JP5613807B1 - 管路敷設方法、及び管路敷設方法に使用される保護管、閉塞部材 - Google Patents

管路敷設方法、及び管路敷設方法に使用される保護管、閉塞部材 Download PDF

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【課題】保護管を回収できる管路敷設方法、及び管路敷設方法に使用される保護管、閉塞部材を提供すること。【解決手段】少なくとも2つの立坑23,24間を掘削し立坑23,24同士が連通する掘削孔25を形成するとともに、掘削孔25の内周面を複数の保護管4,4,…が着脱可能に連結された一体の連結保護管40により被覆する被覆工程と、連結保護管40内で流体管1を敷設する敷設工程と、敷設工程の後、連結保護管40を一方側の立坑23から牽引し、少なくとも1つの保護管4及び保護管4に連結された保護管4との連結部9b,9bが一方側の立坑23内に露出させるまで移動させる移動工程と、有する。【選択図】図7

Description

本発明は、掘削機により地中に形成した掘削孔の内周面を複数の保護管により被覆して構築されたトンネル内で新たな管路を埋設する管路敷設方法、及び管路敷設方法に使用される保護管、閉塞部材に関する。
水道管やガス管などの新たな管路を地中に敷設する場合、複数の立坑を掘削し立坑同士を連通させるように地中にトンネルを構築し、そのトンネル内の空間に作業員が入り新たな管路を敷設する方法がある。従来、トンネルの構築方法としては、推進工法とシールド工法とが代表的である。推進工法は、立坑の壁面に反力受けを設け、その反力受けに元押しジャッキを設置し、先頭に掘削機を付けたヒューム管(保護管)を元押しジャッキで押しながら地中に圧入し、該ヒューム管の後部に新たなヒューム管を接続して推進させ、これを繰り返してトンネルを構築する工法である。
特に、トンネルの延長距離が長い場合、従来の推進工法で限界地点までトンネルを構築し、その後シールド工法に切り替えることにより、施工コストが割高のシールド工法を用いた施工範囲を小さくして、トンネル構築にかかるコストを抑える方法も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−233752号公報(第4頁、第4図)
しかしながら、従来の管路敷設方法にあっては、管路を敷設した保護管内に充填剤を注入して新設管路を地中に埋設するため、新設管路とともに保護管を埋める必要があり、立坑間に構築するトンネルの延長が増えるにつれて、埋設後には不要になる保護管の延長も増え、資材コストが膨大になることから、再利用等のため保護管を地中から回収したいとの要望があった。また、土壌環境の観点からも保護管を地中に残したくないとの要望もあり、保護管を地中から回収・撤去できる技術が求められていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、保護管を回収できる管路敷設方法、及び管路敷設方法に使用される保護管、閉塞部材を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の管路敷設方法は、
少なくとも2つの立坑間を掘削し前記立坑同士が連通する掘削孔を形成するとともに、該掘削孔の内周面を複数の保護管が着脱可能に連結された一体の連結保護管により被覆する被覆工程と、
前記連結保護管内で流体管を敷設する敷設工程と、
前記敷設工程の後、前記連結保護管の一端に位置する保護管を一方側の立坑から牽引し、少なくとも1つの保護管及び該保護管に連結された保護管との連結部が前記一方側の立坑内に露出させるまで移動させる移動工程と、
前記一方側の立坑内に位置した前記連結部の連結を解除して前記保護管を回収するとともに、前記連結保護管を牽引した際に前記掘削抗と前記流体管とで形成される所定空間内に、前記連結保護管の他端に位置する保護管に形成した注出口を介し、埋戻し用の充填剤を充填して、漸次、前記流体管の周囲近傍を地中に埋め戻す埋戻し工程と、を有することを特徴としている。
この特徴によれば、二つの立坑同士を連通する掘削孔を連結保護管により被覆し、作業員が連結保護管内で安全に流体管を敷設できるようにするとともに、敷設工程を行った後に、一体の連結保護管を一方側の立坑から牽引することで、少なくとも1つの保護管及び当該保護管に連結された保護管との連結部を一方側の立坑内にさせるまで移動可能となっている。そのため、一方側の立坑内で露出した保護管及び保護管同士の連結部にアクセスできるようになり、適宜保護管同士の連結を外して保護管を回収することができる。また、連結保護管の牽引後に露出した掘削孔の内周面を充填剤により埋め立てて土壌を安定させ、地盤沈下等を防止できる。
本発明の管路敷設方法は、
前記埋戻し工程において、前記充填剤は、前記連結保護管の内部を通り、該連結保護管の長手方向端部から前記露出した掘削孔の内周面に注出されることを特徴としている。
この特徴によれば、埋戻し工程において、連結保護管の内部を通り、該連結保護管の長手方向端部から連結保護管の牽引後に露出した掘削孔の内周面に注出されるため、その充填剤が硬化した後、次の移動工程を行い、更に掘削孔の連結保護管が牽引されて露出した掘削孔の内周面に充填剤を漸次注出できる。
本発明の管路敷設方法に使用される保護管は、
管軸方向の両端部に内周面側に張り出す連結部を備えており、前記連結部を利用して隣り合う保護管同士が接続して一体の連結保護管が形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、隣り合う保護管同士が、保護管の管軸方向の両端部に設けられた内周面側に張り出す連結部を利用して接続されるため、隣り合う保護管同士を連結して形成した一体の連結保護管の外周面が面一になり、この連結保護管が掘削孔に沿って移動する際に、連結された保護管同士の連結部が掘削孔の内周面に干渉しない。
本発明の管路敷設方法に使用される保護管は、
周方向に複数に分割された分割部材から成り、隣り合う分割部材同士が、管軸方向に沿って内周面側に張り出して設けられた内フランジ部同士を利用して接続されることにより形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、保護管が分割構造であるため、立坑内に位置する保護管を連結保護管から回収する際に周方向に分割させることにより大型の保護管であっても回収しやすい。また、分割部材同士を接続する内フランジ部同士が外周面側に突出しないため、保護管が掘削孔に沿って移動する際に、連結された分割部材同士の接続部が掘削孔の内周面に干渉しない。
本発明の管路敷設方法に使用される閉塞部材は、
前記埋戻し工程において、前記連結保護管の長手方向端部を閉塞する閉塞部材であって、前記閉塞部材には、前記連結保護管の端部に設けられる連結部に接続可能な接続部と、前記連結保護管内で敷設された流体管を挿通可能な貫通孔と、前記連結保護管の内部を通る充填剤を該連結保護管の牽引後に露出した前記掘削孔の内周面に注出する前記注出口とが設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、連結保護管内で敷設した流体管を貫通孔に挿通させた状態で、連結保護管の端部に設けられる連結部と接続部とを接続して閉塞部材を連結保護管に取付けることにより、連結保護管の長手方向の端部開口が閉塞された状態で連結保護管の内側から注出口を介して連結保護管の牽引後に露出した掘削孔の内周面に充填剤を注入できるため、充填された充填剤が連結保護管の内側に流れ込むことを抑えながら、続く連結保護管の移動工程及び充填剤による埋戻し工程を行うことができる。
実施例における地中に埋設された新規管路を示す側断面図である。 掘削機及び油圧ジャッキの構造を示す斜視図である。 (a)は、保護管の構造を示す分解斜視図であり、(b)は、分割部材同士の連結態様を示す側断面図である。 (a)は、隣接する保護管同士の連結態様を示す分解斜視図であり、(b)は、同じく側断面図である。 (a)は、掘削機及び保護管を地中に圧入した状態を示す側断面図であり、(b)は、新たな保護管を継ぎ足した状態を示す側断面図であり、(c)は、(b)の状態から更に保護管及び掘削機を地中に圧入した状態を示す側断面図であり、(d)は、連結保護管を構築した状態を示す側断面図である。 図5(b)における新たな保護管の継ぎ足し作業を示す分解斜視図である。 (a)は、新設管路を連結保護管内で敷設した状態を示す側断面図であり、(b)は、連結保護管を牽引した状態を示す側断面図であり、(c)は、連結保護管の先端側開口を閉塞し、且つ掘削孔の先端側開口を閉塞した状態を示す側断面図である。 閉塞部材及び蓋部材の接続態様を示す斜視図である。 (a)は、所定空間内に充填剤を注入した状態を示す側断面図であり、(b)は、(a)の状態から連結保護管を更に牽引し、それに伴い形成された所定空間内に充填剤を注入した充填剤を注入した状態を示す側断面図であり、(c)は、新設管路の埋設が完了した状態を示す。 保護管の回収作業工程の変形例を示す側断面図である。
本発明に係る管路敷設方法、及び管路敷設方法に使用される保護管、閉塞部材を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る管路敷設方法、及び管路敷設方法に使用される保護管、閉塞部材につき、図1から図9を参照して説明する。図1に示されるように、管路敷設方法は、鋼製の複数の流体管1a,1a,…からなるガスや上下水道等に使用される新設管路1を地中に埋設する方法である。地中に埋設された新設管路1は、隣接する新設管路100,100’に接続される。尚、隣接する管路は、新設管路1と同じ深さで延設されてもよい。更に尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄等の金属製の管、若しくは鉄筋コンクリートを用いたヒューム管であってもよいし、塩ビやポリエチレン等の合成樹脂製の管であっても構わない。
この管路敷設方法は、図2ないし図4に示される油圧ジャッキ2、掘削機3、複数の保護管4,4,…、及び後述する充填装置5を用いて行う。
図2に示されるように、油圧ジャッキ2は、複動型のシリンダ部2a,2a,…と、シリンダ部2a,2a,…のピストンロッド2b,2b,…の先端に固定されるアタッチメント2cと、シリンダ部2a,2a,…の反力受けとなる鋼鉄製の支持板部2dと、シリンダ部2a,2a,…が固定される架台部2e,2eと、から主に構成されている。各シリンダ部2aは複動型であるため、ピストンロッド2bが油圧による強い力で前後に作動するようになっている。また、アタッチメント2cには、後述する保護管4を接続するためのボルト6,6,…を螺挿可能なボルト孔7,7,…が形成されている。尚、ここでは、ボルト6,6,…を4本のみ図示しているが、ボルト孔7,7,…のすべてにボルト6,6,…が螺挿されることが好ましい。
掘削機3は、先端にカッタ3a,3a,…を備えたヘッド部3bが円筒状の枠体3c内に収められた図示しない駆動モータやギアボックス等により回転するようになっている。また、ヘッド部3bは、図示しない開口窓を備えており、当該開口窓は、後述する排土管8に連通されるようになっている。
図3(a)に示されるように、保護管4は、周方向に2分割された分割部材9,9から主に構成され、分割部材9は、管軸方向に沿って内周面側に張り出した内フランジ部9a,9aと、管軸方向の両端部に内周面側に張り出した連結部9b,9bと、を有している。これら内フランジ部9a,9a及び連結部9b,9bには、挿通孔9c,9c,…が所定間隔離間して複数設けられている。尚、保護管4は、半割の2分割構造に限られず、3つ以上の分割部材から形成されてもよい。
図3(b)に示されるように、保護管4は、分割部材9,9の内フランジ部9a,9a同士を直線状のパッキン10,10を挟んだ状態で重ね合わせ、互いに対向した挿通孔9c,9c,…にボルト11,11,…を挿通し、ナット12,12,…を緊締することにより略円筒状に形成される。図2に示されるように、保護管4の連結部9bは、ボルトにより掘削機3の枠体3cと接続可能となっており、且つボルト6,6,…により油圧ジャッキ2のアタッチメント2cと接続可能となっている。
図4に示されるように、管軸方向に隣り合う保護管4同士は、環状のパッキン21を挟んだ状態で連結部9b,9b同士を重ね合わせ、互いに対向した挿通孔9c,9c,…にボルト11,11を挿通し、ナット12,12,…を緊締することにより一体の連結保護管40となる(図5(d)参照)。図5に示されるように、この連結保護管40を構成する保護管4,4,…の外周面は、面一と成っている。
次いで、実際に上記の装置を使用して新設管路1を地中に敷設する方法について説明する。以下、図5,図7及び図9の画面左側を連結保護管の先端側(前方側)とし、画面右側を連結保護管の後端側の(後方側)として説明する。
図5(a)に示されるように、先ず、前述した新設管路1の埋設予定位置の両端を図示しない重機等により地面を掘削して作業用の立坑23,24を形成し、立坑23,24の側壁面を矢板26,26,…により補強する(図6参照)。一方の立坑23の矢板26,26,…で補強された側壁面に支持板部2dが当接した状態で油圧ジャッキ2を立坑23の底面に設置する。
そして、先端に掘削機3を取付けた保護管4の後端側の連結部9bを油圧ジャッキ2のアタッチメント2cに接続し、掘削機3を駆動させながら油圧ジャッキ2のピストンロッド2b,2b,…を押し出す。このとき、泥水や潤滑性を有するゲル等からなる図示しない滑剤が掘削機3の近傍に流し込まれており、掘削機3及び保護管4と地中の土砂との摩擦が低減されている。
これにより、掘削機3により地中に掘削孔25が形成されると同時に、その掘削孔25内に保護管4が圧入される。地中を掘削時に発生した土砂の一部は、前述した掘削機3の開口窓から保護管4内部に沿って延びる排土管8を介して地上に配置された後述する泥水撹拌槽14に排出される。
先頭の保護管4が掘削孔25に圧入された後、図5(b)に示されるように、保護管4を油圧ジャッキ2のアタッチメント2cから取り外し、油圧ジャッキ2のピストンロッド2b,2b,…を引き戻す。
そして、図6に示されるように、先頭の保護管4と別体の新たな保護管4を、分割部材9,9が排土管8を挟み込むように組み立てる。このように、保護管4は分割構造であることから、先頭の保護管4内を通り地上に向けて延びる排土管8に干渉することなく、別体の保護管4を組み立てることができる。
組み立てられた保護管4の前後の連結部9b,9bを先頭の保護管4と油圧ジャッキ2のアタッチメント2cとにそれぞれ接続し、図5(c)に示されるように、油圧ジャッキ2のピストンロッド2b,2b,…を押し出す。このとき、前述したパッキン21は、先頭の保護管4と別体の新たな保護管4との間に配置されるため、油圧ジャッキ2による保護管4の推進時における緩衝材としても機能する。
上記工程を繰り返すことにより、複数の保護管4,4,…が順次連結され漸次連結保護管40が形成される。この連結保護管40は、図5(d)に示されるように、所定間隔ごとに中間ジャッキ27a,27a,…を備え、この中間ジャッキ27a,27a,…により管軸方向に伸縮可能な中押し管27を接続することが好ましい。これにより、中押し管27よりも先端側の連結保護管40を中押し管27で推進することができるため、連結保護管40を推進させる際にかかる油圧ジャッキ2の負担を分散させることができる。
一方の立坑23から地中を掘削した掘削機3が他方の立坑24に到達し、当該掘削機3が先頭の保護管4から取外されて撤去されることにより、掘削孔25の内周面が連結保護管40により被覆され立坑23,24同士を連通する。このように、掘削孔25の内周面は、連結保護管40により被覆されているため、連結保護管40内に土砂が崩れることなく安全に後述する新設管路1の形成作業を行えるようになっている。また、この連結保護管40内は、上記したパッキン10,10,…及びパッキン21,21,…により密封性が保たれており、例えば水分を多く含んだ土壌であっても連結保護管40内に泥水等が流れ込まないようになっている。
次いで、図7(a)に示されるように、連結保護管40の内側に作業員が入り、複数の流体管1a,1a,…をボルト・ナットや溶接等により接続して連結保護管40内に新設管路1を形成する(敷設工程)。
図7(b)及び図8に示されるように、連結保護管40の先端に位置する保護管4に連結保護管40の先端開口を閉塞する閉塞部材20を取付ける。閉塞部材20は、新設管路1を挿通可能な貫通孔20aと、後述する充填剤29を注出する注出口20bと、接続部としてのボルト孔20c,20c,…と、を備えており、連結保護管40の外径と略同一径に形成されている。また、貫通孔20a及び注出口20bには、放射状に切り込みが形成された菊割状のゴム体22がそれぞれ設けられている。尚、この閉塞部材20は、本実施例では金属製として説明しているが、例えば、合成樹脂、コンクリート若しくは木材等で形成されてもよい。
閉塞部材20の貫通孔20aに流体管1aを挿通させるとともに、閉塞部材20のボルト孔20c,20c,…と連結保護管40の後端に位置する保護管4の連結部9bとにボルト・ナット30,30,…を挿通し緊締することにより閉塞部材20が連結保護管40に接続される。
次に、他方側の立坑24に位置する掘削孔25の開口を蓋部材19により閉塞する。この蓋部材19は、掘削孔25の開口よりも大径を成し、掘削孔25の開口周縁の矢板26,26,…に溶接される。また、新設管路1を挿通可能な貫通孔19aを有している。尚、蓋部材19は、本実施例では金属製として説明しているが、例えば、合成樹脂、コンクリート若しくは木材等で形成されてもよい。更に尚、蓋部材19が溶接により矢板26,26,…に接続されることより掘削孔25の開口を閉塞したが、これに限られず、例えばネジなどにより矢板26,26,…に打ち込まれて接続されてもよいし、ジャッキ等により矢板26,26,…に押さえつけられても構わない。
また、貫通孔19a,20aに新設管路1を挿通させる際には、ゴム体22,22が弾性変形して新設管路1が貫通孔19a,20aに挿通されるとともに、貫通孔19a,20aに新設管路1を挿通した後には、ゴム体22,22の弾性復元力により流体管1aの外周面に密着する。
図7(b)に示されるように、連結保護管40の後端に位置する保護管4を油圧ジャッキ2のアタッチメント2cに接続し、図7(c)に示されるように、当該保護管4と隣接する保護管4との連結部9bが一方の立坑23内に位置するまで連結保護管40を牽引する(移動工程)。これに伴い、掘削孔25の内周面の一部が連結保護管40により被覆されず露出するとともに、その掘削孔25の内周面の一部が露出した両端開口が閉塞部材20及び蓋部材19により閉塞されることで、掘削孔25の前端側に所定空間28が形成される。尚、連結保護管40の牽引に伴う反力を立坑23の掘削孔25側の側壁から得るために、架台部2eの先端に図示しない門型等の支持板部を装着してもよい。
上記した移動行程とともに、図9(a)に示されるように、充填装置5を用いて掘削孔25の埋戻し工程を行う。充填装置5は、地表面に設置され土砂と水とを撹拌して泥水13を生成する泥水撹拌槽14と、該泥水撹拌槽14から連結保護管40の前端内部に設置された急結剤撹拌槽17に接続管15を介して泥水13を送り出す圧送ポンプ16と、急結剤撹拌槽17から更に前方に延びる供給管18と、を備えている。また、急結剤撹拌槽17と供給管18との間には、図示しない圧送ポンプが設けられている。
詳しくは、供給管18の先端を閉塞部材20の注出口20bに挿入し、泥水撹拌槽14内に送られた土砂に水を混ぜて生成した泥水13を圧送ポンプ16により接続管15を介して急結剤撹拌槽17に送り出す。急結剤撹拌槽17内に送り出された泥水13に図示しない急結剤を添加して撹拌することにより充填剤29が生成され、その充填剤29を供給管18介して前記掘削孔25の所定空間28内に充填する。この充填剤29は、前記急結剤により時間経過とともに硬化するようになっており、新設管路1が前記所定空間28の分埋め戻される(埋戻し工程)。尚、この充填剤29が硬化するまでの時間は、前記急結剤の添加率により適宜変更することができる。
また、新設管路1が挿通された貫通孔19a,20aには、ゴム体22,22が設けられているため、所定空間28内に充填された充填剤29が、新設管路1の外周面と貫通孔19a,20aとの隙間から漏れ出すことが軽減される。
また、前記連結保護管40の牽引工程により、一方の立坑23内に位置した後端の保護管4の連結部9bに保護管4の内部からアクセスして当該保護管4と隣接した保護管4との連結を解除するとともに、当該保護管4と油圧ジャッキ2のアタッチメント2cとの連結を解除する。このように連結保護管40から取外された保護管4を更に周方向に分割することにより(図7参照)、当該保護管4を地上から連結保護管40内を延びる接続管15に干渉させることなく取外して回収することができる(回収工程)。
更に、上述したように回収された保護管4と隣接していた保護管4の連結部9bは、一方の立坑23内に位置しているため、当該保護管4の連結部9bと油圧ジャッキ2のアタッチメント2cとを連結しやすくなっている。
図9(b)及び図9(c)に示されるように、連結保護管40を牽引し、連結保護管40の後端に位置する保護管4を回収するとともに、連結保護管40を牽引した際に形成される所定空間28に充填剤29を充填する作業を繰り返すことにより、漸次新設管路1の周囲近傍が地中に埋め戻される。
図9(c)に示されるように、新設管路1が地中に埋め戻された後、図1に示されるように、新設管路1を隣接する新設管路100,100’と接続し、立坑23,24を埋め戻すことで新設管路1の埋設作業が完了する。
以上説明したように、二つの立坑23,24同士を連通する掘削孔25を連結保護管40により被覆し、作業員が連結保護管40内で安全に流体管1a,1a,…を連結して新設管路1を敷設できるようにするとともに、敷設工程を行った後に、一体の連結保護管40を一方側の立坑23から牽引することで、保護管4及び当該保護管4に連結された保護管4との連結部9bを一方側の立坑23内にさせる。そのため、一方側の立坑23内で露出した保護管4,4同士の連結部9bにアクセスできるようになり、適宜保護管4,4同士の連結を外して保護管4を回収することができる。
また、閉塞部材20及び蓋部材19で閉塞された掘削孔25の所定空間28内に充填剤29を注出して埋戻し工程を行うことにより、連結保護管40の牽引後に露出した掘削孔25の内周面を充填剤29により埋め立てて土壌を安定させ、地盤沈下等を防止できる。
埋戻し工程において、連結保護管40の内部を通り、連結保護管40の長手方向端部から連結保護管40の牽引後に露出した掘削孔25の内周面に注出されるため、その充填剤29が硬化した後、次の移動工程を行い、更に掘削孔25の連結保護管40が牽引されて露出した掘削孔25の内周面に充填剤29を漸次注出できる。このように、埋戻し工程は、保護管4の牽引により順次形成される所定空間28内に充填剤29を注出することで行われるため、所定空間28内に充填剤29を注出する際には、既に充填剤29が注入され埋め戻された地盤と、取外し前の連結保護管40によって支持された地盤とにより、安定した状態で埋戻しを行うことができる。
また、保護管4は、管軸方向の両端部に内周面側に張り出す連結部9b,9bを備えており、隣り合う保護管4,4同士が、各保護管4の連結部9bを利用して接続されるため、隣り合う保護管4,4同士を連結して形成した一体の連結保護管40の外周面が面一になる。そのため、連結保護管40が掘削孔25に沿って地中を移動する際に、連結された保護管4,4同士の連結部9b,9bが掘削孔25の内周面に干渉しない。
また、保護管4は、周方向に複数に分割された分割部材9,9から成る分割構造であるため、保護管4を連結保護管40に取付け又は取外しをする際に周方向に分割させることにより、地上から連結保護管40内を通る充填剤29の接続管15や排土管8等に保護管4が干渉することを防止できるとともに、大型の保護管4であっても回収・撤去の作業を行い易い。
更に、分割部材9,9同士を接続する内フランジ部9a,9a同士が、形成される保護管4の外周面側に突出しないため、保護管4が掘削孔25に沿って移動する際に掘削孔25の内周面に干渉しない。
また、連結保護管40の長手方向端部を閉塞する閉塞部材20を有し、閉塞部材20には、連結保護管40の端部に設けられる連結部9bに接続可能なボルト孔20c,20c,…と、連結保護管40内で敷設された新設管路1を挿通可能な貫通孔19aと、連結保護管40の内部を通る充填剤29を連結保護管40の牽引後に露出した掘削孔25の内周面に注出する注出口20bとを有しており、連結保護管40内で敷設した新設管路1を貫通孔19aに挿通させた状態で、連結保護管40の端部に設けられる連結部9bとボルト孔20c,20c,…とを接続して閉塞部材20を連結保護管40に取付けることにより、連結保護管40の長手方向の端部開口が閉塞された状態で連結保護管40の内側から注出口20bを介して連結保護管40の牽引後に露出した掘削孔25の内周面に充填剤29を注入できるため、充填された充填剤29が連結保護管40の内側に流れ込むことを抑えながら、続く連結保護管40の移動工程及び充填剤29による埋戻し工程を行うことができる。
尚、立坑23,24間のスパンと隣接する複数の立坑間のスパンに新規管路1を敷設する際には、立坑23,24間のスパンで使用した保護管4,4,…を回収した後、当該保護管4,4,…を前記隣接する複数の立坑間のスパンの推進時に再利用することができるため、予め用意する保護管4,4,…の数量を減らして、かかる資材コストを抑えることができる。
更に尚、保護管4,4,…は、回収され地中に残存しないため、土壌環境に影響を与えない。
また、保護管の回収作業工程の変形例として次のようなものもある。前記実施例と同様に連結保護管40を形成した後、図10(a)に示されるように、油圧ジャッキ2を一方側の立坑23から、連結保護管40の先端が位置する他方の立坑24に移動させる。尚、他方の立坑24に油圧ジャッキ2と別体の油圧ジャッキを配置してもよい。
図10(b)に示されるように、掘削機3を取り外した後の連結保護管40の先端に位置する保護管4を油圧ジャッキ2のアタッチメント2cに接続するとともに、閉塞部材20により連結保護管40の後端開口を閉塞し、蓋部材19により掘削孔25の開口を閉塞する。
そして図10(c)に示されるように、当該保護管4と隣接する保護管4との連結部9bが他方の立坑24内に露出するまで連結保護管40を牽引し、他方の立坑24内に露出した保護管4を回収する。
このように、他方の立坑24側に向けて連結保護管40を牽引し、当該他方の立坑24から保護管4を回収するようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、従来の推進工法で保護管4,4,…同士の連結工程を行いながら連結保護管40を構築していたが、これに限られず、前記推進工程で各保護管4を掘削孔25の全長に亘って圧入した後、各隣接する保護管4,4,…同士の連結工程を行ってもよい。
また、油圧ジャッキ2により保護管4を推進時には、保護管4の後端の保護管4と油圧ジャッキ2のアタッチメント2cとをボルト6,6,…により接続していたが、必ずしも連結保護管40の後端の保護管4と油圧ジャッキ2のアタッチメント2cとを接続せず、前記保護管4の後端面にアタッチメント2c当接させ押圧推進しても構わない。
また例えば、前記実施例では、推進工法により連結保護管40を構築していたが、これに限られず、シールド工法により連結保護管を構築してもよく、当該シールド工法で構築した連結保護管を立坑から牽引し取り外すようにしてもよい。このようにすることで、シールド工法において資材コストが高い連結保護管を回収でき再利用できる。
1 新設管路
1a 流体管
2 油圧ジャッキ
3 掘削機
4 保護管
5 充填装置
9 分割部材
9a 内フランジ部
9b 連結部
15 接続管
18 供給管
19 蓋部材
19a 貫通孔
20 閉塞部材
20a 貫通孔
20b 注出口
20c,20c, ボルト孔(接続部)
23,24 立坑
25 掘削孔
28 所定空間
29 充填剤
40 連結保護管
100,100’ 新設管路

Claims (5)

  1. 少なくとも2つの立坑間を掘削し前記立坑同士が連通する掘削孔を形成するとともに、該掘削孔の内周面を複数の保護管が着脱可能に連結された一体の連結保護管により被覆する被覆工程と、
    前記連結保護管内で流体管を敷設する敷設工程と、
    前記敷設工程の後、前記連結保護管の一端に位置する保護管を一方側の立坑から牽引し、少なくとも1つの保護管及び該保護管に連結された保護管との連結部が前記一方側の立坑内に露出させるまで移動させる移動工程と、
    前記一方側の立坑内に位置した前記連結部の連結を解除して前記保護管を回収するとともに、前記連結保護管を牽引した際に前記掘削抗と前記流体管とで形成される所定空間内に、前記連結保護管の他端に位置する保護管に形成した注出口を介し、埋戻し用の充填剤を充填して、漸次、前記流体管の周囲近傍を地中に埋め戻す埋戻し工程と、を有することを特徴とする管路敷設方法。
  2. 前記埋戻し工程において、前記充填剤は、前記連結保護管の内部を通り、該連結保護管の長手方向端部から前記露出した掘削孔の内周面に注出されることを特徴とする請求項に記載の管路敷設方法。
  3. 請求項1または2に記載の管路敷設方法に使用される保護管であって、
    前記保護管は、管軸方向の両端部に内周面側に張り出す連結部を備えており、前記連結部を利用して隣り合う保護管同士が接続して一体の連結保護管が形成されることを特徴とする保護管。
  4. 請求項1または2に記載の管路敷設方法に使用される保護管であって、
    前記保護管は、周方向に複数に分割された分割部材から成り、隣り合う分割部材同士が、管軸方向に沿って内周面側に張り出して設けられた内フランジ部同士を利用して接続されることにより形成されることを特徴とする保護管。
  5. 請求項1または2に記載の管路敷設方法に使用され、前記埋戻し工程において、前記連結保護管の長手方向端部を閉塞する閉塞部材であって、
    前記閉塞部材には、前記連結保護管の端部に設けられる連結部に接続可能な接続部と、前記連結保護管内で敷設された流体管を挿通可能な貫通孔と、前記連結保護管の内部を通る充填剤を該連結保護管の牽引後に露出した前記掘削孔の内周面に注出する前記注出口とが設けられていることを特徴とする閉塞部材。
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