JP5618783B2 - 車両のシート装置 - Google Patents

車両のシート装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5618783B2
JP5618783B2 JP2010263919A JP2010263919A JP5618783B2 JP 5618783 B2 JP5618783 B2 JP 5618783B2 JP 2010263919 A JP2010263919 A JP 2010263919A JP 2010263919 A JP2010263919 A JP 2010263919A JP 5618783 B2 JP5618783 B2 JP 5618783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
frame
vehicle body
vehicle
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010263919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012020722A (ja
Inventor
款 先田
款 先田
光太郎 池田
光太郎 池田
和雄 戎本
和雄 戎本
由明 松原
由明 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2010263919A priority Critical patent/JP5618783B2/ja
Publication of JP2012020722A publication Critical patent/JP2012020722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5618783B2 publication Critical patent/JP5618783B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/42Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles the seat constructed to protect the occupant from the effect of abnormal g-forces, e.g. crash or safety seats
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)

Description

本発明は、車両への側突時に、シートクッションフレームに対しその外側方から外力が与えられたとき、この外力が、上記シートクッションとこのシートクッションを支持する左、右シートブラケットとを介し車室フロア側に強固に支持されるようにするための車両のシート装置に関するものである。
上記車両のシート装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両のシート装置は、車体の前後方向に延びると共に車室フロアパネル側に支持される左、右シートブラケットと、これら左、右シートブラケットに支持されるシートクッションフレームと、上記左、右シートブラケットを互いに結合させる補強パイプとを備えている。
ここで、車両への側突時に、上記シートクッションに対しその外側方から外力が与えられたときには、このシートクッションを支持する上記左、右シートブラケットは、通常、車体の幅方向で互いに接近するよう変形しようとする。
しかし、上記変形は、上記補強パイプが上記左、右シートブラケットをそれぞれ突っ張るよう働くことにより防止される。このため、上記外力は、上記シートクッションと上記のように変形が防止される左、右シートブラケットとを介して車室フロアパネル側に強固に支持され、これにより、側突時におけるシート装置の過大な変形が防止されるようになっている。
特開2000−326765号公報
ところで、上記した従来の技術では、側突時における左、右シートブラケットの変形を防止しようとして、これら左、右シートブラケットを互いに結合する補強パイプが別途に設けられている。このため、上記シート装置の部品点数が増加して、その構成が複雑になり、かつ、その質量が過大になるおそれがある。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両への側突時に、シート装置のシートクッションフレームに対しその外側方から外力が与えられたとしても、この外力によるシート装置の過大な変形が、簡単な構成で、かつ、質量が過大になることを回避しつつ防止できるようにすることである。
請求項1の発明は、全図に例示するように、車体2の前後方向に延びると共に車室フロアパネル4側に支持される左、右シートブラケット10,10と、これら左、右シートブラケット10,10に支持されるシートクッションフレーム24とを備え、このシートクッションフレーム24が、前後方向に延びて上記各シートブラケット10,10に締結具11,12により支持される左、右側部フレーム28,28と、車体2の幅方向に延び、上記左、右側部フレーム28,28の前、後部同士をそれぞれ結合する前、後部フレーム29,30とを備えた車両のシート装置において、
上記前、後部フレーム29,30の少なくともいずれか一方のフレームの各端部にそれぞれ係合部42を形成し、これら各係合部42に対し車体2の幅方向の外方からそれぞれ対向する他の係合部43を上記各シートブラケット10に形成し、上記シートクッションフレーム24に対するその外側方からの外力Fにより、上記左、右シートブラケット10,10が車体2の幅方向で互いに接近するよう変形するとき、上記係合部42と他の係合部43とが互いに係合するようにしたことを特徴とする車両のシート装置である。
請求項2の発明は、図6に例示するように、上記一方のフレームの車体2の幅方向における内、外側端部30a,30bにそれぞれ形成される係合部42,42のうち、少なくとも内側端部30aの係合部42をこの内側端部30aの下端部に形成すると共に、この内側端部30aの下端部を、上記一方のフレームの車体2の幅方向における中途部の下端部よりも低く位置させたことを特徴とする請求項1に記載の車両のシート装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の前後方向に延びると共に車室フロアパネル側に支持される左、右シートブラケットと、これら左、右シートブラケットに支持されるシートクッションフレームとを備え、このシートクッションフレームが、前後方向に延びて上記各シートブラケットに締結具により支持される左、右側部フレームと、車体の幅方向に延び、上記左、右側部フレームの前、後部同士をそれぞれ結合する前、後部フレームとを備えた車両のシート装置において、
上記前、後部フレームの少なくともいずれか一方のフレームの各端部にそれぞれ係合部を形成し、これら各係合部に対し車体の幅方向の外方からそれぞれ対向する他の係合部を上記各シートブラケットに形成し、上記シートクッションフレームに対するその外側方からの外力により、上記左、右シートブラケットが車体の幅方向で互いに接近するよう変形するとき、上記係合部と他の係合部とが互いに係合するようにしている。
このため、車両への側突時に、上記シートクッションフレームに対しその外側方から外力が与えられたことにより、このシートクッションフレームを支持する上記左、右シートブラケットが互いに接近するよう変形しようとしても、この場合には、上記係合部と他の係合部とが係合し、これら係合部を介して上記一方のフレームが上記左、右シートブラケットをそれぞれ突っ張るよう働き、これにより、これら左、右シートブラケットの上記変形が防止される。
よって、上記外力は、上記シートクッションと上記したように変形が防止される左、右シートブラケットとを介して車室フロアパネル側に強固に支持され、この結果、側突時におけるシート装置の過大な変形が防止される。
そして、上記した側突時における左、右シートブラケットの変形防止は、従来の技術のような別途の補強材を設けることなく、上記シートクッションフレームの上記一方のフレームの利用により達成される。よって、側突時におけるシート装置の過大な変形は、上記シートクッションフレームを利用したことにより、簡単な構成で、かつ、質量が過大になることを回避しつつ防止できる。
請求項2の発明は、上記一方のフレームの車体の幅方向における内、外側端部にそれぞれ形成される係合部のうち、少なくとも内側端部の係合部をこの内側端部の下端部に形成すると共に、この内側端部の下端部を、上記一方のフレームの車体の幅方向における中途部の下端部よりも低く位置させている。
このため、前記したように、側突時に、上記シートクッションフレームに対しその外側方から外力が与えられて、上記係合部と他の係合部とが係合し、上記シートクッションフレームの一方のフレームが上記左右の両シートブラケットをそれぞれ突っ張るよう働くときには、上記一方のフレームは、上記外力に基づき、上記内側端部の下端部を作用点として長手方向に圧縮力が与えられる。すると、この圧縮力により、上記一方のフレームは、その長手方向の中途部が上方に凸の円弧形状となるよう屈曲しがちとなる。
よって、上記のように一方のフレームが屈曲しがちとなる分、上記両シートブラケットのうち、車体の幅方向における外側のシートブラケットから、上記一方のフレームを介し内側のシートブラケットに与えられる外力は緩和される。このため、上記内側のシートブラケットの上部側が車体の内側方に向かって傾倒することは抑制される。
しかも、前記したように、一方のフレームは、上記外力に基づき上方に凸の円弧形状となるよう屈曲しがちとなる。このため、上記外力により内側のシートブラケットに対し上記一方のフレームの内側端部が上方に相対変位することは防止され、これにより、上記一方のフレームが上記内側のシートブラケットに対しその基部回りに大きい曲げモーメントを与えることは防止されて、この内側のシートブラケットの上部側が車体の内側方に向かって傾倒することは、より確実に抑制される。
よって、上記外力に基づき、上記両シートブラケットが共に車体の内側方に傾倒する、ということは防止されて、シート装置が大きく変形することは、より確実に防止される。
また、上記したように、シートクッションフレームの一方のフレームの内側端部の下端部を低く位置させた分、この内側端部は上記シートクッションフレームを支持する内側のシートブラケットの基部側(車室フロアパネル側)に、より接近する。よって、上記外側のシートブラケットから上記一方のフレームを介し内側のシートブラケットに与えられる外力は、上記内側のシートブラケットに上記した大きい曲げモーメントを与えることなく、この内側のシートブラケットの基部側によって、より強固に安定して支持される。この結果、上記外力に基づく上記シート装置の変形は、更に確実に防止される。
また、上記したシート装置の変形防止は、上記したようにシートクッションフレームの一方のフレームを利用し、かつ、この一方のフレームの形状を工夫することにより得られたのであり、このため、例えば、上記一方のフレームの上下幅寸法を単に全体的に大きくすることに比べて、簡単な構成で、かつ、質量の増加を抑制しつつ、上記シート装置の変形防止が達成される。
実施例1を示し、シート装置の部分側面図である。 実施例1を示し、図1のII−II線矢視断面部分破断図である。 実施例1を示し、シート装置の斜視図である。 実施例1を示し、シート装置の斜視展開図である。 実施例1を示し、図2に相当する図で、側突時の作用を説明する図である。 実施例2を示し、シート装置の部分正面図である。 参考例を示し、図6に相当する図である。
本発明の車両のシート装置に関し、車両への側突時に、シート装置のシートクッションフレームに対しその外側方から外力が与えられたとしても、この外力によるシート装置の過大な変形が、簡単な構成で、かつ、質量が過大になることを回避しつつ防止できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車両のシート装置は、車体の前後方向に延びると共に車室フロアパネル側に支持される左、右シートブラケットと、これら左、右シートブラケットに支持されるシートクッションフレームとを備えている。また、このシートクッションフレームは、前後方向に延びて上記各シートブラケットに締結具により支持される左、右側部フレームと、車体の幅方向に延び、上記左、右側部フレームの前、後部同士をそれぞれ結合する前、後部フレームとを備えている。
上記前、後部フレームの少なくともいずれか一方のフレームの各端部にそれぞれ係合部が形成され、また、これら各係合部に対し車体の幅方向の外方からそれぞれ対向する他の係合部が上記各シートブラケットに形成される。上記シートクッションフレームに対するその外側方からの外力により、上記左、右シートブラケットが車体の幅方向で互いに接近するよう変形するとき、上記係合部と他の係合部とが互いに係合することとされている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜5に従って説明する。
図1〜4において、符号1は、自動車で例示される車両である。また、図中矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示し、下記する左右とは、車両1の前方に向かってのその車体2の幅方向をいうものとする。
上記車体2の内部が車室3とされている。上記車体2は、車室3の下面を形成する車室フロアパネル4を備えている。この車室フロアパネル4は、その左右側部を構成してほぼ平坦に延びる一般部4aと、上記車室フロアパネル4における車体2の幅方向の中央部5に、上方に向かって膨出するよう形成される剛性の大きいトンネル部4bとを備えている。
上記車室フロアパネル4の右側部の一般部4a上に運転席となるシート装置7が設けられている。このシート装置7は、車体2の前後方向に延びると共に上記車室フロアパネル4側に前、後締結具8,9により支持される左、右シートブラケット10,10と、これら左、右シートブラケット10,10にそれぞれ前、後締結具11,12により支持されるシートクッション13と、このシートクッション13の後端部にリクライニング装置14により前後に傾動可能に枢支されるシートバック15とを備えている。
上記左、右シートブラケット10,10は、それぞれ上記車室フロアパネル4側に上記締結具8,9により支持される固定レール18と、この固定レール18に前後に移動可能、かつ、所望位置に係止可能に支持される可動レール19と、縦向き姿勢とされ、その下端縁部が締結具20により上記可動レール19に支持される板金製のブラケットパネル21とを備えている。
具体的には、上記左、右シートブラケット10,10のうち、車体2の外側がわに位置するシートブラケット10の前、後部と、車体2の幅方向の中央部5側に位置するシートブラケット10の前部とは上記締結具8,9により上記車室フロアパネル4の一般部4aに支持され、上記中央部5側に位置するシートブラケット10の後部は上記締結具9により上記車室フロアパネル4のトンネル部4bに支持されている。なお、上記各シートブラケット10の車室フロアパネル4側への支持は、不図示のブラケットなどを介し一般部4aやトンネル部4bへの間接的な支持であってもよい。
上記シートクッション13は、平面視で矩形状に枠組みされた板金製のシートクッションフレーム24と、このシートクッションフレーム24に支持されるシートクッションパッド25とを備えている。上記シートクッションフレーム24は、前後方向に延びて上記各シートブラケット10のブラケットパネル21の上端縁部に上記締結具11,12により着脱可能に支持される左、右側部フレーム28,28と、車体2の幅方向に延び、上記左、右側部フレーム28,28の各前部を互いに結合する前部フレーム29と、車体2の幅方向に延び、上記左、右側部フレーム28,28の各後部を互いに結合する後部フレーム30とを備えている。
また、上記後部フレーム30は、車体2の幅方向に延び、前後方向で互いに対面する前、後部フレームプレート32,33と、車体2の幅方向に延び、上記両フレームプレート32,33の各下端縁部を互いに一体的に結合する下部フレームプレート34とを備え、その長手方向の各部断面はU字形状をなしている。そして、上記後部フレームプレート33の各端部と下部フレームプレート34の各端部の後部とが上記シートブラケット10のブラケットパネル21の後部に溶接により結合されている。
上記シートバック15は、車体2の正面視で、パイプ材により矩形枠形状に形成されたシートバックフレーム37と、このシートバックフレーム37に対しその上方から外嵌される袋形状のシートバックパッド38と、このシートバックパッド38の下端縁部を上記後部フレーム30の下縁部に係脱可能に係止させる複数(3つ)の係止フック39とを備えている。
上記各シートブラケット10の固定レール18に対するそれぞれ可動レール19の前後移動により、これら可動レール19と共に上記シートクッション13、リクライニング装置14、およびシートバック15が前後の所望位置にまで移動可能とされている。
上記構成において、後部フレーム30の長手方向の各端部の前部にそれぞれ係合部42が形成され、これら各係合部42に対し車体2の幅方向の外方からそれぞれ対向する他の係合部43が上記各シートブラケット10のブラケットパネル21に形成されている。
具体的には、上記各係合部42は、上記前部フレームプレート32の各端部と上記下部フレームプレート34の各端部の前部とに跨るように形成された切り欠きである。そして、この切り欠きである係合部42に上記シートブラケット10のブラケットパネル21の後端部が嵌入されている。上記他の係合部43は、上記ブラケットパネル21の後端部に形成たビードであり、このビードは上下方向に長く延び、かつ、上記係合部42内に向かって凸の形状とされ、この係合部42に対しその上方から上記他の係合部43が嵌合可能とされている。
上記シート装置7の形成は次のようになされる。
即ち、上記シートブラケット10と、シートクッション13、リクライニング装置14、およびシートバック15の組み合わせによるシート本体13〜15とはそれぞれ個別に形成される。そして、これらの形成後に、上記シートブラケット10に対し上記シート本体13〜15が上記締結具11,12により組み付けられる。この組み付けの際、上記シートブラケット10の他の係合部43に対し、その上方から上記シートクッションフレーム24の係合部42が嵌合可能とされ、この嵌合により、上記シートブラケット10に対し、水平方向で、上記シート本体13〜15が位置決めされる。
次に、上記シートブラケット10にシートクッション13のシートクッションフレーム24が上記締結具11,12により締結されて上記組み付が終わる。この組み付け後、上記シートブラケット10のブラケットパネル21とシートクッションフレーム24の後部フレーム30とは互いに溶接されないままに残される。
図3,4,5において、車両1への側突時に、シート装置7のシートクッションフレーム24に対しその外側方から与えられる外力Fにより、上記左、右シートブラケット10,10が車体2の幅方向で互いに接近するよう変形するとき(図2のL→図5のL´)、上記各係合部42と各他の係合部43が互いに係合するようになっている(図5)。
このため、車両1への側突時に、上記シートクッションフレーム24に対しその外側方から外力Fが与えられたことにより、このシートクッションフレーム24を支持する上記左、右シートブラケット10,10が互いに接近するよう変形しようとしても、この場合には、上記係合部42と他の係合部43とが係合し、これら係合部42,43を介して上記シートクッションフレーム24の後部フレーム30が上記左、右シートブラケット10,10をそれぞれ突っ張るよう働き、これにより、これら左、右シートブラケット10,10の上記変形が防止される。
よって、上記外力Fは、上記シートクッション13と上記したように変形が防止される左、右シートブラケット10,10とを介して車室フロアパネル4側である一般部4aや特に剛性の大きいトンネル部4bに強固に支持され、この結果、側突時におけるシート装置7の過大な変形が防止される。
そして、上記した側突時における左、右シートブラケット10,10の変形防止は、従来の技術のような別途の補強材を設けることなく、上記シートクッションフレーム24の後部フレーム30の利用により達成される。よって、側突時におけるシート装置7の過大な変形は、上記シートクッションフレーム24の後部フレーム30を利用したことにより、簡単な構成で、かつ、質量が過大になることを回避しつつ防止できる。
以下の図6は、実施例2を示し、図7は参考例を示している。これら実施例2と参考例とは、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図6に従って説明するが、この場合、図7を参考例として説明する。
図6において、上記後部フレーム30の車体2の幅方向における内、外側端部30a,30bにそれぞれ形成される係合部42,42のうち、少なくとも内側端部30aの係合部42はこの内側端部30aの下端部に形成されると共に、この内側端部30aの下端部は、上記後部フレーム30の車体2の幅方向における中途部の下端部よりも低く位置させられている。
ここで、図7の参考例で示すように、上記後部フレーム30が仮に車体2の幅方向に直線的に延び、かつ、その各部断面が互いに同じ形状であるとする。すると、この場合、上記後部フレーム30は、その長手方向に与えられる圧縮力に対し剛性が大きくなる。
ここで、前記したように、側突時に、上記シートクッションフレーム24に対しその外側方から外力Fが与えられて、上記係合部42と他の係合部43とが係合し、上記シートクッションフレーム24の後部フレーム30が上記左右の両シートブラケット10,10´をそれぞれ突っ張るよう働くとする。すると、この場合には、上記両シートブラケット10,10´のうち、まず、車体2の幅方向における外側のシートブラケット10に対し上記シートクッションフレーム24を介し与えられた外力Fは、上記した剛性の大きい後部フレーム30を介し、そのまま内側のシートブラケット10´に伝達される。しかも、この内側のシートブラケット10´と後部フレーム30内側端部30aとは、上記したように係合部42と他の係合部43とが係合してはいるが、この係合は、上記内側のシートブラケット10´と後部フレーム30の内側端部30aとが車体2の前後方向で相対移動することを阻止するものであって、上下方向の相対移動を阻止するものではない。
よって、上記した参考例のように、外側のシートブラケット10に与えられた外力Fが、上記した剛性の大きい後部フレーム30を介し、そのまま内側のシートブラケット10´に伝達されたときには、図7中一点鎖線で示すように、このシートブラケット10´はその上部側が車体2の内側方に向かって傾倒し始める。また、これに伴い、図7中一点鎖線で示すように、上記内側のシートブラケット10´に対し上記後部フレーム30の内側端部30aは上方に相対変位しがちとなる。すると、上記外力Fに基づき、上記後部フレーム30を介し内側のシートブラケット10´に対しその基部回りに与えられる二次モーメントが大きくなって、上記内側のシートブラケット10´は車体2の内側方に大きく傾倒しがちになる。また、これに伴い、上記外側のシートブラケット10も車体2の内側方に大きく傾倒しがちとなる。
つまり、上記した図7の参考例によれば、上記外力Fに基づき、図7中一点鎖線で示すように、上記両シートブラケット10,10´が共に車体2の内側方に傾倒しがちとなって、シート装置7が大きく変形するという不都合が生じるおそれがある。
そこで、前記したように、後部フレーム30の車体2の幅方向における内、外側端部30a,30bにそれぞれ形成される係合部42,42のうち、少なくとも内側端部30aの係合部42をこの内側端部30aの下端部に形成すると共に、この内側端部30aの下端部を、上記後部フレーム30の車体2の幅方向における中途部の下端部よりも低く位置さたのである。
このため、前記したように、側突時に、上記シートクッションフレーム24に対しその外側方から外力Fが与えられて、上記係合部42と他の係合部43とが係合し、上記シートクッションフレーム24の後部フレーム30が上記左右の両シートブラケット10,10´をそれぞれ突っ張るよう働くときには、上記後部フレーム30は、上記外力Fに基づき、その内側端部30aの下端部を作用点として長手方向に圧縮力が与えられる。すると、この圧縮力により、図6中一点鎖線で示すように、上記後部フレーム30は、その長手方向の中途部が上方に凸の円弧形状となるよう屈曲しがちとなる。
よって、上記のように後部フレーム30が屈曲しがちとなる分、上記両シートブラケット10,10´のうち、車体2の幅方向における外側のシートブラケット10から、上記後部フレーム30を介し内側のシートブラケット10´に与えられる外力Fは緩和される。このため、上記内側のシートブラケット10´の上部側が車体2の内側方に向かって傾倒することは抑制される。
しかも、前記したように、後部フレーム30は、上記外力Fに基づき、図6中一点鎖線で示すように、上方に凸の円弧形状となるよう屈曲しがちとなる。このため、上記外力Fにより内側のシートブラケット10´に対し上記後部フレーム30の内側端部30aが上方に相対変位することは防止され、これにより、上記後部フレーム30が上記内側のシートブラケット10´に対しその基部回りに大きい曲げモーメントを与えることは防止されて、この内側のシートブラケット10´の上部側が車体2の内側方に向かって傾倒することは、より確実に抑制される。
よって、上記外力Fに基づき、図7中一点鎖線で例示するように、上記両シートブラケット10,10´が共に車体2の内側方に傾倒する、ということは防止されて、シート装置7が大きく変形することは、より確実に防止される。
また、上記したように、シートクッションフレーム24の後部フレーム30の内側端部30aの下端部を低く位置させた分、この内側端部30aは上記シートクッションフレーム24を支持する内側のシートブラケット10´の基部側(車室フロアパネル4側)に、より接近する。よって、上記外側のシートブラケット10から上記後部フレーム30を介し内側のシートブラケット10´に与えられる外力Fは、上記内側のシートブラケット10´に上記した大きい曲げモーメントを与えることなく、この内側のシートブラケット10´の基部側によって、より強固に安定して支持される。この結果、上記外力Fに基づく上記シート装置7の変形は、更に確実に防止される。
また、上記したシート装置7の変形防止は、上記したようにシートクッションフレーム24の後部フレーム30を利用し、かつ、この後部フレーム30の形状を工夫することにより得られたのであり、このため、例えば、上記後部フレーム30の上下幅寸法を単に全体的に大きくすることに比べて、簡単な構成で、かつ、質量の増加を抑制しつつ、上記シート装置7の変形防止が達成される。
なお、以上は図示の例によるが、上記係合部42と他の係合部43とに加え、もしくはこれに代えて、上記前部フレーム29に係合部42を形成し、この係合部42に対応するよう上記シートブラケット10のブラケットパネル21に他の係合部43を形成してもよい。また、上記係合部42と他の係合部43とのうち、いずれか一方を車体2の幅方向に向かって突出する突起とし、他方を、車体2の幅方向に貫通する貫通孔やこの幅方向に凹む凹部としてもよく、このようにすれば、上記係合部42と他の係合部43との係合により、これら両係合部42,43は車体2の前後方向での相対移動が阻止されると共に、車体2の上下方向での相対移動も阻止される。
また、実施例2に係る図6において、上記後部フレーム30の外側端部30bの下端部は、図7の参考例と同様に、この後部フレーム30の車体2の幅方向における中途部の下端部と同じ高さにしてもよい。
1 車両
2 車体
3 車室
4 車室フロアパネル
7 シート装置
10 シートブラケット
11 締結具
12 締結具
13 シートクッション
18 固定レール
19 可動レール
20 締結具
21 ブラケットパネル
24 シートクッションフレーム
28 側部フレーム
29 前部フレーム
30 後部フレーム
30a 内側端部
30b 外側端部
32 前部フレームプレート
33 後部フレームプレート
34 下部フレームプレート
42 係合部
43 他の係合部
F 外力

Claims (2)

  1. 車体の前後方向に延びると共に車室フロアパネル側に支持される左、右シートブラケットと、これら左、右シートブラケットに支持されるシートクッションフレームとを備え、このシートクッションフレームが、前後方向に延びて上記各シートブラケットに締結具により支持される左、右側部フレームと、車体の幅方向に延び、上記左、右側部フレームの前、後部同士をそれぞれ結合する前、後部フレームとを備えた車両のシート装置において、
    上記前、後部フレームの少なくともいずれか一方のフレームの各端部にそれぞれ係合部を形成し、これら各係合部に対し車体の幅方向の外方からそれぞれ対向する他の係合部を上記各シートブラケットに形成し、上記シートクッションフレームに対するその外側方からの外力により、上記左、右シートブラケットが車体の幅方向で互いに接近するよう変形するとき、上記係合部と他の係合部とが互いに係合するようにしたことを特徴とする車両のシート装置。
  2. 上記一方のフレームの車体の幅方向における内、外側端部にそれぞれ形成される係合部のうち、少なくとも内側端部の係合部をこの内側端部の下端部に形成すると共に、この内側端部の下端部を、上記一方のフレームの車体の幅方向における中途部の下端部よりも低く位置させたことを特徴とする請求項1に記載の車両のシート装置。
JP2010263919A 2010-06-14 2010-11-26 車両のシート装置 Expired - Fee Related JP5618783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010263919A JP5618783B2 (ja) 2010-06-14 2010-11-26 車両のシート装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010135447 2010-06-14
JP2010135447 2010-06-14
JP2010263919A JP5618783B2 (ja) 2010-06-14 2010-11-26 車両のシート装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012020722A JP2012020722A (ja) 2012-02-02
JP5618783B2 true JP5618783B2 (ja) 2014-11-05

Family

ID=45775340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010263919A Expired - Fee Related JP5618783B2 (ja) 2010-06-14 2010-11-26 車両のシート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5618783B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000326765A (ja) * 1999-05-21 2000-11-28 Ikeda Bussan Co Ltd 車両用シート
JP2004058706A (ja) * 2002-07-24 2004-02-26 Tachi S Co Ltd シート・トラック
JP4101617B2 (ja) * 2002-11-07 2008-06-18 株式会社タチエス シートのフレーム構造体
JP2007015447A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Toyoda Gosei Co Ltd 車両用シート及び車両
JP4983388B2 (ja) * 2007-05-16 2012-07-25 トヨタ紡織株式会社 車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012020722A (ja) 2012-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4682963B2 (ja) 車両用シートバックのフレーム構造
JP5176555B2 (ja) フレーム構造
JP4143980B2 (ja) キャブのフロア構造
JP6387258B2 (ja) シートバックフレーム及び車両用シート
JP5483557B2 (ja) 車両用シート
CN104661861A (zh) 车用座椅
CN110418732B (zh) 座椅靠背框架的加强构造
JP7002533B2 (ja) シートバックフレームの補強構造
JP2012187948A (ja) 自動車の車体前部構造
JP2016052820A (ja) リヤシートバックフレーム構造
JP5618783B2 (ja) 車両のシート装置
JP5920982B2 (ja) 車両用シート
JP2009012634A (ja) 車両の車体構造
JP6086302B2 (ja) 不等分割式の車両用シート構造
JP6665727B2 (ja) 乗物用シート
JP5092736B2 (ja) 車両用シート
JP7281103B2 (ja) 車両のステップブラケット
JP2009208728A (ja) 車両用シート
JP4096048B2 (ja) シートバックのフレーム構造
JP2017087847A (ja) 車両用シート構造
JP6688480B2 (ja) キャブの後面部構造
JP6303983B2 (ja) 車両用シート構造
JP5564971B2 (ja) 車両用シート
JP2023051668A (ja) 乗物用シート
JP6262000B2 (ja) 衝撃緩衝体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5618783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees