JP5619303B2 - 設定支援システム - Google Patents

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Description

この発明は、FA(Factory Automation)ネットワークシステムにおける機器の設定を支援する技術に関する。
FAネットワークシステムでは、PLC(programmable logic controller)により、機器を制御して、製造工程を制御する。
FAネットワークシステムを構築する場合には、各機器を正確に動作させるため、パラメータ等の機器の動作を規定する規定情報を機器毎に設定する必要がある。一般的に、機器の動作を規定するパラメータが取り得る範囲等の設定条件や、パラメータの用途の説明等の設定作業に必要となる情報を示したプロファイル情報が、機器のベンダーから提供される。FAネットワークシステムを構築するユーザは、提供されたプロファイル情報を使用して、各機器の設定を行う。
特許文献1には、FAネットワークシステムの設計を支援する設計支援装置について記載されている。
この設計支援装置は、使用するネットワーク及び機器を選択させ、選択されたネットワーク及び機器をアイコンで表したネットワーク構成図を作成する。この設計支援装置は、予め各機器のプロファイル情報が登録されており、登録されたプロファイル情報に基づき、使用する機器を選択させる。そのため、ネットワーク構成図が作成された時点で、機器とプロファイル情報とが対応付けされた状態となる。
また、この設計支援装置は、ネットワーク構成図における機器のアイコンが選択されると、その機器に対応付けられたプロファイル情報に基づき、その機器のパラメータの設定画面を作成し表示する。
構築するFAネットワークシステムに適した複数の機能を有する機器を安価に提供することが求められている。しかし、機器に求められる機能は、FAネットワークシステム毎に異なり、FAネットワークシステム毎に機器を製造していたのでは、機器が高価になってしまう。
そのため、ネットワークへの接続機能と基本的な制御機能とを有する機器(基本機器)に、付加的な制御機能を有する機器(追加機器)を組み合わせて、求められる機能を有する機器を構成する場合がある。また、ネットワークへの接続機能に特化した機器(基本機器)に、制御機能を有する機器(追加機器)を組み合わせて、求められる機能を有する機器を構成する場合がある。
このように、基本機器に追加機器を組み合わせた機器(複合機器)では、基本機器と追加機器との組み合わせに応じてプロファイル情報が異なる。そのため、基本機器や追加機器のベンダーは、複合機器のプロファイル情報を提供することができない。
特開2005−327237号公報
特許文献1に記載された設計支援装置では、ユーザが、実際に使用する機器に対応したプロファイル情報をベンダー等から入手し、設計支援装置に登録する必要がある。
機器のソフトウェアやファームウェアのバージョンアップ等により、プロファイル情報も変更される場合がある。そのため、実際に使用する機器に対応したプロファイル情報を入手するには、手間がかかる。実際に使用する機器に対応していない、誤ったプロファイル情報を用いてパラメータの設定等を行った場合、意図した通りに機器を制御できない恐れがある。
複合機器を用いる場合、そもそもベンダーからプロファイル情報が提供されておらず、ユーザはプロファイル情報を利用することができない。そのため、特許文献1に記載された設計支援装置に、複合機器のプロファイル情報を予め登録しておくことはできない。
複合機器を用いる場合、ユーザが、基本機器のプロファイル情報と追加機器のプロファイル情報とからパラメータの設定条件等を推測して、複合機器の設定を行わなければならない。
この発明は、FAネットワークシステムにおける複合機器の設定作業を容易かつ正確に行うことを目的とする。
この発明に係る設定支援システムは、
ネットワークへの接続機能を有する基本機器と追加機能を有する追加機器とが組み合わされて構成された複合機器と、前記複合機器を制御するPLC(programmable logic controller)とがネットワークを介して接続されたFA(Factory Automation)ネットワークシステムと、
前記複合機器の設定を支援する支援装置と
を備え、
前記PLCは、前記複合機器を前記ネットワーク内で識別可能な機器IDを記憶し、
前記基本機器と前記追加機器とは、それぞれ、自身の動作を規定する規定情報の仕様を示すプロファイル情報を記憶し、
前記支援装置は、前記PLCから前記機器IDを取得し、取得した機器IDが示す複合機器へ前記プロファイル情報の取得要求を送信し、
前記基本機器は、前記支援装置が送信した取得要求を受信すると、前記追加機器が記憶したプロファイル情報を取得し、取得した前記追加機器のプロファイル情報と自身のプロファイル情報とを結合させ結合情報として前記支援装置へ送信し、
前記支援装置は、前記基本機器が送信した前記結合情報に基づき、前記複合機器の規定情報の設定画面を生成し、生成した前記規定情報の設定画面を表示装置に表示する
ことを特徴とする。
この発明に係る設定支援システムは、基本機器及び追加機器が自身のプロファイル情報を記憶している。基本機器は、支援装置から取得要求を受信すると、自身のプロファイル情報と追加機器のプロファイル情報とを組み合わせて、支援装置へ送信する。そのため、支援装置は、複合機器のプロファイル情報を容易かつ正確に入手することができる。
したがって、この発明に係る設定支援システムによれば、複合機器の設定作業を容易かつ正確に行うことができる。
実施の形態1に係る設定支援システム100の構成図。 実施の形態1に係る支援装置20の構成図。 実施の形態1に係る複合機器30の構成図。 実施の形態1に係るプロファイル情報80の構成図。 実施の形態1に係るプロファイル情報81の例を示す図。 実施の形態1に係るプロファイル情報82の例を示す図。 実施の形態1に係るプロファイル情報82の例を示す図。 図5に示すプロファイル情報81と、図6,7に示すプロファイル情報82とを結合したプロファイル情報80を示す図。 実施の形態1に係る設定支援システム100において、支援装置20がネットワーク構成情報を生成する動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る設定支援システム100において、複合機器30が取得要求を受信した場合の動作を示すフローチャート。 図10のS25において、プロファイル情報81とプロファイル情報82とを結合させてプロファイル情報80を生成する動作を示すフローチャート。 実施の形態2に係る設定支援システム100の構成図。 実施の形態2に係る複合機器30の構成図。 実施の形態2に係るプロファイル情報81の例を示す図。 実施の形態2に係るプロファイル情報82の例を示す図。 図14に示すプロファイル情報81と、図15に示すプロファイル情報82とを結合したプロファイル情報80を示す図。 支援装置20のハードウェア構成の一例を示す図。 基本機器60、追加機器70のハードウェア構成の一例を示す図。
実施の形態1.
実施の形態1では、FAネットワークシステム10に、ネットワーク50への接続機能と基本的な制御機能とを有する基本機器60に、付加的な制御機能を有する追加機器70を組み合わせて構成された複合機器30が接続された場合について説明する。
図1は、実施の形態1に係る設定支援システム100の構成図である。
設定支援システム100は、FAネットワークシステム10と、FAネットワークシステム10の設定作業を支援する支援装置20とを備える。
FAネットワークシステム10は、複合機器30と、複合機器30を制御するPLC40とが、ネットワーク50を介して接続され構成されている。複合機器30は、基本機器60に、2台の追加機器70を組み合わせて構成されている。
なお、複合機器30は、基本機器60に、1台あるいは3台以上の追加機器70を組み合わせて構成されてもよい。
図2は、実施の形態1に係る支援装置20の構成図である。
支援装置20は、取得部21、記憶部22、ネットワーク構成部23、パラメータ設定部24、監視部25、通信部26を備える。
取得部21は、複合機器30からプロファイル情報80等を取得する。記憶部22は、取得部21が取得したプロファイル情報80等を記憶する。ネットワーク構成部23は、記憶部22が記憶したプロファイル情報80等を用いて、ネットワーク構成情報を生成し表示する。パラメータ設定部24は、記憶部22が記憶したプロファイル情報80等を用いて、パラメータの設定画面を生成し表示するとともに、設定画面に入力されたパラメータを複合機器30に設定する。監視部25は、記憶部22が記憶したプロファイル情報80等を用いて、複合機器30についての入出力データの監視画面を生成し表示する。通信部26は、外部との通信を制御する。
図3は、実施の形態1に係る複合機器30の構成図である。
複合機器30は、基本機器60と2台の追加機器70とが組み合わされて構成されている。
基本機器60は、公開部61、記憶部62、通信部63を備える。
公開部61は、記憶部62が記憶したプロファイル情報81と、追加機器70が記憶したプロファイル情報82とを結合させたプロファイル情報80(結合情報)を外部へ公開する。また、公開部61は、記憶部62が記憶した機器情報を外部へ公開する。記憶部62は、複合機器30がFAネットワーク50で動作するために必要となる機器情報と、基本機器60のプロファイル情報81とを記憶する。記憶部62は、接続機能に関する設定値毎に異なるプロファイル情報81を記憶する。接続機能に関する設定値とは、例えば、ネットワーク50の種別を示す情報や、何台の追加機器70を追加可能とするかを示す情報等である。通信部63は、外部との通信を制御する。
各追加機器70は、提供部71、記憶部72を備える。
提供部71は、記憶部72が記憶したプロファイル情報82を基本機器60へ提供する。記憶部72は、追加機器70のプロファイル情報を予め記憶する。
図4は、実施の形態1に係るプロファイル情報80の構成図である。
プロファイル情報80は、基本情報83、通信仕様情報84、制御仕様情報85を有する。
基本情報83は、型名や、ネットワーク上での特性に応じて分類される機器の種別などの仕様を示す。通信仕様情報84は、パラメータが取り得る値の範囲等のうち、ネットワーク50では制御機能とは仕様が変わる情報を示す。制御仕様情報85は、制御機能におけるパラメータが取り得る値の範囲等の制御機能から規定される仕様を示す。
通信仕様情報84は、データ仕様84a、パラメータ仕様84b、データ読書手段84c、パラメータ読書手段84dを有する。
データ仕様84aは、入出力データに関する名称、データ型、範囲、通信時のアドレス等を規定する。パラメータ仕様84bは、パラメータに関する名称、データ型、範囲、通信時のアドレス等を規定する。データ読書手段84cは、入出力データに関する方式や手順等を規定する。パラメータ読書手段84dは、パラメータに関する方式や手順等を規定する。
制御仕様情報85は、データ仕様85a、パラメータ仕様85b、データ読書手段85c、パラメータ読書手段85dを有する。
データ仕様85aは、入出力データに関する名称、データ型、範囲、通信時のアドレス等を規定する。パラメータ仕様85bは、パラメータに関する名称、データ型、範囲、通信時のアドレス等を規定する。データ読書手段85cは、入出力データに関する方式や手順等を規定する。パラメータ読書手段85dは、パラメータに関する方式や手順等を規定する。
データ仕様84a、パラメータ仕様84b、データ読書手段84c、パラメータ読書手段84dは、それぞれの識別情報である通信IDと、参照情報とを有する。データ仕様85a、パラメータ仕様85b、データ読書手段85c、パラメータ読書手段85dは、それぞれの識別情報である制御IDを有する。
参照情報は、制御仕様情報85における対応する情報を示す。ここでは、データ仕様84aの参照情報は、データ仕様85aを示し、パラメータ仕様84bの参照情報は、パラメータ仕様85bを示し、データ読書手段84cの参照情報は、データ読書手段85cを示し、パラメータ読書手段84dの参照情報は、パラメータ読書手段85dを示す。
なお、複数の入出力データがある場合には、データ仕様84a,85a及びデータ読書手段84c,85cは複数規定される。同様に、複数のパラメータがある場合には、パラメータ仕様84b,85b及びパラメータ読書手段84d,85dは複数規定される。
図5は、実施の形態1に係るプロファイル情報81の例を示す図である。
図5では、基本機器60が有する制御機能が、入出力データを有さず、1つのパラメータを有しており、基本機器60には、入出力データを1つ有し、パラメータを1つ有する追加機器70を2台接続可能な場合のプロファイル情報81を示す。
プロファイル情報81は、プロファイル情報80が有する情報のうち、基本情報83、通信仕様情報84を有する。また、プロファイル情報81は、プロファイル情報80が有する制御仕様情報85のうち、基本機器60が有する制御機能に関する情報を有する。
プロファイル情報81が有する通信仕様情報84には、基本機器60が有する制御機能で使用する入出力データやパラメータについての仕様(基本仕様)と、追加機器70が有する制御機能で使用する入出力データやパラメータについての仕様(追加仕様)とが含まれる。
ここでは、便宜的に追加仕様には、“#”と“番号”とが付されている。番号は、接続される追加機器70の位置を示す。例えば、#1が付されている場合、1番目の接続位置に接続される追加機器70についての追加仕様であることを示す。なお、接続位置は、基本機器60に設けられたケーブルの接続ポート等を示すものである。
図6,7は、実施の形態1に係るプロファイル情報82の例を示す図である。
図6では、追加機器70が有する制御機能が、入出力データを1つ有し、パラメータを1つ有する場合のプロファイル情報を示す。
図7では、追加機器70が有する制御機能が、入出力データを1つ有し、パラメータを有さない場合のプロファイル情報を示す。パラメータを有さないため、パラメータ仕様85b及びパラメータ読書手段85dは、存在しない。そこで、図7では、パラメータ仕様85b及びパラメータ読書手段85dに網掛で示している。
プロファイル情報82は、プロファイル情報80が有する制御仕様情報85のうち、追加機器70が有する制御機能に関する情報を有する。
図8は、図5に示すプロファイル情報81と、図6,7に示すプロファイル情報82とを結合したプロファイル情報80を示す図である。
図8では、図6に示すプロファイル情報82を1番目の接続位置に接続される追加機器70についてのものとし、図7に示すプロファイル情報82を2番目の接続位置に接続される追加機器70についてのものとしている。
そのため、図5に示すプロファイル情報81の#1が付された追加仕様と、図6に示すプロファイル情報82の仕様とが、同じ種類のもの同士関連付けられている。データ仕様84a,85aが同じ種類であり、パラメータ仕様84b,85bが同じ種類であり、データ読書手段84c,85cが同じ種類であり、パラメータ読書手段84d,85dが同じ種類である。
同様に、図5に示すプロファイル情報81の#2が付された追加仕様と、図7に示すプロファイル情報82の仕様とが、同じ種類のもの同士関連付けられている。
なお、図5から図8に示すプロファイル情報は例であり、入出力データやパラメータの数や、その他の構成は、ここに示すものと異なっていてもよい。
図9は、実施の形態1に係る設定支援システム100において、支援装置20がネットワーク構成情報を生成する動作を示すフローチャートである。
ユーザからネットワーク構成の自動生成要求が入力されると、支援装置20は動作を開始する。
まず、支援装置20の取得部21は、通信部26を介してPLC40へ自動生成モードへの移行要求を送信して、自動生成モードに移行させる(S11)。PLC40は、移行要求を受信すると、ネットワーク50に接続された複合機器30へ自動生成モードへの移行を通知し、複合機器30を待機状態にする。
次に、取得部21は、通信部26を介してPLC40から、FAネットワークシステム10に接続された複合機器30についての機器IDを取得する(S12)。機器IDは、各複合機器30をFAネットワークシステム10内で識別可能な識別情報である。そして、S12で取得した機器IDが示す複合機器30に対して、ループ1の処理が実行される。
ループ1では、まず、取得部21は、プロファイル情報等の取得要求を通信部26を介して複合機器30へ送信する(S13)。取得部21は、取得要求に対する応答として、機器情報とプロファイル情報とを取得する(S14)。そして、取得部21は、S14で取得した機器情報とプロファイル情報とを関連付けて、記憶部22に記憶する(S15)。
取得部21は、全ての複合機器30に対してループ1の処理を終了すると、PLC40へ自動生成モードの終了要求を送信して、自動生成モードを終了させる(S16)。PLC40は、終了要求を受信すると、ネットワーク50に接続された複合機器30へ自動生成モードの終了を通知し、複合機器30の待機状態を解除する。
次に、ネットワーク構成部23は、S15で記憶した機器情報とプロファイル情報とを解析して、ネットワーク構成情報を生成する(S17)。この際、ネットワーク構成部23は、複合機器30に、その複合機器30から取得したプロファイル情報を対応付けたネットワーク構成情報を生成する。そのため、複合機器30の型名等を示し、プロファイル情報に関連付けられたネットワーク構成情報を生成することが可能である。そして、ネットワーク構成部23は、S17で生成したネットワーク構成情報を表示装置に表示する(S18)。
また、S18で表示したネットワーク構成情報に示された複合機器30が選択されると、パラメータ設定部24は、選択された複合機器30に対応付けられたプロファイル情報に基づき、選択された複合機器30のパラメータの設定画面を生成する。そして、パラメータ設定部24は、生成されたパラメータの設定画面を表示装置に表示する。
なお、プロファイル情報には、パラメータが取り得る範囲等の設定条件や、パラメータの用途の説明等の設定作業に必要となる情報が含まれている。そこで、例えば、パラメータ設定部24は、パラメータ毎に、パラメータが取り得る範囲やパラメータの用途の説明等を表示した設定画面を生成する。また、パラメータ設定部24は、入力されたパラメータの値が取り得る範囲内であるか否かのチェック機能を有する設定画面を生成する。
特に、パラメータ設定部24は、選択された複合機器30を構成する基本機器60についてのパラメータだけでなく、追加機器70についてのパラメータの設定画面を生成する。
パラメータの設定画面により、パラメータの編集が行われると、パラメータ設定部24は、編集されたパラメータを通信部26を介して複合機器30へ送信して、複合機器30にパラメータを設定する。
また、S18で表示したネットワーク構成情報に示された複合機器30が選択されると、監視部25は、選択された複合機器30に対応付けられたプロファイル情報に基づき、選択された複合機器30の入出力データの監視画面を生成する。そして、監視部25は、生成された監視画面に、選択された複合機器30から取得した入出力データを示して表示装置に表示する。
なお、プロファイル情報には、入出力データが取り得る範囲等の設定条件や、入出力データの説明等の監視作業に必要となる情報が含まれている。そこで、例えば、監視部25は、入出力データ毎に、入出力データが取り得る範囲や入出力データの説明等を表示した監視画面を生成する。また、監視部25は、複合機器30から取得された入出力データが取り得る範囲内であるか否かのチェック機能を有する監視画面を生成する。
入出力データの監視画面により、入出力データの編集が行われると、監視部25は、編集された入出力データを通信部26を介して複合機器30へ送信して、複合機器30に入出力データを設定する。
図10は、実施の形態1に係る設定支援システム100において、複合機器30が取得要求を受信した場合の動作を示すフローチャートである。
まず、公開部61は、通信部63を介して、取得要求を受信する(S21)。
すると、公開部61は、接続機能に関する現在の設定値に対応するプロファイル情報81を記憶部62から読み出す(S22)。そして、接続された各追加機器70に対して、ループ2の処理が実行される。
ループ2では、まず、公開部61は、プロファイル情報の提供要求を追加機器70へ送信する(S23)。提供要求を受信した追加機器70では、提供部71がプロファイル情報82を記憶部72から読み出し、基本機器60へ送信する(S24)。
公開部61は、全ての追加機器70に対してループ2の処理を終了すると、S22で読み出したプロファイル情報81と、S24で送信されたプロファイル情報82とを結合させてプロファイル情報80を生成する(S25)。そして、公開部61は、生成したプロファイル情報80と、記憶部62が記憶した機器情報とを、通信部63を介して支援装置20へ送信する(S26)。
図11は、図10のS25において、プロファイル情報81とプロファイル情報82とを結合させてプロファイル情報80を生成する動作を示すフローチャートである。
まず、公開部61は、プロファイル情報81が有する基本情報83をプロファイル情報80へコピーする(S31)。
次に、通信仕様情報84が有する各仕様84a〜dに対して、ループ3の処理が実行される。
ループ3では、まず、公開部61は、対象とする仕様84a〜dが基本仕様であるか、追加仕様であるかを判定する(S32)。図5に示すプロファイル情報81であれば、仕様84a〜dに#が付されていなければ、基本仕様であり、#が付されていれば追加仕様であると判定可能である。
S32で基本仕様である場合、公開部61は、対象とする仕様84a〜dをプロファイル情報80の通信仕様情報84へコピーする(S33)。さらに、公開部61は、参照情報により、対象とする仕様84a〜dに対応付けられた仕様85a〜dを、プロファイル情報80の制御仕様情報85へコピーする(S34)。この際、S33でコピーした仕様84a〜dの参照情報を、S34でコピーした仕様85a〜dに対応付ける。
S32で追加仕様である場合、公開部61は、対象とする仕様84a〜dが示す追加機器70の接続位置を特定する(S35)。図5に示すプロファイル情報81であれば、仕様84a〜dに便宜的に付された#の後の番号により、追加機器70の接続位置を特定できる。実際には、接続可能な追加機器70の数と、追加機器70毎の入出力データやパラメータの最大数と等から、どの仕様がどの追加機器70用であるかを特定する。公開部61は、S35で特定した接続位置についての仕様85a〜dがあるか否かを判定する(S36)。
S36で接続位置についての仕様85a〜dがある場合、公開部61は、対象とする仕様84a〜dをプロファイル情報80の通信仕様情報84へコピーする(S37)。さらに、公開部61は、S35で特定した接続位置についての仕様85a〜dを、プロファイル情報80の制御仕様情報85へコピーする(S38)。この際、S37でコピーした仕様84a〜dの参照情報を、S38でコピーした仕様85a〜dに対応付ける。
S36で接続位置についての仕様85a〜dがない場合、何もプロファイル情報80へコピーされない。
通信仕様情報84が有する全ての仕様84a〜dについて処理が実行されると、プロファイル情報80が完成する。
以上のように、実施の形態1に係る設定支援システム100では、基本機器60及び追加機器70が自身のプロファイル情報を記憶している。基本機器60は、支援装置20から取得要求を受信すると、自身のプロファイル情報と追加機器70のプロファイル情報とを組み合わせて、支援装置20へ送信する。そのため、支援装置20は、複合機器30のプロファイル情報を容易かつ正確に入手することができる。
したがって、実施の形態1に係る設定支援システム100によれば、複合機器30の設定作業を容易かつ正確に行うことができる。
なお、上記説明では、制御仕様情報85に仕様が規定されている場合には、対応する仕様が通信仕様情報84にも規定されていることを前提としていた。例えば、制御仕様情報85にパラメータ仕様85dが規定されている場合には、通信仕様情報84に、対応するパラメータ仕様84dが規定されていることを前提としていた。
しかし、制御機能からは仕様が規定されるが、ネットワーク50からは仕様が規定されない場合もある。例えば、制御機能からはパラメータの範囲が制限されるが、ネットワーク50からはパラメータの範囲は制限されない場合がある。この場合、通信仕様情報84には、パラメータ仕様84dにおいてパラメータの範囲を規定する必要がなく、基本機器60によっては、通信仕様情報84には、パラメータ仕様84dにおけるパラメータの範囲が規定されないことも考えられる。
この場合、プロファイル情報80を作成する際、通信仕様情報84には、パラメータ仕様84dにおけるパラメータの範囲の情報を省略する。通信仕様情報84で情報が省略されている場合、支援装置20は対応する制御仕様情報85を参照するようにする。
また、複合機器30のソフトウェアやファームウェアのバージョンアップ等が行われた場合、合わせて複合機器30に記憶されたプロファイル情報も更新される。そのため、複合機器30のソフトウェアやファームウェアのバージョンアップ等が行われた場合であっても、誤ったプロファイル情報を使用することがない。
また、上記説明では、FAネットワークシステム10に1つの複合機器30のみが接続されていた。しかし、FAネットワークシステム10には、複数の複合機器30が接続されていてもよい。
また、上記説明では、設定支援システム100が、1つのFAネットワークシステム10のみ備える構成としている。しかし、これに限らず、設定支援システム100が、複数のFAネットワークシステム10を備える構成であっても構わない。
また、上記説明では、機器情報を各複合機器30から取得するとした。しかし、通常、PLC40は、各複合機器30の機器情報を管理している。そこで、機器情報についてはPLC40から取得するようにしてもよい。
また、上記説明では、追加機器70は1つのプロファイル情報82を記憶するとした。しかし、追加機器70は、基本機器60の接続機能に関する設定値毎にプロファイル情報を記憶してもよい。
この場合、図10のS23で、公開部61は、提供要求とともに、接続機能に関する設定値を追加機器70へ送信する。そして、S24で提供部71は、接続機能に関する設定値に対応するプロファイル情報82を読み出し、基本機器60へ送信する。
実施の形態2.
実施の形態2では、FAネットワークシステム10に、所定の種別のネットワーク50への接続機能に特化した基本機器60に、制御機能を有する1台の追加機器70を組み合わせて構成された複合機器30が接続された場合について説明する。
実施の形態2では、実施の形態1に係る設定支援システム100と異なる部分のみ説明する。
図12は、実施の形態2に係る設定支援システム100の構成図である。
図12に示す設定支援システム100では、複合機器30が、所定の種別のネットワーク50への接続機能に特化した基本機器60に、制御機能を有する追加機器70を組み合わせて構成されている。
図13は、実施の形態2に係る複合機器30の構成図である。
複合機器30は、基本機器60と1台の追加機器70とが組み合わされて構成されている。
図13に示す基本機器60は、図3に示す基本機器60と同じ構成である。但し、記憶部62は、接続される追加機器70毎に異なるプロファイル情報81を記憶する。図13に示す追加機器70は、図3に示す追加機器70と同じ構成である。
図14は、実施の形態2に係るプロファイル情報81の例を示す図である。
図14では、基本機器60が有する接続機能が、入出力データを有さず、1つのパラメータを有しており、基本機器60には、入出力データを2つ有し、パラメータを2つ有する追加機器70を1台接続可能な場合のプロファイル情報81を示す。
プロファイル情報81は、プロファイル情報80が有する情報のうち、基本情報83の通信仕様部分、通信仕様情報84を有する。
プロファイル情報81が有する通信仕様情報84には、基本機器60が有する接続機能で使用する入出力データやパラメータについての仕様(基本仕様)と、追加機器70が有する制御機能で使用する入出力データやパラメータについての仕様(追加仕様)とが含まれる。
ここでは、追加仕様には、“#”を付している。
図15は、実施の形態2に係るプロファイル情報82の例を示す図である。
図15では、追加機器70が有する制御機能が、入出力データを2つ有し、パラメータを1つ有する場合のプロファイル情報を示す。
プロファイル情報82は、プロファイル情報80が有する情報のうち、基本情報83の制御仕様部分、制御仕様情報85を有する。
図16は、図14に示すプロファイル情報81と、図15に示すプロファイル情報82とを結合したプロファイル情報80を示す図である。
図14に示すプロファイル情報81の#が付された追加仕様と、図15に示すプロファイル情報82の仕様とが、同じ種類のもの同士関連付けられている。
実施の形態2に係る設定支援システム100において、複合機器30が取得要求を受信した場合の動作は、原則として図10に示す動作と同じである。但し、S22で公開部61は、接続された追加機器70に対応するプロファイル情報81を記憶部62から読み出す。
実施の形態2に係る設定支援システム100において、プロファイル情報81とプロファイル情報82とを結合させてプロファイル情報80を生成する動作は、原則として図11に示す動作と同じである。但し、S31で公開部61は、プロファイル情報81が有する基本情報83をプロファイル情報80へコピーするとともに、記憶部72が記憶したプロファイル情報82が有する基本情報83をプロファイル情報80へコピーする。
以上のように、実施の形態2に係る設定支援システム100によれば、所定の種別のネットワーク50への接続機能に特化した基本機器60に、制御機能を有する追加機器70を組み合わせて構成された複合機器30がFAネットワークシステム10に接続された場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記説明では、追加機器70は1つのプロファイル情報82を記憶するとした。しかし、追加機器70は、基本機器60の接続機能が特化したネットワーク50の種別毎にプロファイル情報を記憶してもよい。
この場合、図10のS23で、公開部61は、提供要求とともに、ネットワーク50の種別を示す種別情報を追加機器70へ送信する。そして、S24で提供部71は、種別情報が示す種別に対応するプロファイル情報82を読み出し、基本機器60へ送信する。
図17は、支援装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
図17に示すように、支援装置20は、例えばPC(Personal Computer)であり、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、LCD901(Liquid Crystal Display)、キーボード902(K/B)、通信ボード915、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920(固定ディスク装置)の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。磁気ディスク装置920は、所定の固定ディスクインタフェースを介して接続される。
磁気ディスク装置920又はROM913などには、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
プログラム群923には、上記の説明において「取得部21」、「ネットワーク構成部23」、「パラメータ設定部24」、「監視部25」、「通信部26」等として説明した機能を実行するソフトウェアやプログラムやその他のプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、上記の説明において「記憶部22」に格納される情報やデータや信号値や変数値が、データベースの各項目として記憶される。
図18は、基本機器60、追加機器70のハードウェア構成の一例を示す図である。
図18に示すように、基本機器60、追加機器70は、プログラムを実行するCPU911を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
ROM913には、オペレーティングシステム(OS)、プログラム群、ファイル群が記憶されている。プログラム群のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステムにより実行される。
プログラム群には、上記の説明において「公開部61」、「通信部63」、「提供部71」等として説明した機能を実行するソフトウェアやプログラムやその他のプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群には、上記の説明において「記憶部62」、「記憶部72」に格納される情報やデータや信号値や変数値が、データベースの各項目として記憶される。
また、上記の説明におけるフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、その他光ディスク等の記録媒体やICチップに記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体や電波によりオンライン伝送される。
また、上記の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。また、「〜装置」として説明するものは、「〜回路」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組合せ、さらには、ファームウェアとの組合せで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、ROM913等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、上記で述べた「〜部」としてコンピュータ等を機能させるものである。あるいは、上記で述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータ等に実行させるものである。
10 FAネットワークシステム、20 支援装置、21 取得部、22 記憶部、23 ネットワーク構成部、24 パラメータ設定部、25 監視部、26 通信部、30 複合機器、40 PLC、50 ネットワーク、60 基本機器、61 公開部、62 記憶部、63 通信部、70 追加機器、71 提供部、72 記憶部、100 設定支援システム。

Claims (6)

  1. ネットワークへの接続機能を有する基本機器と追加機能を有する追加機器とが組み合わされて構成された複合機器と、前記複合機器を制御するPLC(programmable logic controller)とがネットワークを介して接続されたFA(Factory Automation)ネットワークシステムと、
    前記複合機器の設定を支援する支援装置と
    を備え、
    前記PLCは、前記複合機器を前記ネットワーク内で識別可能な機器IDを記憶し、
    前記基本機器と前記追加機器とは、それぞれ、自身の動作を規定する規定情報の仕様を示すプロファイル情報を記憶し、
    前記支援装置は、前記PLCから前記機器IDを取得し、取得した機器IDが示す複合機器へ前記プロファイル情報の取得要求を送信し、
    前記基本機器は、前記支援装置が送信した取得要求を受信すると、前記追加機器が記憶したプロファイル情報を取得し、取得した前記追加機器のプロファイル情報と自身のプロファイル情報とを結合させ結合情報として前記支援装置へ送信し、
    前記支援装置は、前記基本機器が送信した前記結合情報に基づき、前記複合機器の規定情報の設定画面を生成し、生成した前記規定情報の設定画面を表示装置に表示する
    ことを特徴とする設定支援システム。
  2. 前記基本機器のプロファイル情報は、複数の種類の規定情報について、規定情報の種類毎に前記接続機能に関する仕様が示されており、
    前記追加機器のプロファイル情報は、前記複数の種類の規定情報のうち1つ以上の種類の規定情報について、規定情報の種類毎に前記追加機能に関する仕様が示されており、
    前記基本機器は、前記追加機器のプロファイル情報に設定された仕様を、自身のプロファイル情報に設定された仕様のうち、同じ種類の規定情報についての仕様と関連付けることにより、前記追加機器のプロファイル情報と自身のプロファイル情報とを結合させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の設定支援システム。
  3. 前記複合機器は、前記接続機能と所定の制御機能とを有する前記基本機器と、前記基本機器が有する前記所定の制御機能に付加されて機能する前記追加機能を有する前記追加機器とが組み合わされて構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の設定支援システム。
  4. 前記基本機器は、前記接続機能に関する設定値毎にプロファイル情報を記憶し、前記追加機器のプロファイル情報と、予め設定された前記設定値に対応して記憶したプロファイル情報とを結合させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の設定支援システム。
  5. 前記複合機器は、所定の種別のネットワークへの接続機能に特化した前記基本機器と、所定の制御機能である前記追加機能を有する前記追加機器とが組み合わされて構成された
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の設定支援システム。
  6. 前記基本機器は、組み合わされる追加機器毎にプロファイル情報を記憶し、前記追加機器のプロファイル情報と、組み合わされた追加機器に対応して記憶したプロファイル情報とを結合させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の設定支援システム。
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