JP5613986B2 - 多孔質炭素繊維シート前駆体の連続熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents
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しかしながら、特許文献1には、排ガスダクトへの固形分及び有機物の付着、毛羽の付着・滞留によるダクト閉塞を回避するため、排ガス処理装置を排ガスの排気口の近傍に配置することが望ましいと記載されているに止まり、排気口周辺に析出する析出物がシート上に落下して、多孔質炭素繊維シート前駆体に染み、貫通孔等の外観不良を発生させることに関する記載はなく、また熱処理装置の底面に対する熱処理装置内に導入する多孔質炭素繊維シート前駆体の面占有率についても何ら記載されていない。
すなわち、本件第1の発明である、樹脂が含浸、硬化され連続的に供給される多孔質炭素繊維シート前駆体を予備炭素化処理する予備炭素化熱処理装置と、予備炭素化処理された多孔質炭素繊維シート前駆体を不活性雰囲気下で炭素化処理するための高温炭素化熱処理装置とを備え、
予備炭素化熱処理装置及び高温炭素化熱処理装置のそれぞれが、各熱処理装置内に排ガスの排気口を有するとともに、多孔質炭素繊維シート前駆体の搬送手段を有し、
前記排ガスの排気口が多孔質炭素繊維シート前駆体の下面下方に配されてなり、
前記搬送手段が搬送バー又は搬送ロールであって、隣接する搬送バー又は搬送ロール間の間隔が15cm以上、100cm以下であり、
前記排気口付近の搬送バー又はロールのピッチ間隔L2と、他の搬送バー又はロールのピッチ間隔L1とが、L2<L1の関係にあり、
前記搬送バー又は搬送ロールの登頂部が各熱処理装置の底部から2cm以上、30cm以下に配され、搬送バー又は搬送ロールの上面に載置移送される多孔質炭素繊維シート前駆体が熱処理装置底部から離間されてなる、ことを特徴とする多孔質炭素繊維シート前駆体の連続熱処理装置にある。
各熱処理装置内にて発生する排ガスを、搬送手段により連続的に供給される多孔質炭素繊維シート前駆体の下面下方に配された排気口にて排気し、
前記搬送手段が搬送バー又は搬送ロールであって、隣接する搬送バー又は搬送ロール間の間隔を15cm以上、100cm以下とし、
排気口付近の搬送バー又はロールのピッチ間隔L2と、他の搬送バー又はロールのピッチ間隔L1とが、L2<L1の関係にあり、
前記搬送バー又は搬送ロールの登頂部を各熱処理装置の底部から2cm以上、30cm以下に配して、搬送バー又は搬送ロールの上面に載置移送される多孔質炭素繊維シート前駆体を熱処理装置底部から離間させる、ことを特徴としている。好ましい態様によれば、熱処理装置の底面に対する熱処理装置内に導入する多孔質炭素繊維シート前駆体の面占有率を50〜90%とする。
なお、以下に説明する実施形態及びその変形例では、樹脂が含浸、硬化され連続的に供給される多孔質炭素繊維シート前駆体の予備炭素化熱処理装置及び、予備炭素化された多孔質炭素繊維シート前駆体の高温炭素化熱処理装置が、実質的に同一内部構造を備えている場合を挙げているが、予備炭素化熱処理装置及び、高温炭素化熱処理装置の内部構造は、処理する多孔質炭素繊維シート前駆体の性状により適宜変更できる。以下の説明では、冗長を避けるため、予備炭素化熱処理装置及び、高温炭素化熱処理装置を単に熱処理装置1として説明する。
a)排ガスの排気口10が処理装置内の多孔質炭素繊維シート前駆体4の下面よりも下方に配置されている。
b)各熱処理装置1の底面に対する、連続的に導入される多孔質炭素繊維シート前駆体4のシート面の面占有率が50〜90%である。
c)多孔質炭素繊維シート前駆体4を下方から支持搬送するための搬送手段としての搬送バー又は搬送ロール9が熱処理装置内部に配される。
d)排ガス処理装置12を排気口10以降の排気通路下流側に配置する。
e)熱処理装置1が多孔質炭素繊維シート前駆体4の搬送路を形成するインナーマッフル6と、インナーマッフル6とヒーター7を囲むように配置されたアウターマッフル5とからなるマッフル構造を備えており、インナーマッフル6内に多孔質炭素繊維シート前駆体の上記搬送手段が配される。
f)シール装置3として、熱処理装置1内部の雰囲気を維持するために好適なラビリンスシール装置を設ける。
該搬送バー又は搬送ロール9の形状、材質、表面性状、直径等は特に制限はなく、処理温度、被処理多孔質シート前駆体4の性状により適宜決定すればよい。
上記第1実施形態によれば、単一の排ガスの排気口10をインナーマッフル6の底面中央部に開口させているが、生産性を上げて大量に多孔質炭素繊維シートを製造するには熱処理装置1を大型化せざるを得なくなる。この場合、多孔質炭素繊維シート前駆体4の処理面の増加に伴い、熱処理室内にて発生する排ガス量も必然的に増えることになり、排ガスの排気口10の開口面積を大きくするとともに、排ガス処理装置12を大型化する必要が生じるが、多孔質炭素繊維シート前駆体4の下方に位置するインナーマッフル6の底面中央部に開口する単一の排ガスの排気口10だけでは、多孔質炭素繊維シート前駆体4の上方に存在する排気ガスを速やかに排気することが難しくなる。
2 熱処理装置本体
3 導入部及び導出部に設けられたシール装置
4 多孔質炭素繊維シート前駆体
5 アウターマッフル
6 インナーマッフル
7 ヒーター
8 断熱部
9 搬送バー又は搬送ロール(搬送手段)
10,10a,10b 排気口
11 シャッター
12 排ガス処理装置
13 多孔質炭素繊維シート前駆体の導入口
14 多孔質炭素繊維シート前駆体の導出口
Claims (3)
- 樹脂が含浸、硬化され連続的に供給される多孔質炭素繊維シート前駆体を予備炭素化処理する予備炭素化熱処理装置と、予備炭素化処理された多孔質炭素繊維シート前駆体を不活性雰囲気下で炭素化処理するための高温炭素化熱処理装置とを備え、
予備炭素化熱処理装置及び高温炭素化熱処理装置のそれぞれが、各熱処理装置内に排ガスの排気口を有するとともに、多孔質炭素繊維シート前駆体の搬送手段を有し、
前記排ガスの排気口が多孔質炭素繊維シート前駆体の下面下方に配されてなり、
前記搬送手段が搬送バー又は搬送ロールであって、隣接する搬送バー又は搬送ロール間の間隔が15cm以上、100cm以下であり、
前記排気口付近の搬送バー又はロールのピッチ間隔L2と、他の搬送バー又はロールのピッチ間隔L1とが、L2<L1の関係にあり、
前記搬送バー又は搬送ロールの登頂部が各熱処理装置の底部から2cm以上、30cm以下に配され、搬送バー又は搬送ロールの上面に載置移送される多孔質炭素繊維シート前駆体が熱処理装置底部から離間されてなる、ことを特徴とする多孔質炭素繊維シート前駆体の連続熱処理装置。 - 各熱処理装置の底面に対する熱処理装置内に導入する多孔質炭素繊維シート前駆体の面占有率が50〜90%である、
ことを特徴とする請求項1記載の連続熱処理装置。 - 樹脂が含浸、硬化され連続的に供給される多孔質炭素繊維シート前駆体を予備炭素化熱処理装置内で予備炭素化処理を行った後、不活性雰囲気にある高温炭素化熱処理装置内で、連続的に炭素化処理する多孔質炭素繊維シート前駆体の連続熱処理方法において、
各熱処理装置内にて発生する排ガスを、搬送手段により連続的に供給される多孔質炭素繊維シート前駆体の下面下方に配された排気口にて排気し、
前記搬送手段が搬送バー又は搬送ロールであって、隣接する搬送バー又は搬送ロール間の間隔を15cm以上、100cm以下とし、
排気口付近の搬送バー又はロールのピッチ間隔L2と、他の搬送バー又はロールのピッチ間隔L1とが、L2<L1の関係にあり、
前記搬送バー又は搬送ロールの登頂部を各熱処理装置の底部から2cm以上、30cm以下に配して、搬送バー又は搬送ロールの上面に載置移送される多孔質炭素繊維シート前駆体を熱処理装置底部から離間させる、
ことを特徴とする多孔質炭素繊維シート前駆体の連続熱処理方法。
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