JP5616079B2 - クラッチカバー組立体 - Google Patents

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本発明は、クラッチ装置に用いられるクラッチカバー組立体に関する。
一般的に、クラッチ装置は、エンジンのフライホイールに装着されたクラッチカバー組立体と、トランスミッションの入力シャフトに連結されたクラッチディスク組立体と、を備えている。例えば、クラッチカバー組立体は、クラッチカバーと、プレッシャプレートと、ダイヤフラムスプリングと、を備えている。ダイヤフラムスプリングがプレッシャプレートをフライホイール側に押圧することで、プレッシャプレートとフライホイールとの間にクラッチディスク組立体の摩擦フェーシングが挟み込まれる。この結果、クラッチディスク組立体を介してエンジンからトランスミッションへ動力が伝達される。
しかし、摩擦フェーシングが摩耗すると、動力伝達時のプレッシャプレートの位置がフライホイール側に近づくので、ダイヤフラムスプリングとプレッシャプレートとの接点位置(支点位置ともいう)がフライホイール側に近づく。このため、ダイヤフラムスプリングの押圧力が変化したり、あるいは、レリーズストロークが変化したりする。
そこで、摩擦フェーシングに伴うクラッチカバー組立体の特性の変動を低減するために、摩耗追従機構を備えたクラッチカバー組立体が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−132665号公報
しかし、特許文献1に記載のクラッチカバー組立体では、振動などによりミスアジャストが生じる場合がある。
本発明の課題は、ミスアジャストの発生を低減できるクラッチカバー組立体を提供することにある。
本発明に係るクラッチカバー組立体は、カバー部材と、環状の摺動部材と、第1弾性部材と、調整部材と、第2弾性部材と、検出部材と、を備えている。摺動部材はカバー部材に対して軸方向に移動可能に配置されている。第1弾性部材は摺動部材を軸方向に押圧する。調整部材は、第1弾性部材の押圧力を摺動部材に伝達するように配置されており、摺動部材に対して回転すると摺動部材に対して軸方向に移動する。第2弾性部材は調整部材に回転力を付与する。検出部材は、摺動部材に対して軸方向に移動可能に摺動部材により支持されており、調整部材のカバー部材側への移動を規制する。
本発明に係るクラッチカバー組立体であれば、ミスアジャストの発生を低減できる。
クラッチカバー組立体1の平面図(第1実施形態) クラッチカバー組立体1の断面図(第1実施形態) 摩耗追従機構5周辺の断面図(第1実施形態) 図3のIV−IV断面図(第1実施形態) 摩耗追従機構5の動作説明図(第1実施形態) 摩耗追従機構5の動作説明図(第1実施形態) 摩耗追従機構5の動作説明図(第1実施形態) 摩耗追従機構105周辺の断面図(第2実施形態)
〔第1実施形態〕
<クラッチカバー組立体の全体構成>
図1から図11を用いてクラッチカバー組立体1の全体構成を説明する。図2に示すO−O線はクラッチカバー組立体1の回転中心を示している。
図2に示すように、クラッチカバー組立体1は、エンジン(図示せず)からトランスミッション(図示せず)への動力伝達を遮断するための装置であり、エンジンのフライホイール9に装着されている。フライホイール9とクラッチカバー組立体1との間には、クラッチディスク組立体3が配置されている。クラッチディスク組立体3はトランスミッションの入力シャフト(図示せず)に連結されている。レリーズ機構8(図2)の作動により、エンジンからトランスミッションへの動力伝達が解除される。
図1および図2に示すように、クラッチカバー組立体1は、クラッチカバー2(カバー部材の一例)と、ダイヤフラムスプリング4(第1弾性部材の一例)と、プレッシャプレート6(摺動部材の一例)と、4つの摩耗追従機構5と、を備えている。
<クラッチカバー>
図1および図2に示すように、クラッチカバー2は、概ね環状の部材であり、フライホイール9に固定されている。クラッチカバー2はダイヤフラムスプリング4、プレッシャプレート6および摩耗追従機構5を収容している。クラッチカバー2は、カバー本体21と、カバー本体21の外周部に形成された4つの収容部23と、を有している。4つの収容部23は円周方向に等間隔で配置されている。収容部23はストラッププレート29の円周方向間に配置されている。収容部23には摩耗追従機構5が収容されている。
<プレッシャプレート>
プレッシャプレート6は、クラッチディスク組立体3の摩擦フェーシング32をフライホイール9に押し付けるための部材であり、摩擦フェーシング32と摺動可能に設けられている。プレッシャプレート6は摩擦フェーシング32に隣接して配置されている。具体的には図1および図2に示すように、プレッシャプレート6は、摩擦フェーシング32と摺動可能に設けられた環状のプレッシャプレート本体61(摺動部材本体の一例)と、4つの突出部63と、を有している。
プレッシャプレート本体61は、4セットのストラッププレート29によりクラッチカバー2に連結されている。これらの構成により、プレッシャプレート6は、クラッチカバー2に対して軸方向に移動可能かつ一体回転可能となっている。
突出部63はプレッシャプレート本体61から半径方向外側に突出している。4つの突出部63は円周方向に等間隔に配置されている。突出部63はネジ孔63aを有している。ネジ孔63aには摩耗追従機構5のアジャストボルト53(後述)が螺合している。また、突出部63は支持孔63bを有している。支持孔63bはネジ孔63aとつながっており、ネジ孔63aおよび支持孔63bにより貫通孔が突出部63に形成されている。
また、突出部63は、プレッシャプレート本体61よりもクラッチカバー2側に突出しており、ファルクラムリング7(中間部材の一例)を半径方向に支持しつつ軸方向に案内する。
<ダイヤフラムスプリング>
ダイヤフラムスプリング4はプレッシャプレート6を軸方向に押圧するために設けられている。具体的には図1および図2に示すように、ダイヤフラムスプリング4は、環状の弾性部41と、弾性部41から半径方向内側に延びる複数のレバー部42と、を有している。ダイヤフラムスプリング4は1対のワイヤリング49を介してクラッチカバー2により弾性変形可能に支持されている。弾性部41の外周縁はファルクラムリング7と軸方向に当接している。
<ファルクラムリング>
ファルクラムリング7は、環状の第1中間部71と、第1中間部71から半径方向外側に延びる4つの第2中間部72と、を有している。
第1中間部71は、U字形状の断面を有しており、ダイヤフラムスプリング4と軸方向に当接している。第1中間部71の外周面はプレッシャプレート6の4つの突出部63と摺動可能に当接しているので、ファルクラムリング7はプレッシャプレート6により軸方向に移動可能に支持されている。
第2中間部72は、アジャストボルト53と軸方向に当接しており、アジャストボルト53とクラッチカバー2との間(より詳細には、アジャストボルト53と収容部23との間)に配置されている。第2中間部72の軸方向位置はダイヤフラムスプリング4の外周縁の軸方向位置と概ね一致している。
また、第2中間部72は軸方向に貫通する貫通孔72aを有している。貫通孔72aには摩耗追従機構5のストッパ51(後述)が挿入されている。ストッパ51によりファルクラムリング7がクラッチカバー2に対して回転するのが規制されている。
<摩耗追従機構>
摩耗追従機構5は、アジャストボルト53(調整部材の一例)と、アジャストスプリング54(第2弾性部材の一例)と、スライドブッシュ52(検出部材の一例)と、ストッパ51(規制部材の一例)と、を有している。摩耗追従機構5はダイヤフラムスプリング4の半径方向外側に配置されている。具体的には、アジャストボルト53、アジャストスプリング54、スライドブッシュ52およびストッパ51は、ダイヤフラムスプリング4の半径方向外側に配置されている。
アジャストボルト53は、ダイヤフラムスプリング4の押圧力をプレッシャプレート6に伝達するように配置されており、外周部に形成されたネジ部53cを有している。具体的には、アジャストボルト53は、ネジ部53cを有する概ね筒状のボルト本体53aと、ボルト本体53aから半径方向内側に突出した環状の第1当接部53bと、を有している。
ボルト本体53aがネジ孔63aにねじ込まれているので、ボルト本体53aはプレッシャプレート6に対して回転するとプレッシャプレート6に対して軸方向に移動する。ボルト本体53aにはアジャストスプリング54により回転力が常に付与されている。
第1当接部53bは、環状の部分であり、スライドブッシュ52の第2当接部52b(後述)と軸方向に当接している。第1当接部53bにはスライドブッシュ52が挿入されている。
スライドブッシュ52は、アジャストボルト53のクラッチカバー2側への移動を規制するための部材であり、プレッシャプレート6に対して軸方向に移動可能にプレッシャプレート6により支持されている。スライドブッシュ52はプレッシャプレート6からフライホイール9側(クラッチカバー2と反対側)に突出している。スライドブッシュ52のクラッチカバー2側の端部はアジャストボルト53のボルト本体53aに挿入されている。スライドブッシュ52はアジャストボルト53と同心円状に配置されている。
スライドブッシュ52は、概ね筒状のスライドブッシュ本体52aと、スライドブッシュ本体52aから半径方向外側に突出した概ね環状の第2当接部52bと、を有している。スライドブッシュ本体52aは外径が小さくなった状態で支持孔63bに挿入されている。具体的には、スライドブッシュ本体52aには軸方向に細長く延びるスリット52cが形成されている。スリット52cが形成されているので、スライドブッシュ本体52aは径方向に弾性変形可能となっている。スライドブッシュ本体52aはプレッシャプレート6の支持孔63bに締まり嵌めされているので、スライドブッシュ52がプレッシャプレート6に対して軸方向に移動したり、あるいは回転したりすると、スライドブッシュ52とプレッシャプレート6との間には比較的大きな摺動抵抗が発生する。したがって、基本的には、スライドブッシュ52はプレッシャプレート6と一体となって軸方向に移動するが、スライドブッシュ52に比較的大きな軸方向の力が作用すると、プレッシャプレート6に対してスライドブッシュ52が軸方向に移動する。
第2当接部52bは、ボルト本体53aの内側に配置されており、第1当接部53bのクラッチカバー2側に配置されている。第2当接部52bは第1当接部53bと軸方向に当接している。スリット52cは第2当接部52bまで延びているので、第2当接部52bはC字状となっている。スリット52cにはアジャストスプリング54の第2端54c(後述)が挿入されている。
アジャストスプリング54は、捩じりコイルバネであり、アジャストボルト53に回転力を付与している。アジャストスプリング54は、アジャストボルト53がプレッシャプレート6に対してトランスミッション側(クラッチカバー2側)に移動するように、アジャストボルト53に回転力を付与している。
具体的には、アジャストスプリング54は、スプリング本体54aと、第1端54bと、第2端54cと、を有している。スプリング本体54aは、回転力を発生する部分であり、アジャストボルト53の内周側に配置されている。第1端54bは、スプリング本体54aのクラッチカバー2側の端部から突出しており、アジャストボルト53に引っ掛けられている。
例えば、第1端54bはアジャストボルト53の引っ掛け孔53dに挿入されている。第2端54cは、スプリング本体54aのスライドブッシュ52側の端部から突出しており、スライドブッシュ52に引っ掛けられている。例えば、第2端54cはスライドブッシュ52のスリット52cに挿入されている。スライドブッシュ52は支持孔63bに締まり嵌めされているので、スライドブッシュ52がプレッシャプレート6に対して軸方向に移動したり、あるいは回転したりすると、スライドブッシュ52とプレッシャプレート6との間には比較的大きな摺動抵抗が発生する。アジャストスプリング54がアジャストボルト53に付与する回転力はスライドブッシュ52を移動させるほど大きくはないので、スライドブッシュ52はプレッシャプレート6に対するアジャストスプリング54の回転を規制することができる。
ストッパ51は、クラッチカバー2に固定されており、クラッチカバー2に対するプレッシャプレート6の軸方向の移動を規制する。具体的には、ストッパ51は、アジャストボルト53およびアジャストスプリング54に挿入されており、スライドブッシュ52と軸方向に当接可能に配置されている。動力伝達時において、ストッパ51とスライドブッシュ52との間には隙間Gが形成されている。この隙間Gはレリーズ時のプレッシャプレート6のリフト量に相当している。したがって、摩擦フェーシング32が摩耗しても、スライドブッシュ52およびストッパ51によりプレッシャプレート6のリフト量が一定に保たれる。
ストッパ51は、概ね筒状の部材であり、アジャストボルト53およびスライドブッシュ52と同心円状に配置されている。具体的には図3に示すように、ストッパ51、アジャストボルト53およびスライドブッシュ52の中心軸はラインBとなっている。ストッパ51の径はスライドブッシュ52と概ね同じ径を有している。
<動作>
動力伝達を遮断する際、レリーズ機構8によりレバー部42の先端がフライホイール9側に押し込まれると、レバー部42がワイヤリング49を支点として弾性変形し、レバー部42の外周部がトランスミッション側(クラッチカバー2側)に移動する。プレッシャプレート6はストラッププレート29によりクラッチカバー2に連結されているので、レバー部42の外周部がトランスミッション側に移動すると、プレッシャプレート6、摩耗追従機構5およびファルクラムリング7が弾性部41の外周部とともにトランスミッション側に移動する。
プレッシャプレート6がトランスミッション側に移動すると、スライドブッシュ52がストッパ51と当接する。スライドブッシュ52とプレッシャプレート6との間に生じる摺動抵抗はストラッププレート29の弾性力よりも大きいので、スライドブッシュ52がストッパ51と当接すると、クラッチカバー2に対するプレッシャプレート6のトランスミッション側への移動は停止する。
プレッシャプレート6の移動が停止した後、さらにダイヤフラムスプリング4のレバー部42が押し込まれると、ダイヤフラムスプリング4の弾性部41がファルクラムリング7と離れる。そうすると、ファルクラムリング7をアジャストボルト53に押し付ける力は、ほぼゼロとなる。アジャストボルト53にはアジャストスプリング54の回転力が常に作用しているが、その回転力により発生するアジャストボルト53の軸力(軸方向の推力)よりもスライドブッシュ52とプレッシャプレート6の支持孔63bとの間に生じる軸方向の摺動抵抗の方がはるかに大きい。そのため、アジャストボルト53の第1当接部53bがスライドブッシュ52の第2当接部52bに当接している通常の状態においてはアジャストボルト53が回転することはない。
また、スライドブッシュ52とプレッシャプレート6の支持孔63bとの間に生じる回転方向の摺動抵抗もアジャストスプリング54の回転力よりもはるかに大きいので、スライドブッシュ52が予期せぬ回転をしてアジャストスプリング54の回転力を弛緩させてしまうことも起こらない。また、このような作用のためクラッチをレリーズした場合に生じがちなプレッシャプレート6の軸方向振動で、ダイヤフラムスプリング4の弾性部41がファルクラムリング7と断続的に分離した場合でも、アジャストボルト53が予期せぬ回転を起こすこともない。
一方、動力伝達を開始する際、レリーズ機構8がレリーズ荷重を解除すると、ダイヤフラムスプリング4の弾性力によりダイヤフラムスプリング4の姿勢が自由状態に戻る。具体的には、ダイヤフラムスプリング4のレバー部42の先端がトランスミッション側に移動し、レバー部42の外周部がフライホイール9側に移動する。この結果、ダイヤフラムスプリング4がプレッシャプレート6をフライホイール9側に押圧し、プレッシャプレート6とフライホイール9との間に摩擦フェーシング32が挟み込まれる。これにより、クラッチディスク組立体3を介してエンジンからトランスミッションへ動力が伝達される。
例えば、摩擦フェーシング32が摩耗している場合、図5に示すように、動力伝達時のプレッシャプレート6の位置がフライホイール9側に近づく。動力伝達時には、摩耗追従機構5のスライドブッシュ52はフライホイール9と当接している。したがって、摩擦フェーシング32の摩耗量の分だけ、スライドブッシュ52はプレッシャプレート6に対してトランスミッション側に移動する。スライドブッシュ52がプレッシャプレート6に対してトランスミッション側に移動すると、摩耗量の分だけ(例えば、図5に示す隙間S)第2当接部52bが第1当接部53bから離れる。
動力伝達を遮断する際、レリーズ機構8によりレバー部42の先端がフライホイール9側に押し込まれると、図6に示すように、弾性部41の外周部がトランスミッション側(クラッチカバー2側)に移動する。プレッシャプレート6はストラッププレート29によりクラッチカバー2に連結されているので、弾性部41の外周部がトランスミッション側に移動すると、ストラッププレート29の弾性力により、ファルクラムリング7がダイヤフラムスプリング4に押し付けられたまま、プレッシャプレート6、摩耗追従機構5およびファルクラムリング7がトランスミッション側に移動する。スライドブッシュ52がストッパ51と当接するまで、プレッシャプレート6はトランスミッション側へ移動する。スライドブッシュ52がストッパ51と当接すると、クラッチカバー2に対するプレッシャプレート6のトランスミッション側への移動は停止する。
しかし、レリーズ機構8によりレリーズ位置までダイヤフラムスプリング4のレバー部42が駆動されるので、図6に示すように、摩耗量の分だけ弾性部41とファルクラムリング7の第1中間部71との間に隙間が生じる。この状態では、ファルクラムリング7がアジャストボルト53を押し付ける力はほぼゼロとなるが、スライドブッシュ52の第2当接部52bが隙間Sの分だけアジャストボルト53の第1当接部53bから離れているため、アジャストスプリング54の回転力によりアジャストボルト53が回転し、隙間Sがゼロになる所で停止する。こうして、摩擦フェーシング32の摩耗量に相当する分だけ正確にアジャストボルト53の高さが調整され、摩耗追従動作が完了する。このような動作により、アジャストボルト53の第1当接部53bはスライドブッシュ52の第2当接部52bに常に接している。
このように、クラッチカバー組立体1であれば、摩擦フェーシング32が摩耗しても、ダイヤフラムスプリング4とファルクラムリング7との接線C1の位置(支点位置)が概ね一定に保たれる。一度調整が完了すると、送りねじ機構を利用しているので、ダイヤフラムスプリング4の押付荷重で、アジャストボルト53が逆戻りするようなことも起こらない。また、振動などによりアジャストボルト53が過剰に回り、いわゆるオーバーアジャストが発生するおそれもない。したがって、摩擦フェーシング32の摩耗に起因するクラッチカバー組立体1の性能の変動を効果的に抑制することができる。
また、摩耗量を検出するスライドブッシュ52がアジャストボルト53のクラッチカバー2側への移動を規制しているので、支点位置を調整する機構と摩耗量を検出する機構とを1つの機構にまとめることができる。すなわち、このクラッチカバー組立体1では、摩耗追従機構5の小型化が可能となり、さらに、組み立て方法の簡素化や製造コストの低減を実現することができる。
また、アジャストボルト53がネジ孔63a内に配置されており、アジャストボルト53の内周側にアジャストスプリング54が配置されている。このため、摩耗追従機構5の一部をプレッシャプレート6の内部に配置することができ、摩耗追従機構5の設置スペースを小さく抑えることができる。
さらに、摩耗追従機構5がダイヤフラムスプリング4の半径方向外側に配置されているので、摩耗追従機構5の設置スペースを確保しやすくなる。
〔第2実施形態〕
図8を用いて第2実施形態に係るクラッチカバー組立体101について説明する。なお、前述の構成と実質的に同じ機能を有する構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
前述の第1実施形態では、スライドブッシュ52およびアジャストスプリング54がアジャストボルト53の内周側に配置されているが、スライドブッシュ52およびアジャストスプリング54の配置は前述の配置に限定されない。例えば、図8に示すように、スライドブッシュ152およびアジャストスプリング154がアジャストボルト153の外側に配置されていてもよい。
具体的には、図8に示すクラッチカバー組立体101は、クラッチカバー2(カバー部材の一例)と、ダイヤフラムスプリング4(第1弾性部材の一例)と、プレッシャプレート106(摺動部材の一例)と、4つの摩耗追従機構105と、を備えている。
<プレッシャプレート>
プレッシャプレート106は、クラッチディスク組立体3の摩擦フェーシング32をフライホイール9に押し付けるための部材であり、摩擦フェーシング32と摺動可能に設けられている。プレッシャプレート106は摩擦フェーシング32に隣接して配置されている。具体的には図8に示すように、プレッシャプレート106は、摩擦フェーシング32と摺動可能に設けられた環状のプレッシャプレート本体161(摺動部材本体の一例)と、4つの突出部163と、を有している。
プレッシャプレート本体161はネジ孔163aを有している。ネジ孔163aには摩耗追従機構105のアジャストボルト153(後述)が螺合している。ネジ孔163aは軸方向に貫通していない。
突出部163はプレッシャプレート本体161から半径方向外側に突出している。4つの突出部163は円周方向に等間隔に配置されている。突出部163は軸方向に貫通する支持孔163bを有している。本実施形態では、支持孔163bは、ネジ孔163aとつながっておらず、ネジ孔163aよりも外周側に配置されている。
<ファルクラムリング>
ファルクラムリング107は、リング状の部材であり、4本のアジャストボルト53により半径方向に支持されている。また、ファルクラムリング107は、アジャストボルト53と軸方向に当接している。ファルクラムリング107はダイヤフラムスプリング4と軸方向に当接している。
<摩耗追従機構>
摩耗追従機構105は、アジャストボルト153(調整部材の一例)と、アジャストスプリング154(第2弾性部材の一例)と、スライドブッシュ152(検出部材の一例)と、ストッパ151(規制部材の一例)と、を有している。
アジャストボルト153は、ダイヤフラムスプリング4の押圧力をプレッシャプレート106に伝達するように配置されており、外周部に形成されたネジ部153cを有している。具体的には、アジャストボルト153は、ネジ部153cを有する概ね筒状のボルト本体153aと、ボルト本体153aの端部に形成された筒状部153bと、を有している。筒状部153bはボルト本体153aの端部からクラッチカバー2側に突出している。ボルト本体153aの外径よりも筒状部153bの外径は小さくなっているので、ボルト本体153aと筒状部153bとにより環状の段差が形成されている。ボルト本体153aはファルクラムリング107と軸方向に当接しており、筒状部153bはファルクラムリング107と半径方向に当接している。つまり、ファルクラムリング107は、ボルト本体153aおよび筒状部153bにより軸方向および半径方向に位置決めされている。また、ボルト本体153aのクラッチカバー2側の端部はスライドブッシュ152の第2当接部152b(後述)と軸方向に当接している。つまり、ボルト本体153aのクラッチカバー2側の端部が前述の第1当接部53bに相当する。
ボルト本体153aがネジ孔163aにねじ込まれているので、ボルト本体153aはプレッシャプレート106に対して回転するとプレッシャプレート106に対して軸方向に移動する。ボルト本体153aにはアジャストスプリング154により回転力が常に付与されている。
スライドブッシュ152は、アジャストボルト153のクラッチカバー2側への移動を規制するための部材であり、プレッシャプレート106に対して軸方向に移動可能にプレッシャプレート106により支持されている。スライドブッシュ152はプレッシャプレート106からフライホイール9側(クラッチカバー2と反対側)に突出している。スライドブッシュ152はアジャストボルト153よりも半径方向外側に配置されている。
スライドブッシュ152は、概ね筒状のスライドブッシュ本体152aと、スライドブッシュ本体152aから半径方向外側に突出した概ね環状の第2当接部152bと、を有している。スライドブッシュ本体152aはプレッシャプレート106の支持孔163bに締まり嵌めされているので、スライドブッシュ152がプレッシャプレート106に対して軸方向に移動したり、あるいは回転したりすると、スライドブッシュ152とプレッシャプレート106との間には比較的大きな摺動抵抗が発生する。したがって、基本的には、スライドブッシュ152はプレッシャプレート106と一体となって軸方向に移動するが、スライドブッシュ152に比較的大きな軸方向の力が作用すると、プレッシャプレート106に対してスライドブッシュ152が軸方向に移動する。第2当接部152bはボルト本体153aの端部と軸方向に当接している。
アジャストスプリング154は、捩じりコイルバネであり、アジャストボルト153に回転力を付与している。アジャストスプリング154は、アジャストボルト153がプレッシャプレート106に対してトランスミッション側(クラッチカバー2側)に移動するように、アジャストボルト153に回転力を付与している。
具体的には、アジャストスプリング154は、スプリング本体154aと、第1端154bと、第2端154cと、を有している。スプリング本体154aは、回転力を発生する部分であり、本実施形態では、アジャストボルト153の外周側に配置されている。第1端154bは、スプリング本体154aのクラッチカバー2側の端部から突出しており、アジャストボルト153に引っ掛けられている。例えば、第1端154bはアジャストボルト153の引っ掛け孔153dに挿入されている。第2端154cは、スプリング本体154aの摩擦フェーシング32側の端部から突出しており、プレッシャプレート106に引っ掛けられている。例えば、第2端154cはプレッシャプレート106の引っ掛け孔106aに挿入されている。
ストッパ151は、クラッチカバー2に固定されており、クラッチカバー2に対するプレッシャプレート106の軸方向の移動を規制する。具体的には、ストッパ151はスライドブッシュ152と軸方向に当接可能に配置されている。
このような構成であっても、前述の第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
〔他の実施形態〕
前述の実施形態は本発明の一実施例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態はプッシュタイプのクラッチカバー組立体であるがプルタイプのクラッチカバー組立体にも本発明を適用できる。
また、ファルクラムリング7が設けられているが、弾性部41の外周部が直接アジャストボルト53に接触していてもよい。
さらに、前述の第1実施形態では、検出部材(スライドブッシュ52)に第2弾性部材の第2端部(アジャストスプリング54の第2端54c)が引っ掛けられているが、例えばスライドブッシュ52に固定された部材にアジャストスプリング54の第2端54cが引っ掛けられていてもよい。つまり、検出部材には、スライドブッシュ52だけでなく、スライドブッシュ52に固定された部材も含まれる。
1 クラッチカバー組立体
2 クラッチカバー(カバー部材の一例)
3 クラッチディスク組立体
4 ダイヤフラムスプリング(第1弾性部材の一例)
5 摩耗追従機構
51 ストッパ(規制部材の一例)
52 スライドブッシュ(検出部材の一例)
53 アジャストボルト(調整部材の一例)
54 アジャストスプリング(第2弾性部材の一例)
6 プレッシャプレート(摺動部材の一例)
7 ファルクラムリング(中間部材の一例)
8 レリーズ機構
9 フライホイール

Claims (16)

  1. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    を備え、
    前記調整部材は、外周部に形成されたネジ部を有しており、
    前記プレッシャプレートは前記調整部材の前記ネジ部が螺合するネジ孔を有している、
    クラッチカバー組立体。
  2. 前記検出部材は、前記調整部材と軸方向に当接している、
    請求項1に記載のクラッチカバー組立体。
  3. 前記プレッシャプレートは、前記検出部材が締まり嵌めされた支持孔を有しており、
    前記支持孔は、前記ネジ孔とつながっている、
    請求項1又は2に記載のクラッチカバー組立体。
  4. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    を備え、
    前記第2弾性部材は、回転力を発生する本体部と、第1端と、第2端と、を有しており、
    前記第2弾性部材の前記第1端は、前記調整部材に引っ掛けられており、
    前記第2弾性部材の前記第2端は、前記検出部材および前記プレッシャプレートのうち少なくとも一方に引っ掛けられている、
    クラッチカバー組立体。
  5. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    を備え、
    前記調整部材は、概ね筒状の調整部材本体と、前記調整部材本体から半径方向に突出した第1当接部と、を有しており、
    前記検出部材は、概ね筒状の検出部材本体と、前記検出部材本体から半径方向に突出し前記第1当接部と軸方向に当接可能に配置された第2当接部と、を有している、
    クラッチカバー組立体。
  6. 前記第1当接部は、前記調整部材本体から半径方向内側に突出しており、
    前記第2当接部は、前記検出部材本体から半径方向外側に突出している、
    請求項5に記載のクラッチカバー組立体。
  7. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    を備え、
    前記検出部材の一部は、前記調整部材内に挿入されている、
    クラッチカバー組立体。
  8. 前記第1当接部は、概ね環状の部材であり、
    前記検出部材本体は、前記第1当接部に挿入されており、
    前記第2当接部は、前記調整部材本体の内側に配置されており前記第1当接部の前記カバー部材側に配置されている、
    請求項7に記載のクラッチカバー組立体。
  9. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    前記カバー部材に固定され前記カバー部材に対する前記プレッシャプレートの軸方向の移動を規制する規制部材と、
    を備え、
    前記規制部材は、前記調整部材と概ね同心円状に配置されており、
    前記規制部材は、前記調整部材に挿入されている、
    クラッチカバー組立体。
  10. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    前記カバー部材に固定され前記カバー部材に対する前記プレッシャプレートの軸方向の移動を規制する規制部材と、
    を備え、
    前記規制部材は、前記調整部材と概ね同心円状に配置されており、
    前記規制部材は、前記検出部材と軸方向に当接可能に配置されている、
    クラッチカバー組立体。
  11. 前記規制部材は、前記第2弾性部材に挿入されている、
    請求項9又は10に記載のクラッチカバー組立体。
  12. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    前記第1弾性部材と軸方向に当接する環状の第1中間部と、前記第1中間部よりも半径方向外側に配置され前記調整部材と軸方向に当接する第2中間部と、を有する中間部材と、
    を備えた、クラッチカバー組立体。
  13. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    を備え、
    前記プレッシャプレートは、環状の前記プレッシャプレート本体と、前記プレッシャプレート本体から半径方向外側に突出し前記調整部材を支持する突出部と、を有している、
    クラッチカバー組立体。
  14. 前記ネジ孔は、前記突出部に形成されている、
    請求項13に記載のクラッチカバー組立体。
  15. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    を備え、
    前記検出部材は、前記第1弾性部材よりも半径方向外側に配置されている、
    クラッチカバー組立体。
  16. 摩擦部材の摩耗量に伴う摩擦部材への押圧特性の変動を低減するための摩耗追従機構を有するクラッチカバー組立体であって、
    カバー部材と、
    前記カバー部材に対して軸方向に移動可能に配置された環状のプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートを軸方向に押圧する第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の押圧力を前記プレッシャプレートに伝達するように配置され前記プレッシャプレートに対して回転すると前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動する調整部材と、
    前記調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記プレッシャプレートにより支持され、前記摩擦部材の摩耗量を検出するとともに、前記検出された摩耗量だけ前記調整部材前記カバー部材側へ移動させる検出部材と、
    を備え、
    前記検出部材は、前記調整部材と概ね同心円状に配置されている、
    クラッチカバー組立体。
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