JP5617256B2 - 液晶表示素子の製造方法及び露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示素子の製造方法、及びこの製造方法を実施するために使用できる露光装置に関する。
近年、フラットパネル型テレビやラップトップ型のコンピュータ及び携帯電話機等の各種の情報表示装置及び情報処理装置の普及に伴い、表示パネルの高性能化が要請されている。このような要請に応えるために、IPS(In Plane Switching)方式及びVA(Vertical Alignment: 垂直配向)方式等の、表示画素の電極又は電極上に微細な格子パターンを形成した液晶表示素子(液晶表示装置)が開発されている。特に、VA方式の液晶表示素子では、表示の応答性を高速化し、視野角を広げ、さらに透過率を向上するために、電極又は電極上に形成する微細な格子パターンのピッチは6μm程度に微細化されている(例えば、特許文献1参照)。
また、視野角の一層の向上のために、各画素を複数のドメインに分割したMVA(Multi-domain Vertical Alignment) 方式の液晶表示素子では、分割された各ドメインにおいて、上記の微細な格子パターンの周期方向を変更することが行われている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、液晶表示素子の微細な格子パターンは、リソグラフィー工程で形成されるとともに、液晶表示素子のような大型の基板の全面を露光するには、大フィールドの投影光学系を備えた露光装置が必要である。そのため、投影光学系を複数のそれぞれ開口数が0.1未満程度の部分投影光学系から構成したマルチレンズ方式の露光装置が開発されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−107730号公報 特開2001−235748号公報 特開2001−330964号公報
従来の表示画素の電極又は電極上に微細な格子パターンを形成した液晶表示素子において、さらに応答速度を向上させるためには、その格子パターンのピッチの一層の微細化が必要である。しかしながら、従来のマルチレンズ方式のような液晶表示素子用の露光装置では、投影光学系(又は部分投影光学系)には100mm以上の大視野が要求されるため、開口数の増大(大NA化)が難しく、よって、より微細なピッチの格子パターンを形成するのは困難であった。
本発明の態様は、このような事情に鑑み、視野角や応答速度が向上した液晶表示素子の製造方法、及びその製造方法を実施するために使用できる露光装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、所定ピッチを有する周期パターンであって互いに異なる第1方向及び第2方向にそれぞれ配列された第1パターン及び第2パターンを含む素子用パターンが形成されたマスクを露光装置の投影光学系の物体面側に配置することと、その露光装置の露光光でそのマスクを照明する照明系の瞳面又はこの近傍の面におけるその露光光の光量分布を、その照明系の光軸を通り、その第1方向とその第2方向との中間方向に対応する方向に伸びる第1直線上にあって、その光軸からそれぞれ反対の方向にありその光軸との距離が互いに等しい第1点及び第2点を含む第1領域及び第2領域と、その第1直線と直交する第2直線上にあって、その光軸からそれぞれ反対の方向にありその光軸との距離が互いに等しい第3点及び第4点を含む第3領域及び第4領域と、における光量が他の領域における光量よりも大きくなるようにして、そのマスクのその素子用パターンをその投影光学系を介してその液晶表示素子の基板に転写することと、そのパターンが転写されたその基板を処理することと、を含む液晶表示素子の製造方法が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、露光光でマスクのパターンを介して基板を露光する露光装置において、その露光光でそのマスクのパターンを照明する照明系と、その照明系の瞳面又はこの近傍の面におけるその露光光の光量分布を、その照明系の光軸を通り、そのマスクのパターン面において互いに交差する第1方向と第2方向との中間方向に対応する方向に伸びる第1直線上にあって、その光軸からそれぞれ反対の方向にありその光軸との距離が互いに等しい第1点及び第2点を含む第1領域及び第2領域と、その第1直線と直交する第2直線上にあって、その光軸からそれぞれ反対の方向にありその光軸との距離が互いに等しい第3点及び第4点を含む第3領域及び第4領域と、における光量が他の領域における光量よりも大きくなるように設定可能な光量分布設定装置と、そのマスクのパターンの像をその基板の表面に形成する複数の部分投影光学系よりなる投影光学系と、そのマスクのその複数の部分投影光学系に対する所定方向への移動と、その基板のその所定方向に対応する方向への移動とを同期して行うステージ系と、を備える露光装置が提供される。
本発明の液晶表示素子の製造方法によれば、照明系の瞳面又はこの近傍の面における第1領域から第4領域の各領域からの光束がマスクの第1パターン又は第2パターンに照明されると、投影光学系の瞳面において、その第1パターン又は第2パターンからの0次光がその領域と共役な位置(光軸から離れた位置)を通過し、その第1パターン又は第2パターンからの1次回折光が、その0次光から第1方向又は第2方向に対応する方向に離れた位置を通過する。従って、基板にその第1パターン及び第2パターンの像がそれぞれ高いコントラストで形成されるため、その第1パターン及び第2パターン(微細な格子パターン)のピッチをより微細化できる。
また、本発明によれば、0次光が投影光学系の光軸を中心とする領域を通過する通常の照明方式を用いる場合に比べて、同じ投影光学系を用いても、投影光学系の瞳面において第1パターン及び第2パターンからの0次光と1次回折光との距離を長くできるため、転写できる第1パターン及び第2パターンのピッチを微細化できる。従って、基板に形成する格子パターンのピッチを小さくできるため、応答速度が向上した液晶表示素子を容易に製造できる。
また、本発明の露光装置を用いて、本発明の液晶表示素子の製造方法を実施できる。
(A)は実施形態の一例で製造される液晶表示素子の概略構成を示す拡大断面図、(B)は図1(A)のB−B’部分の断面図、(C)は実施形態の変形例の液晶表示素子の概略構成を示す拡大断面図である。 実施形態の一例の露光装置の概略構成を示す斜視図である。 図2の照明系の要部を示す図である。 図2の一つの部分投影光学系を示す断面図である。 (A)は図2の照明系の一部を示す図、(B)は図5(A)の強度分布設定装置14bを示す側面図、(C)は図5(A)の開口絞り板12bを示す底面図である。 第1のマスクのパターンの一部を示す拡大図である。 (A)は第1のマスクのパターンを照明する照明系の瞳面の光量分布を示す図、(B)は投影光学系の瞳面における第1のマスクのパターンからの回折光の分布を示す図である。 実施形態の一例で製造中の液晶表示素子のTFT側のガラス基板TGのTFTパターンの形成面の一部を示す拡大図である。 実施形態の一例で微細な格子パターンの形成が終了した状態におけるTFT側のガラス基板TGのパターン形成面の一部を示す拡大図である。 図9のガラス基板TGに形成されるパターンの変化を示す拡大図であり、(A)、(C)、(E)、(G)はそれぞれ図9中のトランジスタTR5付近の回路パターンを示す拡大図、(B)、(D)、(F)、(H)はそれぞれ図9のA−A’部分のトランジスタTR5付近の拡大断面図である。 実施形態の一例で完成した液晶表示素子の一部を示す図9のB−B’部分の拡大断面図である。 実施形態の一例の液晶表示素子の製造工程を示すフローチャートである。 実施形態の変形例で使用される第2のマスクのパターンの一部を示す拡大図である。
本発明の実施形態の一例につき図1〜図7を参照して説明する。
図1(A)は、本実施形態で製造されるVA(Vertical Alignment: 垂直配向)方式でアクティブマトリクス駆動型の液晶表示素子(液晶表示装置)20の一つの表示画素内の概略構成を示す拡大断面図であり、図1(B)は、図1(A)のB−B'部分の断面図である。図1(A)において、液晶表示素子20は基本的に、液晶分子22aを含む液晶層22と、液晶層22を挟持するTFT(Thin Film Transistor)側のガラス基板21A及びカラーフィルター側のガラス基板21Bと、ガラス基板21Aの上面に形成された透明な画素電極23Aと、ガラス基板21Bの底面に画素電極23Aに対向するように形成された透明な対向電極23Bとを備えている。画素電極23A及び対向電極23Bは、それぞれITO(Indium Tin Oxide)又はIZO(Indium Zinc Oxide)等より形成されている。
さらに、液晶表示素子20は、ガラス基板21Aに形成された画素電極23Aの表面に電極23A,23B間に形成される電界パターンを変形するように所定ピッチで所定方向に形成された、微細な周期的な構造としての第1の格子パターン24Aと、ガラス基板21Bに形成された対向電極23Bの表面に例えば格子パターン24Aと位相がほぼ180°異なるように形成された、微細な周期的な構造としての第3の格子パターン24Cとを備えている。格子パターン24A,24Cは周期的な凸パターンである。なお、液晶表示素子20の一つの表示画素内で、例えば格子パターン24A及び24Cにそれぞれ連結されるように又は近接して、かつ格子パターン24A,24Cと同じピッチで周期方向が異なるように微細な周期的な構造としての第2及び第4の格子パターン(不図示)も形成されている。これらの第1〜第4の格子パターン24A,24C等は、誘電体(絶縁材料)又は導電性材料から形成される。格子パターン24A,24C等は、液晶表示素子20に導入される光束が通過できるように、例えば可視光に対して透明な材料より形成するのが好ましい。
本実施形態において、格子パターン24A,24C等のピッチは一例として3〜5μmであることが好ましい。その範囲内で、一例として、格子パターン24A,24C等の線幅は2μm程度でピッチは4μm程度である。ただし、格子パターン24A,24C等のピッチは3μm以下又は5μm以上も可能である。
さらに、液晶表示素子20は、画素電極23Aの表面に格子パターン24Aを覆うように形成された分子配向膜25Aと、対向電極23Bの表面に格子パターン24Cを覆うように形成された分子配向膜25Bと、ガラス基板21Aの下面に形成されて第1の光吸収軸P(図1(B)参照)を有する偏光膜(ポラライザ)26Aと、ガラス基板21Bの上面に形成されて第1の光吸収軸Pに直交する第2の光吸収軸Aを有する偏光膜(アナライザ)26Bとを備えている。分子配向膜25A,25Bは液晶層22に接触し、液晶層22中の液晶分子22aを、画素電極23A及び対向電極23Bの間に電界が印加されていない非駆動状態において、液晶層22の境界面に対して略垂直な方向に規制する。従って、非駆動状態では、液晶表示素子20に入射する光束はほぼ遮光される。
一例として、液晶層22としては、メルク社より市販されている負の誘電率異方性を有する液晶を使うことができ、分子配向膜25A,25BとしてはJSR社より提供される垂直配向膜を使用することができる。典型的な例では、ガラス基板21A及び21Bは、液晶層22の厚さが約4μmになるように適当なスペーサを使って組み立てられる。さらに、一例として、格子パターン24A,24C等(微細な周期的な構造)は、透明な誘電体であるポジ型のフォトレジストから形成でき、このようなフォトレジストとしてはJSR社のポジ型レジストPC403等を使用できる。格子パターン24A,24Cは、例えば約0.4μmの厚さに形成するのが好ましい。
図1(B)は、画素電極23A及び対向電極23B間に駆動電圧が印加された、液晶表示素子20の駆動状態におけるガラス基板21Aの表面の液晶分子22aの配向状態を示している。図1(B)において、格子パターン24Aの各ラインパターンの延在方向(周期方向に直交する方向)は、偏光膜26A,26Bによる光吸収軸P,Aに対して45°で交差している。また、液晶分子22aは格子パターン24Aの形成する局所的に変形された電界の効果により、格子パターン24Aの延在方向に倒れた状態で配向している。従って、入射する光束に対する液晶表示素子20の当該表示画素における透過率が高くなる。実際には各表示画素内に第1の格子パターン24Aと周期方向が異なる第2の格子パターン(不図示)が形成されており、液晶分子22aの倒れる方向は第1及び第2の格子パターンで異なるため、液晶表示素子20は広い視野角特性を示す。
また、そのように駆動電界が形成された場合、個々の液晶分子22aが格子パターン24A等の延在方向に倒れるため、液晶分子のチルトが或る領域から他の領域へと伝搬する必要がなく、応答速度が非常に速くなる。さらに、本実施形態では、格子パターン24A等のピッチが3〜5μmと従来に比べて微細であるため、さらに高い応答速度が得られる。
また、本実施形態の変形例として、図1(C)の液晶表示素子20Aで示すように、微細な周期的な構造を、ガラス基板21Aの画素電極23Aに形成された周期的な凹パターンよりなる第1の格子パターン24E、及びガラス基板21Bの対向電極23Bに形成された周期的な凹パターンよりなる第3の格子パターン24Gとしてもよい。格子パターン24E,24Gは、画素電極23A及び対向電極23Bに形成されたカットアウトパターンである。この構成例でも、格子パターン24E,24Gに連結されるように又は近接して、かつ格子パターン24E,24Gと同じピッチで周期方向が異なるように第2の格子パターン(不図示)及び第4の格子パターン(不図示)が形成されている。この構成例でも、格子パターン24E,24Gのピッチは3〜5μmが好ましい。
また、ガラス基板21Aの画素電極23Aの表面に格子パターン24Eを覆うように分子配向膜25Aが形成され、ガラス基板21Bの対向電極23Bの表面に格子パターン24Gを覆うように分子配向膜25Bが形成されている。液晶表示素子20Aにおいても、格子パターン24E,24G等が設けられているため、広い視野角特性が得られるとともに、高い応答速度が得られる。
次に、本実施形態における液晶表示素子20の製造方法につき説明する。なお、液晶表示素子20において、格子パターン24A,24C以外の部分は周知技術で製造できるとともに、格子パターン24Cは格子パターン24Aと同様に製造できるため、以下では主に格子パターン24A及びこれに連結又は近接した格子パターンの製造方法につき説明する。
まず、液晶表示素子20を製造するためのリソグラフィー工程で使用される露光装置の構成につき図2〜図7を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る露光装置EXの全体構成を概略的に示す斜視図、図3は、図2中の照明系ILSの構成を概略的に示す図、図4は、図2の投影光学系PLを構成する各部分投影光学系(投影光学ユニット)の構成を概略的に示す図である。露光装置EXは、複数の反射屈折型の部分投影光学系からなる投影光学系PLに対してマスクMと基板PTとを移動させつつ、マスクMのパターンをフォトレジストが塗布された基板PTの表面に投影露光するマルチレンズ方式の走査型露光装置である。
なお、露光時にマスクMのパターン面及び基板PTの表面は実質的に平行である。図2〜図4等において、マスクMのパターン面に平行な面(本実施形態ではほぼ水平面)内で、走査露光時のマスクM及び基板PTの移動方向(走査方向)に沿ってX軸を設定し、X軸に直交する方向(非走査方向)に沿ってY軸を設定し、X軸及びY軸に直交する方向にZ軸を設定して説明する。
図2及び図3において、露光装置EXは、露光用の照明光(露光光)を発生する例えば超高圧水銀ランプからなる光源1と、露光用の照明光でマスクMのパターン面の所定の複数の照明領域を均一な照度分布で照明する照明系ILSと、マスクMをマスクホルダ(不図示)を介してXY平面に平行に保持して移動するマスクステージMSと、マスクMのパターンの像を基板PTの表面に形成する投影光学系PLと、基板PTを保持して移動する基板ステージPS(図4参照)とを備えている。そして、楕円鏡2の第1焦点位置にある光源1から射出された照明光は、楕円鏡2及びミラー3を介して楕円鏡2の第2焦点位置に光源像を形成する。この第2焦点位置の近傍には、シャッター(不図示)が配置されている。
開状態のシャッターを通過した照明光は、光軸AX0に沿って所望の波長域の光束のみを透過させる波長選択フィルター6を含む第1リレーレンズ系5に入射する。波長選択フィルター6では、露光用の照明光(露光光)として、一例としてi線(波長365nm)を選択する。なお、波長選択フィルター6では、g線(波長436nm)とh線(波長405nm)とi線とを露光光として同時に選択してもよい。さらに、波長選択フィルター6では、例えばg線とh線とを同時に選択してもよく、h線とi線とを同時に選択してもよい。
上記のように、露光装置EXを用いて例えば液晶表示素子20に形成する格子パターン24A,24C等のピッチを3〜5μmにする場合、露光光の波長は365〜486nm(0.365〜0.486μm)程度にすることが好ましい。
第1リレーレンズ系5を通過した照明光は、第2リレーレンズ系7を介して、ライトガイド8の入射端8aに入射する。ライトガイド8は、多数の光ファイバー素線をランダムに束ねて構成されたランダムライトガイドファイバーであって、光源1の数(図2では1つ)と同じ数の入射端8aと、投影光学系PLを構成する部分投影光学系の数(図2では5つ)と同じ数の射出端8b〜8f(図3では射出端8bだけを示す)とを備えている。こうして、ライトガイド8の入射端8aへ入射した照明光は、その内部を伝播した後、5つの射出端8b〜8fから射出される。照明系ILSは、射出端8b〜8fとマスクMとの間に配置される複数(ここでは5つ)の部分照明系を有する。
図3において、ライトガイド8の射出端8bから射出された発散光束は、部分照明系81内でコリメートレンズ10bによりほぼ平行な光束に変換された後、フライアイインテグレータ(オプティカルインテグレータ)11bに入射する。フライアイインテグレータ11bは、多数の正屈折力のレンズエレメントをその中心軸線が光軸AXIに沿って延びるように縦横に且つ稠密に配列したものである。フライアイインテグレータ11bに入射した光束は、多数のレンズエレメントにより波面分割され、その後側焦点面(射出面の近傍の面)である部分照明系81の瞳面(以下、照明瞳面という。)IPPに多数の二次光源よりなる面光源を形成する。
照明瞳面IPP(又はこの近傍の面)には複数の開口絞りが形成されたスライド可能な開口絞り板12bが配置されている。フライアイインテグレータ11bから射出され、開口絞り板12b中の一つの開口絞りを通過した照明光は、コンデンサーレンズ系13bを介してマスクMのパターン面のY方向に、フライアイインテグレータの各要素の形状に相似な細長い概長方形形状の照明領域を照明する。照明瞳面IPPは、マスクMのパターン面に対して光学的にフーリエ変換の関係にある。すなわち、照明瞳面IPP上の任意の一点を射出した照明光は、概ね平行光となって、マスクMのパターン面に対して上記任意の一点の位置に応じた入射角をもって入射する。逆に言えば、マスクMのパターン面上の任意の一点に照射する照明光は、その照明光の照明瞳面IPP上における位置に応じた入射角で、マスクMのパターン面に照射される。開口絞り板12b中の開口絞りによって、二次光源の形状と、部分照明系81からマスクMに入射する光束の最大の開口数NAILの対応する投影光学系(本実施形態では部分投影光学系PL1)の入射側の開口数NAinに対する比の値であるコヒーレンスファクタ(σ値)(=NAIL/NAin)と、が決定される。
コリメートレンズ10bからコンデンサーレンズ系13bまでの光学部材を含んで部分照明系81が構成されている。同様に、図2の射出端8c〜8fとマスクMとの間にも部分照明系81と同じ構成の部分照明系(図2ではそのうちのコンデンサーレンズ系のみを図示している)が配置されている。
図5(A)は、図3の部分照明系81及び射出端8dの後段の部分照明系83のさらに詳細な構成を示す。図5(A)において、コリメートレンズ10bとフライアイインテグレータ11bとの間に、強度分布設定装置14bが配置されている。図5(B)は、強度分布設定装置14bを+Y方向から見た側面図である。図5(B)において、強度分布設定装置14bは、XZ平面内でそれぞれ凹及び凸のピラミッド型の断面形状を持つ2つのプリズム15A,15Bを光軸AXIに平行な軸に沿って配置した構成の第1分布設定部15と、光路長を揃えるための平板状の第2分布設定部16と、第1分布設定部15と第2分布設定部16とを交互に照明光ILの光路に設置するスライド方式の駆動部17とを備えている。第1分布設定部15を照明光ILの光路に設置すると、照明光ILはX方向に離れた2つの光束ILA,ILBと、Y方向に離れた2つの光束(不図示)との計4つの光束になってフライアイインテグレータ11bに入射するため、X軸及びY軸に平行な軸に沿った4極照明(詳細後述)を行う場合に高い照明効率が得られる。第2分布設定部16は、通常の照明方式を用いる場合に照明光ILの光路に設置される。
また、第1分布設定部15の2つのプリズム15A,15Bの間隔を調整する間隔調整部をさらに備えてもよい。この場合、X軸及びY軸に平行な軸に沿った4極の2次光源の間隔に合わせてプリズム15A,15Bの間隔を調整することで、さらに高い照明効率が得られる。
また、開口絞り板12bには、図5(C)に示すように、それぞれX軸またはY軸に平行な軸上に配置される4つの円状の開口18Aa,18Ab、18Ac,18Adを有する開口絞り18A、及び円形開口を持つ通常照明用の開口絞り18Bが形成されている。不図示のスライド方式の駆動部によって、開口絞り板12bをX方向に移動することで、開口絞り18A及び18Bのうちの一方の開口絞りをフライアイインテグレータ11bの射出面の照明瞳面IPPに設置できる。なお、開口絞り18A,18Bの詳細な形状は後述する。また、開口絞り板12bは、露光対象のマスクに形成されているパターンに応じて交換してもよい。
さらに、分布設定部15,16等によって、照明瞳面IPPにおける二次光源の形状を必要な形状に高精度に設定できる場合には、照明瞳面IPPには必ずしも開口絞りを設定する必要はない。
また、射出端8d側の部分照明系83も、部分照明系81と同じく、コリメートレンズ10d、強度分布設定装置14bと同じ構成の強度分布設定装置14d、フライアイインテグレータ11d、開口絞り板12bと同じ構成の開口絞り板12d、及びコンデンサーレンズ系13dを含んで構成されている。光軸AXIdを持つ部分照明系83も、フライアイインテグレータ11dの射出面の照明瞳面IPPdにおける二次光源の形状を部分照明系81と同様に設定する。これは、他の部分照明系も同様である。
なお、プリズム15Bとフライアイレンズ11bの間に、プリズム15A及び15Bにより分割された4つの照明光束のそれぞれを集光するための集光レンズを設けることで、照明光ILの利用効率を一層高めることもできる。この集光レンズは例えばその中心が、図5(B)中の2つの光束ILA,ILB、及びY方向に離れた不図示の2つの光束の中心とそれぞれ一致するような4つの正屈折力レンズとすればよい。
以上の実施形態においては、照明瞳面IPPにおける4つの照明光束ILA,ILB等の中心位置は、すべて光軸AXIから等距離にあるものとしたが、各距離はすべて等しいものである必要は無い。例えば、第1分布設定部15としての2つのピラミッド型プリズム15A,15Bの各4つの斜面の傾斜角度をそれぞれ異ならせることで、各光束の光軸からの距離を変更することもできる。
また、以上の実施形態においては、照明瞳面IPPにおける二次光源の形状は、光軸AXIからX方向に離れた2点及びY方向に離れた2点の計4点の近傍において照明光の強度分布が増大しているものとしたが、この方向は上記のX方向及びY方向に限るものではなく、X方向とY方向の中間方向であっても良い。さらには、露光対象のマスクに形成されているパターンに応じて任意の方向に設定可能とすることもできる。
図2の5つの部分照明系は、マスクMのパターン面(下面)においてY方向に2列に並んだ5つの概長方形形状の領域を照明する。なお、上述の例では、照明系ILSにおいて、光源1からの照明光をライトガイド8を介して5つの照明光に等分割しているが、分割数は任意である。
マスクMの各照明領域からの照明光は、各照明領域に対応するようにY方向に沿って2列に配列された複数(図1では合計で5つ)の部分投影光学系PL1〜PL5からなる投影光学系PLに入射する。部分投影光学系PL1〜PL5の構成は、互いに同じである。部分投影光学系PL1〜PL5の開口数は例えば0.1〜0.07の間である。以下、図4を参照して、各部分投影光学系の構成について説明する。
図4に示す部分投影光学系は、マスクMからの光に基づいてマスクパターンの一次像を形成する第1結像光学系K1と、一次像の近傍に配置され、マスクMにおける部分投影光学系の視野領域(照明領域)及び基板PTにおける部分投影光学系の投影領域(露光領域)を台形形状に規定する視野絞りFSと、その一次像からの光に基づいてマスクパターンの正立正像(二次像)を基板PT上に形成する第2結像光学系K2とを有する。
第1結像光学系K1は、マスクMから−Z方向に入射する光を−X方向に反射する第1反射面を有する第1直角プリズムPR1と、第1直角プリズムPR1側から順に−X方向に配列された、正の屈折力を有する第1屈折光学系G1P及び第1凹面反射鏡MI1とを備えている。第1凹面反射鏡MI1から+X方向に第1直角プリズムPR1に入射した光は、第1直角プリズムPR1の第2反射面によって−Z方向に反射される。
一方、第2結像光学系K2は、視野絞りFSから−Z方向に入射する光を−X方向に反射する第1反射面を有する第2直角プリズムPR2と、第2直角プリズムPR2側から順に−X方向に配置された、正の屈折力を有する第2屈折光学系G2P及び第2凹面反射鏡MI2とを備えている。第2凹面反射鏡MI2から+X方向に第2直角プリズムPR2に入射した光は、第2直角プリズムPR2の第2反射面によって−Z方向に反射されて基板PTに入射する。また、マスクMのパターン面の近傍、及び視野絞りFSの近傍には、それぞれ像シフターとしての平行平面板DP1及びDP2が配置されている。
部分投影光学系において、第1結像光学系K1はX方向における横倍率が+1倍、Y方向おける横倍率が−1倍の一次像を形成し、第2結像光学系K2はX方向における横倍率が+1倍、Y方向おける横倍率が−1倍の一次像を形成する。従って、各部分投影光学系を介して基板PTに形成されるマスクパターンの像は等倍の正立正像である。また、各部分投影光学系は、ほぼ両側にテレセントリックな光学系である。なお、各部分投影光学系の構成は任意であり、各部分投影光学系を屈折系から構成してもよい。
図2において、基板PTの表面において各照明領域に対応するようにY方向に2列に並んだ複数の台形状の露光領域には、マスクパターンの等倍の正立像が形成される。また、図3のマスクステージMSには、このステージを走査方向であるX方向に沿って移動させるための長いストロークを有する走査駆動系(不図示)が設けられている。また、マスクステージMSを非走査方向(Y方向)に沿って微小量だけ移動させるとともにZ軸に平行な軸の回りに微小量だけ回転させるための一対の駆動系(不図示)が設けられている。そして、マスクステージMSの位置座標が移動鏡を用いたレーザー干渉計MIFによって計測され、この計測結果によりマスクステージMSの位置制御が行われる。
同様のステージ駆動系が、図4の基板ステージPSにも設けられている。即ち、基板ステージPSを走査方向(X方向)に沿って移動させるための長いストロークを有する走査駆動系(不図示)と、基板ステージPSを非走査方向(Y方向)に沿って微小量だけ移動させるとともにZ軸に平行な軸の回りに微小量だけ回転させるための一対の駆動系(不図示)とが設けられている。そして、基板ステージPSの位置座標が移動鏡を用いたレーザー干渉計PIFによって計測され、この計測結果による基板ステージPSの位置制御が行われる。
さらに、図2において、マスクMと基板PTとをXY平面に沿って相対的に位置合わせするための手段として、一対の例えば画像処理方式のアライメント系ALがマスクMの上方に配置されている。
こうして、マスクステージMS側の走査駆動系及び基板ステージPS側の走査駆動系により、複数の部分投影光学系PL1〜PL5からなる投影光学系PLに対してマスクMと基板PTとを一体的に同一方向(X方向)に沿って移動させることによって、マスクPのパターン領域の全体の像が順次、基板PTの各パターン形成領域の全面に転写(走査露光)される。なお、複数の台形状の露光領域の形状及び配置、ひいては複数の概長方形形状の照明領域の形状及び配置については、たとえば特開平7−183212号公報などに詳細な説明が記載されている。
次に、図1(A)の液晶表示素子20のTFT側のガラス基板21Aに微細な周期的な構造としての格子パターン24A等を形成するために、図6に示す素子用パターンが形成されたマスクM1が露光装置EXの投影光学系PLの物体面(マスクステージMSの上面)に配置される。マスクM1のパターン領域には、X方向及びY方向に所定間隔でI行×J列(I,Jはそれぞれ例えば数100〜1000程度の整数)に配置された複数の位置P(i,j)(i=1〜I,j=1〜J)を中心としてそれぞれ液晶表示素子20の各表示画素に対応する画素領域30が配置されている。なお、これらの複数の画素領域30は、一つの液晶表示素子(液晶表示パネル)用の素子用パターンであり、マスクM1のパターン領域は、X方向及びY方向に所定間隔で複数個の液晶表示素子用の素子用パターンが形成されている。
図6は、その複数の画素領域30のうちの位置P(i,j)〜P(i+1,j−1)にある2行×2列分の画素領域30の拡大図を示す。図6において、X軸及びY軸はそれぞれ液晶表示素子20の偏光膜26A,26Bによる図1(B)の光吸収軸P及びAに対応する方向にそれぞれ平行に設定されている。この場合、各画素領域30は、それぞれX軸に平行な2辺及びY軸に平行な2辺で囲まれたほぼY方向に細長い長方形の領域である。各画素領域30には、それぞれ光透過部を背景として、+Y側には第1の周期的パターン31Sが、−Y側には第2の周期的パターン31Rが形成されている。
第1の周期的パターン31Sは、X軸に時計回りに角度θで交差する方向S1(第1方向)に平行にピッチP1で形成されたライン・アンド・スペースパターン(以下、L&Sパターンという。)であり、第2の周期的パターン31Rは、X軸に反時計回りに角度θで交差する方向R1(第2方向)に平行にピッチP1で形成されたL&Sパターンである。
この場合、第1の周期的パターン31Sが図1(A)の第1の格子パターン24Aを構成するパターンであり、第2の周期的パターン31Rが、第2の格子パターン(不図示)を構成するパターンである。また、周期的パターン31Sの周期方向(方向S1)と周期的パターン31Rの周期方向(方向R1)とがなす角度は2θであり、方向S1と方向R1との中間方向はX軸に平行な方向である。また、角度θは(0°<θ<90°)の範囲内で任意の値を取ることが可能であるが、本実施形態では、角度θは45°である。従って、方向S1と方向R1とは直交している。なお、方向S1がX軸に対して時計回りになす角度をθ1、方向R1がX軸に対して反射時計回りになす角度をθ2として、角度θ1と角度θ2とが異なっていてもよい。さらに、方向S1と方向R1とはともにX軸に対して時計回り(又は反時計回り)で異なる角度に設定することも可能である。
本実施形態の投影光学系PLの倍率βは等倍であるため、ピッチP1は、格子パターン24A等のピッチと同じであり、ピッチP1の好ましい範囲は3〜5μmである。なお、投影光学系PLの倍率βが等倍でないときには、ピッチP1は、格子パターン24A等のピッチの1/β倍に設定される。
また、露光装置EXでマスクM1のパターンを投影光学系PLを介して基板PTに投影する場合、照明系ILSの図5(A)の部分照明系81の照明瞳面IPPにおける照明光ILの光量分布は、図7(A)の斜線を施した4つの円形の領域43A,43B及び45A,45Bでの光量(積分値)がそれ以外の領域の光量(積分値)よりも大きくなるように設定される。他の全部の部分照明系83等の照明瞳面における光量分布も、照明瞳面IPPにおける照明光ILの光量分布と同じ分布に設定される。
図7(A)において、X軸及びY軸の原点を部分照明系81の光軸AXIに設定している。また、部分照明系81の照明瞳面IPPとマスクのパターン面は光学的なフーリエ変換の関係にあるので、照明瞳面IPPにおいて光軸AXIから所定の方向DILSに離れた位置を通過する光束は、マスク(例えばマスクM1)のパターン面に対して方向DILSに応じた方向DMに傾斜して入射する。言い換えると、その光束のパターン面に対する射影は方向DMに平行である。以下では、このような関係にあるマスクのパターン面上の方向DMと、照明瞳面IPP上の方向DILSとを互いに対応する関係にあるという。
図5(A)の部分照明系81では、照明瞳面IPPとマスクのパターン面との間にはコンデンサーレンズ系13bのみがあるため、マスクのパターン面の所定方向に対応する照明瞳面IPP上の方向は、その所定方向に平行である。従って、マスクのパターン面のX軸に平行な方向に対応する照明瞳面IPP上の方向はX軸に平行である。照明瞳面IPPとマスクの間に折り曲げミラーが配置された場合には、ミラーによる反転作用により、この対応する関係が、単純な空間的な関係に対して変化することはいうまでもない。
図7(A)において、光軸AXIを中心とする円周46は、射出される照明光の開口数が対応する部分投影光学系PL1の入射側の開口数NAinと同じになる領域である。従って、円周46は、コヒーレンスファクタ(σ値)が1の領域である。また、図6のマスクM1の2つの周期的パターン31S,31Rの周期方向である方向S1及びR1に対応する照明瞳面IPP上の方向がそれぞれ方向S2及びR2である。この場合、図6の方向S1及びR1の中間方向(X方向)に対応する照明瞳面IPP上の方向は同じくX方向である。従って、図7(A)において、方向S2はX軸に対して時計回りに角度θで交差し、方向R2はX軸に対して反時計回りに角度θで交差する。
そして、照明瞳面IPPにおいて光量分布の大きな領域である斜線を施した4つの円形の領域43A,43B及び45A,45BのうちのX軸上の領域43A,43Bは、光軸AXIから方向S2に沿って距離D1の点を通り方向S2に直交する2つの対称な直線40S及び40SBを想定し、直線40S及び40SBとX軸との交点42A及び42Bを中心とする所定の半径rの円周で囲まれた領域である。
この場合、照明光の波長をλとして、照明光(照明系ILS又は部分照明系81)の開口数を単位として、図6の周期的パターン31S,31RのピッチP1を用いて距離D1は次のように設定される。
D1=λ/(2・P1) …(1)
また、方向S2とX軸とがなす角度はθであるため、中心42A,42Bと光軸AXIとの距離D2は次のようになる。
D2=D1/cosθ=λ/(2・P1・cosθ) …(2)
また、Y軸上の領域45A,45Bは、上記2つの直線40S及び40SBとY軸との交点44A及び44Bを中心とする所定の半径rの円周で囲まれた領域である。
このとき、中心42A,42Bと光軸AXIとの距離D3は次のようになる。
D3=D1/sinθ=λ/(2・P1・sinθ) …(3)
本実施形態では、光軸AXIを通るX軸に沿って配置された2つの領域43A,43B及びY軸に沿って配置された2つの領域45A,45Bにおける光量が大きいため、この照明条件を仮にXY軸上の4極照明と呼ぶことができる。また、一例として、領域43A,43B及び領域45A,45Bの半径rは、σ値が1の半径を単位として、次のように0.2〜0.3に設定されることが好ましい。
r=0.2〜0.3 …(4)
一例として、領域43A,43B及び領域45A,45B内の光量分布はそれぞれ均一な同じ光量であり、かつ円周46内を通過する照明光の光量のうちで、領域43A,43B及び領域45A,45B内を通過する照明光の光量の積分値が90%程度以上で、それ以外の領域を通過する照明光の光量の積分値が10%程度以下であることが好ましい。また、例えば式(4)を満たす範囲内で、領域43A,43Bの半径と領域45A,45Bの半径とが異なってもよい。
なお、領域43A,43B,45A,45Bの代わりに、領域43A,43B,45A,45Bとほぼ同じ面積の小さい楕円状、矩形、又は扇型等の領域で光量が大きくなるような照明条件を用いてもよい。
図7(A)の照明瞳面IPPの光量分布を持つ照明光で、図6のマスクM1の多数のパターン(周期的パターン31S,31R)を照明すると、対応する開口数NAの部分投影光学系PL1の瞳面PP(射出瞳と共役な面)における回折光の分布は図7(B)のようになる。他の部分投影光学系PL2〜PL5の瞳面における回折光の分布も図7(B)と同じである。なお、部分投影光学系PL1は等倍であるため、入射側の開口数NAinと射出側の開口数NAとは等しい。また、瞳面PPは照明瞳面IPPと光学的に共役であるため、照明瞳面IPP上のX軸及びY軸に対応する瞳面PP上の座標軸をそれぞれX軸及びY軸としている。
図7(B)の瞳面PPにおいて、円周46Pは、照明瞳面IPPの円周46(σ=1)と共役な開口数がNAの照明光が通過する領域である。このとき、図7(A)中の各領域43A,43B,45A,45Bから射出された光束であって、図6の周期的パターン31S,31Rで回折されずに通過した光束(0次光)は、瞳面PPにおいて、それぞれ領域47A,47B,48A,48Bを通過する。
そして、例えば、領域43Aから射出され、周期的パターン31Sで回折された1次回折光の1つは、周期的パターン31Sの方向及びピッチに従って、領域47Aに対して+X方向から時計回りに角度θで交差する方向に、距離λ/P1、すなわち式(2)より2・D1だけ離れた位置である、領域48Aを通過することとなる。一方、領域43Aから射出され、周期的パターン31Rで回折された1次回折光の1つは、周期的パターン31Rの方向及びピッチに従って、領域47Aに対して+X方向から反時計回りに角度θで交差する方向に、距離λ/P1だけ離れた位置である、領域48Bを通過することとなる。
また、照明瞳面IPPの領域43Bから射出された照明光によって周期的パターン31S及び31Rから発生する1次回折光も、同様にして、それぞれ領域48B及び領域48Aを通過する。
次に、照明瞳面IPPの領域45Aから射出された照明光によって周期的パターン31Sから発生する1次回折光の一方についても、周期的パターン31Sのピッチ及び方向性から、領域48Aに対して−X方向から反時計回りに角度θで交差する方向に、距離λ/P1だけ離れた位置である、領域47Aを通過することとなる。そして、領域45Aから射出された照明光によって周期的パターン31Rから発生する1次回折光の一方についても、同様にして、領域47Bを通過することとなる。
従って、照明瞳面IPP上の4つの領域43A,43B,45A,45Bからの照明光束の照射により、図6の多数のパターン中の第1の周期的パターン31Sまたは第2の周期的パターン31Rから発生した0次光及び一方の1次回折光は、いずれも瞳面PPを通過し、すなわち部分投影光学系PL1を通過し、基板PTの表面に入射する。そして、基板PT上に0次光と1次回折光の干渉縞、すなわち、第1の周期的パターン31S及び第2の周期的パターン31Rの高コントラストな像を形成する。よって、微細な周期パターンを高解像で露光することが可能となる。
また、4つの0次光と、4つの一次回折光は、瞳面PPにおいて、すべて光軸AXからほぼ等距離の位置にある4つの領域45A,45B,47A,47Bのいずれかを通ることとなり、すなわち、ほぼ等しい入射角で、基板PTの表面に入射する。このため、周期的パターン31R及び31Sの像は、大きな焦点深度を有することになる。
なお、照明瞳面IPP上の4つの領域43A,43B,45A,45Bの光軸AXIからの距離は、必ずしもすべて等距離に限るわけではなく、4つの領域43A,43B,45A,45Bの光軸からの距離が、相互に−20%〜+20%程度以内に等しければ、上述の焦点深度の向上効果を得ることができる。
次に、本実施形態の露光装置EXを用いて図1(A)の液晶表示素子20を製造する工程の一例につき図12のフローチャートを参照して説明する。また、製造過程の液晶表示素子の構造を図8〜図10を参照して説明する。説明の便宜上、図8〜図10では、図1(A)のTFT側のガラス基板21Aをガラス基板TG、格子パターン24A,24Cを格子パターンLS1,LC1、カラーフィルター側のガラス基板21Bをガラス基板FG、液晶層22を液晶層LC、対向電極23Bを対向電極CEとして、画素電極23Aを表示画素別に画素電極PE1,PE2,…として説明する。また、分子配向膜25A,25B及び偏光膜26A,26Bは説明を省略するとともに、図8、図9では、偏光膜26A,26Bによる図1(B)の光吸収軸P及びAにそれぞれ平行にX軸及びY軸を取って説明する。
図8は、製造中の液晶表示素子のTFT側のガラス基板TGの複数の画素領域を含む要部をTFTパターンの形成された側から見た拡大図である。図8において、ガラス基板TGの上面には、Y方向に多数本の信号線(信号電極)SL1,SL2,SL3,…が延び、X方向に多数本の選択線(走査電極)GL1,GL2,…が延びている。各信号線SL1,SL2,…と各選択線GL1,GL2,…との交点にはTFTよりなるトランジスタTR1,TR2,…が形成される。そして、トランジスタTR1,TR2,…によって各表示画素を規定する画素電極PE1,PE2,…に印加される電位が決定され、各表示画素の明るさ(透過率)が決定される。
まず、図12のパターン形成工程401では、ガラス基板TGに回路パターンを形成することによって、TFT側のガラス基板TGが製造される。この製造工程について、図10を用いて説明する。
図10(A)、(C)、(E)、(G)は、それぞれ図8中のトランジスタTR5付近の拡大図を示し、図10(B)、(D)、(F)、(H)は、図8中のトランジスタTR5付近におけるA−A’部分での断面図を示す。
始めに、図10(A)及び図10(B)に示すように、ガラス基板TGの上面にタンタル等の金属膜を成膜し、露光装置(例えば図2の露光装置EXでもよい)を用いたリソグラフィー工程により所定部分に上記金属膜による選択線GL2及びゲート電極TG5を形成する。その後、例えば上記金属膜を陽極酸化することにより、選択線GL2及びゲート電極TG5の表面に金属酸化膜(不図示)を形成する。
ここにおいて、選択線GL2及びゲート電極TG5の線幅は、それぞれ10μm程度とすることが好ましい。
次に、図10(C)及び図10(D)に示すように、ガラス基板TGの上面にアモルファスシリコン膜を成膜し、リソグラフィー工程により、ゲート電極TG5を跨ぐように上記アモルファスシリコンによるトランジスタTR5を形成する。そして、その上に、アルミニウム等の金属又は導電性の高い半導体を成膜し、リソグラフィー工程によりトランジスタTR5上の所定領域にソース電極TS5及びドレイン電極TD5を形成する。
この状態において、ソース電極TS5とドレイン電極TD5との間隙は、3μm程度とすることが好ましい。
続いて、図10(E)及び図10(F)に示すように、上記のTFT側のガラス基板TGの上面に、アルミニウム等の金属を成膜し、リソグラフィー工程により、ソース電極TS5と整合する位置に信号線SL2を形成する。その後、ガラス基板TGの上面に、たとえば有機物質からなる透明な絶縁膜PVを形成し、リソグラフィー工程により、ドレイン電極TD5と整合する位置の絶縁膜PVに開口(ホール)を形成する。そして、その上に、ITO又はIZOによる透明電極を成膜し、リソグラフィー工程により、この透明電極を各表示画素に対応する透明な画素電極PE5等に分離する。
次に、図10(G)及び図10(H)に示すように、上記の透明な画素電極PE5等の表面に、リソグラフィー工程によって本実施形態の特徴事項である微細な格子パターンLS1を形成する。この工程を詳細に説明すると、図12のステップ301において、コータ・デベロッパ(不図示)において、ガラス基板TGの画素電極PE5等を含む表面に誘電体としてのポジ型のフォトレジストを塗布する。次のステップ302において、図2の露光装置EXの投影光学系PLの物体面(マスクステージの上面)に、図6の多数の画素領域30毎に周期的なパターン(31S、31R)が形成されたマスクM1をロードする。これとほぼ並行してステップ303において、露光装置EXの照明系ILS(部分照明系81等)の照明条件を、照明瞳面IPP等での光量分布が図7(A)の状態になるXY軸上の4極照明に設定する。
次のステップ304において、露光装置EXにおいて、マスクM1のパターンの像をガラス基板TGのフォトレジスト層に走査露光する。次のステップ305において、コータ・デベロッパ(不図示)において、ガラス基板TGのフォトレジストを現像することによって、複数の表示画素の画素電極PE5等の表面に図6の周期的パターン31Sの像としての格子パターンLS1及び周期的パターン31Rの像としての格子パターンLS2(図9参照)が高精度に形成される。
図9は、微細な格子パターンLS1,LS2の形成が終了した状態における本実施形態のTFT側のガラス基板TGの複数の画素領域(それぞれ画素電極PE1,PE2,…が形成されている)を含む要部の拡大図を示す。一例として、格子パターンLS1,LS2のラインパターンの線幅は2μm程度、ピッチは4μm程度であるが、露光装置EXの部分投影光学系PL1〜PL5(投影光学系PL)の開口数NAが0.1より大きいのであれば、格子パターンLS1,LS2のピッチはもっと細かくても良い。
格子パターンLS1、LS2は、例えば上記の露光及び現像工程により形成されるフォトレジスト自体であっても良く、フォトレジストをエッチングマスクとして、フォトレジストの下層に形成された誘電体膜等をエッチング加工したものであっても良い。
次に、ステップ402において、カラーフィルター側のガラス基板FGが製造される。
図11は、本実施形態における完成した液晶表示素子の複数の表示画素を示す拡大断面図であり、かつ図11は、図9におけるB−B’部分の断面図を表している。図11に示すように、完成した液晶表示素子においては、TFT側のガラス基板TGとカラーフィルター側のガラス基板FGとが対向して配置され、その間に液晶層LCが挟み込まれている。
カラーフィルター側のガラス基板FGの底面のTFT側のガラス基板TGの各画素電極PE5,PE6,PE10に対向する部分には、一般的なカラーフィルター側のガラス基板と同様に、リソグラフィー工程で形成されたブラックマトリクス層MB2,MB3,BM4、及び赤色カラーフィルターCR、緑色カラーフィルターCG、青色カラーフィルターCBが形成されている。そして、これらの表面(下面)を覆うように、透明な絶縁膜PV2、及びITOやIZOによる対向電極CEが形成されている。
さらに、本実施形態におけるカラーフィルター側のガラス基板FGでは、対向電極CEの表面(図11の下面)の格子パターンLS1及びLS2(図11では不図示)に対向する領域に、それぞれリソグラフィー工程によって本実施形態の特徴事項である微細な第1の格子パターンLC1及び第2の格子パターン(不図示)が形成されている。
なお、格子パターンLC1等は、図2の露光装置EXにおいて、図6と同様なマスクM1(又は周期的パターン31S,31Rに対して、パターンの周期に関する位相が180°異なる周期的パターンが形成されたマスクでもよい)を用いて、ステップ301〜305と同様の工程を実施することによって形成できる。
そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られたTFT側のガラス基板TG、及びカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター側のガラス基板FGとの間に液晶を注入して、液晶表示素子(液晶セル)を製造する。
その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶セルの表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、露光装置EXを用いて、微細な格子パターンLS1,LC1等が形成された極めて応答速度の高い液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
本実施形態の効果等は以下の通りである。
(1)本実施形態の露光装置EXを用いた液晶表示素子の製造方法は、ピッチP1を有し互いに異なる方向S1(第1方向)及び方向R1(第2方向)にそれぞれ配列された周期的パターン31S(第1パターン)及び周期的パターン31R(第2パターン)とを含むパターン(素子用パターン)が形成されたマスクM1を露光装置EXの投影光学系PLの物体面側に配置するステップ302を含む。さらにその製造方法は、波長λの照明光(露光光)でマスクM1を照明する照明系ILSの部分照明系81の照明瞳面IPP(又はこの近傍の面でもよい)における照明光の光量分布を、光軸AXIを通り、方向S1と方向R1との中間方向に対応する方向に伸びるX軸(第1直線)上にあって、光軸AXIからそれぞれ反対の方向にあり光軸AXIとの距離D2が互いに等しい交点42A(第1点)及び交点42B(第2点)を含む領域43A(第1領域)及び領域43B(第2領域)と、X軸と直交するY軸(第2直線)上にあって、光軸AXIからそれぞれ反対の方向にあり光軸AXIとの距離D3が互いに等しい交点44A(第3点)及び交点44B(第4点)を含む領域45A(第3領域)及び領域45B(第4領域)とにおける光量が他の領域における光量よりも大きくなるようにして、マスクM1の素子用パターンを投影光学系PLを介して液晶表示素子のガラス基板TGに転写するステップ303,304と、その素子用パターンが転写されたガラス基板TGのフォトレジストを現像して処理するステップ305とを含んでいる。
本実施形態の製造方法によれば、照明瞳面IPP上の4つの領域43A,43B,45A,45Bからの照明光束の照射により、図6の多数のパターン中の第1の周期的パターン31Sまたは第2の周期的パターン31Rから発生した0次光及び一方の1次回折光は、いずれも瞳面PPを通過し、すなわち部分投影光学系PL1を通過し、基板PTの表面に入射する。従って、基板PT上に0次光と1次回折光の干渉縞、すなわち、第1の周期的パターン31S及び第2の周期的パターン31Rの高コントラストな像を形成する。よって、微細な周期パターンを高解像で露光することが可能となる。
また、4つの0次光と、4つの一次回折光は、瞳面PPにおいて、すべて光軸AXからほぼ等距離の位置にある4つの領域45A,45B,47A,47Bのいずれかを通ることとなり、すなわち、ほぼ等しい入射角で、基板PTの表面に入射する。このため、周期的パターン31R及び31Sの像は、より大きな焦点深度を有することになる。
このため、マスクM1の各パターン(31S,31R)の全部の像を高い解像度で、かつ大きな焦点深度をもってガラス基板TGに転写でき、視野角が広く応答速度が向上した液晶表示素子を製造できる。
(2)また、マスクM1の周期的パターン31S,31Rは、ガラス基板TGの表面の誘電体膜としてのフォトレジストをパターニングするためのパターンである。なお、誘電体膜としてはフォトレジスト以外の物質も使用可能である。
(3)また、本実施形態で製造される液晶表示素子20は、1つのTFTに対応する画素電極内に2つのドメインを有するマルチドメイン型のVA方式であるが、本発明は、例えば、4つのTFTに対応する画素電極に4つ以上のドメインを有するマルチドメイン型のVA方式の液晶表示素子を製造する場合にも適用可能である。この場合、マスクM1の周期的パターン31S,31Rは、表示画素中のマルチドメインに含まれる各ドメインをそれぞれ形成するためのパターンとして使用可能である。また、本発明は、1つの画素電極を2つ以上の画素電極に分割する方式のマルチドメイン型のVA方式の液晶表示素子を製造する場合にも適用可能である。さらに、本発明は、VA方式に限らず、画素電極に微細なL&Sパターンが要求される場合には、IPS方式の液晶表示素子の製造に適用することも可能である。
(4)また、本実施形態では、液晶表示素子を構成するTFT側のガラス基板TG上の画素電極、及びカラーフィルター側のガラス基板FG上の画素電極の両方に対して微細な格子パターンLS1及びLC1を形成しているため、液晶表示素子の応答速度をさらに速くできる。なお、液晶表示素子を構成するTFT側のガラス基板TG上の画素電極、及びカラーフィルター側のガラス基板FG上の画素電極の少なくとも一方にたいして微細な格子パターンLS1又はLC1を形成するのみでもよい。この場合でも、応答速度は速くなる。
(5)また、投影光学系PLは、それぞれマスクM1のパターンの一部の像をガラス基板TG等の表面に形成する複数の部分投影光学系PL1〜PL5よりなる。従って、全体として小型の投影光学系PLを用いて露光領域を広くできるため、1回の走査露光で、大面積のガラス基板TGに対してマスクM1のパターンの像を露光できる。
また、照明系ILSの射出側の光学系は、複数の部分投影光学系PL1〜PL5に対応して複数個の部分照明系81等に分かれている。従って、照明系ILSも小型化できる。
なお、本発明の液晶表示素子の製造方法は、一つの結像光学系のみからなる投影光学系を備えた露光装置で露光する場合にも適用可能である。この場合には、照明系ILSは、全体として一つの照明領域を照明する一つの光学系から構成できる。
(6)また、露光装置EXは走査露光を行っているが、ステッパー型の露光装置で露光する場合にも本発明の液晶表示素子の製造方法が適用可能である。
(7)また、本実施形態の露光装置EXは、照明光IL(露光光)でマスクMのパターンを介して基板PTを露光する露光装置において、照明光ILでマスクMのパターンを照明する部分照明系81を含む照明系ILSと、部分照明系81の照明瞳面IPP(又はこの近傍の面でもよい)における照明光の光量分布を、部分照明系81の光軸AXIを通り、マスクMのパターン面において互いに交差するS1方向及びR1方向との中間方向(X方向)に対応する方向に伸びるX軸(第1直線)上にあって、光軸AXIからそれぞれ反対の方向にあり光軸AXIとの距離D2が互いに等しい交点42A,42Bを含む領域43A,43Bと、X軸と直交するY軸(第2直線)上にあって、光軸AXIからそれぞれ反対の方向にあり光軸AXIとの距離D3が互いに等しい交点44A,44Bを含む領域45A,45Bとにおける光量が他の領域における光量よりも大きくなるように設定可能な強度分布設定装置14b及び開口絞り板12b(光量分布設定装置)と、マスクMのパターンの像を基板PTの表面に形成する複数の部分投影光学系PL1〜PL5よりなる投影光学系PLと、マスクMの複数の部分投影光学系PL1〜PL5に対するX方向(所定方向)への移動と、基板PTのその所定方向に対応する方向への移動とを同期して行うステージ系と、を備えるものである。
露光装置EXによれば、照明瞳面IPPの領域43A,43B,45A,45Bからの照明光によって、マスクM1の周期的パターン31S,31Rの像を高い解像度、かつ大きな焦点深度で基板PTに露光できる。従って、基板PTを液晶表示素子のガラス基板とすることによって、ガラス基板に微細な格子パターンLC1,LC2を形成でき、液晶表示素子の応答速度を速くできる。
次に、上記の実施形態の変形例につき図13を参照して説明する。この変形例では、図1(C)の液晶表示素子20AのようにTFT側のガラス基板21A(TG)上の画素電極23A(PE1等)自体に、微細な周期的パターンであるカットアウトパターン24E(LS1)を形成する。そして、カラーフィルター側のガラス基板21B(FG)の底面の対向電極23B(CE)にも、微細な周期的パターンであるカットアウトパターン24G(LC1)を形成する。その格子パターン24Eの形成のためには、ガラス基板21Aへの画素電極23Aの形成に際し、図13に示すような、マスク上の各画素領域30にそれぞれ遮光膜30Bを形成し、かつ各遮光膜30B内に図6の周期的パターン31S,31Rと明暗が逆になるように、方向S1に沿ったピッチP1のL&Sパターンよりなる周期的パターン31BSと、方向R1に沿ったピッチP1のL&Sパターンよりなる周期的パターン31BRとを形成したマスクM2を用いればよい。
この場合、周期的パターン31BS(31BR)は、方向S1(R1)に直交する方向に延在する幅がほぼP1/2の開口パターンよりなるラインパターン31BSa(31BRa)を方向S1(R1)にピッチP1で配列したものである。マスクM2のパターンを照明する照明条件としては、各部分照明系81等の照明瞳面IPP等における光量分布が図7(A)のようにXY軸上の4極になる条件を使用すればよい。
この変形例では、例えば図1(C)のガラス基板21A上に画素電極23Aを形成する際、又は図14(F)の画素電極PE5等を形成する際に、ITO等の透明な導電膜を基板の全面に形成し、その上にポジ型のフォトレジストを塗布する。その後、露光装置EXによって、図7(A)の照明条件のもとで、図17のマスクM2のパターンの像をそのフォトレジストに露光転写した後これを現像し、形成されたフォトレジストのパターンをエッチングマスクとして透明な導電膜にエッチング処理を施せばよい。同様にして、ガラス基板21B(FG)側の格子パターン24G等も形成できる。
なお、上述の実施形態では、光源として超高圧水銀ランプを用いているが、これに限定されることなく、他の適当な光源を用いることができる。即ち、本発明において、露光波長は、g線、h線、i線などに特に限定されるものではない。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
ILS…照明装置、IPP…照明瞳面、M1、M2…マスク、PL…投影光学系、PT…基板、20,20A…液晶表示素子、21A(TG)…TFT側のガラス基板、21B(FG)…カラーフィルター側のガラス基板、24A(LS1)…格子パターン、24C(LC1)…格子パターン、31S…第1の周期的パターン、31R…第2の周期的パターン、43A,43B、45A,45B…光量の大きい領域

Claims (14)

  1. 液晶表示素子の製造方法であって、
    所定ピッチを有する周期パターンであって互いに異なる第1方向及び第2方向にそれぞれ配列された第1パターン及び第2パターンを含む素子用パターンが形成されたマスクを露光装置の投影光学系の物体面側に配置することと、
    前記露光装置の露光光で前記マスクを照明する照明系の瞳面又はこの近傍の面における前記露光光の光量分布を、前記照明系の光軸を通り、前記第1方向と前記第2方向との中間方向に対応する方向に伸びる第1直線上にあって、前記光軸からそれぞれ反対の方向にあり前記光軸との距離が互いに等しい第1点及び第2点を含む第1領域及び第2領域と、前記照明系の光軸を通り、前記第1直線と直交する第2直線上にあって、前記光軸からそれぞれ反対の方向にあり前記光軸との距離が互いに等しい第3点及び第4点を含む第3領域及び第4領域とにおける光量が他の領域における光量よりも大きくなるようにして、前記マスクの前記素子用パターンを前記投影光学系を介して前記液晶表示素子の基板に転写することと、
    前記パターンが転写された前記基板を処理することと、
    を含み、
    前記第1パターン及び前記第2パターンのピッチをP1、前記露光光の波長をλ、前記第1方向の前記中間方向に対する角度をθとしたとき、
    前記第1点及び前記第2点の位置を、前記光軸との距離がλ/(2・P1・cosθ)となる点に設定することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  2. 前記第1パターン及び前記第2パターンのピッチをP1、前記露光光の波長をλ、前記第1方向の前記中間方向に対する角度をθとしたとき、
    前記第3点及び前記第4点の位置を、前記光軸との距離がλ/(2・P1・sinθ)となる点に設定することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子の製造方法。
  3. 液晶表示素子の製造方法であって、
    所定ピッチを有する周期パターンであって互いに異なる第1方向及び第2方向にそれぞれ配列された第1パターン及び第2パターンを含む素子用パターンが形成されたマスクを露光装置の投影光学系の物体面側に配置することと、
    前記露光装置の露光光で前記マスクを照明する照明系の瞳面又はこの近傍の面における前記露光光の光量分布を、前記照明系の光軸を通り、前記第1方向と前記第2方向との中間方向に対応する方向に伸びる第1直線上にあって、前記光軸からそれぞれ反対の方向にあり前記光軸との距離が互いに等しい第1点及び第2点を含む第1領域及び第2領域と、前記照明系の光軸を通り、前記第1直線と直交する第2直線上にあって、前記光軸からそれぞれ反対の方向にあり前記光軸との距離が互いに等しい第3点及び第4点を含む第3領域及び第4領域とにおける光量が他の領域における光量よりも大きくなるようにして、前記マスクの前記素子用パターンを前記投影光学系を介して前記液晶表示素子の基板に転写することと、
    前記パターンが転写された前記基板を処理することと、
    を含み、
    前記第1パターン及び前記第2パターンのピッチをP1、前記露光光の波長をλ、前記第1方向の前記中間方向に対する角度をθとしたとき、
    前記第3点及び前記第4点の位置を、前記光軸との距離がλ/(2・P1・sinθ)となる点に設定することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  4. 前記第1領域、前記第2領域、前記第3領域、及び前記第4領域は、それぞれコヒーレンスファクタに換算した半径が0.2〜0.3の円形領域であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  5. 前記素子用パターンの前記第1パターン及び前記第2パターンは、前記液晶表示素子の各画素の電極用パターン形成のためのパターンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  6. 前記液晶表示素子は、バーチカルアライメント方式の液晶表示素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  7. 前記液晶表示素子は、マルチドメイン型のバーチカルアライメント方式の液晶表示素子であり、前記第1パターン及び前記第2パターンは、表示画素中のマルチドメインに含まれる各ドメインをそれぞれ形成するためのパターンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  8. 前記第1パターン及び前記第2パターンのピッチは3μmから5μmであり、前記露光波長λは、0.365μmから0.486μmの間であり、前記投影光学系の開口数NAは0.1から0.07の間であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  9. 前記投影光学系は、それぞれ前記マスクのパターンの一部の像を前記基板の表面に形成する複数の部分投影光学系よりなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  10. 前記照明系の少なくとも一部は、前記複数の部分投影光学系に対応して複数個設けられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  11. 前記マスクの前記素子用パターンを前記投影光学系を介して前記基板に転写するために、前記マスクの前記投影光学系に対する所定方向への移動と、前記基板の前記所定方向に対応する方向への移動とを同期して行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の液晶表示素子の製造方法。
  12. 露光光でマスクのパターンを介して基板を露光する露光装置において、
    前記露光光で前記マスクのパターンを照明する照明系と、
    前記照明系の瞳面又はこの近傍の面における前記露光光の光量分布を、前記照明系の光軸を通り、前記マスクのパターン面において互いに交差する第1方向と第2方向との中間方向に対応する方向に伸びる第1直線上にあって、前記光軸からそれぞれ反対の方向にあり前記光軸との距離が互いに等しい第1点及び第2点を含む第1領域及び第2領域と、前記照明系の光軸を通り、前記第1直線と直交する第2直線上にあって、前記光軸からそれぞれ反対の方向にあり前記光軸との距離が互いに等しい第3点及び第4点を含む第3領域及び第4領域とにおける光量が他の領域における光量よりも大きくなるように設定可能な光量分布設定装置と、
    前記マスクのパターンの像を前記基板の表面に形成する複数の部分投影光学系よりなる投影光学系と、
    前記マスクの前記複数の部分投影光学系に対する所定方向への移動と、前記基板の前記所定方向に対応する方向への移動とを同期して行うステージ系と、を備え
    前記第1パターン及び前記第2パターンのピッチをP1、前記露光光の波長をλ、前記第1方向の前記中間方向に対する角度をθとしたとき、
    前記第1点及び前記第2点の位置を、前記光軸との距離がλ/(2・P1・cosθ)となる点に設定することを特徴とする露光装置。
  13. 前記第1パターン及び前記第2パターンのピッチをP1、前記露光光の波長をλ、前記第1方向の前記中間方向に対する角度をθとしたとき、
    前記第3点及び前記第4点の位置を、前記光軸との距離がλ/(2・P1・sinθ)となる点に設定することを特徴とする請求項12に記載の露光装置。
  14. 露光光でマスクのパターンを介して基板を露光する露光装置において、
    前記露光光で前記マスクのパターンを照明する照明系と、
    前記照明系の瞳面又はこの近傍の面における前記露光光の光量分布を、前記照明系の光軸を通り、前記マスクのパターン面において互いに交差する第1方向と第2方向との中間方向に対応する方向に伸びる第1直線上にあって、前記光軸からそれぞれ反対の方向にあり前記光軸との距離が互いに等しい第1点及び第2点を含む第1領域及び第2領域と、前記照明系の光軸を通り、前記第1直線と直交する第2直線上にあって、前記光軸からそれぞれ反対の方向にあり前記光軸との距離が互いに等しい第3点及び第4点を含む第3領域及び第4領域とにおける光量が他の領域における光量よりも大きくなるように設定可能な光量分布設定装置と、
    前記マスクのパターンの像を前記基板の表面に形成する複数の部分投影光学系よりなる投影光学系と、
    前記マスクの前記複数の部分投影光学系に対する所定方向への移動と、前記基板の前記所定方向に対応する方向への移動とを同期して行うステージ系と、を備え、
    前記第1パターン及び前記第2パターンのピッチをP1、前記露光光の波長をλ、前記第1方向の前記中間方向に対する角度をθとしたとき、
    前記第3点及び前記第4点の位置を、前記光軸との距離がλ/(2・P1・sinθ)となる点に設定することを特徴とする露光装置。
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