実施形態1の照明器具は、相対向する壁を備え、これら壁の下端部に、互に近付く方向に突出するベース部及びこのベース部から折り曲げられた起立部を有する器具本体と;上壁及び側壁を有したモジュール本体、この本体に装着された光源装置、及び互に遠ざかるように前記側壁から前記モジュール本体外に突出された一対の係合部を備え、これら係合部の先端間距離を相対向した前記壁の側面間距離より短くかつ前記起立部の相互間距離より長くし、前記モジュール本体の下部外面と前記起立部とが近接ないしは接する状態に前記モジュール本体の下部を前記起立部間に配置するとともに、前記起立部に前記係合部を上方から引掛けて、相対向した前記壁間に設置された光源モジュールと;を具備することを特徴としている。
この実施形態1で、器具本体が備える互に相対向する壁とは、器具本体が有する本体側壁同士を指し、又は、器具本体がその内部を複数の領域に仕切る仕切り壁を備える場合はこれら仕切り壁同士を指し、或いは、同じく器具本体が仕切り壁を備える場合はこの仕切り壁と本体側壁を指している。この実施形態1で、ベース部及び起立部は、器具本体の相対向する壁とは別体でこの壁に溶接等で固定された縁部材で形成されていても良いが、部品点数を削減する観点から器具本体の相対向する壁を一体に折り曲げて形成されていることが好ましい。
この実施形態1で、起立部は、ベース部に対して略直角(直角を含む)及びベース部との間に鈍角を形成して斜めに設けられていてもよい。この実施形態1で、光源装置には各種の光源装置を用いることができ、好適には、半導体発光素子例えばLED(発光ダイオード)を発光素子として有したLED光源装置を挙げることができる。この実施形態1で、光源装置は、モジュール本体の上壁又は側壁に装着することができる。
この実施形態1で、係合部には、例えば断面がL字形の係合部材を器具本体の本体側壁に固定することにより、本体側壁に対して略直角に突出された片を用いることが好ましい。この場合、係合部材は本体側壁の外面又は内面に固定することができ、後者の構成では本体側壁に係合部が有するスリット状の孔を設けて実施すれば良い。更に、この実施形態1で、係合部は、本体側壁が延びる方向と同方向に例えば全長にわたり延びていても、本体側壁に対して部分的に設けられていても差し支えない。
実施形態1では、光源モジュールを、器具本体の相対向した壁間に器具本体の下方から通して器具本体に収容した上で、光源モジュールが有した一対の係合部を、前記壁が有した起立部に上方から引掛けることにより、前記壁間に設置できる。こうした設置後の状態でモジュール本体の下部は起立部に近接ないしは接した状態に配置されているので、器具本体の相対向した壁の起立部にモジュール本体の下部が接離する方向に光源モジュールががたつくことを抑制することが可能である。
更に、実施形態1で、一対の係合部は以上のがたつきの抑制に寄与しておらず、これら係合部の先端間距離が器具本体の相対向した壁の起立部の相互間距離より長く形成されていて起立部に上方から引掛かっているので、一対の係合部は専ら器具本体に対する光源モジュールの取付けを担っている。そのため、一対の係合部の先端間距離が、器具本体の相対向した壁の側面間距離より短く、これら係合部の先端と器具本体の相対向した壁との間が離れているにも拘らず、前記がたつき抑制に悪影響を及ぼさない。
このようにモジュール本体の側壁に対する係合部の突出長さが短くて済むので、既述のように光源モジュールを器具本体の相対向した壁間に通す際に、係合部が邪魔になり難い。したがって、器具本体の相対向した壁間の大きさが、例えば光源モジュールの平面視形状と略同じ大きさである場合にも、器具本体の相対向した壁間に、光源モジュールを容易に通して、この光源モジュールの設置作業を行うことが可能である。
実施形態2の照明器具は、実施形態1において、前記ベース部が水平であるとともに、前記光源モジュールの下面が水平でかつ前記ベース部と略同じ高さに設けられていることを特徴としている。
この実施形態2で、光源モジュールの下面とは、光源モジュールがそのモジュール本体の下端に光源を覆う透光性の光源カバーを備えている構成では、光源カバー及びこのカバーの周部を支持するモジュール本体の下端を指しており、前記光源カバーを光源モジュールが備えていない構成では、モジュール本体の下面を指している。なお、前記光源カバーを光源モジュールが備えている構成で光源モジュールの下面とは、モジュール本体の下面に対してベース部の板厚に応じて光源カバーが上方に配置されている態様、若しくは、モジュール本体の下面とカバーの下面とが完全に面一である態様を含んでいる。更に、この実施形態2で、光源モジュールの下面がベース部と略同じ高さであるとは、これらが略面一をあることを指しているが、製造上の寸法誤差に基づく高さのばらつきを含んでいることは勿論である。
実施形態2では、実施形態1において、更に、器具本体の相対向する壁がその下端に有したベース部と、モジュール本体の下面とが略同じ高さであるので、外観上好ましいとともに、光源モジュールから下方に出射される光の出射角度を大きく確保することが可能である。
実施形態3の照明器具は、実施形態1又は2において、前記上壁が通孔を有しており、前記光源装置が複数個前記上壁に取付けられていて、これら光源装置に接続されたモジュール内リード線に、前記通孔を通ったモジュール外リード線が接続されているとともに、前記モジュール外リード線が前記モジュール内リード線より太いことを特徴としている。
この実施形態3では、実施形態1又は2において、更に、光源モジュールの取扱い時等に、モジュール外リード線に誤って張力が加えられた場合、線径が太いため強度が大きいモジュール外リード線が通っている通孔の部分で前記張力を受けて、線径が細いモジュール内リード線に前記張力が加わらないようにできる。それにより、モジュール内リード線が断線しないようにできる。
実施形態4の照明器具は、実施形態1から3のうちのいずれかにおいて、相対向した前記壁間に前記光源モジュールと並べて設置された設備プレートを備え、前記ベース部及び起立部が前記光源モジュールより長いとともに、前記設備プレートが設置される前の状態で前記起立部に引っ掛かっている前記光源モジュールが前記起立部に沿ってこの起立部の長手方向にスライド可能であることを特徴としている。この実施形態4で、設備プレートとは、空調用、煙感知器用、スプリンクラー用、スピーカ用、非常灯用、又は塞ぎ用等のプレートを指している。
この実施形態4では、実施形態1から3のいずれかにおいて、更に、設備プレートを設置する前に光源モジュールを器具本体に設置する場合に、この光源モジュールを器具本体の相対向した壁間の任意箇所に光源モジュールを通すことができる。これとともに、前記壁間に下方から通す際の作業空間を十分に確保できる。そして、光源モジュールを起立部に沿ってこの起立部の長手方向にスライドさせることにより、係合部が起立部に引掛かった状態を維持して光源モジュールを所定の位置に移動させることができる。したがって、器具本体に対する光源モジュールの設置作業をより容易に行うことが可能である。
実施形態5の照明器具は、実施形態1から4のうちのいずれかにおいて、前記器具本体にユニット着脱開口が開けられていて、この着脱開口を塞ぐように配置されるユニットホルダが前記器具本体の外部から取外し可能に前記器具本体に取付けられているとともに、このユニットホルダに前記器具本体に収容されて前記光源装置への給電を担う電源ユニットが取外し可能に支持されていることを特徴としている。この実施形態5で、ユニット着脱開口は器具本体の天井壁又は本体側壁に設けることができる。
この実施形態5では、実施形態1から4のいずれかにおいて、更に、設置された照明器具の器具本体の外部からユニットホルダが外されることに伴い、電源ユニットがユニット着脱開口を通って器具本体の外部に取出される。電源ユニットは、ユニットホルダから取外し可能であるので、その取外し後に新たな電源ユニットをユニットホルダに取付けた上で、この電源ユニットをユニット着脱開口に通して器具本体に収容することにより、ユニット着脱開口を塞ぐようにユニットホルダを配設できる。更に、この状態で、ユニットホルダを器具本体にその外部から取付けることで、器具本体をその設置箇所から外すことなく器具本体の外部から電源ユニットを交換することが可能である。
以下、実施例1の照明器具について、図1〜図15を参照して詳細に説明する。なお、図の理解を容易にするために、空調用の吹出しプレート71は図1では簡略化して描いてあり、図2は第1の設備プレート51の背面を示す情報等は省略して描いてあるとともに、器具本体5の構成は、図3及び図4では電源端子台86及び端子台カバー87を除いて図3及び図4中に記された一点鎖線を境に線対称であり、同様に、図5はそれらの図中に記された一点鎖線を境に線対称である。
図1及び図2中符号1はシステム天井を示している。このシステム天井1は、建物の天井部に格子状に配設されたバー材2と、このバー材2が形成した角形開口例えば正四角形の開口を塞いだ図示しない天井板と、この天井板が配設されていない前記正四角形の他の開口を塞いでバー材2に支持されたシステム天井用の照明器具3等を備えている。
バー材2は天井裏に配設された多数の図示しない吊りボルトに吊持されている。図3〜図5に示すようにバー材2には略T形のバー材が用いられている。バー材2は、それが延びる方向に直交する断面において、下側受け台部2a、この下側受け台部2aの上方に設けられた上側受け台部2b、これら受け台部を接続した接続板部2cを有している。下側受け台部2aの横幅は上側受け台部2bの横幅より広い。この下側受け台部2aは側面とこの側面から直角に折れ曲がった上面を有している。上側受け台部2bは、中空構造であり、その横幅は下側受け台部2aの横幅より狭い。
図1に示すように照明器具3は、器具本体5と、一個以上例えば複数具体的には4個の光源モジュール21と、例えば二個の第1の設備プレート51、例えば二個の第2の設備プレート61と、例えば一個の空調用吹出しプレート71と、例えば二個の電源ユニット81(図6及び図7参照)等を具備している。
器具本体5は、金属板により角箱状に組立てられていて、図3〜図6等に示すように本体天井壁6と、一対の第1本体側壁7と、一対の第2本体側壁8と、少なくとも一枚例えば2枚の仕切り壁9を備えている。
本体天井壁6は水平で正四角形をなしている。この本体天井壁6の互に平行な二辺から第1本体側壁7が下方に一体に折り曲げられていて、これら第1本体側壁7は互に平行である。第2本体側壁8は、本体天井壁6とは別体であり、本体天井壁6の互に平行な他の二辺及び第1本体側壁7の縁部に溶接止め等により固定されていて、これら第2本体側壁8は互に平行である。
仕切り壁9は、本体天井壁6、第1本体側壁7、及び第2本体側壁8とは別体であり、本体天井壁6に溶接止めされていて、第1本体側壁7と平行に設けられている。そのため、器具本体5内は三つの領域に分割されている。又、第1本体側壁7と仕切り壁9は横方向に相対向しているとともに、仕切り壁9同士も横方向に相対向している。
図3に示すように第1本体側壁7の下端部にベース部7a及び起立部7bが設けられている。これらベース部7a及び起立部7bは、第1本体側壁7の下端部に溶接止めされた第1縁部材の一部で形成されている。つまり、第1縁部材は、第1本体側壁7に対向する仕切り壁9に向けて第1本体側壁7の下端から水平に折れ曲がるように設けられたベース部7aと、このベース部7aから上向きに折り曲げられた部位からなる起立部7bを有している。これらベース部7a及び起立部7bは第1本体側壁7の全長にわたって延びている。
同様に、仕切り壁9の下端部にベース部9a及び起立部9bが設けられている。これらベース部9a及び起立部9bは、仕切り壁9の下端部に溶接止めされた第2縁部材の一部で形成されている。つまり、第2縁部材は、仕切り壁9に対向する第1本体側壁7に向けて仕切り壁9の下端に溶接止めされた水平なベース部9aと、このベース部9aの一端から上向きに折り曲げられた部位からなる起立部9bを有している。これらベース部9a及び起立部9bは仕切り壁9の全長にわたって延びている。
第1本体側壁7のベース部7aと、第1本体側壁7に対向した仕切り壁9のベース部9aは互に近付く方向に突出されている。図3に示すように前記第2縁部材は受け部9cを有している。この受け部9cは、第2縁部材が固定された仕切り壁9に対向した他の仕切り壁9側に位置されたベース部9aの他端から上向きに折り曲げられている。
更に、図3に示すように前記第1縁部材は下側受け台部2aに上方から引っ掛かる載置部7cを有している。前記第1縁部材はベース部7aから折れ曲がって第1本体側壁7の下端部外面に溶接止めされている。又、図4及び図5に示すように第2本体側壁8は下側受け台部2aに上方から引っ掛かる水平な載置部8cを有している。載置部8cは、第2本体側壁8の下端をその下端部外面に重ねて折り曲げるとともに、この折り曲げ部の上端を水平に折り曲げて形成されている。この載置部8cは載置部7cと同じ高さに位置されている。
したがって、これら載置部7c、8cをバー材2の下側受け台部2aに上方から引掛けることにより、器具本体5が、バー材2が形成した角形開口を塞いでバー材2に保持されている。更に、第2本体側壁8の外面に落下防止金具10が夫々取付けられている。落下防止金具10は、既述のようにバー材2上に器具本体5が載置されるに伴い、上側受け台部2bの上面に接する部位、及び上部受け台部2bにその下側から引掛かり可能な位置に配設される引掛かり片を有している。この引掛かり片は弾性変形が可能である。
図6及び図7に示すように本体天井壁6に、第1の開口11と、第2の開口12と、ユニット着脱開口13と、第3の開口14が夫々開けられている。
第1の開口11は、例えば長方形であり、一対の仕切り壁9間の器具内領域に対向して設けられている。この第1の開口11には後述する空調吹出し口及びリターンエアーを導くダクトの端部等を配設可能である。第2の開口12及びユニット着脱開口13は、第1本体側壁7と仕切り壁9間の器具内領域に対向して夫々一対設けられている。第2の開口12は、例えば四角形であり、第1本体側壁7と仕切り壁9間の器具内領域の長手方向中央部に対向している。この第2の開口12にはリターンエアーを導くダクトの端部等を配設可能である。ユニット着脱開口13は、長方形であり、仕切り壁9に寄せてこの壁と平行で、かつ、第2本体側壁8のうちの一方に寄せて設けられていて、第2の開口12に連続している。第3の開口14は、第1本体側壁7のうちの一方と、仕切り壁9のうちの一方との間の器具内領域に対向して設けられている。
更に、図3〜図5に示すように器具本体5の第1本体側壁7の上部と第2本体側壁8の上部に、夫々通気孔15が設けられている。
図8に示すように各光源モジュール21は四角い箱状をなしている。これらの光源モジュール21は、図3及び図4等に示すようにモジュール本体23と、1以上例えば複数具体的には4個の光源装置31と、枠部材41と、透光性の光源カバー44と、一対の係合部46等を備えている。
モジュール本体23は、いずれも金属好ましくは熱伝導性が良好なアルミニウム又はその合金により形成された上壁24、第1側壁25、及び第2側壁26を有して下面が開口された四角い箱状に組立てられている。このモジュール本体23の内面は光反射面となっている。この光反射面は、モジュール本体の内面自体であっても良く、或いは前記内面に白色塗料を塗布する等により設けられた光反射層であっても良い。
上壁24は、水平であり、図9に示すように平面視四角形例えば正方形である。この上壁24に、後述する光源装置31の数と同数若しくはこれより少ない数の通孔27が設けられている。第1側壁25は、上壁24の互に平行な一対の縁から下方に折り曲げて設けられている。第2側壁26は、上壁24及び第1側壁25とは別体であり、上壁24の互に平行な他の一対の縁及び第1の側縁の縁にねじ止め等により固定されている。なお、第1側壁25及び第2側壁26は、図3及び図4に示すように上壁24に対して略直角に設けられているが、これに代えて、光源モジュール21がその下面開口側ほど広がるように上壁24に対して斜めに設けることも可能である。
各光源装置31は、モジュール構造をなしていて、図10に示すように装置基板32と、発光モジュール部33と、モジュールコネクタ34を有している。
装置基板32は、図示しないプリント配線が設けられた平板であり、その周部例えば四隅に、固定用部位例えばねじ通し部を有している。
発光モジュール部33は装置基板32の中央部に設けられている。この発光モジュール部33は、電気的に互に接続された複数の発光素子(図示しない)を有してなる。各発光素子には、半導体発光素子、特に省エネルギー効果に優れたLEDを用いることができ、具体的には、青色発光をするLEDチップが用いられている。そして、白色発光ができるようにするために、発光モジュール部33は、蛍光体層、例えばLEDチップの発光色と補色の関係にある黄色の光を放射する蛍光体が混ぜられた透光性封止部材を有していて、この封止部材により各LEDチップが封止されている。
モジュールコネクタ34は装置基板32の周部に装着されている。モジュールコネクタ34に発光モジュール部33のLEDチップが電気的に接続されている。このモジュールコネクタ34にはモジュール本体23の内部に配線されるプラス用及びマイナス用のモジュール内リード線35(図10参照)が着脱可能である。
前記構成の光源装置31はモジュール本体23に着脱可能に取付けられている。即ち、図10に示すように各光源装置31は、その発光モジュール部33を下方に向けて上壁24の四隅部に取外し可能なねじ36で取付けられている。ねじ36は、モジュール本体23の内部から装置基板32のねじ通し部を通って上壁24にねじ込まれている。それにより、装置基板32の裏面が上壁24に密接されて、光源装置31からモジュール本体23に熱伝導ができるように光源装置31が上壁24に取付けられている。こうして取付けられた光源装置31の装置基板32は、例えば図9に示すように通孔27の一部を塞いでこの通孔27を横切っている。
4個の光源装置31は、そのモジュールコネクタ34に接続されたモジュール内リード線35により電気的に直列に接続されている(図15参照)。この直列回路の両端に位置されたモジュール内リード線35の端末部には、夫々電気コネクタ37(図15参照)を介してモジュール外リード線38の一方の端末部が接続されている。電気コネクタ37は着脱可能であり、その着脱操作することによってモジュール内リード線35とモジュール外リード線38とは着脱可能である。
モジュール内リード線35とモジュール外リード線38はいずれも絶縁被覆電線からなる。モジュール内リード線35の線径は、モジュール外リード線38の線径より細く、例えば0.5mm以下である。このモジュール内リード線35より太いモジュール外リード線38の線径は例えば0.8mm以上である。
2本のモジュール外リード線38は、図9に示すように複数の通孔27のうちの一つに通されてモジュール本体23外に引き出されている。これらモジュール外リード線38の他端に外部電線コネクタ39が夫々接続されている。外部電線コネクタ39はモジュール本体23の外部に位置されている。
光源モジュール21の取扱い時等において、モジュール外リード線38に誤って張力が加えられることがある。この場合、以上説明した光源モジュール21での配線構造によれば、線径が太いため強度が大きいモジュール外リード線38が通っている通孔27の部分で前記張力を受けて、線径が細いモジュール内リード線35に前記張力が加わらないようにできる。そのため、モジュール内リード線35が前記張力で断線することを抑制することが可能である。
枠部材41は、例えば金属製であり、図8に示すように四角枠状に形成されていて、モジュール本体23の下部に取外し可能なねじにより固定されている。図3及び図4に示すように枠部材41はその下端に水平なカバー受け部41aを有している。
光源カバー44は例えば拡散透光性の合成樹脂具体的にはアクリル樹脂の四角い平板からなる。図3等に示すように光源カバー44は、その周縁部をカバー受け部41aに載せて、枠部材41に支持されている。それにより、光源カバー44は枠部材41の開口及びモジュール本体23の下面開口を閉じている。
光源カバー44には、これを通して視認される発光モジュール部33のイメージを軽減する軽減手段を設けることが好ましい。この軽減手段としては、光源カバー44の裏面などに不透光性のドットを無数に印刷し、そのドット密度を発光モジュール部33の直下の領域を最も高くするとともに、この領域から遠ざかるに従いドット密度を次第に低くした印刷パターンを例示できる。
係合部46は金属製の係合部材46aの折り曲げられた下部で形成されている。そのため、係合部材46aは図3に示すように断面L字形をなしている。係合部材46aは一対備えられ、これらはモジュール本体23の互に平行な第1側壁25の下部外面に固定されている。この固定には、例えば第1側壁25に枠部材41を固定するねじが共用されている。
この固定により、一対の係合部46は、互に遠ざかる方向に突出されて、モジュール本体23の外部に水平に設けられている。これら一対の係合部46の先端間距離Lは、図3に示すように横方向に相対向した壁、例えば第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9の側面間距離Nより短いとともに、同様に第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9の起立部9aの相互間距離Mより長く設定されている。
前記構成の光源モジュール21は、図1に示すように器具本体5の下面四隅に夫々取外し可能に設置されている。これら光源モジュール21の器具本体5への設置は以下の手順で行われる。
まず、第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9間に光源装置31を下方から上方に通して、この光源モジュール21を器具本体5内に導く。次に、光源モジュール21と第1本体側壁7の起立部7b及び仕切り壁9の起立部9bとの対応関係が適正となるように器具本体5内で光源モジュール21の位置を修正する。最後に、光源モジュール21を落とし込むように動かして、その一対の係合部46を起立部7b及びこれに向かい合っている起立部9bに上方から引掛ける。それにより、図3に示すように光源モジュール21を第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9間に設置できる。
なお、図3及び図4中符号48は紐の両端にフックを有した落下防止用の紐を指している。この紐48が有した一方のフックは本体天井壁6に引掛けられ、紐48が有した他方のフックはモジュール本体23の上壁24に引掛けられている。こうした紐48の取付けは、以上説明した器具本体5への光源モジュール21の設置に先立って行われる。この紐48によって、光源モジュール21を設置する際及び設置後に、光源モジュール21が不用意に脱落することを防止できる。
既述の手順で器具本体5に設置された光源モジュール21の下面、つまり、枠部材41のカバー受け部41a及び光源カバー44の下面は、水平であるとともに、図3等に示すように第1本体側壁7の水平なベース部7a及び仕切り壁9の水平なベース部9aと略同じ高さに設けられている。
又、後述する第2の設備プレート61を設置する前に光源モジュール21を器具本体5に設置する場合には、以下の点で設置作業上有利である。
つまり、第1本体側壁7及び仕切り壁9が延びる方向の光源モジュール21の幅は、第1本体側壁7及び仕切り壁9の全長より短いので、光源モジュール21を、器具本体5の第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9との間の任意箇所で、器具本体5内に通すことができる。これにより、器具本体5の本体天井壁6に取付けられた部品に光源モジュール21が干渉し難い箇所で、器具本体5内への光源モジュール21の挿入を行うことが可能である。これとともに、係合部46を起立部7b,9bに上方から引掛ける際の作業空間を光源モジュール21の両側に十分に確保できる。
しかも、こうした作業後に、光源モジュール21を起立部7b,9bに沿ってこの起立部7b,9bの長手方向にスライドさせ、係合部46が起立部7b,9bに引掛かった状態を維持したままで、光源モジュール21を所定の位置に移動させることができる。
したがって、以上の手順により、器具本体5に対する光源モジュール21の設置作業を、より容易に行うことが可能である。
前記4個の光源モジュール21のうちで、第1本体側壁7の一方とこれに対向した仕切り壁9との間に配置された二個の光源モジュール21は、図15に示すように電気的に並列に接続されている。図15中符号49はモジュール外リード線38を並列に接続するためにコネクタを示している。同様に、他の第1本体側壁7とこれに対向した他の仕切り壁9との間に配置された他の二個の光源モジュール21も、電気的に並列に接続されている。
前記第1の設備プレート51と第2の設備プレート61は、図1に示すように光源モジュール21に対して横方向(水平方向)に並べて、これら光源モジュール21間に夫々配置されている。以下、第1の設備プレート51についての構成を説明する。
第1の設備プレート51は図11に示すように互に平行な吸込み口50aを下面に有し、上面中央部に図12に示すように通気開口50bを有しているとともに、内部に仕切板52を有している。又、第1の設備プレート51の下面は粉体塗装されて白色の光反射面となっている。
吸込み口50aは、仕切板52とこれに対向しかつ平行なプレート側板53との間に設けられている。仕切板52が有する通気口52aを通して、吸込み口50aと通気開口50bとは連通されている。通気開口50bを相互間に形成する第1の設備プレート51の上板54は、吸込み口50a及び通気口52aを通して第1の設備プレート51の上方が視認されることを防止する遮壁となるように吸込み口50aより幅広に形成されている。
第1の設備プレート51は、プレート側板53に対して直角となるように位置されるとともに互に平行な他のプレート側板55を有している。これらプレート側板53と他のプレート側板55の互に接近した端間にはスリット56が形成されている。
二個の第1の設備プレート51は、相対向した仕切り壁9間に以下の手順で設置されている。
まず、相対向した仕切り壁9間に第1の設備プレート51を下方から通して、この第1の設備プレート51を器具本体5内に導く。次に、第1の設備プレート51と仕切り壁9の起立部9bとの対応関係が適正となるように器具本体5内で第1の設備プレート51の位置を修正する。最後に、第1の設備プレート51を落とし込むように動かして、そのプレート側板53が受け部9cの裏面に重なるようにベース部9aに上方から引掛ける。この引掛けは、スリット56に起立部9bの一部が入り込むことにより可能である。それにより、図3に示すように第1の設備プレート51を相対向した仕切り壁9間に設置できる。
図13及び図14は第2の設備プレート61を示す斜視図である。この設備プレート61は、四角い平板からなるプレート本体62の互に平行な二辺を折り曲げて形成された係合縁63を有している。更に、第2の設備プレート61は、一対の気流ガイド板64を備えている。これら気流ガイド板64はプレート本体62の互に平行な他の二辺の裏側に溶接止めされていて、立上がり部と、これから折れ曲がった水平部と、この水平部の先端から折れ曲がった下向き縁部を有している。立上がり部にはガイド通孔65が開口されている。
この設備プレート61は、その係合縁63を、仕切り壁9の起立部9bにその上方から着脱可能に引掛けて、相対向した仕切り壁9間に設置されて、器具本体5の下面中央部等を閉じて配置されている。即ち、二個の第2の設備プレート61は、第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9との間に以下の手順で設置されている。
まず、第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9間に第2の設備プレート61を下方から通して、この第2の設備プレート61を器具本体5内に導く。次に、第2の設備プレート61と前記枠部材41のプレート受け部42(図4参照)との対応関係が適正となるように器具本体5内で第2の設備プレート61の位置を修正する。プレート受け部42は、片方の第2本体側壁8の外面に対向する枠部材41の部位で形成されており、例えばカバー受け部41から上向きに折れ曲がっている。最後に、第2の設備プレート61を落とし込むように移動させて、その気流ガイド板64をプレート受け部42に上方から引掛ける。それにより、図4に示すように第2の設備プレート61は光源モジュール21に上方から引掛け支持されて、第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9間に設置される。
この設置によって、設備プレート61の係合縁63が仕切り壁9の受け部9c側面に重なるように係合する。これによって、第2の設備プレート61を挟むようにその両側に配設されている仕切り壁9間で、第2の設備プレート61ががたつくことを抑制できる。
なお、図3及び図5中符号58は紐の両端にフックを有した落下防止用の紐を指している。この紐58が有した一方のフックは本体天井壁6に引掛けられ、紐58が有した他方のフックは第1の設備プレート51又は第2の設備プレート61の上板54に引掛けられている。こうした紐58の取付けは、以上説明した器具本体5への光源モジュール21の設置に先立って行われる。これらの紐58によって、第1の設備プレート51及び第2の設備プレート61を設置する際及び設置後に、これら第1の設備プレート51及び第2の設備プレート61が不用意に脱落することを防止できる。
図1及び図5中符号71で示した吹出しプレート71は、「アネモ」と通称されており、例えば器具本体5の下面中央部に取外し可能に設置されている。相対向した仕切り壁9への吹出しプレート71の支持の仕方は、第2の設備プレート61の設置の仕方と同様であり、吹出しプレート71が有した図示しない係合縁を仕切り壁9の起立部9bにその上方から引掛けることで実現されている。この吹出しプレート71も前記紐48,58と同様な図示しない紐で落下防止措置を施されている。
図5に示すように吹出しプレート71はその裏側にエアーの吹出し部材72を備えている。吹出し部材72の下端をなすエアー出口73は吹出しプレート71に開口されている。吹出し部材72の上部は前記第1の開口11に通されていて、その上端部にはエアー供給用の配管(図示しない)が接続されるようになっている。
前記電源ユニット81は、図示しない端子台や整流回路及びインバータ回路を備えて形成されており、既述のように並列に接続された二個の光源モジュール21を点灯させるために用いられている。したがって、図1の照明器具3は電源ユニット81をニ個備えている。
図6等に示すように各電源ユニット81はそれ毎に用意されたユニットホルダ82に複数の第1のねじ83により支持されている。これら第1のねじ83は取外し可能である。したがって、ユニットホルダ82に電源ユニット81は取外し可能に支持されている。なお、ユニットホルダ82に電源ユニット81は取外し可能に支持する手段はねじに制約されない。
ユニットホルダ82は、電源ユニット81を前記ユニット着脱開口13に通して器具本体5に収容させた状態で、器具本体5の本体天井壁6にねじ止めされている。このねじ止めを担う複数の第2のねじ84は、器具本体5の上方から取外し可能である。したがって、ユニットホルダ82は、器具本体5に対してその外部から取外し可能である。
図3及び図4に示すように器具本体5の本体天井壁6の下面に電源端子台86が取付けられている。又、符号87は本体天井壁6に取付けられて第3の開口14を上方から覆う端子台カバーを示している。電源端子台86は前記第3の開口14に臨んでいる。電源端子台86の上面に開放して第3の開口14に臨んだ電源線接続口には、天井裏に配線された電源線が差し込み接続される。これとともに、電源端子台86の側面に開口された負荷線接続口には、器具内配線が差し込み接続され、この器具内配線は電源ユニット81に接続される。
前記構成の照明器具3は、予め組立てられた状態で、器具本体5をバー材2が形成した角形開口に通してから、載置部7c、8cをバー材2の下側受け台部2aに上方から引掛けるとともに、落下防止金具10をバー材2の上側受け台部2bに上方から引掛けることにより、前記角形開口を塞いでバー材2に取付けられる。
又、照明器具3の組立て及びバー材2に照明器具3が取付けられた状態で、器具本体5の下部に光源モジュール21を設置する手順は、既に説明した通りである。再度、記載すれば、光源モジュール21を器具本体5の第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9との間に器具本体5の下方から通して器具本体5に収容した後に、この光源モジュール21が有した一対の係合部46を、第1本体側壁7が有した起立部7b及び第1本体側壁7に対向した仕切り壁9が有した起立部9bに上方から引掛けることにより、第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9との間に設置できる。
設置後の状態では、図3に示すようにモジュール本体23の下部側面が起立部7b、9bに近接ないしは接した状態に配置されている。そのため、器具本体5の第1本体側壁7が有した起立部7b及び第1本体側壁7に対向した仕切り壁9が有した起立部9bに、モジュール本体23の下部が接離する方向に光源モジュール21ががたつくことを抑制できる。
この場合、光源モジュール21が有した一対の係合部46の先端間距離Lは、第1本体側壁7及びこれに対向した仕切り壁9間の側面間距離Nより短く形成されているので、係合部46の先端は第1本体側壁7の側面及び仕切り壁9の側面から比較的大きく離れている。したがって、一対の係合部46は以上のがたつきの抑制には寄与していない。
しかし、これら係合部46の先端間距離Lは、第1本体側壁7の起立部7b及びこれに対向した仕切り壁9の起立部9bの相互間距離(なお、起立部間距離とも称することができる。)Mより長く形成されていて、係合部46は夫々の起立部7b,9bに上方から引掛かっている。したがって、一対の係合部46は専ら器具本体5に対する光源モジュール21の取付けを担っている。
以上のように前記照明器具3は、光源モジュール21の器具本体5に対するがたつき抑制の機能と、光源モジュール21が器具本体5から落ちないように支持する機能とを、一対の係合部46で兼ねる構成ではなく、分けた構成となっている。これとともに、前記両機能を得るために、特別な部品を要しないので、照明器具3の構成が簡単である。
以上のように機能を担う箇所を分離したことにより、一対の係合部46の先端間距離Lが、器具本体5の相対向した壁、即ち、第1本体側壁7及びこれに対向した仕切り壁9の側面間距離Nより短くでき、かつ、それにより係合部46の先端と第1本体側壁7及び仕切り壁9との間が夫々離れるにも拘らず、前記がたつき抑制に悪影響を及ぼさない。
以上のようにモジュール本体23の第1側壁25に対する係合部46の突出長さが短くて済むので、既述のように光源モジュール21を器具本体5の第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9との間に通す際に、係合部46が邪魔になり難い。したがって、器具本体5の第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9との間の大きさが、例えば光源モジュール21の平面視形状と略同じ大きさである場合にも、器具本体5の第1本体側壁7とこれに対向した仕切り壁9との間に、光源モジュール21を容易に通すことが可能である。それに伴い、光源モジュール21の設置作業を容易に行うことが可能である。
前記構成の照明器具3の点灯中、各光源モジュール21の各光源装置31が有した発光モジュール部33は白色系の光を発光する。この光は、下方に対向している光源カバー44で拡散されて、照明器具3の下方空間を照明するように光源カバー44を透過する。
器具本体5の第1本体側壁7がその下端に有したベース部7a、及び第1本体側壁7に対向した仕切り壁9がその下端に有したベース部9aと、枠部材41のカバー受け部41a及び光源カバー44により形成されたモジュール本体23の下面とは、略同じ高さである。そのため、照明器具3の下面に目立つ凹凸がなく外観上好ましい。
これとともに、前記照明において、光源モジュール21から下方に出射される光の出射角度を大きく確保することが可能である。
更に、起立部7b,9bに上方から引っ掛っている係合部46は、起立部7b,9bに沿って長く延びて形成されている。そのため、起立部7b,9bとモジュール本体の第1側壁25との間に、寸法のばらつきに起因する隙間が形成されることがあっても、それを目立たなくすることができるので、この点でも照明器具の外観上好ましい。
又、照明器具3の点灯中、各発光モジュール部33が有したLEDチップは発熱する。この熱は、装置基板32を経由してこの装置基板32が密接しているモジュール本体23の上壁24に伝導されるとともに、モジュール本体23全体に拡散されながらこのモジュール本体23の外部の空間に放出される。更に、モジュール本体23は複数の通孔27を有しているので、モジュール本体23の下端が光源カバー44で塞がれているにも拘らず、各通孔27を通ってモジュール本体23内の熱気を外部に排出できる。そして、光源モジュール21から熱が放出される器具本体5内の空気は、通気孔15を通って器具本体5の外部の空気と置換される。
したがって、各発光モジュール部33が有したLEDチップの発光性能の低下や発光色が変化しないように、このLEDチップの温度過昇を抑制できる。
しかも、各発光モジュール部33の装置基板32の一部は、夫々通孔27に露出されているので、装置基板32から通孔27を通してモジュール本体23の外部に直接に放熱できる。それに伴い、更に、放熱性能を向上することが可能である。
なお、モジュール本体23からの放熱性能が高い場合には、その上壁24に設ける通孔27の数を光源装置31の数より減らした構成とすることができる。それにより、光源カバー44でその上方に反射された光が、通孔27を通って上方に漏れる箇所が減るので、それに伴う光量のロス分が減る。そのため、照明に寄与する光量を増やすことが可能である。
又、バー材2に設置された照明器具3の使用後に、光源モジュール21を交換する必要を生じた場合、器具本体5に対する該当する新旧の光源モジュール21の取付け手順は、既に説明した手順と同じであり、又、取外し手順は取付け手順と逆の手順で行えば良い。
この交換において、該当する新旧の光源モジュール21と電源ユニット81との接続及び分離は、外部電線コネクタ39を着脱操作することで簡単に実施できる。そのため、必要な光源モジュール21のみを交換することが可能である。
しかも、光源モジュール21のモジュール内リード線35は、モジュールコネクタ34に対して着脱可能であるとともに、モジュール外リード線38に対しても電気コネクタ37を介して着脱可能である。加えて、各光源装置31はそれが取付けられた部位であるモジュール本体23の上壁24にねじ36により着脱可能である。そのため、照明器具3の使用後に、点灯不良となった光源装置31のみを単独に交換することも可能である。
又、バー材2に設置された照明器具3の使用後に、電源ユニット81を交換する必要を生じた場合は、照明器具3がバー材2に設置された状態のままで、以下の手順で行えば良い。
まず、器具本体5の上方から第1のねじ83を外して、ユニットホルダ82を引き上げることにより、電源ユニット81をユニット着脱開口13に通して器具本体5から引き出すことができる。この場合、引き出した状態で、外部電線コネクタ39を外すことにより、光源モジュール21との電気的接続を解除できる。
次に、地上側などで、第2のねじ84を外すことによりユニットホルダ82から交換対象の古い電源ユニット81を外す。この後、交換対象の新しい電源ユニットを第2のねじ84を用いてユニットホルダ82に取付ける。
最後に、前記取外しの手順と逆に、器具本体5の上方で外部電線コネクタ39に新しい電源ユニットの電線を接続してから、この新たな電源ユニット81をユニット着脱開口13にその上方から通して器具本体5に収容する。この状態で、器具本体5の本体天井壁6に上側から接しているユニットホルダ82の両端部を、夫々第1のねじ83を用いて本体天井壁6にその上方から固定する。
以上のように電源ユニット81は、ユニットホルダ82に対して取外し可能であるので、その取外し後に新たな電源ユニットをユニットホルダ82に取付けた上で、この電源ユニットをユニット着脱開口13に通して器具本体5に収容して、ユニット着脱開口13を塞ぐように配設されたユニットホルダ82を配設できる。更に、この状態で、ユニットホルダ82を器具本体5にその外部から取付けることで、器具本体5をその設置箇所から外すことなく、器具本体5の外部から電源ユニットを交換することが可能である。