JP5613197B2 - アプリケータ - Google Patents

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Description

本発明は、組織締付具を体内に留置するためのアプリケータに関する。
人体の臓器などに対して処置を行う手法としては、経皮的に処置具を挿入する腹腔鏡手術が知られている。腹部を切開する場合に比べて侵襲が少なくて済み、早期の回復が期待できるからである。
腹腔鏡手術に使用される処置具は、経皮的に体内に挿入される硬質のシャフトを有し、シャフトの先端に鉗子などが設けられている。例えば、特許文献1には、管腔器官を結合する用途に用いる処置具が開示されている。この管腔内吻合装置は、シャフトの先端に開閉自在な把持具が取り付けられており、シャフト内には締付具が挿入されている。締付具は、手元側の突出機構でシャフトの先端から押し出し可能である。締付具は、形状記憶合金を平コイル形状で熱処理して製造されており、延ばした状態でシャフトに挿入される。締付具を使用するときは、突出機構で押し出して体内に刺入させる。締付具は、体温で加熱されてコイル状に復元する。復元した締付具で管腔器官が結合される。
締付具を供給する他の例は、特許文献2に開示されている。ここでは、締付具を針から押し出して組織に供給する。このため、針を組織に刺入するときの深さと、締付具を組織に供給する量を制御するストッパが設けられている。処置を行うときは、締付具及び針を収容した器具を組織に突き当てる。針を前進させて組織に刺入させたら、ストッパで締付具の位置を固定する。この後、針を組織から引き抜く。締付具は、ストッパの存在によって移動しないので、その先端部分が組織の内側に取り残される。器具を組織から外すと、締付具の残りの部分が組織の外側に残る。締付具がコイル状に復元すると、組織が締め付けられる。
特開2005−193044号公報 国際公開第2002/019923号パンフレット
しかしながら、組織に留置された上述の締付具は、自身がコイル状に復元する際に絡まる場合があった。この場合、締付具が所定のコイル状に復元されないおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は所定形状に確実に復元される組織締付具、組織締付具を好適に体内に留置するためのアプリケータ、および組織締付装置を提供することである。
本発明のアプリケータは、コイル状に巻かれた線材からなる組織締付具を引き延ばした状態で内部に挿入する管状の刺入具と、先端が前記刺入具に挿入され、前進するときに前記刺入具に挿入された前記組織締付具を前記刺入具の先端から押し出す締付具プッシャと、前記刺入具の先端に前記刺入具の長手方向に対して斜めに形成され前記刺入具の先端から押し出される前記組織締付具が接触可能な傾斜開口と、前記傾斜開口の最も基端側に配され前記傾斜開口を通じて前記刺入具から押し出される前記組織締付具の回転を規制する回転規制部と、前記刺入具から前記組織締付具が押し出される過程において前記刺入具の中心線方向から前記組織締付具を見た場合に前記刺入具の基端側から先端側へ向かうときの前記組織締付具の巻き方向とは逆方向に前記刺入具を回転させる回転機構と、を備え、前記組織締付具が前記刺入具内で引き延ばされた状態で前記組織締付具が前記傾斜開口部を通じて前記刺入具から押し出されたときに前記組織締付具がその弾性力により前記コイル状に復元する力によって前記組織締付具が前記傾斜開口の開口端に沿って移動して前記回転規制部へ達して回転が前記刺入具に対して規制され、前記刺入具の前記回転規制部により規制された前記組織締付具を前記回転機構が前記刺入具と一体に回転させるアプリケータである
本発明のアプリケータによれば、組織締付具を所定形状に確実に復元することができる。また、本発明のアプリケータによれば、組織締付具を好適に体内に留置することができる。
本発明の組織締付装置の第一の実施形態を示す図であって、同装置を構成する組織締付具、ステントおよびアプリケータの内部構造を示す断面図である。 上記組織締付装置を構成する組織締付具を示す斜視図である。 上記組織締付具を図2とは異なる方向から見た平面図である。 上記アプリケータに具備される第一、第二リング部材の、同装置内部における配置を示す図であって、上半分は第一、第二リング部材をアプリケータ本体の先端に寄せて配置した状態、下半分は第一、第二リング部材をアプリケータ本体の後端に寄せて配置した状態を示す断面図である。 上記第一リング部材を上記第二リング部材に拘束するためのピンの構造を示す断面図である。 アプリケータの挿入部を内視鏡の作業用チャンネルに挿入した状態を示す図である。 内視鏡の挿入部を十二指腸に挿入した状態を示す図である。 総胆管を十二指腸に固定して両器官を連通する手技を行う際の各工程におけるアプリケータの使用状態を示す断面図である。 総胆管を十二指腸に固定して両器官を連通する手技を行う際の各工程におけるアプリケータの使用状態を示す断面図である。 総胆管を十二指腸に固定して両器官を連通する手技を行う際の各工程におけるアプリケータの使用状態を示す断面図である。 総胆管を十二指腸に固定して両器官を連通する手技を行う際の各工程におけるアプリケータの使用状態を示す断面図である。 総胆管を十二指腸に固定して両器官を連通する手技を行う際の各工程におけるアプリケータの使用状態を示す断面図である。 総胆管を十二指腸に固定して両器官を連通する手技を行う際の各工程におけるアプリケータの使用状態を示す断面図である。 総胆管を十二指腸に固定して両器官を連通する手技を行う際の各工程におけるアプリケータの使用状態を示す断面図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具から押し出される組織締付具の挙動を示す図である。 刺入具の先端部分の変形例を示す図である。 刺入具の先端部分の変形例を示す図である。 刺入具の先端部分の変形例を示す図である。 刺入具の先端部分の変形例を示す図である。 組織締付具の変形例を示す図である。 組織締付具の変形例を示す図である。 組織締付具の変形例を示す図である。 組織締付具の変形例を示す図である。 組織締付具の変形例を示す図である。 本発明の組織締付装置の第二の実施形態を示す図であって、同装置を構成する組織締付具、およびアプリケータの内部構造を示す断面図である。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態について説明する。本実施形態の組織締付装置S1は、図1に示すように、第一の生体組織に第二の生体組織を固定し、両組織を連通させる処置を行う装置であって、組織締付具10Aと、ステント30Aと、アプリケータ50と、を備えている。なお、第一、第二の生体組織は、それぞれ別の器官を指すとは限らない。例えば、ある器官のある領域を第一の生体組織とし、同器官の他の領域を第二の生体組織としてとらえ、これらふたつの領域を固定する場合も含まれる。本実施形態では、第一の生体組織としての十二指腸に、第二の生体組織としての総胆管を固定し、両器官を連通させる処置について説明する。
組織締付具10Aは、十二指腸と総胆管とを締め付ける器具であって、図2に示すように、十二指腸に掛止する第一の組織固定部11と、十二指腸に隣接する総胆管に掛止する第二の組織固定部12とを備えている。さらに、組織締付具10Aは、第一の組織固定部11と第二の組織固定部12との間に、両者をつなぐ繋ぎ部13を備えている。
組織締付具10Aは、すべての部位、すなわち第一の組織固定部11、第二の組織固定部12および繋ぎ部13が、コイル状に巻かれた1本の高弾性金属線材10からなる。第一の組織固定部11と繋ぎ部13との間に位置する線材には、屈曲部14が形成されており、繋ぎ部13と第二の組織固定部12との間に位置する線材にも、同様の屈曲部15が形成されている。第一の組織固定部11および第二の組織固定部12は、いずれも同径のコイル状をなすが、繋ぎ部13が設けられることにより、両者間には隙間Gが設けられている。第一の組織固定部11のコイル形の中心軸は、第二の組織固定部12のコイル形の中心軸と一致している。図3に示すように、繋ぎ部13をなす線材は、屈曲部14において、第一の組織固定部11のコイル形をなす線材に対して角θ1をなす。また、屈曲部15において、第二の組織固定部12のコイル形をなす線材に対しても角θ2をなしている。屈曲部14の角θ1の大きさは、屈曲部15の角θ2の大きさとほぼ等しい。
組織締付具10Aは、引き延ばされたうえで一端を生体組織に刺し入れられ、一方の組織固定部、例えば第二の組織固定部12を十二指腸の腸壁および総胆管の管壁に順に貫通される。十二指腸の腸壁および総胆管の管壁を貫通した第二の組織固定部12は、総胆管の内側で拘束を解かれて本来のコイル形に形状を復帰させ、総胆管に掛止する。一方、第一の組織固定部11は、十二指腸の内側で拘束を解かれて本来のコイル形に形状を復帰させ、十二指腸に掛止する。第一の組織固定部11が十二指腸に掛止し、第二の組織固定部12が総胆管に掛止することにより、十二指腸の腸壁と総胆管の管壁とが互いに押し付け合うように締め付けられる。繋ぎ部13は、締め付けられた両器官の壁の内部に留置される。
ステント30Aは、図1に示すように、組織締付具10Aによって締め付けられた十二指腸の腸壁と総胆管の管壁とを連通する器具であって、拡張部31と、留置部32と、抜け防止部33と、貫通孔34とを備えている。拡張部31は、先端から後端に向けて拡径する円錐状をなしている。留置部32は円柱状をなし、拡張部31の後方に配設されている。留置部32の外径は一定で、かつ拡張部31の最大外径よりも小さい。抜け防止部33は円柱状をなし、留置部32の後方に配設されている。抜け防止部33の外径は留置部32の外径よりも大きい。貫通孔34は、拡張部31、留置部32および抜け防止部33をステント30Aの長手方向に貫通している。
抜け防止部33の内側面には、ステント30Aの径方向に形成された突起33aが設けられている。突起33aは、後述するアプリケータ50のシース54にステント30Aを着脱可能に取り付ける取付部の一部を構成している。
ステント30Aの材料としては、ステンレス(SUS)、チタン(Ti)、生体吸収マグネシウム、ポリエチレン(PE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルフォン、液晶ポリマー、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン、ポリヒドロキシアルカノエート、カプロラクトンのいずれか、もしくはそれらの重合体を採用することができる。これらは生体適合性に優れており、生体内にステント30Aが留置された後、生体に無理な負担を強いることがない。特に、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン、ポリヒドロキシアルカノエート、カプロラクトンは、生体内に長期間留置されるうちに溶けて生体に吸収されてしまい、最終的には生体内に異物が残らないので、好都合である。
アプリケータ50は、組織締付具10Aおよびステント30Aを体内に留置する処置を行う器具であって、図1に示すように、アプリケータ本体51と、刺入具52と、スタイレット(締付具プッシャ)53と、シース54と、ステントプッシャ55とを備えている。アプリケータ本体51は筒状をなしている。刺入具52は針管状をなし、組織締付具10Aを引き延ばした状態で内部に挿入して使用される。なお、刺入具52の先端に電極を設け、生体組織を焼きながら刺入具52を十二指腸の腸壁および総胆管の管壁に刺し入れてもよい。この場合、刺入具52の先端は鋭利に形成されていなくてもよい。
スタイレット53は軸状をなし、刺入具52の内側に移動可能に挿入され、刺入具52に挿入された組織締付具10Aを刺入具52の先端から押し出す。
シース54は、刺入具52を内側に移動可能に挿入され、先端に着脱可能に取り付けられたステント30Aを刺入具52に対して相対的に移動させる。
ステントプッシャ55はさや管状をなし、シース54を内側に移動可能に挿入され、シース54の先端に取り付けられたステント30Aをシース54から離脱させる。
アプリケータ本体51には、刺入具操作部56と、スタイレット操作部57と、シース操作部58と、ステントプッシャ操作部59とが設けられている。刺入具52、スタイレット53、シース54およびステントプッシャ55はいずれも可撓性を有しており、同軸状に配置されている。これらは内視鏡の挿入部の作業用チャンネルに挿し通される挿入部60を構成しており、当然のごとく内視鏡の作業用チャンネルよりも長い。
刺入具52の先端面は、刺入具52の長手方向に対して斜めに形成されている。これにより、刺入具52の先端は鋭利に仕上げられている。刺入具52の基端は、アプリケータ本体51の後部に設けられた刺入具操作部56に接続されている。
スタイレット53の先端は、鋭利でなく滑らかな形状に形成されている。スタイレット53の基端は、刺入具操作部56の内部に設けられたスタイレット操作部57に後述するように接続されている。
シース54の先端面は、シース54の長手方向に直交するように平坦に形成されている。シース54の先端には、ステント30Aの突起33aと同数もしくはそれ以上の小孔54aが設けられている。小孔54aは、シース54の周方向に配置されており、シース54の管壁を貫通している。小孔54aは、シース54にステント30Aを着脱可能に取り付ける取付部の一部を構成している。シース54の先端がステント30Aの貫通孔34に後端から挿入されると、突起33aが小孔54aに係合する。これにより、シース54の先端にステント30Aが取り付けられる。シース54は可撓性を有しているので、ステント30Aを定位置に留めたうえでシース54を後方に引っ張ると、シース54が弾性変形し、小孔54aから外れる。これにより、シース54の先端からステント30Aが離脱する。なお、ステント30Aが弾性材料からなる場合は、シース54とステント30Aの突起とが双方とも弾性変形して、シース54の先端からステント30Aが離脱することもある。
ところで、小孔54aは必ずしもシース54の壁部を貫通している必要はなく、シース54の外側面に形成された凹みであってもよい。また、ステント30Aに小孔を形成するとともにシース54に突起を形成して、両者を係合させてもよい。
シース54の基端は、アプリケータ本体51の前部に設けられたシース操作部58に接続されている。
ステントプッシャ55の先端面は、ステントプッシャ55の長手方向に直交するように平坦に形成されている。ステントプッシャ55の基端は、アプリケータ本体51の前部に設けられたステントプッシャ操作部59に接続されている。
刺入具操作部56は、アプリケータ本体51の後端からその内側に挿入された円筒状の第一シャフト56aを備えている。第一シャフト56aの外径は、アプリケータ本体51の後部の内径よりもわずかに小さい。そのため、第一シャフト56aは、アプリケータ本体51の後部の内面に対して摺動可能である。刺入具52の基端は、アプリケータ本体51に挿入された第一シャフト56aの先端面に、刺入具52の長手方向を第一シャフト56aの長手方向に一致させるように固着されている。刺入具52は、第一シャフト56aをアプリケータ本体51に対して摺動させることにより、アプリケータ本体51との相対位置を変化させることが可能である。
アプリケータ本体51の後部には、アプリケータ本体51の径方向に雌ネジ孔が形成されており、この雌ネジ孔に、雄ネジ61が螺入されている。雄ネジ61の先端はアプリケータ本体51の内側に突き出している。一方、第一シャフト56aの外側面には、第一シャフト56aの長手方向に沿って溝56bが形成されている。アプリケータ本体51に挿入された第一シャフト56aの溝56bには、雄ネジ61の先端が緩く嵌め込まれている。これにより、溝56bはアプリケータ本体51に対する第一シャフト56aの可動範囲を規定している。雄ネジ61を雌ネジ孔にさらに螺入してその先端を溝56bの底面に押し当てると、第一シャフト56aをアプリケータ本体51に対して任意の位置に保持することが可能である。
スタイレット操作部57は、第一シャフト56aの後端からその内側に挿入された円筒状の第二シャフト62と、刺入具52を支持する第一シャフト56aに揺動可能に支持されたレバー63と、レバー63をアプリケータ本体51から離間させる方向に付勢するねじりコイルバネ64と、レバー63の揺動をスタイレット53の刺入具52に沿う直線的な運動に変換するリンク機構65とを備えている。
スタイレット53の基端は、第二シャフト62の先端からその内部に挿入され、スタイレット53の長手方向を第二シャフト62の長手方向に一致させるようにして第二シャフト62に固着されている。スタイレット53は、第二シャフト62を第一シャフト56aに対して摺動させることにより、刺入具52との相対位置を変化させることが可能である。
刺入具52の外周には突起90が設けられ、この突起90は刺入具操作部56の先端部内周に形成されたリング溝91に嵌合している。これによって、刺入具52は、刺入具操作部56に対して相対回転可能かつ軸方向への相対移動が不可能になっている。刺入具52の前記突起90よりも基端側の外周面には螺旋状の溝92が形成されている。刺入具52の外周面と対向する第二シャフト62の内周面にはピン状の突起93が設けられ、この突起93は螺旋状の溝92に係合している。また、第二シャフト62の外周には縦溝94が形成されている。プレート部材72の内周部には突起95が設けられ、この突起95は縦溝94に嵌合している。これによって、第二シャフト62はプレート部材72に対して回り止めされた状態で、軸方向に相対移動可能になっている。互いに対応する前記リング溝91と突起90、及び螺旋状の溝92と突起93によって、回り止めされた第二シャフト62が軸方向に沿って前進または後退するとき、刺入具52を回転させる回転機構96が構成されている。
ここで、第二シャフト62の軸方向への移動に伴い刺入具52が回転するとき、刺入具52の回転方向と組織締付具10Aのコイル巻き方向とが逆になるように、前記螺旋溝92の形状が決められている。また、前述のように第二シャフト62の軸方向への移動によってスタイレット53を介して組織締付具10Aが刺入具52の先端からコイル一巻き分の長さ押し出されるごとに、刺入具52が1回転するように、前記螺旋溝92の形状が決められている。なお、ここでは、刺入具52の外周に螺旋溝92を、また第二シャフト62の内周に突起93を設けているが、これに限られることなく、逆に、刺入具52の外周に突起を、また第二シャフト62の内周に螺旋溝を設けてもよい。
また、図4Bに示すように、螺旋を溝ではなく凸で構成しても良い。刺入具52の外周に螺旋凸92aを形成し、第二シャフト62の内周に突起93を設けて係合させれば、同様の動作を実現できる。刺入具52の外周に突起を、第二シャフト62の内周に螺旋凸を設けても良いことは言うまでもない。
リンク機構65は、ベース部材66と、ブラケット68と、バー70と、プレート部材72と、圧縮コイルバネ74とを備えている。ベース部材66は、第一シャフト56aの外側面に固定されている。ブラケット68は、ベース部材66に軸支されている。レバー63はブラケット68に下端を固定されている。バー70は、一端をブラケット68に軸支され、他端をベース部材66に軸支されている。バー70の他端に設けられたピン71は、ベース部材66に第二シャフト62の摺動方向に沿って形成された長孔66aに遊びをもたせて嵌め込まれている。
プレート部材72には、第二シャフト62の外径よりも径の大きな孔73が形成されており、この孔73に、第一シャフト56aに挿入された第二シャフト62が貫通している。第二シャフト62の外径と孔73の内径との差は非常に僅かで、プレート部材72を傾けるようにして第二シャフト62の長手方向、すなわち第二シャフト62の第一シャフト56aへの挿入方向に動かすと、孔73の内面が第二シャフト62の外面に干渉して摩擦を生じ、プレート部材72に付加された力が第二シャフト62に作用する。
圧縮コイルバネ74は、第一シャフト56aの内部に配設されており、プレート部材72を、第二シャフト62の第一シャフト56aへの挿入方向とは相反する方向に付勢している。
レバー63をアプリケータ本体51に近づける方向に動かすと、ブラケット68を介してバー70がアプリケータ本体51の前方に向けて引っ張られ、バー70の他端が長孔66aに沿って移動する。プレート部材72は、バー70の他端に押推され、圧縮コイルバネ74に抗して第二シャフト62の第一シャフト56aへの挿入方向に移動する。このとき、プレート部材72が僅かに傾いて第二シャフト62との間に摩擦を生じるため、プレート部材72に付加された力が第二シャフト62に作用し、第二シャフト62が第一シャフト56aに押し込まれる。レバー63を解放すると、ねじりコイルバネ64がレバー63をアプリケータ本体51から離間するとともに、圧縮コイルバネ74が第二シャフト62との間に摩擦を生じさせることなく、プレート部材72を初期位置まで押し戻す。
レバー63の操作一回あたりのバー70の他端の移動量は常に一定であるから、レバー63の操作一回あたりの第二シャフト62の第一シャフト56aへの挿入長も常に一定である。したがって、レバー63の操作回数に応じて、第二シャフト62の第一シャフト56aへの挿入長、すなわちスタイレット53の刺入具52への挿入長を制御することが可能である。これは、レバー63の操作回数に応じて、刺入具52の先端から押し出される組織締付具10Aの長さを制御することが可能であることを意味する。
ここで、本実施形態のように、組織締付具10Aがコイル形をなすときは、レバー63の操作一回当たりのスタイレット53の挿入長は、組織締付具10Aの円周のほぼn倍、もしくはほぼn分の1倍(nは自然数)であることが好ましい。例えば、レバー63の操作一回当たりのスタイレット53の挿入長が、組織締付具10Aの円周にほぼ等しければ、レバー63を一回操作する度に、組織締付具10Aが一巻き分だけ刺入具52の先端から押し出されることになる。さらに、第二の組織固定部12が組織締付具10A二巻き分だとすれば、レバー63を二回操作すれば、第二の組織固定部12だけを刺入具52の先端から押し出すことが可能である。また、レバー63の操作一回当たりのスタイレット53の挿入長が、組織締付具10Aの円周の二分の一にほぼ等しければ、レバー63を一回操作する度に、組織締付具10Aが半巻き分だけ刺入具52の先端から押し出されることになる。さらに、第二の組織固定部12が組織締付具10A二巻き分だとすれば、レバー63を四回操作すれば、第二の組織固定部12だけを刺入具52の先端から押し出すことが可能である。
シース操作部58は、アプリケータ本体51の内部に配置され、内側の孔に刺入具52を挿入された第一リング部材58aを備えている。第一リング部材58aの外径は、アプリケータ本体51の前部の内径よりも僅かに小さく、第一リング部材58aの内径は、シース54の内径にほぼ等しい。そのため、第一リング部材58aは、アプリケータ本体51の前部の内面に対して摺動可能である。シース54の基端は、第一リング部材58aの前面に、シース54の中心を第一リング部材58aの中心に一致させるように固着されている。シース54は、第一リング部材58aをアプリケータ本体51に対して摺動させることにより、アプリケータ本体51との相対位置を変化させることが可能である。
ステントプッシャ操作部59は、アプリケータ本体51の内部において特に第一リング部材58aの前方に配置され、内側の孔にシース54を挿入された第二リング部材59aを備えている。第二リング部材59aの外径は、アプリケータ本体51の前部の内径よりも僅かに小さく、第二リング部材59aの内径は、さや管状のステントプッシャ55の内径にほぼ等しい。そのため、第二リング部材59aは、アプリケータ本体51の前部の内面に対して摺動可能である。ステントプッシャ55の基端は、第二リング部材59aの前面に、ステントプッシャ55の中心を第二リング部材59aの中心に一致させるように固着されている。ステントプッシャ55は、第二リング部材59aをアプリケータ本体51に対して摺動させることにより、アプリケータ本体51との相対位置を変化させることが可能である。
図1に示すように、第二リング部材59aの外側面には、第二リング部材59aの径方向に雌ネジ孔が形成されている。一方、アプリケータ本体51の前部には、第二リング部材59aの摺動方向に沿って長孔51aが形成されている。第二リング部材59aの雌ネジ孔には、雄ネジ76が、長孔51aを通じて螺入されている。これにより、長孔51aはアプリケータ本体51に対する第二リング部材59aの可動範囲を規定している。雄ネジ76を雌ネジ孔にさらに螺入してネジの頭部をアプリケータ本体51に押し当てると、第二リング部材59aをアプリケータ本体51に対して任意の位置に保持することが可能である。
第一リング部材58aの外側面には、図4に示すように、2つの凹部58bが形成されている。一方、第二リング部材59aには、後方に突き出す2本のバー75が設けられている。2本のバー75には、アプリケータ本体51に対する第一リング部材58aの摺動方向に沿って長孔75aがそれぞれ形成されている。また、アプリケータ本体51には、長孔75aと平行に、2つの長孔51bが形成されている。第一リング部材58aの2つの凹部58bには、2つのピン77が、アプリケータ本体51の長孔51b、および第二リング部材59aの長孔75aを通じて挿入されている。これにより、長孔75aは第二リング部材59aに対する第一リング部材58aの可動範囲を規定している。なお、第二リング部材59a自体がアプリケータ本体51に対して摺動するので、長孔51bは、第一リング部材58aの可動範囲に加えて第二リング部材59aの可動範囲を考慮し、長孔75aよりも長く形成されている。
凹部58bとピン77の先端と間には、図5に示すように、圧縮バネ78が介装されている。これにより、ピン77は第二リング部材59aの径方向外方に常に付勢されている。バー75には、第一リング部材58aを第二リング部材59aの先端面に最も接近させたところに配置したとき、ピン77の大径部77aが係合する凹部75bが形成されている。
第一リング部材58aを第二リング部材59aの先端面に最も近いところに配置すると、ピン77の大径部77aがバー75の凹部75bに係合するので、第一リング部材58aはピン77を介して第二リング部材59aに拘束される。ピン77を圧縮バネ78の付勢力に抗してアプリケータ本体51に押し込むと、ピン77の大径部77aが凹部75bから外れるので、第一リング部材58aは第二リング部材59aから解放され、アプリケータ本体51の後端に向けて移動させることが可能になる。したがって、シース54をステントプッシャ55に対して手元側に移動させることが可能である。
アプリケータ本体51の先端には、口金80が挿入されている。口金80には内ネジが形成されており、この内ネジを内視鏡2の口金8に螺合することにより、アプリケータ50を内視鏡2に固定することが可能である。80の外側面には、周方向に沿って溝81が形成されている。一方、アプリケータ本体51には、アプリケータ本体51の径方向に雌ネジ孔が形成されており、この雌ネジ孔に、雄ネジ82が螺入されている。雄ネジ82の先端はアプリケータ本体51の内側に突き出している。口金80の溝81には、雄ネジ82の先端が緩く嵌め込まれている。これにより、内視鏡2に固定された口金80に対してアプリケータ本体51を自由に回転させることが可能である。雄ネジ82を雌ネジ孔にさらに螺入してその先端を溝81の底面に押し当てると、口金80に対してアプリケータ本体51を任意の位置に保持することが可能である。
図6には、組織締付装置S1と共に使用される内視鏡2として、リニア走査型超音波内視鏡が図示されている。この内視鏡2は、体外で使用される操作部3から延びる可撓性の挿入部4を備えている。操作部3には、挿入部4の先端部分を湾曲させるノブ3Aや各種のボタン3Bが配設されている。挿入部4の先端には、カバー5が取り付けられている。このカバー5には、超音波装置6が取り付けられている。超音波装置6は、挿入部4の軸線を含む平面上に膨出しており、円弧状の外周に沿って複数の超音波振動子が配置されている。さらに、内視鏡2には、アプリケータ50の先端部を側方に向けて送り出せるように、起上台7が設けられている。起上台7を手元で操作することにより、挿入部4の先端から送り出されるアプリケータ50の挿入部60の方向を調整することが可能である。なお、内視鏡2は、その他のプローブ型の超音波装置を備えても良い。また、超音波装置6を有しない内視鏡を使用することもできる。この場合には、体外で使用する超音波装置や、X線装置、磁気共鳴画像(MRI)装置、CT(Computerizing Tomography)装置を併用する。
次に、上記のように構成された組織締付装置S1を用いて、十二指腸に総胆管を固定して両者を連通させる手技を説明する。このような手技は、図7に示すように、十二指腸乳頭Dpが腫瘍Trによって閉塞して胆汁の排出ができなくなり、胆汁が血液に溶け込んで黄疸を起こしたケースで実施される。この手技によって胆汁を総胆管Cbから十二指腸Ddに直接に排出することが可能である。
最初に、患者の口から内視鏡2の挿入部4を挿入する。内視鏡2は、上部消化管である十二指腸Ddに挿入される。超音波装置6で十二指腸Ddの外側の状態を調べ、十二指腸乳頭Dpより胃St側で、総胆管Cbに近くて手技に適切な場所を探す。
アプリケータ50は、図8に示すように、事前に第一シャフト56aを操作して刺入具52をアプリケータ本体51に対して後退させるとともに、第二シャフト62を操作してスタイレット53をアプリケータ本体51に対して後退させておく。さらに、第一リング部材58aおよび第二リング部材59aを同時に操作してシース54およびステントプッシャ55をアプリケータ本体51に対して後退させておく。ただし、第一リング部材58aについては、第二リング部材59aに最も近いところに配置しておく。この状態では、組織締付具10Aを内部に挿入された刺入具52は、その先端がステント30Aの内部に配置されるまで、シース54の内側に引き込まれている。
内視鏡2の作業用チャンネルにアプリケータ50の挿入部60を挿入して前進させ、アプリケータ50を内視鏡2に固定する。これにより、挿入部60の先端を、内視鏡2の挿入部4の先端から突き出させる。そして、突き出した挿入部60の向きを起上台7によって調整する。
内視鏡2に設けられた超音波装置6を使って十二指腸Dd越しに総胆管Cbを走査し、刺入具52を総胆管Cbに刺入する位置を決める。そして、図9に示すように、雄ネジ61を緩め、第一シャフト56aをアプリケータ本体51に押し込み、刺入具52の先端をシース54の先端に取り付けられたステント30Aの先端から突き出させる。これにより、刺入具52の鋭利な先端が、十二指腸Ddの腸壁Wdに内側から外側に向けて刺し通され、続いて総胆管Cbの管壁Wcに外側から内側に向けて刺し通される。そして、雄ネジ61を締めて第一シャフト56aをアプリケータ本体51に固定する。
図10に示すように、レバー63を操作して第二シャフト62を第一シャフト56aに所定量押し込む。例えば、レバー63を決まった回数だけ操作する。これにより、スタイレット53が刺入具52との相対位置を変化させ、刺入具52の先端から組織締付具10Aの第二の組織固定部12が押し出される。このとき、第二シャフト62の前進に伴い、第二シャフト62に設けられた突起93が刺入具52の螺旋状の螺旋溝92に沿って移動する。一方、第二シャフト62は、外周に形成された縦溝94にプレート部材72の突起95が係合されることで、回転を規制されている。この結果、第二シャフト62の前進に伴い刺入具52が回転する。このとき、刺入具52の回転方向が刺入具52の先端から押し出される組織締付具10Aのコイル巻き方向に対して逆になっているので、刺入具52から押し出される第二の組織固定部12は、捩れることなく速やかに初期のコイル形に復帰し(これについては、後に詳しく説明する)総胆管Cbの管壁Wcの内側に掛止する。
雄ネジ61を緩め、第一シャフト56aをアプリケータ本体51から少し引き出し、刺入具52のステント30Aの先端からの突出長を短くする。そして、雄ネジ61を締めて第一シャフト56aをアプリケータ本体51に固定する。これにより、刺入具52の先端が十二指腸Ddの腸壁Wdの内側面から少し離間する。
図11に示すように、再びレバー63を操作して第二シャフト62を第一シャフト56aに所定量押し込む。例えば、レバー63を決まった回数だけ操作する。これにより、スタイレット53が刺入具52との相対位置を変化させ、刺入具52の先端から組織締付具10Aの繋ぎ部13および第一の組織固定部11が押し出される。このとき、前記と同様に、刺入具52が組織締付具10Aのコイル巻き方向に対して逆方向に回転する。この結果、第一の組織固定部11は、刺入具52から押し出されると、捩れることなく速やかに初期のコイル形に復帰し(これについても、後に詳しく説明する)、十二指腸Ddの腸壁Wdの内側に掛止する。
組織締付具10Aは、刺入具52から押し出されると、第一の組織固定部11に掛止された十二指腸Ddの腸壁Wdと第二の組織固定部12に掛止された総胆管Cbの管壁Wcとを互いに押し付け合うようにして、十二指腸Ddと総胆管Cbとを締め付ける。
図12に示すように、第二シャフト62を少し引いてスタイレット53の先端を刺入具52の内側に格納する。そして、雄ネジ61を緩め、第一シャフト56aを再びアプリケータ本体51に押し込み、刺入具52の先端をステント30Aの先端から突き出させる。これにより、刺入具52の鋭利な先端が、組織締付具10Aの内側の十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcに刺し通される。そして、雄ネジ61を締めて第一シャフト56aをアプリケータ本体51に固定する。さらにレバー63を操作して第二シャフト62を第一シャフト56aにすべて押し込む。これにより、スタイレット53の滑らかな先端が刺入具52の鋭利な先端から突き出すので、刺入具52の鋭利な先端が不用意に周囲の組織を傷つける心配がない。
図13に示すように、雄ネジ76を緩め、第一リング部材58aおよび第二リング部材59aをアプリケータ本体51の先端に向けて移動させる。これにより、シース54およびステントプッシャ55の、アプリケータ本体51に第一シャフト56aを介した固定された状態における刺入具52との相対位置が変化し、刺入具52に沿ってステント30Aが押推される。そして、ステント30Aの拡張部31が、組織締付具10Aの内側から十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcに、刺入具52によって先んじて開設された穿孔を押し広げるようにしながら刺し通される。拡張部31が十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcを貫通すると、ステント30Aは、留置部32を腸壁Wdおよび管壁Wcの内部に配置され、拡張部31を総胆管Cbの内側に突き出させ、抜け防止部33を十二指腸Ddの内側に残した状態で、十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcに留置される。ステント30Aを留置したら、雄ネジ76を締めて第二リング部材59aをアプリケータ本体51に固定する。
図4に示すピン77をアプリケータ本体51に押し込みながら、図14に示すように、第一リング部材58aをアプリケータ本体51の後端に向けて移動させる。このとき、第二リング部材59aはアプリケータ本体51に固定されているので、シース54のステントプッシャ55との相対位置が変化し、シース54が手元側に引っ張られる。ところが、ステント30Aはステントプッシャ55の先端面に当接しているので、定位置に留まろうとする。そのため、シース54の先端が弾性変形し、ステント30Aの突起33aがシース54の小孔54aから外れる。突起33aが小孔54aから外れると、シース54の先端はステントプッシャ55に引き込まれる。これにより、ステント30Aがアプリケータ50の挿入部60の先端から離脱する。
雄ネジ61を緩め、第一シャフト56aをアプリケータ本体51から引き出し、刺入具52の先端をシース54の先端に引き込む。そして、雄ネジ61を締めて第一シャフト56aをアプリケータ本体51に固定する。続いて、内視鏡2からアプリケータ50を取り外す。以上で組織締付具10Aによる十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcの締め付け、ならびにステント30Aの十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcの内部への留置を終える。その結果、十二指腸Ddと総胆管Cbとがステント30Aの貫通孔34を通じて連通し、胆汁が総胆管Cbから十二指腸Ddに排出される。
組織締付具10Aが生体内に留置されると、十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcが組織締付具10Aによって圧迫され、組織締付具10Aの内側の生体組織が虚血状態になる。虚血状態が続くと、生体組織が壊死を起こす。一方、組織締付具10Aの外側では、腸壁Wdと管壁Wcとが組織締付具10Aの全周にわたって癒着する。その結果、壊死した生体組織は組織締付具10Aおよびステント30Aとともに腸壁Wdおよび管壁Wcから脱落してしまう。組織締付具10Aおよびステント30Aは後に排泄される。壊死した生体組織が脱落した腸壁Wdおよび管壁Wcには、吻合孔が形成される。この吻合孔を通じて、十二指腸Ddと総胆管Cbとが連通し、胆汁が総胆管Cbから十二指腸Ddに排出される。吻合孔の周囲は全周にわたって癒着しているので、胆汁が腸壁Wdと管壁Wcとの間から腹腔に漏れ出すことはない。
アプリケータ50によれば、レバー63を軽く握るように操作するだけで、組織締付具10Aを刺入具52から簡単に、かつ正確に押し出すことができる。また、ステント30Aを、シース54の先端から、適切なタイミングで分離させることができる。その結果、組織締付具10Aおよびステント30Aを、生体内の所望の位置に、適切に留置することができる。
また、アプリケータ50によれば、シース54およびステントプッシャ55を使ってステント30Aを十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcに押し付けるとき、刺入具52が定位置に保持されて動かないので、刺入具52によって不意に臓器を傷つけることがなく、安全である。
次に、刺入具52の先端から押し出される組織締付具10Aの挙動について説明する。
組織締付具10Aは、まず、十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcを貫通した刺入具52の先端から、第二の組織固定部12だけを突き出すように押し出される。第二の組織固定部12は、刺入具52の先端から押し出される過程で、当初のコイル形に逐次形状を復帰させ、総胆管Cbの管壁Wcに掛止する。
ここで、刺入具52に装てんされた組織締付具10Aは、その弾性力により常にもとの形に戻ろうとして円弧状になろうとするので、刺入具52の先端から押し出される際には、図15A、Bに示すように、刺入具52の先端のうち最も根元側に近い開口部分100に、内面側を押し当てながら押し出される。ここで、刺入具52の先端が注射針のように斜めに傾斜する傾斜開口52aを有する場合には、組織締付具10Aは傾斜開口52aの最も根元側から押し出され、傾斜開口面52aaに対して略垂直な面上に存しながらもとの形に戻ろうとする。
したがって、組織締付具10Aを刺入具52の傾斜開口52aから押し出しながら同時に刺入具52を回転させると、組織締付具10Aは刺入具52と一体となって回転する。
ここで、組織締付具10Aと刺入具52を一体に回転させることを利用した組織締付具10Aの留置方法を説明する。
組織締付具10Aを刺入具52から押し出す際、組織締付具10Aが周囲の総胆管管壁Wcに触れない場合は、組織締付具10Aは正しくもとの形に戻る。しかし組織締付具10Aが周囲の総胆管管壁Wcに触れる場合、組織締付具10Aがもとの形に戻れないことがある。
右巻きのコイルの場合を例に挙げて説明すると、図15A、Bの状態からさらに組織締付具10Aを刺入具52から押し出すと、通常は図16Aに示すようにもとの右巻きコイルに戻る。しかし組織締付具10Aが図16Bのように総胆管管壁Wcに触れていた場合、組織締付具10Aが総胆管管壁Wcに押されてもととは逆の左巻きコイルになってしまう可能性がある。
これを防ぐには図16Cに示すように組織締付具10Aの巻き方向と逆方向、つまり組織締付具10Aが右巻きコイルであれば刺入具52を左に回転させ、組織締付具10Aを刺入具52と一体に回転させながら刺入具52から押し出すと良い。
このようにすると、組織締付具10Aは刺入具52とともに左に回転し、総胆管管壁Wcを押す。よって組織締付具10Aはもとの形に戻る。
組織締付具10Aの第二の組織固定部12が総胆管Cd内で刺入具52から押し出された後、組織締付具10Aは、十二指腸Ddの腸壁Wdおよび総胆管Cbの管壁Wcから抜き出された刺入具52の先端から、残っていた第一の組織固定部11まですべて押し出される。このときも、組織締付具10Aを刺入具52の傾斜開口52aから押し出しながら同時に刺入具52を回転させるので、組織締付具10Aをスムーズに留置させることができる。
図17から図19は、組織締付具10Aが第二の生体組織に掛止された後に、第一の生体組織に掛止されるときの問題を説明する図である。これらの図に示すように、組織締付具10Aが第二の生体組織である例えば総胆管Cdの管壁Wcに掛止された後、第一の生体組織である例えば十二指腸Ddの腸壁Wdに掛止されるときに、組織締付具10Aがもとのコイル形に戻ろうとする力によって、図18に示すようにねじれ部131が生じ、最終的に図19に示すように、ねじれ部131を起点として絡まった状態で組織締付具10Aが留置される場合がある。
組織締付具10Aと刺入具52を一体に回転させることで、組織締付具10Aが留置時に絡まることを防げる。以下に説明する。
組織締付具10Aが留置時に十二指腸Ddの腸壁Wd上でコイル形状に戻る動きは、図20から図24に示すように、腸壁Wd上を回転する動きでもあるので、この組織締付具10Aの動きと刺入具52の回転を同期させれば、組織締付具10Aの留置がスムーズになる。具体的には、組織締付具10Aが刺入具52の先端からコイル略一巻き分の長さ押し出される際に、コイルが略1回転するように設定する。
右巻きコイルの場合を例に挙げて説明すると、図20から図24に示すように、刺入具52の回転方向は組織締付具10Aの巻き方向と逆、つまり組織締付具10Aが右巻きコイルであれば刺入具52を左に回転させることで、組織締付具10Aの留置がスムーズになる。
ここで、刺入具52の先端部分がある程度自由に動くことができる構造、例えば、図25、図26に示すように、刺入具52の先端から若干基端側に戻った箇所にコイルバネ110を介在させて、それよりも先端側を自由に動くことができる構造にすれば、組織締付具10Aの動きに追従させて刺入具52の先端部分を自由に振らせることができる。これにより、組織締付具10Aの留置をよりスムーズとすることができる。
組織締付具10Aの第一の組織固定部11と第二の組織固定部12を刺入具52から押し出す際には、組織締付具10Aと刺入具52を一体に回転させることが望ましく、組織締付具10Aの巻き方向と刺入具52の回転方向は逆であることが好ましい。
第一の組織固定部11は、刺入具52の先端から押し出される過程で、当初のコイル形に逐次形状を復帰させ、十二指腸Ddの腸壁Wdに掛止する。
第一の組織固定部11が十二指腸Ddの腸壁Wdに掛止し、第二の組織固定部12が総胆管Cbの管壁Wcに掛止することにより、腸壁Wdと管壁Wcとが締め付けられる。繋ぎ部13は、締め付けられた腸壁Wdおよび管壁Wcの内部に留置される。第一の組織固定部11と第二の組織固定部12との間には隙間Gが設けられているので、腸壁Wdと管壁Wcとが、均等な力で互いに押し付け合うように締め付けられる。
繋ぎ部13の第一の組織固定部11に対する角θ1の大きさ、および繋ぎ部13の第二の組織固定部12に対する角θ2の大きさは、いずれも45°以下であることが好ましい(図3参照)。角θ1,θ2の大きさが45°よりも大きければ、組織締付具10Aを刺入具52の先端から押し出す過程で、角θ1をなす屈曲部14や、角θ2をなす屈曲部15が刺入具52の内面に接し、強い摩擦力を生じてしまう。そのため、組織締付具10Aを刺入具52から滑らかに押し出すことが困難になる。
第一の組織固定部11と第二の組織固定部12との間の隙間Gの大きさは、15ミリメートル以下であることが好ましい。隙間Gの大きさが15ミリメートル以下であれば、内視鏡2を使ってアプローチすることができる臓器のほぼすべてにおいて、アプリケータ50を用いて生体組織を固定することが可能である。
ただし、処置すべき器官の肉厚や、個々の患者の特徴に応じて任意に選択できるように、組織締付具10Aには、隙間Gの大きさが異なるものが複数種類用意されている。これらを適切に選択して使用すると、様々な状況において適切な処置を行うことができる。
なお、刺入具52の形状としては、図15、図17に示すような注射針のごとく先端に鋭利な傾斜開口を有するものに限られることはない。
例えば、図27に示すように、先端に傾斜開口52aを有し、さらに傾斜開口の基端側から軸方向の沿って延びるスリット120(切欠)を有するものであってもよい。
また、図28のように、先端に傾斜開口52aを有し、さらに傾斜開口の基端側中心から片側に向けて大きく削り取られるえぐり部(切欠)121を有するものであってもよい。
このように、傾斜開口52aを前提として、それよりさらにスリット120やえぐり部121を設ける場合には、これらスリット120やえぐり部121に組織締付具10Aを係合させることができる。したがって、刺入具52を回転させる際に該刺入具52と一体的に組織締付具10Aを回転させることができ、組織締付具10Aを逆巻き等の現象を引き起こすことなくよりスムーズに留置させることができる。
なお、これらスリット120やえぐり部121は、必ずしも傾斜開口52aを前提として設ける必要はなく、水平状の開口にこれらスリット120やえぐり部121を設けても良い。
組織締付具10Aが留置時に絡まることを防ぐには、組織締付具10Aと刺入具52を一体に回転させること以外に、組織締付具10Aの第一の生体組織に掛止される第一の組織固定部11と第二の生体組織に掛止される第二の組織固定部12との連結部分の剛性を高めることが有効である。
例えば、図29に示すように第一の組織固定部11と第二の組織固定部12をそれぞれ断面円状とし、それらの連結部分141のみを断面4角形状としてもよい。このように、断面4角形状とすることにより連結部分141を、他の断面丸状の部分に比べてバネ定数を高く設定することができる。これにより、第一の生体組織に掛止される第一の組織固定部11が繰り出され始めるとすぐにもとのコイルに戻ろうとするため、図18に示すような第一の生体組織例えば十二指腸Ddの腸壁Wdから離れたところでねじれが生じることを回避できる。また、断面4角形状のバネは、引き延ばした後にもとのコイル形に復帰するとき、よりもとのコイル形に復帰し易い点も有利に働く。
第一の組織固定部11と第二の組織固定部12との連結部分141を断面4角形状にする場合には、図31に示すように断面円状部分に比べて周囲の一部を削り落として細くしてもよく、また逆に、図30に示すように、断面円状部分に比べて大径にしてもよい。
また、第一の組織固定部11と第二の組織固定部12の連結部分141のみを断面4角形状とするのではなく、図32、図33に示すように、連結部分141を含め組織締付具10A全体を断面4角形状としてもよい。4角断面のコイルは丸断面ものよりねじれにくいため、第一の生体組織に掛止される第一の組織固定部11の初期繰り出し時にねじれ部が生じるのを回避できる。なお、連結部分あるいは組織締付具10A全体を断面多角形状にしてもよい。
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態について図34を参照しながら説明する。なお、上記第一の実施形態において既に説明した構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の組織締付装置S2は、図34に示すように、組織締付具10Aと、アプリケータ150と、を備えている。アプリケータ150では、第二シャフト62及びスタイレットが前進するときに刺入具52を回転させる回転機構を有しておらず、代わりに、刺入具52の先端または刺入具の先端からさらに前方に、刺入具の先端から押し出される組織締付具10Aの巻き癖による動きに追従する可動部が配設されている。
ここでは、シース54の外側に可動部を構成する軟性チューブ151が設けられ、この軟性チューブの先端は、刺入具52の先端よりもさらに前方へ延びることが可能になっている。
この実施形態では、軟性チューブ151の先端が刺入具52の先端よりもさらに前方へ延びて、その先端が第一の生体組織である例えば十二指腸Ddの腸壁Wdに当接させている。この状態で、組織締付具10Aの第二の組織固定部12が刺入具52の先端から押し出される。このとき、押し出された組織締付具10A第二の組織固定部12が自身の弾性力によってもとの形状に戻ろうとして動き、この動きに追従して軟性チューブ151が変形される。
その後、さらに、軟性チューブ151を基端側へ移動させると、軟性チューブの先端は、図34に示すように、組織締付具10Aから受ける力によって旋回しながら後退する。このように組織締付具10Aは刺入具52の先端から押し出されたときに、その弾性力が一気に開放されるのではなく、旋回する軟性チューブ151の先端によって規制されながら徐々に開放されるため、図18に示すようなねじれ部が生じることなく、速やかにもとのコイル形状に戻る。
なお、この実施形態では、ステント30Aを省略してある。ステント30Aは組織締付具10Aをセットした後、組織締付具10Aに囲まれた生体組織に必ず留置されなければならないものではなく、例えば、組織締付具10Aがセットされた生体組織の中央部分に高周波ナイフ等で孔を明け、この孔を利用して、胆汁を十二指腸側に導くようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10A 組織締付具
11 第一の組織固定部
12 第二の組織固定部
50、150 アプリケータ
52 刺入具
52a 傾斜開口(回転規制部)
53 スタイレット(締付具プッシャ)
92 螺旋溝
92a 螺旋凸
93 突起
96 回転機構
120、121 スリット(切欠)
151 軟性チューブ(可動部)
S1、S2 組織締付装置

Claims (4)

  1. コイル状に巻かれた線材からなる組織締付具を引き延ばした状態で内部に挿入する管状の刺入具と、
    先端が前記刺入具に挿入され、前進するときに前記刺入具に挿入された前記組織締付具を前記刺入具の先端から押し出す締付具プッシャと、
    前記刺入具の先端に前記刺入具の長手方向に対して斜めに形成され前記刺入具の先端から押し出される前記組織締付具が接触可能な傾斜開口と、
    前記傾斜開口の最も基端側に配され前記傾斜開口を通じて前記刺入具から押し出される前記組織締付具の回転を規制する回転規制部と、
    前記刺入具から前記組織締付具が押し出される過程において前記刺入具の中心線方向から前記組織締付具を見た場合に前記刺入具の基端側から先端側へ向かうときの前記組織締付具の巻き方向とは逆方向に前記刺入具を回転させる回転機構と、
    を備え、
    前記組織締付具が前記刺入具内で引き延ばされた状態で前記組織締付具が前記傾斜開口部を通じて前記刺入具から押し出されたときに前記組織締付具がその弾性力により前記コイル状に復元する力によって前記組織締付具が前記傾斜開口の開口端に沿って移動して前記回転規制部へ達して回転が前記刺入具に対して規制され、
    前記刺入具の前記回転規制部により規制された前記組織締付具を前記回転機構が前記刺入具と一体に回転させる
    アプリケータ。
  2. 請求項1に記載のアプリケータであって、
    前記回転機構は、前記組織締付具が前記刺入具の先端からコイル一巻き分の長さ押し出されるごとに、刺入具を1回転させる
    アプリケータ。
  3. 請求項1に記載のアプリケータであって、
    前記回転規制部は、前記組織締付具の一部が係合する切欠であるアプリケータ。
  4. 請求項1に記載のアプリケータであって、
    前記回転規制部は、前記組織締付具の一部が係合するスリットであるアプリケータ。
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