JP5621099B2 - 溶剤回収装置および溶剤回収方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば半導体や電子機器等の被洗浄物を洗浄処理するときに使用された汚液や廃液から溶剤を分離回収するような溶剤回収装置に関する。
半導体や電子機器のような精密機器あるいは切削可能された加工物は、油分やダストが製品の品質に影響を与えることがあり製造工程において溶剤を使用して洗浄処理が行われている。
洗浄処理で洗浄に使用された汚液には、油分やダスト以外に回収すれば再使用可能な溶剤が含まれている。そこで、コスト削減やリサイクルの観点から、汚液から溶剤を再使用できるよう分離回収する溶剤回収装置が利用されている。
その装置のひとつとして、洗浄処理に使用された汚液を加熱して汚液に含まれる溶剤を蒸発気化させて、回収液槽で溶剤の蒸気を冷却し溶剤を凝縮液化して溶剤を分離回収する装置がある。このとき、加熱された溶剤の蒸発気化を促進させて効率的に回収するために、様々工夫がなされた溶剤回収装置も提供されている。
例えば、汚液処理槽に貯溜された汚液を液面に露出するスクリューの螺旋羽根に連続して乗り上げさせ、薄膜状に展開した汚液を溶剤の沸点に近く該沸点よりも低い温度の熱で連続的に加熱することにより、洗浄処理に使用された汚液中に含まれる溶剤を分離回収することができる溶剤回収装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1の技術では、螺旋羽根に乗り上げた薄膜状の汚液は、汚液自身と螺旋羽根に畜熱された熱で蒸発気化するが、汚液処理槽上部と汚液処理槽に貯留された汚液の液面との距離が離れていると、汚液処理槽上部に到達するまでに溶剤が蒸発気化する。そのため、気化した溶剤の比重が空気より重いと、溶剤の蒸気は、汚液処理槽上部まで上昇することが難しくなり、回収液槽に溶剤の蒸気を供給することができなくなる。このため、汚液処理槽を大型化するなどすると汚液処理槽内の汚液の減少とともに効率的な分離回収が行えなくなるといった問題点がある。
特許第4157804号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、効率的に溶剤を分離回収することができる溶剤回収装置とその溶剤回収方法を提供することを目的とする。
この発明は、洗浄処理に使用された油分と溶剤とが混合した汚液を貯留する汚液処理槽と、前記汚液処理槽の外面に沿って形成され前記汚液処理槽内に熱を伝導する加熱媒体を貯留する加熱媒体貯留部と、前記加熱媒体を加熱する加熱部と、前記汚液処理槽から前記溶剤の蒸気を回収する回収路と、回収した溶剤の蒸気を凝縮液化して貯留する回収液槽と、前記回収液槽に供給された前記溶剤の蒸気が凝縮液化する温度に該溶剤の蒸気を冷却する蒸気冷却部とを備えた溶剤回収装置であって、略水平の回転軸で回転して少なくとも下部が前記汚液処理槽内の汚液内に埋没して該汚液を回転により上方の空間に持ち上げる回転体と、該回転体を回転駆動する回転駆動部とを備え、前記回転体を、回転軸の円周面上に前記回転軸の径方向に向かって線状材が複数本固定されたブラシ部で構成し前記線状材を、波打ちながら前記径方向に伸びる波打ち形状に形成した溶剤回収装置であることを特徴とする。
前記溶剤は、例えばジクロロメタンやトリクロロエチレン、パークロロエチレン、HCFC(141b又は255)などの塩素系溶剤、あるいはHFCやHFEなどの不活性有機系溶剤等で構成される。
前記加熱媒体は、沸点が溶剤の沸点よりも高く、蓄熱性および熱伝導性の良いオイルあるいは混合液、水等の流体とすることができる。
この発明により、汚液は、回転体で汚液処理槽内の上方の空間に持ち上げられることで溶剤が蒸発気化しやすいよう表面積を増やすことができる。また、汚液処理槽内の上方の空間に持ち上げられた汚液に混合する溶剤は、汚液処理槽上部の近傍で蒸発気化することができるため、気体の比重が重い溶剤でも回収路に供給されやすく効率的に分離回収することができる。
また、略水平の回転軸で回転することにより、汚液処理槽に貯留された汚液は、その量が減少しても回転体により汚液処理槽内の上方の空間に持ち上げられることができる。
また、前記回転体を、回転軸の円周面上に前記回転軸の径方向に向かって線状材が複数本固定されたブラシ部を構成することにより、前記回転体は、汚液の表面張力が低くても汚液を汚液処理槽内の上方の空間に持ち上げることができる。
さらに、前記線状材を、波打ちながら前記径方向に伸びる波打ち形状に形成することにより、前記線状材は、表面積を増やすことができ、より多くの汚液を汚液処理槽内の上方の空間に持ち上げることができ、気体の比重が重い溶剤でも回収路に供給されやすく効率的に分離回収することができる。
また、この発明の態様として、前記ブラシ部は、前記複数本の線状材が前記回転軸に螺旋状に配置することができる。
これにより、線状材は、回転中の回転軸の長手方向に隙間なく配置されていることとなり、汚液をまんべんなく汚液処理槽の上方空間に持ち上げることができる。
汚液処理槽で洗浄処理に使用された油分と溶剤とが混合した汚液を貯留し、前記汚液処理槽の外面に沿って形成された加熱媒体貯留部に貯留された前記汚液処理槽内に熱を伝導する加熱媒体を、加熱部で加熱し、回収路を通じて前記汚液処理槽から前記溶剤の蒸気を回収液槽に回収し、前記回収液槽に回収された溶剤の蒸気を、蒸気冷却部で前記溶剤の蒸気が凝縮液化する温度に冷却して溶剤を分離回収する溶剤回収方法であって、略水平の回転軸で回転する回転軸の円周面上に前記回転軸の径方向に向かって、波打ちながら前記径方向に伸びる波打ち形状に形成された線状材が複数本固定されたブラシ部を備えた回転体の少なくとも下部を前記汚液処理槽内の汚液内に埋没させておき、回転駆動部により前記回転体を回転させて前記汚液を上方の空間に持ち上げて前記溶剤の蒸発気化を促進する溶剤回収方法であることを特徴とする。
この発明により、汚液に混合する溶剤は、汚液処理槽の上部で蒸発気化することができ、気化した溶剤の比重が重くても効率的に溶剤を分離回収することができる。
本発明により、効率的に溶剤を分離回収することができる溶剤回収装置とその溶剤回収方法を提供することができる。
溶剤回収装置の外観を示す正面図(一部断面図)。 溶剤回収装置の外観を示す右側面図(一部断面図)。 回転ブラシの外観を示す正面図。 回転ブラシの外観を示す右側面図。 図3のA−A部分を図4のB−B矢視で示した断面図。 溶剤回収装置の構成を示す構成図。
100・・・溶剤回収装置
101・・・加熱媒体貯留部
102・・・汚液処理槽
103・・・回転ブラシ
103a・・・ブラシ部
103b・・・回転軸部
103c・・・線状材
104・・・加熱部
104a・・・加熱ヒーター
105・・・加熱媒体
106・・・ギヤ部
106a・・・駆動ギヤ
106b・・・受動ギヤ
107・・・冷凍機
111・・・回収路
113・・・モーター
114・・・ベルト
115・・・回収液槽
116・・・冷却コイル
L・・・汚液
S・・・溶剤
G・・・蒸気
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、溶剤回収装置100の外観を示す正面図(一部断面図)であり、図2は、溶剤回収装置100の外観を示す右側面図(一部断面図)であり、図3は、回転ブラシ103の外観を示す正面図であり、図4は、回転ブラシ103の外観を示す右側面図であり、図5は、図3のA−A部分を図4のB−B矢視で示した断面図である。
図1に示すように、溶剤回収装置100は、加熱媒体貯留部101と、汚液処理槽102と、回転ブラシ103と、加熱部104と、加熱ヒーター104aと、加熱媒体105と、ギヤ部106と、冷凍機107と、冷凍機107の下面に設けた移動用キャスター108と、汚液投入口109と、給油口110と、回収路111と、モーター113と、ベルト114とで構成される。
加熱媒体貯留部101は、略ボックス状に形成され冷凍機107の上面に固定されて設置されている。また、汚液処理槽102は、加熱媒体貯留部101よりひとまわり小さい略ボックス状に形成され、前面および背面、左右両側面、底面が加熱媒体貯留部101の各対向面と離間している。これにより加熱媒体貯留部101と汚液処理槽102の間に加熱媒体105を充填できるようにしている。この汚液処理槽102内は、常圧雰囲気になっており、加圧等の処理は行わないように構成されている。
回収路111は、加熱媒体貯留部101に対して回転ブラシ103の上端より少し高い位置で、回転ブラシ103の軸方向略中央に設けられている。これにより、汚液Lが直接回収路111に入ることなく、かつ溶剤Sの蒸気Gを効率よく回収路111から後述する回収液槽115へ送り出せる。
加熱ヒーター104aは、加熱媒体貯留部101を貫通して加熱部104に接続されている。この加熱部104と加熱ヒーター104aは、加熱ヒーター104aが加熱媒体貯留部101と汚液処理槽102とで形成された前面、背面、底面の各離間スペースに収まるように加熱媒体貯留部101左側面の3箇所に設けられている(図2参照)。
加熱媒体貯留部101内には、内部を全て満たす量の加熱媒体105がすきまなく充填されている。
汚液投入口109は、加熱媒体貯留部101左側面の中ほどの高さに接続パイプ109aを介して接続されている。この接続パイプ109aの途中には、汚液投入口109に貯留された汚液Lを汚液処理槽102内へ送る開閉バルブ109bが接続されている。
給油口110は、加熱媒体貯留部101の上面左端に接続パイプ110aで接続されている。この給油口110は、加熱媒体105を適宜補充、給油するためのものである。
モーター113は、略垂直の回転軸を有し加熱媒体貯留部101の上面に固定設置されている。モーター113の回転は、ベルト114を介してギヤ部106に伝達され回転ブラシ103を回転させる。
ギヤ部106は、ベルト114を介してモーター113に接続されている略垂直の回転軸を有する駆動ギヤ106aと、駆動ギヤ106aの略垂直の回転軸と直交する略水平の回転軸を有し、回転ブラシ103の回転軸部103bの右端に固定され駆動ギヤ106aと噛合う受動ギヤ106bとで構成される。モーター113の略垂直軸の回転は、ベルト114を介して駆動ギヤ106aに伝達され、受動ギヤ106bにより略水平軸の回転に変換される。このギヤ部106は、例えばベベルギヤやウォームギヤなどとすることができる。
回転ブラシ103は、ブラシ部103aと回転軸部103bとで構成される。回転ブラシ103は、ブラシ部103aが汚液処理槽102の内壁に接触せず、かつ汚液処理槽102に貯留された汚液Lの量が減少してもブラシ部103aの下端が汚液Lに埋没する程度の直径に形成されている。
回転軸部103bは、汚液処理槽102内の中程の高さに回転軸中心が略水平となるよう取付けられている。さらに、回転軸部103bの右端には受動ギヤ106bが固定されている。
また、図3、図4に示すようにブラシ部103aは、回転軸部103bに螺旋状に巻き付けて回転軸部103bと相対移動がないように溶接などで固定されている。図5に示すように、ブラシ部103aは、溶剤Sが蒸発気化しやすいよう加熱された汚液Lの熱を蓄熱して、より多くの汚液Lを持ち上げることができるよう波付け加工されたステンレス製の線状材103cを有するチャンネルブラシなどとすると好ましい。
また、図2に示すように、冷凍機107の上面で加熱媒体貯留部101の背面には、回収液槽115が固定設置されている。また、汚液処理槽102内と回収液槽115内とは回収路111で接続されている。
冷却コイル116は、回収液槽115内に設置され、冷凍機107に接続されている。
回収路111は、冷却コイル116よりも少し高い位置で回収液槽115内に突出するように接続されている。
次に溶剤回収装置100における溶剤Sの分離回収処理を、図6の溶剤回収装置100の構成を示す構成図を用いて説明する。
図6に示すように、溶剤Sが混合した汚液Lは、汚液投入口109から投入、あるいは汚液処理槽102に直接投入して少なくとも回転ブラシ103の下部が埋没する程度に汚液処理槽102に満たされる。
加熱ヒーター104aにより加熱された加熱媒体105の熱は、汚液処理槽102を介して汚液Lへ伝導される。このとき、汚液Lの温度は、加熱媒体105の温度により調整される。また、加熱媒体105は、溶剤回収装置100の処理目的に応じて適宜の温度に加熱ヒーター104aにより加熱される。
例えば、加熱媒体105は、その温度が溶剤Sの常圧沸点温度より10℃程度高い温度を保つよう加熱ヒーター104aにより加熱されている。これにより、処理スピードを優先して高速処理を行える。
また、加熱媒体105は、溶剤Sの常圧沸点より低く設定し、純度優先としてもよい。この場合、溶剤Sの沸点に近く溶剤Sの沸点よりも低い温度とすることで、純度を維持したままなるべく早く処理することができる。この加熱媒体105の温度は、汚液Lに含まれる溶剤Sが分解しない温度の範囲内で調整される。
また、3箇所に設けた加熱ヒーター104aは、加熱媒体105の温度にムラが生じないよう独立して制御されている。特に加熱媒体105の温度が安定するまでは、加熱媒体貯留部101内の加熱媒体105に熱対流が発生し温度がバラつきやすい。そのため、加熱媒体貯留部101の底部の加熱ヒーター104aからオンにして加熱するなどして、媒体105が素早く目的の温度に上昇し、かつ一定温度を保つようにしている。
例えば、溶剤Sとして常圧沸点61℃のHFEを用い、処理スピードを優先する場合、加熱媒体105の加熱上限温度を70℃と設定する。次に加熱媒体貯留部101の底部の加熱ヒーター104aから加熱媒体105の加熱を開始し、3箇所の加熱ヒーター104aをそれぞれ調節しながら、加熱媒体105の温度が一様に70℃となるまで加熱する。加熱媒体105の温度が70℃になると、加熱ヒーター104aによる加熱媒体105の加熱を停止する。時間経過により加熱媒体105の温度が70℃以下になると、加熱ヒーター104aは加熱を再開して加熱媒体105の温度が一定に保たれるようにしている。
これにより、加熱された汚液Lに含まれる溶剤Sは、汚液Lの液面からの蒸発気化を促進される。また、汚液Lは、溶剤Sの濃度が変化しても一定温度を維持することができ、汚液Lの温度上昇による溶剤Sの分解などを防止することができる。
ここで、回転ブラシ103が回転することにより加熱された汚液Lは、汚液処理槽102の上方の空間へ持ち上げられ、溶剤Sが蒸発気化しやすいように液面の表面積を増やすことができる。
また、汚液処理槽102の上方空間に汚液Lを持ち上げることで汚液Lに含まれる溶剤Sは、汚液処理槽102の上部にある回収路111近傍で蒸発気化することとなる。また、汚液処理槽102に貯留された汚液Lが減少しても回転ブラシ103により上方空間へ持ち上げられるので、常に回収路111近傍で蒸発気化することができる。
回収液槽115内は、冷却コイル116で冷却され、さらに溶剤Sの蒸気Gの凝縮液化で圧力も低くなるため、汚液処理槽102内に対して温度、圧力ともに低くなる。
従って、汚液処理槽102内と回収液槽115内とに生じる圧力、温度差により汚液処理槽102に充満した溶剤Sの蒸気Gは、回収路111を通じて回収液槽115へ供給される。これにより、溶剤Sの蒸気Gをブロアーやポンプ等で強制的に回収液槽115に供給する必要がない。
回収液槽115内は、冷却コイル116により溶剤Sの蒸気Gが液状の溶剤Sに凝縮液化するのに適した温度に冷却されている。これにより回収液槽115へ供給された溶剤Sの蒸気Gは、冷却コイル116自体の冷却作用により凝縮液化するか、あるいは冷却コイル116で冷却された回収液槽115の内壁で間接的に凝縮液化する。凝縮液化した溶剤Sは、回収液槽115の底部に滴下あるいは流下して貯留される。こうして得られた液状の溶剤Sは、洗浄処理に再利用することができる。
このように略水平の回転軸で回転する回転ブラシ103を備えたことにより、多量の汚液Lを回転ブラシ103の表面に薄膜状に付着させた状態で、汚液処理槽102の上方空間に持ち上げることができる。これにより、持ち上げられた汚液Lに含まれる溶剤Sは、回収路111近傍で蒸発気化することができる。このように、汚液Lを薄膜状にすることで、溶剤Sの蒸発気化を促進することができる。回転ブラシ103は、汚液処理槽102の底から汚液Lを持ち上げる為、汚液処理槽102に貯留された汚液Lの量が減少しても影響を受け難く、かつ気体の比重が重い溶剤Sであっても回収路111を通じて回収液槽115に供給されやすい効率的な溶剤回収を実現することができる。
また、波付け加工し表面積を増やした線状材103cを使用することにより、汚液Lの表面張力が低くてもより多くの汚液Lをまんべんなく薄膜状に付着させて汚液処理槽102内の上方の空間へ持ち上げることができる。
また、ギヤ部106を設けたことによりモーター113は、加熱媒体貯留部101および汚液処理槽102を貫通して直接回転ブラシ103に接続する必要なく、かつ直交する回転軸を有する回転ブラシ103を回転させることができる。
さらに、汚液処理槽102を大型化しても回転ブラシ103を汚液処理槽102に適した大きさにすることで、溶剤回収装置100は、その分離回収能力を維持することができる。
また、従来のように略垂直軸の回転では、汚液Lを液面から汚液処理槽102の上方へ持ち上げる部位が一部のみと少なくなるが、略水平軸の回転により液面の略半分から汚液を持ち上げることができ、効率的よく蒸発気化することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の回転体は、実施形態の回転ブラシ103に対応し、
以下同様に、
回転軸は、回転軸部103bに対応し、
加熱部は、加熱部104、加熱ヒーター104aに対応し、
蒸気冷却部は、冷凍機107、冷却コイル116に対応し、
回転駆動部は、モーター113、ベルト114、ギヤ部106に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明は、汚液あるいは廃液から再利用可能な溶剤を蒸留して分離回収する装置に適用することができる。

Claims (3)

  1. 洗浄処理に使用された油分と溶剤とが混合した汚液を貯留する汚液処理槽と、
    前記汚液処理槽の外面に沿って形成され前記汚液処理槽内に熱を伝導する加熱媒体を貯留する加熱媒体貯留部と、
    前記加熱媒体を加熱する加熱部と、
    前記汚液処理槽から前記溶剤の蒸気を回収する回収路と、回収した溶剤の蒸気を凝縮液化して貯留する回収液槽と、
    前記回収液槽に供給された前記溶剤の蒸気が凝縮液化する温度に該溶剤の蒸気を冷却する蒸気冷却部とを備えた溶剤回収装置であって、
    略水平の回転軸で回転して少なくとも下部が前記汚液処理槽内の汚液内に埋没して該汚液を回転により上方の空間に持ち上げる回転体と、
    該回転体を回転駆動する回転駆動部とを備え
    前記回転体に、回転軸の円周面上に前記回転軸の径方向に向かって線状材が複数本固定されたブラシ部で構成し、
    前記線状材を、波打ちながら前記径方向に伸びる波打ち形状に形成した
    溶剤回収装置。
  2. 前記ブラシ部は、
    前記複数本の線状材が前記回転軸に螺旋状に配置された
    請求項に記載の溶剤回収装置。
  3. 汚液処理槽で洗浄処理に使用された油分と溶剤とが混合した汚液を貯留し、
    前記汚液処理槽の外面に沿って形成された加熱媒体貯留部に貯留された前記汚液処理槽内に熱を伝導する加熱媒体を、
    加熱部で加熱し、
    回収路を通じて前記汚液処理槽から前記溶剤の蒸気を回収液槽に回収し、
    前記回収液槽に回収された溶剤の蒸気を、蒸気冷却部で前記溶剤の蒸気が凝縮液化する温度に冷却して溶剤を分離回収する溶剤回収方法であって、
    略水平の回転軸で回転する回転軸の円周面上に前記回転軸の径方向に向かって、
    波打ちながら前記径方向に伸びる波打ち形状に形成した線状材が複数本固定されたブラシ部を備えた回転体の少なくとも下部を前記汚液処理槽内の汚液内に埋没させておき、
    回転駆動部により前記回転体を回転させて前記汚液を上方の空間に持ち上げて前記溶剤の蒸発気化を促進する
    溶剤回収方法。
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