容器内に設けられ、上端に粉体を装入するための開口が形成された籠状をなし、JIS規格のメッシュ番号で20かそれより細かい網で構成された漉し器と、
    前記容器の下部に設置され、前記容器の下部の連結口から、前記容器内の液体を下方に吸引して、容器外に排出することにより、前記容器の内外の液体を撹拌する水中撹拌ポンプと、
    を有し、
    前記漉し器内に、アルカリ炭酸塩物質及び/又は酸成分物質を投入し、前記容器を液体中に浸水することにより、人工炭酸水を得るようにしたことを特徴とする炭酸泉製造器具。
  2. 上面が開口し、側面の少なくとも一部が液体を透過する細孔を持つ透水部材で構成された容器と、
    この容器内に設けられ、上端に粉体を装入するための開口が形成された籠状をなし、JIS規格のメッシュ番号で20かそれより細かい網で構成された漉し器と、
    前記容器の下部に設置され、前記容器の下部の連結口から、前記容器内の液体を下方に吸引して、容器外に排出することにより、前記容器の内外の液体を撹拌する水中撹拌ポンプと、
    を有し、
    前記漉し器内に、アルカリ炭酸塩物質及び/又は酸成分物質を投入し、前記容器を液体中に浸水することにより、人工炭酸水を得るようにしたことを特徴とする炭酸泉製造器具。
  3. 上面が開口し、側面に液体を内部に導入するための孔が形成された容器と、
    この容器内に設けられ、上端に粉体を装入するための開口が形成された籠状をなし、JIS規格のメッシュ番号で20かそれより細かい網で構成された漉し器と、
    前記漉し器を嵌合することにより、前記漉し器と前記容器の側面との間に介在して流体の流れを阻止する規制部材と、
    前記容器の下部に設置され、前記容器の下部の連結口から、前記容器内の液体を下方に吸引して、容器外に排出することにより、前記容器の内外の液体を撹拌する水中撹拌ポンプと、
    を有し、
    前記漉し器内に、アルカリ炭酸塩物質及び/又は酸成分物質を投入し、前記容器を液体中に浸水することにより、人工炭酸水を得るようにしたことを特徴とする炭酸泉製造器具。
  4. 上面が開口し、側面の少なくとも一部が液体を透過する細孔を持つ透水部材で構成された容器と、
    この容器内に設けられ、上端に粉体を装入するための開口が形成された籠状をなし、JIS規格のメッシュ番号で20かそれより細かい網で構成された漉し器と、
    前記漉し器を嵌合することにより、前記漉し器と前記容器の側面との間に介在して流体の流れを阻止する規制部材と、
    前記容器の下部に設置され、前記容器の下部の連結口から、前記容器内の液体を下方に吸引して、容器外に排出することにより、前記容器の内外の液体を撹拌する水中撹拌ポンプと、
    を有し、
    前記漉し器内に、アルカリ炭酸塩物質及び/又は酸成分物質を投入し、前記容器を液体中に浸水することにより、人工炭酸水を得るようにしたことを特徴とする炭酸泉製造器具。
  5. 前記漉し器は、
    メッシュが粗い上段の第1漉し器と、
    メッシュが前記第1漉し器よりも細かい下段の第2漉し器と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の炭酸泉製造器具。
  6. 前記容器を湯中に浮かす浮き体を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の炭酸泉製造器具。
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