JP5612497B2 - 押出被覆一体化された成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
該塗装用ダイスに25℃における粘度が500〜50,000mPa・sの熱硬化性塗料組成物を供給する工程と、
該押出成形体芯部の外周に供給した熱硬化性塗料組成物を熱により硬化させる工程
を有することを特徴とする、押出成形体芯部の外周に塗膜層を有してなる成形体の製造方法が提供される。
1)物理的な接合力として、例えば投錨効果が代表的なものとして挙げられ、
2)化学的な接合力としては、(a)共有結合等の一次結合、(b)水素結合、(c)ファンデルワールス力(二次結合)がある。
φ100mmの中空成形体を成形する一般に知られた押出加工用の押出設備を用いて、170℃に加熱されたマグネシウム合金を温間押出成形し、中空パイプ状の成形体を得た。押出成形と同時に連続的に表面塗装をするために、押出成形体は内部表面温度が160℃に調整された塗装用ダイスに挿入され、表1に示した熱硬化性塗料組成物を塗装用ダイスに圧送し、押出成形体及び塗装用ダイスにより加熱され、硬化した塗膜で表面被覆された成形体を得た。なお、塗装用ダイスは先端に向かって徐々に内径が小さくなっている。得られた塗膜の厚さは平均0.5mmであった。
塗膜のツヤ、シワ、均一性等を目視にて評価。
○…ツヤのムラ、シワがなく、外観が均一であるもの
△…わずかにツヤのムラ、シワが見られるもの
×…かなりのツヤのムラ、シワが著しく、外観が不均一であるもの
JIS K 5600−5−6:付着性(クロスカット法)に従って初期の塗膜付着性試験を実施した。塗膜の付着性はJIS K 5600−5−6に記載の試験結果の分類に基づき下記の0〜5の6段階で評価した。
<段階評価>
0…カットの縁が完全に滑らかで、どの格子の目にも剥がれがない。
1…カットの交差点における塗膜の小さな剥がれ。クロスカット部分で影響を受けるのは、明確に5%を上回ることはない。
2…塗膜がカットの縁に沿って、及び/又は交差点において剥がれている。クロスカット部分で影響を受けるのは明確に5%を超えるが15%を上回ることはない。
3…塗膜がカットの縁に沿って、部分的又は全面的に大きな剥がれを生じており、及び又は目のいろいろな部分が、部分的又は全面的に剥がれている。クロスカット部分で影響を受けるのは、明確に15%を超えるが35%を上回ることはない。
4…塗膜がカットの縁に沿って、部分的又は全面的に大きな剥がれを生じており、及び又は数カ所の目が部分的又は全面的には剥がれている。クロスカット部分で影響を受けるのは、明確に35%を超えるが65%を上回ることはない。
5…剥がれの程度が分類4を超える場合。
JIS K 5600−5−3:耐おもり落下性(デュポン式)に従って初期の耐おもり落下性試験を下記試験条件にて実施した。
a)雰囲気温度:0℃
b)半径6.35±0.3mmの撃ち型と受け台とを取り付け、試験片の塗面を上向きにしてその間に挟む。
c)質量500±1gのおもりを、高さ20cmの高さから撃ち型の上に落とす。
d)23℃の室内に1時間放置後、目視によって塗面の損傷を調べる。
(判定)
試験片2枚について、試験片の衝撃変形による塗膜の割れ・はがれを認めないときは「合格」、衝撃による変形で割れ・はがれが認められるときは「割れ・はがれ」とする。
(*2)数平均分子量2000の非黄変性ウレタンアクリレート70部、スチレンモノマー30部
(*3)数平均分子量2500のイソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂70部、スチレンモノマー30部
(*4)トリプロピレングリコールジアクリレート
(*5)数平均分子量8000のポリメチルメタアクリレート30部、スチレンモノマー70部
(*6)t−ブチルパーオキシベンゾエート
熱硬化性塗料組成物として表2に示したものを使用した以外は実施例1と同様の方法で行った。評価結果を表2に示した。
(*8)Desmodur XP2410 脂肪族ポリイソシアネート、Bayer Material Science AG社製
熱硬化性塗料組成物として表3に示したものを使用した以外は実施例1と同様の方法で行った。評価結果を表3に示した。
(*10)芳香族ポリアミン、油化シェルエポキシ社製
中空成形体内部から冷却用エアーが吐出可能な、φ100mmの中空成形体を成形する押出加工用の押出設備を用いて、550℃に加熱されたアルミニウム合金を熱間押出成形し、中空パイプ状の成形体を得た。成形部材が押出されると同時に中空成形体内部に冷却用エアーを吐出した。押出成形と同時に連続的に表面塗装をするために、押出成形体は内部表面温度が200℃に調整された塗装用ダイスに挿入され、表4に示した熱硬化性塗料組成物を塗装用ダイスに圧送し、押出成形体及び塗装用ダイスにより加熱され、硬化した塗膜で表面被覆された成形体を得た。なお、塗装用ダイスは先端に向かって徐々に内径が小さくなっている。得られた塗膜の厚さは平均0.3mmであった。評価結果を表4に示す。
2 ステム
3 押出成形用部材
4 ダミーブロック
5 押出成形用ダイス
6 押出成形体芯部
7 塗装用ダイス
8 塗装用ダイス加熱用パイプ
9 塗装用ダイス冷却用パイプ
10 塗料圧送ポンプ
11 塗料タンク
12 塗膜
13 雄型マンドレル
14 押出用ダイス(雌型)
15 ダイス出口
16 ダイリング
17 冷却媒体流通路
18 冷却媒体吐出口
19 冷却媒体供給源
20 中空押出芯材
Claims (9)
- 押出成形用ダイス及び塗装用ダイスが備えられた押出成形機に押出成形用部材を供給し、押出成形法により押出成形体芯部を形成する工程と、
該塗装用ダイスに25℃における粘度が500〜50,000mPa・sの熱硬化性塗料組成物を供給する工程と、
該押出成形体芯部の外周に供給した熱硬化性塗料組成物を熱により硬化させる工程
を有することを特徴とする、押出成形体芯部の外周に塗膜層を有してなる成形体の製造方法。 - 前記押出成形用部材がマグネシウム又はマグネシウム合金である請求項1に記載の成形体の製造方法。
- 前記押出成形用部材がアルミニウム又はアルミニウム合金である請求項1に記載の成形体の製造方法。
- 前記押出成形法が温間押出成形であり、その押出加工時の加工温度が150〜200℃である請求項1〜3のいずれかに記載の成形体の製造方法。
- 前記押出成形法が熱間押出成形であり、その押出加工時の加工温度が200〜550℃である請求項1〜3のいずれかに記載の成形体の製造方法。
- 中空材の押出加工用の押出設備において、中空材の中空部を形成する雄型マンドレルの先端面に、冷却媒体を吐出する吐出口が設けられ、押出中、該吐出口を通じて冷却媒体が押出成形体の中空部内に吐出されるようになされている請求項1〜5のいずれかに記載の成形体の製造方法。
- 前記塗装用ダイスの内部表面温度が60〜200℃である請求項1〜6のいずれかに記載の成形体の製造方法。
- 前記塗装用ダイスが先端に向かって徐々に内径が小さくなっている請求項1〜7のいずれかに記載の成形体の製造方法。
- 前記熱硬化性塗料組成物を構成する樹脂の少なくとも一部として不飽和二重結合を有する架橋系、イソシアネート樹脂とポリオール樹脂とからなる架橋系及びグリシジル基を有する樹脂と多塩基酸を有する組み合わせからなる架橋系からなる群から選ばれる少なくとも1つの架橋系を含んでなる樹脂を使用した請求項1〜8のいずれかに記載の成形体の製造方法。
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